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たんぽぽ舎です。【TMM:No2138

2014年4月9日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

━━━━━━━

★1.目の前で大きくなる津波「大きな被害を生んできたV字型の海岸」

   東京湾の中で津波を発生させる地震が起きたら、沿岸には発電所や

   工場があり、たとえ小さな津波でも大被害を生む可能性が高い

   「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその45

                              島村英紀(地震学者)

★2.高レベル放射性廃棄物処分のパブコメへの意見提出のお願い

   小泉元首相のオンカロ見学と反原発の意思表明は、この高レベル

   放射性廃棄物問題からでした            山崎久隆(たんぽぽ舎)

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

   ◆4/9-13【3・11で止まった町「福島の姿」写真展】開催

            会場:千葉市きぼーる1階アトリウム

  ◆原発輸出は侵略だ! 採決強行許さない!

   日-トルコ・UAE原子力協定批准するな!

   4.10-11連続アクション  19時~永田町:参院議員会館前

  ◆4/13映画『シロウオ~原発立地を断念させた町』上映会@阿佐ヶ谷

   監督トークあり! 詳細はhttp://p.tl/SkAa

            会場:杉並区立産業商工会館

★4.新聞より

  ◆自公「脱原発」公約破棄 政府エネ計画正式了承

   「一年でも早く原発ゼロを目指す」と公約した公明党も

                    (4月9日東京新聞より抜粋)

━━━━━━━

※永遠に原発ゼロに! 再稼働反対!

 4/11()98回首相官邸前・国会議事堂周辺抗議にご参加を!

 

 日時:4月11()18:0020:00

 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)

    当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照

○たんぽぽ舎はいつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの

  作業、たんぽぽ舎16:20出発、17:00頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)

 前で短時間の抗議コール。17:15「経産省前テントひろば」集合。

 1~5班にわかれて17:30官邸前へ、国会前へ出発。

 20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)

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┗■1.目の前で大きくなる津波「大きな被害を生んできたV字型の海岸」

 |  東京湾の中で津波を発生させる地震が起きたら、沿岸には発電所や

 |  工場があり、たとえ小さな津波でも大被害を生む可能性が高い

 |  「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその45

 └──── 島村英紀(地震学者)

 

○東日本大震災(2011年)のときに宮城県南三陸町の防災対策庁舎が津波に呑み込まれた。

 この庁舎は高さ12メートルの3階建て。その屋上を2メートルも超える津波が襲ってきて、屋上に避難していた職員など多数が犠牲になってしまった。

高さ6メートルという当初の津波警報だったので内部で住民避難を放送で呼びかけていた職員も犠牲になった。

 

○ところで、はるか遠くの海からこの高さの津波が来たと思っていないだろうか。

「襲ってきた津波の高さ」は外洋での津波の高さではない。津波は眼の前で大きくなるものなのだ。

 岩手県釜石から約40-70キロ沖に実験的な海底津波計2台があった。ここで記録されたのは3メートルほどの津波だった。震源はさらに数十キロも先の深海だ。

 海底で地震断層が動いたときに、その上にある海水を動かすことによって津波が生まれる。こうして生まれた津波は沿岸に近づくにつれて大きくなる。

 水深5000メートルのところで発生した津波は水深10メートルのところに来ると8倍以上もの高さにもなる。

 それは海が浅くなるほど津波の速さが遅くなって、後から来た津波のエネルギーが前の津波に追いついてしまって集中するからだ。

 津波の速さは水深の平方根に比例する。水深が100分の1になれば津波の速度は10分の1になり、その分だけエネルギーが集中するのである。

 津波は沖では小さい。知らずに沖で魚を獲っていた漁船が港に帰ってみたら、村が全滅していた悲しい話もあった。

 

○ところで、沿岸を襲う津波の高さを増大させるのは水深だけではない。海岸の湾の形によっては、平らな海岸線よりは、はるかに津波が大きくなる。いちばん大きくなるのはV字型に凹んだ海岸だ。

 じつは三陸地方に多いリアス式海岸はこの形になっていることが多く、東日本大震災にかぎらず、過去たびたび大きな被害を生んできた。

 湾に入ってきた津波のエネルギーが先へ行って湾が狭くなるほど集中することによるもので、東日本大震災のときも、高さ40メートルを超える津波がV字型の湾の先で記録されている。

 V字型のつぎに大きくなるのがU字型の湾だ。これもV字型ほどではないが、津波を増幅してしまう。南三陸町はU字型の湾に面している。このため平らな海岸線のところよりもずっと大きな津波に襲われてしまったのだ。

 他方、フラスコのように湾口が狭くて中で拡がっている湾は、津波が入ってきても大きくなることはない。その意味では東京湾は安心だ。

 しかし、もし東京湾の中で津波を発生させる地震が起きたら話は別だ。沿岸に大都会があり、発電所や工場が沿岸にある東京湾は、たとえ小さな津波でも大被害を生む可能性が高いのである。(4月4日「夕刊フジ」より)

 

 

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┗■2.高レベル放射性廃棄物処分のパブコメへの意見提出のお願い

 |  小泉元首相のオンカロ見学と反原発の意思表明は、この高レベル

 |  放射性廃棄物問題からでした

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

 高レベル放射性廃棄物の処分について、小委員会の中間とりまとめがパブコメに掛けられています。

『総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会原子力小委員会放射性廃棄物WG中間とりまとめ(案)に対する御意見の募集について』

 小泉元首相のオンカロ見学と反原発の意思表明は、この高レベル放射性廃棄物問題からでした。

 これに対する政府・経産省など原子力ムラの「反撃」として、とにかくどこかに永久処分場を作ってしまえば良いという無責任極まる対応が懸念されます。

 小委員会の中間とりまとめは、いわば「両論併記」となっていますが、従来の地層処分を「しない」考え方を「無責任」としてきた、これまでの考え方の影響を色濃く受けていることは変わりはありません。しかし米国などでは地層処分の見直しや中止が相次いでいることや、東北地方太平洋沖地震の発生で安定した地層など本当に有ると言えるのかといった根源的疑問が広がったことで、「可逆性・回収可能性」といった言葉が各所にちりばめられています。

 しかし批判すべき点はまだ多くあります。原子力を続けながら発生する高レベル廃棄物を「適切に」処分できるのだとして原発推進に「障壁にはならない」と主張する可能性があります。つまり、この中間報告を突破口に、高レベル廃棄物処分を原子力の延命策として急遽推進される風潮が出てくる危険性があり、ことは極めて危険でもあります。

