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たんぽぽ舎です。【TMM:No1808】
2013年4月16日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
 
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.速報・大飯原発の不当判決!に抗議集会
   関西電力の言い分そのままのひどい判決・糾弾
                                          柳田  真(たんぽぽ舎)
★2.原発の再稼働をどう止めるか-全国の交流
                                  橘 優子(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞・雑誌から4つ
   ◆独処分場計画 白紙に 核のゴミ「唯一の候補地」反対で
      2015年までに選定基準             (4月6日毎日新聞より抜粋)
    ◆MOX輸送船出港へ 関電発表 数日中に仏から
                                         (4月13日毎日新聞より抜粋)
    ◆核発電と呼び変えよう  中学校教員 水垣良成(59)
                                        (4月13日毎日新聞より)
  ◆日本製鋼所、一時帰休 室蘭製作所 海外の原発受注減
                     (4月13日朝日新聞より抜粋)
★4.テント日誌4月14日(日)経産省前テントひろば-581日目
   右翼の来襲と鎌田慧さんのメッセージ  (I.K)、(K.M)
★5.明治公園での逮捕(3月9日)-私の経験について「今後のため」報告
      します 脱原発運動の今後に少しでも役立てば・・・(連載その3)
                               多辺田  政弘
━━━━━━━
※4/18緊急学習会にご参加を!
 『放射能汚染水のダダ漏れまたも海へ?東電の無責任、規制委員会のだらしな
さ、漁民は怒る』
 日 時:4月18日(木)19:00から21:00
 お 話:後藤政志さん(元原発技術者)、山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 参加費:800円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.速報・大飯原発の不当判決!に抗議集会
 |  関西電力の言い分そのままのひどい判決・糾弾
 └──── 柳田  真(たんぽぽ舎)
 
 4月16日(火)午後1時45分から東京日比谷の富国生命ビル(関西電力東京支社
あり)の前は、抗議の人・数十人とノボリ旗が何本も立っていた。「大飯原発を
止めろ」のコールがひびく。午後2時15分関西の裁判所で原告敗訴の不当判決が
出た-と報告される。不当判決糾弾!市民は闘うぞのコールがひびく。判決の中
味は関西電力の言い分をほとんどそのまま認めたひどい内容のようだ。判決文を
入手次第、もう少し詳しく報告します。
 
 
┏┓
┗■2.原発の再稼働をどう止めるか-全国の交流
 └──── 橘 優子(たんぽぽ舎ボランティア)
 
○ 昨日のメルマガで新聞記事が紹介された能登半島の中ほど、羽咋(はくい)
での交流合宿・志賀原発再稼働阻止の現地闘争に参加してきました。
 北は北海道の泊原発反対の方、南は九州玄海原発に反対する宮崎に住む仲間、
たんぽぽ舎と経産省前テントひろば関係だけでも10名を超えるそうそうたる顔
ぶれの70人の参加者が全員自己紹介もするという、トンデモナイ交流集会は凄
い熱気で、やはり、皆さん時間内では収まらない状態。
 しかし、会場は意外と素朴な建物で、エレベーターも無い2階の会場に、木彫
りの素敵な彫刻達と美しい友禅のアートがずらりと並んだギャラリー状態。(こ
の友禅の作家さんが脱原発行燈を会場の入り口にも展示していて、経産省前テン
トひろばにもこういう美しい作品を作って下さい、とお願いしました。)ほうじ
茶とコーヒーが用意され、休憩時間には手作りの焼き菓子や果物、階段を昇降す
る設営のご苦労を思うと、感謝の一言に尽きます。
○ 偶々お隣に座った方が福島から北陸への自主避難の方で交流できたこと、い
つも明るくにこにこしている郡山の橋本あきちゃんがスピーチしながら涙にむせ
ぶ福島の現状の厳しさ、富山市で瓦礫受け入れ反対の声を挙げたお母さんたちを
市長が理不尽にも刑事告発していることに対し、原発スラップ訴訟も全国的な課
題として再稼働阻止ネットで取り組むべきと感じ、13日早朝の関西の地震の影
響で26時間がかりで四国からようやくたどり着いた堀内みすずさんの「初日に
参加できずに残念ですが、地震の大変さを身を持って学ぶ経験をしたことは有意
義」と前向きに伊方原発再稼働阻止に奮い立つ姿勢、心打たれます。
 更に、志賀原発敷地に隣接して建てられた段々畑に囲まれた団結小屋に不自由
な足を投げ出して私たちを迎えて下さった89才になるという橋さん、涙ぐみな
がら「お父さんが原発は絶対危ないからいけんというて、ずーっと頑張ってきて、
こんなに沢山来て下さって、ありがたいことです」20畳ほどもあるかと思われ
る小屋に入りきれない仲間をみまわしての渾身のスピーチ。さらに、やはり80
代という小川さん、「東京の方々ですか?え、そんなに色々なところから?」と
感激して下さって、言葉に詰まりながら、「闘って参りますっ!」って、みんな、
うるうるでした。この、素晴らしい小屋の看板をたんぽぽ舎の意見広告の会にお
寄せいただいた皆様からのカンパでリニューアルすることになっています。
○ その後は志賀の街を二人ずつ組んでビラポスティング。質素な羽咋とはうっ
て変わって志賀の街は豪華な公共施設が立ち並び、人影もまばらな街に殆ど乗客
のいないコミュニティマイクロバスが10分毎くらいに走り回っているのが印象
的でした。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から4つ
 └──── 
 
 ◆独処分場計画 白紙に 核のゴミ「唯一の候補地」反対で
    2015年までに選定基準
 
 ドイツ政府は、原発から出る使用済み核燃料の高レベル放射性廃棄物を地下深
くに埋めて処分する最終処分場予定地について、国内唯一の候補地だった北部ニ
ーダーザクセン州ゴアレーベンでの建設計画を白紙に戻し、処分場を選び直す基
準を決める調査委員会を設置することを表明した。アルトマイヤー環境相は、委
員会が選定基準を明確化する時期について「2015年末まで」と述べた。
 22年までの脱原発を決めたドイツでは、原発全廃後も核のゴミは残るため、処
分場の早期建設が課題となっている。ゴアレーベンでは地元住民の反対も根強く、
選定は先送りされた格好だ。(後略)(4月6日毎日新聞より抜粋)
 
 
 ◆MOX輸送船出港へ 関電発表 数日中に仏から
 
 関西電力は12日、福井県高浜町の高浜原発3号機用のウラン・プルトニウム混
合酸化物(MOX)燃料を積んだ専用輸送船が2隻が近く、仏・シェルブール港を
出港して日本に向かうと発表した。関電は今年3月、MOX燃料が輸送されると
発表したが、核物質防護のため時期など詳細は明らかにしていなかった。福島第
一原発事故後、MOX燃料が輸送されるのは初めて。
 輸送船は「パシフィック・ヘロン」と「パシフィック・イーグレット」。出港
日時は非公表で、「数日後」としている。(中略)
 海外に生産を委託しているMOX燃料の同原発への輸送は3回目で、仏からは
今回が2回目。(4月13日毎日新聞より抜粋)
 
 
 ◆核発電と呼び変えよう  中学校教員 水垣良成(59)
 
 物の名前は、その性質や本質が明確になるものがいい。「原子力発電」という
名称も、その性質がより分かる「核発電」とすべきではないだろうか。
 原発も核兵器も核物質、核分裂を利用する点で共通しており、核兵器を最初に
製造した米国など英語ではどちらも「nuclear(核)」を用いる。それが日本では
なぜか、一方が核兵器で、他方は原子力と異なっている。最初に正しく和訳され
ていれば、原発について私たちはもっと敏感になり、原発事故やそれに伴う放射
能の危険性を真剣に受け止めていたと思う。
 日本人が外国の文化、文明の吸収に努めた明治初期、福沢諭吉がスピーチを訳
したといわれる「演説」などすぐれた訳語が生まれ、今もよく使われている。
 次代を担う子供たちのためにも、今後は「核発電」という言葉を使っていくこ
とが適切だと思う。特にマスコミに要請したい。(4月13日毎日新聞より)
 
 
 ◆日本製鋼所、一時帰休 室蘭製作所 海外の原発受注減
 
 原発関連の部材メーカーの日本製鋼所は、主力拠点の室蘭製作所(北海道室蘭
市)の従業員約520人を対象に一時帰休を実施することを明らかにした。当面は半
年間をめどに、毎月2日ほど休んでもらう。海外で原発の新設計画の見直しが広
がり、受注が落ちたためだとしている。(後略) (4月13日朝日新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.テント日誌4月14日(日)経産省前テントひろば-581日目
 |  右翼の来襲と鎌田慧さんのメッセージ
 └──── (I.K)、(K.M)
 
