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たんぽぽ舎です。【TMM:No1049】
                        転送歓迎です
 
       ◆ 地震と原発事故情報 その34 ◆
 
        7つの情報をお知らせします。
 
  1.支援物資を送るときは、現地の状況を配慮して送ろう!
  2.原発震災が支援・復興の最大の障害に
  3.反原発広がる―地方議員が連帯呼びかけ―
  4.東京電力本社前抗議行動の意義は大きい!
   5.『仮に電力不足で生活が不便になるとしても、私はもう
     原子力発電はいらない!』―たんぽぽ舎サイトの読者(女性)より―
   6.低線量内部被曝の翻訳本ができました
   7.半日でわかる 原発の基本講座 4月17日(日)午後へのおさそい(再)
 
 
■1.支援物資を送るときは、現地の状況を配慮して送ろう!
     ―出来れば現地の情報を手に入れ、役に立つものを、的確に!―
 
 たんぽぽ舎ボランティアの自宅へ、下記内容の回覧が回ってきました。これを
機会に、現地に支援物資を送ることについて考えてみたいと思います。
 「沿岸被害地支援を行なっている私の所属するNPO法人遠野山・里・暮らし
ネットワーク事務局によると、被災地の方々が求める支援物資に変化が出てきて
いるとのこと。大量の支援物資が遠野の中継基地に届きつつあるものの、避難所
や家が流されるのを免れ自宅にとどまっている方々(彼らが今本当に困窮し始め
ています。)が、今1番求めているのは、各家庭単位の生活用品のパッケージで
す。家族単位の家庭用必要雑貨などの物品を1つの段ボールに詰めた物で、「島
原方式」と言うそうです。以下、略。」
 しかし、物資を運ぶ人員、物資を送り過ぎることから生じる現地の混乱を想像
し、早速、発信者に電話で確認してみました。
 やはり、NPOの人手、物資を届ける車、また現時点では、こちらのボランテ
ィア情報を受けとるPC用電源が不安定だそうです。
 各々の避難所の場所と状況、被災した家庭それぞれの状況を出来たら確かめつ
つ、我々は、是非現地の真に役に立つ物資支援をしたいですね。(たんぽぽ舎ボ
ランティア)
 
 
■2.原発震災の罪、原発さえなければ
 
 「未曾有」という言葉が、ちまたにあふれている。巨大地震と大津波による甚
大な被害に、原発事故が重なり、かつてない深刻な「多重災害」の様相を呈して
いる。特に原発事故は制御困難な異常事態に陥り、放射性物質が漏れ続け、国内
外に不安を広げている。
 今、新聞のテレビも雑誌も、トップニュースは原発が中心にならざるを得ない
事態だ。放射性物質が各地へ広がるという前例のない事故に、社会の関心が集ま
るのは当たり前。しかし、その分、避難所で、肉親を亡くしたり行方不明の家族
を思い夜も眠れぬ人の声を伝える紙面や時間が減り、「本当に困っている人が置
き去りにされているのではないか」と自問自答している。「原発事故さえ起きな
ければ」と思わずにいられない。原発震災の罪は、本当に重い。
 
           (2011.4.8 毎日新聞「発信箱」よりご紹介します。)
 
 
■3.反原発広がるか  地方議員が連帯呼び掛け
 
-「反原発自治体議員連盟(準備会)」共同代表布施哲也(清瀬市議)が会見-
 
 布施市議は、福島第一原発事故を受け、開会中の清瀬市議会に、中部電力・浜
岡原発の即時運転中止を求める意見書を提案、3月24日、賛成多数で可決された。
原発に直接関係のない自治体議会がこうした意見書を出すのは異例である。
 布施市議が共同代表を務める「反原発自治体議員連盟(準備会)」は、原発を
抱える自治体議員が呼びかけ人となり、昨年から準備を始め、61人の参加で今年
1月発足、5月22日午後東京での正式発足を目指している。
 福島原発の問題解決が混迷を深める中、統一地方選の投票日が近づきつつある。
最後に、布施市議はこう述べた。「被災した人が関東地方にも避難している。地
方自治は、住民が安全に暮らせることが前提で、その上に福祉や教育が成立する。
遠くのことではない自身の問題と意識すべきだ。浜岡原発は脱原発に向けた一歩
となるだろう」
                    (2011年4月6日東京新聞の要点)
 
 
■4.東京電力本社前抗議行動の意義は大きい!
 
