NUCLEAIRE
ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1760】
2013年2月27日(水)地震と原発事故情報4-つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.パブコメを出そう───原子力規制委員会へ
2月28日(木)が〆切りです
一つの実例文───千葉市 村山信子(主婦)
★2.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆東電取締役たちのサイフから5.5兆円を被害賠償に
3/16(土) 開場13:30 開始14:00~16:30
会場 東京:渋谷商工会館 2F大研修室(渋谷駅徒歩2分)
連絡先:東電株主代表訴訟
★3.新聞・雑誌から2つ
◆福島を忘れない メッセージ継続して発信
(2月19日 毎日新聞より抜粋)
◆原電ウラン売却 東電も検討 借金返済へ異例措置
(2月21日茨城新聞より抜粋)
★4.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
支えられてがんばっている一人として
避難者たちはカナリアでもあります (連載 下)
うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
(上中下3回に分けて掲載します)
━━━━━━━
※2/28【学習会】にご参加を! 「わかりやすい放射能の話~ベクレルって何、から」
日 時:2月28日(木)19:00から21:00
講 師:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F 参加費:800円
━━━━━━━
※3/1(金)第45回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日 時:3月1日(金)18:00から20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.パブコメを出そう───原子力規制委員会へ
| 2月28日(木)が〆切りです
| 一つの実例文───千葉市 村山信子(主婦)
└────
発電用軽水炉型原子炉施設に係わる新安全基準骨子案 パブリックコメント
○新基準について 反対です
・核のゴミ処理方法がないなか、どのように考えても無理。日本・地球を住
めなくする放射能汚染を強く認識してほしい。ゴミ処理方法がないなかで
動かしてはいけない。
・電力会社が隠し事が多い中、事故調の報告が生かされていない。
事故の検証をきちんとして、どう新基準に生かすのか、そこがはっきりし
ていない。(津波による以前に壊れていないなら、なぜウソをついて現場検
証を妨げるのか)
・もっと時間をかけ有能な科学者の総意を生かして基準を作ってほしい。
NHKスペシャルでも学者が意見を言うと脅かされたりやめるよう圧力が
かかっている御用学者はいらない。本当に実力のある学者の意見をとりあ
げるべき。
○地震・津波対策
・甘くみて今回の事故は起きた。活断層定義は12~13万年以降でなく40万年
以降とすべきである。
○シビア・アクシデント
・テロ、航空機落下、いん石落下などあらゆることが考えられる。防ぎきれる
ものではない。原発はやめるべき。
┏┓
┗■2.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆東電取締役たちのサイフから5.5兆円を被害賠償に
●トーク&パネルディスカッション&報告
取締役達のサイフから 「5.5兆円を被害賠償に!」
3/16(土) 開場13:30 開始14:00~16:30
内容:
■第1部
あいさつ/河合弘之(東電株主代表訴訟弁護団)「裁判の意義と進捗状況」
トーク/おしどりマコ・ケン(3・11福島原発震災後、東電の会見に常時出席)
■第2部
パネルディスカッション
東電テレビ会議で見えてきたこと&ずさんな地震・津波対策
パネラー
海渡雄一(東電株主代表訴訟弁護団)
木村英昭(朝日新聞記者『プロメテウスの罠』)
吉岡斉(「福島原発事故・政府事故調」委員、九州大学副学長)
※コーディネーター:おしどりマコ
参加費1000円
会場 東京:渋谷商工会館 2F大研修室(渋谷駅徒歩2分)
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/shoko.html
共催:東電株主代表訴訟、脱原発・東電株主運動、ふぇみん婦人民主クラブ
協賛:週刊金曜日
連絡先:東電株主代表訴訟
ブログ:http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/
090-6183-3061(木村)
e-mail :nonukes0311@yahoo.co.jp
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から2つ
└────
◆福島を忘れない メッセージ継続して発信
長崎市で11日、市民団体「福島と長崎をむすぶ会」が誕生した。長崎平和推進
協会継承部会の副部会長、広瀬方人さん(82)は呼びかけ人として、発会式に集ま
った市民約90人にこう語りかけた。「長崎から福島に何ができるか。知恵を出し
合っていきたい」(中略)
今も福島の高校生や母親ら10人余りとメールや手紙の交流を続ける広瀬さんは
「寄り添い方」を巡って仲間の被爆者たちと何度も議論した。その結果、「長崎
は福島を忘れない。これを発信し続けることだ」と思い至った。広瀬さんはこう
話す。「原爆を受けた後、情報は閉ざされ、放射線障害のことも分からなかった。
あの時『忘れていないよ』というメッセージがあったらどんなに心強かっただろ
う」
「むすぶ会」の発会式には、南相馬市で避難生活を続ける福島県立小高工高3
年、高野桜さん(18)を招いた。「高校生平和大使」として昨年の長崎の平和祈
念式典にも出席した高野さんは、避難生活や古里への愛情を語り、「私たちにと
って忘れられることが一番怖い。皆さんの力をお借りして福島の止まった時間を
動かしていきたい」と訴えた。 (2月19日 毎日新聞より抜粋)
◆原電ウラン売却 東電も検討 借金返済へ異例措置
大手電力会社が出資する日本原子力発電(東京)が、原発の燃料であるウランの
一部を売却していたことが20日分かった。保有する原発3基が再稼働する見通し
が立たず、4月に支払期限を迎える銀行からの借金の返済資金を確保するため、
当面使う予定がないウランの一部を手放す方向となったとみられる。(中略)
行き詰まる原発事業
原発の専門会社である日本原子力発電が、命綱とも言えるウランの一部を売却
したことは、原発事業の行き詰まりを象徴している。日本原電の経営を支えてき
た大手電力の危機感も強い。(後略) (2月21日茨城新聞より抜粋)
┏┓
┗■4.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
| 支えられてがんばっている一人として
| 避難者たちはカナリアでもあります (連載 下)
└──── うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
(上中下3回に分けて掲載します)
春がくる。
もういちど、春が来る。原発はもう動かしてはいけない。
原発なしで、幸せに暮らしたい。
ひとりひとりのかけがえのないいのち、かけがえのない暮らし、かけがえのない
人生。
フクシマの悲劇を繰り返してはいけない。
これ以上、「死の灰」を生み出してはいけない。
これ以上、いのちと未来を犠牲にしてはいけない。
本当のことを、伝えあおう。
本当の希望を、分かち合おう。
原発なしで、幸せに暮らしたい。
私たちは、死の灰を生み出し続けなければ暮せない理不尽を、
次の原発過酷事故に怯える理不尽を、
被曝を強いられる理不尽を、
きっぱりと断ります。
この国を変えるのは、私たちひとりひとり。
*****
たんぽぽ舎総会にご参加の皆さん、
この地殻変動の時代に、
引き起こしてはならなかった原発過酷事故の渦中で、
少しでも希望ある未来を次の世代に手渡すために、これからも共に闘っていきた
いです。
どこにいても、つながり続けましょう。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
福島市から福岡県福津市に避難。
ハイロアクション福島
原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム うのさえこ
2013年2月27日(水)地震と原発事故情報4-つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.パブコメを出そう───原子力規制委員会へ
2月28日(木)が〆切りです
一つの実例文───千葉市 村山信子(主婦)
★2.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆東電取締役たちのサイフから5.5兆円を被害賠償に
3/16(土) 開場13:30 開始14:00~16:30
会場 東京:渋谷商工会館 2F大研修室(渋谷駅徒歩2分)
連絡先:東電株主代表訴訟
★3.新聞・雑誌から2つ
◆福島を忘れない メッセージ継続して発信
(2月19日 毎日新聞より抜粋)
◆原電ウラン売却 東電も検討 借金返済へ異例措置
(2月21日茨城新聞より抜粋)
★4.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
支えられてがんばっている一人として
避難者たちはカナリアでもあります (連載 下)
うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
(上中下3回に分けて掲載します)
━━━━━━━
※2/28【学習会】にご参加を! 「わかりやすい放射能の話~ベクレルって何、から」
日 時:2月28日(木)19:00から21:00
講 師:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F 参加費:800円
━━━━━━━
※3/1(金)第45回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日 時:3月1日(金)18:00から20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
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┗■1.パブコメを出そう───原子力規制委員会へ
| 2月28日(木)が〆切りです
| 一つの実例文───千葉市 村山信子(主婦)
└────
発電用軽水炉型原子炉施設に係わる新安全基準骨子案 パブリックコメント
○新基準について 反対です
・核のゴミ処理方法がないなか、どのように考えても無理。日本・地球を住
めなくする放射能汚染を強く認識してほしい。ゴミ処理方法がないなかで
動かしてはいけない。
・電力会社が隠し事が多い中、事故調の報告が生かされていない。
事故の検証をきちんとして、どう新基準に生かすのか、そこがはっきりし
ていない。(津波による以前に壊れていないなら、なぜウソをついて現場検
証を妨げるのか)
・もっと時間をかけ有能な科学者の総意を生かして基準を作ってほしい。
NHKスペシャルでも学者が意見を言うと脅かされたりやめるよう圧力が
かかっている御用学者はいらない。本当に実力のある学者の意見をとりあ
げるべき。
○地震・津波対策
・甘くみて今回の事故は起きた。活断層定義は12~13万年以降でなく40万年
以降とすべきである。
○シビア・アクシデント
・テロ、航空機落下、いん石落下などあらゆることが考えられる。防ぎきれる
ものではない。原発はやめるべき。
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┗■2.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆東電取締役たちのサイフから5.5兆円を被害賠償に
●トーク&パネルディスカッション&報告
取締役達のサイフから 「5.5兆円を被害賠償に!」
3/16(土) 開場13:30 開始14:00~16:30
内容:
■第1部
あいさつ/河合弘之(東電株主代表訴訟弁護団)「裁判の意義と進捗状況」
トーク/おしどりマコ・ケン(3・11福島原発震災後、東電の会見に常時出席)
■第2部
パネルディスカッション
東電テレビ会議で見えてきたこと&ずさんな地震・津波対策
パネラー
海渡雄一(東電株主代表訴訟弁護団)
木村英昭(朝日新聞記者『プロメテウスの罠』)
吉岡斉(「福島原発事故・政府事故調」委員、九州大学副学長)
※コーディネーター:おしどりマコ
参加費1000円
会場 東京:渋谷商工会館 2F大研修室(渋谷駅徒歩2分)
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/shoko.html
共催:東電株主代表訴訟、脱原発・東電株主運動、ふぇみん婦人民主クラブ
協賛:週刊金曜日
連絡先:東電株主代表訴訟
ブログ:http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/
090-6183-3061(木村)
e-mail :nonukes0311@yahoo.co.jp
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┗■3.新聞・雑誌から2つ
└────
◆福島を忘れない メッセージ継続して発信
長崎市で11日、市民団体「福島と長崎をむすぶ会」が誕生した。長崎平和推進
協会継承部会の副部会長、広瀬方人さん(82)は呼びかけ人として、発会式に集ま
った市民約90人にこう語りかけた。「長崎から福島に何ができるか。知恵を出し
合っていきたい」(中略)
今も福島の高校生や母親ら10人余りとメールや手紙の交流を続ける広瀬さんは
「寄り添い方」を巡って仲間の被爆者たちと何度も議論した。その結果、「長崎
は福島を忘れない。これを発信し続けることだ」と思い至った。広瀬さんはこう
話す。「原爆を受けた後、情報は閉ざされ、放射線障害のことも分からなかった。
あの時『忘れていないよ』というメッセージがあったらどんなに心強かっただろ
う」
「むすぶ会」の発会式には、南相馬市で避難生活を続ける福島県立小高工高3
年、高野桜さん(18)を招いた。「高校生平和大使」として昨年の長崎の平和祈
念式典にも出席した高野さんは、避難生活や古里への愛情を語り、「私たちにと
って忘れられることが一番怖い。皆さんの力をお借りして福島の止まった時間を
動かしていきたい」と訴えた。 (2月19日 毎日新聞より抜粋)
◆原電ウラン売却 東電も検討 借金返済へ異例措置
大手電力会社が出資する日本原子力発電(東京)が、原発の燃料であるウランの
一部を売却していたことが20日分かった。保有する原発3基が再稼働する見通し
が立たず、4月に支払期限を迎える銀行からの借金の返済資金を確保するため、
当面使う予定がないウランの一部を手放す方向となったとみられる。(中略)
行き詰まる原発事業
原発の専門会社である日本原子力発電が、命綱とも言えるウランの一部を売却
したことは、原発事業の行き詰まりを象徴している。日本原電の経営を支えてき
た大手電力の危機感も強い。(後略) (2月21日茨城新聞より抜粋)
┏┓
┗■4.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
| 支えられてがんばっている一人として
| 避難者たちはカナリアでもあります (連載 下)
└──── うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
(上中下3回に分けて掲載します)
春がくる。
もういちど、春が来る。原発はもう動かしてはいけない。
原発なしで、幸せに暮らしたい。
ひとりひとりのかけがえのないいのち、かけがえのない暮らし、かけがえのない
人生。
フクシマの悲劇を繰り返してはいけない。
これ以上、「死の灰」を生み出してはいけない。
これ以上、いのちと未来を犠牲にしてはいけない。
本当のことを、伝えあおう。
本当の希望を、分かち合おう。
原発なしで、幸せに暮らしたい。
私たちは、死の灰を生み出し続けなければ暮せない理不尽を、
次の原発過酷事故に怯える理不尽を、
被曝を強いられる理不尽を、
きっぱりと断ります。
この国を変えるのは、私たちひとりひとり。
*****
たんぽぽ舎総会にご参加の皆さん、
この地殻変動の時代に、
引き起こしてはならなかった原発過酷事故の渦中で、
少しでも希望ある未来を次の世代に手渡すために、これからも共に闘っていきた
いです。
どこにいても、つながり続けましょう。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
福島市から福岡県福津市に避難。
ハイロアクション福島
原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム うのさえこ
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1759】
2013年2月26日(火)その2 地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.3/4放射能の新たな危険「痛み」について学習会
チェルノブイリで子どもの7割に『痛み』
―「10ベクレル/kg食で危険」と学会講演した話―
お話:小若順一さん
★2.「原発新基準は拙速」 専門家グループ意見書
(2月26日東京新聞より)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆3/9講演会(東京・原宿)
下北半島・原子力施設集中立地の現状-危険な再処理工場は廃止を!
