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たんぽぽ舎です。【TMM:No1184】
                        転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その169 ◆
            4つの情報をお知らせします(9月10日)
 
     9/4四国電力・伊方原発1号機(56.6万kw・PWR)
     定期検査の為運転停止
     残る稼働中の原発はあと11基
 
※本日のメールマガジンは、上記のように
 【TMM:No1184】「地震と原発事故情報その169」とさせていただきます。
 9月9日昼頃、発信の「地震と原発事故情報 緊急速報」を
 【TMM:No1182】「地震と原発事故情報その167」に変更、
 9月9日21時過ぎ、発信の【TMM:No1182】「地震と原発事故情報その167」を
 【TMM:No1183】「地震と原発事故情報その168」に変更させていただきます。
 
 
  ★1.“原発なしで電気は大丈夫”が証明された
       稼働11基と東電1000万kw余り―が意味するもの
       原発廃止を望む人は、このチャンスを生かそう
  ★2.二つの裁判の報告―気象学会裁判、東大裁判
  ★3.「ボクが東電前に立ったわけ」作りました、
         今週末から書店で発売
  ★4.余震、数年単位で警戒を 気象庁「M7超あり得る」
 
 
★1.“原発なしで電気は大丈夫”が証明された
   稼働11基と東電1000万kw余り―が意味するもの
   原発廃止を望む人は、このチャンスを生かそう
                          柳田 真
 
イ.『たんぽぽ舎』はこの10年、集会やデモの時に、“原発なしで電気は大丈
夫”のノボリ旗をかかげて参加して来た。水力、火力の発電施設(プラス埋蔵電
力-自家発電)+節約で必要な電気はまかなえることを訴えてきた。小出裕章さ
ん、広瀬隆さんの文章の助けも借りて。かなりの人々が理解してくれたが、いま
いち、ひろがりを欠いていた。多くの人が“日本の電気の30%が原発”という、
原発推進側の金力をかけた宣伝神話(実はウソ)に騙されていたから。3月11日
の福島原発大惨事で原発の3つのウソ(=つくられた神話)はこっぱみじんにく
だかれた。その3つとは、1.原発は安全(実は4基ともこわれた)2.原発は
安価(東電は電気料を値上げしたい、という)3.原発はクリーン(実際は、ダ
ーティ、死の灰をまきちらす)―は、こっぱみじんにくだかれた。しかし、4つ
目の神話=原発の電気30%がまだ残り、原発に批判的な人の中でも、原発必要悪
説=やむなし論が生き残っていた。
 
ロ.9月に入って、その大ウソ(4つめの神話)が事実でもって破産した。原発
稼働が11基のみ(全54基中で)と、東京電力の電気が、1,000万kwも余ってい
る=電気制限令の前倒しの解除を東電が国・経産省へ要請し、解除になった、と
いう2つの事実が示されたから。今年の3~4月東電や国は「夏に1,500万kw
不足と宣伝していた。(だから原発が必要といいたかったらしい)が、9月初め
になると、なんと1,000万kw強余った。1500万+1,000万だから合計2,500万k
w=原発25基分も、計算ちがいをしていた。これだけ、ウソをついてきたのであ
る。この大間違い(ウソ)の原因を説明する責任が東電や国にはある。説明責任
を果たせ。
 
ハ.今年は冷夏だから…という「いいわけ」の声がある。それへの返事。資源エ
ネルギー庁が、9月2日毎日新聞へ出した。全面広告には次のように書いてある。
「8月前半は猛暑が続き、電力需要の上昇が予想されましたが、皆さまのご協力
によって……うんぬんの文章です」。
 
ニ.従来からの原発反対派の人々が「11基のみの原発稼働と東電1,000万kw余り」
の二つの事実を十分活用していない現状が気がかりだ。もっと活用してほしい。
 福島大惨事―放射能汚染の現実から、もう原発やめようと立ち上がった皆さん、
今こそこのチャンスを生かそう。「原発なしで電気は大丈夫」が事実でもって証
明された。日本の全原発はいらないことがわかった。
 原発事故=放射能の心配におびえないでくらすため、反原発節電をしつつ、原
発停止-廃止に向かおう!!
 
 私たちは要求する
 
 1.稼働中(運転中)の11基を即時停止せよ-もし、この11基を地震、
   余震が襲ったら、二つ目の大惨事になる可能性が高いから。
   地震を担当する官庁=気象庁が、今後、M7クラスの余震が起きる
   可能性を指摘している。M7.3は阪神淡路大震災、M7.9は
   関東大震災だ。これらの余震が稼働中の原発をおそったら、
   原発はどうなるか? 大惨事は防げるのか?
 
 2.定期検査後の原発の再稼働は不要だ!! 再稼働やめよ!! 
 
 
★2.二つの裁判の報告―気象学会裁判、東大裁判
                     槌田敦  9/8
イ.昨日、気象学会裁判の判決がありました。
 部分社会論に立つもので、「学会内部の問題であり、一般市民法秩序と直接関
 係を有しないから、裁判所の審査権は及ばない」とするものです。
 査読制度に関する指針や質問に返事もしない、不誠実の実態は一切、無視され
 ました。今後、どのようにするか、思案中です。
 
ロ.東大裁判の方は、順調に進んでいます。求釈明と回答を並べてみました。
 東大が無理を重ねている実態を次回の書面であきらかにする予定です。
 
 (気象学会裁判・判決文、東大裁判・求釈明、回答は、ご希望の方に、
  お送りいたします-槌田裁判を応援する会)
 
 
★3.「ボクが東電前に立ったわけ」作りました、今週末から書店で発売
                          (たんぽぽ舎でも扱い)
 
 園良太(東電前アクション)です。3月18日から仲間とともに東電前に立ち、
やってきたことを「三一書房」から本で出させてもらえることになりました。
その間、たんぽぽ舎のみなさんには本当にお世話になりました。このメルマガも
大変参考になりました。お礼とお知らせをさせてください。
 3.11から動き出した多くの方に読んでいただくことを意識して作りました。
また原発問題と運動の動きや、柳田さんや様々な方のインタビューも入っており、
運動の資料集としても使えると思います。ぜひお読みいただき、身近な若い方に
も手渡してください。
   三一書房HPから転載します:http://31shobo.com/?p=96
   園のブログ:http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/
 