 10回程度のワーキンググループ会合で、重大な方向性を出すことについても大きな問題があります。また本文中に繰り返し出てくる地層処分に対する「社会的支持の不足」との表現は、ともすれば「科学的には安全性が確立している」との新たな安全神話を持ち込んでいると思います。

 いろいろと考えるべき点は多くあると思います。4月18日までに是非、お送りください。

パブコメのホームページ

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620214003&M

 

 

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たんぽぽ舎です。【TMM:No2137

2014年4月8日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.上岡直見講演と川内原発現地の議員よりの報告

   5/25反原発自治体議員・市民連盟第4回総会

   どなたでも参加できます                反原発自治体議員・市民連盟

★2.「原子力政策喉元の根幹問題」

   高レベル放射性廃棄物最終処分問題のパブコメへ意見提出しよう

                                                      糸永眞吾(たんぽぽ舎会員)

★3.新聞より

   ◆原発適合審査 「合格=安全」広がる誇張-政府・自民内に

    原子力規制委は否定                         (4月8日東京新聞より)

  ◆地方議員原発質問状 政府は文書回答せず

   山本議員、質問主意書提出               (4月8日東京新聞より)

★4.書評 『災後論 核(原爆・原発)責任論へ』天野恵一著

                          インパクト出版会

━━━━━━━

 

┏┓

┗■1.上岡直見講演と川内原発現地の議員よりの報告

 |  5/25反原発自治体議員・市民連盟第4回総会

 |  どなたでも参加できます

 └──── 反原発自治体議員・市民連盟

 

 反原発自治体議員・市民連盟第4回総会

 日時:5月25()午後1時30分より

 会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 

 どなたでも参加を歓迎します。当日参加OK。

 懇親会も予定しています。

 

 ★記念講演・上岡直見さん(環境経済研究所)

       ―原発事故と防災計画―

 ★ゲスト・野口英一郎さん(鹿児島市議)

      ―川内原発を再稼働させない―

 

 再稼働阻止のために自治体と自治体議会に注目が集まります。

 市民と議員が、「どうする・どうなる」徹底した論議ができれば

 よいと思います。

 

※《事故情報編集部より》

  反原発自治体議員・市民連盟は、たんぽぽ舎内に事務所を置いて、

 3年半活動している団体です。2011年3・11東京電力福島第一原発

 惨事の2カ月前の1月に準備会を発足させた団体です。

  なお、昨年の第3回総会の決議文も参考までに掲載します。理由は、

 「再稼働が迫ってくる」悪い状況の中で、決議文の内容は今もそのまま

 通用する重大な中味・指摘なので。

 

───────────────────────────────

反原発自治体議員・市民連盟 第3回総会宣言(決議)

                (昨年の文章、参考までに)

 

このまま日本で原発を再稼働させたら、今後「10年以内」に福島第一と同じような事故が又起こる

 

      上の文章は、反原発派の発表した文ではない。政府の原子力委員会(その小委員会)20111025日発表した文章である。2年前の文章ゆえに「10年以内」は「8年以内」とよみかえる。しかもこれは福島第一の事故を3基(1~3号機)と計算しているが、私たちは4号機も事故った=危険な状態ゆえ、計算に入れるべきと思うので、そうすると「5.5年以内」となる。X年後ではなく、5.5年以内である。明日おきても「5.5年以内」である。日本の原子力のトップ官庁が発表した数字である。その後これを否定する意見が出てほしいが残念ながら見ていない。

      最近、地震、余震が多い。

地震を扱う官庁=気象庁が東日本大震災後の余震を心配して警報を出し続けている。M9の後の余震はM8~7台の発生が心配されると。M7台というと1995年の阪神大震災はM7.3であった。6,600人が亡くなった。18年前の地震である。さらにM8~9の地震が南海トラフ(静岡県駿河湾から九州沖まで)50年内に90%以上という予測を政府の地震調査委員会が発表した。損害保険会社(地震を扱う)15%保険料アップ。さらに近いうちに又、15%アップ(合計30%アップ)という。

      このまま再稼働したら「5.5年以内に原発大惨事が起きる」というのに、規制委員会と電力会社と安倍内閣は一体となって、9月秋から原発再稼働を計画している。「5.5年以内」に再び大惨事が起きれば、日本は傾く、破滅する(破滅の一歩)福島復興支援もできない。貯金もガクンと価値が下がる(円の価値が下がる)憲法改悪も何もかも吹っ飛ぶ。世界から信用を失う。

      このようなとき自治体と市民を結び、活動してきた反原発自治体議員・市民連盟の存在と役割は大きい(自分たちが思う以上に)。期待のまなざしが集まっている。

 私たちは総力をあげて、今大会で決めた方針にそって、「5.5年以内」の大惨事の発生を防ぐための活動を展開する。"福島を忘れない"を基調にして活動し、「再稼働阻止こそ、原発ゼロへの近道」の大道を歩き続けることを誓う。私たちと子供たち、そして未来の人々のために、悔いなき活動をやりぬく。

      右 宣言する  2013年5月26日 第三回定期大会

 

 

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┗■2.「原子力政策喉元の根幹問題」

 |  高レベル放射性廃棄物最終処分問題のパブコメへ意見提出しよう

 └──── 糸永眞吾(たんぽぽ舎会員)

 

○ 放射性廃棄物WG中間とりまとめ(案)のパブコメがでています。放射性廃棄物処分問題は「原子力政策喉元の根幹問題」です。小泉元首相がこの問題を挙げて脱原発を表明し、世論を喚起させたのは記憶に新しいところです。

 経済産業省(私は最近、経済犯罪省と呼んでいます。)は、基本問題政策調査会からこの問題を「WG」として矮小化させ、基本政策決定の大枠から国民の目を逸らし、「何故最終処分問題が根幹問題なのか?」から「最終処分を進めるのはどうすればよいか?」に問題をすり替えて議論を進めてきました。

 「原子力政策喉元の根幹問題」に引き戻し、原子力社会の終焉に向けた活動にご賛同頂ける方は是非パブコメに参加してください。(418日締め切り)

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620214003&Mode=0

 総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会原子力小委員会放射性廃棄物WG中間とりまとめ(案)に対する御意見の募集について

