忍者ブログ

NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
[339]  [340]  [341]  [342]  [343]  [344]  [345]  [346]  [347]  [348]  [349
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

たんぽぽ舎です。【TMM:No1160】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その145 ◆
               4つの情報をお知らせします(8月17日)
 
★1.泊を止めろ!北海道電力東京支社前・緊急アクション 本日8月17日
★2.8月16日「泊原発の再稼働を許すな!北海道電力東京支社 緊急申し入れ」
★3.泊原発関係情報 ― メディアから
★4.スペースたんぽぽ「ストレステストはいんちきだ!8/18学習会」のお知らせ
 
 
 
★1.泊を止めろ!北海道電力東京支社前・緊急アクション 本日8月17日
 
本日8月17日(水)もやります! ぜひ集まってください
 
******************************************************
◆泊を止めろ!北海道電力東京支社前・緊急アクション
 日時:2011年8月17日(水) 午後12時から1時まで
******************************************************
    [午前11時45分に丸の内オアゾ内・丸善(書店)1階入口前に集合]
    (JR東京駅 丸の内北口より徒歩3分、丸の内線東京駅からも可)
※当日連絡先[携帯] 090-6185-4407(杉原)
 
場所:北海道電力東京支社
  (千代田区丸の内1-6-5、TEL:03-3217-0861)
丸の内オアゾ内・丸の内北口ビル3階
  JR(丸の内線)東京駅 丸の内北口3分、東西線大手町駅B2b出口3分
 
 
【呼びかけ】
「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション」実行委員会
[連絡先] ピープルズ・プラン研究所
(TEL)03-6424-5748 (FAX)03-6424-5749
 
 
★2.8月16日「泊原発の再稼働を許すな!北海道電力東京支社 緊急申し入れ」
 
 昨日(8月16日)下記の呼びかけに応じ、北海道電力・東京支店を通して以下の「質
問・要請書」を北海道電力社長宛に提出いたしました。
 
-------------------------------------------------------------------------------
 
    ◆泊原発の再稼働を許すな!北海道電力東京支社 緊急申し入れ
 
 8月11日、泊原発3号機の再稼働を保安院に丸投げした原子力安全委員会は、傍聴者
の怒りの叫びによって途中閉会に追い込まれました。「二重チェック」とは名ばかり、ま
るで福島原発震災がなかったかのような茶番でした。
 
 こうした実態が明らかになったにも関わらず、高橋はるみ北海道知事は、16日(火)
の道議会特別委員会の審議を受けて、16日中にも泊3号の再稼働に同意しようとしてい
ます。
 
 道知事や周辺自治体、道議会(議員)への要請が重要になっています。一方で、北海道
電力の責任も重大です。佐藤社長は「北海道の同意がなくても、国が受け付けるというの
なら最終検査申請を出す」と言い切り、強行しました。住民よりも国(経済産業省)や電
力業界の意向を重視する姿勢は許されません。ぎりぎりの局面の中、北海道電力東京支社
への緊急申し入れを行います。ぜひご参加ください!
 
【呼びかけ】
「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション」実行委員会
 
 
-------------------------------------------------------------------------------
 
北海道電力社長 代表取締役社長 佐藤 佳孝 様
 
              質問・要請書
 
                              2011年8月16日
           「9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション」実行委員会
 
 泊原発3号機の営業運転再開かの報道を見て私たちは驚きました。
 3月11日の福島原発事故により、大地と海と空を汚染し、人びとが生きていくための
日々の営みを破壊し、今現在も現場作業員が大量の被曝を受けて1号機2号機3号機4号
機の事故収束を試み、未だに収束の目処が立っていない、更に玄海再稼働に関する「やら
せ」問題が発覚し政府と電力各社の原発推進姿勢への疑いが日本中で強まっている。そん
な状況下、世界中で原子力発電の安全性への疑問が高まり、日本でも約7割の人々が脱原
発を志向している。
この時期になぜ原発の営業運転を再開するのですか?
泊原発3号機の営業運転再開は断念し直ちに運転を止めてください。
 
更に、以下の質問に文書または対面で簡潔にお答えください。
 
1 福島原発事故について
 福島原発事故は未だに収束していません。周辺地域の生活と仕事を奪ったばかりか、大
地の汚染と世界中の空と海を汚し続けており、賠償もその緒に就いたばかりです。貴社は
この事故をどうとらえ、どう貴社の施策に反映しようとしているのですか?
 
2 営業運転再開について
 
(1)誰が最初に営業運転再開を目論んだのか?
 点検のための調整運転が異常に長く続いていた中で、どのような経緯で営業運転再開を
目論むことになったのか。貴社内の議論も含めてお答えください。
 
(2)調整運転を5カ月も継続した理由は?
 通常1カ月とされる調整運転が3月から5カ月間も実施してきたことが異常です。福島
原発事故を受けて、なぜすぐに停止させなかったのですか?
 
(3)安全基準の変更は考慮しない?
 原子力安全委員会は、福島原発事故後安全設計審査指針を変更しています。新たに原発
を再稼働営業運転するのであれば、新たな基準に基づいて最初から審査することが必要だ
し、さらに新たにストレステストを政府が提案しているのだからそれを最初から受けるべ
きだと思います。なぜそうしないのですか?
 
(4)日本政府の原発行政が信じられる?
 玄海再稼働に関係して県知事・政府安全保安院・九電による「やらせ」事実が報道され
ました。さらに、原子力安全委員会と原子力安全・保安院を改組して環境省外局に原子力
安全庁を設置すると報道されています。原子力安全・保安院の信頼は地に落ちています。
貴社が保安院の指導にしたがって営業運転再開など新たな施策を今から実施することが適
切だと思えません。なぜ3号機は一旦停止しないのですか?
 
(5)原発無くてもの電力は足りている?
 北海道では原発が無くても電力は足りているのではありませんか? 例えば、原発を除
く電力供給量は624万Kwであるのに対し最大需要電力は547万Kw、と聞いています。東北・
東京電力に海底送電線経由で60万KWもの電力を提供しているとも報じられています。道民
の心配をよそに泊3号機の営業運転再開をするのはなぜですか?
 
(6)原発は採算が合う?
 福島原発事故にかかわる東電の賠償・補償のやり方は私たちには非常に分かりにくいで
すが、福島の悲惨な状況を考えれば、少なくとも会社の存続が困難になるほどの賠償が求
められて当然です。北電はこのような賠償の覚悟はあるのですか?
 
3 住民への説明
 
 北海道民が原発運転再開に強い不安を抱いており、北海道知事が政府と北電の頭越しの
対応に怒りを表明しています。ひとたび事故が起これば北海道全体に被害を及ぼすのだか
ら道内全域で「やらせ」なしの住民説明会を実施するなど、住民の理解を得る必要がある
と思います。北海道庁や各市町村や住民への説明計画を明らかにしてください。
 
4 使用済み核燃料について
 
 原発は、大量の放射性物質が含まれる使用済み核燃料廃棄物を残し、その危険性と処理
の困難さが明らかで、原発が「トイレなきマンション」と呼ばれる所以です。泊原発から
毎年どれだけの使用済み核燃料が出る見込みか、また各核燃料の核種毎の放射能の量はど
れだけか教えてください。そしてそれらがどのように処理されるのか、どこかに運び出さ
れるとしたらその後の処理計画は? 数十万年もどのように保管するのですか?
 さらに、泊原発第3号基のプルサーマル発電は、来年2012年の春からの施行となっ
ています。廃棄物再処理許可、MOX燃料購入の時期、運搬、プルサーマル発電開始の計
画予定に関して、公開してください。また英国セラフィールドのMOX燃料工場閉鎖によ
って、北電が処理を依頼していた使用済み核燃料はどうなるのか、についても説明を求め
ます。
 
