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たんぽぽ舎です。【TMM:No1212】
                                転送歓迎
 
     玄海原発4号機が自動停止=復水器トラブル 九電、6基中5基停止
                      残る稼働中原子炉はあと10基
 
          ◆ 地震と原発事故情報 その197 ◆
           4つの情報をお知らせします(10月12日)
 
★1.横浜でストロンチウム検出 100キロ圏外では初
★2.東海第2原発 村上村長が政府(原発事故相)に廃炉要望
     人口密集立地に原発は無理
     老朽化も進行
★3.園良太さん、ごくろうさま歓迎報告会が大盛況
★4.メルマガ読者からの学習会・講演会のお知らせ
   イ.日米安保体制・核(兵器・原発)問題の源流と現在を問う
   ロ.『今だからみえる、原発と日米の関係』
 
★1.ストロンチウム横浜で初の検出
 
朝日新聞 10月12日
 
 横浜市港北区のマンション屋上の堆積(たいせき)物から、195ベクレル
(1キロあたり)のストロンチウムを、民間の分析機関が検出した。東京電力福
島第一原発事故で放出されたとみられ、結果の報告を受けた横浜市は、再検査を
始めた。
 
 検出されたのはストロンチウム90(半減期約30年)。文部科学省の調査で
は福島県内や宮城県南部など福島第一原発から100キロ圏内で検出されている
が、約250キロ離れた横浜市内では初めて。
 
 場所は築7年の5階建てマンション屋上。7月、溝にたまった堆積物を住民が
採取し、横浜市鶴見区の分析機関「同位体研究所」で測定した。放射性物質が蓄
積しやすい条件とみられるため単純に比較できないが、4~5月に福島市内の土
壌から検出された77ベクレルと比べても高い値だ。
 
 同じ堆積物からは6万3434ベクレル(1キロあたり)のセシウムも検出。
 
 京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんは「原発事故に伴い、横浜で検出さ
れても不思議ではない。価は高いが、高濃度のセシウムが出ている場所なら納得
できる。濃縮されたものだろう」と話している。
 
事故当初からストロンチウムの検出は「していないだけ」と考えられてきたが、
その通りでした。今後、他の地域でも検出はされるでしょう。セシウムとの比率
を考えるとセシウムの方が問題は大きいと思われますが、ストロンチウムは骨に
溜まるために食品を通じた生体濃縮を考えると安心はできません。世田谷区でも
4μSv以上の汚染が見つかっています。人口も多く大変気になります。(原田)
 
 
★2.東海第2原発 村上村長が政府(原発事故相)に廃炉要望
人口密集立地に原発は無理
老朽化も進行
 
 
○運転開始から30年以上たつ日本原子力発電(原電)東海第2原発について、東
海村の村上達也村長は11日、細野豪志原発事故担当相らを訪問し、「30キロ圏内
に100万人の人を抱え、原発立地条件として不適切かつ老朽化している」として
廃炉を求める要望書を提出した。(略)「原子力安全委員会や原子力安全・保安
院の信用失墜が著しく、新たな原子力規制体制の確立なしに原発再稼働は受け入
れられない」と指摘。原発再稼働受け入れ条件としては福島第1原発事故避難者
への十分な対応が不可欠とし、▽国の原発政策の中身、基準を明らかにすべき▽
原子力センター構想への速やかな支援―などを求めた。
○「(略)細野氏からは『具体的で貴重な提言を頂いたので考えさせていただく』
との回答があった」と説明した。
 
【日本原子力発電の話】村上村長がどのように発言したか詳細に承知していない
ので、コメントできない。当社としては引き続き東海第2発電所の安全性向上対
策を着実に実施するとともに、今後新たな知見が得られた場合には迅速かつ的確
に必要な対策を追加し、発電所の安全確保に万全を期していく。
 
☆東海第2原子力発電所(東海村白方) 日本原子力発電が1978年11月に
営業運転を開始した沸騰水型軽水炉。出力110万キロワット。東日本大震災の
津波被害で非常用発電機3台中一台が一時、使用不能となるトラブルがあったが、
3月15日未明に安定的な冷温停止状態に至った。(2011.10.12.茨城新聞より抜
粋)
 