「ボクが東電前に立ったわけ~3.11原発事故に怒る若者たち」 園良太著
 
    街へ出よう! 原発を止めよう!*
    僕らがつながれば世界は変えられる!!*
 
 3・11の大震災と福島原発事故。最悪の事態が今も続く中に見出した希望―
そのひとつが、事故直後から東電本店前で抗議行動が拡がったこと。そして
6・11脱原発百万人アクションとして、日本全国で10万人近くもの人が 「原発は
いらない」と声をあげたこと。とくに、新宿デモ・アルタ前行動を若い人たちが
企画し、多くの人々がこれに参加したことに注目が集まりました。こうした行動
をけん引した若者の一人が本書の著者・園良太です。若者たちの社会運動への参
加がどのようにして生み出されたのか、3・11以降、何を感じ、考え、行動し、
つながっていったのかが克明に記録されています。
 現在の反/脱原発運動は、日本の社会運動史の中でも、60年安保闘争、60年代
後半大学闘争、安保・沖縄闘争に匹敵する画時代的な運動の開始点といえます。
 本書は、「3・11以降」という状況の中、反/脱原発をめざし社会を揺り動か
す大きな闘いの記録です。
 
  第1章 自粛ムードを打ち破れ! 3・11~3・17
  第2章 責任追及の声を上げろ! 3・18~6・10
  第3章 新宿・アルタ前広場へ! 6・11
  第4章 原発を止める、社会を変える 6・12~
 
                園良太 SONO Ryota   walking0624@gmail.com(PC
        個人blog:http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/
                       twitter:http://twitter.com/ryota1981
 
 
★4.余震、数年単位で警戒を  気象庁「M7超あり得る」
 
 東日本大震災から半年を前に気象庁は8日、記者会見し、余震活動の見通しな
どについて説明した。斉藤誠地震情報企画官は「余震は徐々に減っているが、震
災発生前の状況に戻るには、数年単位で考えないといけない」との認識を示した。
 これまで最も大きい余震は、マグニチュード(M)9.0の本震の約30分後に
あったM7.7。本震がM9だと最大M8の余震も考えられる。
 最大余震がこれから起きる危険性について、斉藤地震情報企画官は「時間の経
過とともに可能性は低くなるが、現時点では安心は出来ない。今後もM7を超え
る余震はあり得る」と述べた。(9月9日茨城新聞より抜粋)
 
 
[編集部より]
 メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿を受け付けて
 います。「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を
 400字以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内
 容をお送り下さい。宛先は、nonukes@tanpoposya.net まで。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1182】
                        転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その167 ◆
            6つの情報をお知らせします(9月9日)
 
     9/4四国電力・伊方原発1号機(56.6万kw・PWR)
     定期検査の為運転停止
     残る稼働中の原発はあと11基
 
 
  ★1.だんだん脅しも堂に入ってきた 推進側の空論
     日本エネルギー経済研究所のウソと論点外しを批判する
  ★2.再稼働に費やす予算・人員を福島へまわせ
  ★3.原発より危険な米軍原子力空母NO
     三浦半島の活断層・地震が危ない 9/25集会へ
  ★4.さようなら原発1000万人アクション(地域イベント)
      「講演会」と集会・デモの案内
  ★5.原発事故 水俣病に学べ―産官学癒着の「人災」
       差別ある所に被害、被害認定に住民代表を、「救済」でなく
       「賠償」―原田正純医師に聞く
  ★6.東京都(石原知事)の五輪招致資金を被災地に回せ
       放射能除染も進んでいないのに4000億円で老後の道楽
 
 
★1.だんだん脅しも堂に入ってきた 推進側の空論
   日本エネルギー経済研究所のウソと論点外しを批判する
 
                         山崎久隆
 
 日本エネルギー経済研究所は、原発がこのままフェードアウトして、来年に
全部停止しそのまま復帰しないとしたら、日本国内の産業が電力の高騰などで
海外流出し、雇用で20万人、経済成長率で3.6%相当を失い、経済の大きな衰
退を招くという推計を明らかにし、産経新聞などが盛んにそれを取り上げて
煽っている。
 
 こんどは価格の高騰?
 
 原発が止まっても停電が起きなかったどころか、ほとんど逼迫さえしなかっ
たものだから、今度は原子力代替火力のコストと能力に焦点をあてはじめた格
好だ。
 もちろん石油火力の事故停止や水力の水害停止もあったが、一つ一つの設備
は大きくないし、多数の発電所が瞬時に一斉に停止したわけでもないので、需
給上大きな影響は与えていない。むしろ新潟県などで地震が起きる度に「柏崎
刈羽原発が止まるのでは」とひやひやしていたのは東電ではないだろうか。あ
るいは各地でそれまで地震が観測されていないか、または大きな地震の経験が
少ない場所でも地震が頻発し始めていて、その影響で原発が一瞬に多数止まる
方が遙かに停電の可能性が高いことは、誰でも知っている。
 料金値上げについても、火力代替に対して単純に増大したコスト分を値上げ
に回して良いわけではない。経産省が同意しなければ大幅な値上げなど出来な
いし、だいいち、原発震災で全ての原発が動かせなくなるのだから、代替火力
にかかるコストを電力会社が請求できるわけがない。
 これまで、例えば原発が停止したからと言って値上げを許したことがあった
か。
 
 電力値上げなど論外
 
 2002年の東電不祥事に対して翌年2003年には全原発が止まった。夏のピーク
時には一部が稼働していたが、設備利用率は大幅に下落し、代わりに休止火力
を立ち上げて代替した。これに対して東電は電気料金の値上げなどしていない。
ならば今回も料金値上げなどできるわけがない。こういうことを「盗っ人猛々
しい」というのだ。
 料金値上げを断固認めなければ、電力需給は余裕があるので、結果的に日本
エネルギー経済研究所のような未来になるわけがないので、想定そのものが不
適当だ。
 
 日本の技術者を甘く見てはならない
 
 電気が不足するというならば、従来の半分の電力で同じだけの仕事が出来る
装置を必ず作ってくる。冷蔵庫、クーラー、テレビ、コンピュータ、いくらで
も省エネをしてきた。次は鉄道、モーター、工作機械、そういうものを半分の
消費電力に引き下げる技術開発をしてくるだろう。そのために投入される資本
と労働力は、景気を押し上げる重要な要因になる。なにしろこれは世界中がほ
しがる技術だからだ。海外に逃げている場合ではないのだ。
 
