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たんぽぽ舎です。【TMM:No1803】
2013年4月11日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                             転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島第一原発汚染水問題でしゅう態さらした規制委
   地下貯水槽の使用中止に反対した更田豊志委員、原子力ムラ出身の面目やくじょ。
   経産大臣すら地下貯水槽中止と言ってるのに        柳田真(たんぽぽ舎)
★2.神戸の金曜行動は神戸関電ビルをオキュパイしていた
   38回続いている、参加者は60~100名。      岡野純一(原発さよなら千葉 会員)
★3.新聞・雑誌より2つ
  ◆福島第一 汚染水すべてタンクへ 東京電力方針転換「完了は6月中」
                          (4月11日東京新聞より抜粋)
  ◆地熱発電の対応慎重に 観光資源である温泉を枯渇させないで
   高校生 志水真菜(17歳)     (4月10日東京新聞より)
★4.産省前テントひろば・特別版
   バリカー撤去せよ。抗議の集団ハンストを行う。
━━━━━━━
※4/12(金)テントを守ろう集会にご参加を!
 日時:4月12日(金)17:00から18:00 経産省正門前
※4/12(金)第50回首相官邸前抗議行動にご参加を!
 日時:4月12日(金)18:00から20:00 第50回首相官邸前抗議行動
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
 たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
 16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
 「テントを守る」集会参加。その後、1~5班にわかれて官邸前、
 国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.福島第一原発汚染水問題でしゅう態さらした規制委
 |  地下貯水槽の使用中止に反対した更田豊志委員、
 |  原子力ムラ出身の面目やくじょ。経産大臣すら中止と言ってるのに
 └──── 柳田真(たんぽぽ舎)
 
1.東京電力福島第一原発の地下貯水槽で、高レベルの放射性汚染水がもれてい
る問題で、東京電力広瀬直己社長は、10日記者会見し、「社会に与えた影響が最
も深刻な事故と受け止めている」と話した。(4月11日毎日新聞朝刊)
 
2.同じ日(10日)午前開かれた規制委員会(第2回)で、-柳田らも傍聴-規制委
の対応は後手で、お粗末で、具体性がなく、原子力ムラようごのものだった。配
付資料から抜粋紹介する。「…4月8日、更田委員が東京電力相澤副社長と面談
し、イ.これまでの推定にとらわれず原因究明をしっかりおこなうこと、ロ.モ
ニタリングや漏えい水の拡散評価等を適切に行うこと、ハ.職員の負担軽減のた
め体制強化を検討すること等を要請。」
 柳田-「要請」とは何ごとだ、もっと協力に指示すべきなのに。アリバイだ。
 
3.規制委の更田豊志委員は、8日午後の記者会見で、地下貯水槽の使用中止は
「現実的でない」と強調したばかり。翌日に新たな水もれが発覚し、貯水槽が使
えなくなる後見の悪さも残した。(4月10日茨城新聞)
 
4.茂木経産大臣ですら、「地下貯水槽の使用中止→地上のタンクへ移せ」と明
言している時機に、原発の安全を担うはずの規制委員会-規制庁がお粗末なつく
りの地下貯水槽のようご発言をしている事実は、規制庁のしゅう態=本質をあら
わしたもの、といえよう。
 
5.原子力規制庁の森本英香次長は、9日の会見で対応の遅れを認めざるを得な
かった。「原子力規制委員会は安全の観点からチェックする役割を担っており、
反省すべき点がある」と。(4月10日茨城新聞)
 規制委は東電に貯水槽が使えない場合の移送先の検討などを指示したが具体性
は乏しいまま。危機的な場面でも事業者まかせの対応は旧保安院時代のままであ
ることを印象づけた。国会事故調(黒川清委員長)が、旧・経産省原子力保安院や
内閣府原子力安全委員会についても「電気事業者のとりこになっている」と批判
した・そのまま。改善されていない。
 
6.福島県民に新たな不安が拡がっている。これらの声に“敏感”に答えよう。
我々も方針を立て、行動しよう。
10日の傍聴の後の抗議集会では、規制委への怒りの声と規制庁解体のコールも参
加者から出た。
 必要なのは、汚染水トラブルへの根本対策と福島第一原発を廃炉にする具体策
を示すことだ。再稼働のための規制庁はいらない、廃炉庁に改組せよ、と要求し
たい。
 規制委批判を相手の土俵内で闘うのでなく、もっと根本的にとらえて、組み立
て直そう。
 
7.4月18日(木)緊急学習会のご案内
『福島第一原発での放射能汚染水のダダもれ・またも 海へ?東京電力の無責任、
規制委員会のだらしなさ、怒る漁民』
-原因はどこに?私の提案する対策いくつか-
 
日 時:4月18日(木)18:30開場、19:00から21:15まで
講 師:後藤政志(元原発技術者)、山崎久隆(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
資料代:800円
問い合わせ先:たんぽぽ舎  TEL 03-3238-9035
 
 
┏┓
┗■2.神戸の金曜行動は神戸関電ビルをオキュパイしていた
 |  38回続いている、参加者は60~100名。
 └──── 岡野純一(原発さよなら千葉 会員)
 
 報告が遅れてしまいましたが、3月15日の和歌山に続き、翌週22日に神戸
の関電前抗議行動に初めて参加してきました。
 関西電力神戸支店は三宮駅から南へ真っ直ぐ下った旧外国人居留地の一角にあ
ります。神戸関電ビルは阪神大震災で被災した後に建て替えられ、当時は神戸市
内一番の高層ビルであり、ライトアップされた姿は「神戸復興のシンボル」と見
る向きもあります。
 神戸関電ビルの通用門の前で数十人がギターとドラムを先頭にコールをしてい
ます。道路を隔てるわけでもなく、ガードマンが制止するわけでもなく、神戸関
電ビルの真ん前を文字通りオキュパイしています。IWJのカメラも見えます。
 「責任者」の腕章をしている若い男性に声をかけると、この日で38回を数え最
盛期に200名を超え、現在は60~100名との事。
この日はあいにくの小雨のなか80名でした。
 よく見ると「責任者」の腕章は何人もいて運営スタッフの意味のようです。
初めて参加された方や2~3回目という方も何人もいらっしゃいました。
私も経産省前テントへの仮処分のことなど発言させていただきました。
先ほど話を聞いた男性が「確かに全国的な結びつきはまだまだ弱いですね」とお
っしゃっていました。
 
主催団体のブログはこちらです。
原発ゼロ!核兵器ゼロ!ZEROこねっと http://blog.livedoor.jp/zeroconet/
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
 └──── 
 