○ 10時ごろテントに着いたら、もうテントを心配して来て下さった二人の方
にMさんが熱心に話しこんでいた。裁判にいたる経緯などを説明していたようです。
 午後には初めて来たという静岡の方が短時間ですが座って下さり浜岡の事など
話して帰りました。
 最近テントのことが多く報道されたせいでしょうか、観光バスの乗客も興味深
い様子でテントを眺め手を振ってくれます。
 神戸からというマイクロバスの乗客は信号待ちに窓を開けて"がんばって!"と
言ってくれましたので急いでチラシをお渡ししました。テントを大切に思ってく
ださる方が増えるのは嬉しいですね。
○ 4時から第2テントで第4回DVD上映会「主権在民2」(西山正啓監督)
に参加、もう少しで映画が終わるというとき外が急に騒がしくなり怒鳴り声と同
時にテントが激しく揺すられたのですわ右翼の襲来と!一瞬みんな騒然としまし
たが、責任者が外に出ないでと落ちついて対応しましたので皆で続けて映画を見
ていました。数十分して静かになり、映画も終わったので外に出たら、警官が狼
藉者を尋問しているところでした。聞けば来たのは3人でバナーをはがしたり、
花鉢を蹴飛ばしたりしたようです。丸の内署の人が駆けつけてくれて騒動はおさ
まったようです。たまたま居合わせた方が一部始終をカメラにおさめてくださっ
たそうです。良い証拠です。
 来たのは組織だった右翼では無いみたいですが、何のために誰に頼まれてやっ
てくるのでしょうか?いずれにしても物損だけで怪我人が出なかったのは良かっ
たです。今後もこういうことが何時起きるかと心配です。
全原発が一日も早く廃炉になる事を願うのみ!(I.K)
○ 暖かな夜、仮眠後に温度を測ったら19度。前日の招かれざる客に破られた
横断幕を数人で修理してテントに掲げた。つまらないことをするものだ。
 12日(金)の鎌田慧さんのお話を良く聞いて噛みしめてもらいたい。「経産
省よ、あなたたちは善良な国民を訴えるのか。この国民は国の政策の間違いを正
すために主張している。国民には国の政策を正す権利がある。それは憲法に保障
されている。私たちは国民に与えられている権利を行使して闘っているもっとも
善良で良識的な人達だ。その人達を国は訴え、お金まで請求している。膨大なお
金を請求しなくてはならないのはあなたたち経産省ではないのか。日本の海・山
・川・空気・水、それを汚したのは誰なのだ?その補償をしないのか。原発を推
進した責任は誰がとるのだ? こんなデタラメな裁判は絶対に許さない。」
 
○原子力委員会のパブコメが既に始まっている。
(パブコメ一覧)http://www.nsr.go.jp/public_comment/
(災害対策指針)http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_1.html
平成25年4月10日(水)から5月9日(木)までの30日間
(規制基準等)
原子力規制委員会設置法の一部の施行に伴う関係規則の整備等に関する規則(案)
等に対する意見募集ついて
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_03.html
平成25年4月11日(木)から平成25年5月10日(金)までの30日間
 
○ フクイチの水汚染については、13日(土)に田中委員長がフクイチを視察、
14日にIAEA数人が来日、15日規制委と打合せ、16日以降フクイチ視察
のようだ。大きな問題が起こっていて、対策を検討するとともに、何か隠し事を
するのかもしれない。しっかり監視するべき。(K.M)
 
 
┏┓
┗■5.明治公園での逮捕(3月9日)-私の経験について「今後のため」報告
 |  します 脱原発運動の今後に少しでも役立てば・・・(連載その3)
 └──── 多辺田  政弘
 
 ところで、取り調べ中に大変気になったことが一つありました。それは、私が
「携帯」を持っていないか、警察(公安)の人間が、何度も取調室に入ってきて
は執拗に所持品検査と身体検査をして携帯を探しまわっていたことです。それは
「血眼」とも言える異常な執拗さでした。私はこれまで一度も携帯を持ったこと
のない(「持たない主義」の)今どき珍しい時代遅れの人間ですから、警察も不
思議に思ったのかもしれません。もし私が携帯を持っていたら押収して、そのメ
ール記録から簡単に芋ずる式に人間関係と情報のネットワークそして通信内容ま
で解析して、手に入れようとした公安の魂胆が、ハッキリと見えました。そして、
背筋がぞっとしました。それは「捜査」に名を借りた不当な「プライバシ―の侵
害」である。公安はメール記録のコピーを一瞬に、しかも「証拠を残さず」行え
るだろうと推測できました。携帯電話はもし押収されたら、警察・公安にそのよ
うな使われ方をされる危険性があることを、デモ参加者は予め認識し注意してお
く必要があるように思いました。携帯のような便利な情報・通信機器は「両刃の
刃」であることをゆめゆめお忘れなきように願いたいと思いました。
 こうして、四谷署での取り調べが終わったのは多分午後十一時過ぎ頃だったの
ではないでしょうか。その後、地下室にある撮影機器などの並ぶ部屋に連れてい
かれて、正面・横の上半身写真やすべての指の指紋をやたらと撮られました。こ
れをどう利用するのだろうかと不安に思いました。――それらすべてが済んでか
ら真夜中に拘置所のある湾岸署に移送されました。四谷署には留置場がないから
らしい。(何年か前まではあったらしいのですが、手狭になったため別の用途の
空間に変えてしまったらしい)。
 四谷署での取り調べが予想したよりスムーズにいったように感じたのは、私の
「三つの対応心得」が功を奏したのかなと思ったのは、独り善がりだったようで
した。少なくともそのせいだけでは無かったということは、釈放後に家族や友人
からの報告で分りました。逮捕時の映像がユーチューブで流れ、集会関係者や弁
護士の方々がいろいろ奔走され、四谷署に沢山の抗議の電話や釈放要請が殺到し
たらしいのです。後で思い出してみると、その「外部からの圧力」が四谷署の慎
重な取り扱い態度に現われていたことは間違いないように思えました。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1807】
2013年4月15日(月)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発再稼働阻止へ 羽咋で交流会開催
   全国ネットの70人参加(石川県はくい市)
★2.なんと、渋谷ハチ公前も「放射能除染基準超え」だった!
   東京&埼玉ホントの放射線量調査
   子どもの甲状腺異常で東京脱出の一家も
★3.メールマガジン読者からのイベント案内
  ◆4/20集会[いま はなしたい 原発と「母」と…]
★4.新聞・雑誌より3つ
  ◆「シート貯水は例外」 福島第1 規制委員長が初視察
                   (4月14日東京新聞より抜粋)
  ◆淡路で震度6弱 M6.3「阪神」以降最大 20人負傷
                   (4月13日毎日新聞より抜粋)
  ◆泊原発 冬前再稼働 早期申請の意向 北電副社長
                   (4月12日毎日新聞より抜粋)
★5.テント日誌4月12日(金)-経産省前テントひろば579日目
   「バリカー(鎖)撤去の申し入れに経産省が不誠実な対応」と
   テント明け渡し訴訟を撤去せよの抗議集会    (Toku-san)
━━━━━━━
※4/17学習会参加歓迎!
 『地球温暖化の真実』第3回「原発温排水が、日本海表面を暖めるメカニズム」
  -CO2より桁違いに温室効果の高いH2O-
 
 日 時:4月17日(水)19:00から21:00
 講 師:平松健男さん
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 参加費:800円(学生400円)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原発再稼働阻止へ 羽咋で交流会開催
 |  全国ネットの70人参加(石川県はくい市)
 └──── 
 
 原発立地地域や大都市圏の市民団体でつくる「再稼働阻止全国ネットワーク」
が13日、羽咋市中央町の羽咋労働福祉会館で交流会を開いた。北陸電力志賀原発
が立地する県内の20人を含む70人が参加し、今後の活動に向けて意思統一を図っ
た。冒頭、柳田真・共同代表ら事務局側が、各原発での抗議活動の予定などを報
告。「原子力防災計画は無力。再稼働を阻止するしかない」「命と健康を対抗軸
にやっていきたい」などと気勢を上げた。
 あいさつに立った福島県郡山市の橋本あきさんは、除染作業の不安を吐露。
「東電や官僚、経団連は私たちの苦しみを分かっていない。もう、福島の苦しみ
を拡大しないでほしい」と訴えた。14日は、志賀町内の3500世帯に、再稼働阻止
を訴えるビラを配る。 (4月14日北陸中日新聞より)
 
 
┏┓
┗■2.なんと、渋谷ハチ公前も「放射能除染基準超え」だった!
 |  東京&埼玉ホントの放射線量調査
 |  子どもの甲状腺異常で東京脱出の一家も
 └──── 
 
