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たんぽぽ舎です。【TMM:No1823】
2013年5月1日(水)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.甲状腺検査問題でスクープ記事を連発する毎日新聞に
福島県立医大が嫌がらせの抗議文を送付
みんなで抗議と応援を!!!
中田 弘明(たんぽぽ舎メルマガ読者)
★2.原発の新規制基準の多数の問題点を指摘する!
保安院時代の焼き直しもかなり。
安易な再稼働・新設 許さないためパブコメに意見を
吉田 隆(たんぽぽ舎メルマガ読者)
★3.「川内博史探検隊」ビデオを見て 連載3
爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発
この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
損壊、否定できず」】へのコメントです
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.新聞・雑誌から2つ
◆九電川内原発1・2号
7月にも再稼働申請へ (5月1日 茨城新聞より抜粋)
◆「核の不使用」署名せず
日本、NPT準備委の共同声明に反対 (4月25日 朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※5/3(金)第53回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:5月3日(金)18:00から20:00 第52回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
※柏崎刈羽バスツアー 5月18日(土)~19日(日)
大型バス2台(定員80名)、あと9名です。
申込みは先着順 お早めに申込みを!
━━━━━━━
┏┓
┗■1.甲状腺検査問題でスクープ記事を連発する毎日新聞に
| 福島県立医大が嫌がらせの抗議文を送付
| みんなで抗議と応援を!!!
└──── 中田 弘明(たんぽぽ舎メルマガ読者)
福島県民健康調査を実施している福島県立医科大が4月24日、
毎日新聞に抗議文を送りつけた。福島県立医科大が、甲状腺検査で
通常行うべき検査項目のうち、4つの観察項目を省略していたとの
報道に対し、「事実に反している」と反論している。
毎日新聞といえば、これまで、「秘密会」の暴露をはじめ、「県外避難者、後回
し」など、県民健康調査問題に関するスクープを連発。山下俊一教授を追い込み、
検討委員会座長退任の道筋をつくるなど大きな役割を果たしてきた。
今回、強く抗議せざるをえなかったのは、「検査項目省略」という事実が、
あまりにも重大なため、福島県立医科大の立場を揺るがすからであろう。
翌日にOurPlanetTVには、検査項目の省略を裏付ける資料が掲載されており、
毎日新聞の報道が正しいことは、疑いようがない。
いずれにしても、抗議文によって、毎日新聞の上層部が萎縮しないよう
毎日新聞には抗議に負けないよう、またどんどん継続取材をするよう激励を、
そして、福島県立医科大にはバカな抗議は取り下げ、情報の透明性を高めるよう、
声を大にする必要がある。
信頼の失墜している福島県立医科大には、今年、信頼回復のための
リスクコミュニケーション強化費用として、環境省は700万円の予算を
計上しているが、安心安全キャンペーンにムダな費用をかけるのではなく
情報公開こそきちんとしろ!と抗議の声をあげていこう。
*毎日新聞の記事「福島、子供の甲状腺検査 4観察項目省略、公表せず」
http://mainichi.jp/opinion/news/20130422ddm003040127000c.html
*県立医科大の抗議文「平成25年4月22日の毎日新聞報道について」
http://fukushima-mimamori.jp/urgent-info/2013/04/000092.html
*OurPlanetTVの記事「【資料は語る1】甲状腺検査で診断を省略」
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1577
<毎日新聞への負けるな応援連絡先>
メール https://form.mainichi.co.jp/toiawase/index.html
代表電話 03(3212)0321
社会部FAX 03(3212)0635
<福島県立医科大への抗議連絡先>
メール:kenkan@fmu.ac.jp
電話:024-549-5130
┏┓
┗■2.原発の新規制基準の多数の問題点を指摘する!
| 保安院時代の焼き直しもかなり。
| 安易な再稼働・新設 許さないためパブコメに意見を
└──── 吉田 隆(たんぽぽ舎メルマガ読者)
新規制基準の多くは保安院時代の基準を焼き直したもので推進の立場から作ら
れている。専門的で逐条的に検討するのは容易ではない。しかし、黙っていれば
容認になるので、次のようなことはパブコメに記したいと思っている。
1)福島であれほどひやひやさせてきた使用済み燃料プールの問題については、
構造規則で「・使用済燃料貯蔵槽から水があふれ、又は漏れるおそれがない
ものであって適切に水の漏えいを検知することができるものとすること。
・燃料等の取扱中に想定される燃料等の落下時及び重量物の落下時において
もその機能が損なわれないものとすること」(16条)とあっさりと記し、技
術基準で「プールの冷却、遮へい、未臨界確保機能や手順書の整備や訓練」
をあげるのみ。如何にも優等生の作文のようなものである。肝心の原子炉近
接の建屋最上階に設置することが適切なのか。乾式キャスクでの保管に早期
に切り替えるのがよいのではとの指摘は何ら反映していない。
2)随分議論になってきた40年廃炉の原則も、<経年劣化に関する技術的な評価
>で淡々と40年+10年+10年と記す。規制委員会の判断で60年まですんなり伸
びかねない。延長は危険をさらに増大するもので削除すべき。
3)バックアップ対策としての特定安全施設や直流電源設備については、必要と
規定しておきながら、「施工の5年後から求める」というのはどうにも納得
できない。規制は厳格であるべき。
4)福島の事故原因は、東電による事実上現地調査拒否(虚偽の真っ暗闇事件)
もあり、今もって不透明である。震度6程度の地震で重要施設が壊れていた
可能性は大きい。そうした真相究明を放置し、新基準の策定ばかり急ぐのは
問題である。立ち返り抜本的対策を。
5)今回のパブコメ対象としていないが、大飯原発は防波堤未完成、活断層の恐
れ、避難路も危うい。(半島には、住民ばかりか少なからぬ民宿があり、釣
り人が多く訪れている状況だが、唯一の避難路となる大橋は大地震に耐えら
れないことを福井県も認めている)
それでも、お墨付きを与え稼働の継続を認めようとしている。
これらは、規制委員会設置法の第1条「国民の生命、健康及び財産の保護、
環境の保全並びに我が国の安全保障に資する」に違反する重大な問題と言わ
なくてはならない。
○ところで、パブコメについて規制庁に問合せしたところ、逐条的でなくてよい、
フクシマの経験から思っていることを書くことも、質問形式でも構わないとの
返答。この際、多くの人々が意見を述べておくことは大切と思う。絶大な権限
を持った規制委員会が好き勝手に動くことを監視し、縛ることに寄与するだろ
う。少なくとも、昨夏のパブコメは政府の思惑を突き動かしたことは明らかで
ある。
○なお、もっと詳しいことを知りたい方、安全ならよいのではとの方は、その道
の専門家が3月に記した「『発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案』
の問題点」が参考になると思います。同氏は、元ゼネラル・エレクトリック社
の原発技術者、米国のシンクタンクで原子力発電所の安全対策に関するコンサ
ルタントをされていた、原発のプロです。
URLは、http://t.co/es2V5vILKr
┏┓
┗■3.「川内博史探検隊」ビデオを見て(3)
| 爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発
| この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
| 損壊、否定できず」】へのコメントです
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
4階に達したとき、ビデオには意外なものが映ります。上から光が降り注ぎ、
まるで外に出たかのように明るいのです。
これは一体何を意味するかというと、5階フロアの壁が吹き飛んだ際に、5階
と4階の大物搬入口を塞いでいたはずの「鉄板」が飛んでいたのです。しかし約
1.5トンの板は、現在何処にあるか分かっていません。4階フロアに落下して
いたのならばとうに見つかっているはずですが、見当たらないのでおそらく5階
フロアにあるだろうと思われます。
爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発。
しかし5階フロアで爆発が起き、すさまじい爆風で天井が落ち、4階フロアも
メチャクチャ、東電の玉井企画部部長も「瓦礫だらけ」と危険を指摘した4階フ
ロアには、上から爆風が落ちてきたはずです。それなのに仕切りの鉄板は上に飛
んでいったことになります。それは物理的には困難な現象でしょう。
実際、4階フロアの壊れ方は、とても5階の爆風によるものだけとは考えられ
ないほどの惨状を呈しています。
例えば、むき出しになった配管類。これら配管は全て断熱材が巻かれていまし
た。多くはIC(非常用復水器)へとつながり、又、炉心へと送られる配管や、
ICへの給水用の配管と思われますが、ビデオでは、どれがどの配管なのかはっ
きりは分かりません。しかしはっきり分かるのは、巻かれていたはずの断熱材が
ずたずたに引き裂かれていることです。中には配管の損傷を調査するために東電
がはがしたものがあるかも知れませんが、総てがそうであるはずはなくICその
ものを含めて引きちぎられたようになっている断熱材は、この場所で強力な爆発
が起きたと考えた方が自然です。
また、天井にあるダクトの破損状況も相当なものです。
ダクトも、内部から破裂したように見える損傷部分や外部から強力な爆風で押
しつぶされたように見えるもの、あるいはもう引きちぎられて原型さえ止めない
ものなど、大量の残骸となってあちこちに散乱しています。これもまた、5階の
爆風によるものというより4階で爆発があった証拠に見えます。
4階で爆発が起きる可能性は、この場所に水素が滞留することを意味しますが、
5階フロアに出た水素が下に位置する4階に下がることはありません。4階で爆
発が起きたとしたら、その水素は4階以下で圧力容器側から漏れ出したと考えら
れ、そうなれば圧力バウンダリからの漏出、つまり密封の破壊が考えられ、その
原因が地震と原発事故情報によるものではないかと疑われるわけです。
4階フロアの破壊の状況をもっと詳細に検証し、どの方向から爆発の圧力が掛
かっていったかを調べる必要があるのです ( 次号に続く)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から2つ
└────
◆九電川内原発1・2号
7月にも再稼働申請へ
九州電力の瓜生道明社長は30日の記者会見で、原発の再稼働について「(原子
力規制委員会による)基準が公布された時点(7月)で速やかに申請したい。まず
川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1,2号機と考えている」と述べ、7月にも申請
する考えを明らかにした。(中略)
九電は既に過酷事故への対策を実施するなど申請に向けた準備を進めてきた。
昨年11月に申請した電気料金の値上げでは、今年7月から川内原発1,2号機が
再稼働することを前提としている。(5月1日 茨城新聞より抜粋)
◆「核の不使用」署名せず
日本、NPT準備委の共同声明に反対
2015年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向け、スイス・ジュネーブで開か
れている第2回準備委員会で、核兵器の非人道性を訴えて24日に発表された共同
声明に、日本政府は署名しなかった。米国の「核の傘」に頼る安全保障政策と整
合性がとれない、と判断した。
「核の傘」との矛盾理由
共同声明は、核が使われると人道上、破滅的な結果を招くとして、「2度と使
われないことを保証する唯一の手段は完全な(核)廃絶だ」とする内容。南アフリ
カやスイスなど70カ国以上が賛同した。
昨年5月の第1回準備委では、スイスなど16カ国が同様の共同声明を発表した
が、日本は「事前の打診がなかった」として参加しなかった。(後略)
(4月25日 朝日新聞より抜粋)
2013年5月1日(水)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.甲状腺検査問題でスクープ記事を連発する毎日新聞に
福島県立医大が嫌がらせの抗議文を送付
みんなで抗議と応援を!!!
中田 弘明(たんぽぽ舎メルマガ読者)
★2.原発の新規制基準の多数の問題点を指摘する!
保安院時代の焼き直しもかなり。
安易な再稼働・新設 許さないためパブコメに意見を
吉田 隆(たんぽぽ舎メルマガ読者)
★3.「川内博史探検隊」ビデオを見て 連載3
爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発
この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
損壊、否定できず」】へのコメントです
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.新聞・雑誌から2つ
◆九電川内原発1・2号
7月にも再稼働申請へ (5月1日 茨城新聞より抜粋)
◆「核の不使用」署名せず
日本、NPT準備委の共同声明に反対 (4月25日 朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※5/3(金)第53回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:5月3日(金)18:00から20:00 第52回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
※柏崎刈羽バスツアー 5月18日(土)~19日(日)
大型バス2台(定員80名)、あと9名です。
申込みは先着順 お早めに申込みを!
━━━━━━━
┏┓
┗■1.甲状腺検査問題でスクープ記事を連発する毎日新聞に
| 福島県立医大が嫌がらせの抗議文を送付
| みんなで抗議と応援を!!!
└──── 中田 弘明(たんぽぽ舎メルマガ読者)
福島県民健康調査を実施している福島県立医科大が4月24日、
毎日新聞に抗議文を送りつけた。福島県立医科大が、甲状腺検査で
通常行うべき検査項目のうち、4つの観察項目を省略していたとの
報道に対し、「事実に反している」と反論している。
毎日新聞といえば、これまで、「秘密会」の暴露をはじめ、「県外避難者、後回
し」など、県民健康調査問題に関するスクープを連発。山下俊一教授を追い込み、
検討委員会座長退任の道筋をつくるなど大きな役割を果たしてきた。
今回、強く抗議せざるをえなかったのは、「検査項目省略」という事実が、
あまりにも重大なため、福島県立医科大の立場を揺るがすからであろう。
翌日にOurPlanetTVには、検査項目の省略を裏付ける資料が掲載されており、
毎日新聞の報道が正しいことは、疑いようがない。
いずれにしても、抗議文によって、毎日新聞の上層部が萎縮しないよう
毎日新聞には抗議に負けないよう、またどんどん継続取材をするよう激励を、
そして、福島県立医科大にはバカな抗議は取り下げ、情報の透明性を高めるよう、
声を大にする必要がある。
信頼の失墜している福島県立医科大には、今年、信頼回復のための
リスクコミュニケーション強化費用として、環境省は700万円の予算を
計上しているが、安心安全キャンペーンにムダな費用をかけるのではなく
情報公開こそきちんとしろ!と抗議の声をあげていこう。
*毎日新聞の記事「福島、子供の甲状腺検査 4観察項目省略、公表せず」
http://mainichi.jp/opinion/news/20130422ddm003040127000c.html
*県立医科大の抗議文「平成25年4月22日の毎日新聞報道について」
http://fukushima-mimamori.jp/urgent-info/2013/04/000092.html
*OurPlanetTVの記事「【資料は語る1】甲状腺検査で診断を省略」
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1577
<毎日新聞への負けるな応援連絡先>
メール https://form.mainichi.co.jp/toiawase/index.html
代表電話 03(3212)0321
社会部FAX 03(3212)0635
<福島県立医科大への抗議連絡先>
メール:kenkan@fmu.ac.jp
電話:024-549-5130
┏┓
┗■2.原発の新規制基準の多数の問題点を指摘する!
