NUCLEAIRE
ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1765】
2013年3月5日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発ゼロをめざす運動の重点
大飯原発止めよ-再稼働阻止-テントを守ろう
柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.3/14学習会のお誘い・「脱原発社会をいかに創るか」
熊本一規さん(明治学院大学教授)の中味の濃い学習会
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞・雑誌より
◆福島第一 遠い収束 核燃プールむき出し
(3月5日東京新聞より)
★4.テント日誌3/3(日)経産省前テントひろば-540日目
「今すぐに福島を元に戻せ!」
福島を忘れない!福島を風化させない!福島・首都圏の集いの報告
(I.K)、(K.M)
━━━━━━━
※首都圏反原発連合が3/10東京での集会に合わせて大阪発、東京行きの貸切バス
を走らせます。往復で格安4000円です。赤字でも走らせます。
まだ空席が残っています!よろしくおねがいします!
お申し込みは以下のWEBで。
http://coalitionagainstnukes.jp/?page_id=1622
連絡先は TEL:080-9195-2668 メール:bus@coalitionagainstnukes.jp
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発ゼロをめざす運動の重点
| 大飯原発止めよ-再稼働阻止-テントを守ろう
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
イ.原発ゼロを目指す運動で焦点は何か?重点はどこかを考えたい。
ロ.私たちの力量は3・11福島惨事前と比べ格段に人が増えたとはいえ、原子
力推進帝国のカネと権力の大きさは依然巨大だ。それと闘うには、みんなの討
論・知恵と同時に焦点(重点)を絞ることが必要だ。たくさんあれこれやりた
いが、しかし、現在の焦点=重点を意思一致したい。
ハ.現在の状況は、原発50基中、2基(大飯原発)のみが動いていて、48基が定
期点検後停止である。「原発なしで電気は大丈夫」が実質証明されている。
「原発の電気が3割」はウソ、がはっきりした。東京も東日本も中部日本も四国も
九州も原発ゼロなのだ。原発なしでもやっていける。この事実を広く国民へ周
知したい。原発がないと電気が心配と間違って思っている人々へ特に広めたい。
ニ.その上で、大飯原発2基の停止に向けて特に力を集中する必要を指摘したい。
なぜなら、直下に活断層が疑われ、免震重要棟なし、フィルター付きベントな
し、避難道不十分の欠陥原発だから。この2基が稼働ゆえに、90%強の原発が
止まっているのに原発ゼロが実現していると言えないからだ。この2基の悪い
役目は突出している。
大飯原発を止めろ!を運動現場の第一重点にして、叫び続けたい。
規制委は本来なら、今すぐ大飯原発停止を決断すべきなのだ。原発現地へ
ホ.原子力規制委への大衆的な批判活動を!
規制委に対する誤った幻想を払拭しよう。
現在の局面は規制委が「規制基準案」を作り、パブコメにかけている段階だ。
私たちはこれを大衆的に批判しよう。
1つは、活断層定義を40万年から12~13万年に後退させたこと(東電は柏崎刈
羽7基がこれで救われると思っている=20万年ゆえ:日経新聞記事がそのよう
に報道)
2つは、東電福島1号機の国会事故調妨害事件とそれを黙認する規制委。
3つは、名雪事件
再稼働のための規制委の諸作業を全体としてとらえ、批判しよう。
ヘ.再稼働阻止!(第1波行動3月、2波行動5月、3波行動7月)
再稼働阻止全国ネットワークは1月下旬の全国会議で、再稼働阻止に向けて、
3波の行動方針を決めました。
3月に第1波、5月に第2波、7月第3波の全国各地の行動です。
共通スローガンは3本=
(1)福島を忘れるな!
(2)大飯原発を止めろ
(3)それぞれの現地でのスローガン(たとえば○○原発の再稼働阻止!など)
みんなで全国で連帯してガンバル。東京も努力しよう。
ト、「テントを守ろう-ハガキ」を出そう!
火曜日テント行動(たんぽぽ舎は、毎週火曜に「テントひろば」に応援に行
っています。参加歓迎です)へ参加しよう。
安倍首相と経産省へ出している「テントを守ろう-ハガキ」の文面を紹介します。
『テントを撤去しないでください!
経産省前テントは、原発に対する国民の生の声・異論がじかに届く貴重な
場になっています。福島原発大惨事を真剣に反省し、二度と原発事故を起
こさせないためにも、国民の多様な意見を聞くことが大事です。
そういう場として存続するテントを強制撤去しないでください。』
┏┓
┗■2.3/14学習会のお誘い・「脱原発社会をいかに創るか」
| 熊本一規さん(明治学院大学教授)の中味の濃い学習会
└──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
・「脱原発の経済学」の著者・熊本一規(明治学院大学)教授の2回目の学習会
「脱原発社会をいかに創るか」が、開催されます。
日 時:3月14日(木)18:30開場、19:00開会
会 場:「スペースたんぽぽ」
資料代:800円
1) 学習内容は、「脱原発社会をいかに創るか」と題し、○安全な原発はあり得
ない、○原発には差別が不可避、○原発無くても電気は足りる、○原発は電気し
か生まない、他の予定。
2) 熊本教授は「脱原発の経済学」の中で、「広島、長崎、水俣、福島を貫くも
の」と題し、以下のように述べています。
人類史上、世界の大惨事の多くが日本で起きている。原爆の広島・長崎、公害
の水俣、そして原発事故の福島である。
人類史上の大惨事が日本でばかり起こるのは決して偶然ではあるまい。それは、
日本のなかに、大惨事をもたらすような根深い体質があるからである。
その体質とは、一部の特権層(強者)が自己の利益を追求し、甘い汁を吸ってお
きながら、その結果もたらされた失敗や惨事に対して責任を取らない、そして、
国民もまた彼らの責任を厳しく追及することがないという体質である。
3) 「原発は地域社会を破壊する」の観点で、「島根3号機と(のり島の権利)」
、「上関原発と漁業権」などの漁民の権利の侵害についての攻防の実体験、およ
び市民運動で鍛えられ、法律面にも精通している熊本教授の冷静な論理展開も参
考になると思われます。
4) 学習会の後半では、熊本教授及び参加者での討論も予定していますので、是
非、ご参加ください。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆福島第一 遠い収束 核燃プールむき出し
間もなく事故から二年を迎える東京電力福島第一原発を、本社ヘリ「まなづる」
で上空から見た。
一見すると、水素爆発で飛び散った建屋のがれきはかなり片付けられたと感じ
る。しかし、ヘリが近づくにつれ、印象は変わる。
4号機の原子炉建屋は最上階が撤去され、鍵穴の形をした格納容器上部に水が
たまっていた。海側のタービン建屋との間には、鉄くずが山のように積み上がっ
ていた。3、4号機とも使用済み核燃料プールはむきだし。底にある大量の核燃
料と、外界を隔てるものは水だけだった。「事故収束」はまだ遠い。
(3月5日東京新聞より)
┏┓
┗■4.テント日誌3/3(日)経産省前テントひろば-540日目
| 「今すぐに福島を元に戻せ!」
| 福島を忘れない!福島を風化させない!福島・首都圏の集いの報告
└──── (I.K)、(K.M)
○ 今日は明治リバティータワーで「福島を忘れない!福島を風化させない!福
島・首都圏の集い」があった。参加したかったけれど、私はテント守り隊に!
テント関係者のほとんどが集会に行ったので守り隊は少数精鋭で頑張った。
11時過ぎ心配して来てくださったOさんと川柳の大家(?)Rさんのジョークを
楽しんでいたら、Mさんが集会に参加するため諏訪から訪れて下さった。
今年は長野も寒かったそうだ。諏訪湖のおみわたりの話などで盛り上がる。
午後になって私が11日のキャンドルナイトの葉書を送った友達が寄ってくれた。
初めてのテント訪問!テントはもっとたくさんの人に囲まれていると思ったらし
いが静かなのにびっくりしたらしい。集会のせいでなどと説明した。座り込みな
がら、通りがかる人に挨拶、観光バスにお手振り!
日曜日はお散歩する外国の方も多くにこやかに挨拶を返して下さるのは励みに
なります。スカイホップバスのガイドさんもいつもにこやかに手を振ってくれる
し・・・。
4時過ぎ早めにテントに戻ったKさんから集会の会場はほぼ満席だったと聞い
てホッとして帰路に着く。(I.K)
○ 「福島を忘れない!福島を風化させない!福島・首都圏の集い」(3日13時
半~17時、明治大学リバティホール)には400人が集まり、福島から来ていただ
いた11人の方のお話を聞いた。町長選出馬を断念した井戸川前町長にも来ていた
だいた。
「今すぐに福島を元に戻せ!」11人の痛切な怒りは、質疑の中で出たこの言葉に
凝縮される。
私は何も分かっていなかったのかも知れない。放射能汚染された土地に住む人
々の苦しみを!
仮設住宅の生活を余儀なくされている人たちの気持ちを!
長年生産してきた農作物や長年養ってきた動物達が放射能汚染されている人の
気持ちを!
土地を離れられない人々と避難した人たちの間にある微妙なわだかまりを!
こんな状態なのにまだ原発を再稼働させようとする政府に対する怒りを!
(印象深い言葉のリストアップ)
・除染は業者のため 除染は無駄 除染はまやかし
・健康状態を尋ねると85%の人がなんとなく悪いと応える。
・山下俊一氏は、20mSv/年はたばこ喫煙害や仮設住宅ストレスより安全、と言った。
・一時帰宅してみると120mSv/h。家や土地を補償してほしい。
・情報は隠蔽され後出しされる
・自然界が駄目と言っているのに人はいいのか?
・金で無く皆さんの声が欲しい(東京から声を上げて欲しい)
・嘘がこれ以上続くならこの国はお終しまい
・第2次世界大戦の嘘 と 原発の嘘
・近くの水力発電機は100年ももっている
・今でも子どもは外では遊べない 保養所に感謝
・子どもたちは、放射能が低い道の中央を歩くくせを持ち、保養所で土にさわって
いいのかと尋ねる
・ICRPが3.8μSv/以下の地域での居住を推薦している
・裁判に勝っても子どもたちを救うためには市民の力が必要
・原発は今後2度と動かさないと約束してほしい。
・浪江町では、死の街/絶望の街で無念と絶望感にさいなまれる
・私たちの気力を問われている
(K.M)
○ 以下は今すぐ見られる動画です、まだの方は是非ご覧願います。
第1部(2時間弱)http://www.youtube.com/watch?v=l48ZY0ExYR4
第2部(1時間半)http://www.youtube.com/watch?v=VFmgKsS9kzc
☆編集部・注
2月27日のテント日誌もきていますが、3月3日の集会の報告が含まれていま
すので、3月3日のテント日誌を先に掲載致します。
2013年3月5日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発ゼロをめざす運動の重点
大飯原発止めよ-再稼働阻止-テントを守ろう
柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.3/14学習会のお誘い・「脱原発社会をいかに創るか」
熊本一規さん(明治学院大学教授)の中味の濃い学習会
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞・雑誌より
◆福島第一 遠い収束 核燃プールむき出し
(3月5日東京新聞より)
★4.テント日誌3/3(日)経産省前テントひろば-540日目
「今すぐに福島を元に戻せ!」
福島を忘れない!福島を風化させない!福島・首都圏の集いの報告
(I.K)、(K.M)
━━━━━━━
※首都圏反原発連合が3/10東京での集会に合わせて大阪発、東京行きの貸切バス
を走らせます。往復で格安4000円です。赤字でも走らせます。
まだ空席が残っています!よろしくおねがいします!
お申し込みは以下のWEBで。
http://coalitionagainstnukes.jp/?page_id=1622
連絡先は TEL:080-9195-2668 メール:bus@coalitionagainstnukes.jp
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発ゼロをめざす運動の重点
| 大飯原発止めよ-再稼働阻止-テントを守ろう
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
イ.原発ゼロを目指す運動で焦点は何か?重点はどこかを考えたい。
ロ.私たちの力量は3・11福島惨事前と比べ格段に人が増えたとはいえ、原子
力推進帝国のカネと権力の大きさは依然巨大だ。それと闘うには、みんなの討
論・知恵と同時に焦点(重点)を絞ることが必要だ。たくさんあれこれやりた
いが、しかし、現在の焦点=重点を意思一致したい。
ハ.現在の状況は、原発50基中、2基(大飯原発)のみが動いていて、48基が定
期点検後停止である。「原発なしで電気は大丈夫」が実質証明されている。
「原発の電気が3割」はウソ、がはっきりした。東京も東日本も中部日本も四国も
九州も原発ゼロなのだ。原発なしでもやっていける。この事実を広く国民へ周
知したい。原発がないと電気が心配と間違って思っている人々へ特に広めたい。
ニ.その上で、大飯原発2基の停止に向けて特に力を集中する必要を指摘したい。
なぜなら、直下に活断層が疑われ、免震重要棟なし、フィルター付きベントな
し、避難道不十分の欠陥原発だから。この2基が稼働ゆえに、90%強の原発が
止まっているのに原発ゼロが実現していると言えないからだ。この2基の悪い
役目は突出している。
大飯原発を止めろ!を運動現場の第一重点にして、叫び続けたい。
規制委は本来なら、今すぐ大飯原発停止を決断すべきなのだ。原発現地へ
ホ.原子力規制委への大衆的な批判活動を!