  国の発表する放射線量が、実際の半分しか示していない事実を明らかにした
本紙の独自調査は、大反響を呼んだ(3月8・15日、22日号)。だが大量の放射性
物質に身体を蝕まれているのは、これまで調査した福島や北関東の子供たちだけ
ではない。今回東京と埼玉の放射線量を測定すると、都市部の汚染も深刻である
ことが分かったのだ。(中略)
 原発事故から2年余り。東京や埼玉の放射線量は、減少していない。13ヵ所中
5ヵ所の空間や地表で、除染基準の毎時0.23マイクロシーベルトを超える“ホッ
トスポット”を発見したのだ。(中略)
 池や渋谷のような谷間の土地は、水に流された放射性物質が溜まりやすいのだ
ろうか。
 だが東京都(福士保健局)に問い合わせると、危機感のない答えが返ってきた。
「除染基準となるのは、地上1mほどの空間線量です。たとえ空間が0.3マイク
ロシーベルトほどの数値でも、心配ありません。(中略)
内部被曝を考えた場合でも、靴を履いたまま家で過ごし、靴底の放射性物質を吸
い込む米国の環境とは違う。日本では、吸い込む量はその半分に過ぎないのです」
 内部被曝を専門に研究している琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬氏は、こうした
意見に真っ向から反論する。「米国の基準といっても、ICRP(国際放射線防
護委員会)は原発推進国の利益を優先させ、内部被曝を無視しています。基準自
体が甘い。また雨などで運ばれてきた放射性物質がコンクリートやアスファルト
に付着すると、表面を剥ぎ取らない限り放射線量はなかなか下がりません。都内
の地表を測定すれば、(渋谷のハチ公前以外にも)除染基準値を超えるところは数
多くあるでしょう」
  都心にも多数存在する、ホットスポット。関東以北に降り注いだ放射性物質は、
住民の身体を蝕み続けている。  (フライデー 2013年4月 日号より抜粋)
 
 
┏┓
┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内
 └──── 
 
 ◆4/20集会[いま はなしたい 原発と「母」と…]
 
日 時:2013年4月20日(土)午後1時30分~4時30分(午後1時開場)
場 所:文京区民センター 3C会議室
          最寄り駅:地下鉄春日駅(大江戸線、三田線)、
               後楽園駅(丸ノ内線、南北線)
資料代:500円
問題提起者:
●柏原登希子さん[ふぇみん編集部]
       「生まれたての赤子を抱えての放射能対策とフェミが嫌いになった日々」
●清水晶子さん[大学教員・フェミニズム/クィア理論]「日本の再生(産)の外で」
●米津知子さん[「SOSHIREN女(わたし)のからだから」と「DPI女性障害者ネット
ワーク」メンバー]「障害を恐怖の象徴から解放したい」
共催:脱原発!フェミニスト集合/SOSHIREN女(わたし)のからだから
     FAX:03-3353-4474(SOSHIREN)
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より3つ
 └──── 
 
 ◆「シート貯水は例外」 福島第1 規制委員長が初視察
 
 原子力規制委員会の田中俊一委員長は13日、放射性物質を含む汚染水が漏れた
東京電力福島第1原発の地下貯水池を視察した。終了後、報道陣に、あれだけ大
きな規模の貯水池を遮水シートで作ることは「普通ない」とした上で、「汚染水
対策は緊急の課題で、例外的な対策として進められた」と述べ、抜本的な見直し
が必要との見解を示した。(後略)  (4月14日東京新聞より抜粋)
 
 
 ◆淡路で震度6弱 M6.3「阪神」以降最大 20人負傷
 
 13日午前5時33分ごろ、兵庫県淡路島付近を震源とする強い地震があり、兵庫
県淡路市(淡路島)で震度6弱、南あわじ市で震度5強、近畿地方を中心に中部か
ら九州の広い地域で震度5弱~1の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深
さは約15キロで、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.3と推定。近畿地方
で震度6弱を観測したのは阪神大震災以来。(後略) (4月13日毎日新聞より抜粋)
 
 
 ◆泊原発 冬前再稼働 早期申請の意向 北電副社長
 
 北海道電力の石井孝久副社長は11日、東京都内で記者会見し、停止が続く泊原
発(北海道泊村)に関し、「(次の)冬前までには再稼働を目指したい」との考えを
示した。「(7パーセントの節電目標を設定した)今年の冬のように不安感を持っ
た需給状況では道民は大変だ」と、再稼働の必要性を強調した。
 原子力規制委員会は原発の新規制基準を7月に施行する。石井副社長は「施行
された次の日に申請書類を出したいという気持ちで準備している」と説明した。
 また、規制委の体制では1度に3原発しか審査できないとみられ、石井副社長
は「もっと数を増やしていただきたいという気持ちはある」と指摘。(後略)
(4月12日毎日新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■5.テント日誌4月12日(金)-経産省前テントひろば579日目
 |  「バリカー(鎖)撤去の申し入れに経産省が不誠実な対応」と
 |  テント明け渡し訴訟を撤去せよの抗議集会
 └──── (Toku-san)
 
 4月12日(金)15時~経産省に対して、テントひろばに設置されているバ
リカー撤去の申し入れを行い、17時~経産省正門前で、テントひろばに対する
提訴の取り下げを求める抗議集会を開催しました。
 15時~バリカー撤去の申し入れは、事前に情報をつかんだ経産省から、当日
の朝に「受け取らない」旨の連絡が入っていたので、急遽「請願」という形に変
更して行うことになりました。15時にテントにいらした15名程度の方と弁護
士の方で経産省に申し入れに行きましたが、正門のところで、警備担当の職員の
方に止められ、担当者が出てくる迄、待たされました。その後現れた担当者に対
し、淵上さんから申し入れの主旨を説明し、中に入れて話をさせて欲しいと要請
をしましたが、担当者からは、「ここで受け取ります」と言われ、約30分に渡
って「入れろ」「入れない」で、経産省の正門前で押し問答となりました。20
分くらい経った段階で、「代表だけ中に入れる」と言われましたが、その理由が
「(経産省側が)1名しかいないので」という事だったので、それもおかしいと
いう事で、更に10分近く押し問答を行なった結果、最終的に弁護士の方を含む
5名が経産省の中に入って、話をする事になりました。
 経産省の中では、請願の主旨と内容についての説明を行った上で、経産省の担
当者に対し、請願書を手渡し、「原発事故、バリカーの問題、本日の対応の問題
は、経産省の体質的な「上から目線」に繋がっていて、その点について反省して
欲しい。きちんと経産大臣に伝えて欲しい」と伝えたところ、担当者からは、
「上司には伝える。その後はわかりません」と言われたという事です。こちらか
ら、「(請願について)4月22日までに返答をして欲しい」と伝えたそうです
が、担当者からは「答える義務はない」と言われたそうです。
 このバリカーは、約1000人のヒューマンチェーンで経産省を包囲した20
11年11月11日の翌日の12日に経産省が設置し、それ以来ずっと張られて
いますが、今まで多くの人が足をとられ、転倒しています。転んだ際に骨折する
事や、打ちどころが悪ければ、命に関わる事態にもなりかねません。一刻も早く
撤去する事を望みます。
 17時~経産省正門前で、テントひろばへの訴訟に抗議をし、訴訟の取り下げ
を求めるための抗議集会「経産省によるテント明け渡し訴訟を撤去せよ!」が開
催されました。
 冒頭の淵上さんからの挨拶に引き続き、鎌田慧さん、長谷川弁護士、原発いら
ない福島の女たちの黒田さん・椎名さん、双葉町から避難された亀屋さん、原発
いらない全国の女たちの木村結さん、原発民主法廷事務局の矢野さん、東海村村
議の相沢さん、たんぽぽ舎の横田朔子さんがアピールし、国の原子力政策に対す
る批判、テントひろば存続の意義などを訴えました。その後、司会の方から、
「明け渡し請求訴訟を撤回する事を求める」文書についての説明が行われ、参加
者の拍手で決議した上で、請願の形で経産省にて提出する旨が伝えられました。
 集会の最後は、テントひろばの正清さんからの挨拶と淵上さんのシュプレヒコ
ールで締めくくりました。
 平日の早い時間帯からの抗議集会だったにも関わらず、数百人の方にお集まり
いただき、経産省に対し、抗議の意思を伝える事が出来たと思います。参加され
た皆様、ありがとうございました。これからも宜しくお願いします。
 