 ◆福島第一 汚染水すべてタンクへ 東京電力方針転換「完了は6月中」
 
 東京電力福島第一原発の地下貯水池で汚染水漏れが相次いだことを受け、東電
は十日、貯水池の汚染水を全て地上の金属製タンクに移し、今後は汚染水の貯蔵
に池を使わない方針を示した。
 現在、七つある貯水池のうち、四つの池に計二万三千六百トンの汚染水が入っ
ている。東電は、タンクの空き容量が足りないことを理由に、漏れた池から別の
池に水を移し替えて対応する考えだった。
しかし、移送先でも水漏れが起き、池の構造自体に欠陥があることが濃厚となっ
た。このため東電は、既存の空きタンクに加え、新たに一万九千トン分のタンク
が五月中に増設できるめどがたったとして方針を転換した。(後略)
                      (4月11日東京新聞より抜粋)
 
 
 ◆地熱発電の対応慎重に 観光資源である温泉を枯渇させないで
  高校生 志水真菜(17歳)
 
 歴史ある温泉地として有名な群馬県の草津温泉の近くで地熱発電の計画が話題
になったことがある。 
 草津町では温泉熱によって、町内に温水を供給したり、その温水や温泉排水を
冬季の道路凍結予防のための融雪に利用。さらに、町の温水プールや公共施設の
暖房にも温泉熱が活用されている。
 しかし、地熱発電には強い抵抗がある。温泉熱の利用と違い、温泉資源が枯渇
してしまうのではないかという懸念があるためだ。
 日本各地の温泉地はほとんどが観光地である。その観光資源である温泉を地熱
発電で枯渇させてしまったら、いくら国からの補助があるといっても、電力供給
と引き換えに観光地としては衰退してしまう。新たな電力資源として有望視され
ているとはいえ、安易に認めるべきではないのではないか。
                         (4月10日東京新聞より)
 
 
┏┓
┗■4.経産省前テントひろば・特別版
 |  バリカー撤去せよ。抗議の集団ハンストを行う。
 └──── 
 
 国から、経産省前テント撤去の裁判がおこされました。
テントひろば場は徹底的に闘うことを決めています。名指しされた2名による反
撃は勿論のこと、全国に呼びかけ、テントに関わる者皆で、反撃に立ち上がるこ
とにしました。
 4月12日(金)経産省前抗議行動(17時より)を皮切りに闘いを開始します。
 ご参加下さい。
 
 <行動計画> ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  4月10日 記者会見 13時 テント前(終了)
    12日 14時―バリカー撤去申し入れ行動
        17時―提訴を撤回しろ! 経産省前抗議集会 
  5月初旬 我々の側から反撃の裁判を起こす。
       同日、“脱原発テントと民主主義を守る集い”(仮称)を行う
  5月23日 明け渡し訴訟、第1回裁判。
        同日、全国結集で“怒りの地裁包囲行動”(仮称)を行う
  ◆抗議の集団ハンストを行う。
  ◆広汎な人々による守る会(仮称)つくりを行う。
  ◆4・12経産省前抗議集会を皮切りにテント撤去反対の
         キャンペーンを開始する。 
   テントを撤去するな!抗議葉書(たんぽぽ舎)運動を広げる。
 
 注:バリカーとは、テントの前に張られた『くさり』を指す。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1802】
2013年4月10日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力規制委員会を傍聴して=福島トラブルに無力な規制庁
   放射能汚染水の漏れと最近のトラブル(8つ)への対応―お粗末
   重要施設の5年ゆう予問題は、議題に明示せずという卑劣なやり方
                     柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.新聞・雑誌より
 ◆汚染水計画破綻 貯水池 構造上の欠陥 福島第1
  1日400トン増量 タンクも限界
 ◆規制委 危機感薄く 破綻した汚染水処理 「移送先なし」「漏れ少ない」
  地下貯水池 容認のまま 海に流出の恐れ
 ◆汚染水移送先も漏水か
 ◆節電要請 今夏見送り 数値目標付き  全社、電力に余力
★3.抗議声明 2013年4月8日 経産省前テントひろば
━━━━━━━
※4/12(金)テントを守ろう集会にご参加を!
 テントを守ろう集会
 日時:4月12日(金)17:00から18:00 経産省正門前
※4/12(金)第50回首相官邸前抗議行動にご参加を!
 第50回首相官邸前抗議行動
 日時:4月12日(金)18:00から20:00 第50回首相官邸前抗議行動
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
 たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
 16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
 「テントを守る」集会参加。その後、1~5班にわかれて官邸前、
 国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原子力規制委員会を傍聴して=福島トラブルに無力な規制庁
 |  放射能汚染水の漏れと最近のトラブル(8つ)への対応―お粗末
 |  重要施設の5年ゆう予問題は、議題に明示せずという卑劣なやり方
 └────  柳田 真(たんぽぽ舎)
 
               
(1)4月10日「5年ゆう予問題の重大局面の委員会」と聞き、傍聴を申し込んだ
(たんぽぽ舎の友人らも10人弱。全体で40名ほど)。 六本木ファーストビル1階
で傍聴登録証と身分証明の提示を求められ、その後、13階の部屋へ。広い部屋で
まだ十分傍聴者の余裕あり。配布された資料は約200頁。議題は1-6の6点。
そのうちの1と6の要点を報告します。
(2)第1議題は「東京電力福島第1発電所における地下貯水槽からの漏えい及び、
最近の事故、トラブルをふまえた対応について。
資料1(A4版8頁)と資料2(3頁)が出されたが、その中身はほとんど経過報告
のみで、注目した規制庁の今後の対応の項は、わずかな字数で、かつ抽象的なも
の。重大問題なのに、規制委のやる気が伝わってこないしろものだった。その文
章を参考までに示す。皆さん、これで納得しますか? (この文章へヤジ多し、
1日400トンの汚染水だぞ、他)
今後の対応
 ○原子力規制委員会から指示を受けた東京電力の対応について、今後、特定
  原子力施設監視・評価検討会等において確認していく。
 ○3月18日の停電事故以降、福島第1原子力発電所において事故・トラブル
  等が頻発していることを受け、原子力規制委員会/原子力規制庁の対応の強
  化策を検討する。「東電の8つのトラブル」についての方針は次のようなも
  の(2点のみ)。「対応の強化」というが、具体策は不明。これにもヤジが飛
  んだ、「具体的に何をやるのか?」。
 ○設備の信頼性向上や廃炉に向けた作業体制の充実強化のため、事業者に対し
  て継続的な改善を求めるとともに、それらを確実なものとする原子力規制委
  員会/原子力規制庁としての対応の強化。
 ○今後も発生しうる事故・トラブルに対して、現地検査官の対応や情報発信に
  ついての原子力規制委員会/原子力規制庁としての対応の強化。
 