規制委に対する誤った幻想を払拭しよう。
現在の局面は規制委が「規制基準案」を作り、パブコメにかけている段階だ。
私たちはこれを大衆的に批判しよう。
1つは、活断層定義を40万年から12~13万年に後退させたこと(東電は柏崎刈
羽7基がこれで救われると思っている=20万年ゆえ:日経新聞記事がそのよう
に報道)
2つは、東電福島1号機の国会事故調妨害事件とそれを黙認する規制委。
3つは、名雪事件
再稼働のための規制委の諸作業を全体としてとらえ、批判しよう。
ヘ.再稼働阻止!(第1波行動3月、2波行動5月、3波行動7月)
再稼働阻止全国ネットワークは1月下旬の全国会議で、再稼働阻止に向けて、
3波の行動方針を決めました。
3月に第1波、5月に第2波、7月第3波の全国各地の行動です。
共通スローガンは3本=
(1)福島を忘れるな!
(2)大飯原発を止めろ
(3)それぞれの現地でのスローガン(たとえば○○原発の再稼働阻止!など)
みんなで全国で連帯してガンバル。東京も努力しよう。
ト、「テントを守ろう-ハガキ」を出そう!
火曜日テント行動(たんぽぽ舎は、毎週火曜に「テントひろば」に応援に行
っています。参加歓迎です)へ参加しよう。
安倍首相と経産省へ出している「テントを守ろう-ハガキ」の文面を紹介します。
『テントを撤去しないでください!
経産省前テントは、原発に対する国民の生の声・異論がじかに届く貴重な
場になっています。福島原発大惨事を真剣に反省し、二度と原発事故を起
こさせないためにも、国民の多様な意見を聞くことが大事です。
そういう場として存続するテントを強制撤去しないでください。』
┏┓
┗■2.3/14学習会のお誘い・「脱原発社会をいかに創るか」
| 熊本一規さん(明治学院大学教授)の中味の濃い学習会
└──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
・「脱原発の経済学」の著者・熊本一規(明治学院大学)教授の2回目の学習会
「脱原発社会をいかに創るか」が、開催されます。
日 時:3月14日(木)18:30開場、19:00開会
会 場:「スペースたんぽぽ」
資料代:800円
1) 学習内容は、「脱原発社会をいかに創るか」と題し、○安全な原発はあり得
ない、○原発には差別が不可避、○原発無くても電気は足りる、○原発は電気し
か生まない、他の予定。
2) 熊本教授は「脱原発の経済学」の中で、「広島、長崎、水俣、福島を貫くも
の」と題し、以下のように述べています。
人類史上、世界の大惨事の多くが日本で起きている。原爆の広島・長崎、公害
の水俣、そして原発事故の福島である。
人類史上の大惨事が日本でばかり起こるのは決して偶然ではあるまい。それは、
日本のなかに、大惨事をもたらすような根深い体質があるからである。
その体質とは、一部の特権層(強者)が自己の利益を追求し、甘い汁を吸ってお
きながら、その結果もたらされた失敗や惨事に対して責任を取らない、そして、
国民もまた彼らの責任を厳しく追及することがないという体質である。
3) 「原発は地域社会を破壊する」の観点で、「島根3号機と(のり島の権利)」
、「上関原発と漁業権」などの漁民の権利の侵害についての攻防の実体験、およ
び市民運動で鍛えられ、法律面にも精通している熊本教授の冷静な論理展開も参
考になると思われます。
4) 学習会の後半では、熊本教授及び参加者での討論も予定していますので、是
非、ご参加ください。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆福島第一 遠い収束 核燃プールむき出し
間もなく事故から二年を迎える東京電力福島第一原発を、本社ヘリ「まなづる」
で上空から見た。
一見すると、水素爆発で飛び散った建屋のがれきはかなり片付けられたと感じ
る。しかし、ヘリが近づくにつれ、印象は変わる。
4号機の原子炉建屋は最上階が撤去され、鍵穴の形をした格納容器上部に水が
たまっていた。海側のタービン建屋との間には、鉄くずが山のように積み上がっ
ていた。3、4号機とも使用済み核燃料プールはむきだし。底にある大量の核燃
料と、外界を隔てるものは水だけだった。「事故収束」はまだ遠い。
(3月5日東京新聞より)
┏┓
┗■4.テント日誌3/3(日)経産省前テントひろば-540日目
| 「今すぐに福島を元に戻せ!」
| 福島を忘れない!福島を風化させない!福島・首都圏の集いの報告
└──── (I.K)、(K.M)
○ 今日は明治リバティータワーで「福島を忘れない!福島を風化させない!福
島・首都圏の集い」があった。参加したかったけれど、私はテント守り隊に!
テント関係者のほとんどが集会に行ったので守り隊は少数精鋭で頑張った。
11時過ぎ心配して来てくださったOさんと川柳の大家(?)Rさんのジョークを
楽しんでいたら、Mさんが集会に参加するため諏訪から訪れて下さった。
今年は長野も寒かったそうだ。諏訪湖のおみわたりの話などで盛り上がる。
午後になって私が11日のキャンドルナイトの葉書を送った友達が寄ってくれた。
初めてのテント訪問!テントはもっとたくさんの人に囲まれていると思ったらし
いが静かなのにびっくりしたらしい。集会のせいでなどと説明した。座り込みな
がら、通りがかる人に挨拶、観光バスにお手振り!
日曜日はお散歩する外国の方も多くにこやかに挨拶を返して下さるのは励みに
なります。スカイホップバスのガイドさんもいつもにこやかに手を振ってくれる
し・・・。
4時過ぎ早めにテントに戻ったKさんから集会の会場はほぼ満席だったと聞い
てホッとして帰路に着く。(I.K)
○ 「福島を忘れない!福島を風化させない!福島・首都圏の集い」(3日13時
半~17時、明治大学リバティホール)には400人が集まり、福島から来ていただ
いた11人の方のお話を聞いた。町長選出馬を断念した井戸川前町長にも来ていた
だいた。
「今すぐに福島を元に戻せ!」11人の痛切な怒りは、質疑の中で出たこの言葉に
凝縮される。
私は何も分かっていなかったのかも知れない。放射能汚染された土地に住む人
々の苦しみを!
仮設住宅の生活を余儀なくされている人たちの気持ちを!
長年生産してきた農作物や長年養ってきた動物達が放射能汚染されている人の
気持ちを!
土地を離れられない人々と避難した人たちの間にある微妙なわだかまりを!
こんな状態なのにまだ原発を再稼働させようとする政府に対する怒りを!
(印象深い言葉のリストアップ)
・除染は業者のため 除染は無駄 除染はまやかし
・健康状態を尋ねると85%の人がなんとなく悪いと応える。
・山下俊一氏は、20mSv/年はたばこ喫煙害や仮設住宅ストレスより安全、と言った。
・一時帰宅してみると120mSv/h。家や土地を補償してほしい。
・情報は隠蔽され後出しされる
・自然界が駄目と言っているのに人はいいのか?
・金で無く皆さんの声が欲しい(東京から声を上げて欲しい)
・嘘がこれ以上続くならこの国はお終しまい
・第2次世界大戦の嘘 と 原発の嘘
・近くの水力発電機は100年ももっている
・今でも子どもは外では遊べない 保養所に感謝
・子どもたちは、放射能が低い道の中央を歩くくせを持ち、保養所で土にさわって
いいのかと尋ねる
・ICRPが3.8μSv/以下の地域での居住を推薦している
・裁判に勝っても子どもたちを救うためには市民の力が必要
・原発は今後2度と動かさないと約束してほしい。
・浪江町では、死の街/絶望の街で無念と絶望感にさいなまれる
・私たちの気力を問われている
(K.M)
○ 以下は今すぐ見られる動画です、まだの方は是非ご覧願います。
第1部(2時間弱)http://www.youtube.com/watch?v=l48ZY0ExYR4
第2部(1時間半)http://www.youtube.com/watch?v=VFmgKsS9kzc
☆編集部・注
2月27日のテント日誌もきていますが、3月3日の集会の報告が含まれていま
すので、3月3日のテント日誌を先に掲載致します。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1764】
2013年3月4日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.今後10年に1回 過酷事故(大惨事)が発生-原子力委員会(近藤
駿介委員長)が試算した結果
元日経新聞科学部記者が著書で指摘 柳田 真 (たんぽぽ舎)
★2.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問合せは主催者へ)
◆2年目の3・11WALK in 郡山日帰りバスツアー(あと残り10席!)
★3.新聞・雑誌より3つ
◆強まる推進色 「脱原発」鮮明2人だけ
エネ計画策定の委員入れ替え-福井県知事ら大半容認派
(3月2日東京新聞より抜粋)
◆災害大国に迫る危機、2200万人に津波リスク大
人口の2割 標高5メートル未満で生活 名古屋大調査
(3月3日朝日新聞より抜粋)
◆福島原発作業員、記録以上の被曝63人 手帳管理ずさん
東京電力や元請け会社に責任あり (3月2日朝日新聞朝刊より抜粋)
★4.テント日誌2/24(日)―経産省前テントひろば533日目
厳しい寒さが続くテントを支えて下さる皆さんからの暖かい想い
(Toku-san)
━━━━━━━
※3/6学習会にご参加を!
『地球温暖化の真実』第2回「IPCCのCO2地球温暖化説は間違っている!」
日 時:3月6日(水)19:00から21:00
講 師:平松健男さん
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.今後10年に1回 過酷事故(大惨事)が発生-原子力委員会(近藤
| 駿介委員長)が試算した結果
| 元日経新聞科学部記者が著書で指摘
└──── 柳田 真 (たんぽぽ舎)
○ 先日、本屋で見つけた本のひとこと紹介。2年前、日経新聞を退社した塩谷
喜雄著文藝春秋社刊『原発事故報告書の真実とウソ』という本(750円+税)、この
本の帯に4つの事故報告書を徹底検証する! とある。その本の7章のうちの1
項目が「10年に1度の過酷事故?」と題した文(185頁)、それを紹介します。
このまま日本で原発を再稼働させたら、今後10年以内に、福島第1と同じよう
な事故がまた起こる。原子力推進政策の総元締めともいえる政府の原子力委員会
(近藤駿介委員長)の小委員会が、日本の原発が過酷事故を起こす「事故発生頻
度」を試算したところ、抜本的な安全強化策を施さないまま、原発を安易に再稼
働させると、最悪の場合、日本にある原発のどれかが、10年以内に放射性物質を
大量に飛散させる過酷事故を起こすという、衝撃的な結果が出た。
○ 2011年3月時点で、日本の商用炉の運転実績(廃炉になったものを含む)は、
1423炉年。福島第1事故を3回の別々の過酷事故とすれば、それを3で割って、
大事故の頻度は474炉年に1回、数字を丸めて500炉年に1回とした(191頁から)。
○ (注)現在の日本の運転原発は50基なので500割る50=10年に1回。福島事故
を1~4号機の4つの過酷事故とみれば1423割る50割る4=7年である。今後7
年に1回放射能大惨事が起きる計算だ(4回とみる理由は、福島第1の4号機が
危ないから)。
○ 日本経済新聞は、名前の通りで、一貫して原発を推進してきた(賛成派)会社
で、3・11福島事故後もそれは変わっていない。その社の科学技術部次長や論説
委員を務め、コラム「春秋」や「中外時評」などを担当した人の文章ゆえ、注目
する(2010年9月退社)。「原発反対派の人が書いた文章でない」点が注目される。
全体としては高く評価できる本ですが、しかし、原子力規制委の評価や田中委
員長の評価の文、島崎副委員長の発言を評価する文(204~205頁)が載っています
がしかし、その後の事実によってこれらは否定されている。筆者の鋭い目がこの
点で曇っているのは、この本の惜しいところである。
○ 昨今の地震の頻発を見るにつけ、私たちの原発廃止の闘いも「時間との競争」
になっている。稼働中の原発(2基)と停止中の原発(48基)の再稼働阻止こそ、私
たちが生き残るための必然の闘いだ。間に合ううちに…と祈る。
┏┓
┗■2.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問合せは主催者へ)
└────
◆2年目の3・11WALK in 郡山日帰りバスツアー(あと残り10席!)
「3・11はフクシマの現地に立ちたい。自分たちの手作りの何かをしたい。」
この思いを形にして、それぞれの意思表示をしましょう!
日 時:3月11日(月)西新宿スバルビル7時半集合 8時出発
(帰り:西新宿到着22時頃)
内 容:現地の女たちとデモ行進(13時郡山駅前出発、開成山方面へ)
歌、風船、かんしょ踊り、手作りプラカード・バナー、
太鼓などでにぎやかに。
交流会 14時ごろ~ 「教組会館」にて
*映画「グリーナムの女たち」上映(60分)
*李 政美(い ぢょんみ)ミニコンサート
*福島報告
*リレートーク、キャンドルナイトなど
*参加費 無料
費 用:バス代往復 3000円 食事は各自 バスは大型です。
世話人・連絡先:スリー・ノン(3NON)の女たち
近藤和子(批評家)、
青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)090-8455-2512
☆女たち大歓迎! サポート精神の男たちも歓迎!
