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たんぽぽ舎です。【TMM:No1750】
2013年2月19日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力規制委員会人事に不同意―厳しく監視し続けよう―
  ◇活断層調査は引きのばしばかり
  ◇名雪審議官処分は臭いものに蓋
  ◇国会事故調での東電の隠蔽工作を容認
     木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク・
                 原子力規制を監視する市民の会)
★2.2/22(金)【東京地検に私たちの『本気』を伝えよう】
     福島原発告訴団  武藤類子
★3.2/20(水)講演会「手抜き除染、その裏に潜む構造に迫る」
   講演 青木美希さん(朝日新聞記者)
★4.新聞・雑誌より2つ
  ◆もんじゅを立ち入り検査 点検時期超過で
               (2月14日東京新聞より)
  ◆独団体も「脱原発」 金曜デモ  (2月16日東京新聞より)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原子力規制委員会人事に不同意―厳しく監視し続けよう―
 | ◇活断層調査は引きのばしばかり
 | ◇名雪審議官処分は臭いものに蓋
 | ◇国会事故調での東電の隠蔽工作を容認
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク・
                 原子力規制を監視する市民の会)
 
 参議院も規制委員会人事に同意を示し、「原子力ムラ」出身者で占められて発
足し民主党政権では採決できず「原子力緊急事態宣言中」を理由に野田内閣から
任命され言わば仮免許状態で発足した原子力規制委員会は発足後5か月経過した
2月15日にやっと国会同意を得た。
が、私は不同意だ。規制委員会の業務の進め方を肯定的評価する報道もあるがと
んでもない。規制委員会は重要な局面で何ら結論を出さずまともに規制していない。
次の3つの実績が規制委員会の危険性を明白に示している。
 
(1)活断層調査は引きのばしばかり
 グレイは黒であるにもかかわらず、大飯の活断層調査を2回も引き延ばして結
論を出さず、もともと保安院のストレステスト意見聴取会等で多くの問題点を指
摘されている大飯稼働の再稼働を容認したままでいる。
 一方、敦賀原発では2号機直下の「D-1破砕帯( 断層)」は活断層の可能
性が高いとの評価報告書で専門家の委員がまとまったにもかかわらず、突如「ピ
ュアレビュー」実施を決めて結論を先延ばししている。以前の委員長記者会見で
「これでは保安院より後退している」と指摘されるほど。
 こんな姿勢で活断層調査をするようでは、「地震列島日本に原発はなじまない」
(地震学者談)のにいずれずるずる動かすつもりのようだ。
 
(2)名雪審議官処分は臭いものに蓋
 敦賀原発の活断層調査に関連して、名雪審議官が事業者原電と8回も「儀礼的
訪問」を一人で受け非公開の評価報告書案を日本原電に漏洩した事件は、事態の
深刻さにもかかわらず規制委員会は事件隠しに終始した。当初は事業者ヒアリン
グもせず、ノーリターンルールに反して名雪氏を文科省に返すことを決定したば
かりか、当然実施するべき調査(他の原発の活断層調査では同じことをしていな
いか、他の検討チームなどで同様のことをしていないか)を実施せずに、「臭い
ものに蓋」をして終わらせた。事業者と癒着してきた保安院や、秘密会議の議事
メモを残しても生き残っている資源エネルギー庁と全く同一の体質であることを
露呈させた。
 
(3)  国会事故調での東電の隠蔽工作を容認
 国会事故調の田中三彦氏が指摘した東電の現場隠しが2月7日に報道された。
国会と国民を東電が愚弄している。当然、田中氏が非常用復水器の調査をあらた
めて実施するよう要請した。多くの専門家も民衆も地震による損傷があったのか
どうかを知りたいと考えている。が、田中委員長は記者会見で、規制庁で勉強中
ですと逃げ、いつ調査するかの質問に組織体制もまだできていないと期限を明ら
かにしない。地震による破断が明らかになれば、当然新規制基準にも影響するし
事業者に負担が増えることは間違いない。それゆえ規制委員会は大事な調査をし
ようとしない。
 
 このように、事業者との癒着体質が明らかになってきている規制委員会・規制
庁は信用できない。幸い今のところ、核問題を除いて情報公開は改善されていて、
委員会や検討チームをパソコンで在宅傍聴でき過去の議事資料や議事録も見るこ
とができる。
 今実施されている新安全基準骨子案のパブコメに対して上記の指摘をし、より
一層原子力規制委員会の監視を強めることが非常に重要だ。
 
 
┏┓
┗■2.2/22(金)【東京地検に私たちの『本気』を伝えよう】
 └──── 福島原発告訴団  武藤類子
 
 福島原発告訴団は2月22日、全国に呼びかけて、東京地検前にて、『要請と激
励』行動を行います。ぜひご参加をよろしくお願いいたします。
 
 つい先日の報道で、昨年行われた国会事故調の福島第一原発1号機の調査の際、
東電は、本当は建屋の中に明かりが差し照明が使えるのに、「中が真っ暗なので
調査ができない」と虚偽の説明をしていたことがわかりました。
 未曾有の大事故を引き起こして尚、東電のこの体質にはあきれるばかりです。
 私たちの告訴を受けて、検察は事情聴取を始めています。勝俣恒久東電前会長、
清水正孝元社長、斑目春樹元原子力安全委員会委員長などが呼ばれたと聞いてい
ます。
 しかしそれだけではなく、検察が強制捜査を行い証拠の押収をしなければ、真
実が闇に葬られてしまう可能性があります。検察が厳正な捜査をする姿勢を見せ
なければ、東電や政府の態度は変わらないと考えます。
 この事故の原因がどこにあり、誰にあるかをはっきりとさせ、ただしていかな
い限り、原発事故被害者はますます困難を極め、分断され、救われることはあり
ません。そしてあらゆる命が安心して生きられる世界を創るための新しい価値観
は生まれてきません。みなさん、是非ご参加下さい。
 
 2月22日(金)*16:00 東京地検前集合 要請と激励行動
                        (移動)
                 *17:30 東電本店前 アピール行動
                        (移動)
                 *18:00 解散 福島からのバス組は官邸前行動参加後
                  19:30経産省前テント付近よりバス乗車
 
 *横断幕、のぼり旗、プラカードは告訴団が準備したものをお使い下さるよう
お願い致します。この度の行動につきまして ”シングル・イシュー”とさせて
いただきたいと思っております。
 ぜひ皆さまご協力のほど、よろしくお願い致します。
 
 ご不明な点がありましたら、以下までご連絡ください。
 福島原発告訴団連絡先;08057397279
 
 
┏┓
┗■3.2/20(水)講演会「手抜き除染、その裏に潜む構造に迫る」
 |  講演 青木美希さん(朝日新聞記者)
 └──── 
 
 日 時:2月20日(水)18:30開場 19:00開会
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 講 演:青木美希さん(朝日新聞記者)
 参加費:800円
 