(3)「重要施設の5年ゆう予」問題は、議題として提示されたかどうかも私には
よくわからない扱いであった。パブリックコメントにかける(4月11日<予定>から
わずか30日間)というもの。これに対して「5年ゆう予の理由を説明してくれ」
、「なぜ重要施設が5年ゆう予か」、「地震、津波は待っててくれないぞ」など
多くのヤジが飛んだ。
 
 しかも私たちに配られた資料はその部分が黒くて読めないもので、これに対し
て抗議の声があちこちで上がった(あんたたちはいつも真っ黒だね)。これらの声
に答えず、議事終了として田中委員長らは退席してしまった。(会議終了後、規
制庁職員が謝って読めるコピーを配布してくれた)。
 
(4)12時頃から規制庁、規制委員会への抗議行動が1階の道路わきで、(40名
ほど)行われた。緊急署名も提出された(緊急署名は今後も継続)。「5年ゆう予
撤回!」「再稼働反対!」「規制庁解体」のコールが響いた。
 
 
┏┓
┗■2.新聞・雑誌より
 └──── 
 
◆汚染水計画破綻 貯水池 構造上の欠陥 福島第1
 1日400トン増量 タンクも限界
 
  東京電力福島第1原発の地下貯水池で相次いでいる汚染水漏れ事故で9日、
 3件目の水漏れが起きた。池に構造的な欠陥があるのは明らかで、東電の汚染
 水貯蔵計画は破綻した。東電は池の汚染水を数少ない地上の空きタンクに移
 す検討をし始めたが、しのげるのはわずかな期間で、毎日発生する汚染水の処
 理にも影響が出てくるのは必至だ。
  同日昼、すでに水漏れが確認されている貯水池(2番)から、放射性ストロン
 チウムなどが残る塩水を移送していた池(1番)の遮水シートの中で濃い塩分を
 検出。2、3番の池に続き、水漏れしていることが確定的となった。
  東電はこれまで、満水近くなった貯水池の上部から水漏れが起きたと推測。
 水位を8割ほどに抑えれば、貯水池は問題なく使用できると説明してきた。
 しかし、今回の水漏れは水位が半分ほどの場所で起きており、貯水池の水漏れ
 は構造上の欠陥である可能性が高まった。(後略)
                     (4月10日 東京新聞より抜粋)
 
 
◆規制委 危機感薄く
 破綻した汚染水処理 「移送先なし」 「漏れ少ない」
 地下貯水池 容認のまま 海に流出の恐れ
 
  東京電力福島第1原発の地下貯水池で9日、3カ所目の水漏れが確実となり、
 貯水池は汚染水を長期間貯蔵できるようなものではないことが明白になった。
 放射性セシウムはおおむね除去されているとはいえ、有害な放射性ストロンチ
 ウムなどが含まれ、地中に漏れた汚染水が海を汚さないか、地元の不安は強い。
 しかし、監視役の原子力規制委員会の危機感は薄く、貯水池の継続使用を認め
 る考えだ。大丈夫なのか。(後略)
                     (4月10日東京新聞より抜粋)
 
 
◆汚染水移送先も漏水か
 
 東京電力福島第1原発にある地下貯水槽から放射能汚染水が漏れた問題で、原
子力規制庁は9日、これまで漏れが確認されていなかった別の貯水槽からも水漏
れしている可能性が高いと発表した。
 規制庁によると、最初に汚染水漏れを起こした2号貯水槽から、汚染水を移送
している1号貯水槽。遮水シート間のサンプリング調査の結果、漏れを示す塩素
濃度が高まっている。
 同様の構造の貯水槽は福島第1原発内に計7カ所あるが、これまでに、2号貯
水槽と3号貯水槽からの漏れが確認されている。
                     (4月9日 朝日新聞より)
 
 
◆節電要請 今夏見送り 数値目標付き  全社、電力に余力
 
 沖縄を除く全国の電力供給はこの夏、今以上に原発を動かさなくても全国平均
で6・3パーセントの余裕を確保でき、深刻な電力不足に陥らない見通しになった。
節電意識が定着し、各社も火力発電を増やしているため。経済産業省は数値目標
付きの要請を見送る方向だ。
 9日の経産省電力需給検証小委員会で電力各社が夏の見通しを示し、政府が月
内にも最終判断する。 
 東日本大震災の後、政府は夏と冬の4季連続で数値目標つきの節電を要請。昨
夏は15パーセントの関西をはじめ7地域で数値付きの節電を要請し、この冬も北
海道で7パーセントの節電を求めた。全国で見送られれば震災後初。(後略)
                     (4月9日 朝日新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■3.抗議声明 2013年4月8日 経産省前テントひろば
 └──── 
 
 4月6日、東京地方裁判所は、経産省前テントひろばの占有者として国が特定
した正清太一、淵上太郎の両名を被告として、テントの撤去と土地の明け渡しを
求める国(代表者・法務大臣)の訴状を送りつけてきました。訴状の日付は3月
29日で、先の当該テントの「占有移転禁止」の仮処分に続いて、国が2012
年度末までに本訴に踏み切ったことになります。なお、第1回口頭弁論は5月2
3日と指定されています。
 
  経産省前テントをめぐる攻防は新しい段階に入りました。2011年3・1
 1東日本大震災・福島原発事故から半年後の同年9月11日にテントは建てら
れました。そして本年4月8日現在まで575日間、昼夜を通して守られてきま
した。国は訴状において、このテントが一握りの人物によって維持されてきたか
の如くいいなし、その「明け渡し」を求め、さらにこの間の「土地使用料相当損
害金」として1100万円余りの納付も求めています。だがテントが、1年半を
超えて、暑い日も、寒い日も、日照りの日も、嵐の日も、雪の日も持ちこたえて
きたのは、何よりも福島の人々の想い、福島の被災者・被曝者の声、福島から全
国に避難された人々の叫びがテントで交差し、出会ってきたからです。それをテ
コに、全国の脱原発を求める無数の人々の力がこのテントを支えてきたからです。
  しかし国はこの2年間、一体何をしてきたのでしょうか。福島第一原発は、
事故収束などとは程遠い、いつ何が起きても不思議ではない危機的状況にあり
ます。そして福島現地では、すでに子どもの甲状腺癌・異常が次々発見されてい
ます。だが福島の被害の全貌が明らかになるのはこれからでしょう。人類はすで
にチェルノブイリで、原発事故が何をもたらすかを学んできました。だからドイ
ツ政府は、福島事故後、脱原発に舵を切りました。ところが日本政府は、被災者
への賠償もせず、子どもたちの避難・疎開も拒み、住民に分断と沈黙とあきらめ
を強いてきました。それどころか、あろうことか原発再稼働に血道をあげ、その
姿勢は安倍自民党政権の下でさらに露骨になっています。
 日本でも、当然ながら国民の過半は原発に反対しています。にもかかわらず、
例えば昨年末の総選挙が示しているように、それは国政に反映されていません。
これが、原子力ムラに丸ごとからめとられた永田町の現実です。だからこそ、霞
ヶ関のど真ん中にある経産省前テントひろばは、多くの人々の希望の灯であり続
けてきました。仮処分後のテント前での記者会見で、福島から東京に避難してい
る女性は、テントを「私にとって第2にふるさと」とまで発言しました。私たち
は、国のテント撤去攻撃に対して、法的反撃を含む、あらゆる手段をつくした不
服従の闘いを貫きます。テントを守り、原発をなくし、民主主義を取り戻すため
に、全国の心あるみなさんの熱いご支援を心よりお願いいたします。
 