 
★2.再稼働に費やす予算・人員を福島へまわせ
                         原田 裕史
 
 3・11福島第一原発事故から半年。各地で原発が止まり再稼働できずに現在稼
働中の原発は11基(54基中の11基は20%)。
日本は「80%脱原発」状態です。このまま再稼働を許さなければ来春には全ての
原発が止まり、「原発を使うと放射線廃棄物が……」などと考えずに電気を使え
る春が来ます。
 現在原発業界は「安全な再稼働」を標語に再稼働に向け着々と作業を続けてい
ます。
 本来ならそこに費やす予算と人員は福島第一原発事故の収束や福島の復興に回
すべきでしょう。
 「オールジャパン」で福島対策をしているというのであれば、他の原発の作業
など後回しです。
 特に東京電力柏崎刈羽原発。柏崎刈羽原発に労力をつぎ込んでいる間は東京電
力が福島第一原発に全力で取り組んでいるとは認められません。
 焦点となるのは冬の電力需要です。冬の電力需要は電力量は大きくてもピーク
は夏ほどではありません。
 今夏の実績を見ても、原発を止めても電気が足りなくなることは無いでしょう。
せいぜい多少の省電力ですみます。省電力は経済の効率を上げます。製造業でも
流通業でも、省エネに成功すれば利益も増えます。
 
 
★3.原発より危険な米軍原子力空母NO
   三浦半島の活断層・地震が危ない 9/25集会へ
 
                  やましろ保男(横須賀市議)
 
 米海軍横須賀基地に原子力空母G・ワシントンが配備されて3周年になります。
配備前から原子力空母の安全性について、多くの市民が不安を持ち、疑問を持っ
ていました。私たちが原子炉の危険性を指摘してきたことに対して、米軍や政府
が安全対策の根拠としてきた「ファクトシート」の記載は福島第一原発事故の現
実が示すように全くの絵空事であることが明らかになりました。
 裁判でも核艦船が起こしている多くの事故や過去の地震の資料を示し、国に対
してその危険性を訴え続けてきましたが、現段階でも国は米軍の示した「ファク
トシート」が安全のシルシだとうそぶいています。現在最高裁に上告している裁
判も、受理されるか棄却されるか分からない状況です。9月28日には最高裁に
公正な裁判を求める要請行動が行われます。
 私たちは、福島原発の事故を教訓としてすべての原発を廃炉にすべく行動を繰
り広げていますが、この原子力空母は原発以上に危険なのです。まして三浦半島
にある活断層がいつ地震を発生してもおかしくない状況です。
 空母の母港化撤回を求める現地集会を下記の要領で開催します。多くの皆様の
参加をお願いします。
 
 日 時:9月25日(日)11:00より  デモ出発11:50
 場 所:横須賀市・ヴェルニー公園(京急汐入駅下車5分)
 
 ◇たんぽぽ舎と、「反原発自治体議員・市民連盟」も、
  黄色のノボリ旗、横断幕を持って参加します。
  一緒に参加しましょう。         柳田 真
 
 
★4.さようなら原発1000万人アクション(地域イベント)
   「講演会」と集会・デモの案内
 
*9月16日(金)18:30から20:30
 「さようなら原発 南部アクション9.16-鎌田慧講演会」
    産業プラザPIOコンベンションホール(参加費500円)
          (京急蒲田駅徒歩3分 JR蒲田駅徒歩13分)
    講演-鎌田慧(1000万人アクション呼びかけ人)
    報告-放射能から子どもを守る大田区内の母親たちから
          福島原発事故の避難者から
    主催-原発なくそう大田実行委員会
           http://www.cscreate.net/nonukes/
 
*9月27日(火)18:30から
 「さよなら原発!核廃絶をめざす台東集会&上野WALK」
 
 台東区は杉並区とならぶ原水爆禁止運動の発祥の地です。
 今回、1000万アクションの呼びかけに呼応し、地域の労働組合や
 個人が「台東アクション」実行委員会を立ち上げました。
 署名や宣伝行動、学習会などを取り組む第一歩の行動として、
 区内の公園で集会を開催し、皆でパレードします。
 何方でも参加できるアクションです。会社帰りの方、学生さん、
 地元の方、是非参加して見て下さい。
 
 集会-御徒町公園(台東4丁目13-3)18:30から
     集会終了後、上野かいわいをパレード
 
 主催‐さよなら原発!核廃絶をめざす台東アクション実行委員会
   【連絡先‐台東区内労組連絡会(千代田学園労組気付)03-3873-6111】
 
 
★5.原発事故 水俣病に学べ―産官学癒着の「人災」
   差別ある所に被害、被害認定に住民代表を、「救済」でなく
   「賠償」―原田正純医師に聞く 
 
○ 天災ではなく、人災。企業も国も責任回避に走る―。公害病の原点となった
水俣病と福島原発災害とは共通点が多い。水俣病研究・治療の第一人者で、熊本
大助教授や熊本学園大教授を務めた原田正純医師は「この二つは非常に似ていて
非なるもの。放射性物質による被害はもっと複雑で対策は困難だ」と語る。「水
俣の教訓を生かし、腰を据えて問題に取り組まねば」と話す原田医師に聞いた。
 
○ 福島原発事故では、空気や土に加え、高濃度の汚染水が海に放出され、魚介
類などからも高濃度の放射性物質が検出された。放出の際、複数の専門家たちは
「放射性物質は海水で薄まるので、環境への影響は少ない」などとコメントした。
 原田医師は「これを聞いて,僕は腰をぬかすほど驚いた。海で薄まるから大丈
夫なんて、学者のいうことか。水俣では海で薄められた有機水銀を食物連鎖で魚
介類が濃縮して大変なことになった。教訓がまったく生かされていない」と憤る。
当初、原田医師は原発事故は地震と津波による天災だと思った。だが、次第に
「人災だ」と確信するようになった。(中略)水俣病と原発事故の共通点に思い
をはせる。「行政は自分らに都合が良い学者だけを重用する。僕は何十年も水俣
病患者を診てきているけれど、一度も行政の委員会に呼ばれたことはない。国か
ら一銭も研究費をもらってないのは、むしろ誇りですけどね」原発の危険性を指
摘する学者たちも徹底的に排除されてきた。「原子力は国家そのもの。圧力は水
俣病の比ではないだろう」と推測する。原田医師は「被害の認定をする機関は医
者だけで構成してはだめだ。住民代表を入れる必要がある」と訴える。(中略)
 