| 保安院時代の焼き直しもかなり。
| 安易な再稼働・新設 許さないためパブコメに意見を
└──── 吉田 隆(たんぽぽ舎メルマガ読者)
新規制基準の多くは保安院時代の基準を焼き直したもので推進の立場から作ら
れている。専門的で逐条的に検討するのは容易ではない。しかし、黙っていれば
容認になるので、次のようなことはパブコメに記したいと思っている。
1)福島であれほどひやひやさせてきた使用済み燃料プールの問題については、
構造規則で「・使用済燃料貯蔵槽から水があふれ、又は漏れるおそれがない
ものであって適切に水の漏えいを検知することができるものとすること。
・燃料等の取扱中に想定される燃料等の落下時及び重量物の落下時において
もその機能が損なわれないものとすること」(16条)とあっさりと記し、技
術基準で「プールの冷却、遮へい、未臨界確保機能や手順書の整備や訓練」
をあげるのみ。如何にも優等生の作文のようなものである。肝心の原子炉近
接の建屋最上階に設置することが適切なのか。乾式キャスクでの保管に早期
に切り替えるのがよいのではとの指摘は何ら反映していない。
2)随分議論になってきた40年廃炉の原則も、<経年劣化に関する技術的な評価
>で淡々と40年+10年+10年と記す。規制委員会の判断で60年まですんなり伸
びかねない。延長は危険をさらに増大するもので削除すべき。
3)バックアップ対策としての特定安全施設や直流電源設備については、必要と
規定しておきながら、「施工の5年後から求める」というのはどうにも納得
できない。規制は厳格であるべき。
4)福島の事故原因は、東電による事実上現地調査拒否(虚偽の真っ暗闇事件)
もあり、今もって不透明である。震度6程度の地震で重要施設が壊れていた
可能性は大きい。そうした真相究明を放置し、新基準の策定ばかり急ぐのは
問題である。立ち返り抜本的対策を。
5)今回のパブコメ対象としていないが、大飯原発は防波堤未完成、活断層の恐
れ、避難路も危うい。(半島には、住民ばかりか少なからぬ民宿があり、釣
り人が多く訪れている状況だが、唯一の避難路となる大橋は大地震に耐えら
れないことを福井県も認めている)
それでも、お墨付きを与え稼働の継続を認めようとしている。
これらは、規制委員会設置法の第1条「国民の生命、健康及び財産の保護、
環境の保全並びに我が国の安全保障に資する」に違反する重大な問題と言わ
なくてはならない。
○ところで、パブコメについて規制庁に問合せしたところ、逐条的でなくてよい、
フクシマの経験から思っていることを書くことも、質問形式でも構わないとの
返答。この際、多くの人々が意見を述べておくことは大切と思う。絶大な権限
を持った規制委員会が好き勝手に動くことを監視し、縛ることに寄与するだろ
う。少なくとも、昨夏のパブコメは政府の思惑を突き動かしたことは明らかで
ある。
○なお、もっと詳しいことを知りたい方、安全ならよいのではとの方は、その道
の専門家が3月に記した「『発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案』
の問題点」が参考になると思います。同氏は、元ゼネラル・エレクトリック社
の原発技術者、米国のシンクタンクで原子力発電所の安全対策に関するコンサ
ルタントをされていた、原発のプロです。
URLは、http://t.co/es2V5vILKr
┏┓
┗■3.「川内博史探検隊」ビデオを見て(3)
| 爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発
| この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
| 損壊、否定できず」】へのコメントです
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
4階に達したとき、ビデオには意外なものが映ります。上から光が降り注ぎ、
まるで外に出たかのように明るいのです。
これは一体何を意味するかというと、5階フロアの壁が吹き飛んだ際に、5階
と4階の大物搬入口を塞いでいたはずの「鉄板」が飛んでいたのです。しかし約
1.5トンの板は、現在何処にあるか分かっていません。4階フロアに落下して
いたのならばとうに見つかっているはずですが、見当たらないのでおそらく5階
フロアにあるだろうと思われます。
爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発。
しかし5階フロアで爆発が起き、すさまじい爆風で天井が落ち、4階フロアも
メチャクチャ、東電の玉井企画部部長も「瓦礫だらけ」と危険を指摘した4階フ
ロアには、上から爆風が落ちてきたはずです。それなのに仕切りの鉄板は上に飛
んでいったことになります。それは物理的には困難な現象でしょう。
実際、4階フロアの壊れ方は、とても5階の爆風によるものだけとは考えられ
ないほどの惨状を呈しています。
例えば、むき出しになった配管類。これら配管は全て断熱材が巻かれていまし
た。多くはIC(非常用復水器)へとつながり、又、炉心へと送られる配管や、
ICへの給水用の配管と思われますが、ビデオでは、どれがどの配管なのかはっ
きりは分かりません。しかしはっきり分かるのは、巻かれていたはずの断熱材が
ずたずたに引き裂かれていることです。中には配管の損傷を調査するために東電
がはがしたものがあるかも知れませんが、総てがそうであるはずはなくICその
ものを含めて引きちぎられたようになっている断熱材は、この場所で強力な爆発
が起きたと考えた方が自然です。
また、天井にあるダクトの破損状況も相当なものです。
ダクトも、内部から破裂したように見える損傷部分や外部から強力な爆風で押
しつぶされたように見えるもの、あるいはもう引きちぎられて原型さえ止めない
ものなど、大量の残骸となってあちこちに散乱しています。これもまた、5階の
爆風によるものというより4階で爆発があった証拠に見えます。
4階で爆発が起きる可能性は、この場所に水素が滞留することを意味しますが、
5階フロアに出た水素が下に位置する4階に下がることはありません。4階で爆
発が起きたとしたら、その水素は4階以下で圧力容器側から漏れ出したと考えら
れ、そうなれば圧力バウンダリからの漏出、つまり密封の破壊が考えられ、その
原因が地震と原発事故情報によるものではないかと疑われるわけです。
4階フロアの破壊の状況をもっと詳細に検証し、どの方向から爆発の圧力が掛
かっていったかを調べる必要があるのです ( 次号に続く)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から2つ
└────
◆九電川内原発1・2号
7月にも再稼働申請へ
九州電力の瓜生道明社長は30日の記者会見で、原発の再稼働について「(原子
力規制委員会による)基準が公布された時点(7月)で速やかに申請したい。まず
川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1,2号機と考えている」と述べ、7月にも申請
する考えを明らかにした。(中略)
九電は既に過酷事故への対策を実施するなど申請に向けた準備を進めてきた。
昨年11月に申請した電気料金の値上げでは、今年7月から川内原発1,2号機が
再稼働することを前提としている。(5月1日 茨城新聞より抜粋)
◆「核の不使用」署名せず
日本、NPT準備委の共同声明に反対
2015年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向け、スイス・ジュネーブで開か
れている第2回準備委員会で、核兵器の非人道性を訴えて24日に発表された共同
声明に、日本政府は署名しなかった。米国の「核の傘」に頼る安全保障政策と整
合性がとれない、と判断した。
「核の傘」との矛盾理由
共同声明は、核が使われると人道上、破滅的な結果を招くとして、「2度と使
われないことを保証する唯一の手段は完全な(核)廃絶だ」とする内容。南アフリ
カやスイスなど70カ国以上が賛同した。
昨年5月の第1回準備委では、スイスなど16カ国が同様の共同声明を発表した
が、日本は「事前の打診がなかった」として参加しなかった。(後略)
(4月25日 朝日新聞より抜粋)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1822】
2013年5月1日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.潮干狩りも要注意 首都圏海岸線はセシウムがいっぱい
放射線量独自調査の第4弾の報告
桐島瞬(ジャーナリスト)
★2.泉田新潟や嘉田滋賀両県知事らも強く批判
3000頁の文章を短期間にどう読むの?!
原発の新規制基準案の数々の問題点
吉田 隆(メルマガ読者)
★3.「川内博史探検隊」ビデオを見て 連載2
東電説明と余りに違う内部
始めから「国会事故調査」を妨害する意図があった。
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.雑誌記事より紹介
「放射能を多く含むキノコ、川魚を食べるのをやめたら、快方に。
放射能の少ない肉、牛乳を無償提供された人々の反応
「食品と暮らしの安全」5月号(289号)より紹介
★5.参院山口補選の勝敗、もう一つの視点
上関原発の建設は反対67パーセント、賛成23パーセント
柳田 真(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
♪連休(GW)の真ん中ですが、ぜひご参加下さい♪
※ 5/2学習会「わかりやすい放射能の話3
「ICRP解説、原子力事故後の長期汚染地域をどう捉えるかなど」にご参加を
日 時:5月2日(木)18:30開場 19:00開会
講 師:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:スペースたんぽぽ
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.潮干狩りも要注意 首都圏海岸線はセシウムがいっぱい
| 放射線量独自調査の第4弾の報告
└─── 桐島瞬(ジャーナリスト)
福島第一原発から拡散した夥しい量の放射性物質は、関東全域に降り注いでい
る。本誌はこれまで3度にわたり、関東地方の放射線量を独自調査(4月5日、
19日、26日号)。その結果、1都4県で除染基準(地上1メートルで毎時0・23マ
イクロシーベルト)を超える“ホットスポット”が見つかった。だが汚染されて
いるのは、空間や地表だけではない。海岸も放射性物質に侵されているのだー。
今回はゴールデンウイークから潮干狩りシーズンを迎える関東の海辺を測定た。
すると18カ所で採取した砂の大半から、放射性セシウムが検出されたのである。
最も高い汚染地を記録したのは、東京湾にある『葛西臨海公園』(江戸川区)だ。
この公園が接する海には、旧江戸川と荒川の2つの河川が流れ込む。(中略)
原発問題を追及する市民団体『たんぽぽ舎』副代表の山崎久隆氏が解説する。
「原発事故で飛び散った放射性物質の多くは最初、北関東の山林に降り注ぎまし
た。樹木の葉などに付着したセシウムは雨水に溶けながら地表に流れ落ち、やが
て上流の河川に混じる。それが河口付近まで流れてきているのが、現在の状況で
す。外部被曝は心配ありませんが、海岸で土壌に含まれるセシウムを吸い込めば、
内部被曝してしまいます。汚染が広範にわたっていれば、注意を促す看板を立て
る。また、もし1区画だけ線量が高いようなら、その場所に上から土をかけて除
染する方法もあります。(後略)
☆関東レジャー海岸の放射線量と汚染値―・江川海岸(千葉県木更津市江川)、富
津海岸(千葉県富津市富津)、葛西臨海公園西側(東京都江戸川区臨海町)、お台場
海浜公園(東京都港区台場)ほかいくつかの地区(フライデー5月10・17号より抜粋)
┏┓
┗■2.泉田新潟や嘉田滋賀両県知事らも強く批判
| 3000頁の文章を短期間にどう読むの?!
| 原発の新規制基準案数々の問題点
└─── 吉田 隆(メルマガ読者)
○4月10日 原子力規制委員会は新規制基準(新安全基準)案を決めた。これを
もとに原発の再稼働や新規建設を進めようとし、目下、4月11日から5月10日まで
のパブコメに入っている。パブコメは、「広く国民の皆様の御意見を募集いたし
ます」と言葉は丁重だが、3000頁もの厖大な文書でありながら、全体の目次もつ
けていない。せめて関心事だけ見ようとしても容易でなく、しかも1ケ月の時間
しかない。形ばかりの公募であることがはっきりする。
○嘉田滋賀県知事は、10日「事故があれば被害を受ける三十キロ圏なのに、国か
ら何も意見を求められないのはおかしい。日本の原子力政策がいかに自治体を排
除しているか」と不快感を示し、基準案の内容には「安心できるとは言いにくい。
アメリカやドイツと違い、自然保護や環境保全、人の健康と安全を守る視点が弱
い。技術的、プラントに集約しすぎ」と指摘。これらの点を踏まえ、パブリック
コメントに県として意見を出す方針を明らかにした。
○ 22日には、泉田新潟県知事も、同県が設置した福島第1原発事故の検証委員
会の議論に基づいた要請書を手渡すため、原子力規制庁の池田克彦長官と面会し
た。冒頭から、「原発と住民の安全を守る気があるのか」「中越地震の時に、火
災事故と複合災害を経験している。現場がどうだったのか聞かないで、どうして
安全を判断できるのか」と原子力規制委員会を批判した。去年10月に田中委員
長宛てに、原発事故対策と住民の避難対策の強化を求める質問状を送ったにも関
わらず、4ヶ月間も回答がないまま、原子力災害対策指針や新基準を策定してい
ると厳しく非難。「住民の避難対策などについて、なぜ原発立地地域の話を聞か
ないのか」と声をあらげている。
新潟県の提出資料「原子力発電所の安全対策及び住民等の防護対策について」
は、下記URLでご覧になれます。
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/801/899/130410_youbou.pdf
(出典:脱原発イロハネット62号)
┏┓
┗■3.「川内博史探検隊」ビデオを見て 連載2
| 東電説明と余りに違う内部
| 始めから「国会事故調査」を妨害する意図があった。
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○発端は昨年の国会事故行において、東電に対し1号機の建屋内に立ち入り調
査を行うことを通告したことから始まります。国会事故調は国会に設置された
ものですから、国政調査権があります。従って立ち入りを「願い出る」立場で
はなく「通告」する立場です。東電は「許可」する立場ではなく「便宜を図
る」立場です。
ところが、東電と事故調メンバーとのやりとりはまるで逆。どうしても立ち
入りさせたくない東電は、あることないことを並べ立てて阻止しようとします。
とはいえ国会事故調メンバーに対し「立ち入らせない」とは言えないので、何
とか事故調側が断念せざるを得ないように持って行きます。そのため現場は
「真っ暗」という説明を始めとして、如何に危険であるかを主張します。
東電第三者委員会が出した報告書「国会事故調への東京電力株式会社の対応
に関する第三者検証委員会」には、そのあたりのやりとりがかなり詳しく書か
れていますので、だいたいのことは分かります。
○「真っ暗」はウソでしたが、他にもウソが沢山あります。まず「内部は放射
線量が高い」ですが、1号機は他と比べても低い方であり、さらにサーベイも
行われているので線量が高い場所は分かっています。その場所を避ければ、被
曝量を抑えつつ調査を行うことは難しくありません。実際に川内議員は二度立
ち入りしていますが、1度目は5ミリシーベルト二度目は4ミリシーベルトで
あったと言います。たしかに一般人の年間被曝量の5倍をわずか30分で被曝
するというのは低いわけがありませんが、調査で立ち入るならば、その程度は
被曝することが前提となるし、それが嫌ならば立ち入らないでしょう。他の場
所に比べて飛び抜けて高いというわけでもありません。
敷地内にはもっと厳しい場所はいくらでもあります。
○瓦礫が産卵していて極めて危険というのは、4階フロアに限られます。そも
そも爆発のあった5階部分は天井崩落により入れません。さらに4階も爆発が
あって瓦礫が散乱しているのは事実ですが、その下、つまり3階より下には瓦
礫はほとんどありません。4階に限って危険であると言うべきです。
また、大物搬入口には手すりがなく、転落すれば21メートル落下するとい
うのもウソです。手すりがないのは5階部分、むしろ大物搬入口の5階に手す
りがないことの方が問題です。
4階より下は瓦礫で破損しているとはいえ手すりは存在しますから、転落の
危険性はほとんどありません。
グレーチング(鉄骨で作った格子状の歩道)がさびてぼろぼろなととも言っ
ていますが、そのような形跡は一切ありません。
アラームメーターが鳴り続けて立ち入ったメンバーがパニックになるという
口実も実際にはビデオではアラームは鳴るものの間欠的であり、むしろ聞き取
りにくい場面もあったくらいです。
○「真っ暗」以外にも、東電の案内人は手にライトを持って入りますが、それ
がなければ暗すぎるのは、4階よりも下のフロアであり、4階部分は明るい日
中ならばライトが無くても歩けないほどの暗さではありません。大物搬入口か
らの光が十分さしているので、足下が見えない場所は限られます。IC装置の
間など、もともと光の届きにくい場所以外は、さほど暗くはありません。
1号機の覆いは、もともとコンクリートなど強固な素材ではなく、光を通す
材質で作っています。さらに内部に照明をもうけ、明るく照らせるようにして
います。
○考えるまでもないことですが1号機は将来、原子炉圧力容器のさらに下にま
で落ちた燃料デブリを取り出す予定です。そのためには建屋を改造し取り出し
作業に向けた設備を構築しなければなりません。真っ暗では作業が出来るわけ
もなく、そのために照度を考えた設計になっています。およそ東電職員でなく
ても知っている事実です。
これが真っ暗では入れないと説明をしたわけですから、始めから「国会事故
調を妨害する」意図があったことは明白でしょう。 ( 次号に続く)
┏┓
┗■4.「放射能を多く含むキノコ、川魚を食べるのをやめたら、快方に。
| 放射能の少ない肉、牛乳を無償提供された人々の反応
| ウクライナの人々の病気が治った、喜びの子どもら
└──── 「食品と暮らしの安全」5月号(289号)より紹介
NPO法人「食品と暮らしの安全基金」(小若順一代表、旧名は日本子孫基金)が
毎月1回発行している月刊誌『食品と暮らしの安全』5月号(289号)に注目すべき
記事が載っているので紹介します。
・食事から放射能を抜いたら「奇跡」が次々と起きた。
医者が治せなかった病気を治せたら、「奇跡」と呼んでいいとすれば、ウクライ
ナの子どもは次々と奇跡を起こしていました。放射能の少ない食品をみな様から
のカンパで無償提供し、ウクライナの子を救いながら、福島の子も助かる道を見
つけました。(以下後略)
☆問い合わせ先:食品と暮らしの安全基金
住所:〒338-0003 埼玉県さいたま市中央区本町東2-14-18
電話番号:048-851-1212 ファックス番号:048-851-1214
Eメール:mail@tabemono・info
定価:40ページ、1000円
┏┓
┗■5.参院山口補選の勝敗、もう一つの視点
| 上関原発の建設は反対67パーセント、賛成23パーセント
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
○参院山口選挙区の補欠選挙は予想通り、自民勝利となったが、もう一つ注目す
べき視点がある。読売新聞の報道からそれを見る。読売新聞が4月28日山口県内
の投票所100カ所で投票を終えた有権者2890人を対象に行った出口調査によると
☆上関原発の建設については「反対」が67パーセント、「賛成」が23パーセント。
○原発賛成=推進の読売新聞の調査ですら、7割近い人が原発に反対している事
実は注目される。ここに私たちは目を向けて、原発再稼働反対→「原発なし」の
社会をめざそう!