※テントは4月10日(水)記者会見を開いた。多数の報道関係者がみえた。
 次号で報告予定
たんぽぽ舎です。【TMM:No1801】
2013年4月9日(火)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                              転送歓迎
━━━━━━━
★1.規制委のお粗末さとテントひろばへの攻撃
   福島第一原発汚染水の対応に後手、
   それなのにテントひろばへは明け渡しと1100万円攻勢
   4月12日(金)テントを守る集会に参加しよう  柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.地震列島日本に原発はなじまない 活断層だけを警戒していても不十分
   基準地震動が小さすぎる 世界の地震の2割以上が日本でおきる
   ―島村英紀(地震学者)の学習・討論会から―
                           木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク事務局)
★3.4月4日講座「年20mSvはやっぱり高すぎる~わかりやすい放射能の話  
     ICRP解説を中心として」を聞いて
                                矢嶋理恵(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞・雑誌より3つ
   ◆経産省敷地の「脱原発」テント 明け渡し求め国が提訴 東京地裁
                                     (4月8日朝日新聞夕刊より抜粋)
     ◆脱原発テントを国が提訴 避難者「なくさないで」
                                     (4月9日朝日新聞朝刊より抜粋)
     ◆危機管理に不信感 全漁連が抗議文
                                  (4月9日東京新聞より)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.規制委のお粗末さとテントひろばへの攻撃
 |  福島第一原発汚染水の対応に後手、
 |  それなのにテントひろばへは明け渡しと1100万円攻勢
 |  4月12日(金)テントを守る集会に参加しよう
 └──── 柳田真(たんぽぽ舎)
 
1.東京電力福島第一原発の汚染水で東京電力はあいかわらずひどい。地下貯水
槽の脆弱な作り、後手後手の対応、スピード感まるでない対応などなど。漁師た
ち(全漁連)が怒って抗議文を東京電力へ出すのは当たり前だ。
 同時に規制委員会の対応も「苦しい釈明」ばかりで、規制委員会への信頼が大
きく揺らいでいる。
 
 茨城新聞(4月9日号)は次のように報じている。
○「計画や施工段階で入念にチェックすることが望ましいが、(汚染水への)対応
が遅れれば、かえってリスクが高まる。バランスの問題だ」8日に東電幹部を呼
んで漏洩への対応を指示した後、規制委の更田豊志委員は記者会見で苦しい釈明
を強いられた。
○規制委は第一原発を「特定原子力施設」に指定し、検討チームを設けて事故収
束や廃炉作業の妥当性を議論しているが、トラブルが多発。停電による燃料プー
ルの冷却停止や汚染水の漏えい問題では、事後に東電に再発防止策の徹底を指示
するしかない苦しい規制当局の姿も目立った。「収束作業の危険性を東電が解析
し(規制委が)評価するのでは、昔と何も変わらない“規制の虜(とりこ)”だ」。
 
2.規制委員会・東電がこういうお粗末な実状の中で、つまり、福島第一原発事
故は「なんら収束していない」ことが誰の目にも明らかになっている中で、しか
し、その福島第一原発事故後の国民の声を届けてきた「経産省前テントひろば」
へは、「土地を明け渡せ」と「1100万円請求」の2つの攻撃が経産省から来ている。
 
3.「経産省前テントひろば」は、この攻勢に対して、4月12日(金)17時から18
時に反撃の集会を経産省正門前で開きます。ぜひみんなで参加しよう。
なお、同日は、反原発首都圏連合主催の首相官邸前抗議行動=第50回も開催され
ます。
たんぽぽ舎は、「テントを守る」集会参加の後、金曜官邸前行動に参加します。
 
 
┏┓
┗■2.地震列島日本に原発はなじまない 活断層だけを警戒していても不十分
 |  基準地震動が小さすぎる 世界の地震の2割以上が日本でおきる
 |  ―島村英紀(地震学者)の学習・討論会から―
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク事務局)
 
 4月3日(水)の夜、約50人が地震学者島村英紀さんのお話を聞き、日本列島
に原発を置くことが如何に危険であるかを知った。その一部を紹介する。(「再
稼働阻止全国ネットワーク」主催)
 
○東北地方太平洋沖地震は海溝型地震
 
 3.11福島原発事故を起こした地震は海溝型で、4つのプレートがぶつかりあう
日本列島周辺は海溝型地震が起こりやすい。海溝型地震は起きる場所も起きるメ
カニズムもかなり分かってきている。関東大震災の原因となった関東地震、2003
年9月の十勝沖地震が海溝型で、近い将来の発生が指摘されている駿河トラフに
おける東海地震、東南海・南海沖の南海トラフ、根室沖の千島海溝などでも発生
する。
 
○内陸直下型地震が大震災を起こす
 
 1995年の阪神・淡路大震災を生んだ兵庫県南部地震は内陸直下型地震で、メカ
ニズムが多様な上、日本のどこを襲っても不思議ではない。そのうえ直下型ゆえ
マグニチュードが7程度でも大震災を起こすことがある。
 
○活断層だけを警戒していても不十分
 
 大飯、敦賀、東通、…と活断層についての調査がなされているが、活断層が
「地震を起こした地震断層が地表に顔を出しているもの」であるから、活断層調
査だけでは不十分である。現に、近年に起きた日本の大地震はすべて活断層とし
て政府がマークしていなかったところで起きた。2000年の鳥取県西部地震、2004
年の新潟県中越地震、2005年の福岡県西方沖地震、同じく2005年の首都圏を直下
型地震として襲った千葉県北西部の地震、2007年の能登半島地震、2008年の岩手
・宮城内陸地震などである。
活断層が再び地震を起こす可能性があり調査することは大事だが、日本には分か
っているだけで2000の活断層があり、調査しきれない。また、地滑りでも危険で
ある。
 