☆郡山市はまだ高線量の場所がありますのでご注意ください。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より3つ
└────
◆強まる推進色 「脱原発」鮮明2人だけ
エネ計画策定の委員入れ替え-福井県知事ら大半容認派
経済産業省は1日、エネルギー基本計画を検討する有識者会議の新たな委員15
人を発表した。民主党政権時代の会議(当初25人)で、「脱原発」が明確になって
いるメンバーは約3分の1だった。この中から5人が外れ、2人しか残らなかっ
た。一方で、原子力研究者や原発立地自治体の首長ら原発政策に前向きな関係者
が選ばれた。安倍政権の「原発回帰」の姿勢がはっきりと表れた。(後略)
(3月2日東京新聞より抜粋)
◆災害大国に迫る危機、2200万人に津波リスク大
人口の2割 標高5メートル未満で生活 名古屋大調査
津波の被害を受ける恐れがある標高の低い地域に、国内の人口の2割近い約
2200万人が住んでいることが分かった。名古屋大教授らが国の資料などに基づい
て推計した。東日本大震災後、国や自治体は地震による津波を高く想定し直して
おり、「津波リスク」に直面する日本の現状が改めて浮かび上がった。
調査したのは、名古屋大減災連携研究センターの脇田久美子技術補佐員や福和
伸夫教授ら。国土地理院が250メートル四方で標高を示した地図や国勢調査
(2005年)をもとに分析した。
その結果、総人口約1億2800万人のうち2180万人が、主に沿岸部に広がる標高
5メートル未満の地域に住んでいることが判明。国土面積で3・3パーセントにす
ぎない場所に、人口の17パーセントが集中していることが裏付けられた。都道府
県別では、東京343万人▽ 大阪306万人▽ 愛知174万人▽ 千葉144万人―で、
太平洋岸の大都市部がいずれも100万人を超えた。(後略)
(3月3日朝日新聞より抜粋)
◆福島原発作業員、記録以上の被曝63人 手帳管理ずさん
東京電力や元請け会社に責任あり
福島第一原発で事故後に働いた作業員のうち、少なくとも63人が放射線管理手
帳に記入された被曝(ひばく)記録よりも実際には高い放射線量を浴びていたこ
とが厚生労働省の調査でわかった。同省は東京電力や元請けに修正を指導したが、
連絡がとれない人もいて14人分が今も修正できていない。
2011年11月~2012年10月に働いた人を対象に業者に調査・報告させる形で調べ
た。事故が起きた2011年3月から8カ月間の調査は手つかずだ。事故直後は原発
構内の線量が高い上、ずさんな被曝管理が横行していたとみられ、手帳の記録が
誤ったまま放置されている作業員数はさらに膨らむとみられる。
線量計を鉛カバーで覆って働かせる「被曝隠し」が朝日新聞報道で発覚したこ
とを受け、厚労省は昨年10月、線量計の未装着など19件の不適切事例を確認した
と発表。東電と元請け37社に対し、1回の作業ごとに測る「電子型線量計」と長
期間の累積を測る「バッジ型線量計」の併用が徹底された11年11月以降について
詳しい調査を指示した。その結果、ふたつの線量計の値の差が20%以上あるのに
手帳に低い方の値を記入された人が63人見つかった。
厚労省は安全を優先して高い方を記入するのが当然だとして修正を指導。修正
幅が最も大きい人は月間の累積線量が1・95ミリシーベルト増えて6・35ミ
リシーベルトになった。厚労省は「特殊な作業状況で測定にばらつきが出た可能
性がある」としている。(後略)(多田敏男、佐藤純)
(3月2日朝日新聞朝刊より抜粋)
┏┓
┗■4.テント日誌2/24(日)―経産省前テントひろば533日目
| 厳しい寒さが続くテントを支えて下さる皆さんからの暖かい想い
└──── (Toku-san)
この日は、朝から天気が良かったが風が冷たく、夕方からは北風が強くなり、
日が落ちる頃には相当冷え込んでいた。防寒対策をしっかりして、21時過ぎにテ
ントに着くと、第一テントの中には当番のKさんと日曜日にいつもテントに来て
くれるOさんがいらした。今日は、第二テントで、日曜日に定期的に実施してい
るCINEMA DE TENTの第三回目、西山正啓監督によるドキュメンタリー映画「主権
在民」(「原発震災を問う人々」シリーズより)の上映会が行われていたので、
ドキュメンタリーにも出演され、この日のトークゲストだったYさんにご挨拶す
るために第二テントを訪問してみた。上映会はすでに終了し、参加された方達は
すでに帰られていたが、第二テントの当番のHさんの話では、20名くらいの方達
が参加して下さったということだった。第二テントで行われる土日のイベントと
しては、CINEMA DE TENTの他に、テント前で隔週木曜日の夜に「霞ヶ関の中心で
愛を叫ぶ」というイベントを実施してくれているミュージシャンのUさんが企画
してくれた「土曜ロードショー」が始まっている。このイベントは、原発や社会
問題に絡む映像を見て、参加者の人に理解を深めてもらうというものだが、3月
2日(土)には、18時「しねまdeテント番外編 しねまde 福島」というタイトル
で、フリーのジャーナリストの西中さんが取材をされた映像を見ながら、ディス
ッションが行われる予定になっている。
双葉町の井戸川前町長も出席されて、昨年9月30日に開催した「3・11原発事故
から学ぶ 脱原発のうねりの中で、福島ー首都圏の交流の集い 」の映像も見られ
るという事だが、3月3日(日)には、明治大学のリバティホールで、「福島を
忘れない!福島を風化させない! 福島・首都圏の集い 福島原発災害に学ぶ」が
開催される予定になっている。井戸川前町長もゲストとして出席して下さる事が
決まっており、昨年の状況と今の状況、町長を辞任されるに至るまでの背景等も
理解することが出来ると思う。多くの人に参加をしていただきたい。(後略)
※(後略)以降は、紙面の都合で省略します。全文についてはたんぽぽ舎のHPを
ごらん下さい。
2013年3月4日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.今後10年に1回 過酷事故(大惨事)が発生-原子力委員会(近藤
駿介委員長)が試算した結果
元日経新聞科学部記者が著書で指摘 柳田 真 (たんぽぽ舎)
★2.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問合せは主催者へ)
◆2年目の3・11WALK in 郡山日帰りバスツアー(あと残り10席!)
★3.新聞・雑誌より3つ
◆強まる推進色 「脱原発」鮮明2人だけ
エネ計画策定の委員入れ替え-福井県知事ら大半容認派
(3月2日東京新聞より抜粋)
◆災害大国に迫る危機、2200万人に津波リスク大
人口の2割 標高5メートル未満で生活 名古屋大調査
(3月3日朝日新聞より抜粋)
◆福島原発作業員、記録以上の被曝63人 手帳管理ずさん
東京電力や元請け会社に責任あり (3月2日朝日新聞朝刊より抜粋)
★4.テント日誌2/24(日)―経産省前テントひろば533日目
厳しい寒さが続くテントを支えて下さる皆さんからの暖かい想い
(Toku-san)
━━━━━━━
※3/6学習会にご参加を!
『地球温暖化の真実』第2回「IPCCのCO2地球温暖化説は間違っている!」
日 時:3月6日(水)19:00から21:00
講 師:平松健男さん
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.今後10年に1回 過酷事故(大惨事)が発生-原子力委員会(近藤
| 駿介委員長)が試算した結果
| 元日経新聞科学部記者が著書で指摘
└──── 柳田 真 (たんぽぽ舎)
○ 先日、本屋で見つけた本のひとこと紹介。2年前、日経新聞を退社した塩谷
喜雄著文藝春秋社刊『原発事故報告書の真実とウソ』という本(750円+税)、この
本の帯に4つの事故報告書を徹底検証する! とある。その本の7章のうちの1
項目が「10年に1度の過酷事故?」と題した文(185頁)、それを紹介します。
このまま日本で原発を再稼働させたら、今後10年以内に、福島第1と同じよう
な事故がまた起こる。原子力推進政策の総元締めともいえる政府の原子力委員会
(近藤駿介委員長)の小委員会が、日本の原発が過酷事故を起こす「事故発生頻
度」を試算したところ、抜本的な安全強化策を施さないまま、原発を安易に再稼
働させると、最悪の場合、日本にある原発のどれかが、10年以内に放射性物質を
大量に飛散させる過酷事故を起こすという、衝撃的な結果が出た。
○ 2011年3月時点で、日本の商用炉の運転実績(廃炉になったものを含む)は、
1423炉年。福島第1事故を3回の別々の過酷事故とすれば、それを3で割って、
大事故の頻度は474炉年に1回、数字を丸めて500炉年に1回とした(191頁から)。
○ (注)現在の日本の運転原発は50基なので500割る50=10年に1回。福島事故
を1~4号機の4つの過酷事故とみれば1423割る50割る4=7年である。今後7
年に1回放射能大惨事が起きる計算だ(4回とみる理由は、福島第1の4号機が
危ないから)。
○ 日本経済新聞は、名前の通りで、一貫して原発を推進してきた(賛成派)会社
で、3・11福島事故後もそれは変わっていない。その社の科学技術部次長や論説
委員を務め、コラム「春秋」や「中外時評」などを担当した人の文章ゆえ、注目
する(2010年9月退社)。「原発反対派の人が書いた文章でない」点が注目される。
全体としては高く評価できる本ですが、しかし、原子力規制委の評価や田中委
員長の評価の文、島崎副委員長の発言を評価する文(204~205頁)が載っています
がしかし、その後の事実によってこれらは否定されている。筆者の鋭い目がこの
点で曇っているのは、この本の惜しいところである。
○ 昨今の地震の頻発を見るにつけ、私たちの原発廃止の闘いも「時間との競争」
になっている。稼働中の原発(2基)と停止中の原発(48基)の再稼働阻止こそ、私
たちが生き残るための必然の闘いだ。間に合ううちに…と祈る。
┏┓
┗■2.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問合せは主催者へ)
└────
◆2年目の3・11WALK in 郡山日帰りバスツアー(あと残り10席!)
「3・11はフクシマの現地に立ちたい。自分たちの手作りの何かをしたい。」
この思いを形にして、それぞれの意思表示をしましょう!
日 時:3月11日(月)西新宿スバルビル7時半集合 8時出発
(帰り:西新宿到着22時頃)
内 容:現地の女たちとデモ行進(13時郡山駅前出発、開成山方面へ)
歌、風船、かんしょ踊り、手作りプラカード・バナー、
太鼓などでにぎやかに。
交流会 14時ごろ~ 「教組会館」にて
*映画「グリーナムの女たち」上映(60分)
*李 政美(い ぢょんみ)ミニコンサート
*福島報告
*リレートーク、キャンドルナイトなど
*参加費 無料
費 用:バス代往復 3000円 食事は各自 バスは大型です。
世話人・連絡先:スリー・ノン(3NON)の女たち
近藤和子(批評家)、
青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)090-8455-2512
☆女たち大歓迎! サポート精神の男たちも歓迎!