 
★3.園良太さん、ごくろうさま歓迎報告会が大盛況
不当逮捕は明らか!120名で賑わう。懇親会は夜中11時までも。
1、10月8日(土)夕方6:00~11:00の5時間、スペースたんぽぽ
 は120もの人で超満員。I部~III部とも盛り上がりました。I部は、9・2
 3デモで不当逮捕された園良太さんが獄中体験(新宿1号)をレジュメに書い
 て詳しく報告。不当逮捕の詳細と粘り強く戦い抜いた本人と救援対策の活動が
 紹介されました。10分間の不当逮捕の瞬間映像にも全参加者の視線が集中。
 
○9・11デモで不当逮捕されたフランク夫妻があいさつ、右翼と警察の不当逮捕の様子が明らかになりました。
 
2、II部は参加者からの意見
○園良太さんの本『僕が東電前に立ったわけ』の出版社の代表があいさつをし、
出版に至るエピソードを紹介
○東電前アクションの若者からの報告
○ホットスポットの千葉県流山市の日下部さんから、元凶の東電千葉東葛支店包
囲デモ(11月12日)の協力アピール
○9・11のデモで不当逮捕された日高さんのなまなましい証言的話
○たんぽぽ舎のHさんから、園さんへ『大型のハンドスピーカー』の贈呈―大拍

3、懇親会(飲み会)
 110人が参加してムンムンの2時間飲み会+食べ放題の交流会。東電前アク
ションのMさんのあいさつの後、飲み会が始まりました。鈴木千津子さん(たん
ぽぽ舎共同代表)のお寿司6桶の差し入れもあり、たくさんの一品料理持ち込み
もあり、とても豊富な「飲み+食べ会」10時までの予定が1時間も延びました。
何人かの人々のアピールがありました。(みんな聞いてくれたかな?)
 
スペースたんぽぽでビニールシートを敷いての飲み会は初めての試み。園さんを
囲んでの『ご苦労さん、歓迎報告会』は、大変盛況のうちに終了。反原発「力」
を「倍増」させて、「お返し」しようのスローガンどおりの集会になりました。
(柳田)
 
 
★4.メルマガ読者からの学習会・講演会のお知らせ
イ.──サンフランシスコ講和条約・日米安保締結から60年──
日米安保体制・核(兵器・原発)問題の源流と現在を問う
 
講 師:浅井基文さん *元外務省、広島平和研究所所長(2005.4-2011.3)
 
日 時:10月15日(土)午後5時45分開場(6時開始)
場 所:文京区民センター(2A会議室)*地下鉄春日駅、後楽園駅
資料代:500円
**************************
 いまから60年前の1951年9月8日に調印されたサンフランシスコ講和条約に
よって日本は国際社会へと復帰した。しかしそれはソ連、中国などを除くいわゆ
る「片面講和」であり、占領軍である米軍の引続く日本駐留(基地の自由使用)
を認める日米安保条約と同時に結ばれたものであった。これによって冷戦時代に
おける米国の世界戦略のなかに日本は明確に位置づけられ、そして日本は、米国
へ「主体的・積極的に」従属する道を歩み始めたのである。
 こうしたアメリカ主導、日本の主体的な従属の構造は、60年経った今日まで、
冷戦期、冷戦後を通じて一貫して続いている。
 日米安保体制の中で、米国は、沖縄の占領継続、返還後は「密約」により極東
アジアにおける核戦略を貫徹し、日本は米軍戦力を補完する形での、再軍備、軍
拡を進めてきた。さらには、米国の世界的な核管理体制を、原発推進といったか
たちで支え、(核武装の野望を含みこみながら)原発大国となっていった。
 一昨年の「政権交代」以降、普天間基地の移設をめぐって如実に示された、ま
ともな外交交渉すらできないと言う日本政府の対米従属姿勢、「3.11」の大震災
に伴う福島原発事故により露呈された「核の平和利用」の「安全神話」の崩壊、
さらには尖閣諸島、北方領土などの領土問題。それらはいずれも講和条約にその
源流を持つ。いまこそ、この60年の再検証を踏まえ、そこからの転換が求められる。
 日米安保を中心とした日本の外交問題、核問題等に詳しく、積極的な発言を続
けられている浅井基文さんをお招きして、たっぷりとお話を聞き、考える契機に
したいと思います。ぜひご参加下さい。
 