○基準地震動が余りに低すぎる
 
 原発の設計の基準では、地震動の基準の加速度を想定してきたが、これらの基
準加速度をはるかに超える実測値が日本各地で記録されている。たとえば2004年
に起きた新潟県中越地震では2516ガル、2008年の岩手・宮城内陸地震では岩手県
一関市厳美町祭畤で4022ガルを記録した。また新潟県の柏崎刈羽原発が2007年の
中越沖地震で停止してしまったときは、構内にある地震計が記録した加速度は
1500ガルにも達していた。
 すなわち、面積ではまわりの海を入れても世界の0.6%しかない日本で、マグ
ニチュード6以上の世界の大地震の2割以上が起きるという日本では、原発はな
じまない。数万年以上の管理が求められる原発や核廃棄物を考えれば、日本では
原発を動かすべきではない。
 
詳しくは、島村英紀著「直下型地震にどう備えるか」(花伝社、1500円)や島村
英紀さんホームページhttp://www5.pf-x.net/~sapshima/index.html を参照。
 
 
┏┓
┗■3.4月4日講座「年20mSvはやっぱり高すぎる~わかりやすい放射能の話
 |  ICRP解説を中心として」を聞いて
 └──── 矢嶋理恵(たんぽぽ舎ボランティア)
 
 4月4日(木)に行われた、原田さんの講座(わかりやすい放射能の話2~ICRP
を中心として~)では、ICRPの勧告について詳しく話がありました。
 なぜECRR(欧州放射線リスク委員会)やBEIR(米国科学アカデミー)でなく、
ICRPを取り上げるかというと、ICRPは原子力に関して、危機感を感じているメン
バーも感じないメンバーもいる中で議論がし尽された結果ガイドラインが出され
ているため、使いやすいということでした。また、ICRPの勧告よりも、現在の福
島の基準のほうがずっと緩いのです。
 長期汚染防護の基準、としてウクライナ、ベラルーシ、アラリンガ、キシュテ
ム、パロマレス、ゴイアニアなど世界各地の原子力関係事故があった地域を例に
とって、最高でも避難区域は最初の1年で年5mSvに設定されており、それ以上の
地域は住んではいけない、としてきたそうです。
 2年目を過ぎると、ほとんどが1mSvとなります。ましてや20mSvなど、例があ
りません。福島の事故から、もう3年目です。風化するまで待つのでしょうか。
 ICRPに対して、いろいろな印象を持っている方はいるようでしたが、原田さん
の言われたとおり、まずICRPに照らし合わせて考える、というのは一つの方法だ
と思いました。反対も賛成もある中で出されている勧告だからこそ、信頼性が高
いといえるかもしれません。
 
 次の講座では、「ICRP Publication 111 原子力事故または放射線緊急事態
後の長期汚染地域に居住する人々の防護に対する委員会勧告の適用」を取り上げ
て、事故後2年を経過した福島に対してどのように考えたらいいか、を解説して
いただきたい、と思います。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆経産省敷地の「脱原発」テント 明け渡し求め国が提訴 東京地裁
 
 東京・霞が関の経済産業省前でテントを張って脱原発を訴えるグループの代表
2人に対し、国が土地明け渡しを求めて東京地裁に提訴したことが分かった。
 提訴は3月29日付。訴えによると、グループは2011年9月11日、同省北側の敷
地内にテントを設置。椅子や机、発電機を持ち込んで原発再稼働などに反対する
活動を始めた。(中略)
 この裁判のほかに、同省は今年3月までの使用料相当額として約1100万円の損
害金の支払いを代表らに求めている。(後略)(4月8日朝日新聞夕刊より抜粋)
 
 
 ◆脱原発テントを国が提訴 避難者「なくさないで」
 
 東京・霞が関の経済産業省前にある「脱原発」テントの撤去を求め、国が市民
団体代表らの提訴に踏み切った。団体の関係者からは「必ず守る」との声が上が
っている。
 「脱原発の声を集約するテントの重要さを訴えたい。」被告の1人でグループ
代表の渕上太郎さん(70)は全面的に争う考えだ。8日でテントの設置は575日
になった。設置直後のような大勢の訪問は減ったが、各地から激励が届く。この
日も静岡県の60代男性が孫を連れ、自作のイチゴを持ってきたという。
 都内で避難生活を続ける福島県双葉町の亀屋幸子さん(68)は週1度,ここを
訪ねる。「ふるさとを奪われた私たちの声が発信できる唯一の場所。ぜったいに
なくしてほしくない。」
 6日には双葉町長を2月まで務めた井戸川克隆さん(66)も訪問。在任中、原
発事故への国の責任を追及してきた。「国有地は国民のもの。本来の国民の意見
がどういうものか、国は耳を傾けてほしい」と話す。(後略)
                  (4月9日朝日新聞朝刊より抜粋)
 
 
 ◆危機管理に不信感 全漁連が抗議文
 
 全国漁業協同組合連合会(全漁連)は8日、東京電力福島第一原発構内の地下
貯水池から汚染水が漏れた問題を受け、東電に対し「設備の脆弱性と危機管理に
対する意識の低さに強い不信感を持たざるを得ない」などとする抗議文を渡した。
 
 抗議文では漏出事故が繰り返されていることを批判し、「汚染水の厳重な保管
と管理に総力をあげて取り組むこと」を強く求めた。
 8日午前、東電の内藤義博副社長が都内の全漁連の事務所を謝罪に訪れた際に、
全漁連幹部が手渡した。(4月9日東京新聞より)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1801】
2013年4月9日(火)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                              転送歓迎
━━━━━━━
★1.規制委のお粗末さとテントひろばへの攻撃
   福島第一原発汚染水の対応に後手、
   それなのにテントひろばへは明け渡しと1100万円攻勢
   4月12日(金)テントを守る集会に参加しよう
                     柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.地震列島日本に原発はなじまない 活断層だけを警戒していても不十分
   基準地震動が小さすぎる 世界の地震の2割以上が日本でおきる
   ―4月3日島村英紀(地震学者)の学習・討論会から―
                                 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク事務局)
★3.4月4日講座「年20mSvはやっぱり高すぎる~わかりやすい放射能の話  
     ICRP解説を中心として」を聞いて
                                 矢嶋理恵(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞・雑誌より3つ
   ◆経産省敷地の「脱原発」テント 明け渡し求め国が提訴 東京地裁
                                     (4月8日朝日新聞夕刊より抜粋)
    ◆脱原発テントを国が提訴 避難者「なくさないで」
                                     (4月9日朝日新聞朝刊より抜粋)
    ◆危機管理に不信感 全漁連が抗議文
                                  (4月9日東京新聞より)
━━━━━━━
 