 青木美希さんは、北海道新聞記者時代、道警裏金問題を徹底追及。
 2013年1月4日、青木記者の手抜き除染スクープの報道を受け(写真、動画)
環境省は18日には、手抜き除染は「5件」だったと調査を発表し、手抜き対策も
合わせて公表。手抜きは作業員、ゼネコンだけの責任か?
 環境省がこれらを急いで発表した、その真意は何か?
 青木記者がその構造に迫ってくれます。除染手当不払いの事も…。
 そもそも除染とは何なんだ!?
参加歓迎です。☆講演後、懇親会があるので、こちらにもどうぞ。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より2つ
 └──── 
 
◆もんじゅを立ち入り検査 点検時期超過で
 
 原子力規制委員会は14日、1万点近くの機器で点検時期を超過していた高速増
殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の立ち入り検査を始めた。
 検査は15日までの2日間で、規制委事務局の原子力規制庁の検査官らが関係書
類を確認するほか、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構の職員から聞き
取り調査を実施する。
 検査前の会議で、規制庁の森下泰安規制調査官が機構側に「法令違反を犯した
という認識が甘い。報告書は根拠資料がなく、不十分だ」などと述べ、再検査も
あり得るとの認識を示した。
 機構はもんじゅの機能保全のため、約3万9千点の機器で定期点検を定めている
が、昨年11月に約1万点で時期の超過が発覚した。
 規制委は保安規定違反と判断し、原因と対策を報告するよう命令。機構は今年
1月末、報告書を提出したが、報告書にも誤記載などが相次いで見つかり、規制
委は報告書の妥当性を確認するため、立ち入り検査の必要があると判断した。
                        (2月14日東京新聞より)
 
◆独団体も「脱原発」 金曜デモ
 
 毎週金曜日の夜に脱原発を訴えるデモや抗議活動が15日夜、東京・永田町の首
相官邸前や国会周辺で行われた。集まった人々は「原発NO」「子どもを守ろう」
と書かれたプラカードなどを掲げ、シュプレヒコールを上げた。
 希望者が意見表明する国会議事堂前のエリアでは、福島県での放射線量測定の
ために来日したドイツの脱原発団体が登壇。メンバーの男性(43)は「エネルギ
ーを原子力から再生可能エネルギーに変えていくのは、政治家ではない。皆さん
の力です」とエールを送った。
 別のメンバーの男性(50)は初めて見た金曜デモに驚いた様子。取材に「国会
周辺の複数の場所で、毎週活動が続いていることが素晴らしい」と語った。
  (2月16日東京新聞より)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1749】
2013年2月18日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                                転送歓迎
━━━━━━━
★1.1月26日(土)【TMM:No1727】掲載の1.「線量計に細工が!」の
   文章について、お詫びします   合田寅彦(茨城)
  ■メールマガジン編集部のおわび  柳田 真
★2.雲間から現れた月を見上げて 2月15日官邸前抗議行動
   本日は、国会前をレポート
            金子(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
★3.新聞・雑誌より
  ◆原発さえなければ-自殺した酪農家(男性)の妻と息子が
   東京電力へ損害賠償を求める訴訟
           (2013年2月17日朝日新聞朝刊から抜粋)
★4.たんぽぽ舎のオープン時間について
   午前中は、原則 開いていません-人手の確保ができにくいため
━━━━━━━
※毎週、火曜日は「経産省前テントひろば」を守ろう!たんぽぽ舎有志の日です。
参加をお待ちしています。朝10時から夕方19時までの可能な時間帯で。
 
※2/20(水)講演会にご参加を!
   「手抜き除染、その裏に潜む構造に迫る」プロメテウスの罠
 日 時:2月20日(水)19:00より
 お 話:青木美希さん(朝日新聞記者)
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 参加費:800円
 
 
┏┓
┗■1.1月26日(土)【TMM:No1727】掲載の1.「線量計に細工が!」の
 |  文章について、お詫びします
 └──── 合田寅彦(茨城)
 
  [線量計に細工!」の文を投稿して以降、私の文章に対してたくさんの方々
から厳しいご批判をいただきました。この文章は、放射線量を毎日のように測定
している友人の行為(機器の解体と判断)を傍らにいた私が一人称のかたちで書
いたものです。
 機器について無知とはいえ書いた責任は免れません。
 反原発を戦っておられるすべての皆様、私を信用してポンとキーを叩いてしま
われた柳田真さんはじめたんぽぽ舎の皆様、そして地域で共に闘ってる「東海第
二原発を廃炉にする石岡市民の会」の友人たちに対して、信頼を失うほどの多大
のご迷惑をおかけしてしまいました。
 自分の無知に恥じ入るとともに、この場をお借りして心よりお詫び申し上げます。
 石岡市役所にも近隣自治体や住民から多くの問い合わせがあったようです。市
所有の線量計については、解体したと疑わしいものすべてを機器メーカーに出し、
その校正費用は投稿した私が自分の責任において支払うことにいたしました。
 
 
■メールマガジン編集部のおわび
                  柳田 真
 
 たんぽぽ舎メールマガジン読者の方々、及びたんぽぽ舎に信頼を寄せて下さる
方々から、1月26日(土)発信【TMM:No1727】掲載の『1.「線量計に細工が!」』
の文章に対して、多くのご心配とご指摘をいただきました。
 たんぽぽ舎の「測定にかかわる見識」を疑われる文章(読者の投稿文)を掲載し
た不明をメールマガジン編集部として心からおわびします。
 この文章は、古くからの友人の依頼文章であり(過去たびたび本人の文章を掲
載)、運動現場の1つの実践報告文だから…と安易に載せた責任は編集部にあり
ます。(1月30日(水)発信の【TMM:No1731】にて、たんぽぽ舎からの文章を訂正
の意味も含めて掲載しました)
 
 今後の対策として、
イ.編集-チェック体制を複数でおこなう(どんなに忙しくても…)。
ロ.読者からの投稿文章を関連する部門・担当者にまわして検討してもらう。
 
今後は、従来に増して、日刊のメールマガジン発行に細心の注意とエネルギーを
注ぎます。
 皆様のご期待に応える内容をめざして努力を積み重ねます。おわびに代えて。
 
参考までに、この問題についての主な経過
 
1.合田さんの投稿文掲載-1月26日(土)【TMM:No1727】
2.4人の方から、たんぽぽ舎あてに意見が寄せられました。(岩手県のNさん他)
3.たんぽぽ舎の放射能測定にかかわっている鈴木千津子さん、原田裕史さんの
見解文(合田文への訂正文)を掲載。 1月30日(水)【TMM:No1731】
4.編集部よりの「若干の時間を下さい」との文章を掲載。(合田さんが海外へ
出かけていたため、連絡取れず) 2月2日(土)【TMM:No1734】
5.2月15日(金)、合田さんから、おわびの文章(最終版)が到着。
6.この後、編集部で若干の討論と編集部・柳田のおわび文を合わせて掲載。
  2月18日(月)【TMM:No1749】
 