 東京電力福島第一原子力発電所の放射性物質漏洩大事故は、地域住民を中心に、
日本はもとより海外でも大きな問題となっており、反原発の大きな世論が作られ
ようとしています。私は、昭和18年生まれの67才の爺さんですが、4月3日に東
電本社前で抗議行動とライブがあることを知り他の行事への参加を中止し、この
抗議行動へ参加しました。参加してみて、この抗議行動がフリーターの園良太さ
んの呼びかけで始められたものであること、今回が9回目の本社前行動であるこ
と、当初は5人位の参加者であったが、その輪が確実に広がっていること等を知
りました。
 この抗議行動の一番すばらしいことは、相手の嫌がる、特に大企業が嫌がる本
社前を取り組みの拠点にしたことです。
 抗議行動運動の原点は「相手が嫌がることを粘り強く行なうこと」であり、そ
れが本社前抗議行動の一番の意義であります。
 二つ目の意義は、意見のある方が自由にものを言える(園さんが主張する、東
電前では誰もが主役)点にあります。 
 若者が中心になり呼びかける取り組みには、多くの若者、特に若い女性が参加
します。今回も全くその通りでした。
 9条世界会議での若者の活躍は素晴らしかったが、今回はそれをさらに上回り、
国民の多くを巻き込み、日本にとって一番危険な原発をやめさせる大きなうねり
になるような気がしてなりません。本当に素晴らしいです。
                          (一人の参加者より)
 
 
■5.たんぽぽ舎の皆様へ
 
 いつもサイトを拝見しています。
たくさんの有益な情報を発信してくださって、とてもありがたく思っています。
4月10日のデモに参加できればいいのですが、小さな子供がいて参加することが
できません。ただ何かをしなければ、という気持ちでこれを書いています。私は
原発の危険性は広瀬さんの著書等で知ってはいましたが、これほどの事とは思っ
ていませんでした。原発がこんなにも人の手に負えないものだったなんて。私達
の生活はこんなに危険なものに頼って成り立っていたなんて。今まで深く考えず
に暮らしていたことを、悔やんでいます。
 
 私には毎晩子供達に歌っている歌があります。
 
 〔朧月夜〕
 
  ♪ 菜の花畠に 入り日薄れ~ ♪
       (中略)
 
 今回の福島原発の事故のために、故郷を永遠に失うかもしれない人たちがいる
ことを心から悲しく思います。
私達は先祖代々から伝えられてきた美しい土地と空気と水を、放射能で汚してし
まいました。この歌の風景を未来の人達に残すために、今それぞれが出来ること
を精一杯やらなければならないと思っています。仮に電力が不足して生活が不便
になるとしても、私はもう原子力発電所はいらない。
安心して暮らせる土地と空気と水を失って、何のための経済発展でしょうか。
今、脱原発を決断しなければ、次が起こってからでは遅いのです。
その時にはもう、日本には人が住めるところがなくなってしまうのですから。
東京の人達、どうか立ち上がってください。
東京が動けば国に、世界に、私達の意思が伝わることになると信じます。
 
                 (たんぽぽ舎サイト女性読者Kさんより)
 
■6.低線量内部被曝の翻訳本が出ました。
 
 たんぽぽ舎ボランティアの竹野内真理さんも、肥田舜太郎先生と共に翻訳をさ
れています。高価ではありますが、肥田先生渾身の訳書でもあります。
皆さん、広めてください
 
 以下は紀伊国屋のページです。(アマゾンでは福島原発を受けてか、一時的に
在庫切れです)
 
「低線量内部被曝の脅威―原子炉周辺の健康破壊と疫学的立証の記録」
 
原書名:The Enemy Within:THE HIGH COST OF LIVING NEAR NUCLEAR
REACTORS;BREAST CANCER,AIDS,LOW BIRTHWEIGHTS,AND OTHER
RADIATION‐INDUCED IMMUNE DEFICIENCY EFFECTS(Gould,Jay Martin;MEMBERS
OF THE RADIATION AND PUBLIC HEALTH PROJECT;Sternglass,Ernest
J.;Mangano,Joseph J.;Mcdonnell,
 
グールド,ジェイ・マーティン【著】〈Gould,Jay Martin〉 
肥田 舜太郎 齋藤紀 戸田 清 竹野内 真理【訳】
緑風出版 (2011/04/15 出版)
 
 
■7.半日でわかる 原発の基本講座 4月17日(日)午後へのおさそい(再)
 