 当日の記事・映像は、以下でご確認下さい。
<請願書提出>
・UPLAN 20130412 UPLAN 危険な鎖撤去の請願と経産省の非礼な対応
     http://www.youtube.com/watch?v=iWmCeOzzI3Y
・IWJ 2013/04/12 経産省前テントひろば有志、テント使用に関する請願書
提出―経産省前テントひろば 経産省に対する申し入れ
     http://iwj.co.jp/wj/open/archives/73709
<抗議集会>
・UPLAN 20130412 UPLAN 脱原発テントといのちを守る闘いへ 経産省前
     http://www.youtube.com/watch?v=lp9HBx9UOUs
・IWJ 2013/04/12 さよなら原発1000万署名運動・鎌田慧氏「今、私たちは
この運動を全面的に支持して、一緒に戦っていく」―経産省前テントひろば 抗
議集会  http://iwj.co.jp/wj/open/archives/73717
・レイバーネット 写真速報 :国民には 国の間違いを正す権利がある!~鎌田
慧さん 経産省前で怒りのアピール
     http://www.labornetjp.org/news/2013/0412shasin
写真報告(shinya) : 経産省抗議と50回目の官邸前抗議行動
http://www.labornetjp.org/news/2013/0412shinya?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
たんぽぽ舎です。【TMM:No1806】
2013年4月15日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
 
                             転送歓迎
━━━━━━━
★1.たかだか汚染水も防げない原発-鎌田さとしさん演説
   原発は【反命】、生命の声で訴える-1人でラッパを吹いている人
   4月12日官邸前抗議行動(第50回)の報告
                (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア 金子やよい)
★2.明治公園での逮捕(3月9日)-私の経験について「今後のため」報告
      します 脱原発運動の今後に少しでも役立てば・・・(連載その2)
                               多辺田  政弘
★3.園良太さんへの弾圧裁判、4月18日15時~ついに判決!
   18時半~報告集会! 無罪へぜひ結集を
★4.メールマガジン読者からのご案内(問合せは主催者へ)
  ◆4/18「東電東葛支社前アクション 第9弾」
★5.新聞・雑誌より
    ◆「汚染水漏れたら直ちにタンクへ」
       東電、貯水槽計画時に説明 福島第一原発
                     (4月13日朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.たかだか汚染水も防げない原発-鎌田さとしさん演説
 |  原発は【反命】、生命の声で訴える-1人でラッパを吹いている人
 |  4月12日官邸前抗議行動(第50回)の報告
 └──── (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア 金子やよい)
 
○ 午後5時ぐみ坂から見る空は未だ明るく、微かに赤みを帯びた日がビルに差
している。4月に入り日がのびた。風もひんやりと心地よい。午後6時、官邸前
でコールが始る「原発反対」「再稼働反対」「子供を守れ」、なかでも「海を守
れ」の声が高く聞こえたのは、私だけでは無いだろう。だが、破綻を来した福島
第一原発の高濃度汚染水の問題は、原発事故収束がいかに困難であるかを示す一
端でしかない。
 今日のスピーチの最初は、鎌田慧さん「たかだか水も防げない、使用済み核燃
料はどうするんですか」「安部首相早く脱原発を宣言して国民を安心させて下さ
い」淡々とした中に決意と意志に満ちた言葉に私は勇気づけられる。
○ 抗議行動中盤、国会議事堂正門に行こうと歩いていると、一人、並木の下ラ
ッパを吹いている人がいる。黄色いブブゼラだ、サッカーの応援で大勢が吹いて
いるのを見た事は有るが、たった一人が吹き鳴らす音色は、力強い中にすこし哀
しい色が混ざっているように感じる。北区の職場から毎週ここにいらしているこ
の男性は「原発は理論的に無理だ早いうちに無くなるだろうと思っていた、それ
がこんなに続くとは思っていなかった。24、5年前水戸で働いていた時、原電の
社員と仕事で会う事があった、その度になんて暗い顔してるんだろう、彼らはど
んな悪いことをしているのかと思った。
 事故の時高校生だった息子は、俺は死ぬのかと思ったとあの時を振り返り言っ
た。今、松戸の自宅も線量が高い、でもまだ住み続けている、それを思うと、避
難の難しさに福島の事が思いやられる。抗議行動には去年4月から来ている、ブ
ブゼラは7月から、音が大きいのでコールやスピーチの邪魔にならないようにこ
こで吹いている。ブブゼラは牛の声、牛は自分達にも重なる。食用にされる牛で
も無駄に殺されていいはずがない。原発は【反命】そんな想いで吹いている」と
語られた。
 
 
┏┓
┗■2.明治公園での逮捕(3月9日)-私の経験について「今後のため」報告
 |  します  脱原発運動の今後に少しでも役立てば・・(連載その2)
 └──── 多辺田  政弘
 
二、四谷警察署での取り調べ
 四谷警察署に警察の車で護送されてからの流れは、ほぼマニュアル通りだった
と思われますので、細かいことは省きます。とにかく、手錠と腰縄に拘束され、
「人間扱い」はしないというシステムで貫かれていました。
 まず、所内の部屋の一部を仕切っただけの粗末な取調室に入れられ、持ち物を
押収され、身体検査を受けた。それから、取り調べ担当官=警部補(自ら「奥迫
=オクサコ」と名乗っていました)がやって来て、マニュアルの流れに沿って、
まず、弁護士を付ける権利のあることを述べた。しかし、初めから捕まることを
想定して弁護士を決めてデモに参加する人はそうおりません。ふと頭に浮かんだ
のは逮捕時の混乱の中に駆けつけてくれた女性の弁護士さんの顔だったのですが、
名前も所属も分らないので、「まだ決まっていない」と記録された。
 それから、「自分に不利になることや話したくないことはその旨を言えば良い」
と、これもマニュアル通りに伝えられた。私は、意図的に「公務執行妨害」をし
た訳ではなかったので、反抗的な態度を取らなければ不起訴になることは間違い
ないだろうと思っていましたので、「完黙」などという方法は取らずに、(関連
して他人に迷惑を掛るようにならないことは慎重に心掛けましたが)、自分のこ
とについての質問には素直に簡潔に応えました。―とにかく、このような過剰な
逮捕は絶対「不起訴」にしなければ、と心に決めていましたから。
 取り調べは、身上(経歴)や「逮捕時の状況と自分の弁明」などが時系列的に
淡々と尋問されました。取り調べをしながら調書をパソコン(ワープロ)で作成
し、途中何度も打ち上がった部分をプリントアウトして被疑者(私)に記載事項
を見せて確認する、という作業を繰り返しました。始まったのは午後4時過ぎか
らで、途中、《病院への往復(診察と常薬を取りに)=後述》、と《夕食》、を
挟んで、夜の十一時過ぎまで続けられた。この間、トイレと水を何度も要求しま
した。これには素直に応じてくれました。因みに、この取り調べ官は、四十代後
半ぐらいで、私の受けた印象では、普通に気さくな感じで、「意地の悪い人」
(悪意のある人)には見えなかった。
 取り調べを始める前に、病気や薬のことを聞かれた。三年前の心臓のバイパス
の手術後から投与さしているワーファリン(毎朝食事)と、二十年近く続けてい
る糖尿病のインシュリン注射(朝・夕二回)があることを告げた。共に東京女子
医大に通院していることを告げると、取り調べを中断して、夕食前に署の車で東
京女子医大病院の緊急外来の病棟に連れて行き、簡単な診察と薬を貰うという措
置が取られました。事前に警察のほうから電話で予約をしていたらしく、スムー
ズに手続きは進んだ。診察は時間外だったので、別病棟(「緊急外来」)から入
り、若い宿直医が対応していた。土曜日の緊急対応だったせいで、薬は二日分し
か処方されなかった。もし、月曜日に地検から起訴が申し渡された場合には、拘
留が長引くので、もう一度月曜日に病院に行く必要があった。この間の往復、病
院内での行動も含めて、公衆の面前でも、すべて手錠・腰紐を付けられたままで
あった。しかし、手荒い扱いと言う訳でもなかった。
 「取り調べ」に対して、私は三つの簡単な心得を自分なりに作りました。そし
てそれを守りました。一つは、事実の記録を曲げさせないこと。二つ目は、論争
をしないこと。例えば、「不当逮捕」であるなどの価値判断(主張)の分かれる
言葉を使わないこと。三つ目は、自分のドジも率直に認めること。―逮捕されて
しまった以上は、「不起訴」が目標(焦点)であると考えたからであります。な
ぜなら、《この程度では「公務執行妨害罪」は成立しない》という結果をちゃん
と残すことこそが、この時点での「私の闘い」であると考えたからです。
 取り調べ官やまわりの世話係の警官に無駄に突っかかったりせず、紳士的に対
応するようにした。相手も感情を持った人間であるのだから、不快感は判断を左
右させることもあるだろうから。調書の内容の確認は納得のいくものにする。自
分が述べた部分の記述のところで納得のいかない表現がある時には、「そうは言
わなかったと思います」と率直に納得できる形に訂正してもらう。また、「そこ
まで細かく聞く必要はありますか」と微細な質問には疑問を投げかけ簡潔にして
もらう。若いエネルギーの有り余っているときと違って、「年寄りの半病人」
(私のことです)には、「完全黙秘」をしたり、無駄なエネルギーを浪費して
「論争」を楽しむ余裕は残念ながら残って無かったのです。それに、自分で蒔い
た種は自分で刈り取るほかはない。隔離された警察署の中では「たった一人の反
乱」なのだから。(続く)
 