主 催:反安保実行委員会
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-21-7 静和ビル2A
       淡路町事務所気付 Tel&Fax:03-3254-5460
 
ロ.『今だからみえる、原発と日米の関係』
 
タイトル:『今だからみえる、原発と日米の関係』
講  師:孫崎 享(まごさき うける)/元外務省・国際情報局長、防衛大学
          教授など歴任
日  時:2011年10月15日(土)18時~21時
場  所:かながわ県民センター402
参加費用:500円
主  催:時をみつめる会
facebook:http://on.fb.me/qxJMZy
申し込み:tokimitukai@gmail.com
 
 マスメディアがどうも変だ!と私たち「時を見つめる会」は過去に金平茂紀さ
ん(TBS『報道特集』キャスター)他のジャーナリストの方々をお呼びして講演
会を行って来ました。
 今回10月15日の講演会では『日米同盟の正体』等の著書のある元外交官・
孫崎享さんをお呼びし、福島第一原発事故における報道の在り方や、日本の原発
政策とアメリカとの関係について、お話しして頂きます。
 孫崎さんはこの間、ご自身のtwitter(http://twitter.com/magosaki_ukeru
等を通じて日本の原発政策の欺瞞と、マスメディアの報道姿勢を強く批判されて
来られました。
 外交官という特殊な仕事をしてきたからこそ見える、原発政策とアメリカとの
関係について多いに語って頂きます。
 さらにより踏み込んで、日米の安全保障について、TPP問題についてもお話し
して頂きます。
 お仲間やご友人をお誘い合わせの上、ぜひ参加ください。
 皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1212】
                                転送歓迎
 
     玄海原発4号機が自動停止=復水器トラブル 九電、6基中5基停止
                      残る稼働中原子炉はあと10基
 
          ◆ 地震と原発事故情報 その197 ◆
           4つの情報をお知らせします(10月10日)
 
★1. 院内交渉速報 10月7日 原発の運転再開を止めよう!政府交渉
★2.原発に大甘―教科書検定の真相
     文科省が安全神話を”強要”したので
     原子力ムラも監視の目―出版社委縮して批判書けず
★3.メルマガ読者からの学習会・講演会のお知らせ
 イ.なかはら平和セミナー「とことん原発を考えよう」 公開講座
    「福島原発で何が起こったか~私たちの未来はどうなる~」
 ロ.『今だからみえる、原発と日米の関係』
★4.放射能から子孫を守りたい
     食品と暮らしの安全基金 小若順一氏の新刊小冊子の紹介
 
 
 
★1. 院内交渉速報 10月7日 原発の運転再開を止めよう!政府交渉
 
                               木村 雅夫
 
 昨日(10月7日)の標記政府交渉に参加しました。
 
 13時から18時過ぎまでの長丁場でしたが、一定の成果が得られた良い交渉
だったと思います。今朝(8日)の東京新聞の報告を添付しながら、得られた
(有益)回答を簡単に報告しておきます。
 なお、いくつか追加の宿題を出し文書で回答をもらうことになっています。
 まとめの詳細は美浜の会の方がされます。
 
◎政府交渉
保安院3名、経産省大臣官房1名、原子力安全委員会2名、原子力安全対策検証
委員会(?)1名を迎えての交渉で次のことが明確になった。
 
1 地震による配管破損の可能性について(保安院)
・1号機の地震の影響について
 逃し安全弁を開いた(東電説明)証拠は無い。
 地震応答解析では配管は壊れないはず(但し、老朽化を配慮していない)だ 
 が、津波到達前に配管破損(こちらの推測)が無かったとは断言できない。
 詳細は今後調査する。事故調査委が12月26日に中間報告を出す。
・3号機について IAEAへの報告で「HPCI系統からの蒸気流出の可能性がある」
 と記述したことは撤回していない。
 
2 耐震安全性の評価について(保安院)
・東電報告では配管等の老朽化を考慮していなかった(あとでこの言葉を撤
 回)。
 
3 ストレステストの判断基準について(保安院)
・ストレステストはシミュレーション。種々計算して尤度(ゆうど)を求めて評
 価するが、評価基準は決まっていない。
・田口談:ストレステストについては、立地現地で求められる説明はすべて行
 う。
 
