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たんぽぽ舎です。【TMM:No1868】
2013年6月13日(木)その2 地震と原発情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発現地(四国電力・伊方原発)から、必死の訴え!
要請書:子どもたちの未来のために、再稼働を決して許さないで下さい!
(八幡浜・原発から子どもを守る女の会 代表 斉間淳子)
★2.福島原発災害は、やはり「集団移転[集団移住]」をすすめなければ
ならないのではないか。土地と建物、解決のための2つの提案
(伊藤久雄 認定NPOまちぽっと 理事)
★3.「やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<最終章・5>
海の面積を入れても面積が世界の0.6%しかなく、プレートがモザイクの
ような日本で、甘い想定以上の大地震動が襲ってくることの危険性!
(島村英紀 地震学者)
★4.新聞・雑誌から
◇原発推進で日本は世界の孤児となる
2極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ6月5日号より)
◇原子炉など処分場末定 廃炉作業遅れ懸念
中程度汚染物(低レベル放射性廃棄物)の事業者も決まらず
(6月11日付 東京新聞より)
━━━━━━━
※6月16日(日)13:30開会 於・スペースたんぽぽ 映画「3・11後の日本・
原発・政治 -選挙2-」の想田監督と主役・山内和彦さんのトーク
主催:いろりばた会議 参加費1000円 直接会場へお越し下さい。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発現地(四国電力・伊方原発)から、必死の訴え!
│ 子どもたちの未来のために、再稼働を決して許さないで下さい!
└────(八幡浜・原発から子どもを守る女の会 代表 斉間淳子)
要請書
原子力規制委員会
田中俊一委員長殿
八幡浜・原発から子どもを守る女の会
代表 斉間淳子
私は伊方原発から10キロの地に住んでいます。
原発は、例え事故を起こさなくても、日々放射能を垂れ流しながら動いている
のです。原発の直ぐ傍で生活する私たち住民は低線量の内部被曝を余儀なくさ
れる人生を送ってきました。この原発からの放射能を浴びながら、私は子育て
をし、年老いた親を見送ってきました。みかんを実らせる豊かな大地と魚をは
ぐくむ美しい海を目前にしながら、「原子力は国策である」という国のやり方
に翻弄され、自然と生命と子どもたちの未来を犠牲にして生きてきました。福
島原発の恐るべき原発災害は決して想定外ではありません。人災です。
かつて伊方原発設置許可取り消し裁判の中で、福島で起きた全てのことにつ
いて伊方の原告たちは克明に予測し、証言しています。
次は伊方かもしれない、故郷を失うのは私であり、子どもたちであり、孫かも
しれないという不安は日々大きくなっています。例え、どのような安全対策を
講じようとも核は人類とは共存できないということをチェルノブイリが、福島
が証明したではありませんか。
貧しい限界集落の過疎地にしか原発は建設されません。本当に安全ならば、
電気をふんだんに使う大都会に建設されるべきです。貧しい過疎地に住む私た
ちを犠牲にしないで下さい。私たちはモルモットではありません。
1号機は36年、2号機は31年経ち老朽化しています。3号機は猛毒のMOX
燃料を使いプルサーマル運転が強行されました。原子炉は中性子線を浴びて、
金属が脆くなっています。緊急時の冷却などで破壊に至る危険は高まっていま
す。また、伊方原発から6キロの沖合いには、世界で有数の活断層である中央
構造線が横たわっているのです。南海トラフの巨大地震が近い将来必ず起こる
といわれ続けています。私たちは何処へどうやって逃げればいいのでしょうか。
幸いなことに2012年4月から定期検査のため伊方の3基の原発は止まっていま
す。しかし、原発がある限り、私たちの平穏な生活は訪れません。
どうか、3基の原発を廃炉にして下さい。
子どもや孫たちに負の遺産を残さないで下さい。
これ以上行き場のない使用済み核燃料を増やさないで下さい。
子どもたちの未来のために、再稼働を決して許さないで下さい。
(※この要請書は、2013年6月3日の規制庁交渉の際、斉間さんご本人が読上げ
原子力規制庁職員に手渡されたものです。)
┏┓
┗■2.福島原発災害は、やはり「集団移転[集団移住]」を
│ すすめなければならないのではないか
│ 土地と建物、解決のための2つの提案
└────(伊藤久雄 認定NPOまちぽっと 理事)
(まちぽっとブログから)
昨日、日弁連主催の第56回人権擁護大会プレシンポジウム「福島原発事故被
害の補償・救済はこれでよいか?」がありました。私(伊藤)も傍聴してきま
したが、やはり福島県浜通り地域(浪江町、双葉町、大熊町、富岡町など)は、
「集団移転(集団移住)」をすすめなければならないのではないか、と改めて
強く感じました。
財物(土地、建物等)補償は、とても生活再建できるものではありません。
土地は、もともと浜通りは地価水準が低く、補償基準(固定資産評価額を割り
返して算定)にもとづく補償額では、新たな土地を買うことはとても困難です。
いわき市は特に、地価が高騰しています。
建物は、経年減価が行われるため、築48年以上の建物は新築価格の20%しか
補償されません。また、新築価格の基準も低く、新しい土地に家を建てること
などできません。
「新しい土地」といっているのは、国・東京電力の補償基準は「除染して帰還
する」ことが前提となっていますが、除染して帰還できると考えている人々は
どんどん少なくなってきています。私は除染などそもそも無理なのであり、帰
還は困難だと考えています。そこで、これまでも訴えてきましたが、改めて
以下の提案をしたいと思います。
1.土地
土地は国が買い上げ(国有地化)、集団移転(集団移住)が可能な土地を
国が代替地として提供する。
2.建物
建物は、生活再建可能な補償を東電が行う。基準は「再取得価格」(新築
価格の100%補償)か、公共用地取得基準によって行う(最低限、新築価
格の80%程度を補償)。
なお、帰還を希望される人々も当然ながらいます。これらの人々に対して
も、当然ながら生活再建可能な補償を行いながら、当面は災害公営住宅を
早急に建設し、帰還までの住宅を保障することが必要です。
(なお、シンポジウムで3.11以降の「原発訴訟一覧」が配布されました。
少し整理して後ほど掲載したいと思います)
まちぽっとブログ
http://ameblo.jp/npo-machipot/entry-11548174751.html
┏┓
┗■3.「やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<最終章・5>
│ 海の面積を入れても面積が世界の0.6%しかなく、
│ プレートがモザイクのような日本で、
│ 甘い想定以上の大地震動が襲ってくることの危険性!
└────(島村英紀 地震学者)
じつは、それ以外に、日本の原発にとって恐ろしいことが、最近の地震学か
ら分かってきている。それはいままで原発を設計してきた基準の地震動よりは、
はるかに大きな地震動が襲って来ることが、最近分かってきたからである。原
発を作るときの設計の基準では、地震動の基準の加速度を想定してきた。たと
えば中部電力のホームページには「将来起こりうる最強の地震動」を350~450
ガル(gal)、「およそ現実的でない地震動」を450~600ガルと書いてあった。
つまり、これらの「最大の」加速度に耐えるように原発は作られてきたのであ
る。
なお、これらの基準は原子炉本体とか格納容器など「重要部分」に限られて
いた。たとえば、いざというときにはきわめて重要な緊急炉心冷却装置
(ECCS)は、この基準外とされている。さらに、ひとつの原発に5万本、のべ
100キロメートルもの配管がある。これら配管やその継ぎ目も、本質的に地震
に弱い構造なのである。
ところが最近の地震観測では、これらの基準加速度をはるかに超える実測値
が日本各地で記録されているのだ。たとえば2004年に起きたの新潟県中越地震
では2516ガル、2008年の岩手・宮城内陸地震では岩手県一関市厳美町祭畤
(げんびちょうまつるべ)で4022ガルを記録した。また新潟県の柏崎刈羽原発
が2007年の中越沖地震で停止してしまったときは、構内にある地震計が記録し
た加速度は1500ガルにも達していた。
東日本大震災のときに、福島第一原発で、津波が来る前に地震で壊れていた
のではないかという強い疑いがある。国会事故調査委員会が(津波が来る数十
分前の地震の揺れの直後に)非常用復水器から水漏れがあったという作業員の
報告を受けて現場調査をしようとしたら東京電力によって阻止されたことも報
じられた。 津波対策だけしていれば、将来の原発の運転は安全なのかどうか、
この現場調査がカギを握っていたのだが、調査ができず、国会事故調査委員会
の報告では、その可能性を指摘しただけにとどまっている。しかし地震学的に
は、設計値をはるかに超える加速度をもし被ったら、その装置は壊れても不思
議ではないのである。
つまり、モザイクのように出来てきて、面積では、まわりの海を入れても世
界の0.6%しかない日本で、(マグニチュード6以上の)世界の大地震の2割以
上が起きるという日本では、原発はなじまないものである。
原発を襲う地震について考えるときに、活断層だけの問題に矮小化してしま
って、その問題だけクリアーすればいいのか、という強い疑問が残ると言わざ
るを得ない。<完>
(出典『長州新聞』2013年2月22日、25日号。著者の了承を得て掲載。)
┏┓
┗■6.新聞・雑誌から
└────
◆原発推進で日本は世界の孤児となる
2極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ6月5日号より (斎藤貴男))
朝日新聞が先月31日付朝刊の1面トップで、<安倍政権が6月にまとめる成
長戦略の素案に「原発の活用」を盛り込み、原発再稼働に向けて「政府一丸と
なって最大限取り組む」と約束することがわかった>と報じた。(中略)
---30年もしないうちに、世界中で建設された日本製の原発が爆発しては、
何の罪もない人々の命を奪い、あるいは人生を狂わせていく。大地震か津波、
戦争やテロによる爆撃等々、原因はどうあれ、私たちは世界中から糾弾される
だろう。
なにしろ、地球規模の地殻変動が指摘される中、官民一体で前科のあるメー
ド・イン・ジャパンを売りつけた。少なくとも被害者住民に対する損害賠償責
任の一端は免れまい。
財源はフクシマの時と同様、原発をめぐる意思決定には何の関わりもない一
般国民となるが必定。再稼働させた国内の原発もいつまで無事か。
日本はそして世界の孤児となる。安倍政権の企画する憲法“改正”がこの頃
までに果たされていた場合、アメリカの戦争に参加することで国際社会に強引
に割り込む起死回生が企画される愚もあり得るのではないか。(中略)
ロシアや韓国、中国がやはり原発輸出に躍起なので、関係筋では「日本が輸
出しなければ、世界中が危ない原発だらけになる」という声が強いという
(「環境新聞」5月22日付など)。
思い上がった使命感ほど恐ろしいものはない。何もかも真っ平だ。
◆原子炉など処分場末定 廃炉作業遅れ懸念
中程度汚染物(低レベル放射性廃棄物)の事業者も決まらず
(6月11日付 東京新聞より)
原発の運転や廃炉作業で出る放射性廃棄物のうち、原子炉や制御棒など放射
線量が中程度のものを地下に埋める処分場の選定作業が全く進んでいないこと
が分かった。これらの廃棄物は地下50~100メートルに埋設する規定になって
おり、「余裕深度処分」と呼ばれるが、事業主体も決まっていない。今後本格
化する廃炉作業の遅れが懸念される。
余裕深度処分の対象となる廃棄物は「低レベル」の範囲に含まれ、放射線量
が比較的高めの部材だ。(中略)日本原燃が運営する核燃料サイクル施設(青
森県六カ所村)の敷地内で地盤などの調査に着手。(中略)
2007年から経済産業省資源エネルギー庁から委託を受けた研究機関が調査、
研究を続けている。
高レベル廃棄物は、原子力発電環境整備機構(NUMO)が候補地となる自治体
を探しているが、現時点で応募はない。余裕深度処分の処分場の選定作業も放
置されたままとなっている。
現在、東海原発(茨城県東海村)、浜岡原発1、2号機(静岡県御前崎市)
で廃炉作業が進行中だ。さらに、直下に活断層がある敦賀原発2号機(福井県
敦賀市)や稼働40年以上の老朽化原発が続々と廃炉になる可能性がある。
(後略)
2013年6月13日(木)その2 地震と原発情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発現地(四国電力・伊方原発)から、必死の訴え!
要請書:子どもたちの未来のために、再稼働を決して許さないで下さい!
(八幡浜・原発から子どもを守る女の会 代表 斉間淳子)
★2.福島原発災害は、やはり「集団移転[集団移住]」をすすめなければ
ならないのではないか。土地と建物、解決のための2つの提案
(伊藤久雄 認定NPOまちぽっと 理事)
★3.「やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<最終章・5>
海の面積を入れても面積が世界の0.6%しかなく、プレートがモザイクの
ような日本で、甘い想定以上の大地震動が襲ってくることの危険性!
(島村英紀 地震学者)
★4.新聞・雑誌から
◇原発推進で日本は世界の孤児となる
2極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ6月5日号より)
◇原子炉など処分場末定 廃炉作業遅れ懸念
中程度汚染物(低レベル放射性廃棄物)の事業者も決まらず
(6月11日付 東京新聞より)
━━━━━━━
※6月16日(日)13:30開会 於・スペースたんぽぽ 映画「3・11後の日本・
原発・政治 -選挙2-」の想田監督と主役・山内和彦さんのトーク
主催:いろりばた会議 参加費1000円 直接会場へお越し下さい。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発現地(四国電力・伊方原発)から、必死の訴え!
│ 子どもたちの未来のために、再稼働を決して許さないで下さい!