 
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┗■1.規制委のお粗末さとテントひろばへの攻撃
 |  福島第一原発汚染水の対応に後手、
 |  それなのにテントひろばへは明け渡しと1100万円攻勢
 |  4月12日(金)テントを守る集会に参加しよう
 └──── 柳田真(たんぽぽ舎)
 
1.東京電力福島第一原発の汚染水で東京電力はあいかわらずひどい。地下貯水
槽の脆弱な作り、後手後手の対応、スピード感まるでない対応などなど。漁師た
ち(全漁連)が怒って抗議文を東京電力へ出すのは当たり前だ。
 同時に規制委員会の対応も「苦しい釈明」ばかりで、規制委員会への信頼が大
きく揺らいでいる。
 
 茨城新聞(4月9日号)は次のように報じている。
○「計画や施工段階で入念にチェックすることが望ましいが、(汚染水への)対応
が遅れれば、かえってリスクが高まる。バランスの問題だ」8日に東電幹部を呼
んで漏洩への対応を指示した後、規制委の更田豊志委員は記者会見で苦しい釈明
を強いられた。
○規制委は第一原発を「特定原子力施設」に指定し、検討チームを設けて事故収
束や廃炉作業の妥当性を議論しているが、トラブルが多発。停電による燃料プー
ルの冷却停止や汚染水の漏えい問題では、事後に東電に再発防止策の徹底を指示
するしかない苦しい規制当局の姿も目立った。「収束作業の危険性を東電が解析
し(規制委が)評価するのでは、昔と何も変わらない“規制の虜(とりこ)”だ」。
 
2.規制委員会・東電がこういうお粗末な実状の中で、つまり、福島第一原発事
故は「なんら収束していない」ことが誰の目にも明らかになっている中で、しか
し、その福島第一原発事故後の国民の声を届けてきた「経産省前テントひろば」
へは、「土地を明け渡せ」と「1100万円請求」の2つの攻撃が経産省から来ている。
 
3.「経産省前テントひろば」は、この攻勢に対して、4月12日(金)17時から18
時に反撃の集会を経産省正門前で開きます。ぜひみんなで参加しよう。
なお、同日は、反原発首都圏連合主催の首相官邸前抗議行動=第50回も開催され
ます。
たんぽぽ舎は、「テントを守る」集会参加の後、金曜官邸前行動に参加します。
 
 
┏┓
┗■2.地震列島日本に原発はなじまない 活断層だけを警戒していても不十分
 |  基準地震動が小さすぎる 世界の地震の2割以上が日本でおきる
 |  ―島村英紀(地震学者)の学習・討論会から―
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク事務局)
 
 4月3日(水)の夜、約50人が地震学者島村英紀さんのお話を聞き、日本列島
に原発を置くことが如何に危険であるかを知った。その一部を紹介する。(「再
稼働阻止全国ネットワーク」主催)
 
○東北地方太平洋沖地震は海溝型地震
 
 3.11福島原発事故を起こした地震は海溝型で、4つのプレートがぶつかりあう
日本列島周辺は海溝型地震が起こりやすい。海溝型地震は起きる場所も起きるメ
カニズムもかなり分かってきている。関東大震災の原因となった関東地震、2003
年9月の十勝沖地震が海溝型で、近い将来の発生が指摘されている駿河トラフに
おける東海地震、東南海・南海沖の南海トラフ、根室沖の千島海溝などでも発生
する。
 
○内陸直下型地震が大震災を起こす
 
 1995年の阪神・淡路大震災を生んだ兵庫県南部地震は内陸直下型地震で、メカ
ニズムが多様な上、日本のどこを襲っても不思議ではない。そのうえ直下型ゆえ
マグニチュードが7程度でも大震災を起こすことがある。
 
○活断層だけを警戒していても不十分
 
 大飯、敦賀、東通、…と活断層についての調査がなされているが、活断層が
「地震を起こした地震断層が地表に顔を出しているもの」であるから、活断層調
査だけでは不十分である。現に、近年に起きた日本の大地震はすべて活断層とし
て政府がマークしていなかったところで起きた。2000年の鳥取県西部地震、2004
年の新潟県中越地震、2005年の福岡県西方沖地震、同じく2005年の首都圏を直下
型地震として襲った千葉県北西部の地震、2007年の能登半島地震、2008年の岩手
・宮城内陸地震などである。
活断層が再び地震を起こす可能性があり調査することは大事だが、日本には分か
っているだけで2000の活断層があり、調査しきれない。また、地滑りでも危険で
ある。
 
○基準地震動が余りに低すぎる
 
 原発の設計の基準では、地震動の基準の加速度を想定してきたが、これらの基
準加速度をはるかに超える実測値が日本各地で記録されている。たとえば2004年
に起きた新潟県中越地震では2516ガル、2008年の岩手・宮城内陸地震では岩手県
一関市厳美町祭畤で4022ガルを記録した。また新潟県の柏崎刈羽原発が2007年の
中越沖地震で停止してしまったときは、構内にある地震計が記録した加速度は
1500ガルにも達していた。
 すなわち、面積ではまわりの海を入れても世界の0.6%しかない日本で、マグ
ニチュード6以上の世界の大地震の2割以上が起きるという日本では、原発はな
じまない。数万年以上の管理が求められる原発や核廃棄物を考えれば、日本では
原発を動かすべきではない。
 
詳しくは、島村英紀著「直下型地震にどう備えるか」(花伝社、1500円)や島村
英紀さんホームページhttp://www5.pf-x.net/~sapshima/index.html を参照。
 
 
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┗■3.4月4日講座「年20mSvはやっぱり高すぎる~わかりやすい放射能の話
 |  ICRP解説を中心として」を聞いて
 └──── 矢嶋理恵(たんぽぽ舎ボランティア)
 
 4月4日(木)に行われた、原田さんの講座(わかりやすい放射能の話2~ICRP
を中心として~)では、ICRPの勧告について詳しく話がありました。
 なぜECRR(欧州放射線リスク委員会)やBEIR(米国科学アカデミー)でなく、
ICRPを取り上げるかというと、ICRPは原子力に関して、危機感を感じているメン
バーも感じないメンバーもいる中で議論がし尽された結果ガイドラインが出され
ているため、使いやすいということでした。また、ICRPの勧告よりも、現在の福
島の基準のほうがずっと緩いのです。
 長期汚染防護の基準、としてウクライナ、ベラルーシ、アラリンガ、キシュテ
ム、パロマレス、ゴイアニアなど世界各地の原子力関係事故があった地域を例に
とって、最高でも避難区域は最初の1年で年5mSvに設定されており、それ以上の
地域は住んではいけない、としてきたそうです。
 2年目を過ぎると、ほとんどが1mSvとなります。ましてや20mSvなど、例があ
りません。福島の事故から、もう3年目です。風化するまで待つのでしょうか。
 ICRPに対して、いろいろな印象を持っている方はいるようでしたが、原田さん
の言われたとおり、まずICRPに照らし合わせて考える、というのは一つの方法だ
と思いました。反対も賛成もある中で出されている勧告だからこそ、信頼性が高
いといえるかもしれません。
 