 
┏┓
┗■3.園良太さんへの弾圧裁判、4月18日15時~ついに判決!
 |  18時半~報告集会! 無罪へぜひ結集を
 └──── 
 
 3.11直後から東電本店前での抗議行動を始め、その後も様々な反原発デモ
や経産省前テントに関わってきた園良太さんに対し、何度も不当逮捕がしかけら
れてきました。しかも昨年2月の江東区の竪川河川敷公園の野宿者強制排除問題
では起訴・4ヶ月も勾留され、「懲役1年」が求刑されています。
 また、関西でも反原発運動でも昨秋から11人不当逮捕、6人起訴、4人が未
だに勾留中という異常事態が続いています。
    http://ameblo.jp/kansai-tokyo-kyuen/
 これは明らかに政府が今後原発の再稼働を狙う際に、邪魔者となる人々をつぶ
していくための動きでもあります。
また東西ともに、行政への抗議行動を「威力業務妨害」に仕立て上げての起訴で
した。れを許せば今後全国各地の電力会社前、経産省前、首相官邸前の抗議行動
に広がることも確実です。
 園さんは判決を前に新たな弾圧をかけられる厳しい状態に追い込まれています。
ぜひ4月18日15時~判決、18時半~報告集会へのご参加と、無罪要求声明
への賛同をお願いいたします。
 
 「2/9竪川弾圧」判決:4月18日(木)15時~東京地裁429号法廷
                  (12時日比谷公園霞門集合・12時15分出発でデモ、
                   その後地裁前アピール、14時半~整理券配布。
                   14時半までには必ずお越しください。)
 報告集会:4月18日18時時半~判決報告集会
      亀戸文化センター(カメリアプラザ)2階大研修室
           (東京都江東区亀戸2-19-1 JR亀戸駅北口を出て左へすぐ)
              http://www.kcf.or.jp/kameido/index.html
 
 
┏┓
┗■4.メールマガジン読者からのご案内(問合せは主催者へ)
 └──── 
 
◆4/18「東電東葛支社前アクション 第9弾」を行います。平日の昼間ですが、
  しつこくやり続けたいと考えています。今回はデモ行進はやりません。
 
 日時:4月18日(木)午後2時30分から1時間ていど
 場所:新柏・東電東葛支社前に直接おいで下さい。 http://p.tl/2yWv
       東武野田線「新柏」駅から数分です。
 
 東電に対する抗議の声・プラカードなどによるアピール。プラカードなどは各
自持参してください。
 なお、18日正午から、JR「柏」駅東口ダブルデッキ上で、スピーカーによる
アピールとちらし撒きを行います。こちらだけの参加も歓迎です。
 
主 催:郷土教育全国協議会東葛支部原発止めよう! 東葛の会
連絡先:原発止めよう! 東葛の会
http://blogs.yahoo.co.jp/genpatsutomeyou_tokatsunokai/MYBLOG/yblog.html
連絡担当:日下部信雄 kusakabe-nobuo@nifty.com
 
 
┏┓
┗■5.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆「汚染水漏れたら直ちにタンクへ」
  東電、貯水槽計画時に説明 福島第一原発
 
 東京電力福島第一原発の放射能汚染水漏れ事故で、東電は、昨年夏に開かれた
国の専門家会合で地下貯水槽の建設計画を示した際、漏れたら「直ちにすべての
汚染水をタンクに移す」と説明していたことが分かった。実際は発覚後にタンク
の手配を検討し、いまだ汚染水の移送を始められていない。
 旧原子力安全・保安院は昨年8月、福島第一原発の安全性をチェックするため
専門家による意見聴取会を開いた。この場で、委員から地下貯水槽の遮水シート
が破れた場合の対応を問われ、東電の担当者は「実は空のタンクを用意しておい
て、検知した瞬間に、すべてそちらに移送するという計画」と説明。保安院は計
画を了承していた。(中略)
 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は12日の会見で「空のタンクはその
時点で水の受け入れが可能な場所という意味。ほかの地下貯水槽も含まれる」と
釈明。原子力規制庁の森本英香次長は同日の会見で「東電が意図したのか、ミス
だったのか事実関係をしっかり詰めていく必要がある」と話した。
                             (4月13日朝日新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1805】
2013年4月13日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします   
                      転送歓迎   
━━━━━━━
★1.食への不安 なくしたい    (4月10日 東京新聞より抜粋)
    市民の放射能測定所倍増  全国90カ所 データベース準備
★2.明治公園での逮捕(3月9日)-私の経験について「今後のため」報告しま
   す  脱原発運動の今後に少しでも役立てば・・・(連載その1)
                    多辺田  政弘
★3.新聞・雑誌から
  ◇福島第1原発 どうにもならないダダ漏れ汚染水
       海洋放出は時間の問題  (4月11日 東京新聞より)
★4.テント日誌 4月11日(木)経産省前テントひろば579日目 
   4月10日「脱原発テントと命を守る裁判」についての記者会見を
   開催しました   
━━━━━━━
┏┓
┗■1.食への不安 なくしたい
 │  市民の放射能測定所倍増  全国90カ所 データベース準備
 └────(4月10日 東京新聞より抜粋)
※「食への不安 なくしたい」:この記事には、たんぽぽ舎の共同代表の鈴木千
 津子さんも取材を受け、20年以上にわたる経験をベースにコメントを伝えて
 います。
 
○ 東京電力福島第1原発の事故から2年が過ぎた今も、市民団体による放射能測
定所が全国的に増えている。東京都国分寺市の市民団体が世話人を務める全国ネ
ットワークが把握しているだけでも、1年間で倍以上に。国や自治体が公表する
空間放射線量や食品中の放射性セシウムの濃度とは別に、「自分で確かめたい」
と考える市民の動きは止まらない。
 2011年10月に発足した市民測定所の情報交換グループ「全国市民放射能測定所
ネットワーク」(国分寺市)のリストに、北海道から沖縄まで90カ所の測定所が
並ぶ。原発事故から約1年後の12年3月11日にあった測定所は、事故前から活動し
ていた4カ所を含め、40カ所ほどだった。
 「放射能をきっかけに原発や食品の問題を学ぼうとする市民が増えている。原
発事故のあった11年に福島県内を中心に次々と開所し、12年から全国的に広がっ
た」
 ネットワーク世話人の石丸偉丈さん(40)が話す。測定所の3分の2以上は、
実際に放射能汚染のあった東北や関東地方に集中。(中略)
○ チェルノブイリ原発事故から3年後の1989年から測定を続ける千代田区の市
民団体「たんぽぽ舎」の共同代表、鈴木千津子さん(66)は、「食品から検出さ
れるセシウム濃度は低くなっている。でも、降り積もったセシウムを消し去るこ
とはできない。汚染に関心を持ち続けてほしい」と話した。
 
┏┓
┗■2.明治公園での逮捕(3月9日)-私の経験について「今後のため」報告し
ま    す。脱原発運動の今後に少しでも役立てば・・・(連載その1)
 └────    多辺田  政弘
   (編集部)著者の了解を得て公開します。今後の不当弾圧に役立つので。
      なお、長文なので6-7回に分けて掲載します。
          (原文は縦書きなので和数字の日付けは算用数字に直して掲載)
 
