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たんぽぽ舎です。【TMM:No1094】
                           転送歓迎
      ◆ 地震と原発事故情報 その79 ◆
 
          6つの情報をお知らせします(5月25日)
 
 ★1 IAEAに監視カメラの映像公開を要請します(山崎久隆)
 ★2 「大量の放射能汚染水」のダダ漏れ(『週刊現代』)
     おしるこ状況の放射能汚染水は"殺人"だ(『サンデー毎日』)
 ★3 2・3号機も炉心溶融(メルトダウン)
 ★4 原発事故で人々をヒバクさせ、土を汚し、人々を路頭に迷わせ、未来の
    子供たちに大被害を与え・・・
         東電社長の引責辞任なんて絶対納得できない
 ★5 原発を全部停止しても天然ガスとオリマルジョンで問題なくやっていけ
    る    私の経験から―鹿島北共同発電のオリノコタール
 
 
★1 IAEAに監視カメラの映像公開を要請します    山崎久隆
 
 東電に確認したところ、全原発のIAEA監視カメラはまだ回収されていないよう
です。IAEAが日本に来るようですから、IAEAに監視カメラの映像を公開するよう
に日本政府から要請してください。
 監視カメラは封印されていて、おそらく事故のため破壊されていると思います
が、もしかしたら何か情報が得られるかもしれません。そのまま放置したら確実
に破壊されますから、早急に回収する必要があります。4号機のプールにカメラ
を入れることも出来たのだから、遠隔操作で回収することも出来るのではないで
しょうか。何か方法を考えるべきです。
 ぜひ回収を。ナマデータの映像は貴重です。
 
 
★2 「大量の放射能汚染水」のダダ漏れ(『週刊現代』)
   おしるこ状況の放射能汚染水は"殺人水"だ(『サンデー毎日』)
 
このところ、週刊誌の原発報道が鋭い。
 
○『週刊現代』(6月4日号)は"隠された放射能汚染をあばく
 
 ―子どもと女を守れ―"と題して12本ほどの文章を掲載している。よみごたえ
ある文が多い。2~3紹介する。
・推定1000万キュリー。天文学的放射能―止まらない大量の「放射能汚染水」そ
 の行方
・ビキニ、チェルノブイリ、フクシマ放射能汚染の現場を調査してきたある老科
 学者からの伝言
・原発「全炉停止」に反対する人たちに告ぐ――小出裕章・安斉育郎
 
○『サンデー毎日』(6月5日号)は関東で母乳からヨー素―セシウムの雨
 降りそそぐ列島被曝の戦慄と題して、4つの原発小文をのせている。
 
 ・専門家試算――放射性物質は、そよ風で1500キロ飛ぶ
 ・お汁粉状態の汚染水は"殺人水"だ――福島原発の惨状
 ・脱原発できない民主党の"高濃度汚染"――見せかけのソフトエネルギー
  に欺されるな!
 ・子どもに癌保険を掛けるべきか
 
 
★3 2・3号機も炉心溶融(メルトダウン)
 
 東京電力は24日、東日本大震災で原子炉が緊急停止した後の福島第1原発1~
3号機の状態を解析した報告書を公表した。1号機と同様、2,3号機も発生か
ら4日後までに、炉内の核燃料の大半が溶け原子炉圧力容器の底に落下していた。
 「2,3号機の圧力容器の損傷は限定的」としているが、高濃度の汚染水がタ
ービン建屋などに漏れ出したりと、圧力容器や外側の格納容器の健全性は疑わし
い。格納容器に1号機で直径7センチ相当の穴、2号機では直径10センチに相当
する複数の穴が開いている可能性も初めて示された。
 震災から2ヶ月半。対応に問題はなかったのか。終息に向けた工程表の履行に
影響する可能性もある。(毎日5月25日 記事の一部)
 
〈編集部〉もっと前からとっくに、わかっていたメルトダウン(炉心溶融)。
それを、今頃になって、やっと発表する東電の「情報隠し」「ごまかし」「原発
事故を小さくみせる手法」等々は許せない。「被害賠償を小さく値切る魂胆か」
 