 
┏┓
┗■2.雲間から現れた月を見上げて 2月15日官邸前抗議行動
 |  本日は、国会前をレポート
 └──── 金子(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
 
 小雨の空に枝を重ねる並木は、暗い影絵の様で並木を抜けても、ゆく道の足元
は暗い。国会議事堂前迄来て目を上げる、と、横断幕が掛けられたステージが、
明るく浮かび上った。午後6時、ステージに駆け上がったロングコートの女性、
「シュプレヒコール!」の声に続き「原発反対!」「再稼働反対!」「子どもを
守れ!」「命を守れ!」と叫ぶ、細っそりとした体が弾けよとばかりの力強さ。
 スピーチ最初の男性は、「原発はウソだらけ、もんじゅの点検不備箇所は一万
件、それを点検整備担当者は、知らなかったと言う。福島第一原発1号機では、
国会事故調に、建屋内が暗くて何も見えない、危険だと調査を妨害、それが明る
みに出ると、担当者の思い違いだったと言い訳。原発はウソだらけだ!」と怒り、
 次の男性は、「小泉進次郎が福島に来て"原発政策を進めて来たのは、自民党
です。その責任を取って行きます。などと言う、するとそれにマスコミが飛びつ
き、報道する。政治は、安倍、麻生、小泉とファミリービジネス、マスコミは、
太鼓持ち。政治を私達の手に取り戻しましょう。そして、今実施されている、パ
ブコメは、ツッコミどころ満載!パブコメを出しましょう」と呼びかけた。
 大田区の女性は、「大田区が放射性物質測定室を作りました。大田区を離れて
いた人がそれを聞き、帰って来ています。行政は市民の安全安心を守るとゆう姿
勢を見せて下さい!」と訴えた。
 浦安にある遊園地で働いている男性は、「先の選挙の結果には心の底からがっ
かりしました。でも、それを機会に同じ職場の若い人達と原発や政治の事につい
て話せる様になりました。現状に失望せず頑張りましょう。」と明るく締めくく
った。
 スピーチを聞き、コールをあげるうちに、いつの間にか雨は止み、深く青い空
が雲間から見え、国会議事堂の屋根と並んで、月が浮かんでいる。福島ではこの
月はどんな風に眺められているのだろう。
 いつか本当に、同じように、きれいな月だねと見上げる事が出来る日が来るよ
うに、私に何が出来るかを問い続けてゆきたい。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
 | ◆原発さえなければ-自殺した酪農家(男性)の妻と息子が
 |  東京電力へ損害賠償を求める訴訟
 └──── 
 
「お父さん 何でごめんなさいなの」
 
「原発さえなければ」。そう書き残し、東京電力福島第一原発事故の3カ月後に
福島県相馬市の酪農家の男性が自ら命を絶った。「事故で平穏な生活を奪われた」
と、妻と息子2人が3月、東電に対して損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こ
す。夫への思い、東電への怒り。妻が取材に語った。
 
残された妻子、東電提訴へ
 
 菅野重清さん(当時54)が自分の酪農場の堆肥(たいひ)小屋で首をつり、
亡くなったのは2011年6月。小屋は原発事故の2カ月ほど前、堆肥販売を拡
大しようと、借金をし500万円以上かけて建てたばかりだった。
 小屋の壁には今も、重清さんがチョークで書いたメッセージが残っている。
「仕事をする気力をなくしました」「ごめんなさい」「なにもできない父親でし
た」――。
 妻のバネッサさん(34)が壁を見つめ、涙を流しながらつぶやいた。「10
年以上一緒に暮らしたお父さん、会いたいよ。お父さんは悪くないのに、何でご
めんなさいなの」
 バネッサさんは00年、母国のフィリピンで重清さんとお見合いして結婚し、
相馬市に来た。約40頭の乳牛を育て、つくった堆肥を売る生活。重清さんは寡
黙だが、家族との暮らしをいつも一番に考えてくれた。休日には長男(8)、次
男(7)と4人で買い物に出かけたり、山で山菜を採ったりした。バネッサさん
にはそんな日常が幸せだった。(中略)
 昨年11月、事故後の福島の現状を追う映画を撮影していた四ノ宮浩監督と出
会った。東電への不満をため込みながら、どうしてよいか分からなかったバネッ
サさんは、自分の思いを初めて他人に伝えた。「東電を訴えたい」。その一言で
訴訟の準備が始まった。「お父さんがいてくれたらなと、思う。生活も苦しい。
子どものために闘いたい」
 バネッサさんと息子2人は3月に起こす訴訟で、約1億1千万円の損害賠償を
求める予定だ。原発事故の影響で酪農が続けられなくなり、生活が破壊されて自
殺に追い込まれた、と主張していく。
 東電広報部は取材に「多くの皆様にご迷惑とご心配をおかけしていることにつ
いて心からおわび申し上げます。提訴については承知していません」と回答した。
 (植松佳香)(2013年2月17日朝日新聞朝刊から抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.たんぽぽ舎のオープン時間について
 |  午前中は、原則 開いていません-人手の確保ができにくいため
 └──── たんぽぽ舎
 
たんぽぽ舎の業務は午後1:00~午後8:00です。
午前中は開いていません。
お電話、又、来訪については午後1:00からお願い致します。
会議室使用の場合は、午後9:00まで利用可能です。
 
理由
 たんぽぽ舎は1名だけの専従体制(あとは全員ボランティア)なので、午前中
から夜8:00までの勤務は、1人では長時間労働となりできません。夕方、仕事を
終えてからたんぽぽ舎へ、みえる方が多いことから、夕方を重視しています。
 午後1:00~午後8:00、これは1989年のたんぽぽ舎設立から24年つづいています。
 
 以上の事情をご理解いただいて、お手数ですが、お電話・来訪は午後1:00から
お願い致します。
 
メール・FAXは24時間受け付けています。
  E-mail     nonukes@tanpoposya.net
   FAX       03-3238-0797
たんぽぽ舎です。【TMM:No1748】
2013年2月16日(土)の2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                                                                 転送歓迎   
━━━━━━━
★1.使用済燃料を青森県に搬出してはならない
       東京電力はサイト内乾式貯蔵を地元に説明する義務がある  山崎久隆
★2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
    ◆いのちを想う「誓いのキャンドル・ナイト」@霞ヶ関  3月11日
★3.新聞・雑誌から
    ◆世界トップの環境技術  Jパワー石炭火力   (毎日新聞より)
★4. テント日誌 2/13日
    <経産省前テントひろば 522日目「福島月間」も近づく中で>
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.使用済燃料を青森県に搬出してはならない
 | 東京電力はサイト内乾式貯蔵を地元に説明する義務がある
 └────   山崎 久隆(たんぽぽ舎)
 