一.逮捕までの経緯
  2013年3月9日に明治公園で行われた「3・9 さよなら原発集会」には、私は
妻と一緒に参加しました。途中で弟とも待ち合わせて一緒に会場に向かいました。
私たちは「脱原発」の主張にかねてから賛同しておりましたので、一昨年の3・
11フクシマ原発事故以来、「脱原発」の集会やデモには何度か参加したことが
ありました。
  ところで、私は六十六歳(3・9当日)で三年前に心臓バイパス手術(糖尿病
の合併症による狭心症・心筋梗塞のため)を受け、その際左足の静脈の一本を冠
動脈パイパスに使ったため、左足側の腰痛や歩き辛さが「後遺症」として若干残
りました。集会当日に家を出た時は、「今日のデモはどうしようかな」と迷って
いました。しかし、集会で演壇に立たれた大江健三郎さんが、あのご高齢にも拘
らずスニーカーを履いて今日はデモ・コースを最後まで歩かれる積りで来られた、
との紹介が集会司会者からあったので、私も今日はデモ・コースを完歩しようと
決めました。
  少し予定時間より押していた集会が終わって、用意された二つのデモ・コース
の出発口に隊列が並び始めました。私たちは(集会演壇に向かって左手出口から
出発する)「一般市民グループ」の参加する「Aコース」の隊列に加わることに
しました。出発前にお手洗いを済ませようと考え、演壇左側の上段後方の広場に
設けられていた仮設トイレで用を済ませてから、Aコースの先頭の方を探しまし
た。
  Aコースの隊列は、既に前のほうからびっしりと詰まって並んで、後ろの方に
は特定の団体の旗を立てた隊列が続いていました。私たち(妻と弟も一緒に)は
市民グループのいくつかの旗の見えるAコースの先頭集団を見つけ、出発直前だ
ったので遅れまいと急いでその隊列の横まで行き、隊列の横から(出発口に向か
って左側の芝生の囲みを横切って)加わろうと小走りに駆けて行きました。
 時間は3時半近くでしたが、まだデモは出発前でした。私の記憶では、前回
(昨年だったと記憶していますが)の明治公園からのデモ出発時には、警察によ
るデモ規制は公園を出たところから始まったように思っていました。今回は会場
(公園)出口の手前から警官が二メートル前後の間隔で並んでいました。
 その間隔のある規制警官の列の間を急いで擦り抜けようとしてところ、規制警
官が「ここはダメ」と手を広げてようとしたような感じでした。デモの隊列は目
前でしたので、私はもう少しでデモ隊の列に駆けこめると思いました。目指す隊
列まであと一、二メートルだったので、近寄った警官の間をすり抜けられるだろ
うと安直に考えました。しかし、背の高い若い警官のほうが、六十六歳の「足の
衰えた」年寄りの私より、運動神経も体力も遥かに上でした。後で冷静に考えて
見れば、周囲の状況判断を出来ずに直線的に行動を取ったことになります。
 警官の制止を聞かずに、ただ目的に向かって走りぬけようとした「呆け掛かっ
た老人」(私のことですが)を、大男の若い警官が条件反射的に一瞬にして年寄
りの手を捕まえ捻り倒しながら「カクホ!」と叫んだように記憶しております。
その瞬間、それを見ていたデモ隊の数人が私を助け出そうと駆けより私の右手や
身体を引っ張り、一方、警官たちがバラバラッと駆け寄り、逃すまいと私の上に
圧し掛かってきました。重量級の警官たちが何人も圧し掛かってきた訳ですから、
「潰されるて死ぬんじゃないか」という恐怖が過ぎりました。地面に押しつぶさ
れた私の頭の上でデモ隊の何人かと警官たちが私の身柄の奪い合いを、まるで
「綱引き」のように始めたのです。間もなく左手に手錠が掛かり、その手錠は左
手首を締め上げ初め、それが痛いのなんの、「どちらも、引っ張り合うのはもう
止めてくれ」と息絶え絶えのなかで思いました。
  手錠が掛かった瞬間に、私は取りあえず警察に行かなければならないだろう、
そうすると少なくとも数日の留置・拘留は覚悟しなければならないだろうと観念
しました。そう諦めて、覚悟した瞬間に、「どうせ捕まったなら一通り警察や留
置場や検察庁とやらをこの目で見てやろう」という好奇心が不思議に湧いて来ま
した。
  この逮捕の瞬間に就いて、後に、四谷署での取調べのときと東京地検での検事
取り調べの中で分ったことですが、私を捕まえた若い警官は「被疑者が手を前に
伸ばして突き倒したので公務執行妨害で逮捕した」と報告していたようなのです。
私には「警官を突き飛ばそうという考え」も「突き飛ばしたという記憶」も全く
ありませんでした。「手を前に伸ばして」というのは、二人の警官の間を擦り抜
けてデモ隊のほうに走り寄ろうとした状況から、そういう形になっていたかもし
れない、とは思いましたが、それは警官に手を上げたという意味では全くなかっ
たことは間違いありません。私の脳裏の残像をもとにその瞬間を再現してみれば、
若い警官が制止を聴かずに自分の身体の横にぶつかってきた男に、カッとなって
反射的に、腕を捕まえ捻り倒した、ということだったのです。ただそれだけだっ
たのです。多分、若い警官がもう少し冷静だったら、飛び込んできた「ボケ老人」
を制止して後方に回ってデモに加わるように促せばよかっただっけの話ではなか
ったかと、後の取り調べの時に思いました。また、現場の警察官が冷静さを欠い
ていたのは、初めから警察側に「とにかく抑え込め」という空気(あるいは指示)
があったからではないでしょうか。
 そういう状況を客観的に振り返ってみれば、確かに私の迂闊さ(不注意)もあ
ったのですが、「(不必要な場所での)過剰規制」と「(若い警官の感情的)過
剰な逮捕」つまり「逮捕権の乱用」が引き起こした偶発的事件だった、と見るの
が最も妥当な見方なのではないか、と思います。またもう一歩踏み込んで、あの
時のデモ出発前の公園出口手前の規制は「デモへの参加妨害」という警察側の
「越権行為」だったのではないか、と考えることもできるでしょう。しかし、私
はそのことを取り調べの中では敢えて争うことはしませんでした。(但し、もし
起訴になれば、デモ出発前の出口での「不要な過剰警備」は、法廷での「重要な
争点」の一つになるだろうとは考えましたが)
 さて、話は逮捕時に戻りますが、一瞬にして起こったその揉み合いの風景の中
で、はっきり憶えていることが一つあります。女性の弁護士さんが「私は弁護士
の何某です」と叫びながらもみ合いの塊に近づいてきてくれたことです。それは
私の中に何やら「希望(望みの綱)」のようなものとして頭の隅に響きました。
  後に(釈放後に)、その渦中にいた私の妻や弟から聞いて分かったことですが、
彼女は横浜の岡部法律事務所の岡部玲子弁護士でした。妻の話では、私がもみく
ちゃにされている時、デモの人に向かって岡部先生は「離れなさい!」と言って
くれたそうです。メチャ無茶な押し合いへしあいが止んで、警官にやっと助け起
こされたのは、多分その直後だったのではないかと私の記憶の中で符号しました。
因みに、これも後でわかったことですが、その現場に散乱して残っていた物(サ
ングラスや本や帽子など)を拾って預かってくれたのも岡部弁護士でした。釈放
後、その回収物の中に、鞄に入れておいた私の二冊の本もあったことを問い合わ
せて下さり、送付して下さったのも岡部弁護士でした。
 また、これも釈放後に知ったことですが、この混乱の中で傍にいた妻(六十八
歳)が、取り押さえに掛かっていた警官たちに「この人は体調が悪いので止めて
下さい」と必死で叫んで助けを求めていたら、その周りにいた警官(特定はでき
ないが)にキツイ肘鉄を胸部に食らったそうです。まだその打たれたところは痛
むようです。とにかく年寄りにも見境なく暴力をふるったようです。――「人間
に配慮を欠いた」社会と政治を見事に反映しているように思えてなりません。
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
 └────
◆福島第1原発 どうにもならないダダ漏れ汚染水
    海洋放出は時間の問題
 
 福島第1原発事故の対応をこのまま東京電力に任せて大丈夫か。“切り札”と
されてきた地下貯水槽による汚染水保管のシステムが破綻したのだ。
5日に2号貯水槽、7日には3号貯水槽からの汚染水漏れが発覚。回避策として2号
の汚染水を1号貯水槽に移送したところ,今度は昨日(9日)、この1号からも汚染
水漏れが見つかったのだ。1立方センチ当たり1万ベクレルの放射性物質を含む水
が検出された。
 これを受け、東電は消火用の淡水タンクなど他用途のタンクに汚染水を移すこ
とを検討中。 
 (中略) 残りの貯水槽でいつ水漏れが起きてもおかしくない。
 田中龍作氏はこう言う「もう泥舟状態です.そもそも貯水槽は,敷地に穴を掘
ってビニールを三重にかぶせているだけの構造。(中略)貯水タンクシステムは破
綻し,タンクもほとんど空きがない。それでも1日400トンの汚染水が増えていく。
汚染水の持って行き場がなくなり、海へ捨てることになるのは時間の問題です」
 ○海外からの猛反発必死
 汚染水の海洋放出については,2011年の原発事故直後に海外から猛批判を浴び
た。地元の漁協だって簡単には許さない。大問題となるだろう。
(中略)もはや政府が積極的に対応に当たるしかない状況だが,腰が引けている。
「(中略)打つ手がないので思考停止。安倍政権も東電に任せて関わりたくないと
思っているのでしょう」(野党議員)
 政府はいつまで責任逃れするのか。
           (4月11日東京新聞より抜粋) 
 
┏┓
┗■4.テント日誌 4月11日(木)経産省前テントひろば579日目 
 │ 4月10日「脱原発テントと命を守る裁判」についての記者会見を開催し
    ました
 └────(Toku-san)
 