★4.新聞・雑誌より
◆期待担う小水力発電 水豊かな山梨、農業用水で水車
商社が開発、震災後に加速 (2月25日朝日新聞より抜粋)
★5.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
支えられてがんばっている一人として
避難者たちはカナリアでもあります (連載 中)
うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.放射能の新たな危険「痛み」について学習会
| チェルノブイリで子どもの7割に『痛み』
| ―「10ベクレル/kg食で危険」と学会講演した話―
└────
日 時:3月4日(月)18:30開場 18:50 開会
講 師:小若順一さん(食品と暮らしの安全基金代表)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:たんぽぽ舎
参加費:800円(21時~22時 懇親会 参加費500円)
低レベル放射能でどんな症状が出るかについては、さまざまな議論があります。
そこに一石を投じたのが小若順一氏で、「気になる痛みは、放射能のせいかも
しれない」と著書の『最新・食べるな、危険!』でアピールしています。
小若氏は、昨年、3度にわたってチェルノブイリ原発のあるウクライナを取材
し、「非」汚染地域の子どもたちの7割が「足が痛い」と言うことを突き止めま
した。
その地域の食品で放射能値が高かったのはキノコ。そこで、食事からキノコを
取り除くと、痛みの消えた子が出てきました。放射能の新たな危険性を1月25日
に「無菌生物学会」の冒頭で25分講演。このお話を小若氏に伺います。
┏┓
┗■2.「原発新基準は拙速」 専門家グループ意見書
└────
原子力規制委員会がまとめた原発の規制基準の骨子について、問題点を検証し
た元原発技術者や弁護士らの専門家グループが「過密な審議日程で作成され、あ
まりにも拙速すぎる」とする意見書を25日、公表した。意見公募中の規制委に近
く、提出する。
意見書をまとめたのは、井野博満東京大名誉教授(金属材料学)や、東京電力
福島第一原発をめぐる元国会事故調査委員の田中三彦氏ら。
意見書では規制委の審議の進め方を「再稼動ありき」と批判。「抜け落ちのな
い万全な新基準を3、4年かけて練り上げるべきだ。拙速につくられた新基準に
基づく再稼働は認められない」としている。
また、規制委が新基準に盛り込む設備の一部に設置猶予期間を認める方針を示
していることについて「東電が津波対策を先送りした結果起きた今回の事故を考
えれば、事故対策に段階を設けるのは危険だ」と指摘している。
東京都内で会見した井野氏は「意見書では多くの技術的な疑問点を挙げた。規
制委にはきちんと答えてほしい」と述べた。(2月26日東京新聞より)
┏┓
┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆3/9下北半島・原子力施設集中立地の現状 講演会(東京・原宿)
下北半島・原子力施設集中立地の現状-危険な再処理工場は廃止を!
日時:2013年3月9日(土曜日)午後6時開場 6時半開演
お話:山田清彦(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長)
会場:神宮前区民会館 4階会議室1.2 入場無料
地図 http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_jingumae.html
住所:東京都・渋谷区神宮前 6-10-14 電話:03-3409-4565(会場)
交通:JR 原宿8分、東京メトロ千代田線明治神宮前駅徒歩2分
隠田商店街入口から20m右に入口
主催:核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団
〒039-1166 青森県八戸市根城9-19-9
浅石法律事務所内 TEL&FAX 0178-47-2321
積極的に反対の声を上げ、再処理工場を止めよう!
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆期待担う小水力発電 水豊かな山梨、農業用水で水車
商社が開発、震災後に加速
小さな水路で電気を作る「小水力発電」に山梨県が力を入れている。県の面積
の8割が森林で水が豊かな特長を生かし、「エネルギーの地産地消」をめざす。
2050年ごろには、県民が使う電気すべてを水力や太陽光など県内の発電所でまか
なうのが目標だ。
山梨県北杜市の清里高原近くを流れる農業用水「村山六ケ村堰」。全長は16キ
ロ。昨春から3ケ所の小水力発電所が動き始めた。
そばの物置小屋のような建物に入ると発電機がある。発電能力は約200キロワ
ットで、原発1基(100万キロワット)の5000分の1。それでも3ケ所を合わせる
と、市内の世帯の6パーセントにあたる約1300戸分の電気をつくれる。
大手商社の丸紅の子会社が開発した。北杜市も地元説明会を開いたり、市道の
地下に水の配管を埋める場所を用意したりして支援した。建設の調査から完成ま
では通常の半分の2年半。白倉政司市長は「官民の新たな試み。市の水資源をう
まく生かせた」と話す。(後略)
☆小水力発電:農業用水や小川の流れを使い、水車で小型発電機をまわす。発
電能力は一般的に1千キロワット未満で、ダムを使う大型水力(数十万キロワッ
ト)の100分の1以下。建設費は2億~3億円。太陽光や風力と違って、一定の
水の流れがあれば気象条件に左右されずに発電できる。つくった電気は、電力会
社が10~20年間同じ価格で買い続ける「自然エネルギーの固定価格買い取り制度」
の対象になった。(2月25日朝日新聞より抜粋)
┏┓
┗■5.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
| 支えられてがんばっている一人として
| 避難者たちはカナリアでもあります (連載 中)
└──── うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
避難者たちは、カナリヤでもあります。
○撒き散らされた放射性物質の影響で、実際に健康に異変を経験して避難してき
た人は少なくありません。子どもの鼻血や下痢が止まらず異変を感じて母子避難
してきた人、回復傾向にあった難病が悪化しやっとの思いで九州まできた人・・。
○ 先日知り合った避難者の女性は、住んでいたところがホットスポットだと分
かり、懸命に子どもたちを守ろうとしてきました。当時、お腹にいた赤ちゃんを
避難先の福岡で出産。その赤ちゃんの心臓に、最近の健診で6ミリの穴が見つか
りました。因果関係はわからない・・・でも、守りきれなかったのではないかと、
彼女は悩み続けています。真夜中目を覚ますと、赤ちゃんの小さな心臓が動いて
いるかと、じっと耳を澄ますのだそうです。彼女の目からこらえてもこらえても
あふれる涙、絞り出すような一言一言が忘れられません。他の避難者の子ども達
や親達も、甲状腺に嚢胞などの異常を抱えている人も多くいます。こうして苦し
んでいる人々がもっとたくさんいる、これからたくさんでてくることを、彼女は
心配しています。放射線被曝のカナリアでもあるこうした人々の声に、耳を傾け
てほしいと切に願います。
○ 避難者たちは人々をつなぐ存在でもあります。長崎と、沖縄と、水俣と・・
・各地の闘いを担ってきた人々との新しい連帯が築かれつつあります。
みな、故郷の仲間たちと共にいられないことを悔しく思いながら、それでもで
きることを続けています。多くの避難者は、故郷の人々のためにできることはな
いかと、必死に考え行動しています。保養受け入れも、安全な野菜を作って送る
ことも、故郷の闘いを応援することも、たくさんの避難者がしています。
また、私たち避難者は今、昨年6月に成立した「原発事故子ども・被災者支援
法」を手がかりに、私たちの分断とあきらめを乗り越えていこうと奔走していま
す。私たちの尊厳を取り戻し、本当の自己決定を可能にすること、とどまりなが
ら健康を維持したいとする選択も、避難の選択も、どちらも支援されること、そ
して、継続する低線量被曝による健康障がいを未然に防止すること・・・私たち
は、この法律を活かして、これまでの棄民政策に具体的な変化を起こそうと必死
に動いています。
○ 私も含め、多くの避難者は、定住までに何度も移動をせざるを得ない状況が
あります。根を下ろせない悔しさ、別れのつらさ、そして移動を繰り返すたびに
深まる生活破壊の危機・・・。
それでも私たちは、たくましくやっています。助け合い、苦難のなかにもプラ
スの面を見つけ、子どもを育て、自分たちも成長していっています。
避難の権利も認められていないこの国で、避難を維持すること自体が、<抵抗
>であり<闘い>であると思っています。今孤立の中で苦しむ多くの避難者たち
ともっと出会い、つながって、生き延びたいと思います。
○ 原発を止めることと、撒き散らされた核の脅威からいのちを守ること。
どちらもはずせない、車の両輪です。
終らない原発震災3年目を迎えようとしている今、今一度、福島からの一避難
者としての願いを書いて終わりにします。 (連載 下に続く)
2013年2月26日(火)その2 地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.3/4放射能の新たな危険「痛み」について学習会
チェルノブイリで子どもの7割に『痛み』
―「10ベクレル/kg食で危険」と学会講演した話―
お話:小若順一さん
★2.「原発新基準は拙速」 専門家グループ意見書
(2月26日東京新聞より)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆3/9講演会(東京・原宿)
下北半島・原子力施設集中立地の現状-危険な再処理工場は廃止を!