○ 水俣病では当初「母体に守られた胎児に影響はない」という説が支配的だっ
た。しかし、「みんな同じ症状じゃないか」という当事者の母親たちの言葉をき
っかけに、原田医師らは胎盤を通じて中毒になる胎児性水俣病を初めて立証した。
 原田医師は「水俣病みたいな単純な構造で起きた病気でも、一定のめどがつく
までに50年以上かかっちゃった。原発災害では、被害者を交えて議論を公開して
いく必要がある」と強調する。「初期に健康調査をやるのはいい。だが『被害は
なかった』という言い訳に使われてはならない・・・住民の不安を取り除く目的
で調査をすると、被害の過小評価につながりかねないからだ。…住民の長期的な
健康管理や体調の異変に対応できる恒久的な窓口の設置が不可欠、一方、調査が
新たな差別を生まないようにしなければ。将来起こりうる差別にどういう手だて
を講じるのか。政治家を中心に全力で考えないと」加えて、原田医師がよく使う
のが「差別のある所に公害はうまれる」という言葉だ。「僕も最初は病気のせい
で水俣病患者が差別されていると思っていた。だが、世界各地の公害現場を歩く
うち、差別される場所に公害というしわよせがくると分かった。原発も都会で使
う電力を地方でつくり、廃棄物まで押し付けられる。・・・納税者は被害者救済
という第三者感覚ではなく、東電や国の責任を明確にしなくてはならない」
(2011.9.8東京新聞より抜粋)
 
 
★6.東京都(石原知事)の五輪招致資金を被災地に回せ
   放射能除染も進んでいないのに4000億円で老後の道楽
 
 石原都知事が掲げる2020年東京五輪のテーマは「東日本大震災からの復興」で
ある。何故、東京で五輪を開催することが「東北復興のシンボル」になるのか。
被災者にしてみれば「俺たちを自己PRに利用するな」と言いたくもなるだろう。
 それでも石原が“五輪招致ゲーム”のために「被災者」を利用したいというな
ら、積み上げてきた4000億円超の「五輪基金」の一部を被災地支援や放射能汚染
対策に回したらどうだ。それくらいやっても、決して都民は怒るまい。
 実際、震災後の記者会見では、「4000億円の五輪基金を震災復興に回さないの
か」「条例を改正すれば、使途変更が可能だ」と質問されている。断っておくが、
東京だって、震災や放射能と無縁ではない。政府の中央防災会議は「東京湾北部
地震」や「多摩直下地震」の危険性を警告している。東日本大震災を受け、防災
対策を強化する必要がでてきたのである。放射能汚染についてはもっと深刻だ。
 東京を含めた周辺地域と被災地での除染費用の総額は天文学的数字になる。毎
週のように南相馬市に足を運び除染作業を続けている東京大学の児玉龍彦教授は
「数十兆から100兆円」とはじいている。(9/7日刊ゲンダイより抜粋)
 
 
[編集部より]
 メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿を受け付けて
 います。
 「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字
以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容
をお送り下さい。宛先は、nonukes@tanpoposya.net まで。
たんぽぽ舎です。
                                   転送歓迎
         ◆ 地震と原発事故情報 緊急速報 ◆
 
 【経産省を人間の鎖で囲もう!!一万人アクション】9月11日@東京 
                              への結集を!!
 
 ☆参加の意思表示をこのメールに「参加します」と一言書いて返信して下さい☆
 
 
 当メルマガ「地震と原発事故情報」の全ての読者、とりわけ首都圏在住の読者に
強く訴えます。
 9.11ー9.19脱原発ウィークの先陣をなし、いまや「やらせ」「情報隠
蔽・操作」の総本山であることが明らかになった経産省を人間の鎖で取り囲み、彼
らの原発再稼働の目論見を打ち砕こうではありませんか。
 形ばかりの「ストレステスト」の実施をもって「原発を全て停止状態にすること
は避けたい、なんとか再稼働をめざす」ことを公言しながら、福島原発事故の収束
も原因究明もなさぬまま、今未だ3.11の余震が続き、いつまたM7越えの地震
が襲ってくるやも知れない時に、彼らは「原発」という名の怪物を野に街に解き放
とうとしています。
 既に各電力会社は「ストレステスト」の第一次テストを各原発で実施したとして
(ストレステストの実施の要請がなされたのが6月末、わずか2ヶ月間で「福島原
発事故」の教訓ーそもそもそれさえ明らかになっていないのにーを取り込んだ「ス
トレステスト」を終えたというのだ。それだけで「ストレステスト」が如何にいい
加減なものであるか伺えしれよう)、その結果を保安院に提出、「やらせ」「原発
推進」の総本山である保安院はこれまた形式ばかりの「審査」を行い、「再稼働」
にGOサインを出すでしょう。
 こうした「原発推進の総本山」たる経産省・保安院の動向は、反=脱原発を希求
する私たちにとって決して看過しえるものではありません。
 このような経産省・保安院に対して、「人間の鎖」で取り囲み私たちの怒りと要
求を突きつけましょう。おりしも上関原発の新設阻止を訴えてハンガーストライキ
で闘った仲間と九条改憲阻止の仲間が、9.11のこの包囲行動後、ただちに「原
発の再稼働阻止!上関原発新設反対!」を訴えて10日間のハンガーストライキと
座り込み闘争に入ります。
 こうした仲間たちを支え、9.19までの各地の脱原発運動に先駆けそして連帯
するためにも、是非とも本【経産省を人間の鎖で囲もう!!一万人アクション】9
月11日@東京 への参加を「地震と原発事故情報」の全ての読者、とりわけ首都
圏在住の読者に強く訴えます。
 
 当日は各地で反=脱原発をテーマとした集会・後援会が開催されますが、【経産
省を人間の鎖で囲もう!!一万人アクション】9月11日@東京 のメインのアクシ
ョンである「人間の鎖」アクションは15:30の開始です。各地の集会・講演会の後
で、あるいは途中で抜け出せば十分間に合います。
 是非とも「人間の鎖」を成功させるために15:30までに通産省別館前に集合
して下さい。
 
◆9月11日(日):福島原発震災の発生から半年
  
13:00 日比谷公園・中幸門(日比谷図書館裏)集合
    ※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m
     丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m
     都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m
13:30 デモ出発(新橋方面/東電前など通り日比谷公園まで)
15:30~17:00 経済産業省(保安院)を1万人の「人間の鎖」で包囲!
 
※原発現地からの発言あり。要請書、プラカード、鳴り物など持ち寄り歓迎。
パフォーマンスも歓迎! Ustream中継予定。いまだかつてないアクションを!
 