 4月10日(水)13時-、3月29日に国が東京地方裁判所に提訴した「経産省前テ
ントひろば」に対する「明け渡し請求訴訟」に関して、テントひろばとしての見
解と今後の対応を明らかにするための記者会見を開催いたしました。
 当日の会見には、テント側から淵上さん、正清さん、江田さん、その他に大口
弁護士、福島の被災者である亀谷さん、椎名さん、福島出身の講談師神田香織さ
んが出席され、TBS、NHK、朝日新聞、読売新聞、東京新聞、新聞赤旗、共
同通信などの大手メディアの他に、市民メディアのOurPlanetTV、I
WJ、UPLAN、レイバーネット、フリーランスの田中龍作さんなどが取材してく
れました。
 冒頭には、司会者から「福一の事故は終息していません。被災者は救済されて
いません。除染作業も廃炉作業も上手くいっていません。汚染水計画は破綻して
います。放射能汚染水の水漏れが起こっています。トイレなきマンションが爆発
して2年経って、水漏れです。これは、見過ごせません。水に流せません。酷い
もんです。配電盤故障で冷却装置が作動せずという事を2回も繰り返しました。
福一はどうなっているか私達はとても心配です。福島原発事故の責任はおまけに
誰もとっていません。こんな状態です。脱原発は国民多数の願いです。にも関わ
らず、安部政権は再稼働をもくろみ、原発輸出を促進しようとしています。原子
力規制委員会は、規制基準を甘くし、地震、IC破断等、福一事故検証も不十分
なまま、バックフィット、5年猶予、大飯原発特別扱い等、事業者の顔色をうか
がって、再稼働促進をもくろんでいます。私達はこういう事を許せません。1年
半前に私達はここの経産省前テントを建てました。そして、先々週記者会見しま
したが、3月14日に仮処分の通知を受け、3月29日付で国が脱原発テントを提訴し
ました。これらに対して、私達の見解をこれから述べます。」と、原発の現状に
対する認識と会見の主旨が述べられ、その後、出席者からの発言、質疑応答を含
め約1時間に渡って会見が行われました。
 会見中は、テントに来て下さった皆さんが、「とつきとおか未来を孕む女達」
の期間中にテントにいらした方から寄せられた寄せ書きと「原発よりも命が大事!
」「国と東電は福島と向き合え!」「子供被災者支援法の確立を!」と書かれた
メッセージボードを出席者の後で掲げ、テントの存続の意義を訴えました。
当日の記事・映像は、以下でご確認下さい。
・UPLAN
20130410 UPLAN 「脱原発テントと命を守る裁判」についての記者会見
http://www.youtube.com/watch?v=8l6ZhCXwQyA
・IWJ
2013/04/10 経産省前テントひろばに迫ったスラップ訴訟 土地明渡しをめぐり裁
判へ  ―「脱原発テントと命を守るための裁判」についての記者会見
 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/73385
・田中龍作ジャーナル
【Occupy 経産省】テント側が国を提訴 「原発政策にもの申す」
http://tanakaryusaku.jp/2013/04/0006969
・レイバーネット
みんなの脱原発テントを守りぬく!~テント前で記者会見
http://www.labornetjp.org/news/2013/0410shasin?utm_source=twitterfeed&
utm_medium=twitter
たんぽぽ舎です。【TMM:No1804】
2013年4月12日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.【「小国寡民」で、いいじゃないか】
      (週刊「町村週報」より、東海村村長・村上達也さんのことば)
★2.大飯原発、新基準案に不適合
  防潮堤や作業拠点 規制委、停止判断避ける(4月11日 東京新聞より)
★3.新聞・雑誌から
 ◇地震で損壊、否定できず 川内博史氏が見た福島第一1号機
  (4月12日 東京新聞より)
 ◇福島第一 汚染水すべてタンクへ 東京電力方針転換「完了は6月中」
  (4月11日 東京新聞より)
★4.テント日誌 4月10日(水)経産省前テントひろば578日目
 毎週金曜の官邸まえ行動と連携し、脱原発運動の持続の中で(M/O)
━━━━━━━
※あす13日(土)電気料値上げで原発を支えるのは嫌だ!
 第3回相談会 電気料金の原発負担を拒否する運動 代表・槌田敦さん
 15時~17時 参加費500円 場所・たんぽぽ舎5階
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.【「小国寡民」で、いいじゃないか】
 │ 地方自立の根本理念は「小さくともキラリと光る」、
 │ 低成長時代の地方の自立は、自らの力量で切り開く。
 └────(東海村村長・村上達也さんのことば)
 
「我がまちはこういう所だ」と、始めるべきと思うが福島原発事故の後のこの
時期、原子力発祥の地と言われ村内に原発を抱えた者としてどうもその気にな
れない。不粋な話だが、いきなり原発問題から入らせてもらう。
 
 古里を追われている福島県民は十六万人、また福島、郡山市などの放射能高
汚染地区に住み続けているのが数十万人、こういう犠牲者を生んだあの福島原
発事故の原因究明は本当になされたか。その結果、原子力政策、エネルギー政
策は変わったか、体制や仕組みはどうなったか、これら国民的、国家的課題は
事故勃発から二年近く経とうとするが、方向性が何も見えない。国会は政争に
明け暮れ何事も決定できない政治状況も一因、でもそれが根本とは思えない。
 原因はこの国の真髄に、我々日本社会の精神構造、意識構造にあるのではな
いか。我々日本人は「和」を特別重視するが、実はそれは言葉を換えれば仲間
意識、利害を共有する利益共同体内だけのことでないか。集団内では「長いも
のには巻かれろ」と俗化して「和」は力を発現する。「原子力ムラ」なる言葉
が事故後盛んに使われてたが、言いえて妙だ。この「原子力ムラ」、原子力共
同体は事故後早くは批判の俎上に乗せられたが、時の経過と共に勢力を復活し、
あれだけの事故を起しておきながらも改革を拒んでいる。
 「原子力ムラ」とは何ぞや。一言で政官業学マスコミが一体となった強力な
利益共同体、そして権力集団化としている。比肩できるものは戦前の軍部、こ
れは原子力開発が「国策」として推進されてきた当然の帰結。この「ムラ」の
中には原発立地自治体も組込まれている。
 損害賠償額は五兆円、除染費用は二〇兆円とも言われている。その金は誰が
負担するか、言うまでもなく国民だ。かかる事故を起しておいて原発復権を策
する自体、傲慢である。先の大戦は自己中心的驕慢な陸大出のエリート軍人達
が仲間内の世界で全て判断、決定し国を滅ぼした。今も「この国はエリートが
滅ぼす国」なのだ。「原子力ムラ」のエリートも同じだ。目先の金に惑い戦前
と同じ轍を踏むまい、所詮原発マネー依存での繁栄は「一炊の夢」に如かず。
 
 一直線の発展など歴史にあった例はなく、栄枯盛衰は世の常、東日本大震災
(天災)と福島原発事故(人災)で知らしめられた。実は二〇年も前から日本
は大きな転換点に立っていた。日本の経済力は一九九四年に世界のGDPの
十八、八%も占めたが、今や八、四%にまで落ち、今後更に減少していくのは
避けられない。しかしこの国は成長発展の夢を追い求め転換期の二〇年を失い
国家財政を破綻に追い込んでしまった。一方少子化(人口減)の中で高齢者の
絶対数は急増を続けてる。三万七千人の我が村も過去一〇年で高齢者が3千人
以上増えた。これらはこの国の置かれた状況の一面だが、言えることは経済成
長の言葉が出たら、冷めた目で対し、自らも住民の行政需要に財政規模の拡大
で応える成長前提の図式は捨てようということ。行政も住民も意識転換が求め
られている。
 村にはニュートリノ研究、ハドロン研究などを行う世界最先端の原子核研究
施設、大強度陽子加速器(J-PARC)というものが数年前にできた。原発
は労せずして巨額の金をくれるが、この施設からは電源交付金などは勿論、税
金も入らない。しかし社会的価値や文化的価値は絶大、世界中の優れた研究者
が村にやってくる。この価値をまちづくりに活かせるか否かは私たち住民の力
量にある。こういう時代だから挑戦し甲斐がある。
 
 低成長時代の地方の自立は外側の力を願ってもだめ。外部依存でなく自らの
力量で切り開く他ない。危険を冒して原発マネーに依存し時代の変化に不適応
となる愚は避けねばならない。そう言えば地方自立の根本理念は「小さくとも
キラリと光る」であった。「小国寡民」、それでいい。いわんや広域連合、
道州制などもっての外だ
 
***週刊[町村週報]1月7日号より http://www.zck.or.jp/shuhou/2824.pdf***
 
 
┏┓
┗■2.大飯原発、新基準案に不適合
 │  防潮堤や作業拠点 規制委、停止判断避ける
 └────(4月11日 東京新聞より)
 