└────(八幡浜・原発から子どもを守る女の会 代表 斉間淳子)
要請書
原子力規制委員会
田中俊一委員長殿
八幡浜・原発から子どもを守る女の会
代表 斉間淳子
私は伊方原発から10キロの地に住んでいます。
原発は、例え事故を起こさなくても、日々放射能を垂れ流しながら動いている
のです。原発の直ぐ傍で生活する私たち住民は低線量の内部被曝を余儀なくさ
れる人生を送ってきました。この原発からの放射能を浴びながら、私は子育て
をし、年老いた親を見送ってきました。みかんを実らせる豊かな大地と魚をは
ぐくむ美しい海を目前にしながら、「原子力は国策である」という国のやり方
に翻弄され、自然と生命と子どもたちの未来を犠牲にして生きてきました。福
島原発の恐るべき原発災害は決して想定外ではありません。人災です。
かつて伊方原発設置許可取り消し裁判の中で、福島で起きた全てのことにつ
いて伊方の原告たちは克明に予測し、証言しています。
次は伊方かもしれない、故郷を失うのは私であり、子どもたちであり、孫かも
しれないという不安は日々大きくなっています。例え、どのような安全対策を
講じようとも核は人類とは共存できないということをチェルノブイリが、福島
が証明したではありませんか。
貧しい限界集落の過疎地にしか原発は建設されません。本当に安全ならば、
電気をふんだんに使う大都会に建設されるべきです。貧しい過疎地に住む私た
ちを犠牲にしないで下さい。私たちはモルモットではありません。
1号機は36年、2号機は31年経ち老朽化しています。3号機は猛毒のMOX
燃料を使いプルサーマル運転が強行されました。原子炉は中性子線を浴びて、
金属が脆くなっています。緊急時の冷却などで破壊に至る危険は高まっていま
す。また、伊方原発から6キロの沖合いには、世界で有数の活断層である中央
構造線が横たわっているのです。南海トラフの巨大地震が近い将来必ず起こる
といわれ続けています。私たちは何処へどうやって逃げればいいのでしょうか。
幸いなことに2012年4月から定期検査のため伊方の3基の原発は止まっていま
す。しかし、原発がある限り、私たちの平穏な生活は訪れません。
どうか、3基の原発を廃炉にして下さい。
子どもや孫たちに負の遺産を残さないで下さい。
これ以上行き場のない使用済み核燃料を増やさないで下さい。
子どもたちの未来のために、再稼働を決して許さないで下さい。
(※この要請書は、2013年6月3日の規制庁交渉の際、斉間さんご本人が読上げ
原子力規制庁職員に手渡されたものです。)
┏┓
┗■2.福島原発災害は、やはり「集団移転[集団移住]」を
│ すすめなければならないのではないか
│ 土地と建物、解決のための2つの提案
└────(伊藤久雄 認定NPOまちぽっと 理事)
(まちぽっとブログから)
昨日、日弁連主催の第56回人権擁護大会プレシンポジウム「福島原発事故被
害の補償・救済はこれでよいか?」がありました。私(伊藤)も傍聴してきま
したが、やはり福島県浜通り地域(浪江町、双葉町、大熊町、富岡町など)は、
「集団移転(集団移住)」をすすめなければならないのではないか、と改めて
強く感じました。
財物(土地、建物等)補償は、とても生活再建できるものではありません。
土地は、もともと浜通りは地価水準が低く、補償基準(固定資産評価額を割り
返して算定)にもとづく補償額では、新たな土地を買うことはとても困難です。
いわき市は特に、地価が高騰しています。
建物は、経年減価が行われるため、築48年以上の建物は新築価格の20%しか
補償されません。また、新築価格の基準も低く、新しい土地に家を建てること
などできません。
「新しい土地」といっているのは、国・東京電力の補償基準は「除染して帰還
する」ことが前提となっていますが、除染して帰還できると考えている人々は
どんどん少なくなってきています。私は除染などそもそも無理なのであり、帰
還は困難だと考えています。そこで、これまでも訴えてきましたが、改めて
以下の提案をしたいと思います。
1.土地
土地は国が買い上げ(国有地化)、集団移転(集団移住)が可能な土地を
国が代替地として提供する。
2.建物
建物は、生活再建可能な補償を東電が行う。基準は「再取得価格」(新築
価格の100%補償)か、公共用地取得基準によって行う(最低限、新築価
格の80%程度を補償)。
なお、帰還を希望される人々も当然ながらいます。これらの人々に対して
も、当然ながら生活再建可能な補償を行いながら、当面は災害公営住宅を
早急に建設し、帰還までの住宅を保障することが必要です。
(なお、シンポジウムで3.11以降の「原発訴訟一覧」が配布されました。
少し整理して後ほど掲載したいと思います)
まちぽっとブログ
http://ameblo.jp/npo-machipot/entry-11548174751.html
┏┓
┗■3.「やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<最終章・5>
│ 海の面積を入れても面積が世界の0.6%しかなく、
│ プレートがモザイクのような日本で、
│ 甘い想定以上の大地震動が襲ってくることの危険性!
└────(島村英紀 地震学者)
じつは、それ以外に、日本の原発にとって恐ろしいことが、最近の地震学か
ら分かってきている。それはいままで原発を設計してきた基準の地震動よりは、
はるかに大きな地震動が襲って来ることが、最近分かってきたからである。原
発を作るときの設計の基準では、地震動の基準の加速度を想定してきた。たと
えば中部電力のホームページには「将来起こりうる最強の地震動」を350~450
ガル(gal)、「およそ現実的でない地震動」を450~600ガルと書いてあった。
つまり、これらの「最大の」加速度に耐えるように原発は作られてきたのであ
る。
なお、これらの基準は原子炉本体とか格納容器など「重要部分」に限られて
いた。たとえば、いざというときにはきわめて重要な緊急炉心冷却装置
(ECCS)は、この基準外とされている。さらに、ひとつの原発に5万本、のべ
100キロメートルもの配管がある。これら配管やその継ぎ目も、本質的に地震
に弱い構造なのである。
ところが最近の地震観測では、これらの基準加速度をはるかに超える実測値
が日本各地で記録されているのだ。たとえば2004年に起きたの新潟県中越地震
では2516ガル、2008年の岩手・宮城内陸地震では岩手県一関市厳美町祭畤
(げんびちょうまつるべ)で4022ガルを記録した。また新潟県の柏崎刈羽原発
が2007年の中越沖地震で停止してしまったときは、構内にある地震計が記録し
た加速度は1500ガルにも達していた。
東日本大震災のときに、福島第一原発で、津波が来る前に地震で壊れていた
のではないかという強い疑いがある。国会事故調査委員会が(津波が来る数十
分前の地震の揺れの直後に)非常用復水器から水漏れがあったという作業員の
報告を受けて現場調査をしようとしたら東京電力によって阻止されたことも報
じられた。 津波対策だけしていれば、将来の原発の運転は安全なのかどうか、
この現場調査がカギを握っていたのだが、調査ができず、国会事故調査委員会
の報告では、その可能性を指摘しただけにとどまっている。しかし地震学的に
は、設計値をはるかに超える加速度をもし被ったら、その装置は壊れても不思
議ではないのである。
つまり、モザイクのように出来てきて、面積では、まわりの海を入れても世
界の0.6%しかない日本で、(マグニチュード6以上の)世界の大地震の2割以
上が起きるという日本では、原発はなじまないものである。
原発を襲う地震について考えるときに、活断層だけの問題に矮小化してしま
って、その問題だけクリアーすればいいのか、という強い疑問が残ると言わざ
るを得ない。<完>
(出典『長州新聞』2013年2月22日、25日号。著者の了承を得て掲載。)
┏┓
┗■6.新聞・雑誌から
└────
◆原発推進で日本は世界の孤児となる
2極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ6月5日号より (斎藤貴男))
朝日新聞が先月31日付朝刊の1面トップで、<安倍政権が6月にまとめる成
長戦略の素案に「原発の活用」を盛り込み、原発再稼働に向けて「政府一丸と
なって最大限取り組む」と約束することがわかった>と報じた。(中略)
---30年もしないうちに、世界中で建設された日本製の原発が爆発しては、
何の罪もない人々の命を奪い、あるいは人生を狂わせていく。大地震か津波、
戦争やテロによる爆撃等々、原因はどうあれ、私たちは世界中から糾弾される
だろう。
なにしろ、地球規模の地殻変動が指摘される中、官民一体で前科のあるメー
ド・イン・ジャパンを売りつけた。少なくとも被害者住民に対する損害賠償責
任の一端は免れまい。
財源はフクシマの時と同様、原発をめぐる意思決定には何の関わりもない一
般国民となるが必定。再稼働させた国内の原発もいつまで無事か。
日本はそして世界の孤児となる。安倍政権の企画する憲法“改正”がこの頃
までに果たされていた場合、アメリカの戦争に参加することで国際社会に強引
に割り込む起死回生が企画される愚もあり得るのではないか。(中略)
ロシアや韓国、中国がやはり原発輸出に躍起なので、関係筋では「日本が輸
出しなければ、世界中が危ない原発だらけになる」という声が強いという
(「環境新聞」5月22日付など)。
思い上がった使命感ほど恐ろしいものはない。何もかも真っ平だ。
◆原子炉など処分場末定 廃炉作業遅れ懸念
中程度汚染物(低レベル放射性廃棄物)の事業者も決まらず
(6月11日付 東京新聞より)
原発の運転や廃炉作業で出る放射性廃棄物のうち、原子炉や制御棒など放射
線量が中程度のものを地下に埋める処分場の選定作業が全く進んでいないこと
が分かった。これらの廃棄物は地下50~100メートルに埋設する規定になって
おり、「余裕深度処分」と呼ばれるが、事業主体も決まっていない。今後本格
化する廃炉作業の遅れが懸念される。
余裕深度処分の対象となる廃棄物は「低レベル」の範囲に含まれ、放射線量
が比較的高めの部材だ。(中略)日本原燃が運営する核燃料サイクル施設(青
森県六カ所村)の敷地内で地盤などの調査に着手。(中略)
2007年から経済産業省資源エネルギー庁から委託を受けた研究機関が調査、
研究を続けている。
高レベル廃棄物は、原子力発電環境整備機構(NUMO)が候補地となる自治体
を探しているが、現時点で応募はない。余裕深度処分の処分場の選定作業も放
置されたままとなっている。
現在、東海原発(茨城県東海村)、浜岡原発1、2号機(静岡県御前崎市)
で廃炉作業が進行中だ。さらに、直下に活断層がある敦賀原発2号機(福井県
敦賀市)や稼働40年以上の老朽化原発が続々と廃炉になる可能性がある。
(後略)
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1867】
2013年6月13日(木)地震と原発情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.あふれ出る原発からのゴミを処理する所は日本中どこにもない
原発解体の問題点はいっぱい。
私たちは少なくとも原発の後始末の道筋くらいつくらねば...
第9回大間原発裁判の意見陳述 <中>2013.3.15
★2.「原発再稼働阻止応援ツアー受け入れ集会」に参加して<上>
反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めて
(埼玉県 吉田孝男)
★3.金曜官邸前に集う人々
野村昌平さんと吉野山隆英さんについて紹介します
引きずり出そうとして掴んだその子の手の皮膚は乾いた油紙のようでした
(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
★4.やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<4>
活断層だけを心配していて良いのではない。
日本を襲う直下型地震のほとんどは
活断層と判明していない地震断層が起こしている!(島村英紀 地震学者)
★5.新聞より 1つ
成長に原発活用 反対59% 本社世論調査 再稼働反対も58%
(6月11日 朝日新聞より)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.あふれ出る原発からのゴミを処理する所は日本中どこにもない
│ 原発解体の問題点はいっぱい。
│ 私たちは少なくとも原発の後始末の道筋くらいつくらねば...
└────(第9回大間原発裁判の意見陳述<中>2013.3.15
(編集部 注:やや長文なので、上中下の3回に分けて掲載します)
○勉強のために講演会を開き、函館とその近郊から市民視察団を集めて大間町
の原発敷地を見学するなどの活動をしてきました。しかし、とうとう2008年
4月、大間原発建設許可が出されました。2010年7月28日、大間原発を
止める訴訟を起こしました。私は訴状の第10章の第2を担当させていただ
きました。「原発解体の問題点」と題して、原発から出る放射性廃物と廃炉
の問題を取り上げました。廃炉について勉強すればするほど、大きな問題が
あることを知りました。原発は40年の運転期間を終えても、核燃料は熱を
持ち続けています。それを冷却し続けなければ原発は自ら壊れてしまいます。
仮に2016年に大間原発が出来、何事もなく40年の寿命を終えたとして
2056年に原発は解体となります。しかし、膨大な放射性物質により汚染され
た原発は、12年から15年の時間をかけて、放射能濃度が下がるのを待たな
くては解体作業を始められません。2056年から12年目、2068年から解体に取
りかかります。この法廷で2068年に生きている人はいるでしょうか? 多分
ほとんどの人がいないでしょう。それでは、誰が解体の責任を負うのでしょ
うか? 私の子ども、その子ども、あなたの子どもやその子どもたちです。
○日本にある54基の原発には使用済み核燃料が溜まり続けています。ほとん
どの原発で貯蔵施設が満杯になる時期が近づいています。これ以上ゴミがた
まり続けると原発の運転が出来なくなると明言する原発推進派もいます。原
発から出てくる使用済み核燃料は六ヶ所村にある再処理工場に運ばれること
になっていますが、六ヶ所もまた数年で溢れてしまいます。溢れ出る原発か
らのゴミを処理するところは日本中どこにもないのです。国からは調査だけ
でもさせて欲しいと億単位のお金が示されています。2002年から候補地
の公募をしていますが、2011年現在どこも手を挙げていません。という
ことは原発から出たゴミはそのまま原発立地地点に積まれて行くのです。行
き場のないゴミと放射能に汚染された大間原発は津軽海峡の対岸にほぼ永遠
に残るのです。
電気を作り、その恩恵を享受した私たちは死に絶え、未来の子ども達がその
後始末をさせられるのです。このことが私はどうしても許せません。この時
代に生きた私たちは少なくとも、原発の後始末の道筋くらいつくらなくては
いけません。
しかも大間原発は、人間が作り出した最悪の物質、プルトニウムとウランを
混ぜて燃やします。大間原発から出る使用済み核燃料は、六ヶ所村に建設中
の再処理工場では処理することが出来ません。第2再処理工場で処理するこ
とになっていますが、まだ建設許可が出ただけです。
┏┓
┗■2.「原発再稼働阻止応援ツアー受け入れ集会」に参加して<上>
│ 反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めて
└────(埼玉県 吉田孝男)
(編集部 注:やや長文なので、上下2回に分けて掲載します)
反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めてなので、
それなりの期待感を持って出かけました。
○柏崎市は小さい市ながら、原発立地に交付される電源三法交付金が累積三千
億円もあったと聞いていましたので、さぞや立派な街並みが形成されている
と想像しておりましたが、期待は裏切られました。原発交付金のない市町村
と変わらずシャッター通り商店街、人通りもなく寂しい町でした。例えは悪
いですが、遊蕩に耽った息子のため、家が傾き、借金で首が回らなくなって
いる、そんな惨状に似ているように感じたのです。
所々に交付金で建てた箱ものこそ、地方都市にはそぐわない立派な施設があ
りますが、聞けば、維持管理費用がかさみ、市の財政は火の車とか。いった
いこれはどうした事なのでしょう。原発が来れば、雇用が生まれ、町は活気
にあふれ、発展、人口増加し、明るい未来があるのではなかったのではない
でしょうか。
そういう眉唾ものの政策を推し進めた国も国ならば、地方自治体の責任も大
きいと言わねばならないでしょう。麻薬のような交付金の甘い罠、命と引き
換えの雇用、住民の相互不信、人生家族を奪われるかも知れない不気味な不
安、それが原発立地の運命なのでしょうか。暗然としてしまいます。
○さて今日は「原発再稼動阻止応援ツアー受け入れ集会」のため、柏崎ワーク
プラザにやって来ました。柏崎原発反対地元三団体(原発反対同盟・守る
会・地区労)の主催で行われました。
司会は刈羽村議員の近藤さんが勤め、高橋さんの開会の挨拶後、阻止ネット
共同代表の柳田さんから「再稼働の嵐を全国の皆さんと共に、何としても阻
止せねばならない」という主旨の話がありました。地元からは矢部さん、吉
田さん、小山さんの話があり、とくに印象に残ったのは「原発立地の方がや
らねばと言われるが、首都圏の方々も、消費地立地であり原発立地の立場と
同じ。そういう覚悟で挑んでいただきたい。」と話されたように思います。
そう言われてみると、日頃ワイワイガヤガヤと声を出して騒いではいるが覚
悟は足りなかったように感じ、いささか恥ずかしい気が致しました。青森の
中森さんからは「柏崎刈羽の使用済燃料は青森の中間貯蔵施設並びに再処理
工場への受け入れを阻止したい」と言う話があり、個々の地域の問題ではな
く、もはや全国的な繋がりの中での解決しかない事がわかり、再稼働阻止全
国ネットワークが生まれた意義もこの辺にあるのかなと思われました。
その後、志賀の藤井さん、茨城東海の相沢さん、上田さんが東海村、村上村
長の再出馬の意義を訴え、福島の佐藤さん、木幡さんが被災地の避難民や収
束労働などにからむ実情を話されました。大井のくまさんの後にはテント広
場の八木さんが「テント広場は全国原発反対闘争の拠点でもあり、灯台でも
ある。テント広場を何としても守らなければならない。」という鬼気迫る訴
えに胸の高鳴りに打ち震えました。その後、福島の避難民の女性の方の代読
で詩の朗読があり、目頭が熱くなり、非道な国の仕打ちに怒りが湧いてきま
した。最後にシュプレヒコールで幕は閉じられましたが、それは明日からの
戦いの始まりでもあります。再稼働反対。
○刈羽村の民宿三軒に分宿し、夕食後、男性陣と女性陣の宿に別れ、地元の方
とその他の地方から参加された方を交えての懇談会を行いました。なかでも、
女性陣だけの懇談会では、避難や反対運動の苦労や辛さ・悲しみなど、涙を
まじえながらの本音の話ができて、充実した時を過ごせたということでした。
男性陣は締めに地元生れの方々が、三階節をいろんなバージョンで歌ってく
れて、それなりに楽しいひと時を過ごしました。
┏┓
┗■3.金曜官邸前に集う人々
│ 野村昌平さんと吉野山隆英さんについて紹介します
│引きずり出そうとして掴んだその子の手の皮膚は乾いた油紙のようでした
└────(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
野村昌平さんは元エンジニアで、29年前の敦賀原発の定期点検工事の際、
10日間タービン建屋内でタービンと発電機を繋ぐ減速歯車の作業の監督をして
いたことがありました。放射線汚染管理区域に入るまでの現場教育と実際のそ
れとの間に乖離があり、その経験を「安全性の確保不十分な原発」と題して投
稿したところ、記事が朝日新聞の「声」欄(1983年12月19日)に掲載されまし
た。
当時から原発で働く労働者の安全性に疑問を呈し、警告を発してこられた方
です。 最近は電気料金を分割して振り込むことに取り組んでおられます。官
邸前ではいつも自転車に乗って抗議をされ、終了後に電気料金分割払いのノウ
ハウが書かれたビラを配布しておられます。
吉野山隆英さん(野村さんの学校時代の先輩)は、2012年3月に浅草公会堂
の「東京大空襲資料展」に絵を展示されました。
空襲翌日に見た学校や遺体処理の様子を絵や文章にしています。兵隊が鳶口
で焼死体を刺して車の荷台に引きずり上げているのを目の当たりにし、思わず
子供の屍を鳶口から守ろうとしました。「引きずり出そうとして掴んだその子
の手の皮膚は、乾いた油紙のようでした」と記しています。
吉野山さんは、平和、反戦、反核のために役立てて欲しいと、ご希望があれ
ば「東京大空襲」の絵画を貸し出して、体験を話してくださるとのことです。
官邸前では絵を掲げて抗議されています。
連絡先: 野村昌平 (吉野山さんへの連絡もこちらに)
〒134-0091 江戸川区船堀2-7-4 Tel &Fax03-3687-9089
E-Mail sss_nomura@yahoo.co.jp
★☆6月の金曜官邸前行動☆★
6月14日(金)、21(金)、28(金)午後6時から8時まで。参加大歓迎です!