 日 時:4月17日(日)午後13:00~17:30(開場12:30)
 会 場:東京学院4階 JR水道橋駅西口下車・2分 TEL 03-3261-0017
     ・「源八おじさんとタマ」上映 10分 (中村とおる作)
 内 容(仮):イ.福島原発事故―どうなっているか(現状)、今後は(見通し)
             山崎久隆さん
        ロ.放射能の種類と人体への影響  原田裕史さん
       ハ.原発なしで電気は大丈夫(交渉中)
       ニ.今後の方向  天野恵一さん、柳田真さん、園良太さん
       ホ.質疑・討論  参加者全員
 定員・先着:120名。参加費1,000円 資料を用意します。
 共 催:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
         反安保実行委員会 TEL・FAX 03-3254-5460
たんぽぽ舎です。【TMM:No1048】
                        転送歓迎です
 
       ◆ 地震と原発事故情報 その33 ◆
 
        6つの情報をお知らせします。
 
  1.屋内退避圏「現行10ミリを20ミリへ改悪」
    ―広がる放射能汚染、遅すぎる政府の対応―
  2.日本で公表されない気象庁の放射性物質拡散予測
  3.「今できること:お勧めのサイト」
  4.半日でわかる4/17原発の基本講座
   5.サクラ観察で汚染を調査する
   6.東電前アクション
 
■1.屋内退避圏「現行10ミリを20ミリへ改悪」
   ―広がる放射能汚染、遅すぎる政府の対応―
 
  今回の原発震災に関して、国は
 
 11日(20:50)、1号機2Km避難指示
    (21:23)、3Km屋内退避
 12日(05:44)、10Km避難指示
    (18:25)、20Km避難指示
 15日(11:00)、20~30Km屋内退避指示を行なってきた。
 
 しかし未曾有の原発災害と、高濃度放射性廃液回収のめどもたっていない中で、
屋内退避圏の累積放射線量は10mSvを超えた。
 本日(4月7日)朝NHKテレビ、毎日新聞等によれば、現在年間10mSvに設定
している20~30Kmの屋内退避圏の年間上限ヒバク線量を、ICRP勧告に基づく、
非常時20~100mSv/年に引き上げると言う。この20mSvは、「深刻な障害は出な
いが、なるべくヒバクを『抑制するべき』レベル」だという。また、30Km圏外で
も、10日間で10mSvという高い数値もでていること、10~20Km屋内避難圏では、
生活への支障が大きいので、今後避難勧告を考えていくという。
こうした中で、屋内待避圏については、・途中で、「外に出てもよい」・出来た
ら「自主避難を」といった、極めて曖昧な指示がつづいている。南相馬市では、
新たに避難所も設営されているという。
こうした、後手後手の中途半端な対応は全て、東電・国の、事故勃発直後からの
大きな判断ミスが招いた「第2の人災」ではないか。今回の事故では、発生直後
から非常用電源全停止というかつてない非常事態を迎えていた。発生以来、1ケ
月を迎えようとする今にいたるまで、いまだに人々を屋内待避圏に閉じこめざる
を得ず、いたずらにヒバクさせたその責任を、東電・国はどう取るのか。厳しく
追及されるべきである。
 
 
■2.日本で公表されない気象庁の放射性物質拡散予測
 
 ドイツ気象局による福島第一原発から出た放射性物質の拡散分布予測(日本時
間4月5日午後9時を想定)。原発からの放出量は不明とした上で、色が濃いほ
ど、濃度が濃い傾向にあるとしている(ドイツ気象局のホームページより) 東
京電力福島第一原子力発電所の事故で、気象庁が同原発から出た放射性物質の拡
散予測を連日行っているにもかかわらず、政府が公開していないことが4日、明
らかになった。
 ドイツやノルウェーなど欧州の一部の国の気象機関は日本の気象庁などの観測
データに基づいて独自に予測し、放射性物質が拡散する様子を連日、天気予報サ
イトで公開している。日本政府が公開しないことについて内外の専門家からは批
判が上がっており、政府の原発事故に関する情報開示の在り方が改めて問われて
いる。
 気象庁の予測は、国際原子力機関(IAEA)の要請に基づくもの。国境を越
える放射性物質汚染が心配されるときに、各国の気象機関が協力して拡散予測を
行う。(2011.4.4 読売新聞の要旨)
 