4 原子力安全委員会の権限について(安全委)
・(最初の答弁)委員会は運転再開について判断することになっていない。
・ストレステストについては、保安院の評価の妥当性を判断する。
・(泊営業再開と同じことをやるのかなどの抗議を受けて、首相の答弁どおり)
 原子力安全委員会は保安院の報告を確認する。
・但し良否の判断基準は今は無い。
 
5 やらせ問題について(経産省大臣官房)
・浜岡、玄海、伊方、新潟などの現地の方がやらせシンポジウムの実態を訴え 
 た。
・(回答)第3者委員会により、8月末に中間報告、9月末に最終報告、10月
 4日に再発防止に向けた取り組み方針を発表した。調査の詳細資料は公表でき
 ない。
・(追加要請)報告は、シンポジウムの目的として原発安全性を理解させること
 であることが問題、報告書を撤回し調査をやり直せ。経産省は信用できない、
 資料を全て公表せよ。やらせの誤った評価で稼働開始した原発をすべて止める
 ことを保安院も安全委員会も検討せよ。
 
6 その他
福島原発事故が収束せず原因究明もできていない中で、運転再開は許されない、
ということを強く訴えた。
                    (福島原発事故緊急会議MLより)
 
[参考]
 
 国あいまい回答 市民「ストレス」
 原発耐性評価「基準なし」 内容みてから検討」に怒号
 
 原発に反対する全国各地の市民団体が連携し、ストレステスト(耐性評価)な
どに対する疑問点を原子力安全・保安院など国側にただす“政府交渉”が、七
日、参議院議員会館で催された。だが国側の説明は煮え切らず、あいまいな説明
に始終。市民団体側には“ストレス”がたまる形となった。   (鈴木秦彦)
 
 (略)
○とりわけ、質疑が集中したのは福島原発事故の原因だ。市民団体側は福島原発
の事故では、津波の前に地震によって1号機の非常用復水器系の配管が破損して
いた疑いが濃いとみており、この点についてただした。
 地震を事故原因とみる見方は、地震発生から約三時間後の午後五時五十分に原
子炉建屋内で高い放射線量が測定されており、この現象は午後六時二十分ごろに
「逃がし安全弁」から蒸気が流失し、格納容器内の圧力が高まったとする保安院
のシナリオでは説明がつかないという疑問が根拠になっている。
 これに対する保安院などの回答は「主要な配管などについては地震動によって
加わった力は許容範囲内だったと確認されており、安全機能に問題は発生してい
なかったと考えている」だった。
 しかし、市民団体側が「逃がし安全弁が開いていたという証拠はあるのか」と
追及すると、政府側は「…」。(略)
 
○この後、各地の原発で実施中のストレステストをめぐって、市民団体側の怒り
が爆発した。
 政府は設計段階の想定を超える地震や津波にどこまで耐えられるかを電力会社
に調べさせ、その結果を保安院が評価。原子力安全委員会が確認するという手順
で再稼働を探っている。
 しかし、テスト結果を判断する基準について尋ねられた保安院の担当者は「明
確な基準があるわけではない」と回答。
 「基準がないのにどう判断するのか」と突っ込まれても「テストはあくまでシ
ミュレーション」「事故が収束して、すべてのデータが出るまでは評価しないと
いうことではない」とあいまいな答えに始終した。
 さらに原子力安全委員会の担当者も「基準はない。内容を見てからの検討にな
る」と答えたため、「えーっ」「逆だろう」「経済界の論理じゃないか」などと
会場は怒号に包まれた。
 
○同席した社民党の福島瑞穂党首が「問題を出した先生が答えがわからないま
ま、答案が出てきてから考えるというのと同じだ」と例えると拍手が湧き起っ
た。(略)
             (東京新聞10月8日『こちら特報部』より抜粋)
 
 
★2.原発に大甘―教科書検定の真相
     文科省が安全神話を”強要”したので
     原子力ムラも監視の目―出版社委縮して批判書けず
 
○小学生になれば、あらゆる子どもが手にする教科書。そこでの記述で原子力発
電の安全性を強調し、危険性をそぎ落としていたらどうだろう。ただ、それが現
実だ。教科書執筆者の証言などから、原発を推進する政府や原子力ムラが教科書
に神経をとがらせ、”安全神話”を守ろうとしてきた実態が浮かび上がった。や
らせなど原発の「世論偽装」が焦点になる中、これも同類の問題ではないのか。
 