 
★4 原発事故で人々をヒバクさせ、土を汚し、人々を路頭に迷わせ、
 未来の子供たちに大被害を与え・・・
     東電社長の引責辞任なんて絶対納得できない
 
いつもメールありがとうございます。
たんぽぽ舎のメールは30人くらいの人たちに転送してます。その際このごろコ
メントを時々つけています。其の文を送ってみました。
 
 東電清水社長は、責任なんて何一つとってないのに引責辞任なんて冗談でしょ
う。原発推進でこの国の人々を金の力でなぶりつくし、原発事故で、人々を被曝
させて土を汚し人々を路頭に迷わせ未来の子ども達に計り知れない被害を与え、
海を汚し、未来永劫に危険な放射能のごみを膨大に残し、その悪行はとどまると
ころを知らないほど人々を苦しめ脅かしているのに・・・・・・・・・
なのに、やめて安楽な老後?とんでもない。犯罪者でしょ。こんな犯罪ってある
かというほどの犯罪。責任とって、原発を収束させるために被曝し続ける現場の
労働者の人々にひざまずいて其の汗をぬぐい、原発を止めるために命を懸けなさ
い。そして東電の全原発を廃炉に。
・・・なんだか激しく怒りを感じてしまって、激しい言葉になってしまったが、
だってそうでしょう、死んでいった鶏達、牛達、立ち入り禁止区域で行方不明の
まま遺体を捜してさえもらえない人たち、畑に作物を育てられなくなった人たち、
田んぼに稲を植えられなくなった人たち。原発は安全でクリーンだと言ってうそ
ついてきた東電社長が辞めて引っ込んで済むんですか。
 引責辞任なんて絶対に納得できない。
                      (かわかみなおこ)
 
 
★5 原発を全部停止しても天然ガスとオリマルジョンで問題なくやっていける
  私の経験から―鹿島北共同発電のオリノコタール
                 Nさんよりのお知らせ
 
たんぽぽ舎殿
 
 電力不足が喧伝されていますが、鹿島コンビナートの自家発電会社-鹿島北共
同発電では私がいた10年前にオリノコタールを炊いて発電していました。
ベネズエーラのオリノコ川流域には、サウジの埋蔵量に匹敵するほどのアスファ
ルトがあります。
 常温で固体であるため内燃機関に使えず余り用途がありませんでした。
 鹿島北共同発電と三菱重工は共同でこれに界面活性剤と水を加え、液体化して
火力発電の燃料として炊いていました。重油よりもかなり安いものでした。
 中国から多数の実習生が来ていましたが、今では中国が大量に燃焼しています。
エネルギー供給源の確保という意味で重要な技術だと思いますが、原子力優先で
火力発電の増設が認められなかったために日本では余り普及しませんでした。
 天然ガスとオリマルジョン(オリノコタールのエマルジョン)で原子力を全停
止しても全く問題なくやっていけるでしょう。ご参考のために。
PR

 

たんぽぽ舎です。【TMM:No1093】
                          転送歓迎
      ◆ 地震と原発事故情報 その78 ◆
 
          6つの情報をお知らせします(5月24日)
 
  1.『反原発自治体議員・市民連盟の発足記念の連続講座
     議員活動に、市民活動に役立つ原発基本講座―全7回』
  2.『5/27東電前アクション!
     東電と中電から申し入れの回答を受け取ります!』
  3.『台湾 稼働中原発6基順次廃炉の方針』
  4.『ドイツ「緑の党」また躍進』
  5.『DVD・パンフレットの注文は、FAXでも可能です』
  6.『お詫びと訂正・2つあります』
 
 
★1.「反原発自治体議員・市民連盟の発足記念の連続講座
    議員活動に、市民活動に役立つ原発基本講座―全7回」
 
 ●主催 反原発自治体議員・市民連盟(たんぽぽ舎気付)
     TEL&FAX 03-5211-7199
 ●60畳の「スペース・たんぽぽ」で週1回開催
     (ダイナミックビルの4Fが「スペース・たんぽぽ」
      ダイナミックビルの5Fが「たんぽぽ舎」)
 ●講演とビデオ上映の2本立て、実践報告も
 