 
■3.「今できること:お勧めのサイト」
 
 最近たんぽぽ舎に顔を出し始めたSです。震災後の原発事故がきっかけで、
「子供を産ませろ東京!企画」をたんぽぽ舎に持ち込みました。在住する東京で
今後安心して子供を産めるのかとても不安です、私のような女性は少なくないの
です。不安を持ち続けなくていい候補者を選びたいという思いから、原子力政策
を問い、代替エネルギー開発に予算をあててくれるかを候補者に問いウェブ公開
するつもりでした。選挙法などの理由から個人で動いていましたが、やりたかっ
たことをやってくれているサイトがあったので紹介します。ぜひ選挙に行って投
票の参考にしてください。
  「候補者のエネルギー政策をしりたい有権者の会」
http://energy-policy.net/賛同者一覧ごらんください、すごいです。
  国際環境保護NGOグリーンピースでは以下の企画をやっています。
     「電気をえらぶ選挙でえらぶ」
 
 
■4.半日でわかる 原発の基本講座
    4月17日(日)午後へのおさそい
 
・原子力問題の本質は放射能(死の灰)です。放射能汚染です。
 人類は(あらゆる生物・動植物は)、原発=原爆(核)と共存できない。
 福島原発事故は、あらためてこのことを多くの人々に示しました。(思い出さ
  せた。)
・忙しい人たちのために、半日で「原発と放射能汚染と今後の方向」を考える学
 習会を設定しました。ご参加下さい。
               記
 日 時:4月17日(日)午後13:00~17:30(開場12:30)
 会 場:東京学院4階 JR水道橋駅西口下車・2分 TEL 03-3261-0017
     ・「源八おじさんとタマ」上映 10分 (中村とおる作)
 内 容(仮):イ.福島原発事故―どうなっているか(現状)、今後は(見通し)
             山崎久隆さん
        ロ.放射能の種類と人体への影響  原田裕史さん
       ハ.原発なしで電気は大丈夫(交渉中)
       ニ.今後の方向  天野恵一さん、柳田真さん、園良太さん
       ホ.質疑・討論  参加者全員
 定員・先着:120名。参加費1,000円 資料を用意します。
 共 催:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
         反安保実行委員会 TEL・FAX 03-3254-5460
 
 
■5.サクラ観察で汚染を調査する・市民参加
 
         ―8回目のサクラ調査―
 
 日 時:4月8日(金)13:00~16:00
 集 合:文京区内・東大小石川植物園の正門
     ※4月9日(土)も予定しておりましたが、中止とさせて頂きます。
 
 ★13:00~13:20に植物園の正門前に、たんぽぽ舎の黄色の旗を立てます。
 
 主 催:サクラ調査ネットワーク
     たんぽぽ舎内 TEL 03-3238-9035
 
 
■6.東電前アクション(園良太さんら若者と、たんぽぽ舎共催)
  4月8日(金)17:00集合18:00~東電前(回答受取日)
  4月9日(土)14:00東電前~
    15日(金)18:00~20:00東電前
    23日(土)14:00東電前~16:00(13:00~JR新橋駅SL前で宣伝活動)
    28日(木)18:00~20:00東電前
たんぽぽ舎です。【TMM:No1047】
                        転送歓迎です
 
       ◆ 地震と原発事故情報 その32 ◆
     
  6つの情報をお知らせします。
 
  1 茨城新聞4月6日トップ記事『セシウム基準値超え、コウナゴ県内休漁』
  2 魚介類のヨウ素基準:野菜と同じ2000ベクレルに抗議!
  3 内陸汚染に加えて、今度は海洋汚染「怒りに震えています!」山崎久隆
  4 東海地震が心配・浜岡原発ツアー1泊2日の案内
  5 飯舘村周辺の放射能汚染調査、京都大学今中哲二さんからの報告
  6 小出裕章さんの汚染水排出問題
 
 
★1 茨城新聞4月6日トップ記事『セシウム基準値超え、コウナゴ県内休漁』
 
 福島第一原発事故で汚染水が海へ流出している問題で、県内の漁協関係者らで
つくる県漁業関係東北関東大震災災害対策本部(本部長・小野勲鹿島灘漁業協同
組合長)は5日、北茨城市沖で4日に採取したコウナゴ(イカナゴの稚魚)から、
食品衛生法上の暫定基準値の1キロ当たり500ベクレルを上回る526ベクレルの放
射性セシウムが検出されたことを明らかにした。魚介類が基準値を超えたのは初
めて。同本部は5日、県の出荷自粛要請を受けて県内全域でコウナゴ漁を一斉休
漁することを決めた。
 
 
★2 魚介類のヨウ素基準:野菜と同じ2000ベクレルに抗議!
 