┏┓
┗■4.「やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<4>
│ 活断層だけを心配していて良いのではない。
│ 日本を襲う直下型地震のほとんどは
│ 活断層と判明していない地震断層が起こしている!
└────(島村英紀 地震学者)
地震は、地下の岩のなかに歪みが溜まっていって、岩が耐えられなくなった
ときに起きる。そして、ものが壊れるという破壊現象では、いつ、どんな状態
のときに最終破壊に至るかという時期や程度に、かならず、かなりの曖昧さが
あるものなのだ。たとえば、同じ輪ゴムを引っぱっていっても、同じ引っぱっ
た長さのところで切れるわけではない。そして図(※)のように、この曖昧さ
は、短くても百年、長ければ一万年以上もの曖昧さがあるのだ。このため、私
は普通の家やビルなどでは、活断層を心配するのはほとんど無意味だと思って
いる。数百年先のことを心配して家をそこに建てないというのは、どう見ても
賢明な判断ではない。
しかし原発は別だ。何か起きたら数万年、あるいはそれ以上、そして日本以
外にも影響が及ぶ原発や数万年以上の管理を必要とする核廃棄物では、将来の
地震が起きる時期がたとえ曖昧でも、活断層を軽視していいとは言えないであ
ろう。
前に書いたように、日本を襲う直下型地震のうち、活断層が起こしたものは、
ごくわずかである。ほとんどは活断層だと分かっていない地震断層が起こして
いる。つまり、活断層だけを注意していれば、将来起きる地震に備えることに
は、決してならないのである。
※図については島村氏のホームページをご参照下さい。
http://shima3.fc2web.com/201302choushuusinbun.htm
(出典『長州新聞』2013年2月22日、25日号。著者の了承を得て掲載。)
┏┓
┗■5.新聞より 1つ
└────
◆成長に原発活用 反対59% 本社世論調査 再稼働反対も58%
(6月11日付 朝日新聞より)
朝日新聞社は8~9日、全国定例世論調査(電話)を実施した。安倍政権が
成長戦略に「原子力発電の活用」を盛り込んだことを受け、経済成長のために
原発を積極的に利用する方針の是非を聞いたところ、反対59%が賛成27%を上
回った。
成長戦略には「安全と認められた原発の再稼働」も明記したが、停止中の原
発の運転再開についても反対58%、賛成28%だった。(後略)
2013年6月13日(木)地震と原発情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.あふれ出る原発からのゴミを処理する所は日本中どこにもない
原発解体の問題点はいっぱい。
私たちは少なくとも原発の後始末の道筋くらいつくらねば...
第9回大間原発裁判の意見陳述 <中>2013.3.15
★2.「原発再稼働阻止応援ツアー受け入れ集会」に参加して<上>
反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めて
(埼玉県 吉田孝男)
★3.金曜官邸前に集う人々
野村昌平さんと吉野山隆英さんについて紹介します
引きずり出そうとして掴んだその子の手の皮膚は乾いた油紙のようでした
(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
★4.やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<4>
活断層だけを心配していて良いのではない。
日本を襲う直下型地震のほとんどは
活断層と判明していない地震断層が起こしている!(島村英紀 地震学者)
★5.新聞より 1つ
成長に原発活用 反対59% 本社世論調査 再稼働反対も58%
(6月11日 朝日新聞より)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.あふれ出る原発からのゴミを処理する所は日本中どこにもない
│ 原発解体の問題点はいっぱい。
│ 私たちは少なくとも原発の後始末の道筋くらいつくらねば...
└────(第9回大間原発裁判の意見陳述<中>2013.3.15
(編集部 注:やや長文なので、上中下の3回に分けて掲載します)
○勉強のために講演会を開き、函館とその近郊から市民視察団を集めて大間町
の原発敷地を見学するなどの活動をしてきました。しかし、とうとう2008年
4月、大間原発建設許可が出されました。2010年7月28日、大間原発を
止める訴訟を起こしました。私は訴状の第10章の第2を担当させていただ
きました。「原発解体の問題点」と題して、原発から出る放射性廃物と廃炉
の問題を取り上げました。廃炉について勉強すればするほど、大きな問題が
あることを知りました。原発は40年の運転期間を終えても、核燃料は熱を
持ち続けています。それを冷却し続けなければ原発は自ら壊れてしまいます。
仮に2016年に大間原発が出来、何事もなく40年の寿命を終えたとして
2056年に原発は解体となります。しかし、膨大な放射性物質により汚染され
た原発は、12年から15年の時間をかけて、放射能濃度が下がるのを待たな
くては解体作業を始められません。2056年から12年目、2068年から解体に取
りかかります。この法廷で2068年に生きている人はいるでしょうか? 多分
ほとんどの人がいないでしょう。それでは、誰が解体の責任を負うのでしょ
うか? 私の子ども、その子ども、あなたの子どもやその子どもたちです。
○日本にある54基の原発には使用済み核燃料が溜まり続けています。ほとん
どの原発で貯蔵施設が満杯になる時期が近づいています。これ以上ゴミがた
まり続けると原発の運転が出来なくなると明言する原発推進派もいます。原
発から出てくる使用済み核燃料は六ヶ所村にある再処理工場に運ばれること
になっていますが、六ヶ所もまた数年で溢れてしまいます。溢れ出る原発か
らのゴミを処理するところは日本中どこにもないのです。国からは調査だけ
でもさせて欲しいと億単位のお金が示されています。2002年から候補地
の公募をしていますが、2011年現在どこも手を挙げていません。という
ことは原発から出たゴミはそのまま原発立地地点に積まれて行くのです。行
き場のないゴミと放射能に汚染された大間原発は津軽海峡の対岸にほぼ永遠
に残るのです。
電気を作り、その恩恵を享受した私たちは死に絶え、未来の子ども達がその
後始末をさせられるのです。このことが私はどうしても許せません。この時
代に生きた私たちは少なくとも、原発の後始末の道筋くらいつくらなくては
いけません。
しかも大間原発は、人間が作り出した最悪の物質、プルトニウムとウランを
混ぜて燃やします。大間原発から出る使用済み核燃料は、六ヶ所村に建設中
の再処理工場では処理することが出来ません。第2再処理工場で処理するこ
とになっていますが、まだ建設許可が出ただけです。
┏┓
┗■2.「原発再稼働阻止応援ツアー受け入れ集会」に参加して<上>
│ 反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めて
└────(埼玉県 吉田孝男)
(編集部 注:やや長文なので、上下2回に分けて掲載します)
反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めてなので、
それなりの期待感を持って出かけました。
○柏崎市は小さい市ながら、原発立地に交付される電源三法交付金が累積三千
億円もあったと聞いていましたので、さぞや立派な街並みが形成されている
と想像しておりましたが、期待は裏切られました。原発交付金のない市町村
と変わらずシャッター通り商店街、人通りもなく寂しい町でした。例えは悪
いですが、遊蕩に耽った息子のため、家が傾き、借金で首が回らなくなって
いる、そんな惨状に似ているように感じたのです。
所々に交付金で建てた箱ものこそ、地方都市にはそぐわない立派な施設があ
りますが、聞けば、維持管理費用がかさみ、市の財政は火の車とか。いった
いこれはどうした事なのでしょう。原発が来れば、雇用が生まれ、町は活気
にあふれ、発展、人口増加し、明るい未来があるのではなかったのではない
でしょうか。
そういう眉唾ものの政策を推し進めた国も国ならば、地方自治体の責任も大
きいと言わねばならないでしょう。麻薬のような交付金の甘い罠、命と引き
換えの雇用、住民の相互不信、人生家族を奪われるかも知れない不気味な不
安、それが原発立地の運命なのでしょうか。暗然としてしまいます。
○さて今日は「原発再稼動阻止応援ツアー受け入れ集会」のため、柏崎ワーク
プラザにやって来ました。柏崎原発反対地元三団体(原発反対同盟・守る
会・地区労)の主催で行われました。
司会は刈羽村議員の近藤さんが勤め、高橋さんの開会の挨拶後、阻止ネット
共同代表の柳田さんから「再稼働の嵐を全国の皆さんと共に、何としても阻
止せねばならない」という主旨の話がありました。地元からは矢部さん、吉
田さん、小山さんの話があり、とくに印象に残ったのは「原発立地の方がや
らねばと言われるが、首都圏の方々も、消費地立地であり原発立地の立場と
同じ。そういう覚悟で挑んでいただきたい。」と話されたように思います。
そう言われてみると、日頃ワイワイガヤガヤと声を出して騒いではいるが覚
悟は足りなかったように感じ、いささか恥ずかしい気が致しました。青森の
中森さんからは「柏崎刈羽の使用済燃料は青森の中間貯蔵施設並びに再処理
工場への受け入れを阻止したい」と言う話があり、個々の地域の問題ではな
く、もはや全国的な繋がりの中での解決しかない事がわかり、再稼働阻止全
国ネットワークが生まれた意義もこの辺にあるのかなと思われました。
その後、志賀の藤井さん、茨城東海の相沢さん、上田さんが東海村、村上村
長の再出馬の意義を訴え、福島の佐藤さん、木幡さんが被災地の避難民や収
束労働などにからむ実情を話されました。大井のくまさんの後にはテント広
場の八木さんが「テント広場は全国原発反対闘争の拠点でもあり、灯台でも
ある。テント広場を何としても守らなければならない。」という鬼気迫る訴
えに胸の高鳴りに打ち震えました。その後、福島の避難民の女性の方の代読
で詩の朗読があり、目頭が熱くなり、非道な国の仕打ちに怒りが湧いてきま
した。最後にシュプレヒコールで幕は閉じられましたが、それは明日からの
戦いの始まりでもあります。再稼働反対。
○刈羽村の民宿三軒に分宿し、夕食後、男性陣と女性陣の宿に別れ、地元の方
とその他の地方から参加された方を交えての懇談会を行いました。なかでも、
女性陣だけの懇談会では、避難や反対運動の苦労や辛さ・悲しみなど、涙を
まじえながらの本音の話ができて、充実した時を過ごせたということでした。
男性陣は締めに地元生れの方々が、三階節をいろんなバージョンで歌ってく
れて、それなりに楽しいひと時を過ごしました。
┏┓
┗■3.金曜官邸前に集う人々
│ 野村昌平さんと吉野山隆英さんについて紹介します
│引きずり出そうとして掴んだその子の手の皮膚は乾いた油紙のようでした
└────(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
野村昌平さんは元エンジニアで、29年前の敦賀原発の定期点検工事の際、
10日間タービン建屋内でタービンと発電機を繋ぐ減速歯車の作業の監督をして
いたことがありました。放射線汚染管理区域に入るまでの現場教育と実際のそ
れとの間に乖離があり、その経験を「安全性の確保不十分な原発」と題して投
稿したところ、記事が朝日新聞の「声」欄(1983年12月19日)に掲載されまし
た。
当時から原発で働く労働者の安全性に疑問を呈し、警告を発してこられた方
です。 最近は電気料金を分割して振り込むことに取り組んでおられます。官
邸前ではいつも自転車に乗って抗議をされ、終了後に電気料金分割払いのノウ
ハウが書かれたビラを配布しておられます。
吉野山隆英さん(野村さんの学校時代の先輩)は、2012年3月に浅草公会堂
の「東京大空襲資料展」に絵を展示されました。
空襲翌日に見た学校や遺体処理の様子を絵や文章にしています。兵隊が鳶口
で焼死体を刺して車の荷台に引きずり上げているのを目の当たりにし、思わず
子供の屍を鳶口から守ろうとしました。「引きずり出そうとして掴んだその子
の手の皮膚は、乾いた油紙のようでした」と記しています。
吉野山さんは、平和、反戦、反核のために役立てて欲しいと、ご希望があれ
ば「東京大空襲」の絵画を貸し出して、体験を話してくださるとのことです。
官邸前では絵を掲げて抗議されています。
連絡先: 野村昌平 (吉野山さんへの連絡もこちらに)
〒134-0091 江戸川区船堀2-7-4 Tel &Fax03-3687-9089
E-Mail sss_nomura@yahoo.co.jp
★☆6月の金曜官邸前行動☆★
6月14日(金)、21(金)、28(金)午後6時から8時まで。参加大歓迎です!