☆郡山市はまだ高線量の場所がありますのでご注意ください。
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┗■3.新聞・雑誌より3つ
└────
◆強まる推進色 「脱原発」鮮明2人だけ
エネ計画策定の委員入れ替え-福井県知事ら大半容認派
経済産業省は1日、エネルギー基本計画を検討する有識者会議の新たな委員15
人を発表した。民主党政権時代の会議(当初25人)で、「脱原発」が明確になって
いるメンバーは約3分の1だった。この中から5人が外れ、2人しか残らなかっ
た。一方で、原子力研究者や原発立地自治体の首長ら原発政策に前向きな関係者
が選ばれた。安倍政権の「原発回帰」の姿勢がはっきりと表れた。(後略)
(3月2日東京新聞より抜粋)
◆災害大国に迫る危機、2200万人に津波リスク大
人口の2割 標高5メートル未満で生活 名古屋大調査
津波の被害を受ける恐れがある標高の低い地域に、国内の人口の2割近い約
2200万人が住んでいることが分かった。名古屋大教授らが国の資料などに基づい
て推計した。東日本大震災後、国や自治体は地震による津波を高く想定し直して
おり、「津波リスク」に直面する日本の現状が改めて浮かび上がった。
調査したのは、名古屋大減災連携研究センターの脇田久美子技術補佐員や福和
伸夫教授ら。国土地理院が250メートル四方で標高を示した地図や国勢調査
(2005年)をもとに分析した。
その結果、総人口約1億2800万人のうち2180万人が、主に沿岸部に広がる標高
5メートル未満の地域に住んでいることが判明。国土面積で3・3パーセントにす
ぎない場所に、人口の17パーセントが集中していることが裏付けられた。都道府
県別では、東京343万人▽ 大阪306万人▽ 愛知174万人▽ 千葉144万人―で、
太平洋岸の大都市部がいずれも100万人を超えた。(後略)
(3月3日朝日新聞より抜粋)
◆福島原発作業員、記録以上の被曝63人 手帳管理ずさん
東京電力や元請け会社に責任あり
福島第一原発で事故後に働いた作業員のうち、少なくとも63人が放射線管理手
帳に記入された被曝(ひばく)記録よりも実際には高い放射線量を浴びていたこ
とが厚生労働省の調査でわかった。同省は東京電力や元請けに修正を指導したが、
連絡がとれない人もいて14人分が今も修正できていない。
2011年11月~2012年10月に働いた人を対象に業者に調査・報告させる形で調べ
た。事故が起きた2011年3月から8カ月間の調査は手つかずだ。事故直後は原発
構内の線量が高い上、ずさんな被曝管理が横行していたとみられ、手帳の記録が
誤ったまま放置されている作業員数はさらに膨らむとみられる。
線量計を鉛カバーで覆って働かせる「被曝隠し」が朝日新聞報道で発覚したこ
とを受け、厚労省は昨年10月、線量計の未装着など19件の不適切事例を確認した
と発表。東電と元請け37社に対し、1回の作業ごとに測る「電子型線量計」と長
期間の累積を測る「バッジ型線量計」の併用が徹底された11年11月以降について
詳しい調査を指示した。その結果、ふたつの線量計の値の差が20%以上あるのに
手帳に低い方の値を記入された人が63人見つかった。
厚労省は安全を優先して高い方を記入するのが当然だとして修正を指導。修正
幅が最も大きい人は月間の累積線量が1・95ミリシーベルト増えて6・35ミ
リシーベルトになった。厚労省は「特殊な作業状況で測定にばらつきが出た可能
性がある」としている。(後略)(多田敏男、佐藤純)
(3月2日朝日新聞朝刊より抜粋)
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┗■4.テント日誌2/24(日)―経産省前テントひろば533日目
| 厳しい寒さが続くテントを支えて下さる皆さんからの暖かい想い
└──── (Toku-san)
この日は、朝から天気が良かったが風が冷たく、夕方からは北風が強くなり、
日が落ちる頃には相当冷え込んでいた。防寒対策をしっかりして、21時過ぎにテ
ントに着くと、第一テントの中には当番のKさんと日曜日にいつもテントに来て
くれるOさんがいらした。今日は、第二テントで、日曜日に定期的に実施してい
るCINEMA DE TENTの第三回目、西山正啓監督によるドキュメンタリー映画「主権
在民」(「原発震災を問う人々」シリーズより)の上映会が行われていたので、
ドキュメンタリーにも出演され、この日のトークゲストだったYさんにご挨拶す
るために第二テントを訪問してみた。上映会はすでに終了し、参加された方達は
すでに帰られていたが、第二テントの当番のHさんの話では、20名くらいの方達
が参加して下さったということだった。第二テントで行われる土日のイベントと
しては、CINEMA DE TENTの他に、テント前で隔週木曜日の夜に「霞ヶ関の中心で
愛を叫ぶ」というイベントを実施してくれているミュージシャンのUさんが企画
してくれた「土曜ロードショー」が始まっている。このイベントは、原発や社会
問題に絡む映像を見て、参加者の人に理解を深めてもらうというものだが、3月
2日(土)には、18時「しねまdeテント番外編 しねまde 福島」というタイトル
で、フリーのジャーナリストの西中さんが取材をされた映像を見ながら、ディス
ッションが行われる予定になっている。
双葉町の井戸川前町長も出席されて、昨年9月30日に開催した「3・11原発事故
から学ぶ 脱原発のうねりの中で、福島ー首都圏の交流の集い 」の映像も見られ
るという事だが、3月3日(日)には、明治大学のリバティホールで、「福島を
忘れない!福島を風化させない! 福島・首都圏の集い 福島原発災害に学ぶ」が
開催される予定になっている。井戸川前町長もゲストとして出席して下さる事が
決まっており、昨年の状況と今の状況、町長を辞任されるに至るまでの背景等も
理解することが出来ると思う。多くの人に参加をしていただきたい。(後略)
※(後略)以降は、紙面の都合で省略します。全文についてはたんぽぽ舎のHPを
ごらん下さい。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1763】
2013年3月2日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.3月のたんぽぽ舎学習会等お知らせ・日程とテーマ一覧
会場はスペースたんぽぽ
★2.福島第一原発事故と今後のこと (連載 下)
福島事故の原因は不明なのに、どうして、新しい基準が作れるのか?
規制委は原子力ムラの住民ばかり。新基準は再稼働のための手続きにす
ぎない。 小出裕章(京大原子炉実験所)
★3.スクープ「手抜き除染」 プロメテウスの罠=「遅れた警報」
現場からの迫真の報告に感動! 渡辺マリ(たんぽぽ舎)
★4.新聞・雑誌より3つ
◆福島の乳児 「がん発症率9倍」 WHOが原発事故の影響報告
(3月2日 日刊ゲンダイより抜粋)
◆ 核抑止 限界見よ 6000人治療の医師 警告
(2月22日 毎日新聞より抜粋)
◆ 核潜在力に原発を 64年の中国核実験対応 佐藤政権ブレーン報告
(2月26日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※3/4(月) 放射能の新たな危険「痛み」について学習会
―10ベクレル/kg食で危険と学会講演した話―
日 時:3月4日(月)18:30開場 18:50 開会
講 師:小若順一(食品と暮らしの安全基金代表)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:たんぽぽ舎 参加費:800円 二次会(1H位)500円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.3月のたんぽぽ舎学習会等お知らせ・日程とテーマ一覧
| 会場はスペースたんぽぽ
└────
3月4日(月)チェルノブイリで子どもの7割に「痛み」
-10ベクレル/kg食で危険と学会講演した話―
講師:小若順一さん 18:30開場 19:00開会 参加費800円
3月6日(水)地球温暖化の真実・第2回 IPCC Co2地球温暖化説の間違い
講師:平松健男さん 18:30開場 19:00開会 参加費800円
3月12日(火)脱原発と政治 講演者:山本太郎さん ※予約制・先着順
18:30開場 19:00開会 参加費800円
主催:反原発自治体議員・市民連盟
3月13日(水) 槌田ゼミpart2・エントロピー入門3回目 2章
人間の欲望が社会を修復・再生する 講師:槌田敦さん
18:30開場 19:00開会 参加費800円
3月14日(木) 脱原発社会をいかに創るか
講師:熊本一規さん(明治学院大学)「脱原発の経済学」著者
18:30開場 19:00開会 参加費800円
3月16日(土) 電気料金の原発負担を拒否する運動 第2回相談会
過払いとなった電気料金を取り戻そう
代表:槌田敦さん15:00~17:00 5Fたんぽぽ舎
3月20日(水) 反原発なにかしたい人会議 15回目
18:00開場 18:30開会 参加費500円
3月21日(水) ワンコイン上映会 黒澤映画から福島、東京の今を
18:30開場 19:00開会 参加費500円 ※お楽しみ上映あり
3月23日(土) 槌田ゼミ 徹底解析 福島原発事故(11) 福島原発事故
物理学者集団の社会的責任を問う
18:00開場 18:30開会 参加費800円
3月27日(水) 講師;藤田祐幸さん (たんぽぽ舎とスペースたんぽぽ共催)
18:30開場 19:00開会 参加費800円
┏┓
┗■2.福島第一原発事故と今後のこと (連載 下)
| 福島事故の原因は不明なのに、どうして、新しい基準が作れるのか?
| 規制委は原子力ムラの住民ばかり。新基準は再稼働のための手続きにす
ぎない。
└──── 小出裕章(京大原子炉実験所)
○ 編集部…原子力規制委が発表した「新基準」の骨子案への評価をお願いしま
す。
小出…新基準が作られた原因は、いうまでもなく福島原発事故ですが、事故原因
すらまだわかっていません。建屋に人間が入ることができず、どこがどう壊れて
いるのか、熔けた炉心がどこにあるのか、もわからない。原子炉が壊れたのは、
地震が原因なのか?津波が原因なのか? また別の要因なのか?もわかっていな
いのに、どうやって新しい基準が作れるのでしょうか?
検証作業は10年以上かかるでしょうが、その間、新しい基準は作れないし、原
発を動かすこともできません。新しい基準ができれば、あたかも安全な原発がで
きるかのような期待があるようですが、事故原因がわかっていないのですから、
対策は打ちようがありません。
おまけに、基準を作り、運用している人たちは、まるまる原子力ムラの住民な
のです。安倍政権は、もっとゴリゴリの人を委員にするかもしれませんが、現職
委員も、初めからムラ人です。
先日も、原子力規制委員会の事務局メンバーが、こっそりと日本原電に資料を
渡していたことが明るみに出ました。当然なのです。これまでと同じことをやっ
ただけのことです。何にも変わっていないのです。
原発は大きな機械ですから、壊れる要因は山ほどあります。人類は、これまで
メルトダウンを4回経験しています。(1)英国・ウィンズケルにあるプルトニウ
ム生産炉(1957年)、(2)米国・スリーマイル発電所(1979年)、(3)ソ
連・チェルノブイリ発電所(1986年)、(4)福島原発(2011年)です。
福島原発は、地震と津波が原因でしたが、他の3つの事故は、地震も津波も全
く関係がありません。しかも、どれも予測を超えた事故が起こっています。5番
目が起こるとすれば、それは別の要因でしょう。機械とは、そういうものなので
す。津波の想定を最大値にしたからといって、「安全が確保された」なんていう
のは、バカげています。
新基準は、原発再稼働のための手続きに過ぎません。
松下竜一さんは先験的な仕事をした素敵な人
○編集部…最新刊で「暗闇の思想」を提唱されていますが…。
小出…東洋の端にある小さな日本は、欧米を見習う近代化によって、エネルギー
を大量に使えるようになり、人殺し兵器も劇的に発展させてきました。西洋型の
科学技術にすがって、大国を目指したのですが、それ自体が間違いだったのだと
思います。
工業化のために農業を潰し、海を汚染し、沿岸漁業を壊滅させましたが、その
当時に松下竜一さんは、声を上げました。海の埋め立てに反対し、発電所建設に
も反対しました。それを彼は死ぬまで貫き、晩年は、さらに関心を広げていきま
した。
工業にどっぷりと依存し、自然を壊しながら「カネ」を追い求めてきた日本の
社会の作り方を見直す、という意味で、松下さんは先験的な仕事をなさった素敵
な人でした。
「どういう社会を作るべきなのか?」が最も重要なテーマです。原発事故は、
代替エネルギーをどうするか? 経済をどう成長させるか?というようなレベル
の話ではありません。私たちの生き方そのものが問われていることに気づいてほ
しいと思います。
(人民新聞の了解を得て「人民新聞2月5日号」より。3回の連載)
┏┓
┗■3.スクープ「手抜き除染」 プロメテウスの罠=「遅れた警報」
| 現場からの迫真の報告に感動!
| 2月20日 朝日新聞記者の青木美希さんの講演がありました。
└──── 渡辺 マリ(たんぽぽ舎)
○ 「手抜き除染」:プロジェクターで映し出された手抜き映像はさすがに大画
面で迫力がありました。(少々、音声にブレがあったのは残念でした)。この動
画や写真を環境省に送ったにもかかわらず、その答えは→「何者かが枝葉や土を
崖に放棄した事はほぼ事実」と認めながら、「放棄した者を特定するには至らな
かった」と結論付けたそうです!
「遅れた警報」=朝日新聞「プロメテウスの罠」より。気象庁の津波高が2転、
3転したために(甘かった!)住民の避難が遅れ、多くの被害が出たこと、また原
発事故のために、救助に行かれず、「救える命を助けられなかった」消防員さん
の苦悩の話などがありました。
○ 講演が終わったとき、女性が私のところに来て下さり、「こんないい企画
をしてくれて有難う」と言って下さいました。泣いてしまったそうです。こうい
うお言葉がどんなに私たちの支えになる事か! 有難うございます。また、前列
の2人の女性が講演後も、いつまでも拍手をして下さり、こちらも有難うござい
ました!
○ 次回の予定は、東電が1号機の立ち入り調査に対して建屋は「真っ暗だ」と
嘘をついて、国会事故調の調査を拒んだ事件です。嘘をついてまで、何を隠した
かったのでしょう?これまた朝日新聞記者の木村英昭記者のスクープです(官邸
の5日間を講演して下さった方です)。
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より3つ
└────
◆福島の乳児 「がん発症率9倍」 WHOが原発事故の影響報告
福島県の1部地域の乳児が16歳までにがんになる可能性は9倍に増えるー
世界保健機関(WHO)が28日、福島第1原発事故による住民らの健康被害予測を
まとめたショッキングな報告書を公表した。
報告書は、避難地域に4ヶ月滞在し、事故当初の食材のみを食べ続けたと仮定
するなど、最悪の下に分析。(中略)
原発作業員についても、約3分の1のグループ(被曝量30ミリシーベルト)は、
若年者の甲状腺がん発生リスクが約20パーセント増加するとした。福島県が事故
当時18歳以下の子供を対象に実施する甲状腺検査では、2月13日までに3人の甲状
腺がんが確認されている。 (3月2日 日刊ゲンダイより抜粋)
◆ 核抑止 限界見よ 6000人治療の医師 警告
米軍により広島に原爆が投下された時、広島陸軍病院の軍医だった肥田舜太郎
さん(96)は、原爆が人間をどのようにして殺していくかを、つぶさに見た。爆心
地から約6キロ離れた民家で往診中に被爆し、直後から救援治療に奔走した。そ
の体験が戦後、被曝医師として6000人以上の被爆者の治療に当たり、核廃絶に生
涯をかける原点になった。
(中略)
「核のカードを保有すれば外交上、優位に立てると考える国が今後も出続ける。
米国をはじめ、今核を持つすべての国が自ら廃絶するしか、人類は核の恐怖から
逃れられません」
(中略)
なぜ、放射線被害の研究は日本で進まなかったのか。その問いに肥田さんはこ
う答えた。「米国が徹底的に隠したからです」。戦後の占領下、被爆者を診た医
師は症状などを記録したり研究したりすることが厳禁とされた。一方で、米国は
広島と長崎に原爆傷害調査委員会(ABCC)を設置。被曝者を検査して被曝による遺
伝的影響を調べたが、治療は一切施されなかった。
(後略)
(2月22日 毎日新聞より抜粋)
◆ 核潜在力に原発を 64年の中国核実験対応 佐藤政権ブレーン報告
佐藤栄作首相のブレーンで、沖縄返還交渉の密使を務めた国際政治学者の若
泉敬氏(故人)が、1964(昭和39)年に中国が核実験に成功した直後、その対応策
として核兵器に転用可能な原子力技術を高めるべきだとする報告書をまとめてい
たことが分かった。首相直属の内閣調査室(内調、現・内閣情報調査室)に提出
され、佐藤政権下で核保有をめぐる水面下の政策論議につながった。
(注) 若泉敬氏:「緊急時に米軍が核兵器を持ち込める」という密約と引き換
えに、72年の沖縄返還の実現を導いた。(後略)
原発、軍事転用に道(9面より) 原爆製造は可能
(前略) 能力がありながら、やらないだけー。それは、非核政策をとりながら、
核兵器に転用可能な技術を温存する「潜在的な核保有国」を目指すとの主張だっ
た。報告書は、そのための具体的な方策として、原発の建設やロケット開発など
に取り組むべきだとした。
(2月26日東京新聞より抜粋)
2013年3月2日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.3月のたんぽぽ舎学習会等お知らせ・日程とテーマ一覧
会場はスペースたんぽぽ
★2.福島第一原発事故と今後のこと (連載 下)
福島事故の原因は不明なのに、どうして、新しい基準が作れるのか?