 本来であれば、一般公衆の被ばくの上限は年間1mSvであるはずであり、食品な
どの基準は測定限界以下になるはずだ。ところが事故が起きた場合、少しくらい
汚染があっても食べ物がないよりは「マシ」という「緊急避難的措置」であるは
ずだ。
 現在用いられている食品の放射能汚染の暫定基準値は、厚生労働省(平成14年3
月)「緊急時おける食品の放射能測定マニュアル」に規定していた値で、そもそ
も日本には、あるはずのない食品への放射能汚染の残留基準は存在しなかった。
 魚介類のヨウ素131の規制値は半減期が短い事、海水で薄められ拡散される
ことから、国際的にも決められていなかった。すべて水道水と野菜だけで基準を
考えているのだから、今回野菜に準拠した2000Bqの設定は「上乗せ」になるので
ある。原発からの高濃度放射性廃液回収のめどが立っていない今、政府の対応へ
批判と、損害賠償を回避するための引き上げとしか理解できない。海産物からの
放射性物質の検出は今後も続く可能性があり、範囲が拡大し、濃度レベルも先が
読めない。食物連鎖で小魚を食べた大型の魚に徐々に放射性物質が蓄積されてい
く可能性も視野に入れ、国民は注視してくことが大事だ。風評被害を防ぎ、漁業
関係者の生活を守るためにも、まずは詳細な検査を求めたい。
 
 
★3 内陸汚染に加えて、今度は海洋汚染「怒りに震えています!」山崎久隆
 
 もう言葉も出ません。原子炉圧力容器は既に底抜け状態に近いでしょう。しか
も3基とも。メルトダウンと言うよりもメルトした燃料要素が底に溜まって高温
になり、インコアモニタハウジングや制御棒駆動装置案内管の溶接を溶かし、管
そのものが脱落するか溶断されたのではないかと思います。14センチの鋼鉄容器
の正体はざるだったわけです。そのうえ再循環系配管もこれでは持たないでしょ
う。
4号機使用済燃料プールも早期にコンクリートが破壊されていて水が漏れてい
たんじゃないかと思います。そうでなければあんな燃料破損が早期に起きると
はとても思えません。
とうとう放射性物質で汚染された水を海に投棄し始めました。とてもじゃない
が、まともではない。
日本もロシア並みの廃液海洋投棄国になったというわけです。
沿岸海流は南向きのようですから、すぐに海岸線に測定モニターを設置すべき
だろうと思います。海岸に打ち上げられて微少な塵になり、住民が住む地域に
飛んで来て、内陸も汚染されることになると思います。こういうことさえ知ら
ない?どうにかしてくれと思います。それで「希釈される」などと、どういう
つもりでしょうか。海水で薄められて検出限界以下になるとでも本気で思って
いるのだとしたら、そういう人間は即退場願いたい。
以下のURLはフランスの解析です。日本ではありません。
 
 
これで見れば、沿岸に高い濃度の汚染域があることがわかります。沖に流れて
いって薄められることはないという結論です。
もうそろそろ収まるか、収まるかとずるずるついに一ヶ月になろうとしていま
す。もうチェルノブイリ原発事故を超える事態になりつつあります。世界汚染
という意味ではチェルノブイリ原発のほうがまだまだ大きいですが、こちらは
長期間にわたる制御不能というわけ。ウィンズケールの方が近いですね。
水が漏れているという場所も、テレビで盛んに流している小便みたいなちょろ
ちょろ出ている廃液で済むわけがありません。この岸壁は下が砕石だというの
に、いすから転げそうになりました。いやしくも放射性物質を扱う施設の土台
が砕石だというのですから。普通は悪くても耐水性セメントかコンクリート護
岸でしょう。うちのいなかの漁港だってコンクリです。
既に原子炉建屋もタービン建屋も底部がずたずたでしょうから、そこからしみ
出した高レベル放射性廃棄物と化した海水や冷却水はその砕石土台を通り抜け
て海に垂れ流し状態。見かけの小便をいくら止めても意味が無い。まして数万
トンの低レベル廃液も流してしまうのだから、もうめちゃくちゃです。
どうしたらいいんでしょうか。この人たちは。内陸汚染に加え今度は海洋汚染。
怒りに震えています。
やりようはいくらでもあったはずです。六カ所再処理工場や東海再処理工場で
汚染されていない大型タンクを全部取り外して持ってくるとか、ダブルハル構
造の使用済燃料輸送船を全部ここに持ってきて廃液タンクに使うとか、50万ト
ンタンカーを買い取って廃液貯蔵につかうとか、建設中の原発のきれいなポン
プや配管材を取り外してもってきて、タービン建屋の床からくみ上げた汚染水
を圧力容器や格納容器に戻すループを作るとか、矢板をうち込むならば防波堤
ではなくタービン建屋と護岸のあいだであるとか、とりわけ何で防波堤に矢板
を打ち込むのかさっぱり分からない。この防波堤は閉じられた構造ではなく船
が出入りするために当然海側に開いている。だから途中の防波堤が切れていよ
うがいまいがもともと密封された海域でも何でもない。
あほみたいなことになんで資材を無駄遣いするのか。
とにかく汚染水の流出を食い止める手段はいくらでもあったはずです。
 