┏┓
┗■4.「やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<4>
│ 活断層だけを心配していて良いのではない。
│ 日本を襲う直下型地震のほとんどは
│ 活断層と判明していない地震断層が起こしている!
└────(島村英紀 地震学者)
地震は、地下の岩のなかに歪みが溜まっていって、岩が耐えられなくなった
ときに起きる。そして、ものが壊れるという破壊現象では、いつ、どんな状態
のときに最終破壊に至るかという時期や程度に、かならず、かなりの曖昧さが
あるものなのだ。たとえば、同じ輪ゴムを引っぱっていっても、同じ引っぱっ
た長さのところで切れるわけではない。そして図(※)のように、この曖昧さ
は、短くても百年、長ければ一万年以上もの曖昧さがあるのだ。このため、私
は普通の家やビルなどでは、活断層を心配するのはほとんど無意味だと思って
いる。数百年先のことを心配して家をそこに建てないというのは、どう見ても
賢明な判断ではない。
しかし原発は別だ。何か起きたら数万年、あるいはそれ以上、そして日本以
外にも影響が及ぶ原発や数万年以上の管理を必要とする核廃棄物では、将来の
地震が起きる時期がたとえ曖昧でも、活断層を軽視していいとは言えないであ
ろう。
前に書いたように、日本を襲う直下型地震のうち、活断層が起こしたものは、
ごくわずかである。ほとんどは活断層だと分かっていない地震断層が起こして
いる。つまり、活断層だけを注意していれば、将来起きる地震に備えることに
は、決してならないのである。
※図については島村氏のホームページをご参照下さい。
http://shima3.fc2web.com/201302choushuusinbun.htm
(出典『長州新聞』2013年2月22日、25日号。著者の了承を得て掲載。)
┏┓
┗■5.新聞より 1つ
└────
◆成長に原発活用 反対59% 本社世論調査 再稼働反対も58%
(6月11日付 朝日新聞より)
朝日新聞社は8~9日、全国定例世論調査(電話)を実施した。安倍政権が
成長戦略に「原子力発電の活用」を盛り込んだことを受け、経済成長のために
原発を積極的に利用する方針の是非を聞いたところ、反対59%が賛成27%を上
回った。
成長戦略には「安全と認められた原発の再稼働」も明記したが、停止中の原
発の運転再開についても反対58%、賛成28%だった。(後略)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1866】
2013年6月12日(水)その2 地震と原発情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島県民健康管理調査の最新報告について思う
福島の子供は事故以前の日本全体と比べて約80倍に
罹患率が上がったのです。
子供がこれほど免疫力を失ったのは由々しき事態です。
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問い合わせは主催者へ)
◆小川仙月講演会のご案内
今知りたい!テレビが伝えない本当のこと
~チェルノブイリ・フクシマから学ぶ、原発の危険
★3.新聞・雑誌より
◆宙に浮く参院原発事故調査委員会
国会事故調が提言した原子力問題委員会未設定
自民党・民主党の両方とも消極的なわけは
(6月12日東京新聞より抜粋)
◆原発賠償 1万人未請求 東電集計 来年9月、時効の恐れ
(6月7日茨城新聞より抜粋)
◆都内ビル激しい揺れ
南海トラフ M9の長周期地震動 防災研試算
(6月9日 茨城新聞より抜粋)
━━━━━━━
※6/14(金)第59回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:6月14日(金)18:00から20:00 第59回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコで
まとめの集会(短時間)。
※6月15日(土)電気料値上げで原発を支えるのは嫌だ!
第5回相談会 電気料金の原発負担を拒否する運動 代表・槌田敦さん
15時~17時 参加費500円 会場:たんぽぽ舎5階
┏┓
┗■1.福島県民健康管理調査の最新報告について思う
| 福島の子供は事故以前の日本全体と比べて約80倍に
| 罹患率が上がったのです。
| 子供がこれほど免疫力を失ったのは由々しき事態です。
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 6月5日の発表で福島の子供2011年度と2012年度合計で癌および強い癌の疑
いの合計は27人になりました。(震災当時18歳以下の子供)
2011年度の数字はずっと癌3人と強い疑い7人(実質癌10人)と言われてき
たのに、今回は癌7人強い疑い4人と違っている。検査した子供の数も少し増
えて38,114人から40,764人になりました。
また2次検査対象205人のうち2次検査実施者は166人です。したがって、癌
および疑い数は比例して増えると予想されます。
2012年度の検査人数は134,735人で2次検査対象935人ですが、2次検査実施
者数は255人です。癌患者数は比例して増えると考えるのが、妥当です。
なお山下俊一教授(元福島県立医大副学長、元福島県民健康管理調査検討委
員会座長)はアメリカの学会にて癌の強い疑いは癌として扱っていたそうです。
今後の2次検査実施者から同じ割合で癌と癌の疑いが出ると仮定すると、2011
年度は合計11人から14人、2012年度は16人から59人に増えます。
2年間の合計は27人から73人に増えます。これは10万人あたり42人となります。
○ さて、独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターの「がん情
報サービス」によりますと、2005年の統計で、甲状腺の罹患率は10万人あたり、
0-4歳は0人、5-9歳0人、10-14歳0人、15-19歳ではやっと2人(男、
女それぞれ1人)ですから、19歳以下平均すると10万人当たり、0.5人です。
福島の子供は事故以前の日本全体と比べて約80倍に罹患(りかん、新たに癌と
診断されること)率が上がったのです。
http://ganjoho.jp/pro/statistics/gdball.html?16%2%2
http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics01.html
○ 新聞報道では他県(青森、長野、長崎)の子供の調査で同様の結果がでたと
いう情報もありますが、その場合は事故後日本全体で、甲状腺癌罹患が約80倍
になったことになります。
まさに由々しき事態です。福島県は放射能のせいではないと言っています。
では何が原因か早急に知らべてほしいものです。山下俊一教授は「もっと後に
なって発症するものが前倒しで発生した」と言ったそうですが、癌は免疫力が
落ちる高齢者ほど罹りやすい病気です。日本で近年癌死亡者が増えたのは、高
齢化が進んだからです。ということは子供が急に老化したことになります。
甲状腺癌患者数が最も多い年齢は60-70才ですが、罹患率は10万人当たり30人
以下です。
放射能の影響でもなく、子供がこれほど免疫力を失ったのは由々しき事態です。
日本民族の危機ではないでしょうか?
子供がこれほど免疫力を失っているということは、大人も同様と思われます。
福島県は19歳以上の県民の調査もする必要があります。また甲状腺だけでなく、
ほか臓器の検査も必要です。
癌になりやすい臓器は、胃、大腸、肝臓、肺、乳房、子宮、前立腺の順番です。
胃がん罹患率は10万人当たり約13800人ですが、甲状腺は10万人当たり14人で
す(女11人、男3人)。
放射能と関係ないなら、ほかの臓器の癌も増えるはずでしょう。
○ 今年の4月から「県民健康管理調査」検討委員が大幅に替りました。山下俊
一教授は長崎大学に戻り、あと3人退任しました。新たな委員は8人ですので、
4人増員です。
県民の批判が多かった人々が交代を余儀なくされたと推測されます。
しかし、新しい検討委員会の説明はあい変わらず、放射能被爆の影響とは考
えにくいという、内容でした。長期間のデータを見ないと科学的判断を下せな
いと言っています。
チェルノブイリでは5年たってから小児甲状腺がんは急激に増えました。福
島では2年で80倍に増えました。5年後にはいったい何倍に増えるのでしょう
か?
その時、実は放射能の影響と証明されましたと言ってどうするのですか。
福島県立医大の甲状腺調査はギリギリの体制です。検査を正規の手順でできる
医者が不足しており、非常な短時間にエコー(超音波検査)のみ行い、バイオ
アッセイ(生物学的試験)を全然行っていません。
医師たちはのちに誤診で患者から訴えられるのを恐れて、最近10億円の医療損
害賠償責任保険に加入しました。
○この保険の件については、アワープラネットTVが詳細を入手したようです。
アワープラネットTV代表白石草さんの学習会はスペースたんぽぽで6月17日
(月)19時から行われます。どうぞご参加ください。
┏┓
┗■2.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問い合わせは主催者へ)
└────
◆小川仙月講演会のご案内
今知りたい!テレビが伝えない本当のこと
~チェルノブイリ・フクシマから学ぶ、原発の危険
チェルノブイリ原発事故の4年後、単身自費でロシアに渡航して、現地の状況
やその健康被害を見てこられた小川仙月さんは、永年、原発の問題に対して、
警鐘を鳴らしてこられました。
講師:小川仙月さん
日時:2013年7月7日(日)14:00~16:30
場所:筑波学院大学 大教室
費用:500円 高校生以下無料
主催:脱原発ネットワーク茨城 小川仙月講演会行委員会
問合:藤田090-5193-5218
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆宙に浮く参院原発事故調査委員会
国会事故調が提言した原子力問題委員会未設定
自民党・民主党の両方とも消極的なわけは
国会の東京電力福島第一原発事故調査委員会(国会事故調、解散)が衆参両院に
提言した「原子力問題に関する委員会」の参院での設置が宙に浮いている。(中
略)国会の要請でつくられたはずの事故調の提言に対し、誠実に向き合わない国
会の姿が浮き彫りになっている。
=不完全=
(中略)
昨年7月に衆参両院議長に提出した報告書で「規制当局を監視する目的で、原子
力問題に関する常設の委員会」の設置を提言した。政府や原子力規制委員会が事
故の検証の中で明らかになった問題点を改善しているかを国会で継続的にチェッ
クする体制整備を重視したからだ。(中略) 政府側が追及される場となるのを恐
れる自民党は、全会一致の時以外は閣僚を呼ばないことを強く求めた。
= 鈍い動き=
(中略)
衆院では、設置を求める側だった民主党の動きが鈍いのは、党内に、電力会社の
労働組合から支援を受ける参院議員がいるからだという指摘がある。
参院では第2党に甘んじている自民党は、野党が多数の参院で原発再稼働や海外
輸出を進める構えの安倍政権への追及が強まることを警戒。野党主導での委員会
設置には難色を示す。
=選挙前に=
(中略)
今国会で委員会が設置できない場合、設置は秋の臨時国会以降になる。
高い支持率を維持する自民党が7月の参院選で議席を伸ばし与党が過半数を回復
すれば、委員会が設置されたとしても与党主導となる。
(中略)
3w「先送りすれば、安倍政権に都合のいい委員会になりかねない」というのが
多くの野党の懸念だ。
ある野党の参院国対委員長は「選挙前に器だけでも作る必要がある」と民主党の
対応を促している。
(6月12日東京新聞より抜粋)
◆原発賠償 1万人未請求 東電集計 来年9月、時効の恐れ
東京電力福島第一原発事故で避難指示などを受けた福島県の13市町村の住民1万
1000人超が、本賠償を請求していないことが6日分かった。早ければ来年9月に
請求権を失う可能性がある。
(中略)
東電は2011年9月に個人向け賠償の受け付けを開始。避難が長期化する可能性が
高く正確な賠償額の算定が困難なため、仮払い後、本賠償を請求できる仕組みを
採用した。早ければ、来年9月に民法で定められた賠償請求権の時効の3年を迎
える人もいる。
この時効を回避するため、東電は今年2月、賠償書類のダイレクトメールを最後
に受け取った時から時効期間が始まるとする救済策を公表した。しかし、送付先
は東電が賠償対象と認定した住民だけで、自主避難した住民は受け取っていない
ため、批判も出ている。
(中略)
国会では5月末、事前に原子力損害賠償紛争解決センターに和解協議を申し立て
るなどの条件を満たせば、時効を過ぎても東電に賠償を求めて提訴できるように
する特例法が成立している。
(6月7日茨城新聞より抜粋)
◆都内ビル激しい揺れ
南海トラフ M9の長周期地震動 防災研試算
南海トラフ沿いでのマグニチュード(M)9級の地震で、遠く離れた東京や大阪
でも、「長周期地震動」により高層ビルが激しく揺れる可能性があることが、独
立行政法人防災科学技術研究所(つくば市)の試算で8日までに分かった。
建物の高さにもよるが、東日本大震災と比べ、東京で揺れの速さが最大10倍程
度、大阪は数十倍になる恐れもある。違いの原因は、揺れが軟らかい岩石を伝わ
っていくことや、震源の浅さや陸への近さにあるという。
防災科研によると、国が想定するM9地震での長周期地震動の試算は初めて。
住宅も含め高層ビルが多い東京や大阪は、防災対策の見直しが急務になりそうだ。(中略)
厚い堆積物の上にある東京や大阪のような平野では、長周期地震動の影響が強
くなりやすいとされる。軟らかい岩石を伝わる場合は揺れが増幅することもある
という。
(6月9日 茨城新聞より抜粋)
2013年6月12日(水)その2 地震と原発情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島県民健康管理調査の最新報告について思う
福島の子供は事故以前の日本全体と比べて約80倍に
罹患率が上がったのです。
子供がこれほど免疫力を失ったのは由々しき事態です。
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問い合わせは主催者へ)
◆小川仙月講演会のご案内
今知りたい!テレビが伝えない本当のこと
~チェルノブイリ・フクシマから学ぶ、原発の危険
★3.新聞・雑誌より
◆宙に浮く参院原発事故調査委員会
国会事故調が提言した原子力問題委員会未設定
自民党・民主党の両方とも消極的なわけは
(6月12日東京新聞より抜粋)
◆原発賠償 1万人未請求 東電集計 来年9月、時効の恐れ
(6月7日茨城新聞より抜粋)
◆都内ビル激しい揺れ
南海トラフ M9の長周期地震動 防災研試算
(6月9日 茨城新聞より抜粋)
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※6/14(金)第59回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:6月14日(金)18:00から20:00 第59回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコで
まとめの集会(短時間)。
※6月15日(土)電気料値上げで原発を支えるのは嫌だ!