2013年5月1日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.潮干狩りも要注意 首都圏海岸線はセシウムがいっぱい
放射線量独自調査の第4弾の報告
桐島瞬(ジャーナリスト)
★2.泉田新潟や嘉田滋賀両県知事らも強く批判
3000頁の文章を短期間にどう読むの?!
原発の新規制基準案の数々の問題点
吉田 隆(メルマガ読者)
★3.「川内博史探検隊」ビデオを見て 連載2
東電説明と余りに違う内部
始めから「国会事故調査」を妨害する意図があった。
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.雑誌記事より紹介
「放射能を多く含むキノコ、川魚を食べるのをやめたら、快方に。
放射能の少ない肉、牛乳を無償提供された人々の反応
「食品と暮らしの安全」5月号(289号)より紹介
★5.参院山口補選の勝敗、もう一つの視点
上関原発の建設は反対67パーセント、賛成23パーセント
柳田 真(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
♪連休(GW)の真ん中ですが、ぜひご参加下さい♪
※ 5/2学習会「わかりやすい放射能の話3
「ICRP解説、原子力事故後の長期汚染地域をどう捉えるかなど」にご参加を
日 時:5月2日(木)18:30開場 19:00開会
講 師:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:スペースたんぽぽ
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.潮干狩りも要注意 首都圏海岸線はセシウムがいっぱい
| 放射線量独自調査の第4弾の報告
└─── 桐島瞬(ジャーナリスト)
福島第一原発から拡散した夥しい量の放射性物質は、関東全域に降り注いでい
る。本誌はこれまで3度にわたり、関東地方の放射線量を独自調査(4月5日、
19日、26日号)。その結果、1都4県で除染基準(地上1メートルで毎時0・23マ
イクロシーベルト)を超える“ホットスポット”が見つかった。だが汚染されて
いるのは、空間や地表だけではない。海岸も放射性物質に侵されているのだー。
今回はゴールデンウイークから潮干狩りシーズンを迎える関東の海辺を測定た。
すると18カ所で採取した砂の大半から、放射性セシウムが検出されたのである。
最も高い汚染地を記録したのは、東京湾にある『葛西臨海公園』(江戸川区)だ。
この公園が接する海には、旧江戸川と荒川の2つの河川が流れ込む。(中略)
原発問題を追及する市民団体『たんぽぽ舎』副代表の山崎久隆氏が解説する。
「原発事故で飛び散った放射性物質の多くは最初、北関東の山林に降り注ぎまし
た。樹木の葉などに付着したセシウムは雨水に溶けながら地表に流れ落ち、やが
て上流の河川に混じる。それが河口付近まで流れてきているのが、現在の状況で
す。外部被曝は心配ありませんが、海岸で土壌に含まれるセシウムを吸い込めば、
内部被曝してしまいます。汚染が広範にわたっていれば、注意を促す看板を立て
る。また、もし1区画だけ線量が高いようなら、その場所に上から土をかけて除
染する方法もあります。(後略)
☆関東レジャー海岸の放射線量と汚染値―・江川海岸(千葉県木更津市江川)、富
津海岸(千葉県富津市富津)、葛西臨海公園西側(東京都江戸川区臨海町)、お台場
海浜公園(東京都港区台場)ほかいくつかの地区(フライデー5月10・17号より抜粋)
┏┓
┗■2.泉田新潟や嘉田滋賀両県知事らも強く批判
| 3000頁の文章を短期間にどう読むの?!
| 原発の新規制基準案数々の問題点
└─── 吉田 隆(メルマガ読者)
○4月10日 原子力規制委員会は新規制基準(新安全基準)案を決めた。これを
もとに原発の再稼働や新規建設を進めようとし、目下、4月11日から5月10日まで
のパブコメに入っている。パブコメは、「広く国民の皆様の御意見を募集いたし
ます」と言葉は丁重だが、3000頁もの厖大な文書でありながら、全体の目次もつ
けていない。せめて関心事だけ見ようとしても容易でなく、しかも1ケ月の時間
しかない。形ばかりの公募であることがはっきりする。
○嘉田滋賀県知事は、10日「事故があれば被害を受ける三十キロ圏なのに、国か
ら何も意見を求められないのはおかしい。日本の原子力政策がいかに自治体を排
除しているか」と不快感を示し、基準案の内容には「安心できるとは言いにくい。
アメリカやドイツと違い、自然保護や環境保全、人の健康と安全を守る視点が弱
い。技術的、プラントに集約しすぎ」と指摘。これらの点を踏まえ、パブリック
コメントに県として意見を出す方針を明らかにした。
○ 22日には、泉田新潟県知事も、同県が設置した福島第1原発事故の検証委員
会の議論に基づいた要請書を手渡すため、原子力規制庁の池田克彦長官と面会し
た。冒頭から、「原発と住民の安全を守る気があるのか」「中越地震の時に、火
災事故と複合災害を経験している。現場がどうだったのか聞かないで、どうして
安全を判断できるのか」と原子力規制委員会を批判した。去年10月に田中委員
長宛てに、原発事故対策と住民の避難対策の強化を求める質問状を送ったにも関
わらず、4ヶ月間も回答がないまま、原子力災害対策指針や新基準を策定してい
ると厳しく非難。「住民の避難対策などについて、なぜ原発立地地域の話を聞か
ないのか」と声をあらげている。
新潟県の提出資料「原子力発電所の安全対策及び住民等の防護対策について」
は、下記URLでご覧になれます。
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/801/899/130410_youbou.pdf
(出典:脱原発イロハネット62号)
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┗■3.「川内博史探検隊」ビデオを見て 連載2
| 東電説明と余りに違う内部
| 始めから「国会事故調査」を妨害する意図があった。
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○発端は昨年の国会事故行において、東電に対し1号機の建屋内に立ち入り調
査を行うことを通告したことから始まります。国会事故調は国会に設置された
ものですから、国政調査権があります。従って立ち入りを「願い出る」立場で
はなく「通告」する立場です。東電は「許可」する立場ではなく「便宜を図
る」立場です。
ところが、東電と事故調メンバーとのやりとりはまるで逆。どうしても立ち
入りさせたくない東電は、あることないことを並べ立てて阻止しようとします。
とはいえ国会事故調メンバーに対し「立ち入らせない」とは言えないので、何
とか事故調側が断念せざるを得ないように持って行きます。そのため現場は
「真っ暗」という説明を始めとして、如何に危険であるかを主張します。
東電第三者委員会が出した報告書「国会事故調への東京電力株式会社の対応
に関する第三者検証委員会」には、そのあたりのやりとりがかなり詳しく書か
れていますので、だいたいのことは分かります。
○「真っ暗」はウソでしたが、他にもウソが沢山あります。まず「内部は放射
線量が高い」ですが、1号機は他と比べても低い方であり、さらにサーベイも
行われているので線量が高い場所は分かっています。その場所を避ければ、被
曝量を抑えつつ調査を行うことは難しくありません。実際に川内議員は二度立
ち入りしていますが、1度目は5ミリシーベルト二度目は4ミリシーベルトで
あったと言います。たしかに一般人の年間被曝量の5倍をわずか30分で被曝
するというのは低いわけがありませんが、調査で立ち入るならば、その程度は
被曝することが前提となるし、それが嫌ならば立ち入らないでしょう。他の場
所に比べて飛び抜けて高いというわけでもありません。
敷地内にはもっと厳しい場所はいくらでもあります。
○瓦礫が産卵していて極めて危険というのは、4階フロアに限られます。そも
そも爆発のあった5階部分は天井崩落により入れません。さらに4階も爆発が
あって瓦礫が散乱しているのは事実ですが、その下、つまり3階より下には瓦
礫はほとんどありません。4階に限って危険であると言うべきです。
また、大物搬入口には手すりがなく、転落すれば21メートル落下するとい
うのもウソです。手すりがないのは5階部分、むしろ大物搬入口の5階に手す
りがないことの方が問題です。
4階より下は瓦礫で破損しているとはいえ手すりは存在しますから、転落の
危険性はほとんどありません。
グレーチング(鉄骨で作った格子状の歩道)がさびてぼろぼろなととも言っ
ていますが、そのような形跡は一切ありません。
アラームメーターが鳴り続けて立ち入ったメンバーがパニックになるという
口実も実際にはビデオではアラームは鳴るものの間欠的であり、むしろ聞き取
りにくい場面もあったくらいです。
○「真っ暗」以外にも、東電の案内人は手にライトを持って入りますが、それ
がなければ暗すぎるのは、4階よりも下のフロアであり、4階部分は明るい日
中ならばライトが無くても歩けないほどの暗さではありません。大物搬入口か
らの光が十分さしているので、足下が見えない場所は限られます。IC装置の
間など、もともと光の届きにくい場所以外は、さほど暗くはありません。
1号機の覆いは、もともとコンクリートなど強固な素材ではなく、光を通す
材質で作っています。さらに内部に照明をもうけ、明るく照らせるようにして
います。
○考えるまでもないことですが1号機は将来、原子炉圧力容器のさらに下にま
で落ちた燃料デブリを取り出す予定です。そのためには建屋を改造し取り出し
作業に向けた設備を構築しなければなりません。真っ暗では作業が出来るわけ
もなく、そのために照度を考えた設計になっています。およそ東電職員でなく
ても知っている事実です。
これが真っ暗では入れないと説明をしたわけですから、始めから「国会事故
調を妨害する」意図があったことは明白でしょう。 ( 次号に続く)
┏┓
┗■4.「放射能を多く含むキノコ、川魚を食べるのをやめたら、快方に。
| 放射能の少ない肉、牛乳を無償提供された人々の反応
| ウクライナの人々の病気が治った、喜びの子どもら
└──── 「食品と暮らしの安全」5月号(289号)より紹介
NPO法人「食品と暮らしの安全基金」(小若順一代表、旧名は日本子孫基金)が
毎月1回発行している月刊誌『食品と暮らしの安全』5月号(289号)に注目すべき
記事が載っているので紹介します。
・食事から放射能を抜いたら「奇跡」が次々と起きた。
医者が治せなかった病気を治せたら、「奇跡」と呼んでいいとすれば、ウクライ
ナの子どもは次々と奇跡を起こしていました。放射能の少ない食品をみな様から
のカンパで無償提供し、ウクライナの子を救いながら、福島の子も助かる道を見
つけました。(以下後略)
☆問い合わせ先:食品と暮らしの安全基金
住所:〒338-0003 埼玉県さいたま市中央区本町東2-14-18
電話番号:048-851-1212 ファックス番号:048-851-1214
Eメール:mail@tabemono・info
定価:40ページ、1000円
┏┓
┗■5.参院山口補選の勝敗、もう一つの視点
| 上関原発の建設は反対67パーセント、賛成23パーセント
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
○参院山口選挙区の補欠選挙は予想通り、自民勝利となったが、もう一つ注目す
べき視点がある。読売新聞の報道からそれを見る。読売新聞が4月28日山口県内
の投票所100カ所で投票を終えた有権者2890人を対象に行った出口調査によると
☆上関原発の建設については「反対」が67パーセント、「賛成」が23パーセント。
○原発賛成=推進の読売新聞の調査ですら、7割近い人が原発に反対している事
実は注目される。ここに私たちは目を向けて、原発再稼働反対→「原発なし」の
社会をめざそう!