 
★4 東海地震が心配・浜岡原発ツアー1泊2日の案内
   定員―先着26名 浜岡原発を廃炉に!!    
 
日程:1日目 浜ネット総会 参加と現地との交流
       広瀬 隆・豊田直己(予定)講演
   2日目 浜岡原発を見る・浜岡原発を止める署名行動(予定)
 
交通:マイクロバス(定員26名)
 
費用:8,000円 交通障害保険加入費を含む
       (新幹線+バスは14500円なので「半額以下」です)
 
   4月16日(土)品川駅から静岡県浜岡へ(朝8:30集合)
   17日(日)帰着17時
   
主催:浜岡原発止めよう関東ネットワーク(たんぽぽ舎内)
 
 
★5 飯舘村周辺の放射能汚染を調査しました。
   京都大学、今中哲二さんの報告
 
 先の安全問題ゼミでの福島原発事故問題の延長として、
3月28日、29日の両日、飯舘村周辺での放射能汚染調査を実施し、
下記に暫定報告をまとめました。
 
 
何かのご参考になれば幸いです。
4月4日 今中哲二
 
京都大学原子炉実験所
590-0494大阪府泉南郡熊取町
Tel.072-451-2443
Fax.072-452-8193
 
★6 小出裕章さんの汚染水排出問題
  「たね蒔きジャーナル」での小出さんのお話をご紹介します
 
 毎日放送が東京赤坂から放送しているたね蒔きジャーナル、4月4日・5日は
京大原子炉研の小出裕章さんから汚染水排出の問題や原子炉内の状況についての
お話がありました。
 
http://d.hatena.ne.jp/micabox/

たんぽぽ舎です。【TMM:No1046】

                        転送歓迎です
 
       ◆ 地震と原発事故情報 その31 ◆
     
  6つの情報をお知らせします。
  
 1 「津波想定甘かった」 耐震指針関与 入倉氏が謝罪
 2 子供たちを放射能から守れ!入学式、始業式の強要に反対の声
 3 そんなに『安全」というなら、テレビに出るのでなく、 
   原発ムラの科学者たちは福島現地へ行け!
 4 ドイツ放射線防護協会が重要な提言
 5 東電前行動について報道した各社の一覧
 6 明石昇二郎さん学習会で活発な質疑
  
★1 津波想定甘かった・多重防護に弱点。
原発耐震委員長 入倉氏が謝罪
想像以上の大地震が来たことは理由にならない。
東日本大震災による大津波で、深刻な事故を引き起こした福島第一原発。
その安全性のもとになる国の「耐震設計審査指針」改訂作業の中心とな
った国の原子力安全耐震設計特別委員長の入倉孝次郎・京都大名誉教授
(70)が本紙の取材に応じ、「今回のような津波の予測ができなかった。
申し訳なく思っている」と謝罪した。震源近くで福島第一だけ事故が発生
したことにも言及。「多重防護システムに弱点があった」と認めた。
―どこに問題があったのか。
 「震源域には四つの原発があり、東北電力女川原発が一番近い。四つ
 とも原子炉は止まり、基本的には揺れに対しては大丈夫だったが、そ
 の後で津波が来た。女川や福島第二はそれに耐えたが、福島第一は
 多重防護システムに弱点があった」
 「想定以上のことが起こっても安全なように設計されていないといけ
 ない。科学の力が及ばないということは絶対に言ってはいけない。そ
 れが原発の『設計思想』のはずだ。」
 「何があっても多重防護で大丈夫って言ってきたのが、うそだった。
 人災だと思う。」
 ―今海の事故から学ぶべき教訓は。
 「自然の怖さを知って原発を設計することです。自然のせいにしては
 いけない。自然では人知を超えたものが起こりうるんです。」
                    (東京新聞4月5日の要約)
                    