世界が注視しています。北電が、福島原発事故以降日本で最初に原発の再稼働を開始して
世界中で歴史的に物笑いにならないように、貴社が末代に恥じない企業倫理を持って行動
されることを強く要請します。
以上
 
9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション」実行委員会
[連絡先] ピープルズ・プラン研究所
          (TEL)03-6424-5748    (FAX)03-6424-5749
 
-------------------------------------------------------------------------------
 
 
★3.泊原発関係情報 ― メディアから
 
1.北海道・高橋知事、16日の道議会終了後にも北電・泊原発3号機の営業運転再開容認へ
 
 北海道電力泊原発3号機の営業運転再開をめぐり、北海道議会の特別委員会が開かれて
おり、高橋はるみ北海道知事は、早ければ16日の道議会終了後にも再開を容認する見込
み。
 営業運転再開の是非を話し合う道議会の特別委員会は、16日午後から開かれ、道の担当
者が国の回答について説明した後、質疑が行われた。
 質疑では、「道は慎重に判断したいとの方針を放棄したのか」など、厳しいやり取りが
続いた。
 知事に対しては、委員から15の質問が出され、特別委員会は、午後8時50分現在、
休会している。
 高橋知事は、委員会での議論などをふまえ、委員会終了後にも海江田経済産業相に営業
運転再開の容認を伝えるものとみられる。
 国は、道の判断を待って最終的に判断するとしており、道が容認すると、震災後初めて
原発の営業運転が再開されることになる。
 
                         北海道文化放送 8月16日より
 
2.道内研究者50人 泊原発営業運転へ5項目要求
 
 北電泊原発3号機の営業運転再開について、道議会産炭地域振興・エネルギー問題調査
特別委員会が開かれるのを前に、元道環境審議会会長の吉田文和北大大学院教授(環境経
済学)ら道内の研究者50人が15日、緊急声明を発表した。「無条件の営業運転開始は
容認できない」として、道と地元4町村が北電と結んでいる安全協定の範囲を周辺自治体
に拡大することなど5項目を求めている。
 50人は北大や酪農学園大、北海学園大など道内9大学の教授や准教授。この日、吉田
教授と干場信司酪農学園大教授(家畜管理学)が道庁で記者会見した。
 声明では《1》安全協定の範囲拡大《2》泊原発の沖合に存在が指摘されている活断層
などについて、第三者機関による調査・検証の実施《3》2~4年後までに実施するとし
ている北電による安全性向上対策の前倒し-などの5項目を営業運転再開の条件とするよ
う求めている。
 会見で吉田教授は「大震災以降、正式な営業運転再開は全国初。泊3号機への対応が今
後の前例になる」と強調した。
 
                           北海道新聞 8月16日より
 
 
★4.スペースたんぽぽ「ストレステストはいんちきだ!8/18学習会」のお知らせ
 
・日 時:8月18日(木)18:30開場、19:00開会、21:00まで
・講 師:山崎久隆(たんぽぽ舎)
     真下俊樹(欧州の核に詳しい)
・資料代:500円(1部のちらしに記入された1,000円は間違いでした)
 
 玄海原発の再稼働を目前にして突如菅首相自らが打ち出した全原発のストレステスト。
福島原発の事故を「教訓」に急遽欧州各国が行ったストレステストなるもの「参考」にし
ながら行うとしたストレステストなるものが如何にインチキなものか、―そもそも各電力
会社が行ったストレステストの精査を行う保安院自らが、原発推進の為に「やらせ」を各
電力会社に指導したことからして、テスト内容の如何に係らず全く信用できない事は既に
明らかだが―欧州各国の原発事情に詳しい真下氏を交え、原発再稼働に向けた単なる儀式
に過ぎないことを徹底的に暴き出します。
 9/11の経産省包囲人間のくさり行動の一環、前段の学習会です。
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1159】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その144 ◆
               5つの情報をお知らせします(8月15日)
 
★1.原発神話-崩れた三つの神話(安全・安価・クリーン)
   最後(四つ目)の神話を崩せば、廃原発の実現だ!         柳田 真
★2.<みんな行こうよ!ぶっ通しデモ>に参加して感じたこと     阿部めぐみ
★3.新刊案内 『脱原発』 ― 河合弘之(弁護士)・大下英治(作家)共著
★4.メディア最大のタブー東電マネーと朝日新聞 ― 週刊現代スクープレポート
★5.原子力学者の責任感問う 調査委に前代未聞の声明を批判する
 
 
 
★1.原発神話-崩れた三つの神話(安全・安価・クリーン)
   最後(四つ目)の神話を崩せば、廃原発の実現だ!      
                                   柳田 真
                                   
○原発には主に四つの神話が捏造されてあった。原発推進勢力(原子力村=原発利権共
有帝国)は、電気料と税金の両方で何百億円(又はそれ以上)ものお金を神話のPRに
何十年も投与しつづけた。テレビで、新聞で、繰り返し繰り返し神話(実はウソ)をP
Rした。
(その結果、残念ながら多くの国民は騙された)(騙された責任はある)
 
○四つの神話とは、安全、安い、クリーン、原発の電気が3~4割、の四つである。こ
のうち前から三つは、3・11=フクシマ原発大惨事でコッパミジンに砕け散った。
「安全」ではなく「クリーン」ではなく、放射能を撒きちらし=食品・水・大地を汚す
ダーティ(死の灰)であることが誰の目にもわかった。「安い」もインチキで、実は米
国の電気料の三倍も高い、と指摘された。三つの神話は崩壊したが、四つ目の(原発の
電気が3割~4割)が生き残ろうとしている。これにとどめを刺せば、全神話が崩壊し、
原発停止-廃止社会が実現できる。汚染食品を子や孫に食べさせねばならない心配、地
震・津波による原発事故と放射能事故がいつ起こるか分からない不安、心配で暮らす毎
日から解放される。
 
○四つ目の神話を崩すチャンスは今だ。定期検査後の原発の再稼働阻止で、全原発(5
4基)停止が実現のチャンスだ。
「原発の電気が3割~4割」は、推進側の宣伝で広く信じこまされてきたが、しかし
「正しくはない」ことは、この間の私たちの反撃もあり、かなり広まった。つまり火力
発電施設を30%~40%しか使わず(残りは休ませて)、原発だけを100%運転し
ようと推進側はしてきた結果の、一面的、片面的な数字であることがわかった。今夏の
東京電力管内をみればよくわかる。4月~5月は夏の停電の危機(実は原発を再開させ
てくれPR)が大騒ぎされ、現在、節電となっているが、いざ夏になってみると、東電
管内の電気は大量に余っていて、東北電力に140万kwを供給プラス60万kw、関西へも供給
したい(東電副社長)という位、電力に余裕があるのだ。猛暑といわれた8月8日です
ら4661万kwであり、5460万kw以上のたっぷりの供給力を持つ東電にとっては何でもない。
小出裕章氏ほかの指摘では、原発全部止めても水力、火力で間に合う。それにプラス埋
蔵電力(自家発電)もあるのだ。(かなりある)
電力の地域独占をやめさせ、自由な電力市場をつくれば、もっと電気供給力は出てくる。
原発推進の税金4000億余円を再生可能エネルギー開発に振り向ければ、すぐにではない
が、再生可能エネルギーも増大する。50ヘルツ(東日本)、60ヘルツ(西日本)問題の
解決方向を示せば(全国直流一本化)もっと前進する。原発はなくてもやっていけるの
だ。この夏の事実がそれを証明しつつある。来春(5月)全原発停止(廃止へ)を実現
しよう。
 