たんぽぽ舎です。【TMM:No1821】
2013年4月30日(火)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「川内博史探検隊」ビデオを見て-東電のやり方・「隠ぺい勝ち」が
少し破られてきた (連載の1) 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.福島産の汚染山菜、タケノコが闇出荷、食卓へ
首都圏・名古屋、京都、大阪などに4トン車で
原発事故は、ワルにとって金の成る大木になっている。
★3.経産省前テント排除より原発廃絶・廃炉が先じゃないの?
5月10日(金)17時~18時 明渡請求訴訟に抗議する大集会
川内、伊方原発の再稼働なんてトンデモナイ!
経産省前テントひろば
★4.テント日誌 特別版(4月27日)
原子力災害対策指針についてのパブコメを書くことを勧める文を
「再稼働阻止全国ネットワーク」で作成したので紹介します
━━━━━━━
★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~★
原発問題に関心をよせている皆さん、メルマガ「地震と原発事故情報」を日々
読んで広めてくださっている皆さんへ、日刊メルマガ発信体制とたんぽぽ舎の活
動へのカンパのお願いです。
メールマガジンを日刊で発信するには、かなりの努力と費用がかかります。
日刊メルマガを今後も継続・発信するため、たんぽぽ舎(5階)とスペースたん
ぽぽ4階学習室)を維持運営するため、原発再稼働阻止の活動のため、皆さまの
あたたかいカンパをお願いします。
一口千円。できれば二口(以上)をよせていただくと幸いです。
【郵便振込 00180-1-403856 加入者名 たんぽぽ舎】
【直接送付/ご持参
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎】
★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~★
┏┓
┗■1.「川内博史探検隊」ビデオを見て-東電のやり方・「隠ぺい勝ち」が
| 少し破られてきた (連載の1)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
この記事は、たんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804★3「地震で損壊、
否定できず」】へのコメントです
「◆地震で損壊、否定できず 川内博史氏が見た福島第一1号機」の記事に登場
する東電フクイチ内部ビデオを見ました。それに基づくコメントです。
なお、フクイチ1号機内部ビデオは少なくても3本あります。最初は東電撮影
の2011年10月映像、二つ目は川内博史氏が最初に入った時のビデオ、そして三本
目がたんぽぽ舎でも川内氏本人が話されたご本人撮影の鮮明なビデオです。
実は三つもあってまともに状況が分かるのは最後だけ。最初のものは映像がぶ
れすぎて何を撮っているかよく見えないもの。二本目は川内氏に同行した東電職
員が取ったものですが「ビニールテープにくっついていてシャッターが開いてい
なかった」という信じがたい理由で映像が「真っ暗」、三本目がインターネット
にも公開されている「まともな」ビデオです。
インターネット動画サイトの解説で川内氏本人が話していることですが、東電
は本当に「真っ黒」が大好き。これまで情報の公開を請求して「真っ黒」(白抜
きのもありますが隠されたという意味では同じことです)を公開したケースは様
々ありました。
最近の傾向では真っ黒を出しておいて、世論の批判が高まると国が東電に「提
出せよ」と要求すると渋々小出しに公表する。そう、東電のテレビ会議動画がま
さしくそれですが、こういう態度に出ます。例えば「10」件の資料を真っ黒で
出しても「3」しか批判されなければ結局「7」は「隠ぺい勝ち」、残りの「3」
のうち「1」しか国が文句を言わなければ結局「9」が「隠ぺい勝ち」。それが
東電のやりかたであり、東電体質といのはこういうことを含めて言います。まと
もな報道機関ならばみんな経験していることですが、東電という看板は、これま
での「隠ぺい勝ち」がまかり通るような威力を持っていました。
しかし福島原発事故以来、遅まきながら「おかしいんじゃないか」と、マスコ
ミの一部がようやくまともな報道機関になってきて、最近では「隠ぺい勝ち」と
なるケースが減ったということです。しかし依然として全面公開されていないテ
レビ会議、あるいは費用見積もりや契約となると一切明らかにしない態度、肝心
のデータは存在しないと言い張り、どうあっても明らかにしないなど。どうして
も明らかにしたくない場合はデータそのものが「存在しない」ことにしてしまい
ます。あるいはそれを見越して、危うそうなデータは始めから取得しないなどと
いうとんでもないことさえやらかします。
さて、公表された川内ビデオで特に気になった点を書きます。(次号へ)
┏┓
┗■2.福島産の汚染山菜、タケノコが闇出荷、食卓へ
| 首都圏・名古屋、京都、大阪などに4トン車で
| 原発事故は、ワルにとって金の成る大木になっている。
└────
月刊「食品と暮らしの安全=5月号」に載った注目記事を紹介します。
☆ 福島産 山菜・タケノコを闇出荷
―事故後、3度目の山菜シーズンが福島に訪れましたが、地元では放射能汚染
で敬遠され、採る人もいなくなった山菜。
ところが、秘かに首都圏、西日本へ出荷されていたのです。その実態を吾妻博
勝氏にルポしてもらいました。―
以下、小項目を紹介します。
・放射能汚染されたイノシシ
・地元で食べない山菜が闇で
・産地はどうにでもなる
・首都圏、名古屋、京都、大阪などに4トン車で3回に1回
・「子供に食べさせたくない野菜」出荷
・学校給食からはじかれた食材は県外へ
(柳田)
┏┓
┗■3.経産省前テント排除より原発廃絶・廃炉が先じゃないの?
| 5月10日(金)17時~18時 明渡請求訴訟に抗議する大集会
| 川内、伊方原発の再稼働なんてトンデモナイ!
└──── 経産省前テントひろば
国は経産省前テントひろばに対して、土地の「明け渡し請求訴訟」を東京地裁
に申し立てた。冗談ではない! 安全だと言って原発を国策として推進してきた
国や経産省の責任はどうなったのか? テントは脱原発・反原発運動を進める私
たち国民のものだ。テント排除を言うなら、原発の廃絶・廃炉が先だろう!
ましてや事故のちゃんとした検証もないまま、単に経済的理由のためにせっか
く大人しく眠ろうとしている原発を再稼働させるなんてトンデモナイことだ。国
の理不尽な「明け渡し請求訴訟」に断固として抗議したい。
5月10日(金)17時~18時、経産省前テントひろばに集まろう!
そして大きな抗議の声を挙げよう!
明渡請求訴訟を撤回しない?! 5月16日(木)~22日(木)まで
連続共同ハンスト突入
国がどうしても訴訟を撤回しないなら、5月16日朝から22日正午まで7日間
(正味172時間)、抗議の連続共同ハンストに入ります。我こそはと思う方々が
テント前で、例え1日24時間でも共にハンストに入ることを呼び掛けます。
ハンストに参加されるという方の電話連絡をお待ちします。070-6473-1947
┏┓
┗■4.テント日誌 特別版(4月27日)
| 原子力災害対策指針についてのパブコメを書くことを勧める文を
| 「再稼働阻止全国ネットワーク」で作成したので紹介します
└────
「再稼働阻止全国ネットワーク」からのお願いです。
今、規制委員会が原子力災害対策指針についてのパブコメを実施中です。
政府は全国の原発立地・周辺地域に原子力災害対策を押しつけて原発を再稼働さ
せようとしています。これに対して全国からNOを訴えることが非常に大事だと
思います。私たち「再稼働阻止全国ネットワーク」からパブリックコメントを出
そうと呼びかける文を作ってみました。これをご参考にできれば連休中にパブコ
メを出していただきたいと思います。どうぞご参考に。
1 原子力災害対策指針にNO! 5 月9日(木)締切
―パブコメで規制委を糾弾しよう―
2013年4月27日「再稼働阻止全国ネットワーク」
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(たんぽぽ舎気付)
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
mail info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
HP http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/
原子力災害対策指針(改定原案)のパブリックコメントを今募集中です。
皆さん、お忙しいと思いますが、何とか連休中に原子力防災指針批判の意見(異
見)を一言でも書いて、原子力規制庁に提出してください。ウェブで簡単にでき
ます。FAX 送信でも可能です。
○パブコメ募集案内
原子力災害対策指針(改定原案)に対する意見募集について
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_1.html
・インタネットで意見提出する場合
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198252302&Mode=0
・意見提出用紙など
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_1/130410-04.pdf
住所:〒106-8450 東京都港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル 原子力規制庁
原子力防災課宛て FAX:03-5114-2121
福島原発事故が起きた時の災害対策について福島県の行政や人々から十分なヒ
アリングもせず、全国の原発立地地域や周辺地域の行政や住民から意見を聞くこ
ともせずに「指針」が制定された。このことは、4月22日の泉田新潟県知事の規
制庁長官に対する発言「福島の検証もしていない、行政機関の話も聞かない、現
場の声も聞かない。そんな安全基準がどうして役に立つのですか?」が象徴的に
示している。そればかりか、原子力災害対策計画を策定させられた地域や原子力
防災訓練が実施された地域では、住民の「あまりに非現実的な計画だ、非現実的
な訓練だ」の不満が全国の原発立地・周辺で巻き起こっている。
以上を踏まえ、再稼働阻止全国ネット事務局の意見を以下に紹介します。
これらを参考に原子力規制委員会・規制庁に厳しい意見を是非提出してください。
1 避難計画は非現実的、周辺住民の意見を聞いて避難計画を見直せ
避難計画を立て避難訓練をする中で、計画があまりに非現実的であることが確
認された。住民や自治体の意見を聞いて、再度計画を策定し直すべき。
計画の問題点の一例を以下に示す。
▼バスによる避難を計画されているが、バス会社は対応できないと言明している。
▼防災訓練を経験した住民は、避難が膨大な負担になることを知った。こんな計
画と訓練を必要とさせるのであれば原発をやめるべきだ。
▼若狭湾周辺では、災害時に原発のすぐそばを通りぬけないと避難できない。
2 福島原発事故を総括すれば原発を動かすことは間違い
福島原発事故から2年経ったが、以下に記すように、全く収束していないばか
りか、更なる放射能放出が心配され、今も被災者を苦しめている。このような状
況下で原発を動かすことを前提に原子力災害対策指針をつくりそれを全国の関係
自治体と住民に押し付けることは根本的に間違っている。
▼原発事故は、周辺地域の人々のふるさとも仕事も生活も奪い、今も16万人以
上の人に避難を余儀なくしている。
▼住民や子どもの健康管理も不十分で人々は不安を抱え、今後の疾病が心配され
る。
▼3つの事故調査委員会の報告が出たが検証も対策も不十分、かつ未だに原子炉
の状況は分からない。
▼4号機の核燃料棒のプールは不安定でまた大地震が起こったら日本列島に人が
住めなくなる。
▼フクイチ敷地には今も約27万トンの汚染水が貯まり毎日400トンずつ増加
している。
▼地下貯水槽の水漏れが発生し対策が汚染水対策と廃炉作業の計画の全面的見直
しを迫られている。
▼フクイチの廃炉化の作業は緒に就いたばかりで目処は立っていず作業労働者の
被曝も心配。
▼原発事故は海も土も大気も汚し地球全体を汚染した。
3 原子力災害対策指針の策定手続きに問題あり指針全体のパブコメをやり直せ
▼改定部分の意見募集でなく「指針」全体についての意見募集をまず実施するべ
き
▼前回のパブコメ意見について、もう一度公開の場で議論するべき
(注釈)
原子力災害対策指針は、原子力規制委員会が発足して間もない2012年10月31日
に初めて制定されたがパブコメにかけられなかった。そして2013年1月30日に改
定原案に対するパブコメを行政手続法に反して2週間に短縮して実施されそれで
も3155件もの意見が出された。にも拘わらず、2月27日の原子力規制委員会で数
十分間討論されただけで確定。さらに、その後の緊急時モニターリングとヨーソ
剤配布について修正を加え、そのことに限定して再度のパブコメ募集を今実施中
である。
2012年 9月19日 原子力規制委員会・規制庁発足
10月31日 原子力災害対策指針策定(新規)
2013年 1月30日~改定原案へのパブコメ(2週間、3155通)
4月10日~改定原案へのパブコメ(今回、一カ月)
以上から指針制定において手続き上重大な過ちがあることが明らかだ。
4 福島原発事故における避難の実態を調べよ
▼福島第一原発事故時に当事者であった行政と住民の避難の実態を詳細に調べよ、
住民の意見を聞け
5 原発立地と周辺地域の意見を聞け
▼各原発立地と周辺地域の行政と住民への説明会・意見交換会を全国で実施せよ
6 緊急時モニタリング結果を対象地域行政と住民にできるだけ早く知らせる体
制を構築せよ
福島原発事故直後のSPEEDI や米軍モニタリング情報が住民に知らされなかった。
7 安定ヨウ素剤の事前配布の必要性を再検討せよ
何ゆえに副作用も伴うヨウ素剤を事前配布する必要があるのか? そのことの共
通認識を持つた
めに全国の原発立地・周辺地域で住民の意見を聞け。
8 周辺地域の各自治体との防災協定を事業者に義務付けよ
福島原発事故を目の当たりにした住民は原発の稼働を望んでいない。
9 指針の対象範囲が狭すぎる
緊急時防護措置準備区域(UPZ)を30kmとして、21道府県、135市町村、
対象人口480万人としているが、以下に示すようにこの範囲設定は狭すぎる。
(1)福島事故時に米国政府は80km圏外避難を指示した。
(2)「チェルノブイリ基準」に従うべきだ。フクイチ事故では年間1mSv汚染は、
栃木、群馬、茨城、長野、静岡、岐阜、富山の各県に及んだ。
(3)間違いだらけの拡散シミュレーション結果に基づいて30kmが定められた。
2013年4月30日(火)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「川内博史探検隊」ビデオを見て-東電のやり方・「隠ぺい勝ち」が
少し破られてきた (連載の1) 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.福島産の汚染山菜、タケノコが闇出荷、食卓へ
首都圏・名古屋、京都、大阪などに4トン車で
原発事故は、ワルにとって金の成る大木になっている。
★3.経産省前テント排除より原発廃絶・廃炉が先じゃないの?
5月10日(金)17時~18時 明渡請求訴訟に抗議する大集会
川内、伊方原発の再稼働なんてトンデモナイ!