規制委は原子力ムラの住民ばかり。新基準は再稼働のための手続きにす
ぎない。 小出裕章(京大原子炉実験所)
★3.スクープ「手抜き除染」 プロメテウスの罠=「遅れた警報」
現場からの迫真の報告に感動! 渡辺マリ(たんぽぽ舎)
★4.新聞・雑誌より3つ
◆福島の乳児 「がん発症率9倍」 WHOが原発事故の影響報告
(3月2日 日刊ゲンダイより抜粋)
◆ 核抑止 限界見よ 6000人治療の医師 警告
(2月22日 毎日新聞より抜粋)
◆ 核潜在力に原発を 64年の中国核実験対応 佐藤政権ブレーン報告
(2月26日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※3/4(月) 放射能の新たな危険「痛み」について学習会
―10ベクレル/kg食で危険と学会講演した話―
日 時:3月4日(月)18:30開場 18:50 開会
講 師:小若順一(食品と暮らしの安全基金代表)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:たんぽぽ舎 参加費:800円 二次会(1H位)500円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.3月のたんぽぽ舎学習会等お知らせ・日程とテーマ一覧
| 会場はスペースたんぽぽ
└────
3月4日(月)チェルノブイリで子どもの7割に「痛み」
-10ベクレル/kg食で危険と学会講演した話―
講師:小若順一さん 18:30開場 19:00開会 参加費800円
3月6日(水)地球温暖化の真実・第2回 IPCC Co2地球温暖化説の間違い
講師:平松健男さん 18:30開場 19:00開会 参加費800円
3月12日(火)脱原発と政治 講演者:山本太郎さん ※予約制・先着順
18:30開場 19:00開会 参加費800円
主催:反原発自治体議員・市民連盟
3月13日(水) 槌田ゼミpart2・エントロピー入門3回目 2章
人間の欲望が社会を修復・再生する 講師:槌田敦さん
18:30開場 19:00開会 参加費800円
3月14日(木) 脱原発社会をいかに創るか
講師:熊本一規さん(明治学院大学)「脱原発の経済学」著者
18:30開場 19:00開会 参加費800円
3月16日(土) 電気料金の原発負担を拒否する運動 第2回相談会
過払いとなった電気料金を取り戻そう
代表:槌田敦さん15:00~17:00 5Fたんぽぽ舎
3月20日(水) 反原発なにかしたい人会議 15回目
18:00開場 18:30開会 参加費500円
3月21日(水) ワンコイン上映会 黒澤映画から福島、東京の今を
18:30開場 19:00開会 参加費500円 ※お楽しみ上映あり
3月23日(土) 槌田ゼミ 徹底解析 福島原発事故(11) 福島原発事故
物理学者集団の社会的責任を問う
18:00開場 18:30開会 参加費800円
3月27日(水) 講師;藤田祐幸さん (たんぽぽ舎とスペースたんぽぽ共催)
18:30開場 19:00開会 参加費800円
┏┓
┗■2.福島第一原発事故と今後のこと (連載 下)
| 福島事故の原因は不明なのに、どうして、新しい基準が作れるのか?
| 規制委は原子力ムラの住民ばかり。新基準は再稼働のための手続きにす
ぎない。
└──── 小出裕章(京大原子炉実験所)
○ 編集部…原子力規制委が発表した「新基準」の骨子案への評価をお願いしま
す。
小出…新基準が作られた原因は、いうまでもなく福島原発事故ですが、事故原因
すらまだわかっていません。建屋に人間が入ることができず、どこがどう壊れて
いるのか、熔けた炉心がどこにあるのか、もわからない。原子炉が壊れたのは、
地震が原因なのか?津波が原因なのか? また別の要因なのか?もわかっていな
いのに、どうやって新しい基準が作れるのでしょうか?
検証作業は10年以上かかるでしょうが、その間、新しい基準は作れないし、原
発を動かすこともできません。新しい基準ができれば、あたかも安全な原発がで
きるかのような期待があるようですが、事故原因がわかっていないのですから、
対策は打ちようがありません。
おまけに、基準を作り、運用している人たちは、まるまる原子力ムラの住民な
のです。安倍政権は、もっとゴリゴリの人を委員にするかもしれませんが、現職
委員も、初めからムラ人です。
先日も、原子力規制委員会の事務局メンバーが、こっそりと日本原電に資料を
渡していたことが明るみに出ました。当然なのです。これまでと同じことをやっ
ただけのことです。何にも変わっていないのです。
原発は大きな機械ですから、壊れる要因は山ほどあります。人類は、これまで
メルトダウンを4回経験しています。(1)英国・ウィンズケルにあるプルトニウ
ム生産炉(1957年)、(2)米国・スリーマイル発電所(1979年)、(3)ソ
連・チェルノブイリ発電所(1986年)、(4)福島原発(2011年)です。
福島原発は、地震と津波が原因でしたが、他の3つの事故は、地震も津波も全
く関係がありません。しかも、どれも予測を超えた事故が起こっています。5番
目が起こるとすれば、それは別の要因でしょう。機械とは、そういうものなので
す。津波の想定を最大値にしたからといって、「安全が確保された」なんていう
のは、バカげています。
新基準は、原発再稼働のための手続きに過ぎません。
松下竜一さんは先験的な仕事をした素敵な人
○編集部…最新刊で「暗闇の思想」を提唱されていますが…。
小出…東洋の端にある小さな日本は、欧米を見習う近代化によって、エネルギー
を大量に使えるようになり、人殺し兵器も劇的に発展させてきました。西洋型の
科学技術にすがって、大国を目指したのですが、それ自体が間違いだったのだと
思います。
工業化のために農業を潰し、海を汚染し、沿岸漁業を壊滅させましたが、その
当時に松下竜一さんは、声を上げました。海の埋め立てに反対し、発電所建設に
も反対しました。それを彼は死ぬまで貫き、晩年は、さらに関心を広げていきま
した。
工業にどっぷりと依存し、自然を壊しながら「カネ」を追い求めてきた日本の
社会の作り方を見直す、という意味で、松下さんは先験的な仕事をなさった素敵
な人でした。
「どういう社会を作るべきなのか?」が最も重要なテーマです。原発事故は、
代替エネルギーをどうするか? 経済をどう成長させるか?というようなレベル
の話ではありません。私たちの生き方そのものが問われていることに気づいてほ
しいと思います。
(人民新聞の了解を得て「人民新聞2月5日号」より。3回の連載)
┏┓
┗■3.スクープ「手抜き除染」 プロメテウスの罠=「遅れた警報」
| 現場からの迫真の報告に感動!
| 2月20日 朝日新聞記者の青木美希さんの講演がありました。
└──── 渡辺 マリ(たんぽぽ舎)
○ 「手抜き除染」:プロジェクターで映し出された手抜き映像はさすがに大画
面で迫力がありました。(少々、音声にブレがあったのは残念でした)。この動
画や写真を環境省に送ったにもかかわらず、その答えは→「何者かが枝葉や土を
崖に放棄した事はほぼ事実」と認めながら、「放棄した者を特定するには至らな
かった」と結論付けたそうです!
「遅れた警報」=朝日新聞「プロメテウスの罠」より。気象庁の津波高が2転、
3転したために(甘かった!)住民の避難が遅れ、多くの被害が出たこと、また原
発事故のために、救助に行かれず、「救える命を助けられなかった」消防員さん
の苦悩の話などがありました。
○ 講演が終わったとき、女性が私のところに来て下さり、「こんないい企画
をしてくれて有難う」と言って下さいました。泣いてしまったそうです。こうい
うお言葉がどんなに私たちの支えになる事か! 有難うございます。また、前列
の2人の女性が講演後も、いつまでも拍手をして下さり、こちらも有難うござい
ました!
○ 次回の予定は、東電が1号機の立ち入り調査に対して建屋は「真っ暗だ」と
嘘をついて、国会事故調の調査を拒んだ事件です。嘘をついてまで、何を隠した
かったのでしょう?これまた朝日新聞記者の木村英昭記者のスクープです(官邸
の5日間を講演して下さった方です)。
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より3つ
└────
◆福島の乳児 「がん発症率9倍」 WHOが原発事故の影響報告
福島県の1部地域の乳児が16歳までにがんになる可能性は9倍に増えるー
世界保健機関(WHO)が28日、福島第1原発事故による住民らの健康被害予測を
まとめたショッキングな報告書を公表した。
報告書は、避難地域に4ヶ月滞在し、事故当初の食材のみを食べ続けたと仮定
するなど、最悪の下に分析。(中略)
原発作業員についても、約3分の1のグループ(被曝量30ミリシーベルト)は、
若年者の甲状腺がん発生リスクが約20パーセント増加するとした。福島県が事故
当時18歳以下の子供を対象に実施する甲状腺検査では、2月13日までに3人の甲状
腺がんが確認されている。 (3月2日 日刊ゲンダイより抜粋)
◆ 核抑止 限界見よ 6000人治療の医師 警告
米軍により広島に原爆が投下された時、広島陸軍病院の軍医だった肥田舜太郎
さん(96)は、原爆が人間をどのようにして殺していくかを、つぶさに見た。爆心
地から約6キロ離れた民家で往診中に被爆し、直後から救援治療に奔走した。そ
の体験が戦後、被曝医師として6000人以上の被爆者の治療に当たり、核廃絶に生
涯をかける原点になった。
(中略)
「核のカードを保有すれば外交上、優位に立てると考える国が今後も出続ける。
米国をはじめ、今核を持つすべての国が自ら廃絶するしか、人類は核の恐怖から
逃れられません」
(中略)
なぜ、放射線被害の研究は日本で進まなかったのか。その問いに肥田さんはこ
う答えた。「米国が徹底的に隠したからです」。戦後の占領下、被爆者を診た医
師は症状などを記録したり研究したりすることが厳禁とされた。一方で、米国は
広島と長崎に原爆傷害調査委員会(ABCC)を設置。被曝者を検査して被曝による遺
伝的影響を調べたが、治療は一切施されなかった。
(後略)
(2月22日 毎日新聞より抜粋)
◆ 核潜在力に原発を 64年の中国核実験対応 佐藤政権ブレーン報告
佐藤栄作首相のブレーンで、沖縄返還交渉の密使を務めた国際政治学者の若
泉敬氏(故人)が、1964(昭和39)年に中国が核実験に成功した直後、その対応策
として核兵器に転用可能な原子力技術を高めるべきだとする報告書をまとめてい
たことが分かった。首相直属の内閣調査室(内調、現・内閣情報調査室)に提出
され、佐藤政権下で核保有をめぐる水面下の政策論議につながった。
(注) 若泉敬氏:「緊急時に米軍が核兵器を持ち込める」という密約と引き換
えに、72年の沖縄返還の実現を導いた。(後略)
原発、軍事転用に道(9面より) 原爆製造は可能
(前略) 能力がありながら、やらないだけー。それは、非核政策をとりながら、
核兵器に転用可能な技術を温存する「潜在的な核保有国」を目指すとの主張だっ
た。報告書は、そのための具体的な方策として、原発の建設やロケット開発など
に取り組むべきだとした。
(2月26日東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1762】
2013年3月1日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.連載<中> 関電の電気料値上げはふざけている。経営者責任を問う
放射能ゴミの処理原則に反する。福島第二の広大な地に置け。
(小出裕章 京大原子炉実験所)
★2.3月3日(日)「福島・首都圏の集い 福島原発災害に学ぶ」に
ご参加ください (経産省まえテントひろば)
★3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◇4月7日(日)13時~、第三回 脱原発サミット in 茨城、東海文化センター
◇4月21日(日)14時~、「高レベル放射性廃棄物の処分についてのポイント
と解説」、市民ネットワーク千葉県・会議室
★4.新聞・雑誌から
◇全村避難、ドキュメンタリー「わすれない ふくしま」
3月2日から、東京都写真美術館にて公開(2月28日 東京新聞)
◇東電、原発作業員の被曝記録 2万人分未提出(2月28日 朝日新聞)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.連載<中>
│ 関電の電気料値上げはふざけている。経営者責任を問う
│ 放射能ゴミの処理原則に反する。福島第第二の広大な地に置け。
└────(小出裕章(京大原子炉実験所)
○編集部…関西電力が料金値上げを申請していますが…。
○小出……全くふざけた申請です。そもそも原子力発電が、他の発電方法に比
べて最も高くつく方法であることは、有価証券報告書を見ればわかってしまっ
ている事実です。「経営難」というなら、この高い発電方法を選んできたとい
う経営上の責任が、関電首脳陣にはあるはずです。
挙げ句の果てに、安全であったはずの原発が事故を起こし、原発を動かすこ
とが不可能になるかもしれない事態になっています。そうなると資産であった
原発は不良債権化し、関電は、簡単に倒産します。この責任は、いうまでもな
く、原発を選択した経営陣にあります。経営陣は、この間違いを謝罪し、全員
辞任して初めて、今後のことを議論するスタートに立てます。
原発を推進してきたことに何の反省も謝罪もないばかりか、「原発を動かさ
なければ電気代を上げるぞ」と、脅しまでかけています。呆れた人たちです。
経営だ、経済だというなら、値上げ申請の前に、金勘定ができなかった経営者
としての責任をまず明らかにすべきです。
○編集部…震災がれきの広域処理が大阪でも始まりました。
○小出……放射能ゴミの処理原則は、(1)発生したところで(2)可能な限りコン
パクトにして、(3)他の物と混ぜずに閉じこめる、のが大原則です。不幸にし
て広範な地域が放射能に汚染されてしまったのですが、これを他の地域に持ち
出すのは、原則に反しているので、やってはいけません。これが私の基本的態
度です。
その上で、私の望みは、子どもたちの被曝をできる限り減らすことです。日
本政府は、がれきも放射能汚染も放置して、子どもたちをそこに住まわせる、
という政策をとっています。私の原則からいえば、現地に専用の処理施設を建
てて放射能を閉じこめることですが、政府は何もやらないので、汚染地の子ど
もたちが被曝し続けています。これを避けるために、全国でがれきを引き受け
るという選択肢はあり得ると思っています。
ただし、条件が2つあります。①焼却施設から放射性物質が飛び散らないよ
うするためのしっかりした補足装置(フィルター)を装備すること、②灰はそ
れぞれの自治体が処分することになっていますが、大阪なら大阪湾に埋め立て
るようなことはせず、全国の焼却灰を1カ所に集めて、元々の所有者である東
電に返すこと、です。
返す場所は、本来なら発生源である福島第1発電所ですが、そこは現在、過
酷な被曝環境の中で多くの労働者が働いているので、そこに返すことはできま
せん。もし私にやらせてもらえるなら、東電本社の会長室から始まって社長
室・重役室を汚染灰で埋めていきますが、できないなら、福島第2原発の敷地
を核のゴミ捨て場にすればいいと思います。
ここには広大な敷地があり、東電は再稼働を計画しています。10万を超える
住民の故郷を奪い、苦難のどん底に突き落としながら、自分だけは生き残って
再稼働を計画するなど、到底容認できません。福島第2原発を核のゴミ捨て場
にすることは、東電に責任をとらす一つの方法です。この2つの条件を満たす
なら、がれきを受け入れてもいいと考えています。
(人民新聞の了解を得て「人民新聞2月5日号」より。3回の連載)
┏┓
┗■2.3月3日(日曜) 福島を忘れない! 福島を風化させない!