(★安藤多恵子氏 市民エネルギー研究所・代表の講演内容のDVD=「夏の電気は原発
なしで大丈夫」(7月13日)96分が、この問題を明解に東電発表のデータ・資料で分析
していて、役立ちます。おススメです。1000円たんぽぽ舎扱い)
 
 
★2.<みんな行こうよ!ぶっ通しデモ>に参加して感じたこと
                                  阿部めぐみ
 
  昨日会社に戻ってきた連れ合いが、「新橋駅で若者たちが、反原発のデモに行くみた
いだったよ」、それからめずらしくも 「いってみれば」と一言。う~ん暑いけどなあ、
と思いましたが、意を決してでかけてみました。19時集合19時半出発。新橋駅前の
SL広場で、反原発の手作りの旗の下に数人で集まり、ハンドマイクで呼びかけをした
り、のんびりした雰囲気です。(私は、話すのは苦手なので、もってきたプラカードを
持って立っていました。)
  出発時、先導車は、と見ると、小さな警察の車両です。後を10人ほどのデモ隊(私
たち)、囲むように数人の警察官、歩道には、私服警官の方々、で、ゆっくりと歩いて
いきました。新橋から、銀座のメインストリートをとおり(!)日比谷へ・・・ハンド
マイクで呼びかけながら。
 一人ひとり自分の言葉で呼びかけをしているのを聞きながら、私は、自分が始めてデ
モに行ったころの、べ平連のデモを思い出しました。
 この日のデモ仲間に、青春18切符でやってきた、関西からの若者たちがいることも
知りました。さらに気づいたのは、この日のデモは、「マスクデモ」で、マスクをして
いなかったのは多分私だけ・・・なんでマスクなのかは、一人の若い女性メンバーの呼
びかけからわかりました。
 「福島にも、東京にも、放射能が降っています。そのことを忘れないため、ごまかさ
れないために、マスクをしよう。福島でさえ、マスクをすると、異端視されたりする現
実がある。それに抗議するためにも私はマスクをします。」この言葉は、道行く人の心
にも届いたのではないかと思います。
 この日気づいたのは、銀座の街を行く人々が、マイクの呼びかけをかなり真剣に聞い
ていたということです。(メール通信で阿部則子さんもいっておいででしたね)なぜ原
発を廃炉のしなければと思はのか、もっともっと話しかける余地があるということです。
デモで何をどう伝えるか、どうしたら効果的に伝わるか、そのことを話し合う場が、も
っともてたらいいなあと、切実に思います。
  私は、時間の都合で最後まで歩くことができませんでした。でも手作りのデモ、参加
させていただいてとても楽しかった!
 7月23日から、9月10日まで、毎日デモをする予定だそうです。
 19時集合、19時30分出発。場所は新橋駅前SL広場集合の日と、新宿駅東口ア
ルタ前広場集合の日があります。
 詳しいことは、ぶっ通しデモ実行委員会のブログを。(ルートの地図ものっていまし
た)
 反戦、反核、反差別のデモに、みんな参加しませんか?!
 
 ぶっ通しデモ実行委員会のブログ http://buttoshi.web.fc2.com/
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 (実行委員会の皆さんに言わずに書いているけれど個人の感想だからいいかな・・・何
かの機会に広報いただけるとうれしいです。)
 18日は、スペースたんぽぽにうかがう予定です。皆様にお会いできるのを楽しみに
しています。
 酷暑の日々、どうぞくれぐれもお元気で!!             阿部めぐみ
 
 
★3.新刊案内 『脱原発』 ― 河合弘之(弁護士)・大下英治(作家)共著
 
原発事故は国民生活を根底から覆す。
産業も文化も芸術も教育も司法も福士も
つましい生活もぜいたくな暮らしも何もかもすべてだ。
したがって、原発の危険性に目をつぶっての
すべての営みは、砂上の楼閣と言えるし、
無責任とも言える。
そのことに国民は気が付いてしまった。
問題は、そこでどういう行動をとるかだと思う。
 
 
序章 浜岡原発が停止した日
1章 ビジネス弁護士が「脱原発」に立ち上がるまで
2章 呆れた浜岡原発差し止め訴訟の全容
3章 日本のすべての原発を止めるためには
4章 時代の流れが変わった 仙谷由人氏からの手紙
 
   青志社 刊 250頁 2011年6月発行 1400円
 
 
★4.メディア最大のタブー東電マネーと朝日新聞 ― 週刊現代スクープレポート
 
腐っても鯛。朝日新聞社は今までも有力なオピニオンリーダーだ。だからこそ、原発を
推進したい東京電力は是が非でも抱え込みたかった
この国の原発推進の一翼を担ってきたのは大手マスコミである。
 
東電が朝日に出した年間広告料2億3000万円(推定、電事連等は除く)。それだけ
じゃない。朝日有力OBグループは東電のPR誌を作り、それをすべて買い上げてもら
っていた。
その額、年間1億4000万円!
原発推進のため、メディアにカネをばらまき続けた東電、そしてそこにタカる大手マス
コミ。歪な原発大国の生成過程を暴く。
 
事故後にも買い上げていた
 
東京電力が、「カネのなる木」原発を推進するため、あの手この手でメディア各社にカ
ネをばら撒き、懐柔を図っていたことはよく知られている。
 
いちばんの「ダーゲット」にされていたのが、朝日新聞である。ライバルの読売新聞は
社主・正力松太郎氏の号令で原発推進キャンペーンを張ったが、朝日は'70年代に社論
を統一し、「イエス、バット」(基本的に原発を容認)とした。その背景には、東電幹
部からの接待、出張費肩代わりなどがあったと、元朝日新聞経済部記者の志村嘉一郎氏
が近著で証言している。
 
それだけではない。
 
東電は朝日の有力OBに対し、異例の厚遇をしていた。電力マネーと日本を代表する新
聞社の知られざる野合ぶりを追った。
 
昨年一年間で、東京電力が会社名で朝日新聞に出した広告は合計13本。ほかに電事連
名義のものや、日本原子力文化振興財団などの広告も大量にあるが、それを除いてもか
なりの数である。掲載された面によって価格は違うが、朝日の規定の広告料に従って計
算すると、その合計は2億3000万円あまりになる。しかも、その内容は、東京電力
が保有する尾瀬の環境を守ろうと呼びかけるものや、イメージキャラクター「でんこ」
の歌の歌詞・音譜など直接ビジネスには結びつかないものばかり。事情は他の新聞でも
同じだか、東電の気前のいい広告には改めて驚かされる。ちなみに6月30日に公表さ
れた有価証券報告書によると、東電はテレビ朝日の株3100株(全体の0.3%)を
持つ大株主でもある。
東電と朝日グループの絆は想像以上に深いが、そのこと裏付けるのが、『SOLA』と
題する情報誌である。
 
A4サイズ、カラーと2色刷りで約50ページ。裏表紙に「定価350円(税込)」と
謳ってあるが、街の書店では一切売られていない。
 
カラフルなイラストをあしらった表紙に始まり、芸能人インタビューや健康法紹介、料
理レシピ、エッセイなど、言ってみれば生活情報誌だ。オール電化の利点などを紹介す
る記事も多く、事実上東電のPR誌と言って差し支えないだろう。1989年8月の創刊
で当時は年6回の発行、途中から年4回発行の季刊誌となった。
 
実はこの雑誌は、東電の本店営業部が一括して買い上げたあと、各営業所に配布されて
いる。そこで、興味のある来客に無償で配られているのだ。つまり、身銭を切ってこの
雑誌を買っている読者は東電以外、一人もいない。
 
                  (週刊現代8月20日27日合併号より抜粋)
 