経産省前テントひろば
★4.テント日誌 特別版(4月27日)
原子力災害対策指針についてのパブコメを書くことを勧める文を
「再稼働阻止全国ネットワーク」で作成したので紹介します
━━━━━━━
★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~★
原発問題に関心をよせている皆さん、メルマガ「地震と原発事故情報」を日々
読んで広めてくださっている皆さんへ、日刊メルマガ発信体制とたんぽぽ舎の活
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┗■1.「川内博史探検隊」ビデオを見て-東電のやり方・「隠ぺい勝ち」が
| 少し破られてきた (連載の1)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
この記事は、たんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804★3「地震で損壊、
否定できず」】へのコメントです
「◆地震で損壊、否定できず 川内博史氏が見た福島第一1号機」の記事に登場
する東電フクイチ内部ビデオを見ました。それに基づくコメントです。
なお、フクイチ1号機内部ビデオは少なくても3本あります。最初は東電撮影
の2011年10月映像、二つ目は川内博史氏が最初に入った時のビデオ、そして三本
目がたんぽぽ舎でも川内氏本人が話されたご本人撮影の鮮明なビデオです。
実は三つもあってまともに状況が分かるのは最後だけ。最初のものは映像がぶ
れすぎて何を撮っているかよく見えないもの。二本目は川内氏に同行した東電職
員が取ったものですが「ビニールテープにくっついていてシャッターが開いてい
なかった」という信じがたい理由で映像が「真っ暗」、三本目がインターネット
にも公開されている「まともな」ビデオです。
インターネット動画サイトの解説で川内氏本人が話していることですが、東電
は本当に「真っ黒」が大好き。これまで情報の公開を請求して「真っ黒」(白抜
きのもありますが隠されたという意味では同じことです)を公開したケースは様
々ありました。
最近の傾向では真っ黒を出しておいて、世論の批判が高まると国が東電に「提
出せよ」と要求すると渋々小出しに公表する。そう、東電のテレビ会議動画がま
さしくそれですが、こういう態度に出ます。例えば「10」件の資料を真っ黒で
出しても「3」しか批判されなければ結局「7」は「隠ぺい勝ち」、残りの「3」
のうち「1」しか国が文句を言わなければ結局「9」が「隠ぺい勝ち」。それが
東電のやりかたであり、東電体質といのはこういうことを含めて言います。まと
もな報道機関ならばみんな経験していることですが、東電という看板は、これま
での「隠ぺい勝ち」がまかり通るような威力を持っていました。
しかし福島原発事故以来、遅まきながら「おかしいんじゃないか」と、マスコ
ミの一部がようやくまともな報道機関になってきて、最近では「隠ぺい勝ち」と
なるケースが減ったということです。しかし依然として全面公開されていないテ
レビ会議、あるいは費用見積もりや契約となると一切明らかにしない態度、肝心
のデータは存在しないと言い張り、どうあっても明らかにしないなど。どうして
も明らかにしたくない場合はデータそのものが「存在しない」ことにしてしまい
ます。あるいはそれを見越して、危うそうなデータは始めから取得しないなどと
いうとんでもないことさえやらかします。
さて、公表された川内ビデオで特に気になった点を書きます。(次号へ)
┏┓
┗■2.福島産の汚染山菜、タケノコが闇出荷、食卓へ
| 首都圏・名古屋、京都、大阪などに4トン車で
| 原発事故は、ワルにとって金の成る大木になっている。
└────
月刊「食品と暮らしの安全=5月号」に載った注目記事を紹介します。
☆ 福島産 山菜・タケノコを闇出荷
―事故後、3度目の山菜シーズンが福島に訪れましたが、地元では放射能汚染
で敬遠され、採る人もいなくなった山菜。
ところが、秘かに首都圏、西日本へ出荷されていたのです。その実態を吾妻博
勝氏にルポしてもらいました。―
以下、小項目を紹介します。
・放射能汚染されたイノシシ
・地元で食べない山菜が闇で
・産地はどうにでもなる
・首都圏、名古屋、京都、大阪などに4トン車で3回に1回
・「子供に食べさせたくない野菜」出荷
・学校給食からはじかれた食材は県外へ
(柳田)
┏┓
┗■3.経産省前テント排除より原発廃絶・廃炉が先じゃないの?
| 5月10日(金)17時~18時 明渡請求訴訟に抗議する大集会
| 川内、伊方原発の再稼働なんてトンデモナイ!
└──── 経産省前テントひろば
国は経産省前テントひろばに対して、土地の「明け渡し請求訴訟」を東京地裁
に申し立てた。冗談ではない! 安全だと言って原発を国策として推進してきた
国や経産省の責任はどうなったのか? テントは脱原発・反原発運動を進める私
たち国民のものだ。テント排除を言うなら、原発の廃絶・廃炉が先だろう!
ましてや事故のちゃんとした検証もないまま、単に経済的理由のためにせっか
く大人しく眠ろうとしている原発を再稼働させるなんてトンデモナイことだ。国
の理不尽な「明け渡し請求訴訟」に断固として抗議したい。
5月10日(金)17時~18時、経産省前テントひろばに集まろう!
そして大きな抗議の声を挙げよう!
明渡請求訴訟を撤回しない?! 5月16日(木)~22日(木)まで
連続共同ハンスト突入
国がどうしても訴訟を撤回しないなら、5月16日朝から22日正午まで7日間
(正味172時間)、抗議の連続共同ハンストに入ります。我こそはと思う方々が
テント前で、例え1日24時間でも共にハンストに入ることを呼び掛けます。
ハンストに参加されるという方の電話連絡をお待ちします。070-6473-1947
┏┓
┗■4.テント日誌 特別版(4月27日)
| 原子力災害対策指針についてのパブコメを書くことを勧める文を
| 「再稼働阻止全国ネットワーク」で作成したので紹介します
└────
「再稼働阻止全国ネットワーク」からのお願いです。
今、規制委員会が原子力災害対策指針についてのパブコメを実施中です。
政府は全国の原発立地・周辺地域に原子力災害対策を押しつけて原発を再稼働さ
せようとしています。これに対して全国からNOを訴えることが非常に大事だと
思います。私たち「再稼働阻止全国ネットワーク」からパブリックコメントを出
そうと呼びかける文を作ってみました。これをご参考にできれば連休中にパブコ
メを出していただきたいと思います。どうぞご参考に。
1 原子力災害対策指針にNO! 5 月9日(木)締切
―パブコメで規制委を糾弾しよう―
2013年4月27日「再稼働阻止全国ネットワーク」
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(たんぽぽ舎気付)
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
mail info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
HP http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/
原子力災害対策指針(改定原案)のパブリックコメントを今募集中です。
皆さん、お忙しいと思いますが、何とか連休中に原子力防災指針批判の意見(異
見)を一言でも書いて、原子力規制庁に提出してください。ウェブで簡単にでき
ます。FAX 送信でも可能です。
○パブコメ募集案内
原子力災害対策指針(改定原案)に対する意見募集について
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_1.html
・インタネットで意見提出する場合
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198252302&Mode=0
・意見提出用紙など
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_1/130410-04.pdf
住所:〒106-8450 東京都港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル 原子力規制庁
原子力防災課宛て FAX:03-5114-2121
福島原発事故が起きた時の災害対策について福島県の行政や人々から十分なヒ
アリングもせず、全国の原発立地地域や周辺地域の行政や住民から意見を聞くこ
ともせずに「指針」が制定された。このことは、4月22日の泉田新潟県知事の規
制庁長官に対する発言「福島の検証もしていない、行政機関の話も聞かない、現
場の声も聞かない。そんな安全基準がどうして役に立つのですか?」が象徴的に
示している。そればかりか、原子力災害対策計画を策定させられた地域や原子力
防災訓練が実施された地域では、住民の「あまりに非現実的な計画だ、非現実的
な訓練だ」の不満が全国の原発立地・周辺で巻き起こっている。
以上を踏まえ、再稼働阻止全国ネット事務局の意見を以下に紹介します。
これらを参考に原子力規制委員会・規制庁に厳しい意見を是非提出してください。
1 避難計画は非現実的、周辺住民の意見を聞いて避難計画を見直せ
避難計画を立て避難訓練をする中で、計画があまりに非現実的であることが確
認された。住民や自治体の意見を聞いて、再度計画を策定し直すべき。
計画の問題点の一例を以下に示す。
▼バスによる避難を計画されているが、バス会社は対応できないと言明している。
▼防災訓練を経験した住民は、避難が膨大な負担になることを知った。こんな計
画と訓練を必要とさせるのであれば原発をやめるべきだ。
▼若狭湾周辺では、災害時に原発のすぐそばを通りぬけないと避難できない。
2 福島原発事故を総括すれば原発を動かすことは間違い
福島原発事故から2年経ったが、以下に記すように、全く収束していないばか
りか、更なる放射能放出が心配され、今も被災者を苦しめている。このような状
況下で原発を動かすことを前提に原子力災害対策指針をつくりそれを全国の関係
自治体と住民に押し付けることは根本的に間違っている。
▼原発事故は、周辺地域の人々のふるさとも仕事も生活も奪い、今も16万人以
上の人に避難を余儀なくしている。
▼住民や子どもの健康管理も不十分で人々は不安を抱え、今後の疾病が心配され
る。
▼3つの事故調査委員会の報告が出たが検証も対策も不十分、かつ未だに原子炉
の状況は分からない。
▼4号機の核燃料棒のプールは不安定でまた大地震が起こったら日本列島に人が
住めなくなる。
▼フクイチ敷地には今も約27万トンの汚染水が貯まり毎日400トンずつ増加
している。
▼地下貯水槽の水漏れが発生し対策が汚染水対策と廃炉作業の計画の全面的見直
しを迫られている。
▼フクイチの廃炉化の作業は緒に就いたばかりで目処は立っていず作業労働者の
被曝も心配。
▼原発事故は海も土も大気も汚し地球全体を汚染した。
3 原子力災害対策指針の策定手続きに問題あり指針全体のパブコメをやり直せ
▼改定部分の意見募集でなく「指針」全体についての意見募集をまず実施するべ
き
▼前回のパブコメ意見について、もう一度公開の場で議論するべき
(注釈)
原子力災害対策指針は、原子力規制委員会が発足して間もない2012年10月31日
に初めて制定されたがパブコメにかけられなかった。そして2013年1月30日に改
定原案に対するパブコメを行政手続法に反して2週間に短縮して実施されそれで
も3155件もの意見が出された。にも拘わらず、2月27日の原子力規制委員会で数
十分間討論されただけで確定。さらに、その後の緊急時モニターリングとヨーソ
剤配布について修正を加え、そのことに限定して再度のパブコメ募集を今実施中
である。
2012年 9月19日 原子力規制委員会・規制庁発足
10月31日 原子力災害対策指針策定(新規)
2013年 1月30日~改定原案へのパブコメ(2週間、3155通)
4月10日~改定原案へのパブコメ(今回、一カ月)
以上から指針制定において手続き上重大な過ちがあることが明らかだ。
4 福島原発事故における避難の実態を調べよ
▼福島第一原発事故時に当事者であった行政と住民の避難の実態を詳細に調べよ、
住民の意見を聞け
5 原発立地と周辺地域の意見を聞け
▼各原発立地と周辺地域の行政と住民への説明会・意見交換会を全国で実施せよ
6 緊急時モニタリング結果を対象地域行政と住民にできるだけ早く知らせる体
制を構築せよ
福島原発事故直後のSPEEDI や米軍モニタリング情報が住民に知らされなかった。
7 安定ヨウ素剤の事前配布の必要性を再検討せよ
何ゆえに副作用も伴うヨウ素剤を事前配布する必要があるのか? そのことの共
通認識を持つた
めに全国の原発立地・周辺地域で住民の意見を聞け。
8 周辺地域の各自治体との防災協定を事業者に義務付けよ
福島原発事故を目の当たりにした住民は原発の稼働を望んでいない。
9 指針の対象範囲が狭すぎる
緊急時防護措置準備区域(UPZ)を30kmとして、21道府県、135市町村、
対象人口480万人としているが、以下に示すようにこの範囲設定は狭すぎる。
(1)福島事故時に米国政府は80km圏外避難を指示した。
(2)「チェルノブイリ基準」に従うべきだ。フクイチ事故では年間1mSv汚染は、
栃木、群馬、茨城、長野、静岡、岐阜、富山の各県に及んだ。
(3)間違いだらけの拡散シミュレーション結果に基づいて30kmが定められた。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1820】
2013年4月30日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.放射能から子供たちを守る正しい健康調査管理-早急に福島の
子ども全員の調査を!
子どものがんの進行は早い。今は小さな結節(しこり)でも
いつ悪性になるかわからない。 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.福島原発告訴団 事故責任者たちに刑事責任を!
起訴を求める署名10万筆超、福島の現状と方向
武藤類子(福島原発告訴団々長)
★3.島田恵監督作品「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映会を
5月4日(土)と26日(日)に開きます
テント日誌 特別版(4月27日)その2
★4.新聞・雑誌より
◆首長「脱原発」広がる 会議16人 増86人
「世論低下懸念」 設立1年 (4月29日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.放射能から子供たちを守る正しい健康調査管理-早急に福島の
| 子ども全員の調査を!
| 子どものがんの進行は早い、今は小さな結節(しこり)でも
| いつ悪性になるかわからない。
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 甲状腺検査問題でスクープ記事を連発する毎日新聞に福島県立医科大学が嫌
がらせの抗議文を送付したと聞きました。
福島県立医大の県民健康調査管理には多くの批判が寄せらていますが、デイズ
ジャパンの広河隆一さんも強く批判しています。
私は、福島の子供の保養に取り組んでいる広河隆一さんの講演を4月26日に聞
きました。
久米島の球美の里では保養の期間に子供の甲状腺検査もしているそうです。
治療をするのは違法ですが、検査はしてもよいそうです。
福島の検査では結果のエコー写真を家族に見せませんが、久米島ではエコー写
真を家族に渡しているそうです。
一般の病院では写真も長期間保管しないし、カルテも2年たつと廃棄するそう
です。
それでは、将来子どもが癌になった場合過去のデータがないから保障を受けられ
ません。
福島医大が言っているのとは逆に、子供のがんの進行は早いから、今は小さな
結節(しこり)でもいつ悪性になるかわかりません。
福島医大がやっているようなスローな甲状腺検査ではなくて、早急にこども全
員の検査をして早急に手当しないとチェルノブイリ以上のがん患者が出るおそれ
があります。
○ 甲状腺がんはヨウ素だけでなく、セシウムによっても引き起こされます。
ぐずぐずしているとがんが甲状腺から他の部位に転移するそうです。
こうしたことを踏まえてまともに子供の健康管理をしようとする医者は本当に少
ないそうです。日本中捜し歩いてやっと5人見つけたと言っています。久米島で
は島根大学の教授に検査してもらっているようです。
福島県立医大の締め付けに抗して、全国の医者には勇気をだして一歩ふみだし
てほしいと言っています。
広河さんたちのベラルーシの「希望21」の保養では97%以上の子供に効果が
あったそうです。クラスごと移動がベストですが、福島県はこれを執拗に拒んで
いるそうです。
クラスごと移動するとその場所が危険な場所であると行政がみとめたことにな
るからだそうです。
ベラルーシやウクライナではクラスごとの保養をやったそうです。
治療はずっと禁止されてましたが、のちには保養所(サナトリウム)での治療
もできるようになったようです。
広河さんたちは北海道がんセンター前院長の西尾正道医師と協力して、福島と
関東で正しい甲状腺検査管理を始めました。
┏┓
┗■2.福島原発告訴団 事故責任者たちに刑事責任を!
| 起訴を求める署名10万筆超、福島の現状と方向
└──── 武藤 類子(福島原発告訴団々長)
○ 原発事故を起こし、被害を拡大した責任者たちの刑事裁判を求める福島原発
告訴団が結成され、1年が過ぎた。福島地方検察庁への告訴人は、福島県民と全
国合わせて14716人となり、「厳正捜査と起訴を求める」署名 は、10万筆を越え
ている。「2013年度内には、結論を出したい」との報道が相次いだため、3月25
~29日には、福島地検前で強制捜査・起訴を求める激励行動も行われたが、未だ
福島地検の動きはない。
告訴団長の武藤類子さんに、刑事告訴に踏み切らざるを得なかった理由や、福
島の現状について聞いた。 (文責・編集部)
○編集部…福島地検の動きは?