 

○私のコメント

 「廃棄物を生み出した世代が自ら責任を持って解決すべし」との記述だが、「廃棄物を生み出した現世代の一部の人間が自ら責任を持って解決」すべき問題である。ことは、現世代間の責任転嫁問題です。

 13回のWG10+小委員会3回の合計13回)のうち12回の傍聴をしました。委員のうち伴、寿楽、新野委員など真摯なコメントもあります。深読みの方は議事録等も参照ください。

 

 

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┗■3.新聞より

 └──── 

 

 ◆原発適合審査 「合格=安全」広がる誇張-政府・自民内に

  原子力規制委は否定

 

○ 原発の新しい規制基準は、重大事故が起きる危険性と被害を減らそうという必要最低限のものだ。だが、再稼働を急ぐ政府、自民党から、原子力規制委員会の適合審査に合格しさえすれば「安全」になるかのような発言が相次いでいる。

 「安全基準に基づいて徹底的な安全審査を行い、これに合格した原発について再稼働を判断していく」

 一月二十九日の参院本会議で安倍晋三首相はこう答弁したが、日本には「安全基準」も「安全審査」も存在しない。

○ 規制委は新基準の名称を「安全基準」にしかけたが、基準を満たせば安全というわけではないため、「規制基準」に改めた経過がある。審査の正式名も「規制基準への適合性審査」であって「安全審査」ではない。

 だが、政府、自民党の「基準クリア=安全」発言はエスカレートする一方だ。

 三月十四日には記者会見で、茂木敏充経済産業相が「規制委により安全性が確認された段階で、(再稼働に向けて地元に)国も説明する」と発言。二十日には自民党の細田博之幹事長代行が、原発推進派でつくる議員連盟の会合で「できるだけ早く審査を済ませ、安全という認定を出してほしい」とあいさつした。

○ 適合審査に合格するとはどういう意味なのか、二十六日の会見で規制委の田中俊一委員長にあらためて問うと、「絶対安全かと言われるなら否定している」と明言。単に新基準を満たしているということを認定するにすぎないと述べた。  (4月8日東京新聞より)

 

 

 ◆地方議員原発質問状 政府は文書回答せず

  山本議員、質問主意書提出

 

 原発再稼働に反対する立地地域の地方議員でつくる「原発立地自治体住民連合」が政府に提出した公開質問状に対し、政府が文書での回答はしない方針を決めていたことが分かった。これを受けて、山本太郎参院議員(無所属)が質問状と同じ内容の質問主意書を政府に提出した。回答期限は11日。

 住民連合には、13道県の県議や市町村議ら約150人が参加。「原発事故は100%起こらないと保証するのか。保証できないまま再稼働するのか」などを尋ねる質問状を、3月24日に政府に提出した。

 3月末になっても回答がないため、住民連合の活動に協力してきた山本氏に報告。山本氏が資源エネルギー庁に問い合わせたところ、文書による回答はしないとの説明があったため、閣議決定による回答が義務付けられる質問主意書を4月3日付で提出した。

 質問主意書の質問は全7項目。使用済み核燃料や再処理で発生する高レベル放射性廃棄物の最終処分場が決まっていないのに、再稼働を認める理由などを尋ねている。(4月8日東京新聞より)

 

 

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┗■4.書評 『災後論 核(原爆・原発)責任論へ』天野恵一著

 └──── インパクト出版会

 

 この国を壊滅的な危機に追い込んだ3・11原発震災を契機に、国家・官僚・政治家が御用知識人とマスメディアをしゃにむに使ってデマゴギーで民衆を支配し、強権的な国家体制の確立にまっしぐらに走り始めた。それは民主党政権から安倍政権に替わってさらに加速化されている。

 福島原発事故を封印し、オスプレイ配備、特定秘密保護法の成立や集団的自衛権、2020年東京オリンピックへ向かってあまりにも早く転換するこの状況を、3・11から3年間、歩く思索者・天野恵一が再稼働反対行動の渦中で書き継いだ記録をまとめたのが本書である。

 いくつもの運動のメディアに書かれた短文の集積から私たちはこの3年の権力の動向と私たちの運動のありようを見つめ直すことができるだろう。ぜひ多くの方に読んで欲しいと切望する。

 

『災後論 核(原爆・原発)責任論へ』天野恵一著

 ご購読は全国の書店へ。版元への直接申し込みは FAX03-3818-8676

インパクト出版会へ、郵便番号・住所・お名前・電話番号と、このメールを見たと明記の上お申し込み下さい。郵便振替用紙を同封してお送りします。

定価2000円+税160円です。送料小社負担。

インパクト出版会   113-0033  東京都文京区本号2-5-11 TEL03-3818-7576

たんぽぽ舎です。【TMM:No2136

2014年4月7日()地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします

                                 転送歓迎

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★1.函館市が大間原発建設の差止め提訴―東京地裁へ

    自治体からの原発ノーを全国へ広げよう

       日本の原発は1年半以上止まっているが電気は足りている

                野村保子(大間原発訴訟の会)

★2.原発拡大計画だ。自民党・公明党の公約に違反する内容だ

    エネルギー基本計画案に反対!閣議決定するな

    再稼働は日本を滅ぼす(14

        柳田真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

★3.財務省上から「原発いらない!」、「再稼働反対!」

   4月4日()官邸前抗議行動、財務省上から・・ムカサコール

   横断幕が風で吹き飛ばされそうになりました       山田 武 (たんぽぽ舎会員)

4. 金曜日の声  官邸前        45日 東京新聞より

★5.メルマガのカンパ要請に対して多くのご協力ありがとうございます(その6

      14名   4万円   トータル681千円    たんぽぽ舎

★6.「自然エネルギー」発電はバラ色の未来もたらすか ()

          大今 歩       (上)は4/1配信

━━━━━━━

┏┓

┗■1. 函館市が大間原発建設の差止め提訴―東京地裁へ

 |   自治体からの原発ノーを全国へ広げよう

       日本の原発は1年半以上止まっているが電気は足りている

 └──── 野村保子(大間原発訴訟の会) 

 

43日、函館市は国と電源開発に大間原発建設差止め訴訟を東京地裁に起こしました。自治体による初の原発差し止め訴訟です。函館市は福島原発事故を踏まえ、「国の設置基準に重大な不備、欠陥があり原発の安全性が確保されない」と主張。過酷事故が起これば、原発から50キロ圏内の住民35万人が1本しかない国道に殺到します。住民の生命と生活を守ることが地方自治体の正当な要求であると大間原発差し止めを訴状で訴えました。