第5回相談会 電気料金の原発負担を拒否する運動 代表・槌田敦さん
15時~17時 参加費500円 会場:たんぽぽ舎5階
┏┓
┗■1.福島県民健康管理調査の最新報告について思う
| 福島の子供は事故以前の日本全体と比べて約80倍に
| 罹患率が上がったのです。
| 子供がこれほど免疫力を失ったのは由々しき事態です。
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 6月5日の発表で福島の子供2011年度と2012年度合計で癌および強い癌の疑
いの合計は27人になりました。(震災当時18歳以下の子供)
2011年度の数字はずっと癌3人と強い疑い7人(実質癌10人)と言われてき
たのに、今回は癌7人強い疑い4人と違っている。検査した子供の数も少し増
えて38,114人から40,764人になりました。
また2次検査対象205人のうち2次検査実施者は166人です。したがって、癌
および疑い数は比例して増えると予想されます。
2012年度の検査人数は134,735人で2次検査対象935人ですが、2次検査実施
者数は255人です。癌患者数は比例して増えると考えるのが、妥当です。
なお山下俊一教授(元福島県立医大副学長、元福島県民健康管理調査検討委
員会座長)はアメリカの学会にて癌の強い疑いは癌として扱っていたそうです。
今後の2次検査実施者から同じ割合で癌と癌の疑いが出ると仮定すると、2011
年度は合計11人から14人、2012年度は16人から59人に増えます。
2年間の合計は27人から73人に増えます。これは10万人あたり42人となります。
○ さて、独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターの「がん情
報サービス」によりますと、2005年の統計で、甲状腺の罹患率は10万人あたり、
0-4歳は0人、5-9歳0人、10-14歳0人、15-19歳ではやっと2人(男、
女それぞれ1人)ですから、19歳以下平均すると10万人当たり、0.5人です。
福島の子供は事故以前の日本全体と比べて約80倍に罹患(りかん、新たに癌と
診断されること)率が上がったのです。
http://ganjoho.jp/pro/statistics/gdball.html?16%2%2
http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics01.html
○ 新聞報道では他県(青森、長野、長崎)の子供の調査で同様の結果がでたと
いう情報もありますが、その場合は事故後日本全体で、甲状腺癌罹患が約80倍
になったことになります。
まさに由々しき事態です。福島県は放射能のせいではないと言っています。
では何が原因か早急に知らべてほしいものです。山下俊一教授は「もっと後に
なって発症するものが前倒しで発生した」と言ったそうですが、癌は免疫力が
落ちる高齢者ほど罹りやすい病気です。日本で近年癌死亡者が増えたのは、高
齢化が進んだからです。ということは子供が急に老化したことになります。
甲状腺癌患者数が最も多い年齢は60-70才ですが、罹患率は10万人当たり30人
以下です。
放射能の影響でもなく、子供がこれほど免疫力を失ったのは由々しき事態です。
日本民族の危機ではないでしょうか?
子供がこれほど免疫力を失っているということは、大人も同様と思われます。
福島県は19歳以上の県民の調査もする必要があります。また甲状腺だけでなく、
ほか臓器の検査も必要です。
癌になりやすい臓器は、胃、大腸、肝臓、肺、乳房、子宮、前立腺の順番です。
胃がん罹患率は10万人当たり約13800人ですが、甲状腺は10万人当たり14人で
す(女11人、男3人)。
放射能と関係ないなら、ほかの臓器の癌も増えるはずでしょう。
○ 今年の4月から「県民健康管理調査」検討委員が大幅に替りました。山下俊
一教授は長崎大学に戻り、あと3人退任しました。新たな委員は8人ですので、
4人増員です。
県民の批判が多かった人々が交代を余儀なくされたと推測されます。
しかし、新しい検討委員会の説明はあい変わらず、放射能被爆の影響とは考
えにくいという、内容でした。長期間のデータを見ないと科学的判断を下せな
いと言っています。
チェルノブイリでは5年たってから小児甲状腺がんは急激に増えました。福
島では2年で80倍に増えました。5年後にはいったい何倍に増えるのでしょう
か?
その時、実は放射能の影響と証明されましたと言ってどうするのですか。
福島県立医大の甲状腺調査はギリギリの体制です。検査を正規の手順でできる
医者が不足しており、非常な短時間にエコー(超音波検査)のみ行い、バイオ
アッセイ(生物学的試験)を全然行っていません。
医師たちはのちに誤診で患者から訴えられるのを恐れて、最近10億円の医療損
害賠償責任保険に加入しました。
○この保険の件については、アワープラネットTVが詳細を入手したようです。
アワープラネットTV代表白石草さんの学習会はスペースたんぽぽで6月17日
(月)19時から行われます。どうぞご参加ください。
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┗■2.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問い合わせは主催者へ)
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◆小川仙月講演会のご案内
今知りたい!テレビが伝えない本当のこと
~チェルノブイリ・フクシマから学ぶ、原発の危険
チェルノブイリ原発事故の4年後、単身自費でロシアに渡航して、現地の状況
やその健康被害を見てこられた小川仙月さんは、永年、原発の問題に対して、
警鐘を鳴らしてこられました。
講師:小川仙月さん
日時:2013年7月7日(日)14:00~16:30
場所:筑波学院大学 大教室
費用:500円 高校生以下無料
主催:脱原発ネットワーク茨城 小川仙月講演会行委員会
問合:藤田090-5193-5218
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┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆宙に浮く参院原発事故調査委員会
国会事故調が提言した原子力問題委員会未設定
自民党・民主党の両方とも消極的なわけは
国会の東京電力福島第一原発事故調査委員会(国会事故調、解散)が衆参両院に
提言した「原子力問題に関する委員会」の参院での設置が宙に浮いている。(中
略)国会の要請でつくられたはずの事故調の提言に対し、誠実に向き合わない国
会の姿が浮き彫りになっている。
=不完全=
(中略)
昨年7月に衆参両院議長に提出した報告書で「規制当局を監視する目的で、原子
力問題に関する常設の委員会」の設置を提言した。政府や原子力規制委員会が事
故の検証の中で明らかになった問題点を改善しているかを国会で継続的にチェッ
クする体制整備を重視したからだ。(中略) 政府側が追及される場となるのを恐
れる自民党は、全会一致の時以外は閣僚を呼ばないことを強く求めた。
= 鈍い動き=
(中略)
衆院では、設置を求める側だった民主党の動きが鈍いのは、党内に、電力会社の
労働組合から支援を受ける参院議員がいるからだという指摘がある。
参院では第2党に甘んじている自民党は、野党が多数の参院で原発再稼働や海外
輸出を進める構えの安倍政権への追及が強まることを警戒。野党主導での委員会
設置には難色を示す。
=選挙前に=
(中略)
今国会で委員会が設置できない場合、設置は秋の臨時国会以降になる。
高い支持率を維持する自民党が7月の参院選で議席を伸ばし与党が過半数を回復
すれば、委員会が設置されたとしても与党主導となる。
(中略)
3w「先送りすれば、安倍政権に都合のいい委員会になりかねない」というのが
多くの野党の懸念だ。
ある野党の参院国対委員長は「選挙前に器だけでも作る必要がある」と民主党の
対応を促している。
(6月12日東京新聞より抜粋)
◆原発賠償 1万人未請求 東電集計 来年9月、時効の恐れ
東京電力福島第一原発事故で避難指示などを受けた福島県の13市町村の住民1万
1000人超が、本賠償を請求していないことが6日分かった。早ければ来年9月に
請求権を失う可能性がある。
(中略)
東電は2011年9月に個人向け賠償の受け付けを開始。避難が長期化する可能性が
高く正確な賠償額の算定が困難なため、仮払い後、本賠償を請求できる仕組みを
採用した。早ければ、来年9月に民法で定められた賠償請求権の時効の3年を迎
える人もいる。
この時効を回避するため、東電は今年2月、賠償書類のダイレクトメールを最後
に受け取った時から時効期間が始まるとする救済策を公表した。しかし、送付先
は東電が賠償対象と認定した住民だけで、自主避難した住民は受け取っていない
ため、批判も出ている。
(中略)
国会では5月末、事前に原子力損害賠償紛争解決センターに和解協議を申し立て
るなどの条件を満たせば、時効を過ぎても東電に賠償を求めて提訴できるように
する特例法が成立している。
(6月7日茨城新聞より抜粋)
◆都内ビル激しい揺れ
南海トラフ M9の長周期地震動 防災研試算
南海トラフ沿いでのマグニチュード(M)9級の地震で、遠く離れた東京や大阪
でも、「長周期地震動」により高層ビルが激しく揺れる可能性があることが、独
立行政法人防災科学技術研究所(つくば市)の試算で8日までに分かった。
建物の高さにもよるが、東日本大震災と比べ、東京で揺れの速さが最大10倍程
度、大阪は数十倍になる恐れもある。違いの原因は、揺れが軟らかい岩石を伝わ
っていくことや、震源の浅さや陸への近さにあるという。
防災科研によると、国が想定するM9地震での長周期地震動の試算は初めて。
住宅も含め高層ビルが多い東京や大阪は、防災対策の見直しが急務になりそうだ。(中略)
厚い堆積物の上にある東京や大阪のような平野では、長周期地震動の影響が強
くなりやすいとされる。軟らかい岩石を伝わる場合は揺れが増幅することもある
という。
(6月9日 茨城新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1865】
2013年6月12日(水)地震と原発情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.山本太郎さん(38)参院選に東京選挙区から完全無所属で立候補すると表明
原発反対、TPP反対、憲法改悪反対を訴える
6月11日「原発止めよう南部集会 山本太郎と大いに語る」に参加して
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.原発学習会<守りたい子どもたちの未来>いま私たちにできること
未来に続く命のために原発はいらない!
「原発と私たちは共存できない」
お話:小倉志郎さん(元原発設計技術者)
★3.新聞・雑誌より3つ
・双葉病院、遺族が東電提訴「患者の救出遅れ」福島第一原発事故
・「何もしてあげられなかった」患者迎えた当時の保健所長
・東海第二137億円不足 原発廃炉費 運転40年超3基も
★4.書籍の紹介
チェルノブイリ事故被災者の作文集
『新訂 子どもたちのチェルノブイリ』を出版
★5.テント日誌6月9日(日)経産省前テントひろば638日目
~「峠の茶屋」「霞が関の臍」として定着する脱原発テントひろば~
テントは本当に色々な方との出会いがあって勉強になります
━━━━━━━
┏┓
┗■1.山本太郎さん(38)、参院選に東京選挙区から、
| 完全無所属で立候補すると表明
| 原発反対、TPP反対、憲法改悪反対を訴える
└─6月11日「原発止めよう南部集会 山本太郎と大いに語る」に参加して
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
6月11日(火)東京・大田文化の森ホールに於いて、南部集会実行委員会主催
の「原発止めよう南部集会 山本太郎と大いに語る」が開催されました。
台風の影響で小雨降る中、会場には約120人の人々が集いました。以下に、その
内容を簡単に紹介します。共に語る人は、講談師:神田香織さんと、「原発被災
者相双の会」会長代行:國分富夫さんです。
(1)第一部 山本太郎さん、神田さん、國分さんの鼎談
・東京電力福島第一原発事故から2年3ヶ月が過ぎた現在、今なお、16万人もの
被災者が、不自由な避難生活を余儀なくされています。國分さんは、現在も続く
被災者の現状、苦しみ、悩み、憤り等を語られました。また、福島第一原発事故
が「収束」どころか、ますます自然と人間破壊を引き起こしている実情を報告さ
れました。
・神田さんは、「はだしのゲン」や「チェリノブイリの祈り」などの自作講談を
演ずることになったきっかけや、エピソードを紹介されました。また、チェリノ
ブイリ事故の教訓による対策(強制疎開、一時保養)が、なぜ福島事故で行われて
いないか等の問題提起もありました。
・山本さんの発言は、以下のとおり。
原発事故が起きた3月11日まで、原発について何も知らなかった。例えば、地震
国の日本に54基の原発があったことや、東京で消費する電力は福島県や新潟県で
発電されていること等を知らなかった。 しかし、原発事故以来、「直ちに健康
には影響ない」の言葉で、自分は覚醒した。ある意味、自分は加害者であった。
悲しい思い、悔しい思い、自分への怒りが、沸々とわいて来た。原発は、被曝労
働なしには運転できず、誰かの犠牲を必要とするシステムである。
(1)第二部 山本太郎さん 大いに語る
原発再稼働をめぐる天王山である参議院選挙をにらみ、山本太郎さんが原発問題
以外に、TPPや憲法問題についての考えを述べられました。
1)TPPは反対です。不条理で不透明である、不平等条約だからです。国と国
民の生活を、外国に売り渡す協定だからです。
2)憲法改悪は反対です。変えなければならないのは、日米地位協定です。
最後に、山本さんは、夏の参院選には東京選挙区から、完全無所属で立候補する
と表明しました。そして、「原発に関して、今やりたいことは、2つ。まず、放
射能汚染を明確にするために、放射能汚染地図を作成し、今後の内部被爆を避け
る方策に活用する。2つ目は、原発事故収束作業員の手厚い保護(被曝労働の健
康管理、労働対価の保証等)を実現する。」と訴えられました。なぜ比例区では
なく、東京選挙区から立候補するのかとの質問には、「原発事故の影響で、東京
は放射能に汚染されているから、自分の主張が有権者にも受け入れられやすい」
と答えられました。
福島から学び、原発ゼロを目指し、私たちの声、知恵、力を出して行きましょう。
私たちは、”福島”を、忘れない。
┏┓
┗■2.原発学習会<守りたい子どもたちの未来>いま私たちにできること
| ~未来に続く命のために原発はいらない!~
└──「原発と私たちは共存できない」
お話:小倉志郎さん(元原発設計技術者)
フクシマ原発の直接の設計にたずさわった小倉志郎さん、ご自身が 原発の恐
ろしさを実感し、実相を知らせる活動を行っています
ドイツ政府は「フクシマ」を教訓として、脱原発を決めました。ところが、日
本政府は当事者でありながらフクシマから何も学んでいません。それどころか原
発輸出の後押しをしています。福島原発の事故処理の方法、核廃棄物の処理方法
がみつからないままこれ以上原発を再稼動させるわけにはいきません。
しかし、今、経済最優先内閣のもと、福島で起きた原発事故のことが国民の意
識のなかから薄れつつあります。私たちはもっと原発に関する真実を知り、国民