                    
★2  子供たちを放射能から守れ!入学式、始業式の強要に反対の声
                        -佐藤市議。
 
   毎日新聞等によると、大きな被害を受けた岩手、宮崎両県沿岸部の
 27市町村のうち、宮城県南三陸町を除く26市町村が4月中に全小中学
 校を再開する見通し。また、福島県では、福島市、いわき市、会津若松
 市等は予定通り6日に小中学校の入学式を行う。
 一方、文部科学省は4日、福島第1原発から北西30キロの福島県浪江町
 国道399号沿いの累積放射能が先月23日から今月3日までで10.34ミリSv
 に達し、屋内退避の目安となる10ミリSvを超えたと発表した。これは
 人工ヒバク年間限度1ミリSvの10倍を上回った。そのほか、30キロの
 飯舘村で6.11ミリSv,北西30キロの浪江町の別の地点で4.664ミリSv
 となった。原発から20~60キロ離れた34ヶ所の屋外では4日の1時間当
 たり大気中放射線量が0.0002~0.057ミリSvだった。
ロ こうした中、震災以来初めて上京した、いわき市議会議員・脱原
 発福島ネットワーク世話人によると(3日、総評会館講演会)いわき市
 と小名浜市の中間地点にある同市の自宅居間では、毎時0.3~0.6マイ
 クロSvが測定されているという。これは、数ヶ月で、年間許容の1
 ミリSvを超える数字だ。
 こうしたさなか、国は同市の小中学校の「予定通り」の入学・始業式
 を国は強要してきた。心配した保護者の要請を受け、佐藤氏らは県
 教育委員長に、「入学式の延長、さもなくば線量測定器の各校舎へ
 の設置」を求めた。返答は、「入学・始業は予定通り。測定機は
 『検討』する」であった。しかも、「子供たちが屋外で過ごす時間
 を持つか否かは、各学校長の『裁量』にまかせる」という無責任ぶ
 りだとのこと。
ハ  国は子供たちの健康を本気で守る気はあるのか。強いヒバクと
 ストレスを抱えた現地の住人の怒りは、「これまで電力3法で交付さ
 れた4兆の原子力予算は、毒まんじゅう以外の何者でもなかった」
 「推進派の現知事もさすがに拒否した7.8号炉の増設を口にした
 東電は、『普通ではない企業』」、と怒りをあらわにしているという。
 
★3 そんなに『安全」というなら、テレビに出るのでなく、 
   原発ムラの科学者たちは福島現地へ行け!
   
・自分たちでさんざん安全だと言って(安全神話)作っておいて、いざ壊れ
 たら「今度はそれでもたいしたことないから大丈夫です」っていうのは、
 いったいどういう神経なのか。御託はもういいからあの「化け物」を
 止めて来てくれ。
・東電から東大に5億円の寄付(買収費)
・立ち入り検査もなれあい。
・原発事故でムラは崩壊寸前
・原発推進御用学者はテレビの前で「安全」「健康に影響がない」なら、
 まず自らが今すぐ福島現地に行くべきだろう。それが、科学者としての
 もらるではないか。 
            (週刊現代4月16日号の1つの文の要約)
            
★4 ドイツ放射線防護協会が重要な提言
 非常に重要な提言が、ドイツ放射線防護協会より出されている。
 日本語訳は次のURL
ICBUWの嘉指さんからの情報である。以下メールの文章より。
 
 ドイツ放射線防護協会が発表した「日本における放射線リスク最小化
 のための提言」(3月20日)。
 「本提言の厳しい内容と比べると、日本政府によって出されて来てい
 る様々な指針・見解は、いかに放射線リスクを過小評価したものかが
 際立ちます。放射線リスクの見直しの一助となることを心より願います。」 
           (訳者付記より)
  提言全文(日本語訳)PDF は、http://icbuw-hiroshima.org/
 ご参考までに。     
        嘉指信雄、NO DUヒロシマ・プロジェクト
 
 
★5 東電前行動について報道した各社の一覧
   日本テレビ、ニューヨークタイムズ、CNN(米)、AFP通信
   アルジャジーラ、スペイン、メキシコ他
  
 日本の報道量が少なければ世界の力で。東電前抗議はとにかく海外メデ
 ィアがたくさん来て報道してくれています。みんなで集まって意思表示
 するのは世界中の当然で、民主主義の基本だからだと思います。
 そしてついに3日は日本テレビでも報道されました。これからも多くの
 人数と抗議の意思を世界中へ伝えていきましょう!
○取材を希望されるマスコミ・独立系メディア関係者の方は、また他にも
 報道をご存知の方は、
「東電前アクション」:toudenmae.action@gmail.com
 次回4月8日18時からの東電前抗議行動は
 次回以降の予定(4/9、4/15、4/23、4/28)のお知らせは
「東電前アクションhttp://toudenmaeaction.blogspot.com/
 をぜひ見て下さい!
 