【呼びかけ】
9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション 実行委員会
[連絡先] ピープルズ・プラン研究所
(TEL)03-6424-5748      
(FAX)03-6424-5749     
(E-mail) contact@2011shinsai.info
たんぽぽ舎です。【TMM:No1181】
                               転送歓迎
         ◆ 地震と原発事故情報 その166 ◆
                6つの情報をお知らせします(9月8日)
 
     四国電力・伊方原発1号機が9月4日より定期検査の為運転停止
                    残る稼働中原子炉はあと11基
 
★1.放射能と食べ物・安田節子先生講演会が盛況
     交流会もなごやか。第4回(10月予定)にもおいで下さい
★2.原子力空母、核燃料輸送、死の兵器劣化ウラン団の3本を上映
     これからも続く!スペースたんぽぽ ワンコイン映像上映会♪
     次回は10月初旬!
★3.槌田敦さんの「第2次 気象学会裁判」弁論
     東京地裁・畠山稔裁判長 判決 
     「損害賠償等請求」却下、棄却される
★4.「さよなら原発品川アクション」発足総会&記念講演のご案内
     原発は停止・廃止しかない 山崎久隆講師
★5.首都圏壊滅の危機感―菅前首相に聞く
     東京が無人になる…事故一週間、背筋寒く
     玄海原発 保安院だけで再稼働判断
     日本の技術への信頼失った―脱原発へ
★6.「原発の再稼働が必要」という野田首相見解に危惧―大江健三郎さんら声明
     9月19日に5万人集会、1千万人署名募る
 
 
 
★1.放射能と食べ物・安田節子先生講演会が盛況
     交流会もなごやか。第4回(10月予定)にもおいで下さい
                                大竹菜のは
 
 9月5日(月)講師、安田節子先生をお呼びして第3回『お母さんお父さんの為
の講座』を大盛況で終えました。当日は悪天候の中遠方から来てくださる方も多
く、約70名の方が足を運んで下さいました。安田先生の長年の経験に基づいた具
体的な食品の食べ方や日本の現状など、詳しくて分かりやすいお話しにみなさん来
て良かったと言って下さいました。
 
 今回は講座の後に交流会をしました。お茶とお菓子を食べながら参加者の方同士
で日常の生活で考えていること、悩んでいること、様々な情報を交換したり、思い
を共有したり出来ました。お子様と一緒に参加して下さったお母さんで、「ずっと
来たかったけど保育付ということで今回初めて参加できて良かったです。」と言っ
てくださる方もいてスタッフとして嬉しい気持ちになりました。
 
 福島原発事故からもう少しで6ヶ月。時間が経つにつれて、放射能に慣れて危機
感が薄れて来ている事への不安を感じます。そんな中、放射能への不安を口に出す
ことが出来ないでいる方も多いのではと感じます。
 
 今回の講座を通して何より安田先生の情熱が感じられる揺るぎないお話しに心が
動かされ、これからの安全、未来を自ら勉強して守っていきたいという気持ちを共
有出来たと思います。安田先生ありがとうございました。
 
 この先もお『母さんお父さんの為の講座』、素敵な講師の先生をお呼びして企画
していきたいと思っています。どなたでも気軽に来て勉強出来る講座です。お子様
と一緒に、一人でも、ご友人を誘って、お気軽にご参加下さい。ますます繋がって
広がっていけたらと願っております。
 
 
★2.原子力空母、核燃料輸送、死の兵器劣化ウラン弾の3本を上映
     これからも続く!スペースたんぽぽ ワンコイン映像上映会♪
     次回は10月初旬!
 
 9月2日(金)に行われた3本500円の映像上映会は、告知期間が短かったに
も関わらず25名ほど参加者が集まってくれました。
 上映会で実施したアンケートでは、普段なかなか見ることができない映像につい
ての高評価と、今後も映像上映をしてほしいとの声が多くいただきました。
 また、資料用で作成した映像などは専門用語が多く、上映前に背景説明などの説
明が不足していたとのご指摘もいただいたので、前回への改善と繋げていきたいと
思います。
 
今回上映した映像は、以下の3本です。
 
・原子力空母の危険性(45分)
・東京を駆け抜ける核燃料輸送車(17分)
・見殺しにされた米軍兵士 ~米国が隠すイラク戦争「死の兵器」~(30分)
 
 そこに、たんぽぽ舎副代表である山崎久隆さんの解説と質疑応答の時間を、各ビ
デオ終了後に設け映像の中での疑問点などをすぐに解消できるようにしました。
 山崎さんの、底知れぬ知識のおかげで、上映会自体も大変有意義な勉強会とな
り、質疑応答を大変満足していただいた方がいたようです。
 
 今後も、月に2回くらいの頻度で、原発に関わるビデオを中心に映像上映会をし
ていきたいと思います。
 次回は10月の初旬を予定しております。チェルノブイリの貴重な映像を考えて
おります。
 なお、上映してほしい題材や関心のある問題などございましたら、随時お問い合
わせいただければ幸いです。
 
お問い合わせ先 たんぽぽ舎
電話 03-3238-9035
Eメール nonukes@tanpoposya.net
*『映像上映会について』とタイトルを記入した上で、御連絡ください。
 
 
★3.槌田敦さんの「第2次 気象学会裁判」弁論
     東京地裁・畠山稔裁判長 判決 
     「損害賠償等請求」却下、棄却される
 
○ 9月7日 東京地裁第721法廷13:15。気象学会提出論文「大気中のC
O2濃度増は自然現象であったVer.2.関連する事実と理論についての考察」につ
いて、その科学的欠陥を指摘できず、また論文掲載のための必要条件に反していな
いのであるから、査読者Bを差し替えの上、これを掲載する方向で論文査読を再開
する」趣旨などの民事訴訟請求は、却下棄却の判決がくだされた。槌田さんは、判
決文を控え室で回覧、傍聴者8人と、却下理由を検討した。
 
○ 第1次の科学的問題への判断は司法は回避される、という判決に対して、今回
は、気象学会を部分社会とみなし、国家は、これに介入できないという最高裁の判
例をひいて、地裁は訴えを退けた。
 槌田氏は、前回の判決理由と今回のものを十分、比較検討しなければならない
が、現在、福島原発第一の事故問題考究の著述を執筆中でゆとりがなく、とりあえ
ず、審理が充分にされていない判決として、再度、審理を請求することにしようか
…と語られた。
 