2008年に始まった原発工事は福島の事故を受け中断しました。しかし201210月、電源開発は函館市に説明なしに建設再開を強行します。福島の事故では30キロ圏を超えて被害が広がり、それを受けて国は緊急防護措置区域(UPZ)を30キロに拡大しました。避難計画の策定が義務づけられます。これは30キロ圏内が事故の被害を受けることを公式に認めたことです。原発近隣自治体は原発の建設・稼動の意思決定に参加できず、理不尽にも被害だけ被るのです。

○函館市の大間原発差止め提訴は、沖縄タイムス、愛媛新聞、東京新聞、神戸新聞、京都新聞、NHKなど全国各地の報道機関が取り上げました。今、原発を止める新しい方法を見つけたのです。政治と個人の間に地方自治体が存在します。市民の声を自治体に届けて市民の意思を行政に反映させるのです。それが議会の承認を得て函館市が起こした大間原発差止め裁判の本当の意味です。電力会社の値上げを梃にした再稼動への脅し、経済沈下への恐怖を煽り、電気足りないコールなど推進派の主張は納得できません。地方自治体に原発ノーの声を届けてこの国を変える方法があることを自覚しましょう。政治が変わらない、経済の停滞は困る、とあきらめる前に、原発が生み出すゴミが日本全体に溜まり続けゴミ処理のために多額の税金が使われること、日本の原発は1年半以上止まっているが電気は足りていることを思い出してください。

○全国の原発立地地域の皆さん、その近隣に住む皆さん、「原発いらない」の声をお住まいの自治体の窓口へ、市議会議員、町議会議員、県会議員に届けませんか。国政選挙だけが市民の意見を反映させるわけではありません。より身近なところに声を届けましょう。函館では2011年から毎週金曜日函館市役所前を「バイバイ大間原発はこだてウオーク」で歩きました。大間原発凍結をうたって当選した工藤市長を応援しますのコールをあげながら。

○プルトニウム処理を目的とする大間原発が止まれば、核ねんサイクルは止まります。大間原発を止めて日本の原発をすべて止めましょう。

 

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┗■2.原発拡大計画だ。自民党・公明党の公約に違反する内容だ

 |  エネルギー基本計画案に反対!閣議決定するな

 |  再稼働は日本を滅ぼす(14) 

 └────   柳田真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

 

 経産省が作ったエネルギー基本計画はひどい中味だ。

 これへの批判文がいくつか出ているが、一番わかり易い命名は菅元首相の「原発拡大計画だ」という批判だ。ピッタリでわかりやすい。

 「東電の福島第一原発事故の反省のかけらもない」ばかりか、自民党の選挙公約にも公明党の選挙公約にも違反している「公約違反の見本」のような文書だ。

「選挙に勝ちさえすれば何をしてもいいといわんばかりの態度」は許せない。

 私たちは、原発拡大計画案に反対する。

 今週と予定されている「閣議決定するな」の声をあげつづけよう。

  原発拡大はNO

  再稼働NO

  川内原発の再稼働NO

 

┏┓

┗■3.  財務省上から「原発いらない!」、「再稼働反対!」

 |   4月4日()官邸前抗議行動、財務省上から・・ムカサコール

 |   横断幕が風で吹き飛ばされそうになりました

 └──── 山田 武 (たんぽぽ舎会員)

 

○財務省上から「原発いらない!」、「再稼働反対!」のコール

 44()官邸前抗議行動、横断幕が風で吹き飛ばされそうになりました。それでもお子さん連れのおかあさんの参加が何組かあり、勇気づけられます。我々も元気に財務省上で声をあげました。

○官邸前、国会前、希望のエリアの3つがステージとして有名ですが、そのほか特色あるエリア、コーナーがあちこちで誕生しています。

 財務省上のコーナーもそのうちの一つです。官邸前と国会前、経産省前テントひろばへの分かれ道でもあり、道案内役もしています。

 反原連のチラシコーナ、物販、飲み物コーナもあります。

 反原連の横断幕、たんぽぽ舎の東電解体等の横断幕が掲げられ、テントを守ろう、再稼働阻止全国ネットワーク、反原発自治体議員・市民連盟等の幟が風になびきます。

 なんといっても話題豊富な独特のムカサコールが有名になりました。「22億円で命を売るな~」、「原発ゼロで魚が戻った~」、「福島が先でしょう、汚染水止めろ、被ばく労働者を守れ~」それに合わせてサンバプラネッタのドラム、楽器がリズミカルです。サックス奏者、様々な楽器持参で駆けつける人も来ます。

 日音協の音楽隊が演奏し茱萸坂(ぐみざか)讃歌を歌います。「原発やめよう~、憲法を守れ~」

今晩は飛び入りで伊方原発50km圏内住民有志の会編詞の「ねがい」という美しい歌が披露されました。

○外人の方からの質問も時折あります。

「あなた方はどこに向かって抗議してるのですか?」確かに、目の前に何もない。首相官邸でもないし、国会でもない。

「ここを通る人とコミュニケーションし反原発の声を広げているんです」

答えになっているのだろうか?

みなさんも是非参加してください。一緒に声を上げましょう。

 ※ 4月の金曜行動は11日、18日、25日 午後6:00-8:00です。

 

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┗■4. 金曜日の声  官邸前

 └──── 45日 東京新聞より

○埼玉県ふじみ野市の無職 原田信次さん(67) 北海道函館市が大間原発の建設中止を求めて提訴したが、他の原発の周辺自治体も声を上げてほしい。使用済み核燃料の処分先が決まらない原発は危険。子どもたちの将来にいらない。

○東京都世田谷区の通訳 土肥理香さん(47) 官邸前にはこれまで10回ほど来ているが、毎週続いていて素晴らしい。原発を続ける政府にはがっかりしている。原発を止めるために声を上げ続け、どうしたら届くか考えている。

 