★4.新聞・雑誌より
◆期待担う小水力発電 水豊かな山梨、農業用水で水車
商社が開発、震災後に加速 (2月25日朝日新聞より抜粋)
★5.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
支えられてがんばっている一人として
避難者たちはカナリアでもあります (連載 中)
うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
━━━━━━━
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┗■1.放射能の新たな危険「痛み」について学習会
| チェルノブイリで子どもの7割に『痛み』
| ―「10ベクレル/kg食で危険」と学会講演した話―
└────
日 時:3月4日(月)18:30開場 18:50 開会
講 師:小若順一さん(食品と暮らしの安全基金代表)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:たんぽぽ舎
参加費:800円(21時~22時 懇親会 参加費500円)
低レベル放射能でどんな症状が出るかについては、さまざまな議論があります。
そこに一石を投じたのが小若順一氏で、「気になる痛みは、放射能のせいかも
しれない」と著書の『最新・食べるな、危険!』でアピールしています。
小若氏は、昨年、3度にわたってチェルノブイリ原発のあるウクライナを取材
し、「非」汚染地域の子どもたちの7割が「足が痛い」と言うことを突き止めま
した。
その地域の食品で放射能値が高かったのはキノコ。そこで、食事からキノコを
取り除くと、痛みの消えた子が出てきました。放射能の新たな危険性を1月25日
に「無菌生物学会」の冒頭で25分講演。このお話を小若氏に伺います。
┏┓
┗■2.「原発新基準は拙速」 専門家グループ意見書
└────
原子力規制委員会がまとめた原発の規制基準の骨子について、問題点を検証し
た元原発技術者や弁護士らの専門家グループが「過密な審議日程で作成され、あ
まりにも拙速すぎる」とする意見書を25日、公表した。意見公募中の規制委に近
く、提出する。
意見書をまとめたのは、井野博満東京大名誉教授(金属材料学)や、東京電力
福島第一原発をめぐる元国会事故調査委員の田中三彦氏ら。
意見書では規制委の審議の進め方を「再稼動ありき」と批判。「抜け落ちのな
い万全な新基準を3、4年かけて練り上げるべきだ。拙速につくられた新基準に
基づく再稼働は認められない」としている。
また、規制委が新基準に盛り込む設備の一部に設置猶予期間を認める方針を示
していることについて「東電が津波対策を先送りした結果起きた今回の事故を考
えれば、事故対策に段階を設けるのは危険だ」と指摘している。
東京都内で会見した井野氏は「意見書では多くの技術的な疑問点を挙げた。規
制委にはきちんと答えてほしい」と述べた。(2月26日東京新聞より)
┏┓
┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆3/9下北半島・原子力施設集中立地の現状 講演会(東京・原宿)
下北半島・原子力施設集中立地の現状-危険な再処理工場は廃止を!
日時:2013年3月9日(土曜日)午後6時開場 6時半開演
お話:山田清彦(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長)
会場:神宮前区民会館 4階会議室1.2 入場無料
地図 http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_jingumae.html
住所:東京都・渋谷区神宮前 6-10-14 電話:03-3409-4565(会場)
交通:JR 原宿8分、東京メトロ千代田線明治神宮前駅徒歩2分
隠田商店街入口から20m右に入口
主催:核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団
〒039-1166 青森県八戸市根城9-19-9
浅石法律事務所内 TEL&FAX 0178-47-2321
積極的に反対の声を上げ、再処理工場を止めよう!
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆期待担う小水力発電 水豊かな山梨、農業用水で水車
商社が開発、震災後に加速
小さな水路で電気を作る「小水力発電」に山梨県が力を入れている。県の面積
の8割が森林で水が豊かな特長を生かし、「エネルギーの地産地消」をめざす。
2050年ごろには、県民が使う電気すべてを水力や太陽光など県内の発電所でまか
なうのが目標だ。
山梨県北杜市の清里高原近くを流れる農業用水「村山六ケ村堰」。全長は16キ
ロ。昨春から3ケ所の小水力発電所が動き始めた。
そばの物置小屋のような建物に入ると発電機がある。発電能力は約200キロワ
ットで、原発1基(100万キロワット)の5000分の1。それでも3ケ所を合わせる
と、市内の世帯の6パーセントにあたる約1300戸分の電気をつくれる。
大手商社の丸紅の子会社が開発した。北杜市も地元説明会を開いたり、市道の
地下に水の配管を埋める場所を用意したりして支援した。建設の調査から完成ま
では通常の半分の2年半。白倉政司市長は「官民の新たな試み。市の水資源をう
まく生かせた」と話す。(後略)
☆小水力発電:農業用水や小川の流れを使い、水車で小型発電機をまわす。発
電能力は一般的に1千キロワット未満で、ダムを使う大型水力(数十万キロワッ
ト)の100分の1以下。建設費は2億~3億円。太陽光や風力と違って、一定の
水の流れがあれば気象条件に左右されずに発電できる。つくった電気は、電力会
社が10~20年間同じ価格で買い続ける「自然エネルギーの固定価格買い取り制度」
の対象になった。(2月25日朝日新聞より抜粋)
┏┓
┗■5.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
| 支えられてがんばっている一人として
| 避難者たちはカナリアでもあります (連載 中)
└──── うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
避難者たちは、カナリヤでもあります。
○撒き散らされた放射性物質の影響で、実際に健康に異変を経験して避難してき
た人は少なくありません。子どもの鼻血や下痢が止まらず異変を感じて母子避難
してきた人、回復傾向にあった難病が悪化しやっとの思いで九州まできた人・・。
○ 先日知り合った避難者の女性は、住んでいたところがホットスポットだと分
かり、懸命に子どもたちを守ろうとしてきました。当時、お腹にいた赤ちゃんを
避難先の福岡で出産。その赤ちゃんの心臓に、最近の健診で6ミリの穴が見つか
りました。因果関係はわからない・・・でも、守りきれなかったのではないかと、
彼女は悩み続けています。真夜中目を覚ますと、赤ちゃんの小さな心臓が動いて
いるかと、じっと耳を澄ますのだそうです。彼女の目からこらえてもこらえても
あふれる涙、絞り出すような一言一言が忘れられません。他の避難者の子ども達
や親達も、甲状腺に嚢胞などの異常を抱えている人も多くいます。こうして苦し
んでいる人々がもっとたくさんいる、これからたくさんでてくることを、彼女は
心配しています。放射線被曝のカナリアでもあるこうした人々の声に、耳を傾け
てほしいと切に願います。
○ 避難者たちは人々をつなぐ存在でもあります。長崎と、沖縄と、水俣と・・
・各地の闘いを担ってきた人々との新しい連帯が築かれつつあります。
みな、故郷の仲間たちと共にいられないことを悔しく思いながら、それでもで
きることを続けています。多くの避難者は、故郷の人々のためにできることはな
いかと、必死に考え行動しています。保養受け入れも、安全な野菜を作って送る
ことも、故郷の闘いを応援することも、たくさんの避難者がしています。
また、私たち避難者は今、昨年6月に成立した「原発事故子ども・被災者支援
法」を手がかりに、私たちの分断とあきらめを乗り越えていこうと奔走していま
す。私たちの尊厳を取り戻し、本当の自己決定を可能にすること、とどまりなが
ら健康を維持したいとする選択も、避難の選択も、どちらも支援されること、そ
して、継続する低線量被曝による健康障がいを未然に防止すること・・・私たち
は、この法律を活かして、これまでの棄民政策に具体的な変化を起こそうと必死
に動いています。
○ 私も含め、多くの避難者は、定住までに何度も移動をせざるを得ない状況が
あります。根を下ろせない悔しさ、別れのつらさ、そして移動を繰り返すたびに
深まる生活破壊の危機・・・。
それでも私たちは、たくましくやっています。助け合い、苦難のなかにもプラ
スの面を見つけ、子どもを育て、自分たちも成長していっています。
避難の権利も認められていないこの国で、避難を維持すること自体が、<抵抗
>であり<闘い>であると思っています。今孤立の中で苦しむ多くの避難者たち
ともっと出会い、つながって、生き延びたいと思います。
○ 原発を止めることと、撒き散らされた核の脅威からいのちを守ること。
どちらもはずせない、車の両輪です。
終らない原発震災3年目を迎えようとしている今、今一度、福島からの一避難
者としての願いを書いて終わりにします。 (連載 下に続く)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1758】
2013年2月26日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.地震で壊れた福島第1原発1号機の「証拠」
ベント前に拡散した放射性物質は何キロも先に(その1)
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆3/6高橋哲哉氏・講演会「犠牲のシステムと福島」(川崎市)
★3.新聞・雑誌より
◆神鋼 栃木に内陸型火発 19年にも稼働 電力卸拡大で強化
(2月23日毎日新聞より抜粋)
★4.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
支えられてがんばっている一人として
避難者たちはカナリアでもあります (連載 上)
うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
(上中下3回に分けて掲載します)
━━━━━━━
※2/28【学習会】にご参加を!
「わかりやすい放射能の話~ベクレルって何、から」
日 時:2月28日(木)19:00から21:00
講 師:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
※3/1(金)第45回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日 時:3月1日(金)18:00から20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.地震で壊れた福島第1原発1号機の「証拠」
| ベント前に拡散した放射性物質は何キロも先に(その1)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
毎日新聞などが2月22日に報じた「福島第1原発:ベント前 放射性物質が
10キロ圏に拡散」(毎日新聞2013年02月22日)などの記事は、福島第一原発1
号機が少なくてもベント作業で放射性物質が大量放出される前に、既に広範囲に
わたり拡散していたことを伝えるものだが、既に昨年9月には福島県により公開
されている情報である。今報道する理由は何か。それは、原子力防災指針や新安
全基準にとって深刻な事態を招くからに他ならない。
地震で壊れた1号機
3月11日中に、既に1号機建屋内部では放射線量が高くなっていた。11日
17時19分には、既に原子炉建屋入り口で線量不明ながら放射線量が高いため
立ち入り出来ない事態になっている。東電事故報告書には次のように記載されて
いる。『11日17時19分、運転員が現場に向かったが、原子炉建屋入口付近
で持っていた汚染検査用の放射線測定器が通常より高い値を計測し、どの程度の
放射線量かわからず通常と異なる状況であったことから、現場確認を断念した。
運転員はその状況を報告しようと考え、17時50分に一旦引き返した。』時刻
から考えて、核燃料は損による放射能放出にしては早すぎる。
燃料頂部が炉水から露出したのは午後6時から7時頃と推定されているから、
このときの放射能は蒸気となって建屋内に漏えいした冷却材中に含まれていたも
のとかんがえる外はない。それは系統内のどこか、少なくても建屋内部に存在す
る配管やバルブなどから出たと考えられる。一番疑わしいのは田中三彦さんらが
現地調査を計画し、東電の虚偽説明により断念せざるを得なかった、IC(隔離
時復水器)系統であろう。
バルブの開閉動作に伴って汚染値が上がったり下がったりと変化しているよう
に感じ取れる。他の場所で漏えいが急激に生じたのならば一本調子で上がり続け
ると考える方が自然だ。
12日午前10時には1号機で格納容器ベントを行い原子炉内部を減圧して冷
却材を投入する準備を進めていた。
しかしその直前、午前9時台に大きな漏えいが生じている。これが今回の毎日
新聞等が報じた「ベント前大量漏えい」である。しかしこの場所がはっきりしない。
原子炉内部に放射のが充満したのは11日午後7時よりも後である。燃料が冷
却不能になり、燃料被覆管のジルコニウムと水蒸気が反応する「ジルコニウム酸
化反応」により燃料棒が破損し始めるには冷却材が燃料下部にまで減る必要があ
る。おおむね午後7時頃が最も早いと考えられる。
ここから破損に至るにはどのくらいの時間が掛かるだろう。最短で3時間程度
とみて良いだろう。すると、燃料被覆管からの大量漏えいは12日午前零時付近
となる。
しかし格納容器と建屋は密封された場所であり、いくら東電などが言うような
「配管損傷などではなく高温による気相漏えい」(*)があったとしてもそう簡
単に建屋外部に大量漏出は起きない。もしそういう放出が起きるのならば、水素
も建屋から放出されて爆発しないであろう。しかし水素は建屋5階に溜まり、1
2日15時36分に水素爆発を起こしている。(その2に続く)
(*)燃料損傷に伴い炉内燃料集合体の間に挿入されている配管、インコアモニ
ターハウジングなどの計装系配管が炉水から露出して高温になった燃料のために
破損し、その結果圧力容器と格納容器の「気相部分」がつながった状態になる。
これで「圧力容器と格納容器の気体が漏えいする状態」となる。また、主蒸気系
配管は通常は蒸気しか流れないため、配管継ぎ目の「フランジ部」にある漏洩防
止シートの耐えられる温度は450度程度であり、水が蒸発し高温になった燃料
からの気体性物質がフランジを通過すると想定されている。これも「気相漏えい」
である。
┏┓
┗■2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆3/6高橋哲哉氏・講演会のお知らせ
「犠牲のシステムと福島」
講師:高橋哲哉 東京大学大学院教授
日時:3月6日(水)18:30~20:30(開場18時)
会場:川崎市中原市民館 多目的ホール(2階)
(JR南武線・武蔵小杉駅東口徒歩3分
東急東横線・武蔵小杉駅北口徒歩3分)
定員:150名 申込み不要・入場無料
3月11日に起きた福島第一原発事故から約2年。
原発・放射能問題が深刻化する中、哲学者:高橋哲哉先生を招き、
お話を聞きます!