 
★5.原子力学者の責任感問う 調査委に前代未聞の声明を批判する
 
 原子力の理論や原発の設計・製造・運転などにかかわっている研究者や技術者たちの
日本原子力学会が7月7日、東京電力福島第一原発の事故原因調査の進め方についての
声明を発表した。福島原発事故の原因究明は、菅内閣が行政機関から独立した臨時の第
三者機関として設置した「事故調査・検証委員会」(委員長・畑村洋太郎東大名誉教授)
が進めている。声明は事故調査・検証委員会に対する要望を述べたものだ。要望とは
「現場で運転、連絡調整に従事した関係者はもとより、事故炉の設計・建設・審査・検
査等に関与した個人にたいする責任追及を目的としないという立場を明確にすること」
を求めるというのである。
 日本原子力学会は原子力工学者はもとより、行政や電力会社の技術者も入っている。
調査の対象者がいる団体である。そういう調査される側の団体が調査機関に対し、調査
方法について一定の枠組みを要請するというのは、前代未聞のことである。何を恐れて
いるのだろうか。
 奇妙なことに、日本原子力学会の声明は、電力会社と行政(規制当局)の組織要因、
背景要因を明らかにすることこそ重要だと強調して、自分たち学者・研究者のかかわり
についてはひと言も触れていないのだ。
 この学会とは別に、原発推進にかかわった学者らの有志16人が、3月30日に国民
に対する深い陳謝の意を表明し、事故炉を抑えこむ緊急の具体策を提言した姿勢と比べ、
何という違いか。もし原子力学会の指導的立場の学者たちに、放射能汚染で家も町も仕
事も田畑も家畜も放擲して避難を余儀なくされた被災者たちの悲惨を想像できる感性が
あるならば、責任解明のために自分たちがやってきたことを率直にしゃべろうという声
明こそ出すべきではないか。
 
       (ノンフィクション作家柳田邦夫 8月8日付デイリー東北より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1158】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その143 ◆
               5つの情報をお知らせします(8月13日)
 
★1.マルマガ読者からの質問と回答
  「原発がなくても電気不足にならない」データを是非教えて下さい
                       ――福井県 S.A子さんより
   猛暑日の実績に基づく電力需給計算    山崎久隆
★2.ストレステスト“省略”に怒る北海道民
   泊原発3号機再開はおかしい 福島事故が終わってないのに
★3.安全以上に信頼が重要 田坂広志 菅内閣官房参与に聞く
★4.「ミツバチの羽音と地球の回転」チャリティー上映会 in 柏市
★5.たんぽぽ舎夏休みのお知らせ
 
 
 
★1.マルマガ読者からの質問と回答
  「原発がなくても電気不足にならない」データを是非教えて下さい
                       ――福井県 S.A子さんより
     猛暑日の実績に基づく電力需給計算     
                       山崎久隆
 
(8月9日メール受信)
 初めてメールさせて頂きます。私は福井県に住むものです。私の職場では|会社で毎
月11日に原発ゼロを目指す市民デモ行動をしています。(もちろん私も|根っからの反
原発の人間です。)
 そのデモで私が強く訴えたいのは広瀬隆さんが言われている、「明日全原発が止まっ
ても電力不足にはならない」ということです。ですが最近、産業界の自家発電は5000万
kwもなく、経済産業省(?)は160万kwしかすぐに使用できる電力はないと言ってみた
り、(その後信憑性を疑われていますが。)また先日の豪雨で東北電力の水力発電が止
まってしまったりと、最近少し”原発ナシでも大丈夫”と個人的に言いにくくなってし
まいました。
 そこでぜひお願いなのですが、11日にまた市民デモを行います、そのときに”原発ナ
シでも大丈夫”といえる根拠や資料など何かありましたらぜひ教えていただきたいので
す!!
 世間の心配は原発がなくなったら電力不足になるというものです。私はその概念を少
しでも覆したいのです。急なお願いで申し訳ないのですが、どうかご協力をお願い致し
ます。
 
------------------------------------------------------------------------------
 
(8月10日回答メール返信)
 たんぽぽ舎の山崎と言います。メールでたんぽぽ舎にお問い合わせいただいた電力供
給力についてです。
 
 今日も東京は35度を超え、おそらく今年最大の気温になることでしょう。そのため冷
房需要が増大し、90%を超えるかもしれませんが、それでも東京電力管内は「まだ余
裕がある」のです。いっぽう、東北電力はご存じの通り水害の影響で余裕はなくなりま
したが、東京電力からの送電量を増やしてしのげます。200万kwほど東北電力に送る送
電能力があります。
 
 東京電力管内で現在稼働中の原発は柏崎刈羽原発の3機で、合計出力は381.2万kw、今
日のピーク時の供給可能電力は5460万kwですから、5460万kw-381万kw=5079万kw。
 今日のピーク予測は午後二時の時点で5020万kwと予想していますので、まだ間に合う
計算になります。もちろんこれでは危険と言えなくはありませんが、計算上参入してい
ない揚水発電がまだ100万kw以上ありますし、需給調整契約に基づく供給停止が100万kw
ほどあるはずですから、余力はあります。(ちなみに東京電力の使用電力実績は午後2
時の実績は4903万kwと、予想最大を実に107万kwも下回っています。)
 
 関西はどうかと言いますと、供給力3010万kwに対し予測2750万kwワットで差し引き
260万kw、稼働中の原発は美浜2、高浜2、3、大飯2で合計337.1万kw、差し引き77.1
万kw不足。(午後2時の実績2748万kw)
 
 中部電力は供給力2822万kwに対して予想最大2500万kwなので差し引き302万kwの余裕
があり、原発は全部止まっているので影響なし。その分足りない関西に送ることが出来
ます。(午後2時の実績2520万kw)
 
 九州電力は供給力1735万kwに対して予想最大1560万kw、原発の設備は玄海1、4、川
内2が稼働中で合計出力が262.9万kwありますので、175万kwの余力との差が87.9万kw不
足、これを四国、北陸電力から融通すれば良いのです。(午後4時の実績1525万kw)
 
 中国電力の予想最大は1070万kw、供給力は1220万kwで差し引き150万kw、原発は島根
2が稼働中で82万kwを差し引くと68万kwの余力です。(実績データの掲載なし)
 
 北陸電力は供給力604万kwに対して最大予想540万kw、原発は全部止まっていますので
差し引き64万kwの余力。(実績データの掲載なし)
 
 四国電力は供給力620万kwに対して予想最大は550万kw、差し引き70万kw、原発は伊方
1、2が稼働中で113.2万kw、差し引き43.2万kw不足。(実績データの掲載なし)
 
 まとめてみます。
      供給力  最大電力予想  稼働原発分  差し引き
 東北   1347   1290      0    57
 東京   5460   5020  381.2    58.8
 中部   2822   2520      0   302
 関西   3010   2750  337.1   ▲77.1
 北陸    604    540      0    64
 中国   1220   1070   82      68
 四国    620    550  113.2   ▲43.2
 
 合計  15083  13740  913.5   429.5
 
 今日のような暑い日でも日本全国を合計すれば最大電力でも、まだ430万kwロワット
ほどの余力があります。もちろん供給予備が3%しかないことになるので、実務的には
足りてないという意見もあり得ます。安全を見越した供給予備力は8%、少なくても
5%は必要という意見もあります。
 
 しかし本当に足りなくなると言うのならば、需給調整契約に基づく供給停止をすれば
いいのです。
 
 ここまでの計算では自家発の新たな買い取り(いわゆる埋蔵電力)については計算に
入れていません。自家発の余力は160万しかないと言っても、160万kwも追加できると言
うことです。電力消費量の1%にも相当し、原発1機分以上です。また一部の自家発は、
燃料代が掛かる割には電力の買い取りがkwあたり7円程度では割が合わないので稼
働していないというところもあります。例えば燃料代を電力会社持ちにすれば稼働する
自家発もあると言うことです。背に腹は代えられないならばそういう手段もあります。
電力会社の火力発電所や揚水発電所の一部は、供給力に計算されていないものがありま
す。建設中の火力の早期運転開始もあります。切迫すればまるで打ち出の小槌よろし
く、設備が「出てくる」不思議な国です。
 