武藤…福島地検は、3月末を目処に結論を出すとの報道があったのですが、未だ
起訴の動きはありません。2月22日には、全国から700人が集まって東京地検
包囲行動を行いました。「地検は強制捜査せよ!」「東電を起訴せよ!」が私た
ちの要求です。
強制捜査が行われないと、証拠が隠滅される恐れがあります。福島第一原発吉
田昌郎所長の事故調査委員会での証言は、証拠として押収されたようですが、事
故に至った原因や経緯については、膨大な証拠があり、東京電力が保管している
はずです。それらをしっかり検証し、刑事責任を問わねばなりません。保管され
ている証拠を、強制捜査によって保全すべきです。
○編…武藤さんは、刑事告訴の理由に、「原発事故の途方もない理不尽さ」を挙
げています。何を指していますか?
武藤…事故によって突然放射能が降り注ぎ、普通の市民生活が根こそぎ破壊され
ました。今も数十万人の人々が先の見えない過酷な生活を強いられています。ま
ず、津波対策など原発の安全管理が本当になされていたのか?という疑問があり
ます。また、SPEEDI(スピーディ)の情報が隠され、避難の時機を逸し不
必要な被曝を強いられた人もいます。避難区域の指定にしても、人々の安全が優
先されることなく設定され、住民間に分断も持ち込まれました。
それに対して、事故に責任があるはずの加害者が、責任を問われることなく、
取ろうともしていない、という理不尽さです。
深刻な住民の分断
○編…福島では、諦め感も出ていると聞きますが…。
武藤…福島県は、「2020年までに県民全員帰還」の方針を掲げて、「除染して復
興」の路線を突き進んでいます。これが、事故の実態を封じ込める強い圧力とな
っています。こうした大きな流れに抗っていくこと自体が、被害者には大きなス
トレスです。
人情として復興を願う気持ちは共通ですが、復興に取り組む人と、放射能の危
険性を危惧する人たちの間に、大きな分断が生まれています。地域で一緒に暮ら
してきた人たちの間で生まれた分断によって、率直にものが言い辛い状況があり
ます。
本当はみんな不安を抱えています。先日も事故原発で停電し、使用済み燃料プ
ールの冷却が止まりました。さらに貯水槽の汚染水が溢れたという報道もありま
した。4号機プールの燃料棒を取り出す作業も、これからです。子どもの甲状腺
検査の結果も公表され、不安が現実化しています。心配・不安・怒りを内包しな
がらも、複雑な人間関係や状況があって、怒りを率直に表に出せないのです。
疲れて諦めている人もいるでしょうが、一方で損害賠償裁判もたくさん起こっ
ています。浪江町は、町として損害賠償裁判を提起しました。「我慢も限界だ」
と行動する人も増えています。
○編…現地メディアの報道は?
武藤…告訴団を結成した昨年3月頃は、無視されがちでしたが、全国紙に取り上
げられた頃から、地元紙も取材に来るようになりました。記者はさまざまな立場
や視点をもっていますが、社としては、県の「復興路線」に沿った報道姿勢が多
いでしょうね。
編…今後の行動は?
武藤…4月27日、郡山市で告訴団の総会を行います。結成1年を過ぎ、今後の行
動計画を立てます。福島地検と東京地検は合同で捜査をし、勝俣前会長や清水元
社長らの事情聴取も行ったようです。こうした動きを見ながら、証拠資料となる
ものを集めて地検に提出したり、地検への働きかけをしていくつもりです。
笹子トンネルの天井崩落事故では、事故の翌日に特別捜査本部が設置され、事
故の原因と責任の追及が始まりました。原発事故があまりにも巨大であるから責
任が特定できない、という理屈は間違っています。巨大な事故であればあるほど、
徹底した責任追及が必要です。
(注)大阪で発行されている「人民新聞」の4月15日号より「了解」を得て掲載。
┏┓
┗■3.島田恵監督作品「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映会を
| 5月4日(土)と26日(日)に開きます
| テント日誌 特別版(4月27日) その2
└────
テント企画のご案内です
第2テント主催のDVD上映とお話し会「CINEMA DE TENT(しねまでてんと)」
のご案内をさせていただきます。今回上映するのは、今年2月に東京で初公開さ
れたばかりの島田恵監督作品「福島 六ヶ所 未来への伝言」です。
島田さんは長年にわたり青森県六ケ所村の反核燃運動を見つめ続けたフォトジ
ャーナリストですが、今回が初めての映像作品となります。
島田さんの目に、福島原発事故はどう映ったのでしょうか?
未来に残したいメッセージとは何でしょうか?
◆第5回CINEMA DE TENT (=しねまでてんと)
「福島 六ヶ所 未来への伝言」━DVD上映とお話会━
2013年/日本/105分 島田恵監督作品【製作・配給】六ヶ所みらい映画プロジェ
クト
(作品解説)
20年間六ヶ所を撮り続けたフォトジャーナリスト島田恵による初のドキュメンタ
リー映画。未曾有の原発事故が起きた福島、核燃料サイクル事業が進む六ヶ所村、
原子力施設を抱える地域で暮らす人々の生活と苦悩を通し、放射能という「負の
遺産」をこれ以上増やし続けることの責任を問う。
日時:第1回 2013年5月4日(土)16:00~ トーク:当日のお楽しみ
第2回 2013年5月26日(日)16:00~ トーク:島田恵監督
場所:経産省前テントひろば・第2テント
定員:30人 入場料:無料
※両日とも14:30より第2テント前で整理券を配布します(事前予約不可)。
主催:原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに
http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/
問い合わせ:minoguchi84@yahoo.co.jp 簑口(みのぐち)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆首長「脱原発」広がる 会議16人増86人
「世論低下懸念」 設立1年
全国の市区町村長や元職の有志でつくる「脱原発をめざす首長会議」は28日、
設立1周年を迎えた。会員数は16人増加し、この1カ月だけで現職5人が新加入
した。東京電力福島第一原発事故から2年が経過し、安倍晋三首相が原発再稼働
を明言するなど、脱原発をめざす動きが正念場を迎える中、危機感を背景に首長
の輪は広がりつつある。
「原発事故から時間がたち、脱原発の世論が少し低下している時期なので、もう
1度この問題をクローズアップさせたかった」28日午後、茨城県東海村で開かれ
た首長会議総会後の記者会見。同県常総市の高杉徹市長は6日前に加入した理由
を語った。今月1日に名を連ねた岐阜県北方町の室戸英夫町長も「政権が変わり、
(国の原発政策の)雲行きが怪しい方向に流れる状況で、脱原発の世論づくりの応
援ができたら」と抱負を述べた。
会議は1年前、35都道府県の首長や元首長計70人で発足。これまでエネルギー
基本計画作成をめぐり政府に「原発ゼロ」を要求したり、勉強会を開いたりして
きた。
この間、会員数はじわじわと増加。今月には2人のほか、東京都多摩市の阿部
裕行市長、滋賀県米原市の平尾道雄市長ら3人が入り、38都道府県、86人に達し
た。(中略)
地元東海村の村上達也村長は「原発事故の経験に照らし、地震列島日本から原
発をなくしていきたい」とあいさつ。会合では、安倍首相に対し、被災者の生活
再建や原発新設をしないことなど8項目の要求を決議した。
(4月29日東京新聞より抜粋)
2013年4月30日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.放射能から子供たちを守る正しい健康調査管理-早急に福島の
子ども全員の調査を!
子どものがんの進行は早い。今は小さな結節(しこり)でも
いつ悪性になるかわからない。 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.福島原発告訴団 事故責任者たちに刑事責任を!
起訴を求める署名10万筆超、福島の現状と方向
武藤類子(福島原発告訴団々長)
★3.島田恵監督作品「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映会を
5月4日(土)と26日(日)に開きます
テント日誌 特別版(4月27日)その2
★4.新聞・雑誌より
◆首長「脱原発」広がる 会議16人 増86人
「世論低下懸念」 設立1年 (4月29日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.放射能から子供たちを守る正しい健康調査管理-早急に福島の
| 子ども全員の調査を!
| 子どものがんの進行は早い、今は小さな結節(しこり)でも
| いつ悪性になるかわからない。
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 甲状腺検査問題でスクープ記事を連発する毎日新聞に福島県立医科大学が嫌
がらせの抗議文を送付したと聞きました。
福島県立医大の県民健康調査管理には多くの批判が寄せらていますが、デイズ
ジャパンの広河隆一さんも強く批判しています。
私は、福島の子供の保養に取り組んでいる広河隆一さんの講演を4月26日に聞
きました。
久米島の球美の里では保養の期間に子供の甲状腺検査もしているそうです。
治療をするのは違法ですが、検査はしてもよいそうです。
福島の検査では結果のエコー写真を家族に見せませんが、久米島ではエコー写
真を家族に渡しているそうです。
一般の病院では写真も長期間保管しないし、カルテも2年たつと廃棄するそう
です。
それでは、将来子どもが癌になった場合過去のデータがないから保障を受けられ
ません。
福島医大が言っているのとは逆に、子供のがんの進行は早いから、今は小さな
結節(しこり)でもいつ悪性になるかわかりません。
福島医大がやっているようなスローな甲状腺検査ではなくて、早急にこども全
員の検査をして早急に手当しないとチェルノブイリ以上のがん患者が出るおそれ
があります。
○ 甲状腺がんはヨウ素だけでなく、セシウムによっても引き起こされます。
ぐずぐずしているとがんが甲状腺から他の部位に転移するそうです。
こうしたことを踏まえてまともに子供の健康管理をしようとする医者は本当に少
ないそうです。日本中捜し歩いてやっと5人見つけたと言っています。久米島で
は島根大学の教授に検査してもらっているようです。
福島県立医大の締め付けに抗して、全国の医者には勇気をだして一歩ふみだし
てほしいと言っています。
広河さんたちのベラルーシの「希望21」の保養では97%以上の子供に効果が
あったそうです。クラスごと移動がベストですが、福島県はこれを執拗に拒んで
いるそうです。
クラスごと移動するとその場所が危険な場所であると行政がみとめたことにな
るからだそうです。
ベラルーシやウクライナではクラスごとの保養をやったそうです。
治療はずっと禁止されてましたが、のちには保養所(サナトリウム)での治療
もできるようになったようです。
広河さんたちは北海道がんセンター前院長の西尾正道医師と協力して、福島と
関東で正しい甲状腺検査管理を始めました。
┏┓
┗■2.福島原発告訴団 事故責任者たちに刑事責任を!
| 起訴を求める署名10万筆超、福島の現状と方向
└──── 武藤 類子(福島原発告訴団々長)
○ 原発事故を起こし、被害を拡大した責任者たちの刑事裁判を求める福島原発
告訴団が結成され、1年が過ぎた。福島地方検察庁への告訴人は、福島県民と全
国合わせて14716人となり、「厳正捜査と起訴を求める」署名 は、10万筆を越え
ている。「2013年度内には、結論を出したい」との報道が相次いだため、3月25
~29日には、福島地検前で強制捜査・起訴を求める激励行動も行われたが、未だ
福島地検の動きはない。
告訴団長の武藤類子さんに、刑事告訴に踏み切らざるを得なかった理由や、福
島の現状について聞いた。 (文責・編集部)
○編集部…福島地検の動きは?
武藤…福島地検は、3月末を目処に結論を出すとの報道があったのですが、未だ
起訴の動きはありません。2月22日には、全国から700人が集まって東京地検
包囲行動を行いました。「地検は強制捜査せよ!」「東電を起訴せよ!」が私た
ちの要求です。
強制捜査が行われないと、証拠が隠滅される恐れがあります。福島第一原発吉
田昌郎所長の事故調査委員会での証言は、証拠として押収されたようですが、事
故に至った原因や経緯については、膨大な証拠があり、東京電力が保管している
はずです。それらをしっかり検証し、刑事責任を問わねばなりません。保管され
ている証拠を、強制捜査によって保全すべきです。
○編…武藤さんは、刑事告訴の理由に、「原発事故の途方もない理不尽さ」を挙
げています。何を指していますか?
武藤…事故によって突然放射能が降り注ぎ、普通の市民生活が根こそぎ破壊され
ました。今も数十万人の人々が先の見えない過酷な生活を強いられています。ま
ず、津波対策など原発の安全管理が本当になされていたのか?という疑問があり
ます。また、SPEEDI(スピーディ)の情報が隠され、避難の時機を逸し不
必要な被曝を強いられた人もいます。避難区域の指定にしても、人々の安全が優
先されることなく設定され、住民間に分断も持ち込まれました。
それに対して、事故に責任があるはずの加害者が、責任を問われることなく、
取ろうともしていない、という理不尽さです。
深刻な住民の分断
○編…福島では、諦め感も出ていると聞きますが…。
武藤…福島県は、「2020年までに県民全員帰還」の方針を掲げて、「除染して復
興」の路線を突き進んでいます。これが、事故の実態を封じ込める強い圧力とな
っています。こうした大きな流れに抗っていくこと自体が、被害者には大きなス
トレスです。
人情として復興を願う気持ちは共通ですが、復興に取り組む人と、放射能の危
険性を危惧する人たちの間に、大きな分断が生まれています。地域で一緒に暮ら
してきた人たちの間で生まれた分断によって、率直にものが言い辛い状況があり
ます。
本当はみんな不安を抱えています。先日も事故原発で停電し、使用済み燃料プ
ールの冷却が止まりました。さらに貯水槽の汚染水が溢れたという報道もありま
した。4号機プールの燃料棒を取り出す作業も、これからです。子どもの甲状腺
検査の結果も公表され、不安が現実化しています。心配・不安・怒りを内包しな
がらも、複雑な人間関係や状況があって、怒りを率直に表に出せないのです。
疲れて諦めている人もいるでしょうが、一方で損害賠償裁判もたくさん起こっ
ています。浪江町は、町として損害賠償裁判を提起しました。「我慢も限界だ」
と行動する人も増えています。
○編…現地メディアの報道は?