第1回 6月23日(木) 午後6.45-9.00
   『住民の安全を守るため「測定」する―食物汚染を調べる器械を市・町に
    買ってもらう』
    お話:放射能測定に詳しい人 鈴木千津子さん(たんぽぽ舎)
                                原田裕史さん(たんぽぽ舎)
第2回 6月29日(水)午後6.45-9.00
      『自治体の電気料を安くする方法を教えます―実例も紹介』
       お話:東京・立川市議会議員 大沢 豊さん
第3回 7月7日(木)午後6.45-9.00
   『浜岡原発は世界一危険 防壁は本当に役立つのか??
    浜岡現地から』
     お話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
第4回 7月13日(水)午後6.45-9.00
      『夏の電気は原発なしで大丈夫。東電は電力会社の資格はあるか?』
       お話:安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所)
第5回 7月21日(木)午後6.45-9.00
   『自治体でやれること・あれやこれや―意見書採択、放射能測定、
      市民への啓発、核燃料輸送監視など…』
    お話:布施哲也さん(前清瀬市議)、福士敬子さん(東京都議)
第6回 7月27日(水)午後6.45-9.00
      『私たちのめざす社会 原発事故の心配のない・安心できて、
         助け合う社会』
       お話:槌田 敦さん(核開発に反対する会・代表)
第7回 8月3日(水)午後6.45-9.00
      『原発反対運動・現状と方向 みんなで討論』
       お話:柳田 真(たんぽぽ舎)、原水禁(予定・交渉中)、
             東電前アクション
 
  参加費1回1000円。7回通し券4500円。資料が豊富です。
  詳細は、議員・市民連盟のブログ、たんぽぽ舎のメールやH・Pを
  ごらん下さい。
 
 
★2.「5/27東電前アクション!
       東電と中電から申し入れの回答を受け取ります!!」
 
   5月27日(金)16時に新橋SL広場に集合、16時過ぎ~東京電力本店:
               17時~中部電力東京支社へ。
 
 3月18日から始まった東電前行動も17回目、ますます盛り上がっています。
メルトダウン情報を隠し、責任逃れを続ける東電に、誰でも抗議アピールやライ
ブができます!!
そして申し入れ書の回答を受け取ります。その後中部電力からも回答を受け取り
ます。
東電には申し入れ書を渡せます、持参して下さい!その場でも用紙に書けます。
※その後18時~日比谷野外音楽堂の「つくろう!脱原発社会」大集会&デモに合
流します!
各地から上京される方は、ぜひ東電前アクションにも参加して下さい
 
・詳細と今までの歩みは「東電前アクション」ブログをご覧ください:
 
 
★3.「台湾 稼働中原発6基順次廃炉の方針」
 
 台湾の馬英九政権は稼働中の原発6基(3か所)について、老朽化による危険
性を回避するため、運転期間を延長せず18~25年に順次廃炉とする方針を決めた。
―中略―また、来年末の運転開始を目指していた建設中の第4原発については、
安全性を再確認することになり、運転開始はさらに先送りされる見込み。馬政権
は今後、新たな原発は建設せず、これまで総発電量の約2割を占める原発への依
存度を低くし、クリーンエネルギーの開発を強化する方針だ。(毎日新聞 2011.
5.24の要約)
 
 
★4.「ドイツ「緑の党」また躍進」
 
 ドイツ北西部ブレーメン州の州議会選(定数83)が22日投開票され、反原発を
掲げる環境政党・緑の党が躍進し、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟を抜
いて第2党に浮上した。ドイツ2大政党の一角・民主同盟を緑の党が上回るのは
州選挙で初めてで、DPA通信は「福島第1原発の事故が引き起こした原発論議
が、緑の党に有利に働いた」と分析している。福島の事故後、ドイツでは反原発
機運が高まり、3月の南部バーデン・ビュルテンベルク州など2つの州議会でも
緑の党が大勝。同州では5月、国内16州で初めて緑の党の州首相が誕生した。地
方分権の強いドイツでは州選挙結果が国政に及ぼす影響が大きく、緑の党の相次
ぐ躍進はメルケル政権に打撃となった。
「脱原発」を進める政府は6月、原発全廃の時期などを盛り込んだ新政策を閣議
決定する方針だが、原発の早期閉鎖を求める声がさらに高まる可能性がある。―
以下略―(毎日新聞 2011.5.24の要約)
 
★5.「DVD・パンフレットの注文は、FAXでも可能です」
 
 ・たんぽぽ舎発行のパンフレット、
 ・市民エネルギー研究所発行(たんぽぽ舎協力)パンフレット
  「ホントに環境にやさしい電気とは?」(無料パンフ、送料必要です)
 ・広瀬隆さん 講演会の(3月26日・4月30日)DVD
  を、ご注文の方は、ご注文内容、ご依頼主様、ご送付先、電話番号、
  FAX番号を明記の上、FAXでもお申し込み可能です。
  ご利用ください。
 
