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たんぽぽ舎です。【TMM:No1104】
                          転送歓迎
      ◆ 地震と原発事故情報 その89 ◆
 
          4つの情報をお知らせします(6月7日)
 
   ★1.6.11反原発の大結集へ
   ★2.「原発やめますか、続けますか」―史上空前の大アンケート:一流
      企業トップ100人、有識者50人に聞く―
   ★3.ドイツの小さな町からのうれしいメッセージを紹介
      (メールマガジンの読者から)
   ★4.本の紹介『震災とアスベスト』
 
 
★1.6.11反原発の大結集へ!!
 
 6.11脱原発100万人アクションの日に向けていくつかの努力が続いています。
 
ア.6月7日開かれた反原発自治体議員、市民連盟の会議では11日に向けて、で
  きるだけ参加しよう、働きかけようと話し合いました。また、同議員、市民
  連盟の全7回講座(6月23日~8月3日の毎週1回)と浜岡原発NO連帯ツア
  ー(7月16日~17日)のアピールビラも配布しよう、ノボリ旗と横断幕を新設
  して参加しようと確認しました。
 
イ.6月8日(水)「6.11 脱原発100万人アクション開催」記者会見
  6月11日全体(前段集会3つとアルタ前)の記者会見が午後1時~ユースト 
  リーム・アジア銀座スタジオ(中央区銀座8-20-33銀座サンケイビル1F)で開
  かれます。(主催:自由報道協会設立準備委員会)
  
  【会見趣旨】6月11日(日)に、「6.11 脱原発100万人アクション」という脱
  原発をもとめるデモ、パレード、シンポジウムなどのイベントが全国的に多
  数企画されています。http://nonukes.jp/wordpress/
  東京では開場を設け、「『6.11 脱原発100万人アクション開催』完全ライブ
  中継プロジェクト」と題し、全国の様子を多元中継で繋ぎ、集約してお送り
  するイベントを開催いたします。乞うご期待!!
 
イ.6月7日時点での国内での集会は、42県110か所です。海外は10か国。
  (これ以外にも、国内では報告されていないが、実施するところがいくつも
  あります。)
  6月11日の(土)のアルタ前へは、プラカードや楽器、横断幕を持って参加し
  よう。
 
ウ.6月11日脱原発100万人アクションの日に福島から、世界へ、福島のお母さ
  んたちの声を届けます。
     日時:2011年6月11日(土) 9:30~12:00
     場所:福島テルサ・あぶくま(大会議室) 福島市上町4-25
        福島駅より徒歩10分
     予約:先着120名(予約不要)
     
エ.菅政権の国家戦略室が「原発を白紙から見直す」としたのに、逆に原子力推
  進の中身になりつつあることに怒って、神奈川の女性から、6、11のスロ
  ーガン提案(5本)がよせられましたので、紹介します。
 「6.11のスローガンに」提案です。(神奈川K子さん)
     *原発死守の国家戦略室解体!
     *原発を推進してきた経済産業省解体!
     *原発を推進した自民党、公明党政権に反対!
     *発電と送電部門を分ける発送電分離を必ず実行せよ!
     *市民はだまされないぞ!
     
 
★2.「原発やめますか、続けますか」
   ―史上空前の大アンケート:一流企業トップ100人、有識者50人に聞く―
 
 こう題された「週刊現代2011年6月18日号」の記事は、日本のリーダー層へ原
発の今後に対する意見を問うた力作でした。読まれた方も多いかと思いますが、
まだの方のために要点をご紹介します。日本にはまだ、「日本にある原発54基を
すべて止めれば、日本の電力供給は不安定になり、発電コストがあがり、日本の
産業の空洞化を招きかねない」という認識が根深いようです。そこで、週刊現代
が今回一流企業社長100人と有識者50人を対象にアンケートを実施しました。そ
の内容は、次の5つの選択肢から1つを選んでもらうというもの。
 
【質問】
 ア.国内54基の原発を、できるだけ早く、すべて運転停止にする
 イ.段階を踏んで順次停止していく
 ウ.福島第一、浜岡2つとも停止し、それ以外は稼働を続ける
 エ.浜岡原発も含め、安全性が確認され次第稼働すべきだ(条件付き稼働)
 オ.答えられない。
 
 企業の答えはわかっている(押して知るべし)ので、省略します。
これに対し、有識者に対するアンケート結果は、
 
【回答】
 ア.国内にある54基も原発をできる限り早く、すべて運転停止すべき
   →6人
 イ.段階を踏んで、順次停止していくべき
   →30人
 ウ.福島第一、浜岡の2つのみ停止しそれ以外は稼働を続けるべし
   →1人
 エ.浜岡原発も含め、安全性が確保され次第稼働すべき
   →7人
 オ.答えられない
   →5人
 カ.該当なし
   →1人
  
 と、停止派(36人)が継続派(8人)を大きく上回りました。これらの中で、原発
継続派と、即時停止派の意見を紹介します。
 
 継続派:「従来最大の津波、地震などの倍の規模を想定し、自然エネルギーの
開発・代替に全力を挙げることを条件に、浜岡原発も含め再稼働すべき」(弁護
士・さわやか福祉財団理事長 堀田力氏)。
 
 これに対し、生命科学者の柳沢桂子氏の意見は次のとおり。
「原子力を使えば放射性物質がでます。放射性物質は微量でも、DNAを傷つけて
ガンや突然変異を誘発します。発育の盛んな胎児や子どもほど危険です。このよ
うな放射性物質の作用に閾値はないと言われています。また、生殖細胞は胎児の
うちにできますが、生殖細胞に突然変異が起こると子や孫、ひ孫と未来まで傷が
受け継がれます。ですから妊婦から生殖年齢のすべての人々は微量でも放射性物
質を浴びないようにしないと人類の中に突然変異が蓄積してしまいます。何より
も高レベル放射性廃棄物の処理の仕方も解決されていないのに、原子力発電をす
るのは、とんでもないことです」
 さて、あなたは、5つの質問の中で、どれを選びますか。
                     (要約とまとめ 文責:槌田春美)
 