○ 東京裁判は、公判法廷は開かれず、10月も、弁論準備手続きが繰り返される
模様。多忙な槌田さんは、証拠となる陳述書はあとにまわし、求釈明準備書面を制
作すると伝えられた。よって、『応援する会』は、まだ開催予定がたちません。く
わしくは、須藤まで。
 
 
★4.「さよなら原発品川アクション」発足総会&記念講演のご案内
     原発は停止・廃止しかない 山崎久隆講師
                     加藤 孝(たんぽぽ舎元運営委員)
 
 人災である福島原発大震災は、未だに収束する目途はたっていません。
未だに情報開示も不十分であり、その責任追及もこれからです。被災地の方をはじ
め、多くの人が放射能汚染の被害に苦しみ、不安な日々を過ごさざるを得ない状況
が続いています。それに関わる行政の対応も立ち遅れています。
 
 私たちは、このような状況に甘んじることなく、品川地域で30年余反原発運動
に取り組んでいる市民運動家や反差別や平和運動に取り組んでいる市民有志が集ま
り「さよなら原発品川アクション」というグループ作りを進めてきました。脱原発
を実現するために、その一点(どのくらいの期間でそれを実現するか等意見の相違
はあります)で個人参加を原則に幅広く多様な人々があつまれば幸いです。
 
 下記の通り発足総会と記念講演を開催しますのでふるってご参加ください。
 
 「原発のない社会を目指して品川地域でさまざまな取り組みを進めるために多く
の人の力を集めよう!」
 
日時:9月12日(月)
開場:18:00 開会:18:30
会場:品川区立中小企業センター2階小講習室
   (品川区西品川1-28-3/TEL 03-3787-3041
    /東急大井町線下神明駅下車徒歩3分)
 1.総会
 2.記念講演(19:00~)
  「原発は停止・廃止しかない!フクシマ原発事故が私たちに突きつけるもの」
   講師 たんぽぼ舍 山崎久隆氏
 3.事務連絡・行動提起
 
連絡先:さよなら原発品川アクション
 〒142-0043 品川区二葉1-8-6 平和共同事務所気付
 TEL/FAX:03-3783-3307 矢吹芳郎(03?3787?0377)
 矢野秀喜(090-2466-5184) 加藤 孝(090-2433-0102)
 
 
★5.首都圏壊滅の危機感―菅前首相に聞く
     東京が無人になる…事故一週間、背筋寒く
     玄海原発 保安院だけで再稼働判断
     日本の技術への信頼失った―脱原発へ
 
○ 2日に退任した菅直人前首相が5日、本紙の単独インタビューに応じ、東京電
力福島第一原発の事故発生当初に原子炉の状態が把握できず、水素爆発が相次ぐ中
で「東京に人っ子一人いなくなるような事故に拡大するかもしれない」と、首都圏
壊滅の危機感を持ったことを明らかにした。事故の体験から「日本の技術なら大丈
夫」との考えが変わり、7月の「脱原発依存」宣言につながった。
 
○ 菅前首相は、事故4日後の3月15日に東電本店に乗り込んだ理由を「午前3
時頃、海江田万里経済産業相」(当時)から『東電が第一原発から撤退の意向を示
している』と言われた」ためと明言。「(第一と第二で)十基の原発と十一個の核
燃料プールを放置したら、何時間か何十時間の間に原子炉とプールの水は空にな
り、どんどんメルトダウン(炉心溶融)する」との危機感から、本店に政府と東電
の対策統合本部を設けたと述べた。その上で「撤退したら今頃、東京に人っ子一人
いなくなっていたかもしれない。まさに日本が国家として成り立つかどうかの瀬戸
際だった。(旧ソ連)チェルノブイリ事故の何倍、何十倍の放射性物質が出ていた
かもしれない」と説明。こうした体験から「日本の技術なら大丈夫」との考えを改
め、原発に依存しない社会を目指そうと思ったという。
 
○ 5月6日に中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の運転停止を要請した理由は
「東海地震が発生する確率が非常に高いとの研究結果があり、事故が起きたら完全
に東京と大阪の間が遮断されて、日本の経済、社会に極めて大きな影響を及ぼすか
ら」と話した。
 
○ 九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働目前に新たな安全検査の導入を決
めた理由は「(経産省原子力安全・)保安院は、私の知らないところで、保安院だ
けで再稼働を判断する従来のやり方を取ろうとした。それでは国民の理解を得られ
ないと言った」と述べ、経産省の対応を批判した。太陽光などの再生可能エネル
ギーについては「産業的にも可能性があるが、電力業界と経産省が三十年前から抑
え込んできた。それをどう突破するか。私も頑張ってやろうと思う」と述べた。高
速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)の運転再開や核燃料サイクルは「技術的に極め
て難しい。根本的に再検討する時期にある」との見方を示した。(中略)
 
○ ―もう少し見届けたかったのでは? 「与えられた条件の中で、やるべきこと
はやった。特に原発事故については、かなり進んだと思っている。再生可能エネル
ギー特措法や原子力安全庁もできたし、そういう意味では、3・11以降の課題の
大きなところはスタートが切れた」-福島県の人たちにはどんな気持ちを。「本当
に申し訳ないと思っている。『(汚染された廃棄物を一時保管する)中間貯蔵施設
を福島県内に』との方針は、3月11日に首相だったものの責任として言った」
               (菅前首相に聞く。東京新聞9月6日より抜粋)
 
 
★6.「原発の再稼働が必要」という野田首相見解に危惧―大江健三郎さんら声明
     9月19日に5万人集会、1千万人署名募る
 
○ 作家の大江健三郎さんらが6日、東京都内で記者会見し、19日に東京・明治
公園で開催する「さようなら原発5万人集会」への参加を呼び掛けた。野田佳彦首
相が定期検査中の原発の再稼働に前向きな姿勢を見せる中、脱原発運動の高まりを
内外に示すことができるか。
 
○ 会見には、大江さんのほか、作家の落合恵子さん、ルポライターの鎌田慧さ
ん、賛同人として宇都宮健児日弁連会長が出席した。(中略)今回の5万人集会は
事故半年の節目に、脱原発の流れを確実にするのが狙いだ。単独の集会としては事
故後、国内最大規模となりそうだ。「経済の立て直しのために、原発の再稼働が必
要であるという野田首相の見解には非常に危惧を覚える。経済合理性にとらわれな
い理念を掲げる勇気と見識を求める」との声明を発表した。言語学者で世界的論客
のノーム・チョムスキー氏ら米国知識人から寄せられた「集会を心から支持し、目
標を完全に共有する」とのメッセージも紹介した。(中略)
 