 
★6.「お詫びと訂正・2つあります」
 
 イ.発行元から再度ご連絡です。
  小冊子「ホントに環境にやさしい電気とは?」(カラーA5版、13頁)に、
  計5つの誤植があります。お詫びして訂正致します。
 
  ・3頁 風力発電 増風機(誤り)→増速機(正)・(追加です)
  ・6頁の下から9行目、水蒸気(誤り)→水素(正)
  ・8頁の上から6行目、水蒸気(誤り)→水素(正)
  ・8頁の下から9行目、レベル4(誤り)→レベル5(正)
  ・12頁、上から11行目の約65%(誤り)→5~10%(正)
   (35%と一部でお伝えしたのは不正確です。5~10%が正解です。)
   お詫びして訂正致します。
 
 ロ.昨日送信の【TMM:No1092】★1.5/22「反原発自治体議員・市民連盟」が
   盛況に結成(総会報告)の中で、《運営委員》の氏名で、
   嶋崎栄治(誤り)→嶋﨑英治(正)
   お詫びして訂正致します。

たんぽぽ舎です。【TMM:No1092】

                          転送歓迎
      ◆ 地震と原発事故情報 その77 ◆
 
          5つの情報をお知らせします(5月23日)
 
  1.『5/22反原発自治体議員・市民連盟が盛況に結成』(報告)
  2.『5/23文部科学省 包囲・要請行動』(報告)
  3.『5/27緊急講演・学習会「福島原発事故で何が起きているのか」』
  4.『槌田敦著「原子力に未来はなかった」の紹介』
  5.『お詫びと訂正』
 
 
★1.5/22「反原発自治体議員・市民連盟」が盛況に結成(総会報告)
 
 上記の総会を5月22日に開催しました。会場の全水道会館ホール(水道橋)は、
立見席が出る二百数十名の参加です。尚、会の名称に「市民」を加えることにな
りました。
第一部は、結成総会です。福士敬子都議が準備会を代表して挨拶の後、服部良一
衆議院議員(代理)の挨拶を受けて、審議に入りました。規約、行動計画、会計、
役員のそれぞれが提案されましたが、行動計画については論議があり、「議会の
権能を最大限発揮して反原発の論議を巻き起こそう」の一項目を加えて、強化す
ることになりました。
第二部の冒頭に好評の「源八おじさん」の上映がありました。
記念講演は、菅井益郎さん(國學院大学教授)「飯舘村を調査して」です。政府に
よる情報の操作と情報隠しが、白日の下にさらされています。
第三部は各地からの報告です。立川(東京電力以外の電力供給の具体例)、福島
(第一原発の被害の現状)、静岡(浜岡原発廃炉への取り組み)、茨城(東海第二原
発の地震・津波被害)、東電前アクション(デモ不当逮捕への支援)、船橋(映画・
学習活動の活用)の報告がありました。
 
[役員選出]
 
《共同代表》
   相沢一正(東海村議)。佐野けい子(静岡市議)。福士敬子(東京都議)。
   布施哲也(前清瀬市議)。
《会計監査》
   新城せつ子(杉並区議)。吉野信次(元松戸市議)。
《運営委員》
   市来とも子(杉並区議)。長南博邦(野田市議)。嶋崎栄治(三鷹市議)。
   鈴木敏和(前富士市議)。武笠紀子(元松戸市議)。山城保男(横須賀市議)。
《事務局長》
   柳田 真(市民)。
 
 最後に「反原発議員・市民連盟結成宣言」を採択し、閉会しました。また、東
電前アクションから、不当逮捕の救援カンパの訴えがあり、4万円超のカンパが
集まりました。
 「活動を強化するため、運営委員と事務局を担う方を求めています。
  お知らせください」
 
 
★2.5/23【文部科学省 包囲・要請行動&院内集会】報告
 ~子ども20ミリシーベルトを撤回せよ!福島の子どもたちを守れ!~
        雲隠れの文科省大臣、副大臣、政務三役に怒号!
 
 13時、文部科学省前を目指して、バス2台を連ねて集合した福島現地の人々、
首都圏から集まった千人を超える人々は、文科省を「ヒューマンチェーン」で包
囲した。
 続く文科省入り口前の要請行動では、現地の代表及び社民党・福島瑞穂参議院
議員、民主党・森裕子衆議議員、民主党・川内博史衆議院議員が文部科学省の科
学技術・学術政策局次長、渡辺格(いたる)氏を囲むこと1時間余り。
 「政務三役に伝える」という言質をとったのは下記の3点。
イ.20mSvまでは安全だとする基準の撤回をめざす
ロ.年間1mSv以下を目指すことを文科省通知として出す。
ハ.現地の放射線量について、国は何も低減措置をとっていない。あらゆる低減
措置をとるとともに、現在自治体が先行して行っている除染を含むあらゆる低減
措置について、国の予算で行う。
 