 
★3.ドイツの小さな町からのうれしいメッセージを紹介
   (メールマガジンの読者から)
 
 ドイツのハノーファーという小さな町から、とても嬉しいメッセージが届きま
した。彼らは定期的に反原発のデモをやっている市民の方々です。小規模ですが、
継続してやっているそうです。福島に向けて、日本語でメッセージを書いてくだ
さっています。とても励まされ、嬉しくなりました。皆さんにも是非見て頂きた
いので下記のアドレスをご覧ください。
 福島の原発震災が結果的にドイツの脱原発を大いに進めましたが、今度は日本
もドイツに続いて行きたいですね。逆輸入みたいですが、いい循環はどんどん進
めて、世界中に波及させたいです。
 
                            (練馬区:O子)
 
★4.本の紹介『震災とアスベスト』
 
 阪神淡路大震災で倒壊した建物から飛散したアスベストによって、中皮腫や肺
がんなどの関連疾患が顕在化し、災害時の二次三次被害が懸念されるなか、防じ
んマスクの備蓄など日常から「減災」の取り組みを提案するシンポジウム報告。
 
   タイトル:『震災とアスベスト』
   編 著 :NPO法人ひょうご労働安全衛生センター
        震災とアスベストを考えるシンポジウム実行委員会
   体 裁 :A5判・132頁・ペーパーバック
   定 価 :本体1,200円+税
   出版社 :ロシナンテ社
   連絡先 :〒605-0974 京都市東山区泉涌寺五葉野辻町28
        しかたさとし 
   電話・FAX:075-533-7062 携帯:090-5642-2308
   
 是非、ご注文をお願いします。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1103】
                          転送歓迎
      ◆ 地震と原発事故情報 その88 ◆
 
          5つの情報をお知らせします(6月4日)
 
   1.『6/11(土)みんなで参加しよう
        反原発自治体議員・市民連盟もノボリをもって初参加
          たんぽぽ舎もびらまき・新しい横断幕を制作中』
   2.『海も汚染-海産物の放射能汚染』山崎久隆
   3.『“埋蔵”自家発電が、6000万kwもあり⇒原発なしで
           電気は大丈夫の証拠、電力会社の恒例の「電力が足りない」
           PRに欺されないためのデータ』
   4.『原発放射能のデータ隠しは犯罪だ
           早く発表していれば、ヒバクを防げたのに……
           東京電力と原子力保安院・文科省の重大責任を問う』
   5.『3つのお知らせです』
 
 
 
★1.6/11(土)みんなで参加しよう
     反原発自治体議員・市民連盟もノボリもって初参加
     たんぽぽ舎もびらまき・新しい横断幕を制作中
 
 ・6月11日(土)『原発やめよう100万人アクション』が全国各地で進んでいま
す。5月31日時点の情報では、わかっているだけで、北海道から鹿児島まで全国
41カ所で集会・デモが計画されています。これ以外にも『たんぽぽ舎』が把握し
ている範囲でいくつもの学習会や講演会がありますので、これらを入れると、も
っと多くなるでしょう。全国100カ所を超えるかもしれません。
 ・『たんぽぽ舎』に事務所をおく『反原発自治体議員・市民連盟』も先日の会
議で、6月11日へみんなで参加しよう!と決めました。“原発やめよう!―反原
発自治体議員・市民連盟”のノボリ旗(黄色)も新しく作り参加する予定です。議
員・市民の皆さん、いっしょに参加しましょう!
 ・『たんぽぽ舎』は、芝公園(13:00~)と新宿中央公園多目的広場(14:00~)の
両方に参加してのち、新宿アルタ前(18:00~20:00)に大合流します。今、新しい
横断幕も制作中です(食品・水・大地が汚染された―もう原発やめよう!)
 新しい事業の『スペース たんぽぽ』の連続・反原発講座の開催準備も順調で
すので、その講座案内ちらしも、5,000枚ほど配布する方針です。ご協力いただ
ける方は、どうぞよろしく。柳田らは、芝公園に参加し、デモで日比谷公園到着
後、参加者へ呼びかけて、一緒に、18:00~20:00の新宿アルタ前へ参加しようと
働きかけます。こちらもご協力いただくと幸いです。(柳田 真)
 
 
★2.海も汚染-海産物の放射能汚染  山崎久隆
 
 グリーンピースジャパンにより海産物の汚染が確認された。
 福島県沖の海洋汚染調査をめぐり、政府に許可を求めていたが、結局許可は
出ず、海岸を歩き、領海外で海水をサンプリングし、漁業者や遊漁船からサン
プルを提供してもらうなどして、21サンプルの調査を行った。
調査結果の概要は衝撃的だった。
21サンプル中14サンプルが、日本政府の定める暫定規制値を超えた。
その一部は次のようなものだ。
 
 エゾイソアイナメ(福島県小名浜港で採取)から1kgあたり857Bqのセシウム
(Cs-134+Cs-137)を検出
 カキ(福島県四倉港で採取)から同740Bqのセシウムを検出
 マナマコ(福島県久ノ浜港で採取)から同1,285Bqのセシウムを検出
 アカモク(福島県江名港で採取)から同127,000Bqのヨウ素(I-131)および
 同1,640Bqのセシウムを検出
 
この結果を受けて、6月2日になって福島県も海産物や淡水生物の汚染値を明ら
かにした。
 
 
県が公表した理由の一つにはGPの発表が大きく影響したと思われる。汚染の現
実を前に、データを明らかにしなければ、何が危険か分からない。行政にも汚染
監視を実施させるためにも、汚染調査をもっと広げていくことが重要だ。
 