一人一人が原発の是非を判断していく知識を持つことが必要になっています。
日時:2013年6月30日(日)13:30~16:30
会場:元気村小川東第一会議室(西武新宿線「萩山」駅下車萩山団地6号棟西)
◎参加費:無料
主催:「原発を考える小川の会」「さよなら原発萩山・小川の会」
連絡先:立橋042-341-5661、村瀬042-344-5985
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より3つ
└──
◆双葉病院、遺族が東電提訴 「患者の救出遅れ」 福島第一原発事故
東京電力福島第一原発に近い双葉病院(福島県大熊町)の入院患者が原発事故
後に取り残されて救出が遅れ、死亡した問題で、患者4人(当時62~98歳)の遺
族が10日、東電に計約1億3千万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
訴状などによると、4人は肺炎などで双葉病院に入院していた。2011年3月の
原発事故後、停電で医療機器が使えず適切な処置を受けられないまま病院に留め
置かれた。救出後も体に負担のかかる長距離・長時間の搬送を強いられ、避難中
や避難後の3月15日~4月18日に亡くなった。(中略)
原告の一人、安倍ノリ子さん(71)の義父(当時98)は3月14日に救助された
後、230キロを超す距離を8時間以上かけて搬送され、同16日に避難先の同県い
わき市で死亡した。「お金の問題ではない。父が死亡した理由を裁判で明らかに
し、東電に謝罪してほしい」と話した。 東電本店広報部は取材に「訴訟に関す
ることは回答を差し控える」とした。(藤原慎一)(6月11日朝日新聞より抜粋)
◆「何もしてあげられなかった」 患者迎えた当時の保健所長
双葉病院に取り残された患者のうち、安倍さんの義父を含む34人は、いった
ん避難先と逆方向の保健所に運ばれた。避難所までの長距離移動を終えた2日後
までに8人が死亡した。当時の保健所長は「何もしてあげられなかった。容体は
相当悪く、避難先に直行させるべきだった」と悔やむ。(中略)
政府事故調などによると、14日午後8時ごろにバスが高校に到着するまでに3
人、その後も16日朝までに5人が死亡。双葉病院によると、さらに4人が3月末
までに亡くなった。 医学博士でもある笹原さんは言う。「患者はずっと病院や
車内にいて被曝していなかった。今思えば保健所へ来させる必要などなかった」
(大月規義)(6月11日朝日新聞より抜粋)
◆東海第二137億円不足 原発廃炉費用 運転40年超3基も不足
原発の廃炉に備えて電力会社が積み立てなければならない費用が、運転期間の
上限の40年を超えた3基でも不足していることが7日,分かった。3基のうち不
足額の最大は、関西電力美浜原発1号機の94億円。東海第二(運転34年)は総額
638億円に対し、137億円不足する。稼働に応じ費用を積み立てる仕組みだが、東
京電力福島第一原発事故の影響のほか、事故以前のトラブルなどで稼働率が想定
を下回っており、電力会社の見通しの甘さが露呈した形だ。(中略)
経産省は運転停止中でも廃炉費用が積み立てられ、電気料金に転嫁できるよう
会計規則の見直しに着手している。(中略)
廃炉費用は原発が40年間稼働すると想定し、毎年度、電力会社が積み立ててお
り、電気料金に転嫁する。稼働していないと積み立てられないため、トラブルな
どで運転停止が長引くと、40年に達しても不足が生じる。(後略)
(6月8日 茨城新聞より抜粋)
┏┓
┗■4.書籍の紹介
| チェルノブイリ事故被災者の作文集
└─『新訂 子どもたちのチェルノブイリ』を出版
チェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちの作文集『わたしたちの涙で雪だ
るまが溶けた』を再編集して、最新の検診データも掲載して出版しました。
18年前にチェルノブイリ支援運動・九州が出版したこの作文集は大変好評で、
ラジオやテレビで紹介され、多くの方に愛読されてきました。特に、福島第一原
発直後は集会で飛ぶように売れました。最近では運転停止中の原発再稼働の動き
のある中で、原発事故の被害について再認識してもらいたいとの思いから、出版
を企画しました。新訂版では、福島原発事故で福島から福岡に避難された宇野朗
子さんの手記、及び、日本医科大学主任教授で甲状腺内視鏡手術の開発者である
清水一雄先生の甲状腺がんのわかりやすい解説を加えています。
全国の書店より一斉に発売されています。もちろんたんぽぽ舎でも取り扱ってい
ます。
~こどもたちの作文より~
わたしたちへの罰は、放射能で満ちあふれた土地で暮らすことである。そしてわ
たしたちは、20世紀最大の悲劇を引き起こした無責任さに対する他人の罪をも背
負わされてしまった。(ガリーナ・ロディチ)ナジェージュダは3月の終わりに
死んだ。日記の最後はラテン語の「Vixi (生きた)」で結んであった。彼女は
自分の人生で何ができたのだろうか。彼女は何を残したのだろうか。何枚かの風
景画とスケッチと肖像画。それと大地に残る輝かしい足跡だ。(イーゴリ・マロ
ーズ)
映像作家 鎌仲ひとみさんの推薦文:「ほうしゃのう」のないところで暮らした
い! 子どもたちは傷つきながらそれでも希望を抱きしめている。
『新訂 子どもたちのチェルノブイリ』
発行 梓書院(092-643-7075)A5版 224ページ
監修 河上 雅夫(NPO法人チェルノブイリ医療支援ネットワーク理事長)
定価 本体1,333円+税
┏┓
┗■5.テント日誌6月9日(日)経産省前テントひろば638日目
| ~「峠の茶屋」「霞が関の臍」として定着する脱原発テントひろば~
└──テントは本当に色々な方との出会いがあって勉強になります
○日曜夜は、シネマデテント番外編で米国の医療制度を十人程で学ぶ。医療費無
料の英仏と違い、患者を前にして契約保険会社を確認してからしか治療しない米
医師、医薬品業界の圧力で皆保険化を妨げられる米議会、などなど米国医療制度
のひどい実態は視聴者にショックを与えたようだ。こんな米国に追従してTPP
交渉に参加するなんて、日本でかろうじて維持されている「国民」皆保険制度を
潰して米国保険会社や米国医薬品・医療機器会社を喜ばせるだけだ。
ライフル協会の圧力で銃規制を決められない米議会をつい先日目の当たりにし
たばかりだし、ドキュメンタリー「オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメ
リカ史」(早川書房、NHKBS)が明かす米帝国の暗黒の素顔、米帝国が軍産
複合体とともに人の命を命と思わないで世界中に戦争をまきちらし侵略してきた
20世紀をも思い起こさせた。日本に原発を押しつけたのも米国だ。
続けて、酒を酌み交わしながら、官邸前、経産省前、関電前、官邸「裏」など
の抗議行動や金土日のデモ行動の反省会。ドラムの音量やガード下でのコールに
ついてなど、デモンストレーションを如何に効果的に行うか、沿道の人たちに如
何に好感を持たせて如何に分かり易く訴えるかを真剣に論じた。
翌月曜の早朝には、いそいそと霞が関のビルに向かう人たちが、テント前に座
る私たちに「おはよう」と言ってくれる。8時を過ぎて地下鉄出口から溢れるホ
ワイトカラー然とした人たちも、今回の訴訟ゆえにか、脱原発テントを認知して
くれているようだ。海外からの二人がビルの写真を見せて「どこか?」と聞く、
住所を確認し掲示板を見せながら忘れかけた英語で経産省ビルを教えた。そう、
経産省前テントひろばは霞が関の案内窓口の役割も果たしている。(K.M)
○10時少し前テントに着くといつもより多くの人が座り込んでいたのでびっくり!
座っていたのは泊まり明けの人たちでした。昨夜はいつもより多くの方たちが泊
まってくださったとかこの時期午前中のテント前は木陰がありさわやかです。ふ
と気がつくといつの間にか看板(?)が春から初夏に切り替わっていました。何
時変わったのかな?
日曜当番がでそろい、泊まり明けの人たちが次々帰った後、千葉からの訪問者
が昨日の「脱原発テントを守れ、再稼動反対デモ」の記事が載った東京新聞千葉
版を持ってきてくださった。写真にはテントから参加したFさん、Eさんも写っ
てます。青森から来た方には大間の様子などお聞きしました。工事が始まったと
報道されているけれど、実際はまだほとんど手が付けられていないそうです。午
後には時々寄ってくださるフリーの牧師さんが来てMさんと話しこみ、記念写真
を撮って帰られました。
その後いつも犬と一緒に来てくださる女性が「いのちを楽しむ 容子とがんの
2年間」のスタッフの方とテントで待ち合わせて日比谷へ。彼女は容子さんと関
わりがあり自分も映画に登場しているとか、映画はイメージフォーラムで29日ま
で上映しているそうです。是非見に行かなくては・・・
今日もあちこちでイベントがあるので訪れる人は少なかったけれどテントでは
本当に色々な方との出会いがあって勉強になります。(I.K)
2013年6月12日(水)地震と原発情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.山本太郎さん(38)参院選に東京選挙区から完全無所属で立候補すると表明
原発反対、TPP反対、憲法改悪反対を訴える
6月11日「原発止めよう南部集会 山本太郎と大いに語る」に参加して
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.原発学習会<守りたい子どもたちの未来>いま私たちにできること
未来に続く命のために原発はいらない!
「原発と私たちは共存できない」
お話:小倉志郎さん(元原発設計技術者)
★3.新聞・雑誌より3つ
・双葉病院、遺族が東電提訴「患者の救出遅れ」福島第一原発事故
・「何もしてあげられなかった」患者迎えた当時の保健所長
・東海第二137億円不足 原発廃炉費 運転40年超3基も
★4.書籍の紹介
チェルノブイリ事故被災者の作文集
『新訂 子どもたちのチェルノブイリ』を出版
★5.テント日誌6月9日(日)経産省前テントひろば638日目
~「峠の茶屋」「霞が関の臍」として定着する脱原発テントひろば~
テントは本当に色々な方との出会いがあって勉強になります
━━━━━━━
┏┓
┗■1.山本太郎さん(38)、参院選に東京選挙区から、
| 完全無所属で立候補すると表明
| 原発反対、TPP反対、憲法改悪反対を訴える
└─6月11日「原発止めよう南部集会 山本太郎と大いに語る」に参加して
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
6月11日(火)東京・大田文化の森ホールに於いて、南部集会実行委員会主催
の「原発止めよう南部集会 山本太郎と大いに語る」が開催されました。
台風の影響で小雨降る中、会場には約120人の人々が集いました。以下に、その
内容を簡単に紹介します。共に語る人は、講談師:神田香織さんと、「原発被災
者相双の会」会長代行:國分富夫さんです。
(1)第一部 山本太郎さん、神田さん、國分さんの鼎談
・東京電力福島第一原発事故から2年3ヶ月が過ぎた現在、今なお、16万人もの
被災者が、不自由な避難生活を余儀なくされています。國分さんは、現在も続く
被災者の現状、苦しみ、悩み、憤り等を語られました。また、福島第一原発事故
が「収束」どころか、ますます自然と人間破壊を引き起こしている実情を報告さ
れました。
・神田さんは、「はだしのゲン」や「チェリノブイリの祈り」などの自作講談を
演ずることになったきっかけや、エピソードを紹介されました。また、チェリノ
ブイリ事故の教訓による対策(強制疎開、一時保養)が、なぜ福島事故で行われて
いないか等の問題提起もありました。
・山本さんの発言は、以下のとおり。
原発事故が起きた3月11日まで、原発について何も知らなかった。例えば、地震
国の日本に54基の原発があったことや、東京で消費する電力は福島県や新潟県で
発電されていること等を知らなかった。 しかし、原発事故以来、「直ちに健康
には影響ない」の言葉で、自分は覚醒した。ある意味、自分は加害者であった。
悲しい思い、悔しい思い、自分への怒りが、沸々とわいて来た。原発は、被曝労
働なしには運転できず、誰かの犠牲を必要とするシステムである。
(1)第二部 山本太郎さん 大いに語る
原発再稼働をめぐる天王山である参議院選挙をにらみ、山本太郎さんが原発問題
以外に、TPPや憲法問題についての考えを述べられました。
1)TPPは反対です。不条理で不透明である、不平等条約だからです。国と国
民の生活を、外国に売り渡す協定だからです。
2)憲法改悪は反対です。変えなければならないのは、日米地位協定です。
最後に、山本さんは、夏の参院選には東京選挙区から、完全無所属で立候補する
と表明しました。そして、「原発に関して、今やりたいことは、2つ。まず、放
射能汚染を明確にするために、放射能汚染地図を作成し、今後の内部被爆を避け
る方策に活用する。2つ目は、原発事故収束作業員の手厚い保護(被曝労働の健
康管理、労働対価の保証等)を実現する。」と訴えられました。なぜ比例区では
なく、東京選挙区から立候補するのかとの質問には、「原発事故の影響で、東京
は放射能に汚染されているから、自分の主張が有権者にも受け入れられやすい」
と答えられました。
福島から学び、原発ゼロを目指し、私たちの声、知恵、力を出して行きましょう。
私たちは、”福島”を、忘れない。
┏┓
┗■2.原発学習会<守りたい子どもたちの未来>いま私たちにできること
| ~未来に続く命のために原発はいらない!~
└──「原発と私たちは共存できない」
お話:小倉志郎さん(元原発設計技術者)
フクシマ原発の直接の設計にたずさわった小倉志郎さん、ご自身が 原発の恐
ろしさを実感し、実相を知らせる活動を行っています
ドイツ政府は「フクシマ」を教訓として、脱原発を決めました。ところが、日
本政府は当事者でありながらフクシマから何も学んでいません。それどころか原
発輸出の後押しをしています。福島原発の事故処理の方法、核廃棄物の処理方法
がみつからないままこれ以上原発を再稼動させるわけにはいきません。
しかし、今、経済最優先内閣のもと、福島で起きた原発事故のことが国民の意
識のなかから薄れつつあります。私たちはもっと原発に関する真実を知り、国民
一人一人が原発の是非を判断していく知識を持つことが必要になっています。
日時:2013年6月30日(日)13:30~16:30
会場:元気村小川東第一会議室(西武新宿線「萩山」駅下車萩山団地6号棟西)
◎参加費:無料
主催:「原発を考える小川の会」「さよなら原発萩山・小川の会」
連絡先:立橋042-341-5661、村瀬042-344-5985
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より3つ
└──
◆双葉病院、遺族が東電提訴 「患者の救出遅れ」 福島第一原発事故
東京電力福島第一原発に近い双葉病院(福島県大熊町)の入院患者が原発事故
後に取り残されて救出が遅れ、死亡した問題で、患者4人(当時62~98歳)の遺
族が10日、東電に計約1億3千万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
訴状などによると、4人は肺炎などで双葉病院に入院していた。2011年3月の
原発事故後、停電で医療機器が使えず適切な処置を受けられないまま病院に留め
置かれた。救出後も体に負担のかかる長距離・長時間の搬送を強いられ、避難中
や避難後の3月15日~4月18日に亡くなった。(中略)