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┗■5.メルマガのカンパ要請に対して多くのご協力ありがとうございます(その6

 |   14名   4万円   トータル681千円

 └──── たんぽぽ舎

 4月26日に日刊メールマガジンへのカンパをお願いしましたところ、たんぽぽ舎に皆様からの善意が届きました。

 1225日から325日までの3ヶ月の間に14名の方々から4万円が寄せられました。

 東京都6名、千葉県6名、埼玉県1名、愛知県1名です。これまでトータルで681千円ものカンパが寄せられました。誠にありがとうございました。

 なお、ひきつづいて日刊メルマガ=「地震と事故情報」へのカンパを受け付けていますので、今後ともよろしくお願い致します。  原稿(投稿)も歓迎

 郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎  番号 00180-1-403856

 今後もカンパのまとめ文の報告を予定しています。

 

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┗■6. 「自然エネルギー」発電はバラ色の未来もたらすか ()

 └──── 大今 歩               (上)は4/1配信

 

「自然エネルギー」は大資本の金儲け

 

 第3に、「自然エネルギー」による発電が、国民の税金や電力料金の上乗せによって成り立っているのに、結局は政府と結びついた大資本の目先の金儲けにしかならないことである。

 先に見た福島県沖の洋上風力発電には「震災復興予算」が当てられ、総事業費は188億円。東京大学、三菱重工、新日本製鉄、日立製作所、清水建設など、日本を代表する大学・重電・ゼネコンなどが参加する一大事業である。「震災復興」とどう関係しているかわからないし、地元の漁民からは反対の声が上がっているという(前掲『巨大風車はいらない』)。このように、「自然エネルギー」による発電は、補助金や固定価格買い取り制度を目当てにした大企業をボロ儲けさせる仕組みでしかない。

 

▼原発なくても電力は足りる

 日本中の原発がすべて止まってすでに半年以上も経つが、十分電力は足りている。もちろん、石油も天然ガスも資源に限りがあるため、当然火力発電も減らした方がよい。細川氏は先のインタビューで、「自然エネルギーに切り替え、世界の先端をいく新たな経済成長を日本が成し遂げていく」と述べるが、「経済成長」ではなく、むしろ大量消費社会を見直して、電力需要を徐々に減らしていくべきである。「エコ」や「省エネ」を叫びながら、エアコンや「オール電化住宅」を推進する大量消費社会の仕組みに気づく必要がある。

 その上で「エネルギーを選び直す」ことも大切である。小澤祥司は次のように指摘する。

 「福島第一原発事故後になっても、電気偏重の議論はあまり変わっていない。まるで電気がなければ社会・経済が成り立たなくなる、というように。しかし、人類が電気を使い始めて100年しかたっていないことを考えれば、少し奇妙な気がする」(前掲『エネルギーを選び直す』)。

 

▼熱は熱として用いる

 例えば、熱は熱として用いた方が良いのである。太陽光発電の変換効率はせいぜい10数%なのに、太陽熱利用は太陽エネルギーの4050%を利用できる(前掲書)。

 私も太陽熱温水器を利用しているが、夏など5回でも熱湯のお湯に入れる。冬でも確実に水温を高めることができて、燃料を節約できる。25年間使用しているが、メンテナンスも不要である。大規模なボイラーなどで給湯しているホテルなど大型施設は、屋上に太陽熱温水器を設置することで、電気代や燃料費をかなり節約できるはずである。

 また、冬の電力需要の大半を占めるエアコンによる暖房は、石油ストーブに切り替えた方がよい。石油を燃やして作った電力を、長い送電線で家庭に送り、それをまた家庭で熱に変換するという複雑な仕組みより、ただ灯油を燃やすという単純な仕組みの方が効率が良いことは、明らかである。それに、石油ストーブはお湯を沸かせ、就寝用の湯たんぽにも利用できる。

 

▼大量消費見直しエネルギー選び直す

 「大量消費社会を見直」し、「エネルギーを選び直す」ことにより、大幅に電力需要を減らすことができる。もちろん原発再稼働も、未完成で有害な「自然エネルギー」による発電も必要がなくなる。

 太陽光発電や風力発電の電力供給は不安定で、発電コストも高いため、細川氏や宇都宮氏が「バラ色の将来」を語っても、「脱原発」の議論は信用されない。

 むしろ、「自然エネルギーによる不安定な電力供給を原発によって補充すべき」という原発再稼働の論拠にすらなっている。「大量消費社会を見直す」「エネルギーを選び直す」ことで、電力需要の大幅な削減は可能であると示し、原発再稼働を阻止したい。(了)(2014年3月5日人民新聞 通巻1508号より)

たんぽぽ舎です。【TMM:No2135

2014年4月5日()地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                                 転送歓迎

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★1.原子力規制委員会・島崎委員の、アリバイ調査

     インチキな川内原発「調査」を許さない

     45日「川内の家」ニュース1   (川内原発,再稼働反対!)

★2.再稼働推進機関「原子力規制委」を止めるための行動案内

              再稼働阻止全国ネットワーク

 ◆1「九州電力川内原発再稼働やめろ、4・16規制委前抗議行動」

 ◆2 規制委の黒い本質を知る! 学習会(4月17日(木)夜)

★3.地下水バイパス計画に反対する(その1)-演出された危機

   放射能を海に捨てるな  再稼働よりも汚染水問題の解決を  山崎久隆 

4. 風のたより◆汚染水漏えい、無責任な「地下水バイパス」強行するな!

                  佐藤和良いわき市議員のブログより

★5.テント日誌 4月4日(金)  経産省前テントひろば937日目 商業用原発停止201日

    「対岸の火事ではないと函館市 大間原発大間違いと」

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┗■1. 原子力規制委員会・島崎委員の、アリバイ調査

 |    インチキな川内原発「調査」を許さない

 └──── 45日「川内の家」ニュース1   (川内原発,再稼働反対!)

 

 43日、原子力規制委員会の島崎委員長代理が、原発の地震・津波対策を「確認」するため川内にやってきました。これに対し、約50人が原発門前につめかけ、抗議行動を行いました。

○半日で川内原発の「安全」が確認できる?