 24年にわたり東京電力の株主総会に出席し、使用済燃料の再処理と青森への核ゴミ輸送に反対してきた立場から、使用済核燃料についての私個人の考えを述べる。敢えて言うまでもないが、いかなる団体の意見も代表するわけではないし、もちろん原発現地の人々にとって容認できる話でも無いことは十分認識している。しかし多分、当面方法はこれしかないとも思っている。
 まず、乾式貯蔵を行うしか使用済燃料プールの危険性を回避する方法は無い。これは大前提なのだが、だからといって無限に乾式貯蔵をして、さらに使用済燃料のままで埋め捨てにすれば済むという話ではない。
 さらなる大前提は、東電の全原発を廃止し、今後使用済燃料が一体も増加しないことを確実にすることである。これにより東電が管理すべき使用済燃料の全量が確定する。それを何処で、誰が、どのように管理をするかを議論する俎上に上がるというものだ。
 現在東電は、再稼働する前提で、柏崎刈羽原子力発電所から使用済燃料を乾式貯蔵容器に詰めて青森県に送る計画を立てている。これは断じて、実行してはならない。
 また、今後のこととして、青森県に送っている使用済燃料を「引き取る」計画も立てなければならない。青森は核のゴミ捨て場ではないのだから、引き取る義務がある。貯蔵するのであれば東京電力管内(つまり東京)において管理することを考えるべきだ。福島第一、第二、柏崎刈羽のどこであっても「永久に貯蔵」することは認められない。
 しかし、すぐに使用済核燃料を原発から動かすことはできない。特に福島第一に至っては動かす術さえない。このため、一定期間は原発サイトで乾式貯蔵設備などを構築し、そこで貯蔵をすることになる。実際には福島第一原発にはサイト内に乾式貯蔵設備は存在しており、貯蔵そのものは一部始まっている。可及的速やかに全燃料体をそのようにする理由は「地震や津波などの災害に耐えられない」ことに尽きる。このための費用ならば東電電気料金から支出することがあっても仕方がないだろう。
 一体どれだけの資金が必要かと思われるかもしれないが、実際にむつ市関根浜で乾式貯蔵を計画していたものよりは少なくなるだろう。また、現在の福島第一で行っている方式をベースにすれば、費用もすぐに明らかにできるはずだ。東電は速やかに、必要額を明確にすべきである。
 今すぐすべきなのは方針の提示だ。例によってまたしてもずるずると時間ばかりを浪費する原子力マフィアの悪質なサボタージュを許さないことが重要だ。
 
 
┏┓
┗■2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
 └────            
 ◆いのちを想う「誓いのキャンドル・ナイト」@霞ヶ関
  日時:2013年3月11日(月)19:00~20:30
  場所:経産省前テントひろば
(アクセス:メトロ丸の内線・千代田線・日比谷線「霞ヶ関」駅A12出口すぐ)
?キャンドルはこちらで用意しますが、持参も歓迎です。
?このアクションをいっしょに運営していただけるスタッフ(準備段階から・当日のみどちらもOK)を募集しています。下記「問い合わせ」までご連絡ください。
 
主催:3.11.霞ヶ関キャンドルチーム / 協力:経産省前テントひろば
 問い合わせ:minoguchi84@yahoo.co.jp  簑口(みのぐち)
?いのちを想う「誓いのキャンドル・ナイト」の公式ブログもご覧ください
 http://candle311.blogspot.jp/
    (原発いらない福島の女たち キャンドルチーム)
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
 └────
 
◆世界トップの環境技術  Jパワー石炭火力
  東京湾に面した横浜市磯子区。横浜ランドマークタワー(同市西区)から約6キロしか離れていない都市部に、世界トップレベルのクリーンさを誇る石炭火力発電所がある。Jパワーの磯子火力発電所。構内にある展示施設「ISOGOエネルギープラザ」の池杉守館長(58)は「発電効率の高さや環境技術は『世界の磯子』と呼ばれる」と最先端の技術を説明し、石炭火力発電の可能性を語る。
 石炭というと、蒸気機関車の黒い煙が出るイメージがあるかもしれませんが、ここの煙突からは黒い煙が出ることはあり得ません。酸性雨の原因となる硫黄酸化物(SOx)は99%以上、光化学スモッグやぜんそく発症の原因となる窒素酸化物(NOx)は90%以上、ばいじんはほぼ100%除去されています。これらの排出率は、「環境先進国」のイメージがある欧州各国など主要先進国の火力発電所と比べても、圧倒的に低いんです。
 世界最高水準の技術なんですね。
業界では「世界の磯子」として通って、アジアを中心に世界各国の政府関係者や業界関係者ら4000人以上が視察に訪れています。
 石炭というと過去のエネルギーのイメージがあります。
国内炭がほぼ採掘されなくなったことから、そういうイメージがあるのでしょう。しかし実際には、日本の電力の約3割、世界の電力の約4割が石炭火力によって賄われています。石炭の可採年数は石油や天然ガスの約2倍で、価格も安定しています。また、政情が安定した国を中心に、世界中に広く分布しているため、エネルギー安全保障上のメリットもあります。(後略)
             (毎日新聞 2月14日より抜粋)
 