主催:川崎市教育委員会(実施機関:中原市民館)
中原市民館平和人権学習、とことん原発を考えようPart2 公開講座
問い合わせ:川崎市中原市民館 (ホームページあり、場所など参照ください)
川崎市中原区新丸子東3-1100-12、
パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー1・2階
TEL 044-433-7773
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
└────
◆神鋼 栃木に内陸型火発 19年にも稼働 電力卸拡大で強化
神戸製鋼所は22日、栃木県真岡市に都市ガスを燃料とする高効率ガス火力発電
所を建設する計画を発表した。発電規模は、原発1基(100万キロワット前後)
分を上回る140万キロワットで、投資総額は1000億円前後を見込む。19年にも稼
働を開始する計画で、完成すれば国内初の本格的な内陸型火力発電所になる見通
しだ。(中略)
電力卸販売(IPP)事業について、神鋼は約2000億円を投じ神戸製鉄所内に
140万キロワットの石炭火力発電所を建設。02年から関西電力に販売してきた実
績がある。12年度の同事業売上高は約800億円を見込む。(後略)
(2月23日毎日新聞より抜粋)
☆ 同規模の原発1基の建設費は約4000億円。火力発電は原発の3分の1か、4
分の1で済む。しかも送電網も近い距離で済む。
そういえば、10年程前、広瀬隆さん、藤田祐幸さんらとたんぽぽ舎メンバーで
東電横浜火力発電所を見学に行った時のことを思い出す。
あの時、説明役の東電横浜火力の職員は言った。「1000億円程度で完成でき、
熱効率も高い」と。表情からは"原発よりもずっと貢献しています"と言いたげだ
ったが、当時は東電内でも原発部門は日の当たる花形で、火力、水力はその陰に
隠れて日が当たらない部門だったという印象。
広瀬隆さんいわく「東電は火力でこれだけ優秀な職員がいる会社なのにねー」
と。原発推進の電力会社を鋭く批判する広瀬さんが、東電職員の優秀さ、すばら
しさをほめた発言だったので、今も記憶に残っている。(柳田 真)
┏┓
┗■4.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
| 支えられてがんばっている一人として
| 避難者たちはカナリアでもあります (連載 上)
└──── うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
(上中下3回に分けて掲載します)
○間に合わなかった・・・! 2011年3月12日、午後の光にてらされた木々と青
い影を移す雪の新潟の景色を、泣きながら走りました。あの日から、もうすぐ2
年が経とうとしています。当時4歳だった娘は、先日、ここ福岡で、2回目の誕
生日を迎えました。誕生日のテーブルには水仙、菜の花、梅が飾られました。福
岡の春は早いです。
私が住んでいた福島の花見山は今どんなだろう・・・と思います。
○たんぽぽ舎総会にお集まりの皆さん、こんにちは。うのさえこと申します。
長い間、原発の問題に警鐘を鳴らし続けてきた皆さんが、3・11後、福島の
苦悩に寄り添いながら福島の闘いを共に闘い、そしてこの国の原発再稼働阻止に
ゆるぎない行動を示し続けてくださることに、心から感謝申し上げます。経産省
前で、福島で、福井で、愛媛で…様々なところで助けていただいています。本当
にありがとうございます。
福島から遠く1000キロ。
福岡にも、たくさんの避難者がやってきています。その数は誰も知りません。
700とも、1000とも、3000とも言われています。福島・東北はもちろん、広く関
東からもたくさん来ています。原発事故被災者という形で把握されることは今ま
で一度もなかったために、現状を把握することができません。
避難者同士が互いを見つけあうことがとても難しい中、奇跡のようにつながっ
た避難者たちで支え合い、また、九州の人々に助けられながら、避難生活を維持
し、できることやり続けています。
○みなさんご存知の通り、九州でも、3・11後脱原発の声は確実に高まってい
ます。一昨年の九電やらせメール事件、玄海原発再稼働を必死に食い止めた九州
の人々の熱い戦いはみなさんご存じのとおりです。玄海原発、川内原発ともに、
複数の差し止め訴訟も起こされています。立地自治体や、処分場予定自治体住民
への地道な戸別訪問も続けられています。昨年は、鹿児島県知事選に脱原発運動
をリードしてきた向原よしたかさんが挑戦もしました。また、北九州をはじめと
する瓦礫焼却を止めようとする闘い。九電本社前には、2011年4月から維持され
ている九電前テントひろばの存在があります。そして3か月に1度のペースで、
賑やかな脱原発のデモンストレーションが開かれています。手痛い混乱と分断を
通り抜け、長期にわたる闘いの疲れや生活維持の問題を抱えつつもなお、私たち
が築いてきた人と人とのつながりは、広く、深く、複雑な網の目となっていって
います。
こうしたあらゆる場面で、避難者たちは大きな役割を果たしてきました。今何
が起きているか、なぜ私たちがここに来たのか・・・避難者たちは、福島の、東
日本の使者でもあります。福岡には、いち早くデモを始めた避難ママと地元の女
性たちの「ママは原発いりません」という素晴らしいグループがあります。
また、昨年は、東京から避難してきたフォトグラファー亀山のの子さんによる
「100人の母たち」という写真集が出版され、各地で写真展やスライドショーが
開催され、静かな共感の輪を拡げています。
私たちは必死で、時には怒りをもって、時には朗らかに、目覚めの鐘を鳴らし
ます。(連載 中に続く)
2013年2月26日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.地震で壊れた福島第1原発1号機の「証拠」
ベント前に拡散した放射性物質は何キロも先に(その1)
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆3/6高橋哲哉氏・講演会「犠牲のシステムと福島」(川崎市)
★3.新聞・雑誌より
◆神鋼 栃木に内陸型火発 19年にも稼働 電力卸拡大で強化
(2月23日毎日新聞より抜粋)
★4.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
支えられてがんばっている一人として
避難者たちはカナリアでもあります (連載 上)
うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
(上中下3回に分けて掲載します)
━━━━━━━
※2/28【学習会】にご参加を!
「わかりやすい放射能の話~ベクレルって何、から」
日 時:2月28日(木)19:00から21:00
講 師:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
※3/1(金)第45回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日 時:3月1日(金)18:00から20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
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┗■1.地震で壊れた福島第1原発1号機の「証拠」
| ベント前に拡散した放射性物質は何キロも先に(その1)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
毎日新聞などが2月22日に報じた「福島第1原発:ベント前 放射性物質が
10キロ圏に拡散」(毎日新聞2013年02月22日)などの記事は、福島第一原発1
号機が少なくてもベント作業で放射性物質が大量放出される前に、既に広範囲に
わたり拡散していたことを伝えるものだが、既に昨年9月には福島県により公開
されている情報である。今報道する理由は何か。それは、原子力防災指針や新安
全基準にとって深刻な事態を招くからに他ならない。
地震で壊れた1号機
3月11日中に、既に1号機建屋内部では放射線量が高くなっていた。11日
17時19分には、既に原子炉建屋入り口で線量不明ながら放射線量が高いため
立ち入り出来ない事態になっている。東電事故報告書には次のように記載されて
いる。『11日17時19分、運転員が現場に向かったが、原子炉建屋入口付近
で持っていた汚染検査用の放射線測定器が通常より高い値を計測し、どの程度の
放射線量かわからず通常と異なる状況であったことから、現場確認を断念した。
運転員はその状況を報告しようと考え、17時50分に一旦引き返した。』時刻
から考えて、核燃料は損による放射能放出にしては早すぎる。
燃料頂部が炉水から露出したのは午後6時から7時頃と推定されているから、
このときの放射能は蒸気となって建屋内に漏えいした冷却材中に含まれていたも
のとかんがえる外はない。それは系統内のどこか、少なくても建屋内部に存在す
る配管やバルブなどから出たと考えられる。一番疑わしいのは田中三彦さんらが
現地調査を計画し、東電の虚偽説明により断念せざるを得なかった、IC(隔離
時復水器)系統であろう。
バルブの開閉動作に伴って汚染値が上がったり下がったりと変化しているよう
に感じ取れる。他の場所で漏えいが急激に生じたのならば一本調子で上がり続け
ると考える方が自然だ。
12日午前10時には1号機で格納容器ベントを行い原子炉内部を減圧して冷
却材を投入する準備を進めていた。
しかしその直前、午前9時台に大きな漏えいが生じている。これが今回の毎日
新聞等が報じた「ベント前大量漏えい」である。しかしこの場所がはっきりしない。
原子炉内部に放射のが充満したのは11日午後7時よりも後である。燃料が冷
却不能になり、燃料被覆管のジルコニウムと水蒸気が反応する「ジルコニウム酸
化反応」により燃料棒が破損し始めるには冷却材が燃料下部にまで減る必要があ
る。おおむね午後7時頃が最も早いと考えられる。
ここから破損に至るにはどのくらいの時間が掛かるだろう。最短で3時間程度
とみて良いだろう。すると、燃料被覆管からの大量漏えいは12日午前零時付近
となる。
しかし格納容器と建屋は密封された場所であり、いくら東電などが言うような
「配管損傷などではなく高温による気相漏えい」(*)があったとしてもそう簡
単に建屋外部に大量漏出は起きない。もしそういう放出が起きるのならば、水素
も建屋から放出されて爆発しないであろう。しかし水素は建屋5階に溜まり、1
2日15時36分に水素爆発を起こしている。(その2に続く)
(*)燃料損傷に伴い炉内燃料集合体の間に挿入されている配管、インコアモニ
ターハウジングなどの計装系配管が炉水から露出して高温になった燃料のために
破損し、その結果圧力容器と格納容器の「気相部分」がつながった状態になる。
これで「圧力容器と格納容器の気体が漏えいする状態」となる。また、主蒸気系
配管は通常は蒸気しか流れないため、配管継ぎ目の「フランジ部」にある漏洩防
止シートの耐えられる温度は450度程度であり、水が蒸発し高温になった燃料
からの気体性物質がフランジを通過すると想定されている。これも「気相漏えい」
である。
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┗■2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆3/6高橋哲哉氏・講演会のお知らせ
「犠牲のシステムと福島」
講師:高橋哲哉 東京大学大学院教授
日時:3月6日(水)18:30~20:30(開場18時)
会場:川崎市中原市民館 多目的ホール(2階)
(JR南武線・武蔵小杉駅東口徒歩3分
東急東横線・武蔵小杉駅北口徒歩3分)
定員:150名 申込み不要・入場無料
3月11日に起きた福島第一原発事故から約2年。
原発・放射能問題が深刻化する中、哲学者:高橋哲哉先生を招き、
お話を聞きます!