原告の一人、安倍ノリ子さん(71)の義父(当時98)は3月14日に救助された
後、230キロを超す距離を8時間以上かけて搬送され、同16日に避難先の同県い
わき市で死亡した。「お金の問題ではない。父が死亡した理由を裁判で明らかに
し、東電に謝罪してほしい」と話した。 東電本店広報部は取材に「訴訟に関す
ることは回答を差し控える」とした。(藤原慎一)(6月11日朝日新聞より抜粋)
◆「何もしてあげられなかった」 患者迎えた当時の保健所長
双葉病院に取り残された患者のうち、安倍さんの義父を含む34人は、いった
ん避難先と逆方向の保健所に運ばれた。避難所までの長距離移動を終えた2日後
までに8人が死亡した。当時の保健所長は「何もしてあげられなかった。容体は
相当悪く、避難先に直行させるべきだった」と悔やむ。(中略)
政府事故調などによると、14日午後8時ごろにバスが高校に到着するまでに3
人、その後も16日朝までに5人が死亡。双葉病院によると、さらに4人が3月末
までに亡くなった。 医学博士でもある笹原さんは言う。「患者はずっと病院や
車内にいて被曝していなかった。今思えば保健所へ来させる必要などなかった」
(大月規義)(6月11日朝日新聞より抜粋)
◆東海第二137億円不足 原発廃炉費用 運転40年超3基も不足
原発の廃炉に備えて電力会社が積み立てなければならない費用が、運転期間の
上限の40年を超えた3基でも不足していることが7日,分かった。3基のうち不
足額の最大は、関西電力美浜原発1号機の94億円。東海第二(運転34年)は総額
638億円に対し、137億円不足する。稼働に応じ費用を積み立てる仕組みだが、東
京電力福島第一原発事故の影響のほか、事故以前のトラブルなどで稼働率が想定
を下回っており、電力会社の見通しの甘さが露呈した形だ。(中略)
経産省は運転停止中でも廃炉費用が積み立てられ、電気料金に転嫁できるよう
会計規則の見直しに着手している。(中略)
廃炉費用は原発が40年間稼働すると想定し、毎年度、電力会社が積み立ててお
り、電気料金に転嫁する。稼働していないと積み立てられないため、トラブルな
どで運転停止が長引くと、40年に達しても不足が生じる。(後略)
(6月8日 茨城新聞より抜粋)
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┗■4.書籍の紹介
| チェルノブイリ事故被災者の作文集
└─『新訂 子どもたちのチェルノブイリ』を出版
チェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちの作文集『わたしたちの涙で雪だ
るまが溶けた』を再編集して、最新の検診データも掲載して出版しました。
18年前にチェルノブイリ支援運動・九州が出版したこの作文集は大変好評で、
ラジオやテレビで紹介され、多くの方に愛読されてきました。特に、福島第一原
発直後は集会で飛ぶように売れました。最近では運転停止中の原発再稼働の動き
のある中で、原発事故の被害について再認識してもらいたいとの思いから、出版
を企画しました。新訂版では、福島原発事故で福島から福岡に避難された宇野朗
子さんの手記、及び、日本医科大学主任教授で甲状腺内視鏡手術の開発者である
清水一雄先生の甲状腺がんのわかりやすい解説を加えています。
全国の書店より一斉に発売されています。もちろんたんぽぽ舎でも取り扱ってい
ます。
~こどもたちの作文より~
わたしたちへの罰は、放射能で満ちあふれた土地で暮らすことである。そしてわ
たしたちは、20世紀最大の悲劇を引き起こした無責任さに対する他人の罪をも背
負わされてしまった。(ガリーナ・ロディチ)ナジェージュダは3月の終わりに
死んだ。日記の最後はラテン語の「Vixi (生きた)」で結んであった。彼女は
自分の人生で何ができたのだろうか。彼女は何を残したのだろうか。何枚かの風
景画とスケッチと肖像画。それと大地に残る輝かしい足跡だ。(イーゴリ・マロ
ーズ)
映像作家 鎌仲ひとみさんの推薦文:「ほうしゃのう」のないところで暮らした
い! 子どもたちは傷つきながらそれでも希望を抱きしめている。
『新訂 子どもたちのチェルノブイリ』
発行 梓書院(092-643-7075)A5版 224ページ
監修 河上 雅夫(NPO法人チェルノブイリ医療支援ネットワーク理事長)
定価 本体1,333円+税
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┗■5.テント日誌6月9日(日)経産省前テントひろば638日目
| ~「峠の茶屋」「霞が関の臍」として定着する脱原発テントひろば~
└──テントは本当に色々な方との出会いがあって勉強になります
○日曜夜は、シネマデテント番外編で米国の医療制度を十人程で学ぶ。医療費無
料の英仏と違い、患者を前にして契約保険会社を確認してからしか治療しない米
医師、医薬品業界の圧力で皆保険化を妨げられる米議会、などなど米国医療制度
のひどい実態は視聴者にショックを与えたようだ。こんな米国に追従してTPP
交渉に参加するなんて、日本でかろうじて維持されている「国民」皆保険制度を
潰して米国保険会社や米国医薬品・医療機器会社を喜ばせるだけだ。
ライフル協会の圧力で銃規制を決められない米議会をつい先日目の当たりにし
たばかりだし、ドキュメンタリー「オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメ
リカ史」(早川書房、NHKBS)が明かす米帝国の暗黒の素顔、米帝国が軍産
複合体とともに人の命を命と思わないで世界中に戦争をまきちらし侵略してきた
20世紀をも思い起こさせた。日本に原発を押しつけたのも米国だ。
続けて、酒を酌み交わしながら、官邸前、経産省前、関電前、官邸「裏」など
の抗議行動や金土日のデモ行動の反省会。ドラムの音量やガード下でのコールに
ついてなど、デモンストレーションを如何に効果的に行うか、沿道の人たちに如
何に好感を持たせて如何に分かり易く訴えるかを真剣に論じた。
翌月曜の早朝には、いそいそと霞が関のビルに向かう人たちが、テント前に座
る私たちに「おはよう」と言ってくれる。8時を過ぎて地下鉄出口から溢れるホ
ワイトカラー然とした人たちも、今回の訴訟ゆえにか、脱原発テントを認知して
くれているようだ。海外からの二人がビルの写真を見せて「どこか?」と聞く、
住所を確認し掲示板を見せながら忘れかけた英語で経産省ビルを教えた。そう、
経産省前テントひろばは霞が関の案内窓口の役割も果たしている。(K.M)
○10時少し前テントに着くといつもより多くの人が座り込んでいたのでびっくり!
座っていたのは泊まり明けの人たちでした。昨夜はいつもより多くの方たちが泊
まってくださったとかこの時期午前中のテント前は木陰がありさわやかです。ふ
と気がつくといつの間にか看板(?)が春から初夏に切り替わっていました。何
時変わったのかな?
日曜当番がでそろい、泊まり明けの人たちが次々帰った後、千葉からの訪問者
が昨日の「脱原発テントを守れ、再稼動反対デモ」の記事が載った東京新聞千葉
版を持ってきてくださった。写真にはテントから参加したFさん、Eさんも写っ
てます。青森から来た方には大間の様子などお聞きしました。工事が始まったと
報道されているけれど、実際はまだほとんど手が付けられていないそうです。午
後には時々寄ってくださるフリーの牧師さんが来てMさんと話しこみ、記念写真
を撮って帰られました。
その後いつも犬と一緒に来てくださる女性が「いのちを楽しむ 容子とがんの
2年間」のスタッフの方とテントで待ち合わせて日比谷へ。彼女は容子さんと関
わりがあり自分も映画に登場しているとか、映画はイメージフォーラムで29日ま
で上映しているそうです。是非見に行かなくては・・・
今日もあちこちでイベントがあるので訪れる人は少なかったけれどテントでは
本当に色々な方との出会いがあって勉強になります。(I.K)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1864】
2013年6月11日(火)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発事故-放射能で取り返しのつかない惨事になることを
チェルノブイリは教えてくれた
函館から、海を挟んで大間原発が見える近さ
三沢には米軍基地もあり心配する 野村保子(大間原発訴訟の会)
★2.若いおまわりさん、野暮な説教するんじゃない
6/7金曜官邸前抗議行動、そこのけ、そこのけ楽器が通る
山田洋子(たんぽぽ舎会員)
★3.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問い合わせは主催者へ)
◆「こども健康相談会きょうと」6月16日(日)のお知らせ
会場:伏見区役所1Fホール(区民交流スペース)
★4.新聞・雑誌より
◆側溝汚泥 1万4800ベクレル 茨城県取手市の調査
(6月11日茨城新聞より抜粋)
★5.書籍の紹介と6/19講演会のご案内
孫崎享著『日本の国境問題―尖閣・竹島・北方領土』を紹介します
同じ敗戦国ドイツの領土問題に関する英知
━━━━━━━
※6/14(金)第59回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:6月14日(金)18:00から20:00 第59回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコで
まとめの集会(短時間)。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発事故-放射能で取り返しのつかない惨事になることを
| チェルノブイリは教えてくれた
| 函館から、海を挟んで大間原発が見える近さ
| 三沢には米軍基地もあり心配する
└──── 野村保子(大間原発訴訟の会)
<編集部より>内容の豊富な意見陳述書ですがメールマガジンとしては
やや長文なので、上中下の3回に分けて掲載します
第9回大間原発裁判の意見陳述 (上) 2013.3.15
○ 私は「大間原発訴訟の会」で運営委員をしている野村保子といいます。私は
訴状第10章、第11章に関連して意見を述べます。大間原発に反対してきて20年
以上になります。私が原発に関心を持ったのは1986年です。その頃私は、家
族に安全で美味しい野菜を食べてもらいたいと無農薬野菜と無添加食品の共同購
入をしていました。そのときの仲間の一人が訴訟の会代表の竹田とし子さんです。
添加物の怖さを知り、農薬や環境問題の勉強をしていたとき、旧ソ連のチェルノ
ブイリ原発で事故が起きました。
○ 1986年4月26日、チェルノブイリ原発は暴走して爆発し、国際原子力
事象尺度でレベル7の事故を起こしました。広島原爆の約800倍の放射性物質
が北半球全体に広がり、8000キロ以上離れた日本にも放射能が飛んで来まし
た。無農薬野菜は野菜を作る前に土を作ります。農薬を使わず手で雑草をとり何
年もかけて作った堆肥をすき入れて丁寧に育てた土が、たった1度の放射能で取
り返しのつかない惨事になることをチェルノブイリは教えてくれました。日本に
飛んで来た放射能が母乳に含まれていたことが発表され、日本中のお母さんが恐
怖の中につき落とされました。また輸入されたイタリア産スパゲッティやブルガ
リア産のイチゴジャムなどから放射能が検出され、大騒ぎになりました。放射能
に汚染された食品が私たちの暮らしの中に入って来る恐さです。今、福島原発か
らの放射能汚染が問題になっていますが、原発が事故を起こしたら暮らしが立ち
行かなくなることをチェルノブイリで学んだはずです。その放射能を今、日本が
世界にまき散らしているのです。その後、市民グループが開く講演会で、高木仁
三郎さんや広瀬隆さんのお話を聞き、原発と核の怖さを勉強させていただきまし
た。そんなとき対岸の大間原発の建設計画を知り「ストップ大間原発道南の会」
の立ち上げに参加しました。
○ ここ函館から、晴れた日には津軽海峡を挟んで大間が見えます。「こんなに
近いところに原発ができるんだ」と思いました。函館空港と函館駅をつなぐ「漁
り火通り」は、津軽海峡沿いにあり、夜にはイカ釣りの漁り火が瞬く美しい光景
が見られます。通勤でその道を通る度に、建設途中の大間原発にMOX燃料が入っ
たら、あそこにプルトニウムが存在する、その恐怖をいつも感じていました。ま
た、大間原発は冷却のために海水を必要とします。その海水を7度も上げて、1
秒間に91トンの温廃水として津軽海峡に流します。大間のマグロ、函館のイカ
など味覚の宝庫、津軽海峡が汚されてしまうのです。
5月から7月にかけて津軽海峡は霧が立ちこめ、函館でも前が見えなくなるほ
どの濃い霧になることがよくあります。2008年7月6日、青森朝日放送のチ
ャーターしたヘリコプターが、青森県大間崎沖で行方不明になりました。翌々日、
大間崎沖に墜落していたことがわかり、4人の方が亡くなられました。ヘリコプ
ターは濃い霧の中で方向感覚を失い正常な飛行ルートから外れていたことがレー
ダーから分かりました。もし先の見えない濃霧の中で、ヘリが完成した大間原発
に突っ込こむ、などということがあれば大惨事です。一瞬のうちに原子炉の破壊
とヘリコプターの燃料による火災が起き、こわれた炉心から放射性物質が環境に
放出されます。
○ また、国際海峡である津軽海峡は外国船が多く航行します。プルトニウム燃
料を積んだ船が衝突事故などでプルトニウムごと津軽海峡に沈んだら放射性物質
は海から世界にばらまかれます。下北半島の大間町から130キロメーターの距
離にある三沢には米軍基地があります。基地では緊急発進の訓練が日常的に行わ
れています。2012年、昨年の7月22日、三沢基地から飛び立った米軍のF1
6が北海道沖に墜落しました。三沢基地周辺では自衛隊、及び米軍の墜落事故や
不時着事故が多発しています。原発事故が起きる可能性も含めて、気象条件や飛
行機事故など、いつ原発に何が起きるのか不安な日々をおくるなんてどうしても
嫌だ、子ども達の未来を奪う原発を建てさせたくないと強く思うようになりまし
た。(続く)
┏┓
┗■2.若いおまわりさん、野暮な説教するんじゃない
| 6/7金曜官邸前抗議行動、そこのけ、そこのけ楽器が通る
└──── 山田洋子(たんぽぽ舎会員)
6月7日の金曜官邸前抗議行動は何時ものように財務省上にちょっと遅れて着
いた。道をはさんだ向かいの外務省上のコーナーが警官と、もめている様子であ
る。「たんぽぽ舎代表」と連れだって信号を渡った。
灌木に掛けてある横断幕にケチがついているらしい。
灌木(注:灌木のすき間に2本のノボリ旗を距離を空けて立てて-さおを土に
埋め-その2本のノボリ旗に横断幕をヒモでくくりつける方式。木を傷めない)に
横断幕をかけてあるのは何時もの事だ。代表が警官と話をして結着したが、今後
のトラブルを避けるため、カメラにその場面を収めることにした。警備の警官が
毎週交代する、そのたびに警官と揉める様だ。若い警官ほど変に!仕事熱心であ
る。多分自分で判断できる許容量がきわめて小さいのであろう。
財務省上へ戻ろうとするとイケメンの警官が楽器をもつた若い女性の行く手を
遮っていた。彼女はドラムを手に持っていた。彼女は国会正門方向に行こうとし
ていたのだが、少し尖つた声で「違う道を通ります」と言ってその場を離れてい
った。私の頭髪は逆立ち、警官を思わず怒鳴っていた。「槍や鉄砲を運んでいる
わけではないでしょう。何の問題があるのですか」「ここから先へは楽器を持っ
ては通れないのです」「ナニ?誰が決めたの、その人をここへ連れて来て下さい。
その理由を知りたいから」「上の人に聞いてきますから一寸待っていてください