 
★3.“埋蔵”自家発電が6000万kwもあり⇒原発なしで
      電気は大丈夫の証拠
      電力会社の恒例の「電力が足りない」PRに欺されないためのデータ
 
・『週刊フライデー』が原発記事で健闘している。
 週刊の毎号に数本ずつ掲載されている。最新の6月17日号の記事は次の7本で
ある。
◎「浪江町の耳なしウサギ」は放射能汚染の被害者か(グラビア)
◎菅政権が封殺を企んだ「吉田昌郎所長が語る真実」=注水継続した
◎資産6000億円売却案は大甘だ。血税投入必要なし!東電はパンツ一丁になって
も賠償金を支払え
◎原発を豪雨が襲う―東電任せでは、10万トンの汚染水が流出する
◎朝日新聞『声』欄投書。福島の高校生の絶望をあなたはどう聞くか
◎山本太郎「ドラマ降板の真相と反原発への思い―抗議活動にも参加、俳優活動
の危機」
◎「ニッポンの自家発電」はすでに原発60基分。電力会社の利権を奪えば脱原発
できる」
 
・「電力会社の利権を奪えば、原発なしで電気はOK」の記事の要旨を紹介する。
 データは経産省資源エネルギー庁の資料。全国にある3249個所の自家発電の総
出力は、6034万(うちわけは大半を火力が占めていて、5380万、その他は、水力
439万、風力239万など)、自家発電の多くは、稼働せず、眠っている可能性が高
いから。日本の全原発の出力は、4896万kw。原発全部やめてもなお、1138万k
wのおつりがくる計算だ。
 しかし、この自家発電力を有効に生かすのを阻む壁が存在する。電力会社の利
権である。この利権は企業の自家発電がさらに広まるのを阻む壁にもなっている。
「そもそも一つの電力会社が、ある地域の発電も送電も小売も独占するというの
は、戦後の復興期だから必要だったシステムです。工業生産が伸び、その電気需
要に応えるために必要だったわけです。しかし、今の時代に、地域独占が必要で
しょうか?」(自家発電設備を持つある事業者)
 PPS(特定規範電気事業者)は、工場や病院など一般家庭以外と50kw以上の契
約をして電気を供給する。オリックスや昭和シェルなどが参入している。
「このPPSが電気をどんどん作り、市場が活発になれば電気代も安くなるはず
ですが、電力会社がそれを阻んでいます。PPSは自前の送電設備を持たないた
め、電力会社の送電網を利用するのですが、その際に『託送料』がかかり、この
負担が大きいのです。電力量によって変わりますが、客が支払う電気代の約2割
を、託送料として電力会社に支払わなければなりません」(前出の事業者)
今後の解決のカギは
●送電分離による託送料の廃止
●電気メーター(配電)の自由化
●電気料金の内訳の可視化
 これらを実現できれば、電力不足などありえない。脱原発への道も大きく開け
ることとなる。あるPPS事業者が言う。
「発送電分離と配電の自由化によって、『原発の電気は安くても買わない』とい
う選択が可能になる。発送電を分離して初めて、国民が意思表示をできるのです」
 
 
★4.原発放射能のデータ隠しは犯罪だ
      早く発表していれば、ヒバクを防げたのに……
      東京電力と原子力保安院・文科省の重大責任を問う
 
 ・6月4日朝のNHKテレビをみて。
 フクシマ原発事故で放射能(ヨウ素など)が初期に大量に出たことを示すデータ
があったのに、それを東電も原子力安全保安院も公表しなかった、という事実が
紹介された。(このことは前前からも言われていたが……)文科省の「スピーディ」
も発表が半月ほど遅れた。
 ・その時、すぐにデータが発表されていれば、飯館村もその他も余分な放射能
ヒバクを防げたのに……。これは犯罪だ。東電と原子力安全保安院・文科省は人
殺し(殺人罪)に近い。責任重大だ。余分な放射能被害を受けた人々は、怒り心頭
だろう。
 ・今後、東電と原子力保安院・文科省のデータ隠し体質をキチンと検証して、
犯罪として告発する必要があるのではないか。
 4基の原発が過酷事故(シビア・アクシデント)を起こしている―いまだ収束の
メドも立っていない―来年1月収束もほぼムリという、キビシイ状況の中で、3
者とも今後、同じこと=データ隠しを繰り返す可能性が大きいだけに、今、徹底
して検証―追及する必要があると思う。私も今後、さらに調べて、よりキチンと
した形で報道したい。      (柳田)
 
 
★5.3つのお知らせです
 
イ.6/19福島原発事故から考える映画と講演の集い
 
  映 画:「ぶんぶん通信no1」
      鎌仲ひとみ監督「ミツバチの羽音と地球の回転」の
      制作過程のビデオレター。
  講 演:「原発事故取材から」山本宗補さん(フォトジャーナリスト)
          映像による福島原発事故取材報告。
            「原子力に未来はなかった」槌田敦さん(元名城大学教授)
            福島原発事故の真実を語る。
    日 時:6月19日(日)13時から16時半
    場 所:埼玉県上福岡西公民館ホール(東武東上線上福岡駅西口徒歩3分)
    参加費:800円
  連絡先:青木 090-7949-9351 w1a0a6a9n7s@docomo.ne.jp
 
ロ.6/25菅井益郎講演会のご案内
 
    放射能汚染と今後 ―今こそ原発政策の転換をー
 
  日 時:6月25日(土)午後6時から
  会 場:亀戸文化センター(カメリアプラザ)JR亀戸駅北口徒歩1分
      5階 第1研修室
  参加費:無料
 
  ☆菅井益郎(すがいますろう)さんプロフィール☆
     1946年、新潟県柏崎市生まれ。國學院大學教授、市民エネルギー研究所。
     著書、論文に「通史足尾鉱毒事件1877-1984」「新エネルギー革命が
      始まっている-脱原子力社会への転換は可能-」など
 