主催:川崎市教育委員会(実施機関:中原市民館)
中原市民館平和人権学習、とことん原発を考えようPart2 公開講座
問い合わせ:川崎市中原市民館 (ホームページあり、場所など参照ください)
川崎市中原区新丸子東3-1100-12、
パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー1・2階
TEL 044-433-7773
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
└────
◆神鋼 栃木に内陸型火発 19年にも稼働 電力卸拡大で強化
神戸製鋼所は22日、栃木県真岡市に都市ガスを燃料とする高効率ガス火力発電
所を建設する計画を発表した。発電規模は、原発1基(100万キロワット前後)
分を上回る140万キロワットで、投資総額は1000億円前後を見込む。19年にも稼
働を開始する計画で、完成すれば国内初の本格的な内陸型火力発電所になる見通
しだ。(中略)
電力卸販売(IPP)事業について、神鋼は約2000億円を投じ神戸製鉄所内に
140万キロワットの石炭火力発電所を建設。02年から関西電力に販売してきた実
績がある。12年度の同事業売上高は約800億円を見込む。(後略)
(2月23日毎日新聞より抜粋)
☆ 同規模の原発1基の建設費は約4000億円。火力発電は原発の3分の1か、4
分の1で済む。しかも送電網も近い距離で済む。
そういえば、10年程前、広瀬隆さん、藤田祐幸さんらとたんぽぽ舎メンバーで
東電横浜火力発電所を見学に行った時のことを思い出す。
あの時、説明役の東電横浜火力の職員は言った。「1000億円程度で完成でき、
熱効率も高い」と。表情からは"原発よりもずっと貢献しています"と言いたげだ
ったが、当時は東電内でも原発部門は日の当たる花形で、火力、水力はその陰に
隠れて日が当たらない部門だったという印象。
広瀬隆さんいわく「東電は火力でこれだけ優秀な職員がいる会社なのにねー」
と。原発推進の電力会社を鋭く批判する広瀬さんが、東電職員の優秀さ、すばら
しさをほめた発言だったので、今も記憶に残っている。(柳田 真)
┏┓
┗■4.福島から1000キロの福岡に避難して、助け合って、
| 支えられてがんばっている一人として
| 避難者たちはカナリアでもあります (連載 上)
└──── うのさえこ(原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム)
(上中下3回に分けて掲載します)
○間に合わなかった・・・! 2011年3月12日、午後の光にてらされた木々と青
い影を移す雪の新潟の景色を、泣きながら走りました。あの日から、もうすぐ2
年が経とうとしています。当時4歳だった娘は、先日、ここ福岡で、2回目の誕
生日を迎えました。誕生日のテーブルには水仙、菜の花、梅が飾られました。福
岡の春は早いです。
私が住んでいた福島の花見山は今どんなだろう・・・と思います。
○たんぽぽ舎総会にお集まりの皆さん、こんにちは。うのさえこと申します。
長い間、原発の問題に警鐘を鳴らし続けてきた皆さんが、3・11後、福島の
苦悩に寄り添いながら福島の闘いを共に闘い、そしてこの国の原発再稼働阻止に
ゆるぎない行動を示し続けてくださることに、心から感謝申し上げます。経産省
前で、福島で、福井で、愛媛で…様々なところで助けていただいています。本当
にありがとうございます。
福島から遠く1000キロ。
福岡にも、たくさんの避難者がやってきています。その数は誰も知りません。
700とも、1000とも、3000とも言われています。福島・東北はもちろん、広く関
東からもたくさん来ています。原発事故被災者という形で把握されることは今ま
で一度もなかったために、現状を把握することができません。
避難者同士が互いを見つけあうことがとても難しい中、奇跡のようにつながっ
た避難者たちで支え合い、また、九州の人々に助けられながら、避難生活を維持
し、できることやり続けています。
○みなさんご存知の通り、九州でも、3・11後脱原発の声は確実に高まってい
ます。一昨年の九電やらせメール事件、玄海原発再稼働を必死に食い止めた九州
の人々の熱い戦いはみなさんご存じのとおりです。玄海原発、川内原発ともに、
複数の差し止め訴訟も起こされています。立地自治体や、処分場予定自治体住民
への地道な戸別訪問も続けられています。昨年は、鹿児島県知事選に脱原発運動
をリードしてきた向原よしたかさんが挑戦もしました。また、北九州をはじめと
する瓦礫焼却を止めようとする闘い。九電本社前には、2011年4月から維持され
ている九電前テントひろばの存在があります。そして3か月に1度のペースで、
賑やかな脱原発のデモンストレーションが開かれています。手痛い混乱と分断を
通り抜け、長期にわたる闘いの疲れや生活維持の問題を抱えつつもなお、私たち
が築いてきた人と人とのつながりは、広く、深く、複雑な網の目となっていって
います。
こうしたあらゆる場面で、避難者たちは大きな役割を果たしてきました。今何
が起きているか、なぜ私たちがここに来たのか・・・避難者たちは、福島の、東
日本の使者でもあります。福岡には、いち早くデモを始めた避難ママと地元の女
性たちの「ママは原発いりません」という素晴らしいグループがあります。
また、昨年は、東京から避難してきたフォトグラファー亀山のの子さんによる
「100人の母たち」という写真集が出版され、各地で写真展やスライドショーが
開催され、静かな共感の輪を拡げています。
私たちは必死で、時には怒りをもって、時には朗らかに、目覚めの鐘を鳴らし
ます。(連載 中に続く)
たんぽぽ舎です。【TMM:No.1757】
2013年2月25日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.浪江町の女性のスピーチ、豊かになるはずだった原発の結果が仮設住宅
金曜官邸前は別世界
初めての「たんぽぽ舎・ビラまきボランティア」(ao)
★2.「テントを守ろうハガキ」の注文の方法について(お願い)
★3.新聞・雑誌より2つ
◆福島の山や川 元に戻らない 農家の苦悩 人形劇に託す
福島第一原発事故から二年弱、今も放射能に悩む地元農家の苦闘
(2月23日東京新聞夕刊より抜粋)
◆(社説)日本原電 原発の後始末に着手を
原発を専業とする日本原子力発電(日本原電)の行き詰まりが表面化した
(2月25日朝日新聞朝刊より抜粋)
★4.たんぽぽ舎の近況…風がつめたい。24周年の集い
柳田 真(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
※2/26【学習会】にご参加を
第9回危険な原発・大解剖「1から8回の総まとめと追加情報」
お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
日 時:2月26日(火)19:00より21:00
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
資料代:800円
━━━━━━━
※2月22日(金)発信の「TMM:No.1755」号の訂正
1、見出し
(正):足尾鉱毒「事件」の教訓
(誤):足尾鉱毒「時恵権」の教訓
2、新聞・雑誌より
(正):電力9社、原電支援へ 2月22日「朝日新聞」
(誤):電力9社、原電支援へ 2月22日「東京新聞」
━━━━━━━
┏┓
┗■1.浪江町の女性のスピーチ、豊かになるはずだった原発の結果が仮設住宅
| 金曜官邸前は別世界
└──── 初めての「たんぽぽ舎・ビラまきボランティア」(ao)
デモでチラシを配ったことは何度かあるが、今日は特別。「あっ、たんぽぽ舎
さんなの?」「毎回ご苦労様」「藤田さんによろしく」、えっ、あっいえっ私初
めてです、と言うまもないほど、温かい励ましが続く。
ボランティアの先輩方が丁寧に準備くださった44号を、最初歩道で待つ人達に
お渡しし、その後駅の出口周辺に移動して配らせていただいたが、1時間でだい
たいなくなった。18時までに集まった人数は確かに昨年夏に比べれば少なかった
が、再稼働への強い怒り、福島への熱い想いはますます燃えている。
激しいコールが始まり、しばらく続いた後、浪江町の女性のスピーチ。
「豊かになるはずだった原発の結果が仮設住宅。こんな目に誰も二度とあってほ
しくない」。魂の訴えに拍手と歓声がおこり、胸打たれる。
帰り道、つらそうに駅の階段を降りている白いコート姿の女性に声をかけると
「無理してきたけどやはり来てよかった」。
金曜行動はこうして途切れなく続く。続けたい。
今日は初参加で準備1時間、現地集合1時間の2時間のみだったが、濃密な時
間を過ごさせていただいた。
ぜひ初めての方もどんどん来てほしい。3.11 2周年はもうすぐだ。
(2月22日(金)の第44回首相官邸前抗議行動の報告記です)
┏┓
┗■2.「テントを守ろうハガキ」の注文の方法について(お願い)
└────
経産省前テントを守ろうハガキ(共催:たんぽぽ舎、経産省前テントひろば、
反原発自治体議員・市民連盟)の注文に当たって、次の3点をどうぞよろしくお
願いします。
1.まず、電話か電子メール、FAXにて、ご氏名とハガキの希望数をお知らせ
下さい。ハガキの希望数に応じて必要な送料(10組まで100円です)をお伝え致し
ます。
2.お手数ですが、「先に」ハガキ代金と送料をお振り込みください。
3.実例:ハガキ1組200円+送料100円
ハガキは官製ハガキ3枚と安倍首相や茂木経産大臣の宛先、住所一覧を書
いた紙1枚を同封しています。
振り込み先 加入者名:たんぽぽ舎 00180-1-403856
★毎週金曜の官邸行動の時、官邸の近く=財務省の上の交差点(角のところ)で
ハガキを取り扱っています。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
└────
◆福島の山や川 元に戻らない 農家の苦悩 人形劇に託す
福島第一原発事故から二年弱、今も放射能に悩む地元農家の苦闘
福島第一原発事故から二年近くたった今も、放射能の影に悩まされる地元の農
家たち。山と土の恵みを受けて作物を育ててきた福島県田村市の農家らは、生活
が一変する中、苦闘を続けている。 (木下大資)
肉厚で直径十センチほど。「山のアワビ」と呼ばれる自慢のシイタケは一瞬で
「放射性廃棄物」に変わった。
宗像幹一郎さん(62)は、良質なナラの木を使ってシイタケを栽培してきた。
四十キロ離れた原発が爆発し、三十キロ圏に一部が含まれる田村市のシイタケは
出荷停止に。国の指示で二週間かけて、四トンのシイタケをもぎ取り、妻基子さ
ん(62)と山へ捨て、泣いた。五万本の原木も廃棄した。
「負げでらんねぇ」。昨春、会津地方から新たに原木一万本を仕入れた。だが
植菌後に木を測定すると、規制値を超える1キロ当たり200ベクレルを検出。
「里山汚染」の現実を突きつけられた。「もうここに木を並べることはできねえ」。
山に入るのが嫌になった。枝打ちなどで維持してきた里山の手入れをやめた。(中略)
「体にいいものを作りたくて農家になったのに…。ぜんぶ、覆されてしまった」
大河原多津子さん(58)は夫の伸さん(57)と二十八年間、無農薬野菜を
作ってきた。農協を通さない直接販売。顧客とは家族のような付き合いだった。
事故後、トマトから12ベクレルが検出された。規制値以下だが、その事実を伝
えると、顧客の三分の二が離れた。「毒野菜を売るのか」「東北の農家はやめろ」。
ネット上には福島の農家を中傷する書き込みがあふれた。
広島の親戚は「こっちで農業をやれば」と誘ってくれる。だが、有機栽培は土
作りに長い時間がかかる。「土は子どものようなもの。簡単に移れない」
放射能を恐れる気持ちは分かる。「はっきり数値を出さないと福島の野菜は排
除される」。放射線測定器を手に入れ、すべての野菜の数値を公表して販売する
グループを昨年五月に設立した。毎月一回、季節の野菜を送り届ける。人づてに
広まり、全国に八十世帯の新たな客ができた。(後略)
(2月23日東京新聞夕刊より抜粋)
☆記事に出ている宗像さんは私の幼馴染です。(家も近所でした)
冨塚元夫(たんぽぽ舎新運営委員)
◆(社説)日本原電 原発の後始末に着手を
原発を専業とする日本原子力発電(日本原電)の行き詰まりが表面化した
敦賀原発(福井県)など、保有している原発を動かすめどが立たないなかで、
4月に返済期日を迎える借入金の借り換えがむずかしくなった。
とりあえず、原電の株主で電気も買っている大手電力4社を中心に、債務保証
や資金支援でしのぐ方向だという。