○一九八〇年九月、中学校「地理」の教科書を出していた出版社「日本書籍(す
でに倒産)」に文部省(当時)の担当者から電話が入った。「科学技術庁(同)
から原発に関する記述にクレームがついた。自主訂正してもらえないか」この教
科書は前年度に検定が終わり、各教育委員会の採択も済んでいた。修正を求める
のは検定段階が通常で、それ以降に連絡が来るのは異例中の異例だった。この部
分を執筆した東京都の元足立区立東島根中学校教諭の大谷猛夫さん(64)は「何で
こんな遅い時期に言ってくるのか、と不思議で仕方がなかった」と振り返る。結
局、「細かい部分でもめてしょうがない」(大谷さん)と考え、「放射線もれの
危険という問題があり」という記述を「放射能に対する不安があり」に直した。
「発電所建設予定地では、どこでも住民の強い反対運動がおきている」という部
分も、「住民の反対運動がおきている」という平板な表現に変えた。大谷さんは
「なぜ指摘を受けたか分からない」と話すが、この年は米スリーマイル島原発事
故が起きた翌年。検定後に記述に気付いた何者かが、無理にでも直させようとし
たと推測される。(略)大谷さんが体験した”圧力”はこの時だけではない。八
二年度検定の教科書でも」「危険」や「反対運動が」という文言が問題視され、
「不安」と「反対運動も」に書き換えざるを得なかった。(略)「原発が少ない
燃料で多くのエネルギーを生むとか、二酸化炭素(CO2)を出さないとか、そ
れはそれで事実でしょう。でも被ばく労働者が存在したり、放射性廃棄物の処理
が簡単にいかないといったことも事実。これからは、マイナス面も含めて原発の
実態がきちんと書かれた教科書が出ることを望みます」
 
○例えば、九三年度検定の高校「政治経済」の教科書。「チェルノブイリ原子力
発電所の事故は、放射能汚染の恐ろしさを人々にあらためて認識させた」という
部分について、「原子力発電の長所と短所の両面に配慮して記述すべきだ」とい
う検定意見が付き、「さまざまな問題を持つことも否定できない」とトーンダウ
ンさせられた。「原子炉の解体、放射性廃棄物の管理費用は膨大なもので、発電
コストはかなり高いものになる」と記述された二00五年度検定の高校「現代社
会」の教科書では、「コストについての記述が断定的に過ぎる」という検定意見
が付いた。原子力ムラも教科書に目を光らせてきた。中核の社団法人・日本原子
力学会の原子力教育・研究特別専門委員会」(二十二人)は九六年以降、小・中
学校、高校の教科書などを検討し、文科省や出版社などに提言している。(略)
 
○立正大の浪本勝年教授(教育政策)は「国の政策を是認し、批判的なことを書
かないようにしないと合格しないのが、検定制度の現実だ。現場の教師らも加え
た第三者委員会で検定をやるなど、開かれた教科書づくりを進める必要がある」
と制度の見直しを求める。(略)
 
○【デスクメモ】公教育は国民国家と不可分だ。だから、時の権力の意思と離れ
られない。その分、根は「やらせ」より深い。そうした国家の思惑から自由にな
るのに近道はない。ネット世論なるものも、操作される危うさでは同じだ。少数
意見に耳をそばだたせ、自ら考えること。それも福島原発事故の教訓としたい。
             (東京新聞10月7日『こちら特報部』より抜粋)
 