○ 鎌田さんは、再稼働へと動く新政権を「管直人前首相よりも脱原発について
トーンダウンしている」と憂慮。落合さんも「現在進行形で被ばくし続けている現
実を忘れていないか。命や人権をおざなりにして経済を優先している」と批判し
た。宇都宮さんは「原発で働いている労働者は常に被ばくしている。非人間的な労
働でしか原発は支えられない。原発は廃止するしかない」と断じた。
 
○ 集会は午後1時半開始。パレードも予定している。
 署名用紙は、専用のホームページ「さようなら原発 1000万人アクション」
(http://sayonara-nukes.org/でダウンロードできる。問い合わせは、同実行委員
会=電03-5289-8224。)
                       (東京新聞9月7日より抜粋)
 
 
[編集部より]
 メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿を受け付けてい
ます。
 「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字以
内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容をお
送り下さい。宛先は、nonukes@tanpoposya.net です。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1180】
                                   転送歓迎
         ◆ 地震と原発事故情報 その165 ◆
            5つの情報をお知らせします(9月7日)
 
        四国電力・伊方原発1号機が9月4日より定期検査の為運転停止
                       残る稼動中原子炉はあと11基
 
 
 
 
★1.余震と原発事故、放射能が心配。
     9月は「原発やめよう」5つの集会とデモに参加      柳田 真
★2.【原稿】連載:東京電力による業務上過失死傷罪を告発する
     その4、事故の原因は東電による安全費用の節約      槌田 敦
★3.『賛成』大半が締め切り日に集中
     女川「やらせ」シンポだけでなく 意見公募も疑惑の声
★4.鮮明にすべきに旗幟を持ち合わせていない者に政治ができるか?
     野田新首相のノーサイドを評す 
★5.広瀬 隆さん 新刊書の紹介-『原発破局を阻止せよ』
 
 
 
★1.余震と原発事故、放射能が心配。
     9月は「原発やめよう」5つの集会とデモに参加
 
                                 柳田 真
 
1.地震の余震がひっきりなしに続く。不気味だ。
 福島第一原発事故も収束が見えない。報道がめっきり減ったが、今も福島原発4
基は放射能を出し続けている。上手くいってもやっと来年1月の収束。
 福島原発事故は既に、チェルノブイリを上回っている。放出された放射性物質は
原爆約130個分以上との保安院の解析も迫られて出した。
 それなのに、まるで福島原発事故などまるでなかったかのように、原発再稼働を
いう人々に驚く。もし稼働中の原発にM7級の余震が襲ったら、第二の大惨事が起
こる。それだけは避けたい。
 
2.9月はたくさんの集会と行動が予定されている。そのうち5つにたんぽぽ舎
は、反原発自治体議員・市民連盟と共に全力で取り組みます。多くの皆さんの協力
を訴えます。
 
●9月9日(金)
 9.9こどもキューキューアクション!!~経産省&文科省に抗議~
 主催:東電前アクション
 行動:18:30 文科省旧館前で抗議行動
    19:30 経産省別館前で抗議行動
 
●9月11日(日)
 【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】9月11日@東京
 主催:9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション 実行委員会
 行動:13:00 日比谷公園・西幸門集合(霞ヶ関駅、内幸町駅)
    13:30 デモ出発(新橋方面/東電前など通り日比谷公園まで)
    15:30~17:00 経済産業省(保安院)を1万人の「人間の鎖」で包囲!
 
●9月19日(月)
 さようなら原発 5万人集会
 主催:「さようなら原発」一千万人署名市民の会
 行動:13:00~14:10 集会スピーチの後、3コースに分かれてパレード
 
●9月25日(日)
 米原子力空母は出ていけ
 行動:11:00 横須賀市・ヴェルニー公園(京浜急行汐入駅下車5分)
    11:50 デモ出発
    
●9月30日(金)
 臨界ヒバク事故12周年行動
 主催:9・30実行委員会
 行動:10:00 経産省別館前で追悼集会
    18:30 スペースたんぽぽにて学習会(東電の賠償スキームの批判等)
 
☆追伸
 経産省を囲む人間の鎖については「初めての記憶」と書いたが、実は2001年
に、9・30臨界ヒバク事故実行委員会(たんぽぽ舎ほか多くの団体)で、300
人余でおこなっていました。保安院のまわりなど主要部分はとり囲めましたが、全
部には至らなかった(人数不足)人間の鎖でした。
 
 
★2.【原稿】連載:東京電力による業務上過失死傷罪を告発する
     その4、事故の原因は東電による安全費用の節約
                                  槌田 敦
 
⑨【高圧往水系電源を改善しなかった罪、勝俣恒久】
 
 東京電力は、今回の津波を「想定外」と言い訳した。しかし、福島第一原発が
10.2メートルの津波に襲われれば、防波堤の南側からの遡上高は15.7メー
トルになるという試算結果を2008年6月に得ていた。当時の社長であった勝俣
恒久は、これについて何らの拾示をすることなく、その6月社長から会長に昇進し
た。
 その結果、同原発1-4号機のECCS高圧注水系交流電顔をタービン建屋の地
下室にすべて置いたままにして、津波により使用できなくし、事故を拡大してしま
った。
 
 日本原電東海第二原発の場合、柏崎刈羽原発事故(中越沖地震2007年)の教
訓から、非常用高圧注水横の電源を改良している最中であった。ここで津波に襲わ
れたのであるが、非常用高圧注水機の発電機2台の内対策済みの1台は津波から逃
れて、東海第二原発は事故にならないで済んだ。
 
 この地下室問題については、東京電力も以前から東知している。この福島第一原発
では後から建設した5号機と6号横では、津波から逃れた電源により発電が維持さ
れ、事故にならなかった。
 
 したがって、東京電力が1~4号機でも、ECCS高圧注水系電恵の一部を裏の
崖 の上に移すなどの改良工事をしていれば、この地震による冷却材喪失事故は防
がれたのである。この津波対策をしなかったのは、これに費用がかかるからであっ
て(朝日4月6日)、東京電気の重大な過失である。この責任は当時の社長であっ
た勝俣恒久にある。
 
⑩【1号機、非常用復水器の欠陥を放置した罪、勝俣恒久】
 
 1号機にはECCS系非常用復水器がある。これは、原子炉内の高圧の水蒸気を
外部の水で冷却した水を、原子炉に流し込む装置で電源を一切必要としない優れ者
である。ところが、今回まったく役に立たなかった。
 