だが、当事者たちも認めるとおり、「一時的な救済策」にすぎない。
日本原電がもつ休止中の原発3基は、敷地内で活断層の存在が指摘されたり、
運転期間の寿命とされる40年をすぎていたり、地元自治体が再稼働に反対して
いたりする。今後も稼働は困難だと考えるべきだろう。
事実上の清算処理を視野に入れざるをえない。(中略)
原発推進は国策でもあった。電力の安定供給に支障が出るようなシステム危機
を避けるためにも、政治がきちんと関与していくべきだ。
むろん、電力会社の経営への波及を恐れて、原発維持に動くのは本末転倒である。
民主党政権下では、国内の原発を特定の事業体に集約し、安全管理や廃炉作業
を担うといった考えも浮上していた。
今後の原発政策全体をにらんで、原電の抜本処理を進めることが不可欠だ。
だれが、どのように負担していくべきか。廃炉の技術や人材の確保を含めて、
「原発の後始末」に早く着手しなければならない。(2月25日朝日新聞朝刊より抜粋)
☆2月5日発信の【TMM:No1737】に、山崎久隆さんの文章掲載。
…「日本原子力発電」を原発の廃炉「管理会社」にする―3つの
メリットあり…が載っています。参考までに。
┏┓
┗■4.たんぽぽ舎の近況…風がつめたい。24周年の集い
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
○今日も風がつめたい。日本海側は大雪だ。地球寒冷化時代に入ったかもしれな
い。原発が長期停止のおかげで7度の高温排水を海へ流さなくなったおかげで、
海の異常なあつさがなくなり、エチゼンくらげもいなくなり、本来の自然が戻っ
てきた。「寒さの時期の魚」が戻ってきたと若狭湾の漁師が喜んでいる、という。
原発が停止すると自然が戻ってくるという、うれしい話。
○2月24日(日)、たんぽぽ舎24周年・第25回総会がスペースたんぽぽ(4F)とた
んぽぽ舎(5F)で開かれた。良い集まりだったと思う。
○第1部…総会(方針と人事)、第2部…記念講演2人、第3部…懇親交流会。
1部と2部には80人強、3部の懇親会55人。全体で100人弱の参加者。事前の議
案書つくりには苦労したが、人事では新しい運営委員が4人、応援する人は21人
に増えた。いずれも4Fの講座の常連の人や、毎週の金曜行動参加の中から、た
んぽぽ舎を応援しよう―となってくれた人たち。ボランティア100人体制も夢で
はなさそう。
2人の講師=黒田節子さん(原発いらない、福島の女たち)の福島の現状の話と、
山崎久隆さんの再稼働を止めるための2つの戦略、の話はどちらも聞きごたえの
ある、内容でした。詳細は次号で…。
2013年2月25日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.浪江町の女性のスピーチ、豊かになるはずだった原発の結果が仮設住宅
金曜官邸前は別世界
初めての「たんぽぽ舎・ビラまきボランティア」(ao)
★2.「テントを守ろうハガキ」の注文の方法について(お願い)
★3.新聞・雑誌より2つ
◆福島の山や川 元に戻らない 農家の苦悩 人形劇に託す
福島第一原発事故から二年弱、今も放射能に悩む地元農家の苦闘
(2月23日東京新聞夕刊より抜粋)
◆(社説)日本原電 原発の後始末に着手を
原発を専業とする日本原子力発電(日本原電)の行き詰まりが表面化した
(2月25日朝日新聞朝刊より抜粋)
★4.たんぽぽ舎の近況…風がつめたい。24周年の集い
柳田 真(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
※2/26【学習会】にご参加を
第9回危険な原発・大解剖「1から8回の総まとめと追加情報」
お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
日 時:2月26日(火)19:00より21:00
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
資料代:800円
━━━━━━━
※2月22日(金)発信の「TMM:No.1755」号の訂正
1、見出し
(正):足尾鉱毒「事件」の教訓
(誤):足尾鉱毒「時恵権」の教訓
2、新聞・雑誌より
(正):電力9社、原電支援へ 2月22日「朝日新聞」
(誤):電力9社、原電支援へ 2月22日「東京新聞」
━━━━━━━
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┗■1.浪江町の女性のスピーチ、豊かになるはずだった原発の結果が仮設住宅
| 金曜官邸前は別世界
└──── 初めての「たんぽぽ舎・ビラまきボランティア」(ao)
デモでチラシを配ったことは何度かあるが、今日は特別。「あっ、たんぽぽ舎
さんなの?」「毎回ご苦労様」「藤田さんによろしく」、えっ、あっいえっ私初
めてです、と言うまもないほど、温かい励ましが続く。
ボランティアの先輩方が丁寧に準備くださった44号を、最初歩道で待つ人達に
お渡しし、その後駅の出口周辺に移動して配らせていただいたが、1時間でだい
たいなくなった。18時までに集まった人数は確かに昨年夏に比べれば少なかった
が、再稼働への強い怒り、福島への熱い想いはますます燃えている。
激しいコールが始まり、しばらく続いた後、浪江町の女性のスピーチ。
「豊かになるはずだった原発の結果が仮設住宅。こんな目に誰も二度とあってほ
しくない」。魂の訴えに拍手と歓声がおこり、胸打たれる。
帰り道、つらそうに駅の階段を降りている白いコート姿の女性に声をかけると
「無理してきたけどやはり来てよかった」。
金曜行動はこうして途切れなく続く。続けたい。
今日は初参加で準備1時間、現地集合1時間の2時間のみだったが、濃密な時
間を過ごさせていただいた。
ぜひ初めての方もどんどん来てほしい。3.11 2周年はもうすぐだ。
(2月22日(金)の第44回首相官邸前抗議行動の報告記です)
┏┓
┗■2.「テントを守ろうハガキ」の注文の方法について(お願い)
└────
経産省前テントを守ろうハガキ(共催:たんぽぽ舎、経産省前テントひろば、
反原発自治体議員・市民連盟)の注文に当たって、次の3点をどうぞよろしくお
願いします。
1.まず、電話か電子メール、FAXにて、ご氏名とハガキの希望数をお知らせ
下さい。ハガキの希望数に応じて必要な送料(10組まで100円です)をお伝え致し
ます。
2.お手数ですが、「先に」ハガキ代金と送料をお振り込みください。
3.実例:ハガキ1組200円+送料100円
ハガキは官製ハガキ3枚と安倍首相や茂木経産大臣の宛先、住所一覧を書
いた紙1枚を同封しています。
振り込み先 加入者名:たんぽぽ舎 00180-1-403856
★毎週金曜の官邸行動の時、官邸の近く=財務省の上の交差点(角のところ)で
ハガキを取り扱っています。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
└────
◆福島の山や川 元に戻らない 農家の苦悩 人形劇に託す
福島第一原発事故から二年弱、今も放射能に悩む地元農家の苦闘
福島第一原発事故から二年近くたった今も、放射能の影に悩まされる地元の農
家たち。山と土の恵みを受けて作物を育ててきた福島県田村市の農家らは、生活
が一変する中、苦闘を続けている。 (木下大資)
肉厚で直径十センチほど。「山のアワビ」と呼ばれる自慢のシイタケは一瞬で
「放射性廃棄物」に変わった。
宗像幹一郎さん(62)は、良質なナラの木を使ってシイタケを栽培してきた。
四十キロ離れた原発が爆発し、三十キロ圏に一部が含まれる田村市のシイタケは
出荷停止に。国の指示で二週間かけて、四トンのシイタケをもぎ取り、妻基子さ
ん(62)と山へ捨て、泣いた。五万本の原木も廃棄した。
「負げでらんねぇ」。昨春、会津地方から新たに原木一万本を仕入れた。だが
植菌後に木を測定すると、規制値を超える1キロ当たり200ベクレルを検出。
「里山汚染」の現実を突きつけられた。「もうここに木を並べることはできねえ」。
山に入るのが嫌になった。枝打ちなどで維持してきた里山の手入れをやめた。(中略)
「体にいいものを作りたくて農家になったのに…。ぜんぶ、覆されてしまった」
大河原多津子さん(58)は夫の伸さん(57)と二十八年間、無農薬野菜を
作ってきた。農協を通さない直接販売。顧客とは家族のような付き合いだった。
事故後、トマトから12ベクレルが検出された。規制値以下だが、その事実を伝
えると、顧客の三分の二が離れた。「毒野菜を売るのか」「東北の農家はやめろ」。
ネット上には福島の農家を中傷する書き込みがあふれた。
広島の親戚は「こっちで農業をやれば」と誘ってくれる。だが、有機栽培は土
作りに長い時間がかかる。「土は子どものようなもの。簡単に移れない」
放射能を恐れる気持ちは分かる。「はっきり数値を出さないと福島の野菜は排
除される」。放射線測定器を手に入れ、すべての野菜の数値を公表して販売する
グループを昨年五月に設立した。毎月一回、季節の野菜を送り届ける。人づてに
広まり、全国に八十世帯の新たな客ができた。(後略)
(2月23日東京新聞夕刊より抜粋)
☆記事に出ている宗像さんは私の幼馴染です。(家も近所でした)
冨塚元夫(たんぽぽ舎新運営委員)
◆(社説)日本原電 原発の後始末に着手を
原発を専業とする日本原子力発電(日本原電)の行き詰まりが表面化した
敦賀原発(福井県)など、保有している原発を動かすめどが立たないなかで、
4月に返済期日を迎える借入金の借り換えがむずかしくなった。
とりあえず、原電の株主で電気も買っている大手電力4社を中心に、債務保証
や資金支援でしのぐ方向だという。
だが、当事者たちも認めるとおり、「一時的な救済策」にすぎない。
日本原電がもつ休止中の原発3基は、敷地内で活断層の存在が指摘されたり、
運転期間の寿命とされる40年をすぎていたり、地元自治体が再稼働に反対して
いたりする。今後も稼働は困難だと考えるべきだろう。
事実上の清算処理を視野に入れざるをえない。(中略)
原発推進は国策でもあった。電力の安定供給に支障が出るようなシステム危機
を避けるためにも、政治がきちんと関与していくべきだ。
むろん、電力会社の経営への波及を恐れて、原発維持に動くのは本末転倒である。
民主党政権下では、国内の原発を特定の事業体に集約し、安全管理や廃炉作業
を担うといった考えも浮上していた。
今後の原発政策全体をにらんで、原電の抜本処理を進めることが不可欠だ。
だれが、どのように負担していくべきか。廃炉の技術や人材の確保を含めて、
「原発の後始末」に早く着手しなければならない。(2月25日朝日新聞朝刊より抜粋)
☆2月5日発信の【TMM:No1737】に、山崎久隆さんの文章掲載。
…「日本原子力発電」を原発の廃炉「管理会社」にする―3つの
メリットあり…が載っています。参考までに。
┏┓
┗■4.たんぽぽ舎の近況…風がつめたい。24周年の集い
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
○今日も風がつめたい。日本海側は大雪だ。地球寒冷化時代に入ったかもしれな
い。原発が長期停止のおかげで7度の高温排水を海へ流さなくなったおかげで、
海の異常なあつさがなくなり、エチゼンくらげもいなくなり、本来の自然が戻っ
てきた。「寒さの時期の魚」が戻ってきたと若狭湾の漁師が喜んでいる、という。
原発が停止すると自然が戻ってくるという、うれしい話。
○2月24日(日)、たんぽぽ舎24周年・第25回総会がスペースたんぽぽ(4F)とた
んぽぽ舎(5F)で開かれた。良い集まりだったと思う。
○第1部…総会(方針と人事)、第2部…記念講演2人、第3部…懇親交流会。
1部と2部には80人強、3部の懇親会55人。全体で100人弱の参加者。事前の議
案書つくりには苦労したが、人事では新しい運営委員が4人、応援する人は21人
に増えた。いずれも4Fの講座の常連の人や、毎週の金曜行動参加の中から、た
んぽぽ舎を応援しよう―となってくれた人たち。ボランティア100人体制も夢で
はなさそう。
2人の講師=黒田節子さん(原発いらない、福島の女たち)の福島の現状の話と、
山崎久隆さんの再稼働を止めるための2つの戦略、の話はどちらも聞きごたえの
ある、内容でした。詳細は次号で…。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1756】
2013年2月23日(土)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.地検は起訴せよ、東電は自首しろ!