 今日のような年に何回もないような猛暑日でも計算上プラスなのですから、設備が足
りないと言うことはありません。原発を止めても大丈夫です。
 
 
★2.ストレステスト“省略”に怒る北海道
   泊原発3号機再開はおかしい 福島事故が終わってないのに
 
北海道電力泊原発の3号機をめぐる動きが急だ。高橋はるみ・北海道知事は、調整運転
中の動機の営業運転再開を来週にも容認する見通し。しかし、敵点検中の原発を対象と
したストレステスト(耐性評価)は受けないままで、道民から「安全に対する不安が解
消されていない」と批判が出ている。
 
「きちんと審議しろ!」「二重チェックは嘘だったのか!」
 
十一日に開かれた内閣府の原子力安全委員会は、怒号に包まれ騒然となった。泊原発3
号機の最終検査結果について、経済産業省原子力安全・保安院が「技術上の問題はない」
と報告。斑目春樹委員長は「定期検査は規制行政庁である保安院が責任をもって行うも
のである」と述べ、委員会としての判断を示さなかったのが原因だった。
 
泊原発が営業運転を始めれば、震災後は初めてのケース。これを機に、政府は全国の定
期検査を終えた原発について、運転再開に一気にかじを切る可能性もある。
 
今月一日には、道内の三十八人が、営業運転再開を認めないよう国に認めないよう国に
求める訴えを札幌地裁に起こした。原告団共同代表の泉かおりさんは「福島の原発事故
の検証や安全指針の見直しが終わらない中、営業運転を再開することは許されることで
はない。全国の原発の安全問題に影響する」と話す。
                        (東京新聞8月13日から抜粋)
 
 
★3.安全以上に信頼が重要 田坂広志 菅内閣官房参与に聞く
 
【原発の問題点】
 
 東京電力福島第一原発事故後に内閣官房参与に就任し、事故対応やエネルギー政策で
菅直人首相に助言を続ける田坂広志多摩大教授に聞いた。
 
 ―事故が日本の原子力政策に与えた影響は。
 
「これまであいまいにしてきた問題がすべて白日の下にさらされ始めた。原発の規制官
庁と推進官庁が同じ組織にあることは誰もがおかしいと思っていた。『安全神話』だけ
でなく、原子力(の発電コスト)は安いという『安価神話』も疑われ始めている。放射
性廃棄物の最終処分問題にも注目が集まるだろう」
 
 ―内閣官房参与としての問題意識は。
 
「私はもともと原子力の技術者。日本の技術こそが世界で最も安全な原子力を育ててい
けると信じていた。しかし世界の原子力事故の大半は組織や制度が原因だ。日本の組織
や制度に、私も懸念を抱いていたが事故を止められなかった。その責任感からこの仕事
を引き受けた」
 
「菅首相の延命策との批判もあるが政局に興味はない。誰が首相であろうとも、国民の
立場に立って原子力行政の信頼回復と原子力政策の転換を進言するのが私の仕事」
 
 ―玄海原発の再稼働問題をどう見るか。
 
「安全と安心以上に重要なのは『信頼』。『安全だ』と言っている主体が信頼されなけ
れば全く意味がない。従来のままの原子力安全・保安院が、従来のルールで確認して安
全宣言を出し、地元首長も了承したから再稼働、という3月11日以前の手法では国民の
信頼と納得は得られない」
 
 ―再稼働を前にした新たな安全評価の実地表明は、唐突に映った。
 
「官邸は思い付きで動いているわけではないが、いつも説明が足りないため誤解が生じ
る。それが残念だ。手順論で混乱が生じたことは遺憾だが、結果として国民の信頼を得
られる方向になったのではないか」            
                     (8月8日付 デイリー東北より抜粋)
 
 
★4.「ミツバチの羽音と地球の回転」チャリティー上映会 in 柏市
 
・日時 2011年8月14日(日曜日)
・会場 アミュゼ柏プラザ(1階) / 柏市柏6-2-22
・プログラム
 開場9:40        ①10:00~12:15
         ②12:45~15:00 15:00~鎌仲監督トークショーA
                  ③16:15~18:30 18:30~鎌仲監督トークショーB
 
・参加費 前売り(事前申し込み)1000円、当日1200円、学生500円引き
          トークショーのみ500円(学生300円)
 
・問い合せ、事前申し込み
 e-mail rikakkuma@jcom.home.ne.jp         電話 090-4747-4192 越まで
 
収益金はすべて東北の被災地と山口県祝島に寄付します。
・主催 リカックマクラブ http://members3.jcom.ne.jp/rikakkuma/
 
 
★5.たんぽぽ舎夏休みのお知らせ
 
たんぽぽ舎(5F)は8月12日(金)~18日(木)の一週間夏休みです。
 
業務はお休みです。ご了承下さい。
なお、地震と原発事故情報は、夏休み中に2~3回発行できるよう努力します。
 
又、スペースたんぽぽ(4F)は16日(火)と18日(木)も学習会開催のため開いて
います。
16日(火)初めて又は2~3回程デモに参加した人をサポートする学習会
          放射能と原発の基礎知識、デモ参加の感想、心得・今後等を話し合う。
18日(木)ストレステストはいんちきだ!8/18学習会
の行事ですので参加歓迎。                       (柳田真)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1157】
                          転送歓迎
       ◆ 地震と原発事故情報 その142 ◆
               7つの情報をお知らせします(8月11日)
 
 ★1.「スペースたんぽぽ」8月学習会のお誘い-参加歓迎
 ★2.核燃料サイクルの中止を求めるメッセージ・緊急のお願い
      …ピースサイクルから
 ★3.花伝社の新刊書 2冊の紹介
  ★4.「情報公開怠り、住民ら被曝か」米紙、日本政府批判
  ★5.福島第二原発も一部電源喪失-危なかった原発
          「数千人、人海戦術で回避」危機一髪
  ★6.「原発やらせ」は38年前 初の公聴会から
           おこなわれていた-シンポで告発
           福島・楢葉町の傍聴希望者・住民の倍以上、指定陳述人の6割賛成派
 ★7.原発やめようニュース・2号が発行
           反原発自治体議員・市民連盟の機関紙
 
 
★1.「スペースたんぽぽ」8月学習会のお誘い-参加歓迎
 
 ◇1 初めて又は2~3回程デモに参加した人をサポートする学習会
         放射能と原発の基礎知識、デモ参加の感想、心得・今後等を話し合う。
 
・日  時:8月16日(火)18:30開場、19:00開会、21:00まで
・お  話:園  良太(東電前アクション)
             原田裕史(たんぽぽ舎)
             柳田  真(たんぽぽ舎)
・参加費:500円
 
 3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原発事故を契機に反原発の集会やデモ
に参加した人のかなりが、初めて又は2~3回程の集会・デモの経験者だと思い
ます。そんな人たちを対象に原発や放射能についての基礎知識、自分でデモを行
いたいけどどうすればいいの、そんな反原発運動のサポートをデモ参加者の感想
を交えながら学び合いましょう。
 
 ◇2 ストレステストはいんちきだ!8/18学習会
・日 時:8月18日(木)18:30開場、19:00開会、21:00まで
・講 師:山崎久隆(たんぽぽ舎)
     真下俊樹(欧州の核に詳しい)
・資料代:500円(1部のちらしに記入された1,000円は間違いでした)
 