☆東京新聞『こちら特報部』田原 牧記者 スペース たんぽぽ講演 
 10月14日(金) 18:30~21:00 資料代1000円
 
 ご来場お待ちしています。
 
 
★3.メルマガ読者からの学習会・講演会のお知らせ
 
 イ.なかはら平和セミナー「とことん原発を考えよう」 公開講座
    「福島原発で何が起こったか~私たちの未来はどうなる~」
 
講演会 なかはら平和セミナー「とことん原発を考えよう」 公開講座
     「福島原発で何が起こったか~私たちの未来はどうなる~」
 
講 師:  原子力資料情報室・共同代表 伴 英幸氏
日 時: 10月12日(水) 18時半~20時(開場:18時)
会 場: 中原市民館 多目的ホール(2階)
     (JR南武線・横須賀線、東急東横線 武蔵小杉駅より徒歩3分)
参加費: 無料
申込み: 不要、当日先着 (定員150人)
主 催: 川崎市教育委員会(実施機関:中原市民館)
     中原市民館 平和・人権学習 公開講座
問い合わせ: 電話 044-433-7773
   http://www.city.kawasaki.jp/88/88nakasi/home/index.htm
 
 
 ロ.『今だからみえる、原発と日米の関係』
 
孫崎享さんの講演会をご案内します。皆さまのご来場をお待ちいたします。
【転送・転載をよろしくお願い致します】
 
タイトル:『今だからみえる、原発と日米の関係』
講  師:孫崎 享(まごさき うける)
             /元外務省・国際情報局長、防衛大学教授など歴任
日  時:2011年10月15日(土)18時~21時
場  所:かながわ県民センター402
参加費用:500円
主  催:時をみつめる会
facebook:http://on.fb.me/qxJMZy
申し込み:tokimitukai@gmail.com
 
 マスメディアがどうも変だ!と私たち「時を見つめる会」は過去に金平茂紀さ
ん(TBS『報道特集』キャスター)他のジャーナリストの方々をお呼びして講
演会を行って来ました。
 今回10月15日の講演会では『日米同盟の正体』等の著書のある元外交官・
孫崎享さんをお呼びし、福島第一原発事故における報道の在り方や、日本の原発
政策とアメリカとの関係について、お話しして頂きます。
 孫崎さんはこの間、ご自身のtwitter
 ( http://twitter.com/magosaki_ukeru ) 等を通じて日本の原発政策の欺瞞
と、マスメディアの報道姿勢を強く批判されて来られました。
 外交官という特殊な仕事をしてきたからこそ見える、原発政策とアメリカとの
関係について多いに語って頂きます。
 さらにより踏み込んで、日米の安全保障について、TPP問題についてもお話
しして頂きます。
 お仲間やご友人をお誘い合わせの上、ぜひ参加ください。
 皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。
 
 
★4.放射能から子孫を守りたい
     食品と暮らしの安全基金 小若順一氏の新刊小冊子の紹介
 
 食品と暮らしの安全基金(旧日本子孫基金)の小若順一代表が、福島原発事故
の放射能を心配して、『放射能から子孫を守りたい』という小冊子(本文13
頁)を出された。旧日本子孫基金の昔からずっと、遺伝とDNAを考えてみえた
団体だけに深い洞察によるやさしい文章です。主な内容は―
 
第一章 耳なしウサギの警告
第二章 重要な遺伝毒性
第三章 チエルノブイリ原発事故の被害
第四章 放射能を避ける
第五章 放射能を防ぐトッピングメニュー
 
定価200円(送料80円) たんぽぽ舎でも扱います。
 
NPO法人「食品と暮らしの安全基金」
 TEL.048-851-1212
 FAX.048ー851-1214
たんぽぽ舎です。【TMM:No1211】
                           転送歓迎
 
          ◆ 地震と原発事故情報 その196 ◆
             3つの情報をお知らせします(10月8日)
 
  ★1 情報公開をすると警察とマスコミの横暴さがよく分かる
    ー9・11新宿原発やめろデモの実例から
 ★2 元原発作業員が語る実態-ひどい、むごい電力会社の指示
      「線量計外して」拒める雰囲気なく、指示何度も全員が従う・・・
 ★3 メルマガ読者から掲載依頼(4つ)
          集会、学習会のお知らせ
 
★1 情報公開をすると警察とマスコミの横暴さがよく分かる
    ー9・11新宿原発やめろデモの実例から
    9・11デモコースを定例の公安委員会会議をへずに、
     警察が勝手に変えるのは不当なやり方だ。
 
 原発デモを報道しないマスコミが9月11日の新宿反原発デモを取り上げた。中身は
12人もの逮捕者が出たことがメインで警察に暴力を振るったとある。
そんなバカな!ということで、東京都公安委員会と警視総監あてに情報公開請求
をして、資料が公開された。
 
●警視総監あて
1)9・11新宿原発やめろデモのデモコースを変えた理由の分かる文章
 
 コース変更の理由として、(東口広場が工事の為)面積が狭く混乱が発生、
新宿3丁目で交通渋滞が起きる、デモ参加者と歩行者のトラブルの発生が危惧
などあげている。
 東口広場の工事は別にデモの前にする必要はないし、そもそも交通整理や
トラブルの発生を抑えることは警察の役目!
 次から次に逮捕者を作り出しデモを混乱させた警察がこんなこと言えるのか?
 