・・・」若い警官を待っていたら金曜行動の時間が過ぎてしまうだろう。
結論、「楽器を鳴らさず、持っているのみ」なら通行を認めると、警備の上部
からお知らせがあり、解決。
┏┓
┗■3.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問い合わせは主催者へ)
└────
◆6/16「こども健康相談会きょうと」6月16日(日)のお知らせ
(詳しくは http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-June/024653.html
を参照ください)
日時:6月16日(日)10:00~15:00(要予約)
対象:福島県および東日本から避難されたお子様
内容:医師による健康相談(無料)事前申し込み制
20 家族(福島県の避難者優先受付)
会場:伏見区役所1Fホール(区民交流スペース)
〒612-8511 京都市伏見区鷹匠町39 番地の2
お問い合わせ先:避難者こども健康相談会きょうと実行委員会事務局
080-6034-3107/070-5017-1053(齋藤・18 時以降)
京都市民放射能測定所FAX 075-622-9870
主催:避難者こども健康相談会きょうと実行委員会
共催:NPO法人CRMS市民放射能測定所 福島
(ホームページ http://www.crms-jpn.com/ )
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆側溝汚泥 1万4800ベクレル 茨城県取手市の調査
取手市は10日、市民らの地区清掃で回収された側溝汚泥の調査で、安全に埋め
立て処分できる目安とされる国の基準(1キロ当たり8000ベクレル)を大きく上
回る1万4800ベクレルの放射性物質が検出されたと発表した。市は処分方法を含
む対応策を国などと協議している。(中略)
運搬委託業者はこのうち約2トンを民間の焼却処分場に運んだが、汚泥直近の
放射線量が毎時3・8マイクロシーベルトと高かったことから搬入を拒否された。
(中略)
同市は「汚泥から高濃度の放射性物質が検出された原因は不明。予定していた
9地区での清掃活動は中止を要請した。国と協議して、早期に除染法などの対応
策を決めたい」としている。(6月11日茨城新聞より抜粋)
┏┓
┗■5.書籍の紹介と6/19講演会のご案内
| 孫崎享著『日本の国境問題―尖閣・竹島・北方領土』を紹介します
| 同じ敗戦国ドイツの領土問題に関する英知
└────
尖閣諸島・竹島・北方領土の領土問題では、あまりにも事実が国民に知らされ
ていない。多くの日本人は、日米安保条約があるから領土問題では米国が守って
くれると思っている。中ソ国境紛争やイラン・イラク戦争の現場に外交官として
赴任、情報収集にあたり、その後、防衛大学教授として日本の安全保障を研究、
分析した著者がこれら領土問題を掘り下げ、対立する論点をつまびらかにし、平
和的解決を探る。
「日本の領土問題を論ずる時の出発点は1945年7月26日ポツダム宣言であると
思っている」という著者は、同じく敗戦国となったドイツに領土問題に関する英
知を見出している。
領土問題に関してこれほど明瞭に理解できたことはなかったし、日本は今後ど
のような解決方法を選んだらよいのかを納得させてくれた本もなかった。必読の
書である。
※なお、6月19日(水)19:00より、「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4階
にて孫崎享さんによる講演会があります。
タイトル『原発、TPPなどとアメリカ』参加費800円です。ご参加ください。
2013年6月11日(火)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発事故-放射能で取り返しのつかない惨事になることを
チェルノブイリは教えてくれた
函館から、海を挟んで大間原発が見える近さ
三沢には米軍基地もあり心配する 野村保子(大間原発訴訟の会)
★2.若いおまわりさん、野暮な説教するんじゃない
6/7金曜官邸前抗議行動、そこのけ、そこのけ楽器が通る
山田洋子(たんぽぽ舎会員)
★3.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問い合わせは主催者へ)
◆「こども健康相談会きょうと」6月16日(日)のお知らせ
会場:伏見区役所1Fホール(区民交流スペース)
★4.新聞・雑誌より
◆側溝汚泥 1万4800ベクレル 茨城県取手市の調査
(6月11日茨城新聞より抜粋)
★5.書籍の紹介と6/19講演会のご案内
孫崎享著『日本の国境問題―尖閣・竹島・北方領土』を紹介します
同じ敗戦国ドイツの領土問題に関する英知
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※6/14(金)第59回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:6月14日(金)18:00から20:00 第59回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコで
まとめの集会(短時間)。
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┗■1.原発事故-放射能で取り返しのつかない惨事になることを
| チェルノブイリは教えてくれた
| 函館から、海を挟んで大間原発が見える近さ
| 三沢には米軍基地もあり心配する
└──── 野村保子(大間原発訴訟の会)
<編集部より>内容の豊富な意見陳述書ですがメールマガジンとしては
やや長文なので、上中下の3回に分けて掲載します
第9回大間原発裁判の意見陳述 (上) 2013.3.15
○ 私は「大間原発訴訟の会」で運営委員をしている野村保子といいます。私は
訴状第10章、第11章に関連して意見を述べます。大間原発に反対してきて20年
以上になります。私が原発に関心を持ったのは1986年です。その頃私は、家
族に安全で美味しい野菜を食べてもらいたいと無農薬野菜と無添加食品の共同購
入をしていました。そのときの仲間の一人が訴訟の会代表の竹田とし子さんです。
添加物の怖さを知り、農薬や環境問題の勉強をしていたとき、旧ソ連のチェルノ
ブイリ原発で事故が起きました。
○ 1986年4月26日、チェルノブイリ原発は暴走して爆発し、国際原子力
事象尺度でレベル7の事故を起こしました。広島原爆の約800倍の放射性物質
が北半球全体に広がり、8000キロ以上離れた日本にも放射能が飛んで来まし
た。無農薬野菜は野菜を作る前に土を作ります。農薬を使わず手で雑草をとり何
年もかけて作った堆肥をすき入れて丁寧に育てた土が、たった1度の放射能で取
り返しのつかない惨事になることをチェルノブイリは教えてくれました。日本に
飛んで来た放射能が母乳に含まれていたことが発表され、日本中のお母さんが恐
怖の中につき落とされました。また輸入されたイタリア産スパゲッティやブルガ
リア産のイチゴジャムなどから放射能が検出され、大騒ぎになりました。放射能
に汚染された食品が私たちの暮らしの中に入って来る恐さです。今、福島原発か
らの放射能汚染が問題になっていますが、原発が事故を起こしたら暮らしが立ち
行かなくなることをチェルノブイリで学んだはずです。その放射能を今、日本が
世界にまき散らしているのです。その後、市民グループが開く講演会で、高木仁
三郎さんや広瀬隆さんのお話を聞き、原発と核の怖さを勉強させていただきまし
た。そんなとき対岸の大間原発の建設計画を知り「ストップ大間原発道南の会」
の立ち上げに参加しました。
○ ここ函館から、晴れた日には津軽海峡を挟んで大間が見えます。「こんなに
近いところに原発ができるんだ」と思いました。函館空港と函館駅をつなぐ「漁
り火通り」は、津軽海峡沿いにあり、夜にはイカ釣りの漁り火が瞬く美しい光景
が見られます。通勤でその道を通る度に、建設途中の大間原発にMOX燃料が入っ
たら、あそこにプルトニウムが存在する、その恐怖をいつも感じていました。ま
た、大間原発は冷却のために海水を必要とします。その海水を7度も上げて、1
秒間に91トンの温廃水として津軽海峡に流します。大間のマグロ、函館のイカ
など味覚の宝庫、津軽海峡が汚されてしまうのです。
5月から7月にかけて津軽海峡は霧が立ちこめ、函館でも前が見えなくなるほ
どの濃い霧になることがよくあります。2008年7月6日、青森朝日放送のチ
ャーターしたヘリコプターが、青森県大間崎沖で行方不明になりました。翌々日、
大間崎沖に墜落していたことがわかり、4人の方が亡くなられました。ヘリコプ
ターは濃い霧の中で方向感覚を失い正常な飛行ルートから外れていたことがレー
ダーから分かりました。もし先の見えない濃霧の中で、ヘリが完成した大間原発
に突っ込こむ、などということがあれば大惨事です。一瞬のうちに原子炉の破壊
とヘリコプターの燃料による火災が起き、こわれた炉心から放射性物質が環境に
放出されます。
○ また、国際海峡である津軽海峡は外国船が多く航行します。プルトニウム燃
料を積んだ船が衝突事故などでプルトニウムごと津軽海峡に沈んだら放射性物質
は海から世界にばらまかれます。下北半島の大間町から130キロメーターの距
離にある三沢には米軍基地があります。基地では緊急発進の訓練が日常的に行わ
れています。2012年、昨年の7月22日、三沢基地から飛び立った米軍のF1
6が北海道沖に墜落しました。三沢基地周辺では自衛隊、及び米軍の墜落事故や
不時着事故が多発しています。原発事故が起きる可能性も含めて、気象条件や飛
行機事故など、いつ原発に何が起きるのか不安な日々をおくるなんてどうしても
嫌だ、子ども達の未来を奪う原発を建てさせたくないと強く思うようになりまし
た。(続く)
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┗■2.若いおまわりさん、野暮な説教するんじゃない
| 6/7金曜官邸前抗議行動、そこのけ、そこのけ楽器が通る
└──── 山田洋子(たんぽぽ舎会員)
6月7日の金曜官邸前抗議行動は何時ものように財務省上にちょっと遅れて着
いた。道をはさんだ向かいの外務省上のコーナーが警官と、もめている様子であ
る。「たんぽぽ舎代表」と連れだって信号を渡った。
灌木に掛けてある横断幕にケチがついているらしい。
灌木(注:灌木のすき間に2本のノボリ旗を距離を空けて立てて-さおを土に
埋め-その2本のノボリ旗に横断幕をヒモでくくりつける方式。木を傷めない)に
横断幕をかけてあるのは何時もの事だ。代表が警官と話をして結着したが、今後
のトラブルを避けるため、カメラにその場面を収めることにした。警備の警官が
毎週交代する、そのたびに警官と揉める様だ。若い警官ほど変に!仕事熱心であ
る。多分自分で判断できる許容量がきわめて小さいのであろう。
財務省上へ戻ろうとするとイケメンの警官が楽器をもつた若い女性の行く手を
遮っていた。彼女はドラムを手に持っていた。彼女は国会正門方向に行こうとし
ていたのだが、少し尖つた声で「違う道を通ります」と言ってその場を離れてい
った。私の頭髪は逆立ち、警官を思わず怒鳴っていた。「槍や鉄砲を運んでいる
わけではないでしょう。何の問題があるのですか」「ここから先へは楽器を持っ
ては通れないのです」「ナニ?誰が決めたの、その人をここへ連れて来て下さい。
その理由を知りたいから」「上の人に聞いてきますから一寸待っていてください
・・・」若い警官を待っていたら金曜行動の時間が過ぎてしまうだろう。
結論、「楽器を鳴らさず、持っているのみ」なら通行を認めると、警備の上部
からお知らせがあり、解決。
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┗■3.メールマガジン読者よりイベントのご案内(問い合わせは主催者へ)
└────
◆6/16「こども健康相談会きょうと」6月16日(日)のお知らせ
(詳しくは http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-June/024653.html
を参照ください)
日時:6月16日(日)10:00~15:00(要予約)
対象:福島県および東日本から避難されたお子様
内容:医師による健康相談(無料)事前申し込み制
20 家族(福島県の避難者優先受付)
会場:伏見区役所1Fホール(区民交流スペース)
〒612-8511 京都市伏見区鷹匠町39 番地の2
お問い合わせ先:避難者こども健康相談会きょうと実行委員会事務局
080-6034-3107/070-5017-1053(齋藤・18 時以降)
京都市民放射能測定所FAX 075-622-9870
主催:避難者こども健康相談会きょうと実行委員会
共催:NPO法人CRMS市民放射能測定所 福島
(ホームページ http://www.crms-jpn.com/ )
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┗■4.新聞・雑誌より
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◆側溝汚泥 1万4800ベクレル 茨城県取手市の調査
取手市は10日、市民らの地区清掃で回収された側溝汚泥の調査で、安全に埋め
立て処分できる目安とされる国の基準(1キロ当たり8000ベクレル)を大きく上
回る1万4800ベクレルの放射性物質が検出されたと発表した。市は処分方法を含
む対応策を国などと協議している。(中略)
運搬委託業者はこのうち約2トンを民間の焼却処分場に運んだが、汚泥直近の
放射線量が毎時3・8マイクロシーベルトと高かったことから搬入を拒否された。
(中略)
同市は「汚泥から高濃度の放射性物質が検出された原因は不明。予定していた
9地区での清掃活動は中止を要請した。国と協議して、早期に除染法などの対応
策を決めたい」としている。(6月11日茨城新聞より抜粋)
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┗■5.書籍の紹介と6/19講演会のご案内
| 孫崎享著『日本の国境問題―尖閣・竹島・北方領土』を紹介します
| 同じ敗戦国ドイツの領土問題に関する英知
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尖閣諸島・竹島・北方領土の領土問題では、あまりにも事実が国民に知らされ
ていない。多くの日本人は、日米安保条約があるから領土問題では米国が守って
くれると思っている。中ソ国境紛争やイラン・イラク戦争の現場に外交官として
赴任、情報収集にあたり、その後、防衛大学教授として日本の安全保障を研究、
分析した著者がこれら領土問題を掘り下げ、対立する論点をつまびらかにし、平
和的解決を探る。
「日本の領土問題を論ずる時の出発点は1945年7月26日ポツダム宣言であると
思っている」という著者は、同じく敗戦国となったドイツに領土問題に関する英
知を見出している。
領土問題に関してこれほど明瞭に理解できたことはなかったし、日本は今後ど
のような解決方法を選んだらよいのかを納得させてくれた本もなかった。必読の
書である。
※なお、6月19日(水)19:00より、「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4階
にて孫崎享さんによる講演会があります。
タイトル『原発、TPPなどとアメリカ』参加費800円です。ご参加ください。