    主 催:市民の声・江東 090-2161-1963(中村)
 
ハ.島田恵さん-六ヶ所村の映画を制作中
 
  島田恵さんは六ヶ所村に12年間住んだ写真家です。現在映画「六ヶ所核燃料
サイクルと基地と青い森の人々」を作成中です。
  この映画を通して、六ヶ所村のことを一人でも多くの人に伝える活動を担っ
てくれる人を募集しています。
     島田さんに関してのHPはこちらです。
 
    電話:090-5354-9811 島田恵  FAX 0176-51-6036

 

たんぽぽ舎です。【TMM:No1102】
                          転送歓迎
      ◆ 地震と原発事故情報 その87 ◆
 
          6つの情報をお知らせします(6月3日)
 
   1.『6/11「100万人行動(全国100か所以上)」』のご案内
   2.『市・町で独自に原発放射能を測定せよ!
          住民の安全を守るため―反原発自治体議員・市民連盟』
   3.『印象に残った3つの新聞記事
         小泉元首相の反省。年内の収束「不可能」。
         インド高まる反原発。』
   4.『小冊子『ホントに環境にやさしい電気とは?』(13頁)の
          普及にご協力下さい』
   5.『東電前アクション番外編・交流会~大きな花を
         探す集い~』のお知らせ
   6.『メールマガジン読者からのお便り』
 
 
★1.6/11「100万人行動(全国100か所以上)」
       午後1時~2時 都内3会場
       午後6時~8時 新宿アルタ前
 
6月11日は、福島原発震災から3か月。今なお放射能の放出は続いています。
私たちは、人や自然を傷つける電気はいりません。
全国各地の地域の人々とともに、6月11日に反原発を求める100万人アクション
を呼びかけます。
6月11日は、声をあげましょう!今こそ反原発へ!!
                 (福島原発事故緊急会議呼び掛け文より)
 
・たんぽぽ舎は、昼間、新宿中央公園多目的運動広場と、
 芝公園の両方に参加します。
 両会場に黄色のたんぽぽ舎ノボリ旗を立てます
 
  芝公園13:00集合、14:30デモ出発 解散地:日比谷公園
  新宿中央公園14:00集合、15時デモ出発
 
 
 なお各地集会のあと、午後6時~8時の新宿アルタ前の大集会と
 デモに参加します。
 
★2.「市・町で独自に原発放射能を測定せよ!
      住民の安全を守るため―反原発自治体議員・市民連盟」の方針
 
 ・1月に準備会を結成(東京都庁にて63人)し、5月に正式発足(東京・全水道
会館にて230人)した反原発自治体議員・市民連盟。
 今の重点は、自治体(市町村)での放射能測定の実現をめざす活動です。住民の
生命と安全を守るため、原発放射能被害から、子どもたちを守る、自分や家族を
守るために、(1)大気中の放射線の測定(測定器は5万~30万円)と(2)食品、牛乳、
水、土壌などの食べるもの関連の測定(この測定器は500~600万円する高価なも
の)の2つを目指しています。(1)は自分や仲間と協力してできる金額なので、協
力して行う。(2)は、金額が大きく個人ではムリなので、市役所に買ってもらう
-測定してもらい、住民の食べ物の安全をはかる-運動をめざします。
 
 ・現在、独自に放射線量を測定する自治体が増えています。公園の砂場などの
子どもの遊び場やプールなど、生活の身近な場所で測定しよう。
 
 ・区民の要望受け、独自測定広がる(朝日新聞6月1日の要約)
  都によると、都内では大学や東京電力、都などが計7か所(文京、港、目黒、
新宿、府中、渋谷、八王子)で大気中の放射線を測定。文部科学省や東電のホー
ムページなどで公開。
  港区では4月25日から水道水の放射性物質の測定を始めているが、6月中旬
からは大気や土壌についても測定する予定だ。葛飾区でも6月中をめどに大気中
の放射線量を測定し、公表する。
  東京都は「身近な場所での放射線量の測定箇所が増えることは住民のために
もなり、望ましいことだ」と話している。
 
 ・地元の放射線量どうなの?―独自に測定、自治体次々(東京新聞5月28日の
要約)
    文部科学省の放射線量の観測とは別に、自治体が独自に測定した放射線量
を公表する動きがでてきた。文科省のモニタリングポスト(計測装置)の設置場所
から離れた地域では、「地元の数値はどうなのか」と不安になる住民も少なくな
い。東京都足立区は独自の測定値を公表しており、板橋区も来月に測定を始める
予定で、世田谷区も検討中。都は、都内7カ所の数値を電子掲示板で公表し始め
た。関東地方ではほかに、学校の校庭で放射線量を計測する自治体も少なくない。
群馬県太田市が5月上旬と中旬に市立小学校と幼稚園で校庭での放射線量を計測
して公表。千葉県松戸市も独自の測定を始めた。埼玉県は7月から県内約100箇
所の小学校や幼稚園で地表面の放射線測定を行う準備を進めている。
 