 渡辺次長はついに、その期限に言及することもなかったため、雨に濡れながら
撤回を迫り続けた多くの国民から怒号が鳴りやむことがなかった。
 ようやく院内集会に移動したが時間が押しており、上記確認事項と、現地福島
から参加した方からの報告にとどまった。現地からの声はどれも心打つものであ
ったが、その中から1つをご紹介させていただく。
 (幼い子供3人のお母さんからの手紙の代読):「原発を建てる時は巨額を投
じるのに、事故後の救済になぜ国は予算がないというのか。国に殺されたと言わ
れる前に、基準を撤回してほしい。幼い子を3人抱えて毎日泣いている。逃げた
くても疎開を理解しない祖父母とは毎日けんかばかり。放射能によって、人間関
係すべてが壊れる前に、国は責任をとって」と。他にもせっぱつまった多くの事
例が報告されました。
 文科省から、基準撤回を含む回答を引き出すまで、戦い続けましょう。(は)
 
 
★3.緊急講演・学習会「福島原発事故で何が起きているのか」のお知らせ
 
 講師:山崎久隆氏(たんぽぽ舎)
 日時:5月27日(金)18:30~
 場所:パルテノン多摩4F(多摩センター駅下車)
 
 
★4.「槌田敦著「原子力に未来はなかった」(亜紀書房)の紹介」
 
   スリーマイル島16時間、チェルノブイリ6日間、
   いまだ「福島」を止められない――日本の原発、
   ほんとうにこのままで、いいですか?
 
 安全性、高コスト、廃棄物の処理……すべてが未解決のまま、2011年3月11日、
私たちは福島を迎えた。70年代から科学者として反原発を唱えてきた著者が、い
ま福島第一原発の事故について語る。反原発の思想的支柱・名著『石油と原子力
に未来はあるか』のリニューアル版
 私たちは日本が汚染国家になったことを認めるしかない。日本人はこれから国
際社会のなかで簡単には受け入れてもらえないかもしれない。しかしジタバタし
てもはじまらない。その中で一番いい方法を見つけるしかない。高レべルの放射
線の中で生活する術を考えねばならない。
  たんぽぽ舎で扱っています。(頒価1500円、198頁)
 
 
★5.お詫びと訂正
 
  発行元から緊急連絡がありました。
  小冊子「ホントに環境にやさしい電気とは?」(A5版、13頁)に、
  4つの誤植があります。
  お詫びして訂正致します。
 
 イ.6頁の下から9行目、水蒸気(誤り)→水素(正)
 ロ.8頁の上から6行目、水蒸気(誤り)→水素(正)
 ハ.8頁の下から9行目、レベル4(誤り)→レベル5(正)
 ニ.12頁、上から11行目の約65%(誤り)→5~10%(正)
   (35%と一部でお伝えしたのは不正確です。
    5~10%が正解です。お詫びして訂正します)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1091】
                          転送歓迎
    ◆ 地震と原発事故情報 その76 ◆
 
 
        6つの情報をお知らせします(5月21日)
 
  ★1 福島原発の炉心溶融で首相がおわび
  ★2 2号機、3号機のメルトダウンも3月にわかっていた
  ★3 恩恵は何もない。もらったのは放射能だけ
  ★4 山口県知事 上関原発反対に転換
  ★5 もんじゅは相変わらず危険です  福井県 石地 優
  ★6 福島の子どもたちを救おう  6月10日講演会
 
★1 福島原発の炉心溶融で首相がおわび
 
 メルトダウン(全炉心溶融)での東電のウソ発言
   国民に言った内容が根本的に違っていた
 
 菅直人首相は20日の参院予算委員会で、東京電力福島第一原発1号機が東日本
大震災翌日にメルトダウン(全炉心溶融)していたのに判明が約2か月後と遅れ
たことに対し「国民に言った内容が根本的に違っていた。東電の推測の間違いに
政府が対応できず、大変申し訳ない」と陳謝した。       
 