 次の講座では、「ICRP Publication 111 原子力事故または放射線緊急事態
後の長期汚染地域に居住する人々の防護に対する委員会勧告の適用」を取り上げ
て、事故後2年を経過した福島に対してどのように考えたらいいか、を解説して
いただきたい、と思います。
 
 
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┗■4.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆経産省敷地の「脱原発」テント 明け渡し求め国が提訴 東京地裁
 
 東京・霞が関の経済産業省前でテントを張って脱原発を訴えるグループの代表
2人に対し、国が土地明け渡しを求めて東京地裁に提訴したことが分かった。
 提訴は3月29日付。訴えによると、グループは2011年9月11日、同省北側の敷
地内にテントを設置。椅子や机、発電機を持ち込んで原発再稼働などに反対する
活動を始めた。(中略)
 この裁判のほかに、同省は今年3月までの使用料相当額として約1100万円の損
害金の支払いを代表らに求めている。(後略)(4月8日朝日新聞夕刊より抜粋)
 
 
 ◆脱原発テントを国が提訴 避難者「なくさないで」
 
 東京・霞が関の経済産業省前にある「脱原発」テントの撤去を求め、国が市民
団体代表らの提訴に踏み切った。団体の関係者からは「必ず守る」との声が上が
っている。
 「脱原発の声を集約するテントの重要さを訴えたい。」被告の1人でグループ
代表の渕上太郎さん(70)は全面的に争う考えだ。8日でテントの設置は575日
になった。設置直後のような大勢の訪問は減ったが、各地から激励が届く。この
日も静岡県の60代男性が孫を連れ、自作のイチゴを持ってきたという。
 都内で避難生活を続ける福島県双葉町の亀屋幸子さん(68)は週1度,ここを
訪ねる。「ふるさとを奪われた私たちの声が発信できる唯一の場所。ぜったいに
なくしてほしくない。」
 6日には双葉町長を2月まで務めた井戸川克隆さん(66)も訪問。在任中、原
発事故への国の責任を追及してきた。「国有地は国民のもの。本来の国民の意見
がどういうものか、国は耳を傾けてほしい」と話す。(後略)
                  (4月9日朝日新聞朝刊より抜粋)
 
 
 ◆危機管理に不信感 全漁連が抗議文
 
 全国漁業協同組合連合会(全漁連)は8日、東京電力福島第一原発構内の地下
貯水池から汚染水が漏れた問題を受け、東電に対し「設備の脆弱性と危機管理に
対する意識の低さに強い不信感を持たざるを得ない」などとする抗議文を渡した。
 
 抗議文では漏出事故が繰り返されていることを批判し、「汚染水の厳重な保管
と管理に総力をあげて取り組むこと」を強く求めた。
 8日午前、東電の内藤義博副社長が都内の全漁連の事務所を謝罪に訪れた際に、
全漁連幹部が手渡した。(4月9日東京新聞より)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1800】
2013年4月9日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.東京電力・またも「想定外の」漏えい事件
   半月以上も気づかないおそまつぶり
   地面に素掘りした穴に、産廃処分場で使うような防水シートを
   貼っただけの東電のひどさ       山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.4/5金曜官邸前抗議行動(49回)に参加して
   初参加者が多く活気があった
   広島、長崎を体験したのになぜ原発があるのか
               斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞・雑誌より
  ◆原子力報道 チェック甘く 元記者、戦後から検証
   推進側発表うのみを反省  (4月8日東京新聞より抜粋)
  ◆東電の大ウソ証明 やっぱり原発汚染水ダダ漏れ続いていた
              (3月18日日刊ゲンダイより抜粋)
★4.あおぞら放送 テントひろばから~4/12のメニュー(予定)
  ・「反原発で行こう」相沢一正さん(茨城県東海村・村議会議員)
  ・「福島の声を世界へ」・「テントひろば通りすがり」
                    経産省前テントひろば
━━━━━━━
※4/12(金)第50回首相官邸前抗議行動にご参加を!
 日時:4月12日(金)18:00から20:00
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
  たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
  16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
  「テントを守る」集会参加。その後、1~5班にわかれて官邸前、
  国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.東京電力・またも「想定外の」漏えい事件
 |  半月以上も気づかないおそまつぶり
 |  地面に素掘りした穴に、産廃処分場で使うような防水シートを
 |  貼っただけの東電のひどさ
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
○ 日経新聞によると、地下貯水槽からの漏えいは、少なくても水位低下が起き
ていた3月10日頃からだった可能性があるという。それを4月5日まで「漏え
いを確認できなかった」というのであるが、にわかには信じがたい。貯水槽に水
位計を付けているのは、水位の変化で漏えいや侵入を見つけるためであろう。で
あれば監視装置があるはずで、水位の変化を警報するシステムになっているはず
だ。要は「警報が出ても漏えいかどうかは判断できなかった」または「漏えいし
ていても水の性質上大した問題が無いと誤解していた」かだろう。
 漏えいしたものと同様の簡易防水シートで造った貯水槽は全部で7箇所もある。
この事件を聞いてすぐに東電の膨大な量の資料を見直してみると、確かに3月2
8日付「滞留水の貯蔵状況」と名付けられた図面にローマ数字の1から7として
「地下貯水槽」という表記があるが、示されているのはこれだけで貯蔵量も貯蔵
されている水の性質なども何ら記載が無い。
 細かい数字などが既述されているのは、既にこれまでも問題になって久しい
「貯蔵タンク」の容量などである。量が示されているのは主に原発の地下に滞留
する水の量や濃縮廃液貯蔵槽などの量だ。漏えいした地下貯水槽はいわば「眼中
にない」あつかいである。その理由は、この施設は昨年11月に「汚染水処理の
切り札」として新設され、現時点では一部運用している状態だかららしい。
 