┏┓
┗■4.テント日誌 2/13日
  |   <経産省前テントひろば 522日目「福島月間」も近づく中で>
 └────
 どいうわけか、すっかり「雨男風」になってしまっている。僕が当番になっている火曜日はどうも雨が多いのだ。少しずつではあるが春めいたものを肌に感じはじめられるようになってきているが雨に降り込められる。もっとも雨が嫌いではないからかもしれない。深夜からは雪になるかもしれないという予想だったが、霙になった。「霙ふる霞ヶ関」といったところで歌のフレーズになるわけがないだろうが、テントから外を眺めていて驚くのは人の動きが結構あるということだ。こりゃなんだろう、と首を傾げるのだがこれも「霞ヶ関」ということなのだろうか。こんな場所で淡々と日は過ぎて行く。時間の流れとはなにか、僕らの意志はどうなっているのか、自己問答をしながら日々を過ごしている。答えのでない問いかけをいっぱい抱えてである。ある本を読んでいたら政治ってデモと会議ばっかりとあったが、こういう果てしのない自己問答もまた政治行為なのだ。索漠たる中での行為が政治行為の大半であることは十二分に分かってきたつもりではるが。
 安倍内閣は経済問題(景気対策)に中心を定めて他の重要な問題はすべて参院選挙の後にしているようにみえる。原発問題についてはなるべく触れないでいながら対応を準備しているようにみえる。でも、原子力規制委員会等への裏面工作などで手を打っているのだろう。以前なら、政府や国会とは別に国民の目に触れないところで官僚が事を進める体制だった。今も、このことがなくなったわけではないが、人々に監視のつよくなっている。規制庁の動きなどは従来に比すれば、監視の目は強まっている。この行動は地味で徒労の伴なうものだが、集会やデモだけではない行動の一つとしてやらねばならない。東電に対する追及などもふくめてである。
 この間の報道で衝撃的だったのはやはり東電の事故隠蔽行動が明るみにされたことだ。福島第一原発への国会議員の調査を拒んだ行為はやはり原発推進体制の闇というか病理的体質を露呈させた。一体、どうなっているのだという怒りをけせないが、こういう体制は東電だけでなく、原子力ムラを含めて現在も変わっていない。ここが重要な点だ。東電は福島第一原発の事故から地震の原因となるものを隠したかったのであり、「想定外」の津波というキャンペーンには予想した通りの裏があったのだ。これらは再稼働→原発保持という東電や官僚(原子力ムラ等)の戦略に沿った行為であり、現在もその枠組みで彼らは動いている。彼らとっては全ての道は再稼働にあることを忘れないでおこう。
 『3・11』2周年を前にして全国各地で脱原発の運動は様々の形で展開が予定されている。テント内にもいろいろにチラシが張られているし、地方の方からの便りも届いている。例えば、『北海道反原発連合新聞』はこの間の北海道の運動の現状を伝えてくれる。わざわざ上京してテントによる日程まで知らせてもらっている。これとは別に沖縄の動きを伝えるビラ類も多い。3月1日「焼津から8月広島まで」の命の行進も伝えられている。メディアでは伝えられないが春に咲く草花のように湧き出てくるような動きが分かってうれしい。
 テントでは「2月22日から3月24日」までの間を「福島月間」とすることを呼び掛けている。いろいろのグループが福島につながることを意図した催しなどをおこない。お互いの連帯し協力して脱原発運動を盛り上げて行こうというのだ。福島を意図的に忘れさようと動きに抗して「福島の現状」に目を向け、脱原発の闘いの現在を見直し、持久的な闘いの道を組み直して行こうということでもある。現在までのところ確定しているも催しを紹介して置きたい。
 
◆2月22日以前のテント企画など
 2月17日(日)15時「今や、川柳力の時代」1第二テントにて。定員あります。
 2月19日(火)14時~16時30分『女が変える!政治も暮らしも原発も』。
        参院会館101会議室。第一部14時~15時10分《男も可》。
        第二部15時10分~(女性のみ)
◆2月22日以降のスケジュール
 2月22日(金)16時~福島告訴団による東京地検包囲行動 
 2月23日(土)13時集会、14時30分デモ「子供たちを被曝からも守ろう、
        疎開裁判デモ」:新宿アルタ前にて。
 3月3日(日)13時~17時「福島・首都圏の集い―福島原発災害に学ぶ」:
      明治大学リバティホール。経産省前テント前ひろば・たんぽぽ舎他。
3月9日(土)10時~「つながろうフクシマ!さよなら原発大行進!」:
      明治公園、さよなら原発1000万人アクション
3月10日(日)13時集会、14時デモ「原発ゼロ★大行進」:
      日比谷公園野音 首都圏反原発連合
3月11日(月)19時―20時30分 「いのちを想う『誓いのキャンドル・ナイト』:      経産省前テントひろば、3・11霞ヶ関キャンドル・ナイトチーム、      協力経産省前テントひろば。(M/O)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1747】
2013年2月16日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                                    
                           転送歓迎     
                      
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  ☆2月12日(火)菅直人さんの講演「東電事故 総理大臣として考えたこと」
の報告2点
     「反原発自治体議員・市民連盟」2月連続講座
★1.250キロ範囲の避難なら5000万人が移動対象
   そうならなかったのはいくつかの偶然の産物だった。
                  杉嶋 拓衛(たんぽぽ舎)
★2.「東電福島原発事故~総理大臣として考えたこと」
               菅直人元総理が語る      (事務局・岡田)
★3.「手抜き除染、その裏に潜む構造に迫る」プロメテウスの罠 
        2月20日(水)たんぽぽ舎講演会
★4.新聞・雑誌から
  ◇除染手当、不払い拡大
   数百人超 環境省、業者名公表せず(朝日新聞より)
  ◇規制委が唐突提案  専門家結論 別の専門家チェック
    断層調査 屋上屋架す 結論先延ばしの恐れも…(東京新聞より)
 
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※  2/18学習会にご参加を!
  『脱原発の経済学-原発の電気が一番安い、は本当か?』
講 師:熊本一規さん(明治学院大学教授)
日 時:2月18日(月) 18:30開場 19:00開会
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主  催:たんぽぽ舎    参加費:800円
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☆2月12日(火)菅直人さんの講演「東電事故 総理大臣として考えたこと」
の報告2点
     「反原発自治体議員・市民連盟」2月連続講座
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┗■1.250キロ範囲の避難なら5000万人が移動対象
 │  そうならなかったのはいくつかの偶然の産物だった。
 └────  杉嶋 拓衛(たんぽぽ舎)
 