│ 「福島・首都圏の集い 福島原発災害に学ぶ」にご参加ください
└────(経産省まえテントひろば)
◇福島を忘れない! 福島を風化させない!
福島・首都圏の集い 福島原発災害に学ぶ
日時 2013年3月3日(日)13時開場、13時30分~17時
場所 明治大学リバティーホール
主催 現代史研究会、経産省前テントひろば、たんぽぽ舎
福島原発事故緊急会議、反原発地方自治体議員・市民連盟
協賛 フォーラム平和・人権・環境、首都圏反原発連合
連絡先 経産省前テントひろば(070-6473-1947)
┏┓
┗■3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆第三回脱原発サミット in 茨城
~私たちが択びたいのは笑顔のある未来~
講師
落合恵子さん(作家)
田中三彦さん(サイエンス・ライター)
村上達也村長(東海村長)
日時 4月7日(日) 13時から
会場 「東海文化センター」(茨城県東海村船場768、TEL 029-282-8511)
入場料 一般1000円(当日1300円)、大学生500円(当日700円)、
高校生以下無料、託児一人1000円です。
必要な方には、ご案内のチラシをお送りします。
全国の皆さまによろしくお伝えください。
今年は東海村長選があり、東海村は戦略的に重要です。
問い合わせ 「茨城の環境と人を考える会議」
TEL 080-1052-5027(植田)
Fax 029-298-2737
◆4/21(日)「高レベル放射性廃棄物の処分についてのポイントと解説」
講師 舩橋晴俊さん(法政大学教授)
高レベル放射性廃棄物の処分問題が大きな社会問題になっております。
昨年9月「日本学術会議」は、内閣府原子力委員会の審議依頼「高レベル
放射性廃棄物の処分について」に対し「回答」を提出しました。そこには
これまでの放射性廃棄物処分に関する政策の抜本的見直しが提言されています。
今回、その「回答」作成に係わった法政大学の舩橋晴俊教授をお招きし、日本
学術会議が提出した「回答」のポイントを解説していただき、高レベル放射性
廃棄物の問題点を、皆で考えたいと思い下記の学習会を企画しました。
多くの皆様方の参加をお願い申し上げます。
日時 4月21日(日) 14:00~16:30
場所 市民ネットワーク千葉県 4階会議室
資料代 一人500円
主催 原発さよなら千葉
連絡先 携帯 090-2553-2587
メール i_nagano@dreamcar.co.jp
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆全村避難、ドキュメンタリー「わすれない ふくしま」
3月2日から、東京都写真美術館にて公開
(2月28日 東京新聞より)
東京電力福島第一原発事故で全村避難が続く福島県飯舘村の人々に密着した
ドキュメンタリー映画『わすれない ふくしま』が3月2日から、東京都写真
美術館(目黒区)で公開される。事故さえ起きなければ、変わることはなかっ
た生活。故郷や家族を奪われた理不尽さに直面する被災者の日常を伝える。
原発から約40キロの飯舘村。山あいに住んでいた家族を中心に映画は進む。
建設作業員の男性はフィリピン人の妻と3人の子ども、母親との6人暮らし。震
災から2ヶ月後、隣接する川俣町に避難するが、慣れない環境での生活に疲労
とストレスが蓄積していく。妻は母国に帰りたいと不満を募らせ、母親は体調
を崩した。「街は苦手。動物の声が聞こえる静かなところに住みたい」。長女
はカメラの前でそう話した。
撮影したのは、仙台市出身の映画監督四ノ宮浩さん(54)=八王子市。フィリ
ピンの貧しい子供たちを追ったドキュメンタリー「忘れられた子供たち」
(1995年)や「神の子たち」(2001年)が、国内外で高い評価を受けている。
(中略)・・・借金を抱えて将来を悲観、堆肥小屋の壁に「原発さえなけれ
ば」と書き残し、自殺した。「仕事や大切な故郷を根こそぎ奪い、人々を病気
や死に追いやるものは絶対にいらない」。(中略)
福島県伊達市で暮らす自殺した酪農家の妻でフィリピン人のバネッサさん
(34)と息子二人の姿も追った。バネッサさんら家族は東電の責任を追及するた
め、約1億1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こす予定だ。(中略)
福島の子どもたちを放射能の影響がない地域に避難させる計画も進め、資金
を募る。問い合わせはオフィスフォー 電話 042-646-0012へ
◆東電、原発作業員の被曝記録 2万人分未提出
(2月28日 朝日新聞より)
福島第1原発で事故後に働いた約2万1000人が浴びた放射線量について、東
京電力が全国の原発作業員の被曝記録を一元的に管理する公益財団法人「放射
線影響協会」(放影協)にまったく提出していないことがわかった。東日本大震
災による事故から2年近くたった今も、ずさんな被曝管理は続いている。
(中略)
<2面より>放射線測定網 遅れる整備 原発事故時 避難の根拠
原発事故が起きた時に住民避難の判断の根拠となる放射線測定施設(モニタ
リングポスト)の増設が遅れている。27日、国の原子力災害対策指針が改定さ
れたが、実際に事故が起きても十分に対応できない。設置基準の検討などはこ
れからで、国の遅い対応に自治体は困惑している。(後略)
2013年3月1日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.連載<中> 関電の電気料値上げはふざけている。経営者責任を問う
放射能ゴミの処理原則に反する。福島第二の広大な地に置け。
(小出裕章 京大原子炉実験所)
★2.3月3日(日)「福島・首都圏の集い 福島原発災害に学ぶ」に
ご参加ください (経産省まえテントひろば)
★3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◇4月7日(日)13時~、第三回 脱原発サミット in 茨城、東海文化センター
◇4月21日(日)14時~、「高レベル放射性廃棄物の処分についてのポイント
と解説」、市民ネットワーク千葉県・会議室
★4.新聞・雑誌から
◇全村避難、ドキュメンタリー「わすれない ふくしま」
3月2日から、東京都写真美術館にて公開(2月28日 東京新聞)
◇東電、原発作業員の被曝記録 2万人分未提出(2月28日 朝日新聞)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.連載<中>
│ 関電の電気料値上げはふざけている。経営者責任を問う
│ 放射能ゴミの処理原則に反する。福島第第二の広大な地に置け。
└────(小出裕章(京大原子炉実験所)
○編集部…関西電力が料金値上げを申請していますが…。
○小出……全くふざけた申請です。そもそも原子力発電が、他の発電方法に比
べて最も高くつく方法であることは、有価証券報告書を見ればわかってしまっ
ている事実です。「経営難」というなら、この高い発電方法を選んできたとい
う経営上の責任が、関電首脳陣にはあるはずです。
挙げ句の果てに、安全であったはずの原発が事故を起こし、原発を動かすこ
とが不可能になるかもしれない事態になっています。そうなると資産であった
原発は不良債権化し、関電は、簡単に倒産します。この責任は、いうまでもな
く、原発を選択した経営陣にあります。経営陣は、この間違いを謝罪し、全員
辞任して初めて、今後のことを議論するスタートに立てます。
原発を推進してきたことに何の反省も謝罪もないばかりか、「原発を動かさ
なければ電気代を上げるぞ」と、脅しまでかけています。呆れた人たちです。
経営だ、経済だというなら、値上げ申請の前に、金勘定ができなかった経営者
としての責任をまず明らかにすべきです。
○編集部…震災がれきの広域処理が大阪でも始まりました。
○小出……放射能ゴミの処理原則は、(1)発生したところで(2)可能な限りコン
パクトにして、(3)他の物と混ぜずに閉じこめる、のが大原則です。不幸にし
て広範な地域が放射能に汚染されてしまったのですが、これを他の地域に持ち
出すのは、原則に反しているので、やってはいけません。これが私の基本的態
度です。
その上で、私の望みは、子どもたちの被曝をできる限り減らすことです。日
本政府は、がれきも放射能汚染も放置して、子どもたちをそこに住まわせる、
という政策をとっています。私の原則からいえば、現地に専用の処理施設を建
てて放射能を閉じこめることですが、政府は何もやらないので、汚染地の子ど
もたちが被曝し続けています。これを避けるために、全国でがれきを引き受け
るという選択肢はあり得ると思っています。
ただし、条件が2つあります。①焼却施設から放射性物質が飛び散らないよ
うするためのしっかりした補足装置(フィルター)を装備すること、②灰はそ
れぞれの自治体が処分することになっていますが、大阪なら大阪湾に埋め立て
るようなことはせず、全国の焼却灰を1カ所に集めて、元々の所有者である東
電に返すこと、です。
返す場所は、本来なら発生源である福島第1発電所ですが、そこは現在、過
酷な被曝環境の中で多くの労働者が働いているので、そこに返すことはできま
せん。もし私にやらせてもらえるなら、東電本社の会長室から始まって社長
室・重役室を汚染灰で埋めていきますが、できないなら、福島第2原発の敷地
を核のゴミ捨て場にすればいいと思います。
ここには広大な敷地があり、東電は再稼働を計画しています。10万を超える
住民の故郷を奪い、苦難のどん底に突き落としながら、自分だけは生き残って
再稼働を計画するなど、到底容認できません。福島第2原発を核のゴミ捨て場
にすることは、東電に責任をとらす一つの方法です。この2つの条件を満たす
なら、がれきを受け入れてもいいと考えています。
(人民新聞の了解を得て「人民新聞2月5日号」より。3回の連載)
┏┓
┗■2.3月3日(日曜) 福島を忘れない! 福島を風化させない!
│ 「福島・首都圏の集い 福島原発災害に学ぶ」にご参加ください
└────(経産省まえテントひろば)
◇福島を忘れない! 福島を風化させない!