 玄海原発の再稼働を目前にして突如菅首相自らが打ち出した全原発のストレス
テスト。福島原発の事故を「教訓」に急遽欧州各国が行ったストレステストなる
もの「参考」にしながら行うとしたストレステストなるものが如何にインチキな
ものか、―そもそも各電力会社が行ったストレステストの精査を行う保安院自ら
が、原発推進の為に「やらせ」を各電力会社に指導したことからして、テスト内
容の如何に係らず全く信用できない事は既に明らかだが―欧州各国の原発事情に
詳しい真下氏を交え、原発再稼働に向けた単なる儀式に過ぎないことを徹底的に
暴き出します。
  9/11の経産省包囲人間のくさり行動の一環、前段の学習会です。
 
 
★2.核燃料サイクルの中止を求めるメッセージ・緊急のお願い
   …ピースサイクルから
 
●2011六ヶ所ピースサイクル3つの申し入れ先とメッセージ案
3月11日に起きた東日本大震災によって、2万人を超えるとみられる死者と行方
不明者を出し、今尚数十万人の避難者が想像を絶する困難な中で避難生活を余
儀なくされています。今、日本は、大地震による大津波、福島第一原発におけ
る原発震災によって未曾有の危機に遭遇しています。
政治の大混乱と展望の見えない中でも、全国各地はもとより世界中から被災者
支援の行動と脱原発の行動が広がりだしています。『毎日新聞』(8/2社説)
では、「危険な原発から廃炉に、核燃料サイクル幕引きを」と提起しています。
8月20~22日にかけて取り組まれる2011六ヶ所ピースサイクルでは、3つの申し
入れ先で核燃料サイクルの中止を求める行動をします。この申し入れと質疑の
際に、多くの市民からの寄せられたピースメセージを各組織に提出します。創
意工夫されたメッセージをお願いします。
締め切りは、8月17日。宛先は、1ヶ所ずつにしてください。
メールかFAXでお願いします。
 
ピースメッセージ提出先
 
◆六ヶ所村村長   古川健治様
◆日本原燃(株)社長 川井吉彦様
◆青森県知事    三村申吾様
 
甚大な原発震災を反省し、核燃料サイクルの中止を!
 
(六ヶ所村村長宛要請項目)
1. 核燃料サイクルと共栄共存はできないことがはっきりした現在、核燃料サ
イクルに頼る村政を改めてください。
2. 操業延期をくり返す危険極まりない再処理工場の再試験をさせないでくだ
さい。
3.国の安全基準は崩壊し、放射能汚染の被害が広範囲に及ぼすことを証明し
ましました。六ヶ所村は事故の責任を政府や県に転嫁できない立場であること
を肝に銘じ、活断層への危惧、住民の安全と生活を守る新たな防災計画を独自
で作成してください。
 
(原燃本社宛要請項目)
1. 核燃料サイクルは破綻しました。速やかに核燃料サイクルの要・再処理工
  場を閉鎖し、事業から撤退してください。            
2. 福島第1原発の大事故は人災であり、原子力安全委員会および原子力保安院
   の企業優先姿勢が事故を招いたことは明らかです。大陸棚外縁断層、出土西
   方断層の調査をすでに危険だと指摘している学者・専門家と共同の調査を行
   い、国民にその結果を情報公開してください。
 
(青森県知事宛要請項目)
1.大間原発の建設を即時に中止してください。
2.むつ市の使用済み燃料中間貯蔵所を閉鎖してください。
3.六ヶ所再処理工場をこのまま閉鎖してください。
4.東通原発を直ちに停止し、廃炉にしてください。
5.政府の安全基準は崩壊し、人類と核は共存できないことが証明されました。
 貴県は原子力関係の交付金などに依存しない予算編成を作ってください。
6.県民の安全を担保するために、新たな防災計画を作成してください。
7.貴県は核燃料サイクルをやめることを政府に提言し、安全な食料の供給拠
 点、自然の美しい観光拠点に立脚してください。 
    
▼メッセージの最後に、あなたの住所(都道府県・市町村)と氏名を記載ください。
●2011六ヶ所ピースサイクル宛の連絡先
  千葉県松戸市松戸1879-24ほくとビル5F T&F 047-360-6064
 メールアドレス shinji-1000party@msj.biglobe.ne.jp
  担当者…吉野信次
 
 
★3.花伝社の新刊書 2冊の紹介
 
 イ.『原発マフィア』 船瀬俊介 著
 
  日本を滅ぼすのは誰だ? 
  原発即廃止論!-日本列島になぜ54基の“戦略核地雷”が設置されたのか?
  この国を支配する原発マフィアの全貌-悪魔の所業を暴く
  日本は自然エネルギー大国!だいじょうぶ!
  こんなにあるポスト原発の選択肢
 
  目次
  第一章 地震列島に原発の狂気! A級戦犯、中曽根康弘・正力松太郎
  第二章 ウソで固めた原発“安全”神話
  第三章 情報は「出さない」「答えない」
  第四章 原発マフィアの巣窟“原子力ムラ”の腐臭
  第五章 日本抹殺? 原発マフィア、真の狙いは……
  第六章 日本は世界に冠たる「自然エネルギー大国」だ
                   2011年7月刊 2100円(税込み)
 
 ロ.『水俣の教訓を福島へ-水俣病と原爆症の経験をふまえて』
                 原爆症認定訴訟熊本弁護団 編著
 
   誰が、どこまで「ヒバクシャ」なのか?
   内部被曝も含めて、責任ある調査を!
   長年の経験で蓄積したミナマタの教訓を
   いまこそ、フクシマに生かせ!
 
  ◎ 過少評価できない放射線の内部被曝  琉球大学名誉教授 矢ヶ崎克馬
  ◎ フクシマとミナマタをつなぐもの
                熊本日日新聞論説委員・編集委員 山口和也
  ◎ プロジェクト04で明かになったこと 平和クリニック院長 牟田喜雄
  ◎ メチル水銀の長期低濃度汚染について 協立クリニック院長 高岡 滋
  ◎ ミナマタの教訓を福島にどう生かすか 元熊本学園大学教授 原田正純
  ◎ ノーモア・ヒバクシャ
               熊本県原爆被害者団体協議会事務局長 中山高光
  ◎ 原発事故にミナマタの教訓を生かす 水俣病不知火患者会会長 大石利生
   ◎ フクシマにミナマタの教訓をどう生かすか
                ノーモア・ミナマタ国賠訴訟弁護団団長  園田昭人
                                        2011年8月刊 1050円(税込み)
     上記2冊の書籍は、たんぽぽ舎でも取り扱っています
 
 
★4.「情報公開怠り、住民ら被曝か」
         米紙、日本政府批判
 
 東京電力福島第一原発の事故をめぐり、米ニューヨーク・タイムズ紙は9日付
紙面で、日本政府が緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)のデータを事故直
後に公表することを怠ったために、福島県浪江町など原発周辺自治体の住民らが
被曝している可能性が高いと伝えた。
 長文の記事は、菅政権との対立で4月に内閣官房参与を辞任した小佐古敏荘・
東大大学院教授が、事故直後にSPEEDIのデータ公表を政府に進言したが、
避難コストがかさむことを恐れた政府が公表を避けたと指摘。「原発事故の規模
や健康被害のリスクを過小評価しようとする政府に対し、社会の怒りが増大して
いる」と論評した。
 そのほか、原子炉のメルトダウンを裏付けるデータ公表の遅れや、校庭での放
射性物質の基準値をめぐるぶれなども問題視した。(8/10朝日新聞より抜粋)
 