 7月に施行される原発の新しい規制基準案を、原子力規制委員会が10日、示
した。想定できる最大級の津波を防ぐ防潮堤や、地震や放射能に耐える作業拠
点の整備など数多くの設備が要求されるが、唯一稼働中の関西電力大飯原発
(福井県おおい町)は、新基準の施行段階ではその多くを満たしていない。規
制委はどう判断するのか。(中略)
・・・・・作業拠点が完成するのは2015年度中で、関電はそれまでは、代わり
の施設として3、4号機の中央制御室の横にある会議室をあてるとしている。
 しかし、中央制御室は原子炉に近い。(中略)関電は既存の防潮堤を数メー
トルかさ上げして新基準に対応する考えだが、想定すべき最大級の津波の規模
を検討するのはこれからだ。
 テロや過酷事故の際に通常の制御室とは別に、独立して原子炉を制御・冷却
できる「第2制御室」の要求については、5年以内に整備すればよいと猶予期
間が設けられた。(中略)
 田中氏は「大飯は対策が進んでいる」「(津波よりも)原発の敷地が高い」
など予断を持った発言を繰り返す。
 新規制委が自ら決めた新基準。初めて判断を迫られる大飯原発で、例外扱い
がまかり通れば、規制委への信頼が大きくゆらぐのは間違いない。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
 └────
 
◆地震で損壊、否定できず 川内博史氏が見た福島第一1号機
(4月12日 東京新聞より抜粋)
 
┏福島第一原発1号機の非常用冷却装置は地震で壊れたのでは---。
┃地震原因説を唱えてきた川内博史前衆院議員が(今年)3月、東京電力以外の
┃第三者として初めて現地調査した。配管を覆っていた保温材や鉄骨などが散
┃乱する惨状を見て、事故原因の徹底解明を訴えている。こんな状況で原発の
┃新規制基準が導入され、原発が再稼働されていいのか。
 
(中略)東電は2011年10月に非常用復水器周辺を撮影した動画を公開した。東
電社員が「配管は大丈夫そうですね」と強調したり、水位計の表示について
「A系は65%」「B系は85%」と確認するなどの場面が収められている。とこ
ろが川内氏が水位計を見てみると、A系は70%、B系は100%。東電の発表と
違う理由を問うと、姉川氏(原子力設備管理部長)は「点検をしていないので、
正確な値を示しているかどうか、今の段階では分からない」と答えた。川内氏
が「数値は信用できないのか」と畳み掛けると、姉川氏は「そういうことです
ね」と認めた。
 天井の大物搬入口が開いているのも不可解だった。事故当時、ふたは閉まっ
ていたとみられる。5.7メートル四方、厚さ8ミリ、重さは1.5トンもあるが、
見当たらなかった。(中略)
 川内氏によれば、5階で爆発が起きれば、ふたは閉まったままか、4階に崩
れ落ちていなければおかしい。一方、4階で爆発した場合、ふたは上方向に吹
き飛ぶはずだ。4階での爆発なら、地震の揺れで破損した復水器と配管の隙間
から水素や放射性物質が漏れた可能性が高くなるわけだ。
 東電は爆発場所を「建屋の上部」と曖昧にし、ふたがどうなったかは「分か
らない」。(中略)
・・・実は調査は1回だけのはずだった。再調査の理由は、東電が撮影したビ
デオが「真っ暗」だったためだ。東電は「ビデオカメラのレンズカバーを閉じ
た状態で撮影してしまった」と釈明した。(中略)
 国会事故調査委員会の田中三彦委員が当時、建屋内の調査を予定し、東電の
「真っ暗で危険」という説明で断念していたが、今年2月に虚偽だったことが
発覚している。(中略)
 川内氏は東電の対応について「今も事故原因は解明されていないのに、『津
波が原因』に固執している。都合の悪いことは真っ黒でごまかそうとする」と
批判。
 
[デスクメモ] 福島中央テレビがとらえた1号機建屋の爆発映像の衝撃は忘れ
られない。その内部の子細な様子がネットTVの「ニコニコ動画」で見ることが
できる。川内氏は積極的に情報公開に努めてきた政治家で、被ばくを覚悟で撮
影した内容は極め付きだ。小紙が新聞なのが残念。テレビよ、なぜ流さないの
か。(呂)
 
 
◆福島第一 汚染水すべてタンクへ 東京電力方針転換「完了は6月中」
 (4月11日 東京新聞より)
 
 東京電力福島第一原発の地下貯水池で汚染水漏れが相次いだことを受け、東
電は十日、貯水池の汚染水を全て地上の金属製タンクに移し、今後は汚染水の
貯蔵に池を使わない方針を示した。
 現在、七つある貯水池のうち、四つの池に計2万3600トンの汚染水が入って
いる。東電は、タンクの空き容量が足りないことを理由に、漏れた池から別の
池に水を移し替えて対応する考えだった。
 しかし、移送先でも水漏れが起き、池の構造自体に欠陥があることが濃厚と
なった。このため東電は、既存の空きタンクに加え、新たに1万9千トン分の
タンクが5月中に増設できるめどがたったとして方針を転換した。(後略)
 
 
┏┓
┗■4.テント日誌 4月10日(水)
 │ 経産省前テントひろば578日目
 │ 毎週金曜の官邸まえ行動と連携し、脱原発運動の持続の中で
 └────(M/O)
 
 これは私事なのだが前日は私の誕生日だった。様々なところで誕生日を迎え
たがテントの中でというのも不思議なものだ。一番遅くまでテントに残ってい
たみなさんと泊りの面々でお祝いをしてもらった。思えば、テントはよく持っ
てきたし、見知らぬ多くの人に出会えたことに感謝しているが、今はこのテン
トが一日でも長くあることを願っている。機会あれば祝って頂いた皆さんのお
返しの誕生祝いをさせてもらいたいと思っている。
 
 今、テントでは3月14日の占有譲渡禁止の仮処分や損害賠償請求から、土
地明け渡し請求の訴訟がなされた段階にある。経産省側との土地明け渡し訴訟
をめぐる裁判がはじまろうとしている。5月23日が第一回目の口頭裁判であ
る。これに対して私たちはこちらから相手側を告訴することも含めて裁判問題
に立ち向かうつもりである。4月10日の午後からは弁護士も参加しての記者
会見でその立場を表明した。私たちは裁判を裁判として闘うが、それはあくま
で、脱原発の運動《表現》という立場を基本にして闘う。経産省側は自己の管
理下にある国有地の不法占拠として明け渡しを要求している。
 経産省前テントひろばという形態での使用が不法占拠であるということだが、
我々の行為は1)原発政策の転換《是非を含む討論も含めた》の要求、2)国
民的な意思表示と場の形成、3)土地使用の請求ということでなされている。
この中で、私たには1)と2)とが重要であり、3)はそのための土地《国有
地》使用請求であり、これはテント設立以来経産省側と交渉継続中のものであ
る。経産省側は3)のところを不法占拠としてきたが、私たちは1)と2)と
を含めこれに対抗するつもりである。
 裁判になれば裁判という土俵《枠組み》が設定され、3)の法律的な争いに
絞られていく傾向を持つ。どんな政治表現も道路交通法や威力業務妨害などの
法的な争いにされて、政治表現は疎外されてしまう。ここでは1)や2)は土
俵の外に置かれてしまう。こういう困難さを裁判は持つが裁判のこの枠組みを
乗り越えて1)や2)が登場し、裁判の争点になるように闘う。これが裁判の
中で追求する道である。
 しかし、不法占拠→明け渡し請求という訴訟そのものが、1)と2)を疎外
する形でのそれに対する経産省側の権力行使(政治的意思の行使)であること
は誰もが知っている。経産省側は私たちの1)や2)の要求を疎外することで、
それに対抗するという道をとっているのだ。こういう形態は現在の国家権力と
国民の関係であるが、私たちはだからこそ、1)や2)を直接に表現し続けな
ければならないのだ。直接民主主義やその行為はこれをさしている。記者会見
の席上で大口弁護士はこれを憲法の国民主権ということで説明していたが、国
民主権は権力によっては法律で疎外される。つまり、3)でもって1)や2)
が疎外されるように。国民主権は法律を超えた直接民主主義的な行為のなかに
しかない。今の場合ならテント保持の大衆的運動そのものである。
 
 裁判という提起自身がもつこうした政治的疎外(政治的対抗)に対して私た
ちは1)や2)を表現し続けることで対抗しなければならない。多くの人たち
が国民的運動としてテント保持の展開をということにほかならない。
 1)と2)のためにテントがあり、テントの保持はそのためだという闘いを
しっかりやって行くことで、大きな枠組みで裁判に対抗していくことやらねば
ならない。現在の継続している官邸前抗議行動と連携し、脱原発運動の持続が
それである。そんなことが記者会見でも主張されていた。(M/O)
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