武藤…告訴団を結成した昨年3月頃は、無視されがちでしたが、全国紙に取り上
げられた頃から、地元紙も取材に来るようになりました。記者はさまざまな立場
や視点をもっていますが、社としては、県の「復興路線」に沿った報道姿勢が多
いでしょうね。
編…今後の行動は?
武藤…4月27日、郡山市で告訴団の総会を行います。結成1年を過ぎ、今後の行
動計画を立てます。福島地検と東京地検は合同で捜査をし、勝俣前会長や清水元
社長らの事情聴取も行ったようです。こうした動きを見ながら、証拠資料となる
ものを集めて地検に提出したり、地検への働きかけをしていくつもりです。
笹子トンネルの天井崩落事故では、事故の翌日に特別捜査本部が設置され、事
故の原因と責任の追及が始まりました。原発事故があまりにも巨大であるから責
任が特定できない、という理屈は間違っています。巨大な事故であればあるほど、
徹底した責任追及が必要です。
(注)大阪で発行されている「人民新聞」の4月15日号より「了解」を得て掲載。
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┗■3.島田恵監督作品「福島 六ヶ所 未来への伝言」上映会を
| 5月4日(土)と26日(日)に開きます
| テント日誌 特別版(4月27日) その2
└────
テント企画のご案内です
第2テント主催のDVD上映とお話し会「CINEMA DE TENT(しねまでてんと)」
のご案内をさせていただきます。今回上映するのは、今年2月に東京で初公開さ
れたばかりの島田恵監督作品「福島 六ヶ所 未来への伝言」です。
島田さんは長年にわたり青森県六ケ所村の反核燃運動を見つめ続けたフォトジ
ャーナリストですが、今回が初めての映像作品となります。
島田さんの目に、福島原発事故はどう映ったのでしょうか?
未来に残したいメッセージとは何でしょうか?
◆第5回CINEMA DE TENT (=しねまでてんと)
「福島 六ヶ所 未来への伝言」━DVD上映とお話会━
2013年/日本/105分 島田恵監督作品【製作・配給】六ヶ所みらい映画プロジェ
クト
(作品解説)
20年間六ヶ所を撮り続けたフォトジャーナリスト島田恵による初のドキュメンタ
リー映画。未曾有の原発事故が起きた福島、核燃料サイクル事業が進む六ヶ所村、
原子力施設を抱える地域で暮らす人々の生活と苦悩を通し、放射能という「負の
遺産」をこれ以上増やし続けることの責任を問う。
日時:第1回 2013年5月4日(土)16:00~ トーク:当日のお楽しみ
第2回 2013年5月26日(日)16:00~ トーク:島田恵監督
場所:経産省前テントひろば・第2テント
定員:30人 入場料:無料
※両日とも14:30より第2テント前で整理券を配布します(事前予約不可)。
主催:原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに
http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/
問い合わせ:minoguchi84@yahoo.co.jp 簑口(みのぐち)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆首長「脱原発」広がる 会議16人増86人
「世論低下懸念」 設立1年
全国の市区町村長や元職の有志でつくる「脱原発をめざす首長会議」は28日、
設立1周年を迎えた。会員数は16人増加し、この1カ月だけで現職5人が新加入
した。東京電力福島第一原発事故から2年が経過し、安倍晋三首相が原発再稼働
を明言するなど、脱原発をめざす動きが正念場を迎える中、危機感を背景に首長
の輪は広がりつつある。
「原発事故から時間がたち、脱原発の世論が少し低下している時期なので、もう
1度この問題をクローズアップさせたかった」28日午後、茨城県東海村で開かれ
た首長会議総会後の記者会見。同県常総市の高杉徹市長は6日前に加入した理由
を語った。今月1日に名を連ねた岐阜県北方町の室戸英夫町長も「政権が変わり、
(国の原発政策の)雲行きが怪しい方向に流れる状況で、脱原発の世論づくりの応
援ができたら」と抱負を述べた。
会議は1年前、35都道府県の首長や元首長計70人で発足。これまでエネルギー
基本計画作成をめぐり政府に「原発ゼロ」を要求したり、勉強会を開いたりして
きた。
この間、会員数はじわじわと増加。今月には2人のほか、東京都多摩市の阿部
裕行市長、滋賀県米原市の平尾道雄市長ら3人が入り、38都道府県、86人に達し
た。(中略)
地元東海村の村上達也村長は「原発事故の経験に照らし、地震列島日本から原
発をなくしていきたい」とあいさつ。会合では、安倍首相に対し、被災者の生活
再建や原発新設をしないことなど8項目の要求を決議した。
(4月29日東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1819】
2013年4月27日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1. 五年間は「地震も津波も事故も起きない」
規制委の田中委員長の「すばらしい」予言
次の原発震災が牙をむいているというのに 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.チェルノブイリ事故の後、原発は止めておけば良かったんだ!
福島沖で危険な兆候 M7数ヶ月以内
4/26報告 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞・雑誌から
◇乱雑ケーブル 野ざらし配管 (4月23日東京新聞より)
福島第一 弱点あらわ 相次ぐトラブル
◇「原電主張、根拠薄い」活断層の判断変えず
敦賀原発めぐり規制委有識者 (4月25日 朝日新聞より)
◇ チェルノブイリの日 金曜デモ (4月27日 東京新聞より)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問合せは主催者へお願いします)
◇ 5/11 テーマ 「悪化する福島」で「原発事故責任」を求めて
★5.テント日誌 4月24日(水)経産省前テントひろば 592日目
「原子力ムラではなく原子力帝国である」という指摘をいただいたM/O)
━━━━━━━
※ 5/2学習会「わかりやすい放射能の話3;「ICRP解説、原子力事故後の
長期汚染地域をどう捉えるかなど」にご参加を
日 時:5月2日(木)18:30開場 19:00開会
講 師:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」 ダイナミックビル4F
主 催:スペースたんぽぽ
参加費:800円
♪連休(GW)の真ん中ですが、ぜひご参加下さい。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.五年間は「地震も津波も事故も起きない」
│ 規制委の田中委員長の「すばらしい」予言
| 次の原発震災が牙をむいているというのに
└────山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 田中規制委員長には超能力があるらしい。今後五年間、原発に危機をもたら
す自然現象も事故も起きないのだというのだから。
規制委員会が新しい規制基準を作るにあたり、多くの「安全対策」を5年間作
らなくても良いとする「猶予」の方針。どうやら「付則」に付けられるようなの
だが、本来は必要なものを「5年間待つ」合理的理由を説明する必要がある。な
ぜならば5年の間については、これら設備、施設は「なくても良い」のに、5年
以降は「なければならない」わけだから、その不連続性にどんな科学的根拠があ
るかが問われるからだ。
要するに「時間とお金が掛かることなので」というだけのことならば、その間
に地震や津波などで被害を受け、大規模放射能放出事故に至った場合の責任の所
在が問われる。
○福島原発震災を経て今でも、規制当局の無責任さとデタラメさだけが目立つ。
耐震バックチェックという作業工程が以前あった。耐震設計基準が阪神淡路大
震災前の古い知見で作られていたことで、実態と合わなくなったばかりか、全て
の原発がまるで小さい地震しか想定していなかったことで、2006年の新指針
以後に作られる原発とは「別物」になってしまうことで、合理性が失われてしま
ったこと、そもそも審査指針の見直しは、旧指針で作られた原発の安全性が保証
できないことから行われたのに「新指針に直ちに準拠しなければならない」では
なく「旧指針で作られた原発も合法」とされてしまったため、限界付きの新指針
が、名実ともに古い原発には無意味になってしまったことが、福島第一原発(言
うまでもなく1970~74年に建設された1~4号機は旧指針さえ不適用)の
原発震災を食い止める役には立たなかった理由だった。
○新指針以前の原発については「耐震バックチェック」と称して、新指針の基準
にも合格するように電力が自主的に対策することになっていた。耐震バックチェ
ックは当時の保安院による指示により実施されたが、法的根拠は無かった。
そんなものを真面目に守るわけがない。わずかに南海トラフの巨大地震に襲わ
れる危険性が高いと見なされている浜岡原発など、一部ではバックチェックに合
わせて対策を強化したものはあるが、ほとんどは配管の支持構造物を増やしたり
強化したりする程度でお茶を濁していた。福島第一原発3号機は、このバックチ
ェックも実施していて、あの有様である。
今、目の前で実行されようとしているのは、そのできの悪い再現ビデオのよう
だ。
規制基準が改定されても直ちにそれに準拠しなくても良い。5年は設備の建設
に掛かるだろうから、その間は猶予する。結局2006年の耐震設計審査指針の
見直しで行われたデタラメでいい加減な姿勢と変わらない。当時は安全委、今は
規制委、名称が違うだけで同じ体たらく。次の原発震災が牙をむいているという
のに。
┏┓
┗■2.チェルノブイリ事故の後、原発は止めておけば良かったんだ!
| 福島沖で危険な兆候 M7数ヶ月以内
| 4月26日金曜官邸前抗議行動(52回)に参加して
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
チェルノブイリ原発事故は、この日で27年を迎える。官邸前の抗議行動ステ
ージでは、Against Nukuesと書かれた首都圏反原発連合の黒い旗
がはためいている。
スピーチが始まった。富山から来た女性は「市民をだまして、復興予算を使い、
危険なガレキを受け入れ、それに反対する母親を市長が刑事告訴をした」と批判
した。福岡から来た女性は「福岡でも時々デモをやっており、最高15000人
が集まった」と報告した。
隣にいた女性は、回ってきたマイクで「チェルノブイリ事故が起きた時、日本
の原発は安全だと政府は言ったのに安全ではなかった」と延べ、また私が掲げて
いた夕刊フジの記事を紹介した。その中で、長尾年恭、東海大教授が、福島沖で
危険な兆候があり、M7の地震が数ヶ月以内に起こると警告している。
続く男性は「チェルノブイリ事故の後、原発は止めておけば良かったんだ」と
非難した。
フクシマ事故後、大飯原発2基しか稼働していない現在、原発をすべて止める
のは「いつやるか?」「今でしょ!」とブレイク中のせりふ(東進塾の林修先生)
で決めてみたい。
次回5月3日金曜官邸前抗議行動(53回)にご参加ください。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から 3件
└────
◆ 乱雑ケーブル 野ざらし配管
福島第一 弱点あらわ 相次ぐトラブル
東京電力福島第一原発で22日、2号機の使用済み燃料プール冷却装置の変圧器
内で、新たにネズミ2匹の死骸が見つかり、東電は点検のためプールの冷却を4時
間あまり止めた。東電は同時多発的に起きた先月の停電事故を受け、設備の弱点
の洗い出しを始めたところだった。プール周りだけでも多数の弱点があると分析
していたが、それが現実だと証明された。(中略)
東電は今後、他の1、4号機のプール周辺や、最も重要な原子炉注水設備などの
点検を進める。全体でどれほどの問題点が見つかるのか、東電もまだつかめてい
ない。
(4月23日東京新聞より抜粋)
◆「原電主張、根拠薄い」活断層の判断変えず
敦賀原発めぐり規制委有識者
日本原子力発電敦賀原発(福井県)の原子炉建屋直下の断層について、原子力規
制委員会は24日、有識者会合を開き、日本原電に意見を聴いた。設計上考慮すべ
き活断層の可能性が高いとする有識者会合の判断に、原電は「活断層ではない」
と反論した。しかし有識者らは原電の主張は根拠が薄いとして判断を変えなかっ
た。(後略)
(4月25日 朝日新聞より抜粋)
◆チェルノブイリの日 金曜デモ
└────
毎週金曜夜、脱原発を求める恒例の市民の抗議活動が二十六日、東京・永田町
の首相官邸前や国会周辺であった。プラカードを持ち太鼓を鳴らしながら,参加
者は口々に「原発いらない」「再稼働反対」と声を上げた。
二十七年前の一九八六年四月二十六日は、チェルノブイリ原発事故が起きた日。
首相官邸前では「チェルノブイリ事故で、原発は安全でないことは明らかになっ
ていた。子どもたちのためにも一日も早く原発をやめてほしい」と訴えていた。
(4月27日 東京新聞より)
┏┓
┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問合せは主催者へお願いします)
└────
◆テーマ 「悪化する福島」で「原発事故責任」を求めて
お 話 武藤類子さん (福島原発告訴団団長)
日 時 5月11日(土) 14時~
場 所 市川教育会館 3Fホール(JR本八幡駅南口下車徒歩約7分)
資料代 500円
主 催 「戦争はいやだ!市川市民の会」
<連絡>菊池 090・6948・8998
┏┓
┗■5.テント日誌 4月24日(水)経産省前テントひろば 592日目
| 「原子力ムラではなく原子力帝国である」という指摘をいただいた
└────(M/O)
あまり同じことばつかり言っているのはいささか気が引けるが愚図ついた天気
が多い。アベノミクスで幻想をばらまいている日本経済も実態はこんなところで
あろうか。僕らの日々の暮らしを見ていれば実感できることだ。株もやらないし
不動産のことも関係ない暮らしで実感できるとすれば、日常品の値上がりやその
気配ぐらいだ。こんな中で「消費増税」に関連するとさせる商品の値引き禁止法
案が準備されているとの報道も聞こえてくる。なんだ、やっぱりアベノミクスは
消費増税のための法案であることが暴露されているようなものではないのか。そ
れにアメリカのドル暴落を防ぐ援護射撃であり、ドル基軸通貨維持のためのバー
ズカ砲なのだ。一瞬、春がやってきたような錯覚を呼び起こし桜まで慌てて咲い
た気候と同じでメディアが太鼓持ちをしても踊りようもないのがアベノミクスで
ある。アメリカもEUも先行き不安であり、そのうちに連動して国債暴落という
洪水に見舞われなければよいのだが…。
友人が送ってくれる季節の草花の写真で気持がほぐしている。愚図ついた天気
のせいではないが、なかなか野外には出掛けられない。テントにきた日はなるべ
く周辺に咲く草花に気をやりながら散歩している。人知れず花を咲かせているそ
う草木だってこの気候は何か変だと感じているのではないか。せっかく咲いた花
を目でながら、でも、まだ花をさかせるだけでもいいのかと思う。
テントの不寝番の時にはいろいろの本を読むが気分の重い時は、椎名誠の探検
物と言うか、旅行物を割と読んでいる。昔からの愛読書であるが、ブックオフで
見つけてきては読んでいる。彼は世界の各地に旅行しているが日本の離島やあま
り知られていない島々を探索していて、読んでいても実に楽しい。焚火をしたり、
三角ベースの野球をしたりというのもいいが、彼がさりげなく語る、コンクリー
トやテトラポットなどで壊された風景についての描写もいい。胸に刺さるのだ。
どんな辺鄙なところにも工事を持ち込むというのは日本のゼネコンの力だったの
かも知れないが、「国土強靭法案」とやらでそれを繰り返すのだろうか。美しい
風景と観光資源をコンクリートやテトラで破壊してきた歴史にもっと目をやって
いいのではないか。原発が地域の風景や地場産業を壊してきたことにも通ずるの
であろう。原発が存在し再稼働が画策される地域では、以前の美しい自然の復活
を願って周辺でキャンプなど含めた集まりを企画したらどうか。多くの人が原発
の所在地に足を向ける企画があるといいな、と椎名さんの本を読みながら妄想め
いたことを考えていた。椎名さんたちが張るテント程には自由で楽しいテントで
はないが、同じテントということであれこれと連想した。経産省前テントもまた
楽しいんじゃ、と呟いたのだが誰かに聞こえたであろういか。
泊りのメンバーFさんの誕生日が4月25日だというのでささやかなお祝いをし
た。差し入れていただいたケーキとビールで乾杯だ。ウイスキーにチョコレート
ではないがこれはこれであうから不思議だ。Fさんおめでとう。これも何かの縁
だね。今後もよろしくというところだ。
朝起きたら兵庫からテントを訪ねてきた人があった。「土地明け渡し訴訟」が
なされた報道を知って心配し駆けつけてもらったのだが、こういう人は全国各地
にいると思う。現在、弁護団の結成など裁判に向けての対応を進めて居るがネッ
トを含めた情報に注目して頂いて、機会があればテントに来ていただきたい。5
月23日には11時から第1回の口頭弁論があり、10時からは集会等も予定されて
いる。気がつけば連休が目前なのだが、時間が取れればテントに顔を出して欲し
い。それがテントを守る基本であり、一番望まれていることでもある。連休中に
テント前ひろばでの催しも企画されている。一例をあげれば4月28日14時か
ら「原発/NO!テントを守れ/川柳句会/」など。反骨の土台支えるテント村、
出るごみの行き場もきめず再稼働などが詠まれたものだが、参加して名《迷》句
でも作ってもらいたい。連休中の企画についてはまとまり次第お知らせをする。
テント日誌を読んだ方からいただいたメールにどうも「原子力ムラ」というの
は納得できない。ムラ=村ではなく原子力帝国であるというお便りをいただいた。
その隠然たる力は村ではなく、帝国だというのはよくわかるが、この村には組織
の閉鎖性と排他性が込められていて、その面では捨てがたいネーミングだと僕は
思ったりもしている。
2013年4月27日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1. 五年間は「地震も津波も事故も起きない」
規制委の田中委員長の「すばらしい」予言
次の原発震災が牙をむいているというのに 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.チェルノブイリ事故の後、原発は止めておけば良かったんだ!