 
★5.福島第二原発も一部電源喪失-危なかった原発
       「数千人、人海戦術で回避」危機一髪
 
 東日本大震災発生後の津波で、福島第二原発の原子炉を冷やす機能の一部が三
日間失われていたことが10日、東京電力が公表した資料などで分かった。核燃料
の過熱で原子炉格納容器が損傷する恐れもあり、増田尚宏所長は国の事故調査・
検証委員会の調査に「人海戦術でかろうじて対応できた。人手が足りなければ無
理だった。危機一髪だった」と説明。福島第二も危機的な状況に陥っていたこと
が浮かんだ。
 震災直後3日間の原発危機
 国の事故調関係者によると、増田所長はヒアリングで、トラックで運んだ仮設
ケーブルが重すぎて降ろせず、新たに重機を手配するなどの混乱があったと説明。
少しずれて土曜日や夜中に起きていたら、とても収束できなかった」と話してい
る。(8/11東京新聞より抜粋)
 
 
★6.「原発やらせ」は38年前 初の公聴会から
         おこなわれていた-シンポで告発
         福島・楢葉町の傍聴希望者・住民の倍以上、指定陳述人の6割賛成派
 
 証拠隠滅の暴露にまで発展した九州電力の“やらせ”メール問題。そうした“
やらせ”は38年前、全国で初めて国が主催した原発公聴会で、すでに始まってい
たという。福島現地で反原発を訴えてきた市民の一人が9日、全国の原発の運転
差し止めを求める「脱原発弁護団全国連絡会」主催のシンポジウムで告発した。
 この日、早川住職は「やらせの原点」を告発した。国が1973年9月、全国で初
めて楢葉町で開いた福島第二原発の建設をめぐる公聴会だ。
 町民の署名運動で実現し、陳述・傍聴の希望は公募制。応募者から原子力委員
 会が指定した陳述人42人のうち、27人が賛成派だった。
「傍聴希望者は16158人で、当時の町人口の倍以上。東京電力が原発労働者に手
を回して応募させたと聞いた」と早川住職は話す。
 
 河川などの淡水の漁業者は「川の大半が汚染され、漁協の売上げが激減した。
東電は抗議するまで説明に来ず、7月になってようやく担当者が来たと思ったら
工程表の説明だけ。一刻も早く補償を」と訴えた。(8/11東京新聞より抜粋)
 
 
★7.原発やめようニュース・2号が発行
        反原発自治体議員・市民連盟の機関紙
 
  主な内容
        1面:世界一危険な浜岡原発を廃炉へ
         (7月16・17日行動の報告)
    2面:当面の行動計画 3つの方針
          (意見書。測定機購入。PPSの活用)
    3面:水道橋インフォメーション
       (10の短文・鋭い批評)
  4面:9月11日と9月19日の全国反原発行動、
         DVD6本の紹介
 
☆入手希望の方は、反原発自治体議員・市民連盟へ(会員募集中)
 
連絡・問い合わせ先
 住  所:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎内
  TELとFAX:03-5211-7199
 
※市民のご参加お待ちしています。できることがたくさんあります。
 運動を広げてゆきましょう。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1155】
                          転送歓迎
                          重複ご容赦願います
 
       ◆ 地震と原発事故情報 その140 ◆
           6つの情報をお知らせします(8月9日)
          
 ★1 8/6 原発やめろ!デモ  流れが変わった??
 ★2 8月6日デモに参加して       柳田真
 ★3 必見!朝日ニュースター「8.6ニュースにだまされるな!」
 ★4 「平山君、君の趣意書読んだよ。僕も『もんじゅ』廃炉には賛成だよ」
       と菅首相
 ★5 もんじゅ廃炉も検討 首相、燃料サイクル見直しに言及
 ★6.原発 きしむ共闘 原水禁・連合・核禁会議 長崎大会開幕
         異なる立場 議論なく
 
★1 8/6 原発やめろ!デモ  流れが変わった??
   板前さんが、ウエイターさんが、工事のおじさんがビラを受け取った!
                    たんぽぽ舎会員 阿部則子
 
 8月6日、「素人の乱」主催による4回目のデモが、銀座で行われた。
私は銀座で行われるデモには過去何度も参加しているが、今回のデモはいつもと
違っていた。日比谷公園でビラを撒いていると、明らかに仕事中であろう工事の
人が近寄ってきて、「ビラをくれ」という。いつもだったら取ってもらえないの
が当たり前なので、渡していなかったのだ。恐縮して渡す。5時、いつものよう
に大音響を出しながら、デモが出発する。夕闇の迫る時刻ということもあって、
飲食店では開店して客待ちというところだろうか。あるいは大音響に驚いて出て
きたのだろうか。沿道には飲食店関係の人が多い。
 沿道に出て、ビラを撒く。するとどんどん受け取ってくれるではないか!驚い
たのはいつもビラなど受け取ってくれない板前さんのような人たちが積極的に受
け取ってくれたことだ。ウエイターさんと思われる制服を着た人には「ありがと
う。」とお礼まで言われた。今まで無視と無関心が当たり前だったので、感動を
通り越して、呆然としているうちにデモが終了した。
 今までの原発のあり方に多くの人が不安を抱いているのだろう。流れが変わっ
たのかもしれない。もしそうだとしたら、こうした流れを逃してはいけない。そ
う強く思った。
 
★2 8月6日デモに参加して       柳田真
                           
 8月6日(土)のデモは、数千人が参加しました。たんぽぽ舎も反原発自治体議
員・市民連盟と共同で、日比谷会場で3000枚弱のビラを配り、40人余でデモ隊列
を作り、行進しました。福島県からたんぽぽ舎会員のKさんも参加。
 デモ終了後にKさんを囲んで20人ほどで楽しく総括交流会をおこないました。
原発やめようの運動が確実に広がったと実感できた1日でした。
 ただ、3人の逮捕者が出たのは警察の不当な攻撃もあり、残念でした。(8日
夕方2人釈放)
 次の行動は、9月11日(日)午後1時から5時。あの悪名高い経産省-原子力安
全・保安院を初めて"人間の鎖1万人"(目標)で包囲して、"原発の再稼働を止め
よう"の決意を推進側に示す日。ぜひみんなで誘い合って参加しよう。
 
★3 必見!朝日ニュースター「8.6ニュースにだまされるな!」
 
 8月6日放送、朝日ニュースターの「ニュースにだまされるな!放射能汚染 
なぜ拡大したか」は必見です。たんぽぽ舎アドバイザーの菅井益郎さん、国会参
考人として熱弁をふるった児玉龍彦教授が出演しています。ゲストメンバーは実
際福島県に行って活躍している人たちなので、それぞれの発言がとても熱く圧倒
されます。
 
 再放送は 8月10日(水)午後9時から~10時55分、
      8月11日(木)午後2時から~3時55分、
            深夜1時から~2時55分です。
 
★4 「平山君、君の趣意書読んだよ。僕も『もんじゅ』廃炉には賛成だよ」
     と菅首相。
    綻びを見せ始めた「原子力村」・・・8/4「もんじゅ」を廃炉に!
    緊急院内集会に参加して。
                     メルマガ読者  千葉S
 