 島崎は「新たな課題は見つからなかった」と述べたそうです。たった半日、たった1人では「見つからなかった」のは、当たり前です。島崎は、原発を「調査した」というアリバイをつくり、安全を「確認した」というお墨付きを与えるためだけを目的に、川内にやってきたのでした。

規制委員会は、安全審査のトップバッターに川内を名指しし、事実上の「合格通知」である審査書案を4月中にも出そうとしています。他

の原発も、川内の審査書案に「右にならえ」させるつもりです。

50人が参加したゲート前の抗議行動

 ゲート前では「再稼働反対!」の発言が続きました。各地の原発現地からのアピールも読み上げられました。いま全国の原発現地、全国の人々は、川内を注目しています。川内原発再稼働を、全九州・全国の力を集めて止めさせようとしています。

川内全市で「反対!」の声を上げましょう。

 

 

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┗■2.再稼働推進機関「原子力規制委」を止めるための行動案内

  └──── 再稼働阻止全国ネットワーク

 ◆ 1「九州電力川内原発再稼働やめろ、4・16規制委前抗議行動」

    抗議行動(4月16日昼、規制委前)

  日時:4月16日(水)12時~13時

  場所:六本木ファーストビル(原子力規制委員会入居)前

   (http://www.nsr.go.jp/nra/map.html

    港区六本木1丁目99号 

   東京メトロ 南北線「六本木一丁目駅」徒歩4分、日比谷線「神谷町駅」徒歩8

  主催:再稼働阻止全国ネットワーク   

   http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry  

   メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp

   TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)

  (東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け)

    協力:原子力規制を監視する市民の会 

     http://kiseikanshishimin.jimdo.com/    @kanshi_chu

 

◆2 規制委の黒い本質を知る!

    学習会(4月17日(木)夜、スペースたんぽぽ)

   “再稼働推進機関”規制委員会とどう戦うか!

   危険な原発再稼働をさせないための学習会

  日時:4月17日(木)19時~21時

  場所:スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎4階)

     (水道橋または神保町から徒歩)

  内容:

   ・原子力規制委総批判

   ・川内原発「優先審査」の怪?不当さ

   ・九電が隠していた!「原発敷地内まで及んだ火砕流」

   ・規制委との具体的戦い方について

     話:天野恵一、木村雅英、柳田真

  主催:再稼働阻止全国ネットワーク    (◆1参照)

                          以上

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┗■3.地下水バイパス計画に反対する(その1)-演出された危機

 |  放射能を海に捨てるな  再稼働よりも汚染水問題の解決を

 └────   山崎久隆(たんぽぽ舎)

                                                             

 東京電力は地下水バイパス計画について、相馬双葉漁協と交渉を続けてきたが、同漁協は24日に「実施を認める方針」を決めたという。茨城沿海地区漁業協同組合連合会(茨城漁連)も同調するという。漁協は「苦渋の選択」とのコメントを出している。被害者に「苦渋の選択を迫る」加害者とは、いった何物だろうか。それを受け入れさせる圧力はどこから来ているのだろう。おそらく政府からも圧力がかかっているだろう。そんなことを許す社会とは一体何なのだろう。

○しかしいかなる言い分があるとしても、汚染物を海洋に捨てるのと変わらない「地下水バイパス計画」には反対だ。

 これまで何度もこのメルマガで記述してきたように、そもそも地下水に汚染水が含まれる構造を作ってきたのは東電であり、今現在も原因不明の汚染水漏れが続いている。汚染水対策がまともに出来ない会社に、地下水バイパスを容認することなど、できるはずがない。

 公害企業が有害廃液を垂れ流しているのに、さらに敷地内の有害物が混じっているかもしれない地下水の海洋投棄を容認できる理屈が立つわけがない。

 タンクの増築も地下水の流入防止も、事故発生直後からの課題であり、十分な資金と資機材を投じていれば十分構築可能であった。吉田所長は最初から水問題を指摘していた。事故直後から小出、槌田、小倉、後藤氏らが繰り返し警告してきたし、方法はいくらでもあった。単に東電の経営が圧迫されるからという理由だけで放置されてきた結果が、今の深刻化する汚染水問題だ。

 

○演出された危機

 事故後の東電の対応は、故意に事態を悪化させているとしか思えない。

 これまでも繰り返し汚染水問題が深刻化していることは指摘をされてきたのに、一向に対策がされてこなかった。常に問題となったのは資金面だ。

 事故直後の2011年に、大きな転換点があった。止水壁を、現在のような凍土方式ではなく恒設の土中壁を作ることが政府と東電の間で合意されかけていたのに、コストが掛かり過ぎるという理由で見送られたことを馬淵元首相補佐官が証言している。

 ほうっておけばどうなるかなど、誰にでも分かっていたのに、あえて放置を続けたのは「危機的状況になる」のを待っていたとしか思えない。

 実際に2012年7月に高濃度汚染水が海に達したことを示すデータが分かっていたのに隠ぺいし、さらに昨年夏には1リットルあたり300万ベクレルを超える汚染が4メートル盤の観測井戸で見つかっても事実上放置された。

○一方で、地下水対策のバイパス井戸建設と、その排出ラインの策定と、地元漁協などへの「協力要請」という名の圧力が強まっていた。

 IAEAや汚染水対策委員会などの「基準値以下の地下水は海に排水すべき」との意見に加え、規制委員会も同様の主張をして、いわば外堀を埋める作業ばかりが続いていた。肝心の地下水バイパスの安全性や有効性の議論はほとんどされていない。

 タンクからの漏えいは、地下水バイパスをしたところで解決しない。にもかかわらず地下水バイパスを行えばあたかも問題解決になるかの異常な主張が東電などからされている。

 抜本対策を行えば、資金が足りなくなって経営破たんに近づく。ならば最悪の事態まで起こるような危機を見せつけ、最も経費のかからない方法に世論を誘導する。そんな仕掛けが最初からあったとしか思えない。

 

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┗■4.風のたより ◆汚染水漏えい、無責任な「地下水バイパス」強行するな!

 └──── 佐藤和良いわき市議員のブログより

 

 2014 04 04日 http://skazuyoshi.exblog.jp/21857547/

                  

 脱原発福島ネットワークなど県内外75の市民団体は、44日、東京電力(株)平送電所で、廣瀬東京電力株式会社社長宛の 「深刻な放射能汚染水の漏えい及び海洋放出に抗議し、無責任な「地下水バイパス計画」の実施を強行しないよう求める要請書」を提出しました。放射能汚染水の漏えい、海洋放出問題は、漁業者の生活権ばかりでなく、消費者・生活者としての全国民の生存権の問題であり、こと海洋として海外ともつながっており国際問題です。提出には、75団体の代表15名が参加し、東京電力は、514日に回答すると応えました。                          (全文はブログ参照)

 東電の「海洋汚染計画」は5月上旬に実施されることが決定したとのニュースです。(怒怒怒怒怒怒)

 

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┗■5.テント日誌 4月4日(金)  経産省前テントひろば937日目 商業用原発停止201日

 |   「対岸の火事ではないと函館市 大間原発大間違いと」

 └──── 

 

○午後のテントは訪れる人で賑わっていた。風に吹かれて桜の花びらも飛んでくる。初めてきたという女性、フェイスブックでテントのことを知り寄って下さった。官邸前行動にも来たことが無いと言う。テントの始まりのことなどお話してチラシを渡した。また来て下さることを願う!