 2月12日(火)にスペースたんぽぽで「東電事故 総理大臣として考えたこ
と」菅直人さんの講演があった。参加舍140名
 元々市民運動から国政に出た管さん。福島事故で首相として考えた事は我々外
野から見たものと違っていた。
 冒頭で311の事故の前に原因があった。原発事故は起こりえないものとして
被害想定はおろか対策もかなり杜撰なものだった。原子力災害特別措置法で原災
本部長は総理だったが、事務局長の原子力安全保安院のトップには専門家が居な
かったと暴露した。
 経済産業省の中にあるとは言え東大経済学部の事務官のポストでしかなかった
事務局長では福島事故に対応出来なかった。専門家と呼ばれているはずの人達が
次々と起こる事故の先の展開が読めない。チェルノブイリ事故でさえ事故は1基
だけだった。それが福島事故では第一と第二を合わせると10基の原発と11基
の燃料プールが放置された場合の被害想定が管首相の脳裏に巡った。
 ◆250キロ範囲の避難なら5000万人が移動対象
 原子力委員会の近藤委員長にシュミレーションを願ったら、最悪の事故想定で
半径250キロの避難が必要と出た。青森の南から神奈川県まですっぽりと入っ
てしまう。250キロ範囲なら5000万人が逃げないといけない。今回の事故
は最悪だとそのレベルまで行く。5000万人の人間が逃げる。それも20~3
0年は故郷に戻れない。国として維持出来るのかというレベルの事故。そうなら
なかったのはいくつかの偶然の産物だった。福島第一4号機のプールの水が漏れ
ずに残った事など。
 ◆当事者意識の薄い東電
 最悪のシナリオとは反対に東電は当初福島原発から撤退したいと言ってきた。
それを許せば本当に大惨事になる。東電清水社長(当時)には残って対応しても
らうようにお願いしたら了承された。菅さんの印象では東電は最初から事故の被
害者のような振る舞いだったと言う。国の基準通り原発を動かしてきただけで東
電は悪くないと。その意識のずれや最悪の事故など考えずに原発を動かしてきた
事故当時の原子力行政の不備点が菅さんをして現地に行く事を考えさせた。
 ◆使用済み燃料(バックエンド)について
 現在フィンランドのオンカロのみに高レベル放射性廃棄物処理施設がある。1
0万年管理。実際には出来ないと思う。日本では青森県と政府の間に再処理の契
約書があり、再処理しない場合は青森県から県外移設(原発サイトへ返還)しな
いといけない。原発ゼロという事はその話ともセットで考えないといけない。
 
 感想 民主党政権時に福島事故は起きたが、原発を製造したのも稼働していた
のも自民党政権の責任であり、現在何食わぬ顔で復興だ再稼働だと安倍政権がや
っているのは違和感がある。事故の際に一国の首相が答えの無いギリギリの選択
をベストを尽くした話として菅さんの話が聞けたのは良かった。事故の被害想定
が凄く甘い(6兆円)と指摘していたのが印象的だった。また在野から原発ゼロ
を目指してたんぽぽ舍と頑張って運動を盛り上げたいなと思いました。
 
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┗■2.「東電福島原発事故~総理大臣として考えたこと」
  |             菅直人元総理が語る
 └────(「反原発自治体議員・市民連盟」:事務局・岡田)
 
 2月12日午後7時から同9時過ぎまで、スペースたんぽぽ及びたんぽぽ舎会議室
で「反原発自治体議員・市民連盟」2月連続講座が開催された。2つの会場は申し
込みで先着110人余りの参加者で熱気むんむんしている中、菅直人元総理が登場
した。
 菅氏は、一昨年3月11日の大震災後、起きた福島原発事故に、総理として実際
にどう対応し、何を考えたか、特に、東京電力と原子力保安院とのやりとりなど、
非常に興味深く話してくれた。
 その中から、おもだった話をここにピックアップする。
○原発事故の原因は3.11以前にあった。事故など起きるわけがないという認識の
もとに何の準備もしていなかったから。さらにそう言った想定自体を拒否してい
たから。
○原子力安全保安院のトップは原発の専門家ではない
○事故現場で何が起こっていて何をすればよいか分からなかった。事故が拡大し
ているのに先が読めない不安感で一杯だった。保安院に聞いても東電に聞いても
よく分からなかったので、自身でヘリに乗って現場に赴き、現場の責任者と直接
話をしようと考えた。
○事故現場では、チェルノブイリ事故の10倍20倍もの放射性物質が放出されてい
たことになる。
○3/23に原子力委員会近藤委員長に「最悪のケース=10の原発と11のプールが制
御不能になったら」を想定してもらった結果「事故現場から半径250Kmの範囲で
避難が必要」との回答に、人工にして5、000万人、東京の9割、北は青森、南は
神奈川、西は新潟までの広範囲に及ぶことに愕然とした。これは、最悪の事態を
考える範囲を超えていた。しかも避難したら、10年や20年は戻れないことになる
とも。
○自身、以前から原発運動の皆さんと知り合ってはいたが、総理就任時は「原発
は安全に運転していれば大丈夫」と考えていた。
○東電マスコミ担当者が各社を回って「総理が注水をストップ指示」と報道させ
たが、本当は、東電が、廃炉を恐れて止めろと言った。
○自民党森元総理のところに行って「自民党が菅内閣不信任案を提出してほしい」
と進言したのは小沢氏である。
○浜岡原発の停止は、当時の海江田経産大臣が賛成してくれたので決断した。
○原子力規制委員会は、自主性・自立性が保たれているので今後そう簡単には再
稼動は認めない。
○安倍政権は、再生可能エネルギーにブレーキをかけるのではと懸念している。
○以前の自民党政権時代、青森県と政府間で「六ヶ所村に使用済み燃料を運び込
むが、再生処理をしない場合は速やかに県外に持ち出すこと」という契約書が作
成されている。
○私の目の黒いうちに原発をゼロにしたい。
 休憩を挟んで、多くの質問が寄せられた。被災家族から内部被曝について、原
発輸出について、規制委員会のパブコメについて、山口県上関原発についてなど
の質問に菅氏は丁寧に答えた。
 今回の講座は、会場の都合で2ヶ所になり、モニターでの視聴の方にはご不便
をおかけしたことをこの場を借りてお詫びする。
                        
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┗■3.「手抜き除染、その裏に潜む構造に迫る」プロメテウスの罠 
 |       2月20日(水)たんぽぽ舎講演会
 └────
   講演者:青木美希 朝日新聞記者
  2013年1月4日、青木記者の手抜き除染スクープの報道を受け(写真、動画)
環境省は18日には、手抜き除染は「5件」だったと調査を発表し、手抜き対策も
合わせて公表。手抜きは作業員、ゼネコンだけの責任か?
 環境省がこれらを急いで発表した、その真意は何か?
 青木記者がその構造に迫ってくれます。除染手当不払いの事も…。
 ☆ 北海道新聞記者時代、道警裏金問題を徹底追及
  時 間  18:30開場  19:00開会
 会 場    スペースたんぽぽ(4階)
☆  講演後、懇親会があるので、こちらにもどうぞ。
 
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┗■4.新聞・雑誌から
 └────
◆ 除染手当、不払い拡大
   数百人超 環境省、業者名公表せず
 環境省は8日、福島第一原発周辺の除染のうち少なくとも7事業で税金から支
払われる「危険手当」が作業員に届いていない事例を確認したと発表した。数百
人が業者に中抜きされた可能性があり、大規模な不払い問題に発展しそうだ。
(中略)
 環境省は7事業の元請けに文書で支払いを求める予定だが、業者名は公表せず
処分もしない方針だ。担当者は「業者名の公表はインパクトが大きい」と説明。
本来は指名停止処分の対象となりうるが、ゼネコンに配慮して事態の拡大を避け
たい考えだ。
(朝日新聞 2月9日より抜粋)
※たんぽぽ舎より:2月20日(水)の朝日新聞記者青木さんの講演で、この不払い
についてもお話ししてくれます。
 