地検前集会700人、東電前、金曜行動の3つ 柳田真(たんぽぽ舎)
★2.新聞・雑誌より2つ
◆ <福島第1原発>ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散
(2月22日毎日新聞より抜粋)
◆ 東電家宅捜索 告訴団が要望
地検に「証拠押収を」 (2月23日東京新聞より抜粋)
★3.<テント日誌 2/20日 経産省前テントひろば529日目>
いつの間にかプロ野球もオープン戦に
━━━━━━━
※2/24 たんぽぽ舎第25回総会及び第24周年記念講演・懇談会
どなたでも参加できます。
第1部 総会 13:30より
第2部 講演 15:00より 参加費: 800円
第3部 懇親会 17:30より 会 費:2500円
会 場:1・2部「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
3部 たんぽぽ舎 ダイナミックビル5F
━━━━━━━
┏┓
┗■1.地検は起訴せよ、東電は自首しろ!
| 地検前集会700人、東電前、金曜行動の3つ
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
○ 2月22日(金)は、福島原発告訴団の東京地検前集会と東電本店抗議行動と、
恒例の金曜官邸前行動(第44回)の3つで忙しかった。
地検前集会は700人。たんぽぽ舎は20人程で参加。トンネル事故のようにすぐ
(東電を)告訴せよのスローガンが印象的。安井弁護士の話も鋭い。東電は国会
(事故調)に対してすらウソをつくのだから、東電、原子力保安院を強制捜査し
て証拠資料を押収せよ。
広瀬隆さんは去年7月地検へ告訴した。すでに8ヶ月もたっている。この間何を
してたんだ(地検のサボタージュを追及)地検は3月11日を期に東電本店へ捜査に
入れ、と助言。
なお、提出した署名は40265筆。引き続いて行う方針。
地検前でのシュプレヒコール(5つ)
強制捜査をせよ!
東電を告訴せよ!
保安院を告訴せよ!
安全委員会を告訴せよ!
山下俊一を告訴せよ!
○東電前行動でのシュプレヒコール(2つ)
東電は自首しろ!
東電は責任を取れ!
○官邸前金曜行動はいつもより人が多かった。
たんぽぽ舎は1班-5班に分かれて活動。延べ30数人。再稼働阻止ネットのパ
ブコメ意見集=新安全基準NO!を挟み込んだいつものたんぽぽビラ(B5版4頁もの)
を2000部配布した。原発やめようたんぽぽ舎のノボリ旗とテントを守ろうのノボ
リ旗2本を掲げてマイク情宣。
再稼働反対!テントを守ろう―ハガキを出そうと呼びかけている時に、突如街
宣車(4台)のうち1台が歩道(財務省前)に突っ込もうとして、警察に止められ、
罵声をがなって去っていった。妨害行為は許せない。妨害にかかわらずハガキは
100組(300枚)がなくなる好反応でした。
原発さよなら四国ネットの堀内美鈴さんがみえ、テントの青空放送、官邸前、
裏、国会議事堂正門の4カ所で伊方原発の話をされた。終了後、みんなで歓迎懇
親会。
※なお、2月22日の金曜行動の詳細は別の人が報告文を書かれます。
┏┓
┗■2.新聞・雑誌より2つ
└────
◆ <福島第1原発>ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散
2011年3月12日の福島第1原発周辺で観測された空間放射線量推移
東日本大震災による東京電力福島第1原発事故で、11年3月12日に1号機
格納容器の水蒸気を外部に放出する「ベント」を始める約5時間前から、放射性
物質が約10キロ圏に拡散していたことがわかった。福島県の放射線モニタリン
グポストに蓄積されていた観測データの解析で判明した。放射線量が通常の70
0倍超に達していた地点もあり、避難前の住民が高線量にさらされていた実態が
初めて裏づけられた。
【発見されたデータは】福島第1原発ベント前 放射性物質の拡散 データは放
置
県が原発周辺に設置していたモニタリングポストは25基。5基が津波で流
され、20基は地震による電源喪失でデータ送信できず、事故当時、住民の避難
に活用することはできなかった。県は昨年9月下旬までに20基の蓄積データを
回収し解析。県のホームページに解析結果を掲載し、関係自治体に連絡した。し
かし、ベント前に放射性物質が拡散していたことは周知されておらず、国会と政
府の原発事故調査委員会も把握していなかった。
最初のベントは3月12日午前10時17分に試みられ、4回目の同日午後
2時半ごろに「成功した」とされる。しかし、観測データによると、主に双葉町
の▽郡山地区▽山田地区▽上羽鳥地区▽新山地区--の4地点でベント前に放射
線量が上昇していた。
(中略)
国の平時の被ばく許容線量は毎時に換算すると0.23マイクロシーベルト
で、各地で瞬間的に上回ったことになる。数値の変動は風向きの変化によるとみ
られる。国会事故調の最終報告書などによると、1号機では11日夜から12日
未明にかけて、全電源喪失を原因として炉心溶融(メルトダウン)が発生。圧力
容器などが損傷し、放射性物質が外部に漏出したと推定されている。
(中略)
◇避難指示が出る前に放射性物質の拡散が始まる
東京電力福島第1原発事故で、国の10キロ圏避難指示が出る前に放射性物
質の拡散が始まっていたことが県の解析データで判明したが、当時、周辺で暮ら
していた住民はその事実を知らず、避難もしていなかった。東日本大震災で福島
第1原発周辺のモニタリングポストが電源を失い、機能不全に陥っていたためだ。
これは住民放射線防護の根幹に関わる重大な問題だ。
福島第1原発事故ではモニタリングポストのほか、事故対応に当たるオフサイ
トセンター(緊急事態応急対策拠点施設)やSPEEDI(緊急時迅速放射能影
響予測システム)も活用できなかった。これらの事実は、従来の備えでは深刻な
原発事故に対処できないことを示している。
(2月22日毎日新聞より抜粋)
◆ 東電家宅捜索 告訴団が要望
地検に「証拠押収を」
東京電力福島第一原発事故で、当時の東電幹部ら三十三人を業務上過失致死傷
容疑などで告訴・告発した福島原発告訴団が二十二日、東電本店を家宅捜索して
証拠を押収するよう東京地検に申し入れた。
一行はその後東電本社前でも「責任を取れ」と声を上げた。記者会見した可愛
弁護士は「本店には東電が津波対策を怠った証拠が山のようにあるはず。やらな
いのであれば手抜き」と述べた。
(2月23日東京新聞より抜粋)
┏┓
┗■3.テント日誌 2/20日
| 経産省前テントひろば 529日目 いつの間にかプロ野球もオープン戦に
└────
子供が小さい頃は球春が聞こえてくると落ち着かなかった。子供をつれてまだ
ジャンボスタンドだった後楽園に行くのが楽しみだったからだ。春のキャンプを
宮崎まで見に行こうと誘ってくれた友人もいたが、オープン戦に出掛けるという
のが我が家の春のはじまりだった。その子供ももう孫もいる歳ではあるがどうも
このところは球春が聞こえてきてもこころが動かない。3・11以降はこころの
所在が変わったというのか、日常の風景にどこか異変が起こっているのだ。相変
わらずスポーツ新聞は読んでいるがこれはなんだろうと思いながらテントにやっ
てきた。WBCもこころは魅かれないし、体罰問題で揺れるスポーツ界のことが
気になる。
3月11日が近づいてきている。経産省前テントひろばでは2月24日から3月24日
まで「福島月間」を提起し呼びかけている。これは脱原発や反原発で行動してい
るグループがこの間に福島に目を向け、現在の運動の原点を再確認しようという
ことである。福島第一原発事故は前首相・野田の収束宣言をあざわらうかのよう
な事態である。事故は収束どころか依然として進行中である。新聞のどこかで毎
日原発事故の関連記事を目にする。が、他方で情報の隠蔽体質は少しも変わって
はいないのが腹立たしい。私たちが今、福島の現状を知り、そこから学びながら
持久戦的な様相にある運動全体の方向を切り開いていくことは重要なことである。
少しずつ温かくなるが、経産省前や首相官邸前に出掛けてきた欲しい。春を待つ
のは草花でだけではない。
テントでは訪問のメンバーと昨今の政治的な動きなどについていろいろの議論
を交わした。訪問のメンバーは3月の初めに地域で集会を企画されており、私も
参加予定なのでその話にもなったのだが、天皇制や憲法など話も広がって議論は
弾んだ。彼らが引きあげた後はテントの泊りのメンバーで3月のあるイベントに
ついて議論したが激論になった。これはテントの全体会議でも論議になったこと
である。やはり難しい問題も出てくる。経産省前テントは脱原発に賛同する緒個
人の参加している場であり、個人の意思を基盤に運営や行動をやっている。何ら
かの政治的理念に基づく運営や行動は排されており、その意味では俗にいう党派
の指導とかはない。この点はよく考えられてきたところであり、共通のこととな
っている。
しかし、ある事柄に対して見解の対立があり、それが行動に及んだときにはど
うするかということはそれほど深く考えられてはこなかった。私たちが経験して
きたところでは運動に対して別の目的や理念を持つ党派の考えが介入しなければ、
運動に深刻な対立は生まれず、対立があっても深まることはないという風に思っ
てきた。運動の展開上でいろいろの意見の対立や違いが生まれるのは自然だが運
動の具体性に即して議論すれば自ずと解決策は見つかるし、抜き差しならぬ対立
にはいたらない。大ざっぱいえば、党派的な対立が持ちこまれなければ運動上で
の意見の違いや対立はあっても、大きな対立にはならない。運動の自然性という
ものはあるので、それに即していれば大した対立にはならないものだと考えられ
る。
ある事柄に対立が生まれ、それが行動までに及ぶ場合は例の多数決による解決
か、その行動については個々の責任において展開するというようにするかしかな
い。この場合も妥当と思える方をとればいいだけのことである。
久々の激論を交わしながら思ったのは議論が深まれば、いつの間にか大局から
見れば小さな行動も絶対的なもののように論議しており、それがコップの中の嵐
のようなことになってしまっていることことに気がついた。感情的な対立意識の
ようなものも出てきて反省的気分になった。外からみれば、馬鹿に見えるコップ
の中の嵐という状態も、当事者の場に簡単にはなくならないことだと思う。この
辺はいつもよくよく考えていることなのにと思った。
こういう激論をしながら、私たちは自分の行動や主張を相対化してみる視点を、
いうなら大局的に見るもものを自分の中に抱えていないとこういう道にはまり込
んでしまう。苦い思いなのだが時にはこういうことを考えることは重要なのだと
思う。脱原発の運動も歴史の中にあり、多くの遺産の中にある以上は時にはこう
した考えも必要だ。久しぶりの激論から思い浮かんできたことだ。テントではい
ろいろのことが起こり、ドラマをなしている。時に生まれる激論もそんな一つで
あるがこれはテントが生きている証でもある。
(M/O)
テント企画のお知らせ
○「しねまでてんと」第三回 主権在民 「女たちが紡ぐフクシマ~東海村
~これから」 DVD上映とお話会
日時:2月24日(日)16時から 場所;経産省前テントひろば(第二テント)
無料
○プロジエクト ピースナイン「国連に、フクシマの声を 届けませんか?」
講師 垣内つねこ 2月23日(土)午後2時~5時
2月26日(火)16時~ DVD上映 会場;経産省前第二テント
2013年2月23日(土)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.地検は起訴せよ、東電は自首しろ!