先日発送したチラシを読んでカンパを持ってきてくださった方など金曜日は訪問者が多い。夕方お茶の用意などしていたら雷が鳴り、にわか雨が降ってきた。一旦中止したが、一時雨もやんだので再開するもまた降りだした雨に断念し帰宅の途に。

○今日の乱さんの狂歌

「対岸の火事ではないと函館市 大間原発大間違いと」

 テントニュースにも書かれていますが、昨日函館市が大間原発建設差し止め提訴した。実は第2テントのT さんとヨーカンさん、そして私の3人で提訴に同行して来た。弁護士さんによれば民事二部で受理され裁判官も決まって第一回の公判は5月か6月とのこと今後も有志で「大間原発反対の会」と名乗り協力していきたいと思うのでよろしくお願いします。(IK)

423日(水)テント裁判第6回口頭弁論(14時~15時)

13時東京地裁前抗議集会、4時第6回口頭弁論(103号法廷)、16時~報告集会(参院会館講堂・村山智・人見やよい・河合弘之他) 

テント裁判も第6回目の口頭弁論に入ります。傍聴記などでお知らせの通り、5回目からは占有と占有人をめぐる問題に入ってきました。国側の選定した占有人は淵上太郎と正清太一の二人であるが、これがテントの実際とかけ離れたものであり、間違いであることは明瞭です。テントは多数の市民によって維持されてきたのです。多数の市民の維持によって2年半もおろか、3年近くになろうとしているのです。この事態を二人の占有に帰せしめようとする国側の方針との対決の局面に裁判は入ります。これまでの5回と変わらず、6回目の口頭弁論にも多くのみなさんの参加をお願いします。

たんぽぽ舎です。【TMM:No2134

2014年4月4日()地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

━━━━━━━

★1.東電には原子炉運転資格なし その運転免許を剥奪せよ

   各電力を個別に再点検せよ

   東電のデタラメ運転が苛酷事故にした   槌田 敦

★2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

  ◆チェルノブイリ28周年救援キャンペーン

   4/24講演会「チェルノブイリと福島」

     会場:文京シビック小ホール

★3.新聞より

  ◆原発「反省」後回し エネ計画案 自公了承

   再生エネ数値目標設けず なし崩し 再稼働の恐れ

                        (4月4日東京新聞より抜粋)

  ◆ビキニの教訓 故郷を奪われた人々の思い

  ◆東電へ無担保融資再開 大手3行方針 1.4兆円順次移行

  ◆原発は重要電源追認 エネ基本計画案 自公、公約と隔たり

  ◆大間原発 函館市が提訴 自治体で初 建設中止求める

   30キロ圏「発言権ない」

  ◆「原発ありき 命は二の次」 函館市 避難難しさ訴え

   各地の自治体 共鳴も

                       以上5つ=(4月4日朝日新聞見出しより)

  ◆再生エネ数値見送り 基本計画 原発ゼロ撤回 自公合意

   福島の教訓生かさず

   「最大限の導入」程遠く 「増殖炉もんじゅ」延命

               (4月4日毎日新聞見出しより)

  ◆【別冊 南海日日新聞】

   巨大地震への不安募る 伊方原発 震度5弱

          (4月2日東京新聞「こちら特報部」より)

━━━━━━━

4/12学習会にご参加を!

 被ばく労働問題連続講座第2回

 除染作業現場からの報告と「被ばく労働者春闘」統一要求

 

日 時:4月12日(土)14001630

場 所:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

説 明:除染作業現場からの報告と「被ばく労働者春闘」統一要求

お 話:除染現場労働者 &

    なすびさん(被ばく労働を考えるネットワーク・

         山谷労働者福祉会館活動委員会)

参加費:800

━━━━━━━

 

┏┓

┗■1.東電には原子炉運転資格なし その運転免許を剥奪せよ

 |  各電力を個別に再点検せよ

 |  東電のデタラメ運転が苛酷事故にした

 └──── 槌田 敦

 

  参考文献:パンフNo93『福島原発事故3年 科学技術は大失敗した』

                  (発行:たんぽぽ舎 頒価400円)

 

 事故は地震で始まり、東電の過失、業務上過失、未必の故意で苛酷事故災害となった

 

○【1号機】

 

1.事故の初期、ECCS非常用復水器が何度も自動起動した。しかし、事故とは考えていない運転員は通常運転の手順書に従い、その度に手動停止した。事故初期の大きい発熱で原子炉は空焚きになった。非常用復水器にまかせていれば事故はなかった。

2.原子炉空焚きの結果水素ガスが発生した。これが原子炉よりも高い位置にある非常用復水器に溜まって、非常用復水器は機能しなくなった。水素ガスが溜まる欠陥については安全委員会の点検があったが、東電は非常用復水器の点検結果を申告せず、また水素逃し弁をつけるなど水素ガス対策もせず、この欠陥を放置していた。

3.その結果、非常用復水器に水素ガスが溜まり、原子炉の冷却は不能となり、放射能の大量放出により公衆に被曝障害を与えた。これは東電による業務上過失の犯罪である。

 

○【2号機】

 

1.2号機には非常用復水器は存在しない。しかし、同じ機能を持つECCS蒸気凝縮系があった。東電は安全委員会の点検の際、水素が溜まる欠陥を申告して、このECCSを削除してしまった。削除せず水素逃し弁をつければ、2号機の事故はなかった。

2.2号機では、ECCS隔離時冷却系が働いて原子炉を3日間も冷却できた。しかし、その水源を復水貯蔵タンクから圧力抑制室に変更して失敗した。圧力抑制室には原子炉の熱が流れこみ沸騰状態となってポンプで吸引できず、原子炉への注水不能となった。水源を復水貯蔵タンクに戻せば炉心の冷却ができたのだが、その発想はなかった。