★2 2号機、3号機のメルトダウンも3月にわかっていた
        東電”原発のドン“激白
 
 「セシウムやプルトニウムが検出された時点で、メルトダウンが起きているこ
とに気がつくべきでした。私は三月中にメルトダウンが起きていると想定してい
ました。1号機だけではなく、2号機も3号機も同じような状況ですよ。どちら
も燃料は原子炉の底にあると思う。今振り返ると、やはり海水を入れる判断が遅
れたことで手遅れになってしまったのでしょう」
 こう断言するのは、福島第一原発を作った豊田正敏元東電副社長。かつて東電
内で“本店の総裁”と呼ばれ、原発のドンとも言うべき重鎮だ。
 次々と発覚する東京電力の嘘と隠蔽――。この公害企業には、もはや責任担当
能力はない。
 5月12日、東電は1号機がメルトダウンの状態であることをついに認めた。
 「これまで東電は『核燃料の一部は損傷しているが、メルトダウン(全溶融)
はしていない』と繰り返してきました。ところが一転して、『1号機の燃料が全
溶融して圧力容器に穴があき、水が漏れている可能性がある』と説明し始めたの
です」(全国紙社会部記者)
 メルトダウンは原発事故で“最悪”とされる事態である。東電は二カ月以上に
わたって頑(かたく)ななまでに認めなかったが、実際のところ、1号機のメルト
ダウンは凄まじいスピードで進行していたのである.(略) 
                  (週刊文春5月26日号の一部抜粋)
 
★3  恩恵は何もない。もらったのは放射能だけ
      福島県浪江町―一部が計画的避難区域
 
  福島県浪江町は、福島原発の北西31キロの赤宇木地区で、累積線量が29.87ミ
リシーベルト(15日現在)を観測するなど、北西方向の高濃度汚染をまともに被
った。
 同市内の避難先の体育館で、町民の漆原トシ子さん(64)は「第1原発がある双
葉と大熊には多額の電源3法交付金が入るなど原発の恩恵があったけれど、浪江
町は何の恩恵も受けていない。もらったのは放射能だけ」と肩を落とした。人口
約2万1500人。町の東半分は原発から半径20キロ圏内の「警戒区域」。西半分は
「計画的避難地域」に指定されている。     
             (毎日新聞 5月19日号から ― 要旨)
 
 
★4 山口県知事 上関原発反対に転換
    埋め立て免許、延長認めない方向
 
 朗報。中国電力が山口県上関町に計画中の上関原発について山口県の二井関成
知事が、予定地の公有水面埋め立て免許の延長を認めない方向で検討に入った。
東電福島第一原発事故で原発の安全性が問われて、国による原子炉設置許可の見
通しが不透明になったため。
 免許は来年10月に失効するが、再免許は「原発に関する国の新たな安全指針」
が策定された段階で判断する意向。知事が埋め立てを許可しなければ、原発は建
設できず、これまで原発に協力的な立場だった知事の方針転換となる6月の県議
会で最終判断を表明する意向。
              (毎日新聞 5月19日から ― 要旨)
                
★5 もんじゅは相変わらず危険です
                      福井県   石地 優
 
 収束が見えない福島原発事故、浜岡原発が停止したことにより福井の原発の運
転を強要する声が強まることが懸念されます。浜岡原発だけが危ないのではあり
ません。敦賀も美浜も大飯も高浜も安全は保証されていません。いうまでもなく
もんじゅも。西川福井県知事は今のところ、停止した原発の運転再開は認めてい
ません。
 5月10日、原子力機構は外部有識者による検討委員会の第3回会合を開き落
下した炉内中継装置の引き抜きについて問題なしと作業開始を認めました。原子
力機構は引き抜き作業の準備を進めています。今年2月頃から東芝工場で装置回
収に使う器具を製作していて、現在装置の模型を使い確認しています。国の了解、
福井県・敦賀市の了解も必要となる為工程が見えていないが6月には引き抜きた
いようです。
 先日もと原子力プラント設計技術者の後藤政志さんのお話を聞く機会がありま
した。後藤さんは不可逆的な(元に戻らない)事例として、メキシコ湾海底油田
事故、今回の福島事故、そして「もんじゅ」を挙げられました。もんじゅを進め
れば手がつけられない状況に陥ることを指摘されたのです。
 福井ではもんじゅを不安視する人はたくさんいます。5月15日には若者、親
子連れなど福井市で「フクシマとともに5・15パレード」の市内デモが行われ
ました。(参加者約120名)新しい波も起きています。
 もんじゅを2度と動かすなの声を大きくすることで福島の被災された人にエー
ルを送りたいと思います。
 