福島・首都圏の集い 福島原発災害に学ぶ
日時 2013年3月3日(日)13時開場、13時30分~17時
場所 明治大学リバティーホール
主催 現代史研究会、経産省前テントひろば、たんぽぽ舎
福島原発事故緊急会議、反原発地方自治体議員・市民連盟
協賛 フォーラム平和・人権・環境、首都圏反原発連合
連絡先 経産省前テントひろば(070-6473-1947)
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┗■3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆第三回脱原発サミット in 茨城
~私たちが択びたいのは笑顔のある未来~
講師
落合恵子さん(作家)
田中三彦さん(サイエンス・ライター)
村上達也村長(東海村長)
日時 4月7日(日) 13時から
会場 「東海文化センター」(茨城県東海村船場768、TEL 029-282-8511)
入場料 一般1000円(当日1300円)、大学生500円(当日700円)、
高校生以下無料、託児一人1000円です。
必要な方には、ご案内のチラシをお送りします。
全国の皆さまによろしくお伝えください。
今年は東海村長選があり、東海村は戦略的に重要です。
問い合わせ 「茨城の環境と人を考える会議」
TEL 080-1052-5027(植田)
Fax 029-298-2737
◆4/21(日)「高レベル放射性廃棄物の処分についてのポイントと解説」
講師 舩橋晴俊さん(法政大学教授)
高レベル放射性廃棄物の処分問題が大きな社会問題になっております。
昨年9月「日本学術会議」は、内閣府原子力委員会の審議依頼「高レベル
放射性廃棄物の処分について」に対し「回答」を提出しました。そこには
これまでの放射性廃棄物処分に関する政策の抜本的見直しが提言されています。
今回、その「回答」作成に係わった法政大学の舩橋晴俊教授をお招きし、日本
学術会議が提出した「回答」のポイントを解説していただき、高レベル放射性
廃棄物の問題点を、皆で考えたいと思い下記の学習会を企画しました。
多くの皆様方の参加をお願い申し上げます。
日時 4月21日(日) 14:00~16:30
場所 市民ネットワーク千葉県 4階会議室
資料代 一人500円
主催 原発さよなら千葉
連絡先 携帯 090-2553-2587
メール i_nagano@dreamcar.co.jp
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┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆全村避難、ドキュメンタリー「わすれない ふくしま」
3月2日から、東京都写真美術館にて公開
(2月28日 東京新聞より)
東京電力福島第一原発事故で全村避難が続く福島県飯舘村の人々に密着した
ドキュメンタリー映画『わすれない ふくしま』が3月2日から、東京都写真
美術館(目黒区)で公開される。事故さえ起きなければ、変わることはなかっ
た生活。故郷や家族を奪われた理不尽さに直面する被災者の日常を伝える。
原発から約40キロの飯舘村。山あいに住んでいた家族を中心に映画は進む。
建設作業員の男性はフィリピン人の妻と3人の子ども、母親との6人暮らし。震
災から2ヶ月後、隣接する川俣町に避難するが、慣れない環境での生活に疲労
とストレスが蓄積していく。妻は母国に帰りたいと不満を募らせ、母親は体調
を崩した。「街は苦手。動物の声が聞こえる静かなところに住みたい」。長女
はカメラの前でそう話した。
撮影したのは、仙台市出身の映画監督四ノ宮浩さん(54)=八王子市。フィリ
ピンの貧しい子供たちを追ったドキュメンタリー「忘れられた子供たち」
(1995年)や「神の子たち」(2001年)が、国内外で高い評価を受けている。
(中略)・・・借金を抱えて将来を悲観、堆肥小屋の壁に「原発さえなけれ
ば」と書き残し、自殺した。「仕事や大切な故郷を根こそぎ奪い、人々を病気
や死に追いやるものは絶対にいらない」。(中略)
福島県伊達市で暮らす自殺した酪農家の妻でフィリピン人のバネッサさん
(34)と息子二人の姿も追った。バネッサさんら家族は東電の責任を追及するた
め、約1億1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こす予定だ。(中略)
福島の子どもたちを放射能の影響がない地域に避難させる計画も進め、資金
を募る。問い合わせはオフィスフォー 電話 042-646-0012へ
◆東電、原発作業員の被曝記録 2万人分未提出
(2月28日 朝日新聞より)
福島第1原発で事故後に働いた約2万1000人が浴びた放射線量について、東
京電力が全国の原発作業員の被曝記録を一元的に管理する公益財団法人「放射
線影響協会」(放影協)にまったく提出していないことがわかった。東日本大震
災による事故から2年近くたった今も、ずさんな被曝管理は続いている。
(中略)
<2面より>放射線測定網 遅れる整備 原発事故時 避難の根拠
原発事故が起きた時に住民避難の判断の根拠となる放射線測定施設(モニタ
リングポスト)の増設が遅れている。27日、国の原子力災害対策指針が改定さ
れたが、実際に事故が起きても十分に対応できない。設置基準の検討などはこ
れからで、国の遅い対応に自治体は困惑している。(後略)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1761】
2013年2月28日(木)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島第一原発事故と今後のこと (連載 上)
代替エネルギーをどうするか? 経済をどう成長させるか?
というレベルの話ではない 「生き方そのものが問われている」
小出裕章(京大原子炉実験所)
★2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆富山のお母さん方が逮捕されないように3.3集会
「富山ガレキ阻止大会~池多のお母さんへの刑事告訴許せんちゃ!
皆ではね返そう!~」
★3.新聞・雑誌より2つ
◆7月の再稼働申請 5基程度にとどまる見込みに
四国電力伊方原発、九州電力玄海原発・川内原発、北海道電力泊原発
(2月27日毎日新聞より抜粋)
◆子供たちに甲状腺異常続出の遠因か?
福島の放射線は「国の測定数値」の2倍だった 独自調査で判明
(週刊フライデー3月8・15日号より抜粋)
━━━━━━━
※3/1(金)第45回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日 時:3月1日(金)18:00から20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.福島第一原発事故と今後のこと
| 代替エネルギーをどうするか? 経済をどう成長させるか?
| というレベルの話ではない
| 「生き方そのものが問われている」 (連載 上)
└──── 小出裕章(京大原子炉実験所)
溶けた炉心の在処、未だに不明 格納容器もあちこちに穴
○編集部…まず、事故原発の現状について、教えて下さい。
小出…福島第1原発では4つの原子炉が壊れたのですが、1~3号機は、運転中、
4号機は、定期検査のために停止中で、燃料棒も装着されていませんでした。
1~3号機は、炉心を冷やすことができず、メルトダウンして大量の放射能を
放出してしまいました。圧力容器の底に熔け落ちた核燃料は、厚い鋼鉄の底を溶
かして、放射能を閉じこめる最後の防壁である「格納容器の床に落ちた」と、東
京電力は言っています。私もそう思いますが、その後、熔けた核燃料がどうなっ
ているのか? 実は誰にもわからないのです。
理由は、猛烈な放射能汚染のために建屋に人が入ることができないので、目で
確認できないからです。ロボットを入れて写真撮影させていますが、戻って来ら
れずに討ち死にするロボットが、後を絶ちません。猛烈な放射線環境で電子機器
が故障するのと、散乱しているがれきが行く手や岐路を阻んでいます。
東電は、残っている計測器で核燃料の在処を判断しようとしていますが、そも
そも過酷事故を予想していなかったので、計測器が配置されていません。通常運
転に必要な各種計測器はありますが、放射線と水蒸気のために次々と壊れていっ
て、センサーによる情報も失われつつあるのが現状です。
格納容器の底はコンクリートで、1mの厚みがあるのですが、「熔けた燃料は
70cmのところで止まっており、核燃料は格納容器の中に閉じこめている」とい
うのが東電の公式発表です。ただし、「閉じこめている」はずの格納容器は、あ
ちこちに穴があるのは確実です。格納容器に注入する水が、中で全く溜まらず、
漏れ続けているからです。最後の防壁である格納容器が破られて、現在も放射能
が漏れ続けているのが現状です。
私は、熔けた燃料が格納容器を突き破り、地下水を汚染しているかもわからな
いと思っています。もし、燃料が格納容器の底も突き破って地面に達していれば、
地下水を汚染し、いずれ海に出て行きます。汚染の拡大をくい止める手段がなく
なります。私は、一昨年5月から、「炉心が地面に熔け落ちる前に、原子炉建家
周辺に、鉄板などで地下バリアを張り巡らすべきだ」と提言してきましたが、今
も手つかずです。
一方、地上部分では、毎時1000万Bqの放射能が漏れ続けている、と東電
は発表しています。この数値は、事故直後2週間あまりに放出された放射能量に
比べると、劇的に減少しています。
○小出…4号機は、メルトダウンはまぬがれたのですが、ここには大量の使用済
み燃料がプールに沈められています。その放射能総量は、控えめに計算しても広
島原爆1万発分です。事故直後、消防庁や自衛隊が大量の水をかけている映像が
流れましたが、これは、使用済み燃料プールへの対応でした。
プール自体は、たぶん大きくは壊れていませんが、危機的状況にあります。原
子炉建屋が爆発で激しく破壊され、プールが埋め込まれている階の壁がほとんど
ないために、プールは、いわば宙づり状態です。
東電も危機感を持ち、事故直後に応急耐震補強工事をやりましたが、被曝環境
での突貫工事だったために、今もプールの半分が宙づりのままです。余震でプー
ルが破壊されるようなことになると、これまでの放出量とは桁違いの放射能が出
てくる危険が存在しています。
この使用済み核燃料を取り出すために東電は、今年末をめどに、クレーン用の
大規模な構造物を作ろうとしています。現在は、プールの上部にある最上階の柱
や壁をすべて撤去した段階です。この建設作業も、建屋に入れない1~3号機に
比べればマシですが、過酷な被曝労働です。
プールの中には、1535体の燃料棒が入っており、そのうち1331体が使
用済み、204体が未使用です。未使用の燃料棒は、人の手で触っても大丈夫く
らいの放射能レベルですので、昨年7月、東電は、試験的に未使用燃料棒の取り
出し作業を行いました。燃料の状態を知るためですが、これも未使用燃料棒だか
らできた作業です。使用済み燃料となると、プールから引き出した瞬間に、周囲
の人間がばたばたと死ぬほどの危険物です。
そのため、使用済み燃料については、100トンもある「キャスク」という容
器をプールに沈め、水の中で燃料棒を入れ、蓋をしてキャスクごと水面から出す、
という作業となります。ただし、プールの中には、大量のがれきが散乱している
ので、まず水中のがれきを撤去しなければならないし、燃料棒がゆがんでいれば、
吊り出すのは困難です。もし、燃料を落として破損するようなことになれば、大
量の放射能が放出されます。
1331体の使用済み燃料を完璧に安全に吊り出す作業となるので、どれほど
の被曝労働と時間がかかるか、私には想像もできません。
(人民新聞の了解を得て掲載。人民新聞2月5日号より、上中下3回の連載)
┏┓
┗■2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆富山のお母さん方が逮捕されないように3.3集会
「富山ガレキ阻止大会~池多のお母さんへの刑事告訴許せんちゃ!
皆ではね返そう!~」(仮)
主催 放射能防御プロジェクト北陸-3.3集会実行委員会
日時:3/3(日)9:00から正午(8:45開場)
場所:富山県民共生センター「サンフォルテ」
(アクセス)http://www.sunforte.or.jp/free/svFreeDtl.aspx?servno=1
目的
富山地区広域圏事務組合の「威力業務妨害」刑事告訴という法律の乱用と言う
べき事態に、富山県池多のお母さん方を孤立させず、全国の広域震災廃棄物
(放射性廃棄物瓦礫)、環境問題のたずさわっている人々が、今回の事態を注
視していることを、富山地区広域圏事務組合に認識させなければなりません。
「威力業務妨害」告訴された当事者を含め各地からのアピール。
△ゲスト 青木泰 山本太郎 下地真樹 木下黄太 司会 木下黄太
△内容 ゲストと県民のトーク、アピール
△入場は無料
連絡先 「3.3集会実行委員会」 080-6355-2156
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
└────
◆7月の再稼働申請 5基程度にとどまる見込みに
四国電力伊方原発、九州電力玄海原発・川内原発、北海道電力泊原発
原発の新しい安全基準が施行される7月時点で、再稼働申請を検討しているの
は四国電力伊方原発3号機(愛媛県)など5基程度にとどまることが26日、電
力事業者を対象に実施した毎日新聞のアンケートなどで分かった。中部電力は津
波対策工事を理由に、7月時点では浜岡原発(静岡県)の申請を見送るとしてい
る。
安全基準は既設原発も対象となり、過酷事故対策が初めて法的に義務付けられ
る。7月18日までに施行され、原子力規制委員会による再稼働の申請受け付け
が始まるが、電力需要が高まる夏までに安全対策が間に合うかが焦点になってい
る。
アンケートは今月6日の安全基準骨子案決定を受け、原発を運転する事業者1
0社を対象に(1)現時点の再稼働申請の見通し(2)新基準で義務化される主
な安全対策の適合状況--などを聞いた。(中略)
安全基準では、伊方など西日本に多い加圧水型(PWR)の原子炉では、ベン
ト(排気)時に放射性物質を取り除く「フィルター付きベント装置」の設置が当
面猶予される見通し。しかも、3号機は運転開始が1994年と比較的新しく、
基準で義務付けられる火災対策などにも適合している可能性がある。
このほか、原子力規制庁などへの取材から、ともにPWRの北海道電力泊(北
海道)▽九州電力玄海(佐賀県)・川内(鹿児島県)--でも早期申請が模索さ
れている。両社はアンケートの回答で明言を避けたが、安全基準への適合状況な
どから5基程度が申請される可能性がある。ただ、対策の猶予期間次第で、申請
数も変わりそうだ。(2月27日毎日新聞より抜粋)
◆子供たちに甲状腺異常続出の遠因か?