 
◆ 規制委が唐突提案  専門家結論 別の専門家チェック
    断層調査 屋上屋架す  結論先延ばしの恐れも…
敦賀原発の活断層問題では、専門家チームがまとめた報告書を、規制委が検討し、
運転の可否を早期に出すはずだった。
 ところが、1月28日の評価会合で、チームが全員一致で2号機直下の断層は「活
断層」と指摘する報告書をまとめたのに、規制委の島崎邦彦委員長代理は「」評
価書案を、他の原発を調査していただく別の専門家(12人)に見ていただくプロ
セスを経たい」と切り出した。
 チームの4人の専門家には事前に知らされておらず、鈴木康弘名古屋大教授ら
が「結果を別の専門家に見てもらう必要はないという気がします」と戸惑いを口
にした。
別の調査メンバーも「われわれは、原電の断層調査が妥当なのかどうか査読した
ようなもの。さらに査読をするのは、屋上屋を架する無駄な作業になりかねない」
と語った。
 しかし、チェック手続きは実施されることに。
規制委からチェック作業を依頼された他の12人の専門家からは「無駄な作業でず
るずると結論が先送りされるのでは」と疑問の声が少なからず聞かれる。
チェック作業を依頼された専門家に一人は「違和感がある。圧力がかかっている
んですかね。無駄に時間をかけることは、結果的に事業者の言い分を聞く形にな
る。原子力安全・保安院時代のような規制に戻るのではないか。」といぶかる。
 (後略)
                 (東京新聞 2月16日より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1746】
2013年2月15日(金) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
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★1.2月7日(木)多治見市で開催のシンポジウム レジュメから
 インチキ科学者は信用できない
 - 核融合研の重水素実験計画を批判する -(槌田敦)
★2.来週2月21日(木)、東電株主代表訴訟第五回口頭弁論のお知らせ
                    (山崎久隆)
★3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
 ◇2月23(土)17時~、春日部市市民活動センター
 「お父さん 理科の先生の真面目な放射能の授業」講師:川根眞也さん
 ◇2月27日「原発にもメーカー責任を」グリーンピース・セミナー、要申込
 ◇2月27日 院内集会「どうなる発送電分離?! 電力システム改革のゆくえ」
★4.新聞・雑誌から
 ◇東北電力、値上げ申請 7月から家庭向け平均11.41%(2/15東京新聞より)
 ◇テロを口実、原発警備に4倍超えの警察庁予算案(2/14東京新聞より)
★5.今週のたんぽぽ舎の活動をお知らせ
 「志賀原発・命のネットワーク」への「寄せ書き」を作っています。
━━━━━━━
※あす16日(土)15時から、過払いとなった電気料金を取り戻そう!
「電気料金の原発負担を拒否する運動 第1回相談会 代表:槌田敦さん」
 場所 たんぽぽ舎(ダイナミックビル5階)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.2月7日(木)多治見市で開催のシンポジウム レジュメから
 │  インチキ科学者は信用できない
 │  - 核融合研の重水素実験計画を批判する -
 └────(槌田敦 元理化学研究所研究員、前名城大学教授)
 
 核融合が未来のエネルギーと、もて囃されて間もなく70年になる。水爆が実
現したのだから、これを戦争以外に利用するということで国民の支持を得た。
しかし、莫大な国費を浪費したのに、いまだにもたもたしている。
 その理由は、水爆では必要な1億度以上の温度を、原爆の爆発で得るが、そ
の他の方法ではこれを得るのが難しい。プラズマ(電離気体)を磁場で絞る方法
ではわずかな核融合があっただけである。
 
 しびれを切らした核融合研は、加速器を使って原子を衝突させる方法を取る
ことにした。しかし、この方法で核融合反応は得られるが、加速器を運転する
電力のほうが、核融合で得られる電力よりも大きいことが分かっていて、無意
味である。
  そこで、これがばれないようにするために、加速器を使ってプラズマをビー
ム加熱し、熱核融合させる、と説明することにした。ここから大ウソが始まる。
 DD核反応では10億度以上必要である。加速器を使ってもプラズマを10億度
以上にすることは難しく、失敗する可能性が高い。ところが、この加熱に失敗
しても、プラズマの重水素に加速した重水素を衝突させることでDDビーム核
融合反応が得られ、トリチウム(三重水素)ができる。
 このトリチウムに加速器で重水素を衝突させるとDTビーム核融合反応とな
る。つまり、二段階の核融合反応が得られる。ここでDとは重水素、Tとはト
リチウムである。
 
 そもそも、核融合研究の目的は、このDT核融合であり、水爆研究そのもの
である。この軍事研究への道を核融合研はひたすら隠している。しかし、軍事
研究だからこそ、将来も発電の見込みがないのに、核融合研に莫大な国費が毎
年落ちているのである。
 この研究は、トリチウムを持ち込むのではなくトリチウムを生産し、これを
燃料にしてDT核融合させる計画である。それなのに、「本計画でも三重水素
を燃料として用いる核燃焼実験は行わない」と主張する。これはウソを通り越
してインチキである。
 さらに、当初計画を当面縮小して、トリチウム発生量を減らすなど小細工発
表する。
 この重水素実験全体が、ウソとインチキで構成されていると私は考える。こ
のような核融合研のインチキ科学者たちは信用できない。ウソつきはコソ泥の
始まり、インチキは核災害の始まり、そして本格的軍事研究所への始まりであ
る。
 東濃3市1町は、子孫を悲しませないため、インチキ科学者に騙されないよう
警告する。

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参考
◇シンポジウムの内容
 http://www.city.tajimi.gifu.jp/kikaku/sympo2013_fusion/index.html
◇れんげ通信ブログ版 2013/02/10
 多治見市主催 シンポジウム 参加者の圧倒的多数は重水素実験反対
 http://rengetushin.at.webry.info/201302/article_8.html
 
 
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┗■2.来週2月21日(木)、東電株主代表訴訟第五回口頭弁論のお知らせ
 └────(山崎久隆 )
 
 昨年3月5日に東電取締役等に対して提起した「東電株主代表訴訟」は、
 いよいよ第5回口頭弁論期日を迎えます。
 昨年末、補助参加人(東電)側から提出された「原発必要論」に対して、
 その反論のプレゼンを弁護団長の河合弘之弁護士が行う予定です。
 
 被告および補助参加人(東電)側からは、前回の当方の主張した、津波に
 ついて様々な警告が発せられていたことに対しての反論が提出される予定で
 す。同日に開廷直前の地裁前アピール、報告集会なども開催いたします。
 取締役の責任追及の重要性をできるだけ多くの方に知っていただく機会に
 なればと願っております。
 