 その原因は、原子炉の中で発生した水素が、非常用復水器の配管の潜まって蒸気
の流れを妨害し、非常用復水器に蒸気が届かなかったからと考えられる。配管中に
水素が潜まり冷却水が流れなくなる間者は、やはり、スリーマイル島原発事故で示
されている。
 
 また、この水素が配管に潜まる問題は、次に述べる浜岡原発に存在する同種の蒸
気凝縮系での水素爆発事故(2001年)によりよく知られていた。この間題は、
配管上部に潜まった水素を抜くことで解決できる。
 
 しかし、東京電力は、非常用復水器の配管の途中で水素を抜くための逃し弁を付
けなかった。これにより、1号機の冷却に失敗し、放射能の大量放出となったので
ある。これは必要な注意を怠った重大な過失である。
 
 
★3.『賛成』大半が締め切り日に集中
     女川「やらせ」シンポだけでなく 意見公募も疑惑の声
 
 
○ 原発に関するシンポジウムでの「やらせ」が相次いで明らかになっている。
 
 経済産業省の第三者調査委員会の中間報告会では、東北電力女川原発(宮城県女
川町、石巻市)についても国が主催した住民説明会でのやらせ疑惑を指摘した。同
原発ではプルサーマル計画をめぐるパブリックコメントでも「動員」があった疑い
があるとして、市民団体が調査するよう求めている。(小国智宏)
 
○ 市民団体が問題視
 
 先月三十日に発表された中間報告ではプルサーマル計画をめぐる①二〇〇五年十
月の九州電力玄海原発②〇六年六月の四国電力伊方原発③〇七年八月の中部電力浜
岡原発―の三件のシンポジウムで、経産省原子力安全・保安院の職員が電力会社側
に動員を要請するなどのやらせがあったと認定した。このほか、女川原発でのやら
せ疑惑とは、〇六年十月二十八~二十九日に石巻市と女川町で計三回開かれた耐震
安全性に関する住民説明会。保安院の職員が動員に関与した疑いがあるという。市
民団体「原子力発電を考える石巻市民の会」は、これとは別のプルサーマル計画を
めぐるパブリックコメントの募集を問題視している。(中略)
 
 石巻市民の会の日下郁郎さんは「前日までは約六十件だった賛成意見は、締め切
り日になって急に五倍に増えた。明らかに不自然で、組織的な動員があったとしか
考えられない」と指摘する。(中略)
 
 シンポなどのやらせ問題をめぐっては、第三者委の中間報告以外でも、北海道電
力が泊原発のシンポで社員らを動員していたことなどが発覚。全国でやらせが常態
化していた疑いが強く、第三者委の徹底的な調査が求められている。
 
                       (東京新聞9月6日より抜粋)
 
 
★4.鮮明にすべきに旗幟を持ち合わせていない者に政治ができるか?
     野田新首相のノーサイドを評す 
                 
                        浜 矩子(同志社大学教授)
 
○ なぜ、ノダナノダ。それが我々には良く解らない。解らないままに、野田新内
閣の発足を見守っている。(中略)
 
○ だが、いずれにせよ、こうもクルクル回転扉を早回しされたのでは、気合いが
抜けて来る。ついに政権交代なった二〇〇九年九月のあの昂揚感をこの人たちはな
ぜ、こんなに惜しげもなく掃き捨てて行ってしまうのか。
 
 民主党代表選に決着がついたところで、野田氏の口から「ノーサイド」の一言が
出た。組閣人事も、そこが基軸になったらしい。恩讐を超えた一致団結を目指すと
いうのも、それ自体としては結構なことだ。だが、そもそも政治の世界にノーサイ
ドなどということがあり得るのか。あっていいのか。どっち側に立って何をどう主
張するのか。そこが明確でない者がみずからを政治家と呼んでいいのか。鮮明にす
べき旗幟を持ち合わせていない者に政治が出来るか。サイド無き者は何を寄る辺に
自己主張をしていくのか。インサイダー取引が経済的規律違反なら、ノーサイダー
連合は政治的節度違反ではないのか。強いていうなら、目指すべきは、ノーサイド
ではなくてワンサイドなのではないか。一致して一つの大義を目指す。その限りに
おいて仲間割れは許されないし、あり得ない。それなら解る。だが、「これからは
ノーサイド」で行きましょう。」というのは、結局のところ、何でもありの烏合の
衆の容認と放置につながるのではないか。
                    
                        東京新聞9月6日より抜粋)
 
 
★5.広瀬 隆さん 新刊書の紹介-『原発破局を阻止せよ』
 
まえがき
   2010.11.16 「浜岡原発は止めるべきだ」
0章 2011.03.17 福島原発で本当に起こっていること
1章 2011.03.25 子供の未来奪う体内被曝の危険性
2章 2011.03.30 食物連鎖で濃縮放射能の危険な罠
3章 2011.04.05 放射能ばらまく人災に怒りの声を
4章 2011.04.12 科学的な説明と汚染観測が必要だ
5章 2011.04.19 最悪レヴェル7に慣れてはいけない
6章 2011.04.26 巨大地震におびえる原発列島 
           浜岡、六ヶ所村、敦賀…すべてが危険と隣り合わせ
7章 2011.05.10 放射能汚染の学校 学童疎開を急げ
8章 2011.05.17 浜岡原発停止から始まる希望の道
9章 2011.05.24 浜岡原発で起こった破壊事故の警告 
10章 2011.05.31 「原発全廃」でも電力不足は起こらない 
           電力九社 徹底分析 この夏も乗り切れる
11章 2011.06.07 死者3000万予測 再処理事故の戦慄
12章 2011.06.14 新型炉が続々登場 安全な原発とは
13章 2011.06.21 原発は低コストのウソ 「原発廃絶なら値上げ」は恫喝だ!
14章 2011.06.28 福島の汚染深刻 学童疎開に協力を
15章 2011.07.05 熱は太陽の恵み 賢い電気の使い方
16章 2011.07.12 最も危険な原発 玄海再開容認の愚
17章 2011.07.19 事故の責任者を刑事告発した理由
18章 2011.07.26 リニア中央新幹線 無用の浪費計画
19章 2011.08.02 中国と日本の事故 共通の隠蔽体質
20章 2011.08.09 原発で検出された10シーベルト本当の意味
 
              (朝日新聞出版 本文192P 本体1200円+消費税)
 
 
 
[編集部より]
 
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