福島の放射線は「国の測定数値」の2倍だった 独自調査で判明
<11年度に福島県内で甲状腺検査を受けた3万8114人のうち、
3人にがんが判明、7人にがんの疑いー>
2月13日に福島市内で開かれた「県民健康管理調査の検討委員会」で、衝撃の
報告がなされた。異常のみられた人々の平均年齢は15歳の若年で、県内の居住地
域に偏りはない。通常、甲状腺がんになる子供は100万人に1人だということを
考えると、かなり高い発生率である。(中略)
国はかねてから「原発周辺を除く地域の放射線量は低く、人体への影響は少な
い」と主張してきた。その根拠の1つとなっているのが、原発事故後、文部科学
省が各地域に設置した「モニタリングポスト」(以下、ポスト)と呼ばれる機器
による放射線測定値。ポストの測定値は、いわば国の「お墨付き」の数字なのだ。
だがその数値に、嘘があることが判明した。科学者や医師などの研究グループ
「市民と科学者の内部被曝問題研究会」が、福島県内570カ所を独自に調査し、
数値の異様な低さを指摘したのである。同グループのメンバーで、琉球大学名誉
教授の矢ヶ埼克馬氏が解説する。
「昨年8月から10月まで、官公庁が使う高精度のサーベイメーターで、ポスト
に近づけて放射線量を測定したところ、公表値の2倍近くの高い数値を示したん
です。サーベイメーターとポストの表示数値の差は、周囲が除染されている場所
では51パーセント、除染されていない場所では54パーセントになりました。これ
だけ違うと、もはや誤差の範囲とはとてもいえません」(中略)
最初に訪れたのは市東部、渡利地区の「花見山ウォ―キングトレイル」。駐車
場に置かれていたポストが示していたのは、毎時0・693マイクロシーベルトだ。
だが線量計をかざすと、数値はみるみる上昇。最高で毎時1・234マイクロシー
ベルトを示したのである。その差は56パーセント。つまりポストの表示値は、本
誌の測定数値より半分近くも低いのだ。毎時0・693シーベルトという放射線量は、
ただでさえ国の除染目標値である0・23マイクロシーベルトを大きく上回ってい
る。それが実際には、さらに2倍近く汚染されていたとしたら人体に影響がない
わけがない。年間に直すと約10ミリシーベルト。この被曝量は、一般の人が浴び
る限度の10倍にのぼる値なのだー。(後略)
(週刊フライデー3月8・15日号より抜粋)
2013年2月28日(木)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島第一原発事故と今後のこと (連載 上)
代替エネルギーをどうするか? 経済をどう成長させるか?
というレベルの話ではない 「生き方そのものが問われている」
小出裕章(京大原子炉実験所)
★2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆富山のお母さん方が逮捕されないように3.3集会
「富山ガレキ阻止大会~池多のお母さんへの刑事告訴許せんちゃ!
皆ではね返そう!~」
★3.新聞・雑誌より2つ
◆7月の再稼働申請 5基程度にとどまる見込みに
四国電力伊方原発、九州電力玄海原発・川内原発、北海道電力泊原発
(2月27日毎日新聞より抜粋)
◆子供たちに甲状腺異常続出の遠因か?
福島の放射線は「国の測定数値」の2倍だった 独自調査で判明
(週刊フライデー3月8・15日号より抜粋)
━━━━━━━
※3/1(金)第45回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日 時:3月1日(金)18:00から20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
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┗■1.福島第一原発事故と今後のこと
| 代替エネルギーをどうするか? 経済をどう成長させるか?
| というレベルの話ではない
| 「生き方そのものが問われている」 (連載 上)
└──── 小出裕章(京大原子炉実験所)
溶けた炉心の在処、未だに不明 格納容器もあちこちに穴
○編集部…まず、事故原発の現状について、教えて下さい。
小出…福島第1原発では4つの原子炉が壊れたのですが、1~3号機は、運転中、
4号機は、定期検査のために停止中で、燃料棒も装着されていませんでした。
1~3号機は、炉心を冷やすことができず、メルトダウンして大量の放射能を
放出してしまいました。圧力容器の底に熔け落ちた核燃料は、厚い鋼鉄の底を溶
かして、放射能を閉じこめる最後の防壁である「格納容器の床に落ちた」と、東
京電力は言っています。私もそう思いますが、その後、熔けた核燃料がどうなっ
ているのか? 実は誰にもわからないのです。
理由は、猛烈な放射能汚染のために建屋に人が入ることができないので、目で
確認できないからです。ロボットを入れて写真撮影させていますが、戻って来ら
れずに討ち死にするロボットが、後を絶ちません。猛烈な放射線環境で電子機器
が故障するのと、散乱しているがれきが行く手や岐路を阻んでいます。
東電は、残っている計測器で核燃料の在処を判断しようとしていますが、そも
そも過酷事故を予想していなかったので、計測器が配置されていません。通常運
転に必要な各種計測器はありますが、放射線と水蒸気のために次々と壊れていっ
て、センサーによる情報も失われつつあるのが現状です。
格納容器の底はコンクリートで、1mの厚みがあるのですが、「熔けた燃料は
70cmのところで止まっており、核燃料は格納容器の中に閉じこめている」とい
うのが東電の公式発表です。ただし、「閉じこめている」はずの格納容器は、あ
ちこちに穴があるのは確実です。格納容器に注入する水が、中で全く溜まらず、
漏れ続けているからです。最後の防壁である格納容器が破られて、現在も放射能
が漏れ続けているのが現状です。
私は、熔けた燃料が格納容器を突き破り、地下水を汚染しているかもわからな
いと思っています。もし、燃料が格納容器の底も突き破って地面に達していれば、
地下水を汚染し、いずれ海に出て行きます。汚染の拡大をくい止める手段がなく
なります。私は、一昨年5月から、「炉心が地面に熔け落ちる前に、原子炉建家
周辺に、鉄板などで地下バリアを張り巡らすべきだ」と提言してきましたが、今
も手つかずです。
一方、地上部分では、毎時1000万Bqの放射能が漏れ続けている、と東電
は発表しています。この数値は、事故直後2週間あまりに放出された放射能量に
比べると、劇的に減少しています。
○小出…4号機は、メルトダウンはまぬがれたのですが、ここには大量の使用済
み燃料がプールに沈められています。その放射能総量は、控えめに計算しても広
島原爆1万発分です。事故直後、消防庁や自衛隊が大量の水をかけている映像が
流れましたが、これは、使用済み燃料プールへの対応でした。
プール自体は、たぶん大きくは壊れていませんが、危機的状況にあります。原
子炉建屋が爆発で激しく破壊され、プールが埋め込まれている階の壁がほとんど
ないために、プールは、いわば宙づり状態です。
東電も危機感を持ち、事故直後に応急耐震補強工事をやりましたが、被曝環境
での突貫工事だったために、今もプールの半分が宙づりのままです。余震でプー
ルが破壊されるようなことになると、これまでの放出量とは桁違いの放射能が出
てくる危険が存在しています。
この使用済み核燃料を取り出すために東電は、今年末をめどに、クレーン用の
大規模な構造物を作ろうとしています。現在は、プールの上部にある最上階の柱
や壁をすべて撤去した段階です。この建設作業も、建屋に入れない1~3号機に
比べればマシですが、過酷な被曝労働です。
プールの中には、1535体の燃料棒が入っており、そのうち1331体が使
用済み、204体が未使用です。未使用の燃料棒は、人の手で触っても大丈夫く
らいの放射能レベルですので、昨年7月、東電は、試験的に未使用燃料棒の取り
出し作業を行いました。燃料の状態を知るためですが、これも未使用燃料棒だか
らできた作業です。使用済み燃料となると、プールから引き出した瞬間に、周囲
の人間がばたばたと死ぬほどの危険物です。
そのため、使用済み燃料については、100トンもある「キャスク」という容
器をプールに沈め、水の中で燃料棒を入れ、蓋をしてキャスクごと水面から出す、
という作業となります。ただし、プールの中には、大量のがれきが散乱している
ので、まず水中のがれきを撤去しなければならないし、燃料棒がゆがんでいれば、
吊り出すのは困難です。もし、燃料を落として破損するようなことになれば、大
量の放射能が放出されます。
1331体の使用済み燃料を完璧に安全に吊り出す作業となるので、どれほど
の被曝労働と時間がかかるか、私には想像もできません。
(人民新聞の了解を得て掲載。人民新聞2月5日号より、上中下3回の連載)
┏┓
┗■2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆富山のお母さん方が逮捕されないように3.3集会
「富山ガレキ阻止大会~池多のお母さんへの刑事告訴許せんちゃ!
皆ではね返そう!~」(仮)
主催 放射能防御プロジェクト北陸-3.3集会実行委員会
日時:3/3(日)9:00から正午(8:45開場)
場所:富山県民共生センター「サンフォルテ」
(アクセス)http://www.sunforte.or.jp/free/svFreeDtl.aspx?servno=1
目的
富山地区広域圏事務組合の「威力業務妨害」刑事告訴という法律の乱用と言う
べき事態に、富山県池多のお母さん方を孤立させず、全国の広域震災廃棄物
(放射性廃棄物瓦礫)、環境問題のたずさわっている人々が、今回の事態を注
視していることを、富山地区広域圏事務組合に認識させなければなりません。
「威力業務妨害」告訴された当事者を含め各地からのアピール。
△ゲスト 青木泰 山本太郎 下地真樹 木下黄太 司会 木下黄太
△内容 ゲストと県民のトーク、アピール
△入場は無料
連絡先 「3.3集会実行委員会」 080-6355-2156
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
└────
◆7月の再稼働申請 5基程度にとどまる見込みに
四国電力伊方原発、九州電力玄海原発・川内原発、北海道電力泊原発
原発の新しい安全基準が施行される7月時点で、再稼働申請を検討しているの
は四国電力伊方原発3号機(愛媛県)など5基程度にとどまることが26日、電
力事業者を対象に実施した毎日新聞のアンケートなどで分かった。中部電力は津
波対策工事を理由に、7月時点では浜岡原発(静岡県)の申請を見送るとしてい
る。
安全基準は既設原発も対象となり、過酷事故対策が初めて法的に義務付けられ
る。7月18日までに施行され、原子力規制委員会による再稼働の申請受け付け
が始まるが、電力需要が高まる夏までに安全対策が間に合うかが焦点になってい
る。
アンケートは今月6日の安全基準骨子案決定を受け、原発を運転する事業者1
0社を対象に(1)現時点の再稼働申請の見通し(2)新基準で義務化される主
な安全対策の適合状況--などを聞いた。(中略)
安全基準では、伊方など西日本に多い加圧水型(PWR)の原子炉では、ベン
ト(排気)時に放射性物質を取り除く「フィルター付きベント装置」の設置が当
面猶予される見通し。しかも、3号機は運転開始が1994年と比較的新しく、
基準で義務付けられる火災対策などにも適合している可能性がある。
このほか、原子力規制庁などへの取材から、ともにPWRの北海道電力泊(北
海道)▽九州電力玄海(佐賀県)・川内(鹿児島県)--でも早期申請が模索さ
れている。両社はアンケートの回答で明言を避けたが、安全基準への適合状況な
どから5基程度が申請される可能性がある。ただ、対策の猶予期間次第で、申請
数も変わりそうだ。(2月27日毎日新聞より抜粋)
◆子供たちに甲状腺異常続出の遠因か?
福島の放射線は「国の測定数値」の2倍だった 独自調査で判明
<11年度に福島県内で甲状腺検査を受けた3万8114人のうち、
3人にがんが判明、7人にがんの疑いー>
2月13日に福島市内で開かれた「県民健康管理調査の検討委員会」で、衝撃の
報告がなされた。異常のみられた人々の平均年齢は15歳の若年で、県内の居住地
域に偏りはない。通常、甲状腺がんになる子供は100万人に1人だということを
考えると、かなり高い発生率である。(中略)
国はかねてから「原発周辺を除く地域の放射線量は低く、人体への影響は少な
い」と主張してきた。その根拠の1つとなっているのが、原発事故後、文部科学
省が各地域に設置した「モニタリングポスト」(以下、ポスト)と呼ばれる機器
による放射線測定値。ポストの測定値は、いわば国の「お墨付き」の数字なのだ。
だがその数値に、嘘があることが判明した。科学者や医師などの研究グループ
「市民と科学者の内部被曝問題研究会」が、福島県内570カ所を独自に調査し、
数値の異様な低さを指摘したのである。同グループのメンバーで、琉球大学名誉
教授の矢ヶ埼克馬氏が解説する。
「昨年8月から10月まで、官公庁が使う高精度のサーベイメーターで、ポスト
に近づけて放射線量を測定したところ、公表値の2倍近くの高い数値を示したん
です。サーベイメーターとポストの表示数値の差は、周囲が除染されている場所
では51パーセント、除染されていない場所では54パーセントになりました。これ
だけ違うと、もはや誤差の範囲とはとてもいえません」(中略)
最初に訪れたのは市東部、渡利地区の「花見山ウォ―キングトレイル」。駐車
場に置かれていたポストが示していたのは、毎時0・693マイクロシーベルトだ。
だが線量計をかざすと、数値はみるみる上昇。最高で毎時1・234マイクロシー
ベルトを示したのである。その差は56パーセント。つまりポストの表示値は、本
誌の測定数値より半分近くも低いのだ。毎時0・693シーベルトという放射線量は、
ただでさえ国の除染目標値である0・23マイクロシーベルトを大きく上回ってい
る。それが実際には、さらに2倍近く汚染されていたとしたら人体に影響がない
わけがない。年間に直すと約10ミリシーベルト。この被曝量は、一般の人が浴び
る限度の10倍にのぼる値なのだー。(後略)
(週刊フライデー3月8・15日号より抜粋)