福島沖で危険な兆候 M7数ヶ月以内
4/26報告 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞・雑誌から
◇乱雑ケーブル 野ざらし配管 (4月23日東京新聞より)
福島第一 弱点あらわ 相次ぐトラブル
◇「原電主張、根拠薄い」活断層の判断変えず
敦賀原発めぐり規制委有識者 (4月25日 朝日新聞より)
◇ チェルノブイリの日 金曜デモ (4月27日 東京新聞より)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問合せは主催者へお願いします)
◇ 5/11 テーマ 「悪化する福島」で「原発事故責任」を求めて
★5.テント日誌 4月24日(水)経産省前テントひろば 592日目
「原子力ムラではなく原子力帝国である」という指摘をいただいたM/O)
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※ 5/2学習会「わかりやすい放射能の話3;「ICRP解説、原子力事故後の
長期汚染地域をどう捉えるかなど」にご参加を
日 時:5月2日(木)18:30開場 19:00開会
講 師:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」 ダイナミックビル4F
主 催:スペースたんぽぽ
参加費:800円
♪連休(GW)の真ん中ですが、ぜひご参加下さい。
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┗■1.五年間は「地震も津波も事故も起きない」
│ 規制委の田中委員長の「すばらしい」予言
| 次の原発震災が牙をむいているというのに
└────山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 田中規制委員長には超能力があるらしい。今後五年間、原発に危機をもたら
す自然現象も事故も起きないのだというのだから。
規制委員会が新しい規制基準を作るにあたり、多くの「安全対策」を5年間作
らなくても良いとする「猶予」の方針。どうやら「付則」に付けられるようなの
だが、本来は必要なものを「5年間待つ」合理的理由を説明する必要がある。な
ぜならば5年の間については、これら設備、施設は「なくても良い」のに、5年
以降は「なければならない」わけだから、その不連続性にどんな科学的根拠があ
るかが問われるからだ。
要するに「時間とお金が掛かることなので」というだけのことならば、その間
に地震や津波などで被害を受け、大規模放射能放出事故に至った場合の責任の所
在が問われる。
○福島原発震災を経て今でも、規制当局の無責任さとデタラメさだけが目立つ。
耐震バックチェックという作業工程が以前あった。耐震設計基準が阪神淡路大
震災前の古い知見で作られていたことで、実態と合わなくなったばかりか、全て
の原発がまるで小さい地震しか想定していなかったことで、2006年の新指針
以後に作られる原発とは「別物」になってしまうことで、合理性が失われてしま
ったこと、そもそも審査指針の見直しは、旧指針で作られた原発の安全性が保証
できないことから行われたのに「新指針に直ちに準拠しなければならない」では
なく「旧指針で作られた原発も合法」とされてしまったため、限界付きの新指針
が、名実ともに古い原発には無意味になってしまったことが、福島第一原発(言
うまでもなく1970~74年に建設された1~4号機は旧指針さえ不適用)の
原発震災を食い止める役には立たなかった理由だった。
○新指針以前の原発については「耐震バックチェック」と称して、新指針の基準
にも合格するように電力が自主的に対策することになっていた。耐震バックチェ
ックは当時の保安院による指示により実施されたが、法的根拠は無かった。
そんなものを真面目に守るわけがない。わずかに南海トラフの巨大地震に襲わ
れる危険性が高いと見なされている浜岡原発など、一部ではバックチェックに合
わせて対策を強化したものはあるが、ほとんどは配管の支持構造物を増やしたり
強化したりする程度でお茶を濁していた。福島第一原発3号機は、このバックチ
ェックも実施していて、あの有様である。
今、目の前で実行されようとしているのは、そのできの悪い再現ビデオのよう
だ。
規制基準が改定されても直ちにそれに準拠しなくても良い。5年は設備の建設
に掛かるだろうから、その間は猶予する。結局2006年の耐震設計審査指針の
見直しで行われたデタラメでいい加減な姿勢と変わらない。当時は安全委、今は
規制委、名称が違うだけで同じ体たらく。次の原発震災が牙をむいているという
のに。
┏┓
┗■2.チェルノブイリ事故の後、原発は止めておけば良かったんだ!
| 福島沖で危険な兆候 M7数ヶ月以内
| 4月26日金曜官邸前抗議行動(52回)に参加して
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
チェルノブイリ原発事故は、この日で27年を迎える。官邸前の抗議行動ステ
ージでは、Against Nukuesと書かれた首都圏反原発連合の黒い旗
がはためいている。
スピーチが始まった。富山から来た女性は「市民をだまして、復興予算を使い、
危険なガレキを受け入れ、それに反対する母親を市長が刑事告訴をした」と批判
した。福岡から来た女性は「福岡でも時々デモをやっており、最高15000人
が集まった」と報告した。
隣にいた女性は、回ってきたマイクで「チェルノブイリ事故が起きた時、日本
の原発は安全だと政府は言ったのに安全ではなかった」と延べ、また私が掲げて
いた夕刊フジの記事を紹介した。その中で、長尾年恭、東海大教授が、福島沖で
危険な兆候があり、M7の地震が数ヶ月以内に起こると警告している。
続く男性は「チェルノブイリ事故の後、原発は止めておけば良かったんだ」と
非難した。
フクシマ事故後、大飯原発2基しか稼働していない現在、原発をすべて止める
のは「いつやるか?」「今でしょ!」とブレイク中のせりふ(東進塾の林修先生)
で決めてみたい。
次回5月3日金曜官邸前抗議行動(53回)にご参加ください。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から 3件
└────
◆ 乱雑ケーブル 野ざらし配管
福島第一 弱点あらわ 相次ぐトラブル
東京電力福島第一原発で22日、2号機の使用済み燃料プール冷却装置の変圧器
内で、新たにネズミ2匹の死骸が見つかり、東電は点検のためプールの冷却を4時
間あまり止めた。東電は同時多発的に起きた先月の停電事故を受け、設備の弱点
の洗い出しを始めたところだった。プール周りだけでも多数の弱点があると分析
していたが、それが現実だと証明された。(中略)
東電は今後、他の1、4号機のプール周辺や、最も重要な原子炉注水設備などの
点検を進める。全体でどれほどの問題点が見つかるのか、東電もまだつかめてい
ない。
(4月23日東京新聞より抜粋)
◆「原電主張、根拠薄い」活断層の判断変えず
敦賀原発めぐり規制委有識者
日本原子力発電敦賀原発(福井県)の原子炉建屋直下の断層について、原子力規
制委員会は24日、有識者会合を開き、日本原電に意見を聴いた。設計上考慮すべ
き活断層の可能性が高いとする有識者会合の判断に、原電は「活断層ではない」
と反論した。しかし有識者らは原電の主張は根拠が薄いとして判断を変えなかっ
た。(後略)
(4月25日 朝日新聞より抜粋)
◆チェルノブイリの日 金曜デモ
└────
毎週金曜夜、脱原発を求める恒例の市民の抗議活動が二十六日、東京・永田町
の首相官邸前や国会周辺であった。プラカードを持ち太鼓を鳴らしながら,参加
者は口々に「原発いらない」「再稼働反対」と声を上げた。
二十七年前の一九八六年四月二十六日は、チェルノブイリ原発事故が起きた日。
首相官邸前では「チェルノブイリ事故で、原発は安全でないことは明らかになっ
ていた。子どもたちのためにも一日も早く原発をやめてほしい」と訴えていた。
(4月27日 東京新聞より)
┏┓
┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問合せは主催者へお願いします)
└────
◆テーマ 「悪化する福島」で「原発事故責任」を求めて
お 話 武藤類子さん (福島原発告訴団団長)
日 時 5月11日(土) 14時~
場 所 市川教育会館 3Fホール(JR本八幡駅南口下車徒歩約7分)
資料代 500円
主 催 「戦争はいやだ!市川市民の会」
<連絡>菊池 090・6948・8998
┏┓
┗■5.テント日誌 4月24日(水)経産省前テントひろば 592日目
| 「原子力ムラではなく原子力帝国である」という指摘をいただいた
└────(M/O)
あまり同じことばつかり言っているのはいささか気が引けるが愚図ついた天気
が多い。アベノミクスで幻想をばらまいている日本経済も実態はこんなところで
あろうか。僕らの日々の暮らしを見ていれば実感できることだ。株もやらないし
不動産のことも関係ない暮らしで実感できるとすれば、日常品の値上がりやその
気配ぐらいだ。こんな中で「消費増税」に関連するとさせる商品の値引き禁止法
案が準備されているとの報道も聞こえてくる。なんだ、やっぱりアベノミクスは
消費増税のための法案であることが暴露されているようなものではないのか。そ
れにアメリカのドル暴落を防ぐ援護射撃であり、ドル基軸通貨維持のためのバー
ズカ砲なのだ。一瞬、春がやってきたような錯覚を呼び起こし桜まで慌てて咲い
た気候と同じでメディアが太鼓持ちをしても踊りようもないのがアベノミクスで
ある。アメリカもEUも先行き不安であり、そのうちに連動して国債暴落という
洪水に見舞われなければよいのだが…。
友人が送ってくれる季節の草花の写真で気持がほぐしている。愚図ついた天気
のせいではないが、なかなか野外には出掛けられない。テントにきた日はなるべ
く周辺に咲く草花に気をやりながら散歩している。人知れず花を咲かせているそ
う草木だってこの気候は何か変だと感じているのではないか。せっかく咲いた花
を目でながら、でも、まだ花をさかせるだけでもいいのかと思う。
テントの不寝番の時にはいろいろの本を読むが気分の重い時は、椎名誠の探検
物と言うか、旅行物を割と読んでいる。昔からの愛読書であるが、ブックオフで
見つけてきては読んでいる。彼は世界の各地に旅行しているが日本の離島やあま
り知られていない島々を探索していて、読んでいても実に楽しい。焚火をしたり、
三角ベースの野球をしたりというのもいいが、彼がさりげなく語る、コンクリー
トやテトラポットなどで壊された風景についての描写もいい。胸に刺さるのだ。
どんな辺鄙なところにも工事を持ち込むというのは日本のゼネコンの力だったの
かも知れないが、「国土強靭法案」とやらでそれを繰り返すのだろうか。美しい
風景と観光資源をコンクリートやテトラで破壊してきた歴史にもっと目をやって
いいのではないか。原発が地域の風景や地場産業を壊してきたことにも通ずるの
であろう。原発が存在し再稼働が画策される地域では、以前の美しい自然の復活
を願って周辺でキャンプなど含めた集まりを企画したらどうか。多くの人が原発
の所在地に足を向ける企画があるといいな、と椎名さんの本を読みながら妄想め
いたことを考えていた。椎名さんたちが張るテント程には自由で楽しいテントで
はないが、同じテントということであれこれと連想した。経産省前テントもまた
楽しいんじゃ、と呟いたのだが誰かに聞こえたであろういか。
泊りのメンバーFさんの誕生日が4月25日だというのでささやかなお祝いをし
た。差し入れていただいたケーキとビールで乾杯だ。ウイスキーにチョコレート
ではないがこれはこれであうから不思議だ。Fさんおめでとう。これも何かの縁
だね。今後もよろしくというところだ。
朝起きたら兵庫からテントを訪ねてきた人があった。「土地明け渡し訴訟」が
なされた報道を知って心配し駆けつけてもらったのだが、こういう人は全国各地
にいると思う。現在、弁護団の結成など裁判に向けての対応を進めて居るがネッ
トを含めた情報に注目して頂いて、機会があればテントに来ていただきたい。5
月23日には11時から第1回の口頭弁論があり、10時からは集会等も予定されて
いる。気がつけば連休が目前なのだが、時間が取れればテントに顔を出して欲し
い。それがテントを守る基本であり、一番望まれていることでもある。連休中に
テント前ひろばでの催しも企画されている。一例をあげれば4月28日14時か
ら「原発/NO!テントを守れ/川柳句会/」など。反骨の土台支えるテント村、
出るごみの行き場もきめず再稼働などが詠まれたものだが、参加して名《迷》句
でも作ってもらいたい。連休中の企画についてはまとまり次第お知らせをする。
テント日誌を読んだ方からいただいたメールにどうも「原子力ムラ」というの
は納得できない。ムラ=村ではなく原子力帝国であるというお便りをいただいた。
その隠然たる力は村ではなく、帝国だというのはよくわかるが、この村には組織
の閉鎖性と排他性が込められていて、その面では捨てがたいネーミングだと僕は
思ったりもしている。