○ 地面に素掘りした穴に、産廃処分場で使うような防水シートを貼っただけ。
大量の水は当然ながら産廃処分ではありえない、シートには高い水圧が常時掛か
り、頻発する地震により液面が大きく動き、そのたびにシートは水の動きに引き
ずられてしわだらけになるだろう。数ヶ月程度の「やむなく使う」ような緊急性
の高い場合ならばいざ知らず、2年も経って使うような構造ではない。
 マスコミの目が地上に並ぶタンクに向けられている間に、とんでもないしろも
のが地下に建設されていた。
 いざ漏えいが見つかっても、移送するだけに一週間もかかり、その間漏れっぱ
なしなのだから始末に負えない。
 それにしても水中ポンプを急遽何十台も使えば、1日程度で移送が出来るだろ
うに。敷地内の漏れだから、たいしたことが無いといった発想のままであろうこ
とが容易に推察される。
 それだけで福島の人々にとっては耐えがたい苦痛を引き起こすことを、そろそ
ろ真剣に感じて欲しい。
 
 
┏┓
┗■2.4/5金曜官邸前抗議行動(49回)に参加して
 |  初参加者が多く活気があった
 |  広島、長崎を体験したのになぜ原発があるのか
 └──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
 
 抗議行動への初参加者はおおむね2割と言われているが、今回も様々な参加者
がいて活気があった。テント広場から官邸前に向かう時、初参加という青年と一
緒になる。所定の場所に着くと隣には初参加の若い女性たち。さらに彼女たちの
仲間が合流。最近見かけなかった常連さんも今日はいる。
 たんぽぽ舎の顧問弁護士・内田雅敏さんも高校の同級生数名と共に参加。いつ
も自転車で颯爽と抗議する、たんぽぽ舎の野村さんは初めて参加する先輩、吉野
山さん(看板業)を案内。観光バスからは多くの乗客がこちらに手を振っている。
ドイツから参加した女性は官邸前で「さよなら原発」とスピーチとコールする。
 官邸前スピーチは、原発の新規制基準対策に5年の猶予期間を設けるとした原
子力規制委員会への批判や、原子力規制庁審議官を更迭された名雪哲夫が山形大
教授になった人事に対する批判が相次いだ。たんぽぽ舎の山田さんは、がれきの
焼却処理に反対するお母さんたちを富山市長が刑事告訴したことを批判した。ま
た「安倍さんは原子力のイロハが分かっていない」と批判する女性は「広島、長
崎を体験したのになぜ原発があるのかと、日本に来た人に尋ねられるが、安倍さ
んに尋ねてほしい」と訴えた。それを受け吉野山さんは大きく首肯して、広島原
爆ドームの前にたたずむ少年を描いた絵を一層高く掲げた。核と原発は同根である。
 次回、4月12日(第50回)金曜官邸前抗議行動にご参加ください。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆原子力報道 チェック甘く 元記者、戦後から検証
  推進側発表うのみを反省
 
 福島原発事故は、これまでの原子力報道の失敗の結果だ。元新聞記者で、科学
部長などを務めた柴田鉄治さん(78)が、戦後から福島事故まで原子力をめぐる
報道を検証し、本にまとめた。そこで挙げた5つの失敗とは。
 メディアは原発推進側の発表に沿って報道することに慣れ、原子力ムラにも、
原子力行政にも、チェック機能を果たすことができなかった」 
 柴田さんは自省を込めて、こう振り返る。(中略)
5つの失敗とは何か。被爆国ながら原子力の「軍事利用は悪、平和利用は善」と
位置付け「核ゴミの処理技術はない負の面を知っていたが、精神論を掲げて負け
た太平洋戦争の反動で、科学技術への信仰があった。自分も原爆のエネルギーが
平和利用できたら、すばらしいと思っていた」
 第2に、原発に反対する住民運動が70年代に起きてもメデイアが推進側を支持
した。(中略)
 第3に79年のスリーマイル島や86年のチェルノブイリの事故で流れが変わり、
報道は原発批判を強めたが、ムラの意識を変えることができなかった。(中略)
 第4は原子力行政を厳しく批判できなかったことだ。作業員2人が死亡した東
海村のJCO臨界事故を契機に、2001年に原子力安全・保安院が新設されたが、
原発を推進する経産省の傘下に。「規制役と推進役が一体となることはおかしい
のに、ほかの省庁再編に目が奪われていた」。
 第5は福島事故の報道だ。「多くは、国の発表による戦中の大本営発表と同じ
だった。住民はまだ原発近くにいるのに、危険だと現場に入らなかった。何が福
島で起きているか分からなかった」
 こうした分析をまとめたのが「原子力報道」(東京電機大学出版局)だ。柴田
さんは「失敗を将来に生かすために、自らの報道を常に検証していく作業を繰り
返すべきだ」と訴えた。(後略) (4月8日東京新聞より抜粋)
 
 
 ◆東電の大ウソ証明 やっぱり原発汚染水ダダ漏れ続いていた
 
 やっぱりだ。福島第1原発の汚染水をめぐる東電の発表が、大ウソだったこと
が改めて分かった。
 「汚染水の海洋流出は止まった」と発表しているが、東京海洋大の研究グループ
によると、その後の1年間で16兆1000ベクレルのセシウム汚染水が原発の専用港
にタレ流された可能性があるという。事故前の排出限度の73倍の数値だ。これま
で、海水の放射性セシウム濃度がほとんど変わらないことに疑問の声が上がって
いたが、案の定、汚染水はダダ漏れだったわけである。(中略)
 先月、原発港内のアイナメから1キロ当たり51万ベクレルの放射性セシウムが
検出されたが、きのう(15日)はさらに、同74万ベクレルもの汚染アイナメが見
つかった。これは基準値の7400倍で、過去最高だ。
神田教授によると、今回はじき出した試算からも、これほど高濃度に汚染魚が出
てくることは考えられないという。(後略)(3月18日日刊ゲンダイより抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.あおぞら放送 テントひろばから~4/12のメニュー(予定)
 | ・「反原発で行こう」相沢一正さん(茨城県東海村・村議会議員)
 | ・「福島の声を世界へ」・「テントひろば通りすがり」
 └──── 経産省前テントひろば
 
 ◆あおぞら放送 テントひろばから~
  毎週金曜日16:00より生中継放送
  http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
 
    4/12のメニュー(予定)
  「反原発で行こう」相沢一正さん(茨城県東海村・村議会議員、
                  反原発自治体議員・市民連盟会員、
                  脱原発とうかい塾代表)
  「福島の声を世界へ」、「テントひろば通りすがり」
 
◆なお、テント日誌4月3日(水)については、今回、タイトルのみ紹介します。
 
  テント日誌4月3日(水)経産省前テントひろば-571日目
  春の嵐に襲われるのは何度目だろうか
 
  ※全文については、経産省前テントひろばのHPを参照下さい。
   http://tentohiroba.tumblr.com/post/47161825703/4-3-571
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