 
★3.「印象に残った3つの新聞記事を紹介します」
   小泉元首相の反省。年内の収束「不可能」。インド高まる反原発。
 
イ. 自民政権の責任 小泉元首相言及 福島原発事故
 小泉純一郎元首相は講演で、東京電力福島第一原発の事故に関連して「自民党
政権時代にも原発の安全性を信用して推進してきたが、過ちがあった」と語り、
自民党政権時代の責任に言及した。
 小泉元首相は「原発を増やすのは無理」と述べた。(毎日5月27日)
ロ. 年内の収束「不可能」―東電幹部が証言
 福島第一原発事故の収束に向けた工程表について、東京電力が「年内の収束は
不可能」との見方を強めていることが29日、複数の東電幹部の証言で分かった。
1~3号機でメルトダウン(炉心溶融)が起き、原子炉圧力容器の破損が明らかに
なったことで、東電幹部は「作業に大きな遅れがでるだろう」としている。
 原子炉を安定状態に持ち込んだ後に想定していた政府による原発周辺住民の避
難見直し時期についても影響が出そうだ。(デーリー東北5/30)
ハ. インド高まる反原発―「フクシマ」機に運動活発
 東京電力福島第一原発の事故を機にインドで原発に反対する世論が高まり、シ
ン政権が危機感を強めている。インドが国際的な原発禁輸の解除をようやく勝ち
取り、経済成長のため原発の増設に踏み切る矢先に起きたためだ。国内に目白押
しの原発の新設計画は遅れが避けられない状況だ。
 インドでは野党や市民運動が強力な動員力を持ち、与党も有権者の目に強引と
映る手段はとりにくく、住民の反対で工場を建設できないケースが頻発している。
 原発4基新設計画について、インド環境省の審査委員会が書類不備を理由に着
工許可を保留する決定を下した。「福島の事故後、委員会は安全性をより詳細に
検討する必要性を感じている」と指摘している。(読売5月26日)
 
 
★4.「小冊子『ホントに環境にやさしい電気とは?』(13頁)の
   普及にご協力下さい―1人、50部の枠よろしく」
 
 ・『たんぽぽ舎・エネルギーと環境を考える会』も協力して発行された大竹財
団出版の『ホントに環境にやさしい電気とは?』がとても好評で、日本全国に普
及されつつあります。
 ・自分の身近な人(友人、知人、家族、親せきなど)に原発の本質と危険性を伝
えよう、という目的で、ひとこと・ふたこと話しつつ手渡しできる小冊子に……
という目的で昨年末から準備されてきたものです。3・11原発大惨事のため急い
で原稿を一部入れ替えたりして、作成を急いで、いくつかの誤りが発生―印刷す
る前に訂正できず、訂正表の添付となったことをおわびします。
 ・現在、ボランティアの皆さんの協力で訂正表の添付の作業も順調です。送付
できます。全国の皆さんへ普及して下さい。なお、より多くの人へ広く普及する
ため、『お1人様50部』までとさせて下さい。ご了解よろしく。(事情のある方
は、ご相談下さい)
 ・また『校正済みの改訂版』発行は、印刷にすこし時間がかかり、2週間後位
になる(6月中旬~下旬)予定です。それまでは、訂正表付きの現行版をお送りし
ます。
 
 
★5.「東電前アクション番外編・交流会~大きな花を探す集い~」のお知らせ
 
 日 時:6月5日(日)13:00~
 場 所:代々木公園(原宿駅から入ってすぐのところ)
 持ち物:食べ物・飲み物等々必要だと思われる物をご持参下さい。東電前アク
ションの方でも大きめのブルーシートなどはご用意いたします、人数に寄ります
が、万が一足りなくなったときのために余裕のある方はレジャーシートなどご用
意下さい。
※雨天中止となります。
※様子を見ながらカンパを集めて食べ物の買い出しなど行う場合もあります。
◎こんな人にお勧め
 原発について話せる人が周りにいない。せっかく集めた原発情報を交換できる
場所がほしい。デモや抗議活動はちょっと恐くて参加しづらい。東電前アクショ
ンに興味がある。花が見たい。みんなで集まって、ただお話をする花見会です。
 
 東電前アクションに参加したことがある方も、ない方も大歓迎です。
 お一人でもお気軽にご参加下さい。
 をごらんください!
主 催:東電前アクション
 
 
★6.「メールマガジン読者からのお便り」
 
 以前、豊田さんが来たときの勉強会に参加させていただいたものです。
いつもメールの配信ありがとうございます。
ボランティアのお話良かったです。
私も4歳、7歳、9歳の子供の母ですが、子連れで発送作業などを通して、反原
発の思いをもつ方たちとつながれたら、なんて素敵なんだろうと思いました。
労働力というより、子連れでかえってご迷惑をおかけするかも知れませんが、何
かの形でかかわれることはありますでしょうか・・・。
タンポポ舎の開いているお時間にお邪魔してもいいのですか?
 
お答え:たんぽぽ舎です。大歓迎です。
    ぜひ、おいでくださいませ。
    昨日のメールマガジンのように、お子様がいらっしゃるとなごみます。
    ごいっしょにどうぞ。
    可能なら、事前にお電話をいただけると幸いです。
                   たんぽぽ舎、柳田 真
たんぽぽ舎です。【TMM:No1101】
                          転送歓迎
      ◆ 地震と原発事故情報 その86 ◆
 
          4つの情報をお知らせします(6月2日)
 
 
   1.『「スペース たんぽぽ」(60畳)の開設準備すすむ』
   2.『今年の夏も原子力なくても電力は大丈夫!』
   3.『たんぽぽ舎の近況―その1』
   4.『6/4市民文化フォーラム6月研究シンポジウム』
 
 
★1.『スペース たんぽぽ』(60畳)の開設準備すすむ
   机・イスを発注しました(注文生産)。
   6/21(火)「今年の電気は足りている」 山崎久隆講師
   6/22(水)「高円寺素人の乱、原発反対デモ」松本はじめ講師
 