★6 福島の子どもたちを救おう  6月10日講演会
   
  たんぽぽ舎・『週刊金曜日』共催講演会のお知らせ
 
 原発事故から3ヵ月   子どもたちを救おう~
   福島から2人のお母さんの訴え~
 
 現在文部科学省の横暴により、福島県の小中学校では屋外活動について3.8μ
Sv/hの基準が適用されている。18歳未満の労働が認められている放射線管理区域
の基準は0.6μSv/hであり、6倍以上の高異常な高数値だ。直ちに文科省にこの数
値を撤回させ、福島の子どもたちを守る世論を全国的に盛り上げよう。福島の子
どもたちを守るのは首都圏に住む者の責務だ。
   
    6月10日(金)開演18時00分 (開場17時30分)
          (20時30分頃の終演を予定しています)
    東京・全電通ホール
        東京都千代田区神田駿河台3丁目6  電話03-3219-2211
     (JR御茶の水駅4分、東京メトロ新御茶ノ水駅2分・淡路町駅3分、
          都営地下鉄小川町駅3分)
        参加費 1000円
        定員   400名
    (当日先着順となります。事前予約は行なっておりません)
        出演 落合恵子
              佐高 信
              山崎久隆
              福島から2人のお母さん
 
   お問合せ 『週刊金曜日』 業務部 
        03-3221-8521
      (平日9時30分~17時30分)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1090】
                          転送歓迎
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その75 ◆
 
        6つの情報をお知らせします(5月20日)
 
  1.『原発の2つのウソ「クリーン・安い」は破産した
       それなのに、なぜ、まだ原発推進なのか?』(柳田真)
  2.『原発反対自治体議員・市民の出番のとき
       高い電気料をやめる、住民を放射能から守る』
  3.『「源八おじさんとタマ」英語版完成!』
  4.『国会ピースサイクル どこからでも参加できます』
  5.『5/29講演・討論会「世界の原発廃棄に向けて」』
  6.『5/30鎌仲ひとみ監督講演会「原発は乗り越えられる」
        開催のお知らせ』
 
 
★1.「原発の2つのウソ「クリーン・安い」は破産した
    それなのに、なぜ、まだ原発推進なのか?」
                          柳田 真
  ・原発推進は「多くのウソ(虚構)」をテレビ・新聞で何千万回も繰り返し
流して、国民をマインド・コントロールし、刷り込みをはかることでかろうじて
なりたってきた。が、今回の東電福島第一原発事故は、そのウソを完全なまでに、
事実によってうち砕いた。特に「原発はクリーンで安価」という2大キャッチフ
レーズ(ウソ)が、こなごなになった。原発はクリーンどころか、放射能(死の
灰,死の水)を出し続け、食品・水・空気・大地を半永久的に汚染し続けること
がわかった。原発は、発電時にはCO2を出さない、というインチキ宣伝もけし
飛んだ。原発事故の処理費用は天文学的数字になり、「安い」のウソも明白にな
った。
  ・このたび大竹財団から発行された(たんぽぽ舎も協力した)小冊子『ホン
トに環境にやさしい電気とは?』(B5版・13頁、無料)は、「それでも原発を
推進するのはなぜ?」として、12頁目で簡潔な一文を掲載しているので、参考ま
でに紹介します。
  
「…日本の原子力発電は儲かる仕組みになっている
  日本の電力は地域独占で、9電力(+沖縄)が市場を独占しているので電力
会社とその周辺は儲かる仕組みができている。日本の電気料金は世界の中でも高
い。原発の建設費用(100万kw級)4000億円+揚水発電施設建設の巨額な費用
をそのまま電気料金に反映できる制度だから。
  いつでも核兵器開発ができるよう用意していたい人々がいる
  第2次世界大戦後の米ソ冷戦体制の中で日米安保に組み込まれた、核を持ち
たい人々・グループが日本の政官財で強い力を持っていた。彼らは「日本はいつ
でも核兵器がもてる体制・準備をしておく、今は持たないけれど…」と。
  だから1953年12月の米国のアイゼンハワーの提案(原子力平和利用のた
めの国際管理機関設置)の後、すぐに日本初の原子力予算が決まった。」
 