2月21日(木)
【直前地裁前アピール】9:30~
 場所 東京地裁前・・・原告各自によるアピールを行います。
【第5回口頭弁論期日】10:30~11:30(予定)
 場所 東京地裁103号法廷
【記者会見】 11:40~
 司法記者クラブ(千代田区霞が関1-1-4 高等裁判所内 )
 出席 河合弘之、海渡雄一ほか代理人弁護士
    堀江鉄雄(原告団代表)、木村結(原告団事務局)ほか原告
【報告集会】12:00~14:00
 場所 弁護士会館 1005号室(10階)
 内容 第5回口頭弁論期日報告、今後の裁判の展開
 出席 代理人弁護士、原告ほか。
 
 
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┗■3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
 └────
 
◆「お父さん 理科の先生の真面目な放射能の授業 ぜひ受けてみませんか!」
【講師】川根眞也先生
 日時 2013年2月23(土) 17時~20時
 会場 春日部市市民活動センター ぽぽら 会議室1
  春日部駅西口 徒歩5分 ララガーデン隣りビル4階
 定員 50名(お母さんもご一緒に♪)
 参加費 600円
 要事前申し込み メール sukoyaka_kasukabe_2011@yahoo.co.jp
  お名前・メールアドレス・電話番号・参加人数を書き、件名を
  「お父さんの放射能授業申し込み」としてお送りください。
 問い合わせ 放射能から子どもを守る会・春日部 山本 080-3507-0176
 共催 内部被ばくを考える市民研究会、放射能から子どもを守る会・春日部
 企画 六花
 http://www.radiationexposuresociety.com/archives/2367
 
◆「原発にもメーカー責任を」グリーンピース・セミナー
 モハンティ弁護士に聞くインド原賠法
 ~インドでは、原発にも「メーカー責任」があるって本当ですか?~
 講師 ビカーシ・モハンティ弁護士(逐次通訳あり)
 
 日時 2月27日(水)11時30分~13時30分(開場11:00)
 会場  参議院議員会館101会議室 (定員:100人)
 参加費 無料
 申し込み締め切り 2月26日午後5時
 お問い合わせ 03-5338-9800 担当:鈴木まい/鈴木かずえ
 https://secured.greenpeace.org/japan/ja/campaign/events/20130227/
 
◆2/27院内集会「どうなる発送電分離?!~電力システム改革のゆくえ」
 
 日時 2月27日(水)17:00~19:30
 場所 衆議院第二議員会館 多目的会議室(永田町、国会議事堂前下車)
 報告 経産省・電力システム改革専門委員会事務局
    船津寛和氏(環境エネルギー政策研究所)
    大林ミカ氏(自然エネルギー財団)
 講演 町田徹氏(経済ジャーナリスト『東電国有化の罠』著者)
 資料代 500円
 主催 発送電分離プロジェクト、日本消費者連盟、eシフト
 問い合わせ先 電話03-6907-7217 Email info@e-shift.org(eシフト
 
 2月8日経産省より「発送電分離は法的分離、2020年まで段階的に実施」と
 発表されました。自民党政権下で電力改革が形だけに終わらないよう、脱原
 発に向けた分散型、自然エネルギーの普及を視野において議論します。ぜひ
 ご参加ください。
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆東北電力、値上げ申請 7月から家庭向け平均11.41%(2月15日東京新聞)
 
 東北電力は14日、家庭向け電気料金を7月1日から平均11.41パーセント
の値上げを経済産業省に申請した。国の許可が必要ない企業などの大口向けも
7月から平均17.74パーセント値上げする。申請通りの値上げ幅が認められた
場合、使用量の標準的な家庭(30アンペア、月280KW/h使用)の月額料金は、
現在より540円高い7223円となる。東日本大震災の被災者は、新たな負
担を強いられることになる。(後略)
 
※関連情報
◎2月14日付け 経産省資源エネルギー庁 東北経済産業局 プレスリリース
「東北電力株式会社による電気料金値上げ認可申請等に係る公聴会」
 日時 5月9日(木)9時から、仙台合同庁舎8階講堂
 公聴会は、意見陳述または傍聴が可能です。陳述書の提出方法、傍聴申込み
 については、つぎのPDFをご確認ください。
 http://www.meti.go.jp/press/2012/02/20130214002/20130214002-1.pdf
 
◎東北電力株式会社の電気料金値上げ認可申請等に係る「国民の声」募集
 公示日 2月14日(木)、終了日5月9日(木)(郵送の必着)
 東北電力からの申請書類および意見提出方法等の詳細は、つぎのPDFを
 ご確認ください。
 http://www.meti.go.jp/press/2012/02/20130214003/20130214003-1.pdf
 
 
◆テロを口実、原発警備に4倍超えの警察庁予算案
 「イスラム過激派対策」は疑問 (2月14日 東京新聞より)
 
 警察庁が新年度予算案に、全国の原発と原子力関連施設の警備体制強化費用
として、本年度の4倍以上に当たる17億5千万円の関連経費を盛り込んだ。
理由はイスラム過激派によるテロの脅威や、北朝鮮の挑発行為などがあること。
ただ専門家は「そこまでの危険性があるのか」と疑問符を付ける。(後略)
 
 
┏┓
┗■5.今週のたんぽぽ舎の活動をお知らせします。
 └────
 
「志賀原発・命のネットワーク」への「寄せ書き」を作っています。
 1月26日、27日「再稼働阻止全国ネット」の全国会議がたんぽぽ舎で
 行われ、2月から7月にかけての行動方針が確認されました。
 全国各地の活動を応援していく行動が大事になっています。
 再稼働阻止全国ネット ホームページ参照
 http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/1539
 
 会議において、2月23日開催の「志賀原発・命のネットワーク」の総会に
 全国から激励のメッセージを送ろうとの提案があり、さっそく、たんぽぽ舎
 では「寄せ書き」を作って送る準備をしています。講座などでお立ち寄りの
 際には、ぜひ応援メッセージをお願いします。
 また、ご自宅からでも直接、現地の方に激励のメッセージが届けられます。
 絵葉書などで一言伝えるだけでも、勇気付けられると思います。
 送付先 〒625-0052 石川県羽咋市中央町サ5(羽咋労働会館内)
 「志賀原発・命のネットワーク」 Fax 0767-22‐2111
 (ホームページ http://inochi-no.net/
 
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 また、2月24日(日)は「たんぽぽ舎 第25回総会」を開催します。
 第2部(15時から)の企画として、福島の黒田さんや山崎久隆さんのお話が
 あります。懇親会(17時半から)では、昨年好評だった「野菜おでん」を
 作って皆様をお待ちしていますのでご参加下さい。
 会員以外の方も大歓迎です。
 http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1514
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