 ・『スペース たんぽぽ』(60畳)開設準備が、すすんでいます
  (6月20日から開設)。
 ・机と椅子については、何人かの意見を聞いて、値段表もとりよせて、比較・
検討して発注をしました。今月の22日午後に到着します。
 ・『スペース たんぽぽ』で開設する講座、勉強会の準備も進んでいます。
 すでに「反原発自治体議員・市民連盟」の第1期全7回の講座内容が発表され
ました。
 6月23日(木)から毎週1回、夕方に開催。
 水曜と木曜交互の開催:第1回 6月23日(木)、2回 6月29日(水)、
 3回 7月7日(木)、4回 7月13日(水)、5回 7月21日(木)、
 6回 7月27日(水)、7回 8月3日(水)
 参加費1回は1,000円、前売券 800円、7回まとめ券は4500円でお得です。
 ・プレイベント講座は6月21日(火)夕方開催。
 テーマは、「今年の電気は足りている」という中味で、山崎久隆さん(たんぽ
ぽ舎副代表)の話。東電のデータを使って、「電気は足りている」話をします。
ちまたにあふれている東京電力の夏の電気が足りないPR(実は、原発を推進し
たいPR)のカラクリ、ゴマ化しをはっきりさせます。話は、「原発なしで電気
は大丈夫」。液化天然ガス火力の優秀さやクリーンさにも及びます。
 原発があるから停電するんだ、と…資料を用意。乞うご期待。資料代1,000円。
 ・22日(木)は、『スペース たんぽぽ』開設記念集会として、高円寺1.5万人デ
モを実現した『素人の乱・5号店主』松本哉(はじめ)さんのお話を予定していま
す。(18:30開場19:00開会~21:00 参加費1.000円) なお、『たんぽぽ舎』柳田
真の「開設経過と今後」や、登録団体、各代表のあいさつ、参加者の皆さんのメ
ッセージも考えています。
 ・今後、『スペース たんぽぽ』では、続々と魅力ある講座のテーマと講師を
企画・実行していきます。乞ご期待。
 なお、みなさんからの講座テーマや講師への要望・注文を歓迎。
 声をおよせ下さい。(や)
 
 
★2.「今年の夏も原子力なくても電力は大丈夫!」
 
 たんぽぽ舎に今朝、「原子力なくても電力いらない」はわかるけど、さすがに
今年の夏は、福島原発が止まっているからだめなんじゃないの?よっぽど節電し
ないと?というお問い合わせの電話がありました。
大事な点なので、もう一度復習しておきましょう。
 現在日本では、電力の約30%が原子力で供給されているので、ほとんどの日本
人は、原子力を廃止すれば電力不足になると「思い込まされて」います。
 しかし、実際には、
・原子力発電の発電能力は、日本全体の発電所能力の18%にすぎない。
・原子力が発電量で約30%になっているのは、原子力発電所の稼働率だけを上げ、
火力発電所の多くを停止させているから。
・現在原子力が生み出す電力を、すべて火力発電でまかなっても、なお火力発電
所の設備利用率は7割にしかならない。
・電気は貯めておけないので、水力の渇水、定期検査の休止中の発電所分も考慮
すべきと推進派は言うが、過去の実績からも、最大電力需要が火力と水力発電の
合計以上になったことすらほとんどない。
・真夏の数日、そのまた数時間の電力使用のピーク時には、工場の操業時間の調
整、自家発電からの融通、労働者の年次休暇の消化(統計ではクーラーの温度設
定の調節などで充分に乗り切ることができる。
            (たんぽぽ舎「地震と原発事故情報38より要約」
さらに、震災後の火力発電の復旧はとても早く、何万人の人々から家を奪い、被
ばくさせ、今もって放射能を垂れ流している福島原子力発電所とは比べるべくも
ないものです。
・被災した東京電力広野火力発電所(5基、計380万Kw)(福島県広野町)は、今
年7月中旬にも全面復旧し、それに伴い揚水発電も稼働する。
・また、浜岡原子力発電停止後の、中部電力からの電力融通分が心配されました
が、中国電力からの融通をとりつけ、西日本からの100万Kwの融通を受ける点
は変更がない。この結果、東電は供給不足が深刻な東北電力に最大140万Kwを
融通さえする。
そうなれば、真夏のピーク時にも電力は不足しない。(たんぽぽ舎地震と原発事
故情報その66・東京新聞5/12朝刊、地震と原発事故情報その70、5/13デイリーニ
ュース )
 さらに、東電発表では今夏の需要も供給力もおおよそ5500万kW程度です。5500
万Kwというのはおおよそ一昨年の夏のピークの数字です。一昨年はリーマンシ
ョックにより需要が落ちましたが、一般の人の感覚では「よっぽど節電しないと」
というレベルではないでしょう。これに現在、経団連等で、企業の持っている自
家発電の稼働が要請されています。通常自家発電装置は発電単価が高いので止ま
っていますが、今夏はコストが多少かかっても稼働する見込みです。その分東電
の需要が減りますし、一部の自家発電は東電に供給できます。
 もちろん、電力を無尽蔵に使ってよいということではありません。電力を過剰
に使い、過度に快適な生活に依存してきた市民一人一人のライフスタイルに思い
をはせ、これからのエネルギー供給体系について、市民ひとりひとりが知恵を出
していくことが必要なのではないでしょうか。(Tさん、Hさん)
 
お知らせ:現在準備中の『スペースたんぽぽ』で、
6月21日(火)「今年の電気は足りている」(山崎久隆氏)の講演があります。
詳細はまた、お知らせします。是非お出かけ下さい。
 