 8月4日、当日は同時間帯に隣の衆議院会館で小出先生の講演会があるにも拘
わらず150名以上の人々が緊急集会に集結、「浜岡原発」とならんで反原発運動
のもう一つの天王山とも言える「もんじゅ」への関心への高さが窺い知れる。
 文科省・財務省・原子力開発機構へのヒヤリングに先立ち、主催者による
「『「もんじゅ』を巡る状況」説明、呼びかけ議員からの状況説明と連帯の挨拶
があった。中でも最大のトピックは民主党平山参議院議員による暴露ネタ、民主
党政権になり「もんじゅ」予算の減額(廃止)を期待した平山議員は減額どころ
か逆に増額に抗議して、翌年には「もんじゅ廃炉」を求める趣意書を菅首相に送
り付けた。その後暫く何の音沙汰も無かったが、7月14日に突然菅首相から電
話があり菅首相自らが「平山君、君の趣意書読んだよ。僕も『もんじゅ』廃炉に
は賛成だよ」と。そして翌15日には早々に高木文科省大臣から「もんじゅ」の
開発中止も含めて検討するとも受け取れる発言が飛び出した(これは当日夕方に
は「中止検討」を意図したものではないと釈明、しかし高木議員の話を聞く限り
菅首相から「もんじゅ」廃炉について何か云われた事は確かだろう。)
 文科省・財務省・原子力開発機構へのヒヤリングにおいてもこうした菅政権の
原子力行政を巡るゴタゴタ・内部対立を反映してか、とりわけ開発当事者の開発
機構と管理監督を行う文科省及び財務省とのちぐはぐが目に付いた。
 最初に財務省へのヒヤリング。財務省担当者は主催者側からの「事業仕分けで
は『もんじゅは成果を上げていない』」との認識の変化はないか、そうであるな
らば進行しつつある「脱原発」の流れ、及び東日本大震災の復興支援への財政支
援と云った観点から「もんじゅ」に対する来年度予算の予算凍結を行うべきでは
ないかという質問に対して、監督官庁からの予算の概算要求が挙がって来ていな
いので回答できる立場にないとしながらも、我が理を得たりとばかり「まさに我
々が言いたい点もそこにあります」と開発機構との距離感を示した。
 監督官庁である文科省担当者の発言は政権の「脱原発」方針に振り回される形
で、これまでとは一転して曖昧なものに始終した。主催者からこれまでの「もん
じゅ」の税金の無駄遣いの歴史を指摘され、更に今回の「つかみ具」の落下事故
における調査・回収・部品の再発注費用が計14億にものぼりながら-「もんじ
ゅ」の炉の内部損傷の状態も判らぬまま-これ以上の費用の投入は無駄ではない
のかとの指摘に対しても、「政権の今後の指針を良く検討しながら考えていきた
い」との答弁に始終した。
 これら官僚側との答弁とは対照的に、開発機構の担当者(「もんじゅ」副所長)
は写真による図説入りで「つかみ具」の落下事故による損傷を説明、分析に万全
を尽くしている事を力説、破損した炉内中継装置も既に発注済であり試験再開へ
の意欲を示した。空気冷却装置の説明においては「ナトリウム循環」は自然の物
理法則に従った単純なものであり福島の様な事故はあり得ないとしながらも、万
が一の場合は予備電源のみならず手動によりダンパの開閉が可能であること、更
に三つの冷却系の他にテスト用の冷却系も万が一の場合は冷却機能は劣るものの
投入可能であり、対応は万全であることを強調した。しかし福島みずほ議員の次
の質問により副所長をして「この団体はそう云う団体なんですか」と云わしめる、
正に「団交」の場へと転化した。福島議員は副所長による「(臨界前)のテスト
で電源喪失を想定したテストを行い、電源喪失時においても問題無く冷却機能が
動作した」という自身に満ちた答弁に対して、「それは全ループ喪失時のテスト
なのか、それとも1ループ喪失時のテストなのか」と。当初副所省は口を濁し曖
昧な答弁は行っていたが、再度福島議員から「質問は簡単です。全ループ喪失時
のテストを行ったのか、YES か NO で答えて下さい」と詰め寄られると、ついに
副所長は「全ループ喪失のテストは行っていない。1ループ喪失のテストを行い、
それを解析して全ループ喪失時でも問題無いと判断した」と答弁、すかさず福島
議員は「全ループ時喪失時のテストは行っていない、それで結構です」と副所長
の答弁に駄目出しを押した。
 「脱原発」を掲げる菅政権の元、原子力行政の行く末が極めて不透明の中、あ
くまでも実験の継続を目論む開発機構と官庁側の答弁に温度差を感じさせる公開
ヒヤリングであったが、「核燃料サイクル」の中軸をなす「もんじゅ」は単に原
発の「燃料サイクル」という位置づけに留まらず日本の独自核武装におけるシス
テムの中軸をなすだけに、「推進派」は遮二無二に実験再開を強行することを目
論むであろうが、これを「絶対許さない」と決意も新たに会場を後にした。
(後記)翌日、海江田経産相大臣は松永和夫事務次官以下、経産省の原発関連首
脳3人を更迭した。しかしこれは菅首相自らによる更迭人事を阻止するための組
織温存を目的とした「更迭劇」であるということが専らの観測である。
 
★5 もんじゅ廃炉も検討 首相、燃料サイクル見直しに言及
 
 菅直人首相は8日の衆院予算委員会で、運転停止中の高速増殖炉原型炉もんじ
ゅ(福井県敦賀市)について、廃炉も含めて検討する考えを示した。「原発に依
存しないでもやっていける社会を目指す。依存の中には使用済み核燃料の再処理、
もんじゅも含まれる」と指摘、青森県六ケ所村にある再処理工場を含めて核燃料
サイクル政策の抜本的な見直しに言及した。
 そのうえで「この方向性を十分に議論しながら計画的、段階的に目指していく
ことが必要だ」と述べた。社民党の服部良一氏がもんじゅの廃炉を求めたことへ
の答弁。
 政府は7月29日にまとめた中長期のエネルギー戦略の論点整理で、脱原発依存
に向けて「原子力政策の総合的な検証をする」と明記した。首相は予算委で「あ
らかじめ予断を持たずに徹底的に検証する」と強調した。
 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の扱いに関しては「長期に安定的に管
理し、後世に悪影響を残さないで済むかが深刻な問題だ」と語った。使用済み燃
料の処理方法では「外国で貯蔵、処分することは現時点で考えていない」と述べ
た。
               (8月8日日経新聞電子版より抜粋)
 
★6.原発 きしむ共闘 原水禁・連合・核禁会議 長崎大会開幕
       異なる立場 議論なく
 
 原水禁世界大会の開会式を前に、脱原発のデモ行進を行う原水禁関係者=7日
午後2時15分、長崎市 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)系の原水爆禁止世
界大会長崎大会が7日、長崎市で開幕した。初日は2005年以来、原水禁と連
合、核兵器禁止平和建設国民会議(核禁会議)が共催しているが、福島第1原発
事故後、3団体の原発への立場の違いが際立っている。7日も原発問題での実質
的な議論はなく、今後の共催に大きな課題を残した。
 「原発はどうしたんだ」。原子力の平和利用を推進している核禁会議の大山耕
輔副議長の開会あいさつが、原発問題に触れずに終わると、会場からは大きなや
じが飛んだ。電力総連も加盟し、原発へのスタンスを凍結している連合の古賀伸
明会長は、続くあいさつで「原発の信頼は失墜し、エネルギー政策のあり方が根
本から問われている」と述べるにとどめた。
 3団体は共催実現以来、核兵器廃絶と被爆者援護充実に絞って議論してきた。
事故を受け、原水禁が原発問題を議題に盛り込むよう働き掛けたが、調整は失敗
した。
 原水禁の川野浩一議長は7日のあいさつで「(平和団体が)原発問題を避けて
通ることは許されない。今大会で議論できなかったのは残念だが、早急に各団体
が方向性を明確にし、3団体としての結論を出したい」と苦悩をにじませた。
 結局、原水禁はこの日、単独で脱原発の集会とデモ行進を実施。長崎核禁会議
も別の集会を開き「原子力の平和利用を推進する団体として(事故の)徹底的原
因究明と、さらなる安全対策が講じられるよう求める」とするアピールを採択し
た。
 来年以降の共催について古賀会長は「これからの議論だが、3団体でやってき
た取り組みを壊したくない」としている。
 原水爆禁止日本協議会(原水協)系の長崎大会も7日、長崎市で始まった。
                   (8/8西日本新聞より抜粋)
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
takeshijo
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
忍者ブログ [PR]

Template by decoboko.jp