3.さらに、消防ポンプを使う目的で原子炉逃し弁を開放した。これは人為的大口径破断を意味し、大失敗である。大口径破断の対策には、ECCS低圧注水系しかない。事故発生から3日も余裕があったのに、非常用電源車を用意せず、大事故にしてしまった。

4.東電は、陸地向け風なのに、2号機格納容器の大量放射能を120メートル高の排気塔から排出(ベント)して、福島県民を大量被曝させた。しかも、放射能大量放出の事実を福島県民に知らせなかった。これは、業務上過失を超えて未必の故意の犯罪である。

 

○【3号機】

 

1.2号機と同様に、蒸気凝縮系を削除していなければ、そもそも事故はなかった

2.運転員は隔離時冷却系を何度も手動起動したが、その度に通常運転条件で装置は自動停止した。ECCSの設定失敗である。そして、津波後40分間、隔離時冷却系を起動せず、原子炉を冷却しないまま放置したので、原子炉は空焚きの最終段階に突入した

3.しかし、3号機では非常用電源は津波に耐え、初期に高圧注水系、後期に低圧注水系が使用可能だった。これらにより3号機を苛酷事故から救えたのに、残念である

 

福島原発事故は、ECCSの欠陥を改良せず、また装置の誤使用で深刻化した。

東電には原子炉運転資格なし。その運転免許を剥奪せよ。

各電力を個別に再点検せよ。

 

 

┏┓

┗■2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

 └──── 

 

 ◆チェルノブイリ28周年救援キャンペーン

  講演会「チェルノブイリと福島」

 

日 時:2014年4月24()1830開場 1900開演

場 所:文京シビック小ホール 地図:http://bunkyocivichall.jp/access

入場料:1,000円(中学生以下無料)

 

◎広河隆一 「最新報告 チェルノブイリと福島」

 (フォトジャーナリスト/Days Japan編集長/「沖縄・球美の里」理事長/

 「チェルノブイリ子ども基金」設立者)

◎シネオカヤ・インナ「原発事故の被災者として、母として生きる」

  1981年生。ウクライナ・キエフ市。4歳のときに原発事故で被曝。

 13歳のときに甲状腺がんの手術を受けた。

 

〔主催〕チェルノブイリ子ども基金/チェルノブイリ子ども基金・文京/

    未来の福島こども基金

〔予約受付・問合〕チェルノブイリ子ども基金 Tel/Fax:03-5228-2680

          E-mail:cherno1986@tokyo.email.ne.jp

 

 

┏┓

┗■3.新聞より

 └──── 

 

 ◆原発「反省」後回し エネ計画案 自公了承

  再生エネ数値目標設けず なし崩し 再稼働の恐れ

 

 自民、公明両党は三日、国のエネルギー政策の指針となる「エネルギー基本計画」案を了承した。政府原案の冒頭にあった東京電力福島第一原発(福島県)事故への「反省」を削除。原発を「重要」と位置付け活用する方針を明確にしつつ、国と電力会社の賠償責任など、事故を想定した対応は示さないままとした。政府は来週にも計画を閣議決定する。(中略)

 自民、公明両党が了承したエネルギー基本計画案には、将来的に電源比率をどうするのか具体的な数値目標はない。「計画」と銘打つのに、日本のエネルギー像をどうするのか読み取るのは難しい。(中略)

 政府は具体的な数字目標は、基本計画を閣議で決めた後に定めていくとしているものの、燃料高騰という目先の論理で、なし崩し的に原発再稼働が進みかねない。(4月4日東京新聞より抜粋)

 

 

 ◆ビキニの教訓 故郷を奪われた人々の思い

 ◆東電へ無担保融資再開 大手3行方針 1.4兆円順次移行

 ◆原発は重要電源追認 エネ基本計画案 自公、公約と隔たり

 ◆大間原発 函館市が提訴 自治体で初 建設中止求める

  30キロ圏「発言権ない」

 ◆「原発ありき 命は二の次」 函館市 避難難しさ訴え

  各地の自治体 共鳴も

  以上5つ=(4月4日朝日新聞見出しより)

 

 

 ◆再生エネ数値見送り 基本計画 原発ゼロ撤回 自公合意

  福島の教訓生かさず

  「最大限の導入」程遠く 「増殖炉もんじゅ」延命

               (4月4日毎日新聞見出しより)

 

 

 ◆【別冊 南海日日新聞】

  巨大地震への不安募る 伊方原発 震度5弱

 

 先月14日、四国と中国、九州を揺るがす地震が発生した。四国電力によると、震度5弱だった愛媛県伊方町の伊方原発に異常はなかったようだが、原発周辺の住民からは「やはり地震は怖い。再稼働はとんでもない」との声が上がっている。

 震源地は、伊方原発沖の伊予灘で震源の深さは約78キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.2と推定される。筆者の暮らす愛媛県八幡浜市は震度5弱だった。県営住宅の4階に住んでいるが、崩れた本と新聞紙で布団が埋まった。「運良く?」トイレの中にいたので下敷きにならずに済んだ。

 愛媛県での震度5以上の揺れは、2001年3月にM6.7、最大震度6弱を記録した芸予地震以来のことだ。気象庁によれば、今回の地震は、ユーラシアプレートの下に沈み込むフィリピン海プレートの内部で岩板の一部が割れて起きた。両プレートの境界上で発生する南海トラフ巨大地震とはメカニズムが違うという。

 しかし、気象庁は、伊方原発の直近にある中央構造線との関連や影響については触れていない。筆者は、今回の地震や、昨年4月にM6.3、最大震度6弱を記録した淡路島地震などが、中央構造線断層の動きを誘発しないかと不安を募らせている。淡路島地震は、関西では1995年1月の阪神淡路大震災以降、最大の地震だった。いずれも中央構造線の近くだ。

 南海トラフ地震は怖い。1854年の安政大地震では、M8.4の東海、M8.4の南海の巨大地震が連動して発生。さらに2日後、伊方原発のある佐田岬半島の西端付近を震源とする伊予西部地震が起きた。阪神淡路大震災と同クラスのM7.3~M7.5の大地震だ。伊方原発が巨大地震に見舞われる可能性は低くない。

 (近藤誠・元南海日日新聞記者)=随時掲載

 (4月2日東京新聞「こちら特報部」より)
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