 
★3.「たんぽぽ舎の近況―その1」 (柳田 真)
    ボランティアの協力でやれています
 
 ・今週もたくさんのボランティアに来ていただいて心から感謝しています。
 今週は小冊子(13頁)『ホントに環境にやさしい電気とは』の注文が全国から殺
到(さっとう)し、それへの対応で大変でした。訂正シールを増刷し、1つずつ貼
る作業と宛名を正確に書いて送る作業です。短時日に数千冊、三けたを超える人
々へ送付できたのは、ひとえにボランティアの皆さんの力です。青森に住むIさ
んもバスでわざわざ上京されて、半日ボランティアをして、夜の会議(『地震が
よくわかる会』)へ出席されて帰られました。ただ感謝あるのみです。都庁退職
者のYさんは、毎週2回も来て、丁寧な仕事をしていただいています。オールマ
イティの友人です。千葉のMさんは、二人の娘の子=孫の世話と自分が属する女
性団体の会合や行事など忙しい合間をぬって、"毎週1回はくるからね"とおっし
ゃって、モクモクと、パンフ用のコピー紙の帳合などをやっていただいています。
3人のお子さん(小学生、幼稚園、1歳児)のお母さんのS子さんも車でみえてい
ます。小学生のAちゃんは「私も手伝う」、といって封筒へシールを貼ったりし
て、一人前の様子。まわりの人からホメられて、おもばゆそう。それでも弟へ自
慢したそうな、かわいい様子でした。Aちゃんの作業姿は、まわりのボランティ
ア・スタッフをなごませています。Sさんは、新聞のよせあつめの「切り抜きを
貼る」のを手伝っています。原発・地震関連の切り抜きを地方紙や毎日の新聞か
ら切り抜く仕事です。これらがまとまって半月刊の『原発いっしょになくそう
よせあつめ新聞』になります。『たんぽぽ舎』はこういう多くの人の力で今日も
支えられています。
・今後の課題として、イ.ボランティアの皆さんが、『たんぽぽ舎』ボランティ
アに来て、いくつか得るものがあったと思ってもらえるように運営したいこと、
ロ.ボランティアの皆さんに気持ちよく協力してもらうために、『たんぽぽ舎』
側の仕事体制の改善(キチンとした、先取りした仕事体制の確立)と柔軟な運用、
ハ.ボランティアの人々へせめて、交通費実費ぐらいは出したいこと(現在は出
来上った資料やパンフレットを1部お渡しすることしかできていない)等があり
ます。
・今後、随時、『たんぽぽ舎』の近況、エピソードなど紹介していきます。
 
 
★4.2011年 市民文化フォーラム6月研究シンポジウム
   原発震災と市民―福島第一原発事故から何を学ぶか
 
○講 師 菅井益郎(国学院大学・市民エネルギー研究所)
      「福島原発報告―過去の公害の歴史から学ぶ」
     新藤宗幸(東京市政調査会)
      「復興と情報公開問題」・・他、現地報告を予定
○日 時 2011年6月4日(土)14:00~16:30(13時30分開場)
○場 所 日本教育会館702号室(千代田区一ツ橋2-6-2 TEL 03-3230-2831)
○参加費 一般1000円/大学生500円/高校生以下無料
 連絡先:市民文化フォーラム 千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル
     TEL:042-422-2547/045-317-3325  info@cc-forum.org

 

たんぽぽ舎です。【TMM:No1100】
                          転送歓迎
      ◆ 地震と原発事故情報 その85 ◆
 
          4つの情報をお知らせします(6月1日)
 
 
   ★1、「がんばろう日本」どころでない  山崎久隆
   ★2、安全怠った東電は全額賠償を    槌田 敦
   ★3、6.11シンポジウムのご案内
   ★4「ホントに環境にやさしい電気とは?」配布遅れのお知らせ
   
                   
★1「がんばろう日本」どころでない
                                            山崎久隆
 
放射能ストレス
 
 ちまたには「がんばろう日本」というスローガンが氾濫している。私はこの言
葉が嫌いだ。ものごとにはがんばれないこともある。がんばってはいけないこと
もある。津波や地震に、何をどうがんばれというのかと皮肉を言っているのでは
ない。「がんばろう」という一言が、場合によっては、人によっては、大変大き
なストレスを与えることになるからでもあるが、さらに放射能に対してがんばれ
というのはお門違いだからでもある。放射能に対しては「逃げろ」しかないのだ。
 福島県内には、高い汚染地帯に多くの子どもたちが取り残されている。国が3.
8マイクロシーベルト/時を活動制限値としたため、この値を下回っていると通
常生活が可能としているが、言い換えるならば「この線量まではがんばれ」と言
っているに等しい。
 放射線恐怖症という表現を文字通り使っている人間がいるのだ。長崎大学の山
下教授は福島県が任命した「放射線健康リスク管理アドバイザー」として各地で
講演をしているようだが、その中で「偏見や先入観、知識のなさが放射線恐怖症
を引き起こしている」と触れ回っている。放射線を正しく怖がることは必要だが、
カラ元気で無用な被曝をして良いはずが無い。さらにこの人物「国が20(ミリシ
ーベルト)という指針を決めたのだから、それに従うのは国民の義務」とまで言
い放ったという。
 なお、山下教授は100ミリシーベルトまでの被曝は健康に影響が無いという立
場なので、まして20ミリシーベルトには何の問題も無いという立場だ。もちろん
大人だろうと子供だろうと全く区別しない。
 このような発言を基準とされたら、多くの人は大変な恐怖を抱く。それに対し
ては「信じろ」というだけだ。基準は安全かと問われても「安全と言うことは簡
単に言えない」としながら、これを基準として受け入れ、安心せよと「アドバイ
ス」する。なるほど、信じてしまえばストレスは無いというわけだ。そんなもの
は科学でも何でも無かろう。健康被害は信じたからと言って回避されるわけがな
い。精神的ストレスにしても、原因を取り除かないで「気のせい」のごとくに取
り扱うことが、PTSDを悪化させることを指摘している文献は多い。放射線被
曝は痛くもかゆくも無いかもしれないが、被曝をしたという事実は確実に人々の
心をむしばむ。
 そのうえ、文科省は信じがたい文章を配布している。その中には「放射線恐怖
症」と捉えかねない表現がある。ほぼ山下教授の主張に沿った内容である。
 国はトンでも発言の山下教授の100ミリシーベルトまでの被曝は健康に影響な
いというところを「いや20ミリを基準としている」として、それよりも配慮して
いるかに振る舞うことで、健康に重大な影響を与える恐れのある基準だという私
たちの主張に対抗しようとしているようだ。
 