4月3日東電前のマスコミ報道
1:<日テレNEWS24>
 原発はいらない…東電本店前などで抗議デモ < 2011年4月3日 19:40 > http://www.news24.jp/articles/2011/04/03/07180051.html
 
2:New York Times
 以下、友人の超訳です↓↓
 東京の中心部である内幸町にある東京電力本社で、抗議活動が頻繁に
行われている。日曜日の今日、東京電力本社前に数百人の原発に反対
する人たちが集まった。そして、それから、原子力保安院に抗議するため、
霞ヶ関まで歩いた。
 抗議する人たちは、「東京電力は、原発をやめろ」「犠牲者へ補償しろ」
など、いろいろなスローガンを叫んだ。また、東京電力と政府に、この危
機に対する謝罪を求めるひとたちもいた。幾人かの人たちは、「原子力が
無くても、私たちは電力を持てる」と書いたプラカードを持っていた。
「日本人は、いつも抗議しない。しかし、今回私たちは、私たちが変革を
求めることができるということを、見せなければならない。」と、妻と息子
と一緒に参加していたタケシ・マサノブさん(40)は語った。東京電力の
定例会見を見たあと当局の信頼性に疑問を持ち始めたと、タケシさんは語った。
 3月12日から抗議活動をしている柳田真さん(70)は、「最初の抗議
行動は、たった10人ほどだった。今日日曜は、10回目の抗議行動で、
300人以上の人たちが集まった。」と語った。「原発を止めるまで、抗議
し続ける」と、柳田さんは語った。
 
3:Radio Free Europ Radio Liberty
 
4:CNN(アメリカ)
 
5:DairyMotion (AFP通信より)
 
6:El Siglo de Torreon(メキシコで一番重要な新聞らしい)
デモに関する記述はこれだけです。あとは、福島原発の現状を伝えています。
7:No nukes, More hearts のプラカードを掲げて、福島原子力管理者
である東京電力の前で行われたデモ、(東京)
ヤフー速報(スペイン語)
 
8:中東各国が幅広く見る「アルジャジ―ラ」
 
   
マスコミ情報  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
○4月3日(日)の東電・経産省前抗議を〈日テレNEWS24〉が取り上げ、
山手線車内でも放送されました。http://bit.ly/eFaTDN
 またNYタイムズhttp://nyti.ms/iaOMoq にも掲載されました。
その他多数で報道されてきました!
 
   
★6 明石昇二郎さん学習会で活発な質疑
連続学集会その 4月4日開催        
 
○ 4月4日(月)の明石昇二郎さんの話をきく学集会(第9回)はたん
ぽぽ舎を超満員にして開かれました。イスが不足して20人余の人が立
ったまま(ごめんなさい)の2時間あまりでした。
○ 配られた資料は四つです。1・2は明石さん、3・4はたんぽぽ舎から
 1 明石さん 週刊プレイボーイ誌にのせた文章 上下2回
 2 明石さん 3月15日に何があったか-今後の被曝予防のための実験的検証
 3 反原発の今後の日程の行事の紹介
 4 テレビ・新聞社のTel・Fax一覧-市民の声を届けよう。
○明石さんは30分程、レジュメにそって話しました。
・福島原発・政府がひた隠す深刻な事態と放射能のこれから
・ 福島原発津波対策はこうして抹殺された
○参加者からは活発に質問や意見が出ました。
Q ガイガーカウンターの活用法は?
A 今使用されているのはすぐに線が振り切れてしまい計れない。もっと
 高い放射能が計れるものが必要。
Q 今後のシュミレーションは?
A シュミレーションは東電が出す責任がある。米軍専門部隊が横田基地
 に到着したことを考えるとかなりの時間がかかる見通し。
Q 新学期が始まる。都教委は「全く安全」としているが、外での運動
 など親はとても不安。PTAなどに働きかけて学校に放射能の状況など
 に注目してもらいたいが。
A どうしたらとは言えないが、福島県なども親がとても不安している
 ので放射線量を測ると言っている。どのような数字かと聞くのも一つ
の方法。「安全だ」と言うなら、そのデータを示してほしい。
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