 
★2.「原発反対自治体議員・市民の出番のとき
    高い電気料をやめる、住民を放射能から守る」など
                 
 ・5月22日(日)に反原発自治体議員・市民連盟が遂に結成される。1月の準
備会以降のさまざまな共同の努力が実る。反原発で自治体議員・市民の連盟がで
きる意義は歴史的にみて非常に大きい。自治体史に、そして原発反対の歴史に残
る画期的なことと思う。
 ・1月の準備会結成時には、反原発での自治体の活動の在り方は、まだ十分明
らかではなかった。方針も明確ではなかった。しかし、1月の準備会の討論で、
2つの提案・実践がそれを十分おぎなった。
 1つは、東京・立川市議、大沢豊さんの、「電力料金の額争入札による1700万
円の税金節約」という実践例、2つは福士敬子都議の核燃料輸送が東京都内の道
路を通る危険性についての事前調査―都知事質問―議会報告分(20万部)での大
衆宣伝という実践。これらの報告を聞いて、参加した議員と市民は自治体での反
原発の活動の重要性と実践例について学んだ。
 ・そして3.11フクシマ大惨事と4月統一自治体を経て、自治体での反原発活
動の議員と市民の役割と位置は、一層明確になり、かつ大きなものになった。
 1月集会の高い原発電気料(東電)との闘い=競争入札の実現に加えて、東電
福島事故による放射能禍から住民を守る活動の重大性・大衆性が明らかになった。
各市町村の反原発議員は市民とともに、放射能測定器を持って、測定し、住民を
守ろう。市や町に食品や水の放射能測定器(500~600万円)を買ってもらって、
住民の生命と衣・食・住を守る運動の先頭に立とう。そしてもう原発やめようの
運動を進めよう!
  ・その先には、原発反対国会議員連盟の結成の展望がある。河野太郎議員
(自民党)は、原発批判の国会議員の会の結成についても語っている。チャンス
だ! 自治体議員・市民連盟の結成という大成果をもって、国会議員の反原発議
員・市民連盟の結成を展望しよう! 
 
 5月22日(日)午後1時~東京全水道会館での結成総会に参加しよう!
                          (反原発自治体議員・市民事務局 柳田)
 
 
★3.「源八おじさんとタマ」英語版完成!
 
 『源八おじさんとタマ』シリーズは、日本国内だけでなく、アジアはもちろん、
アメリカ、ヨーロッパ、南米、アフリカ、中東…など、全世界で再生されてきま
した。
しかし、せっかくアクセスしくれても、日本語では理解できないので、途中で見
るのをやめてしまった人も多いことでしょう。
それではもったいないので、英語版を制作し、公開しました。
海外のお友達に、どんどん紹介してください。
日本の愚かな原子力政策を海外に広めて、外圧をかけてもらいましょう。
 
Uncle Genpachi and Tama 001
 
Uncle Genpachi and Tama 002
 
Uncle Genpachi and Tama 003
 
Uncle Genpachi and Tama 004
 
Uncle Genpachi and Tama 005
 
 
★4.国会ピースサイクル どこからでも参加できます
 
   日 時:2011年5月27日(金)雨天決行 午前8時45分
   場 所:JR市ヶ谷駅改札集合
   要請先:防衛省、東京都教育委員会、東京電力本社、外務省、内閣府
   当日連絡先:080-5386-9921
     (ピースサイクル2011 全国ネットワーク
      連絡先:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
          たんぽぽ舎内 TEL 03-3238-9035)
 
 
★5.5/29講演・討論会「世界の原発廃棄に向けて」
 
  日 時:2011年5月29日(日)PM1時~5時
  場 所:明治大学リバティータワー6階 1063教室
  講 演:宮台真司(社会学者)
            「震災後の社会―市場と国家への依存から共同体自治へ―」
      河宮信郎(日本エントロピー学会)
      「福島原発崩壊の歴史的背景―日本の原子力政策―」
      原田裕史(たんぽぽ舎)
      「福島原発の現状と反原発運動の全国的展開」
      市田良彦(神戸大学)
      「脱原発の国際共同行動をめざして」
  資料代:500円
  共 催:たんぽぽ舎、9条改憲阻止の会、ルネサンス研究所
 
 
★6.5/30鎌仲ひとみ監督講演会「原発は乗り越えられる」開催のお知らせ
 
 原発との付き合い方を見直さざるを得ない今、連合通信社ではこれまで核に関
する様々な作品を送り出してきた映画監督・鎌仲ひとみさんをお迎えし、これか
らの日本の生活のあり方についてご講演頂くこととなりました。
   ふるってご参加下さい。
 
 日 時:5月30日(月)午後6時30分~8時30分
 会 場:港区立商工会館内研修室(港区海岸1-7-8/JR浜松駅から徒歩7分)
          地図参照:http://www.minato-shoukou.jp/access.html
 参加費:1000円
 問い合わせ先:連合通信社(東京都港区芝1-4-9平和会館6F)
     Tel/Fax/Eメール03-3454-1105/03-3454-6559/ info@rengo-news.com
 *準備の都合上、できるだけ事前に参加希望をご連絡ください。
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