地検前集会700人、東電前、金曜行動の3つ 柳田真(たんぽぽ舎)
★2.新聞・雑誌より2つ
◆ <福島第1原発>ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散
(2月22日毎日新聞より抜粋)
◆ 東電家宅捜索 告訴団が要望
地検に「証拠押収を」 (2月23日東京新聞より抜粋)
★3.<テント日誌 2/20日 経産省前テントひろば529日目>
いつの間にかプロ野球もオープン戦に
━━━━━━━
※2/24 たんぽぽ舎第25回総会及び第24周年記念講演・懇談会
どなたでも参加できます。
第1部 総会 13:30より
第2部 講演 15:00より 参加費: 800円
第3部 懇親会 17:30より 会 費:2500円
会 場:1・2部「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
3部 たんぽぽ舎 ダイナミックビル5F
━━━━━━━
┏┓
┗■1.地検は起訴せよ、東電は自首しろ!
| 地検前集会700人、東電前、金曜行動の3つ
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
○ 2月22日(金)は、福島原発告訴団の東京地検前集会と東電本店抗議行動と、
恒例の金曜官邸前行動(第44回)の3つで忙しかった。
地検前集会は700人。たんぽぽ舎は20人程で参加。トンネル事故のようにすぐ
(東電を)告訴せよのスローガンが印象的。安井弁護士の話も鋭い。東電は国会
(事故調)に対してすらウソをつくのだから、東電、原子力保安院を強制捜査し
て証拠資料を押収せよ。
広瀬隆さんは去年7月地検へ告訴した。すでに8ヶ月もたっている。この間何を
してたんだ(地検のサボタージュを追及)地検は3月11日を期に東電本店へ捜査に
入れ、と助言。
なお、提出した署名は40265筆。引き続いて行う方針。
地検前でのシュプレヒコール(5つ)
強制捜査をせよ!
東電を告訴せよ!
保安院を告訴せよ!
安全委員会を告訴せよ!
山下俊一を告訴せよ!
○東電前行動でのシュプレヒコール(2つ)
東電は自首しろ!
東電は責任を取れ!
○官邸前金曜行動はいつもより人が多かった。
たんぽぽ舎は1班-5班に分かれて活動。延べ30数人。再稼働阻止ネットのパ
ブコメ意見集=新安全基準NO!を挟み込んだいつものたんぽぽビラ(B5版4頁もの)
を2000部配布した。原発やめようたんぽぽ舎のノボリ旗とテントを守ろうのノボ
リ旗2本を掲げてマイク情宣。
再稼働反対!テントを守ろう―ハガキを出そうと呼びかけている時に、突如街
宣車(4台)のうち1台が歩道(財務省前)に突っ込もうとして、警察に止められ、
罵声をがなって去っていった。妨害行為は許せない。妨害にかかわらずハガキは
100組(300枚)がなくなる好反応でした。
原発さよなら四国ネットの堀内美鈴さんがみえ、テントの青空放送、官邸前、
裏、国会議事堂正門の4カ所で伊方原発の話をされた。終了後、みんなで歓迎懇
親会。
※なお、2月22日の金曜行動の詳細は別の人が報告文を書かれます。
┏┓
┗■2.新聞・雑誌より2つ
└────
◆ <福島第1原発>ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散
2011年3月12日の福島第1原発周辺で観測された空間放射線量推移
東日本大震災による東京電力福島第1原発事故で、11年3月12日に1号機
格納容器の水蒸気を外部に放出する「ベント」を始める約5時間前から、放射性
物質が約10キロ圏に拡散していたことがわかった。福島県の放射線モニタリン
グポストに蓄積されていた観測データの解析で判明した。放射線量が通常の70
0倍超に達していた地点もあり、避難前の住民が高線量にさらされていた実態が
初めて裏づけられた。
【発見されたデータは】福島第1原発ベント前 放射性物質の拡散 データは放
置
県が原発周辺に設置していたモニタリングポストは25基。5基が津波で流
され、20基は地震による電源喪失でデータ送信できず、事故当時、住民の避難
に活用することはできなかった。県は昨年9月下旬までに20基の蓄積データを
回収し解析。県のホームページに解析結果を掲載し、関係自治体に連絡した。し
かし、ベント前に放射性物質が拡散していたことは周知されておらず、国会と政
府の原発事故調査委員会も把握していなかった。
最初のベントは3月12日午前10時17分に試みられ、4回目の同日午後
2時半ごろに「成功した」とされる。しかし、観測データによると、主に双葉町
の▽郡山地区▽山田地区▽上羽鳥地区▽新山地区--の4地点でベント前に放射
線量が上昇していた。
(中略)
国の平時の被ばく許容線量は毎時に換算すると0.23マイクロシーベルト
で、各地で瞬間的に上回ったことになる。数値の変動は風向きの変化によるとみ
られる。国会事故調の最終報告書などによると、1号機では11日夜から12日
未明にかけて、全電源喪失を原因として炉心溶融(メルトダウン)が発生。圧力
容器などが損傷し、放射性物質が外部に漏出したと推定されている。
(中略)
◇避難指示が出る前に放射性物質の拡散が始まる
東京電力福島第1原発事故で、国の10キロ圏避難指示が出る前に放射性物
質の拡散が始まっていたことが県の解析データで判明したが、当時、周辺で暮ら
していた住民はその事実を知らず、避難もしていなかった。東日本大震災で福島
第1原発周辺のモニタリングポストが電源を失い、機能不全に陥っていたためだ。
これは住民放射線防護の根幹に関わる重大な問題だ。
福島第1原発事故ではモニタリングポストのほか、事故対応に当たるオフサイ
トセンター(緊急事態応急対策拠点施設)やSPEEDI(緊急時迅速放射能影
響予測システム)も活用できなかった。これらの事実は、従来の備えでは深刻な
原発事故に対処できないことを示している。
(2月22日毎日新聞より抜粋)
◆ 東電家宅捜索 告訴団が要望
地検に「証拠押収を」
東京電力福島第一原発事故で、当時の東電幹部ら三十三人を業務上過失致死傷
容疑などで告訴・告発した福島原発告訴団が二十二日、東電本店を家宅捜索して
証拠を押収するよう東京地検に申し入れた。
一行はその後東電本社前でも「責任を取れ」と声を上げた。記者会見した可愛
弁護士は「本店には東電が津波対策を怠った証拠が山のようにあるはず。やらな
いのであれば手抜き」と述べた。
(2月23日東京新聞より抜粋)
┏┓
┗■3.テント日誌 2/20日
| 経産省前テントひろば 529日目 いつの間にかプロ野球もオープン戦に
└────
子供が小さい頃は球春が聞こえてくると落ち着かなかった。子供をつれてまだ
ジャンボスタンドだった後楽園に行くのが楽しみだったからだ。春のキャンプを
宮崎まで見に行こうと誘ってくれた友人もいたが、オープン戦に出掛けるという
のが我が家の春のはじまりだった。その子供ももう孫もいる歳ではあるがどうも
このところは球春が聞こえてきてもこころが動かない。3・11以降はこころの
所在が変わったというのか、日常の風景にどこか異変が起こっているのだ。相変
わらずスポーツ新聞は読んでいるがこれはなんだろうと思いながらテントにやっ
てきた。WBCもこころは魅かれないし、体罰問題で揺れるスポーツ界のことが
気になる。
3月11日が近づいてきている。経産省前テントひろばでは2月24日から3月24日
まで「福島月間」を提起し呼びかけている。これは脱原発や反原発で行動してい
るグループがこの間に福島に目を向け、現在の運動の原点を再確認しようという
ことである。福島第一原発事故は前首相・野田の収束宣言をあざわらうかのよう
な事態である。事故は収束どころか依然として進行中である。新聞のどこかで毎
日原発事故の関連記事を目にする。が、他方で情報の隠蔽体質は少しも変わって
はいないのが腹立たしい。私たちが今、福島の現状を知り、そこから学びながら
持久戦的な様相にある運動全体の方向を切り開いていくことは重要なことである。
少しずつ温かくなるが、経産省前や首相官邸前に出掛けてきた欲しい。春を待つ
のは草花でだけではない。
テントでは訪問のメンバーと昨今の政治的な動きなどについていろいろの議論
を交わした。訪問のメンバーは3月の初めに地域で集会を企画されており、私も
参加予定なのでその話にもなったのだが、天皇制や憲法など話も広がって議論は
弾んだ。彼らが引きあげた後はテントの泊りのメンバーで3月のあるイベントに
ついて議論したが激論になった。これはテントの全体会議でも論議になったこと
である。やはり難しい問題も出てくる。経産省前テントは脱原発に賛同する緒個
人の参加している場であり、個人の意思を基盤に運営や行動をやっている。何ら
かの政治的理念に基づく運営や行動は排されており、その意味では俗にいう党派
の指導とかはない。この点はよく考えられてきたところであり、共通のこととな
っている。
しかし、ある事柄に対して見解の対立があり、それが行動に及んだときにはど
うするかということはそれほど深く考えられてはこなかった。私たちが経験して
きたところでは運動に対して別の目的や理念を持つ党派の考えが介入しなければ、
運動に深刻な対立は生まれず、対立があっても深まることはないという風に思っ
てきた。運動の展開上でいろいろの意見の対立や違いが生まれるのは自然だが運
動の具体性に即して議論すれば自ずと解決策は見つかるし、抜き差しならぬ対立
にはいたらない。大ざっぱいえば、党派的な対立が持ちこまれなければ運動上で
の意見の違いや対立はあっても、大きな対立にはならない。運動の自然性という
ものはあるので、それに即していれば大した対立にはならないものだと考えられ
る。
ある事柄に対立が生まれ、それが行動までに及ぶ場合は例の多数決による解決
か、その行動については個々の責任において展開するというようにするかしかな
い。この場合も妥当と思える方をとればいいだけのことである。
久々の激論を交わしながら思ったのは議論が深まれば、いつの間にか大局から
見れば小さな行動も絶対的なもののように論議しており、それがコップの中の嵐
のようなことになってしまっていることことに気がついた。感情的な対立意識の
ようなものも出てきて反省的気分になった。外からみれば、馬鹿に見えるコップ
の中の嵐という状態も、当事者の場に簡単にはなくならないことだと思う。この
辺はいつもよくよく考えていることなのにと思った。
こういう激論をしながら、私たちは自分の行動や主張を相対化してみる視点を、
いうなら大局的に見るもものを自分の中に抱えていないとこういう道にはまり込
んでしまう。苦い思いなのだが時にはこういうことを考えることは重要なのだと
思う。脱原発の運動も歴史の中にあり、多くの遺産の中にある以上は時にはこう
した考えも必要だ。久しぶりの激論から思い浮かんできたことだ。テントではい
ろいろのことが起こり、ドラマをなしている。時に生まれる激論もそんな一つで
あるがこれはテントが生きている証でもある。
(M/O)
テント企画のお知らせ
○「しねまでてんと」第三回 主権在民 「女たちが紡ぐフクシマ~東海村
~これから」 DVD上映とお話会
日時:2月24日(日)16時から 場所;経産省前テントひろば(第二テント)
無料
○プロジエクト ピースナイン「国連に、フクシマの声を 届けませんか?」
講師 垣内つねこ 2月23日(土)午後2時~5時
2月26日(火)16時~ DVD上映 会場;経産省前第二テント