米国の規制値は3ピコキュリー
 
 良く比較される米国の水道水規制値は、3ピコキュリー/リットル(以下全て
リットルあたりを省略)であり、これは日本の規制値のおよそ千倍も厳しい。
日本の乳児暫定指標は100ベクレルであり、1ベクレルは27ピコキュリーに相当
し、100ベクレルはおよそ2700ピコキュリーに相当する。
 米国が西海岸などに到達した放射能について水道水への影響などを懸念したの
は、これだけ厳しい基準を持っているからだ。日本では3ピコキュリー(逆に言
えば0.1ベクレル)であれば最大検出時に、ほぼ東日本全域で規制値を超えるこ
とになったからだ。
 世界の水道水の基準はどうなっているのだろう。
 WHOの基準は1ベクレルで、高いほうに位置するが、それでも日本の100分
の1、ドイツは0.5ベクレル、日本も実は3・11以前はWHO基準に準拠して
いたが、今回の大規模放出により一般300ベクレル、乳幼児100ベクレルの暫定基
準を設定した。
 
五重の壁はもうない
 
 原発の安全性を説明するときに、放射能は五重の壁により封じ込められている
と言われてきた。しかし今はその壁が全て破壊されている。チェルノブイリ原発
事故もそうだったが、チェルノブイリ原発は「格納容器がない」などとされてい
た。五重の壁が全て突破されたのは史上初めてのことなのだ。
 特に深刻なのは、今も冷却が完了していないことだ。冷やし続けなければメル
トダウンが進行し、格納容器も破壊し、封じ込めることは出来なくなる。
 現在、燃料が溶け落ちた1、2、3号機の圧力容器内部は、粉砕された燃料が
下に堆積している。3号機に至っては、崩れた燃料がシュラウドの内側に堆積し、
冷却用の水がシュラウドと圧力容器の間にとどまっていると見られている。その
ため冷却能力に支障を来しており、圧力容器の真下が破断してしまう危険性があ
る。そうなればもはや格納容器が破壊されるのは時間の問題となってしまう。
 燃料の全溶融により圧力容器が破壊され、格納容器も貫通していたことで、冷
却に水棺方式をとることにも意味がなくなった。水浸しそのものが不可能になっ
ただけでなく、大量の冷却材投入は汚染水を際限なく増やし、環境への大量漏え
いが避けられない事態となるからだ。
 燃料をいわば「漉しとっている」のに等しいため、セシウムだけでなくストロ
ンチウムやプルトニウムも漏出することになる。それが海に流れ出せば、取り返
しのつかない大規模汚染になってしまう。
 既にこれまでに政府発表でも520トン、4700兆ベクレルもの放射能を放出した
とされる。高レベル汚染水を溜めるためとして意図的に放出され、周辺諸国から
批判された集中廃棄物処理施設の1万トンを超える廃液は全体でも0.1兆ベクレ
ルだったのだから、その規模のすさまじさが分かるというものだ。このうえ1立
方センチあたり100万ベクレル規模の廃液を1万トンも放出したら、いったい太
平洋はどうなってしまうのだろうか。
 
★2、安全怠った東電は全額賠償を     槌田 敦
 
「『東電免責されない』は本当か」〈24日 朝日新聞〉は、無過失で以上に巨大
な天災の場合に免責されるという原子力損害賠償法の規定を根拠にしている。
だが、福島第1原発の事故は無過失ではない。緊急炉心冷却システム(ECCS)
の「欠陥」を放置したのが原因だと思う。ECCSは原子炉に異常が生じたとき、
炉心を冷やす重要な任務を持っている。
だからECCSはそれぞれの原子炉につき、複数の系統が用意され、1つが不具
合でももう一つが働くように設計されている。
ところが第1原発の1号機から4号機までのすべてのECCSは津波対策が十分
ではなく、電源を喪失した。東電はこの欠陥を知っていたのだろう。5号機と6
号機ではその一つを高い位置に置き、大きな事故にならずにすんだ。
1号機から4号機は改修にお金がかかるからか、そのままにしていた。東電が安
全対策をけちって起こした過失事故なのだ。
東電の全額負担で、全資産を売り払ってでも償うべきである、(朝日新聞5月31
日声欄より)
 
★3、6.11シンポジウムのご案内
 
6月11日の芝公園でのデモに参加させていただく「市民連帯の会」の三井環で
す。
私共「市民連帯の会」では午後からのデモの前に、下記要領にてシンポジューム
を開催いたします。もし宜しかったら貴団体の皆さまにシンポジューム参加のお
呼びかけをお願いできれば幸いです。大変恐縮ですが宜しくお願いいたします
なお入場料は無料ですが500円程度のカンパをお願いできればと存じます。
 
☆「脱原発」シンボジューム☆
◎日時:6月11日(土)午前10時20分~午前11時30分
◎場所:四谷区民センター(450人収容)
       (地下鉄丸ノ内線「新宿御苑前」駅徒歩5分)
    東京都新宿内藤町87番地/03-3351-3314
◎出席者:森ゆう子氏、三上治氏ら国会議員、ジャーナリスト5・6人
◎主催者:「市民連帯の会」
〒110-0015 東京都台東区東上野6丁目1番4号イワツキビル201号
     TEL03-3844-8722 FAX03-5827-3132  siminrentai@goo.jp
 
 
★4、お知らせ
 ・「ホントに環境にやさしい電気とは?」配布遅れのお知らせ
  おかげさまでたくさんのご注文を頂き、あっという間にたんぽぽ舎預かりの
 分(1万部)は終了いたしました。追加分が届くのは、3日後です(6月4日)
  (これは正誤表入りです。)
  訂正済み版の増刷も致しますが、仕上がりは、約半月(6月中~下旬)先と
 なります。また、お知らせいたします。
 ・「原発を並べて自衛戦争はできない」―原発と憲法の関係―
 (山田 太郎さん著 小冊子)をお分けします。(一人5部まで)(無料)
  
      送料   1~5冊 100円
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