2)9・11新宿原発やめろデモの逮捕した件に対して、マスコミ向けに発表した
 文書
 
 公安部が(自称)二木信(30歳)と発表。そのまま自称をつけて報道した某紙。
 新聞記者としての誇りはないの。それと公務執行妨害で逮捕された11人は警察官
に対し、暴行を加えたことになっているが、現行犯にも関わらず誰も起訴されない
ってありえるの?
 12人逮捕をでかでかと報道するなら、その後もきちんと報道しなさいよ。
 
●東京都公安委員会あて
 
 9・11新宿原発やめろデモのデモコースの変更が話し合われた日の東京都公安
委員会の議事録とその際の配付資料。
 
 集合地点・解散地点とも変更し、デモコースを大きく迂回させたらそのことが無用の
混乱を生む原因だ。
 それより何より、デモ申請後のデモコースを定例の会議を通さず警察が変えること自体、
公安委員会の存在を疑われる行為だと思います。
情報公開を通して警察とマスコミのいい加減さが見えてました。皆様も是非、警視庁宛の
情報公開請求をお勧めします。詳細は以下にて。
 
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/sikumi/koukai/kaiji1.
 
★2 元原発作業員が語る実態-ひどい、むごい電力会社の指示
「線量計外して」拒める雰囲気なく、指示何度も全員が従う
「低線量の被ばくは害ない」という安全教育は洗脳―まちがい、ガンになった
素人が支える構図 今も
 
○1980年代から2008年夏まで、足掛け10年以上にわたって全国の原発を渡り歩き、プラン
ト建設や定期検査に従事してきた60代の元作業員が、自らの体験を「原発放浪記」
(宝島社)と題した手記にまとめた。「当時の自分は本当に無知だった。今となっては、
気味が悪くてもう働けない」と振り返る。そのワケを尋ねると―。
○「東京電力福島第一原発の事故後、『低線量の被ばくならたいしたことはない』と学者が
メディアに話していると知り、腹が立った。専門家を名乗るなら、そんな無責任なことを言
ってほしくない」静岡県御前崎市の中部電力浜岡原すぐそばの発喫茶店で、取材に応じた
川上武志さん(六四)の言葉には、健康不安を抱える”原発被ばく者”としての怒りがにじん
でいた。出身は岡山県倉敷市。原発とのかかわりは八〇年、「協力会社」の下請け作業員
として、四国電力伊方原発2号機(愛媛県)の建設工事に派遣されたのが最初。八二年から
定期点検中の原発にも派遣されるようになり、使用済み核燃料プールの除染や配管の交換工
事など、放射線管理区域内で仕事をするようになった。原発で働く作業員の被ばく履歴を、
一元的に管理している財団法人放射線影響協会の放射線従事者中央登録センターが保管して
いる記録には、東北から九州まで各地の原発計六カ所での川上さんの勤務歴とともに、作業
で被ばくした放射線量が載っている。それによると、川上さんの累積被ばく線量は二七・一
七ミリシーベルト。厚生労働省は福島原発事故に関して、作業員の被ばく線量上限を一〇〇
ミリシーベルトから二五〇ミリシーベルトに引き上げた。
○ただ、川上さんの数値は正確とはいえない。なぜなら川上さんは過去、被ばく線量を測る
線量計を着けずに管理区域で作業をしたことが何度もあるからだ。定期検査中の関西電力美
浜原発(福井県)で働いていた八三年のある日。元請け会社の監督者から、首にかけていた
線量計を外すよう言われた。その場にいた同僚数人は全員、その”指令”を拒まなかった。
「定められた被ばく線量を超えてしまうと、以後、仕事が出来なくなってしまう。私以外は、
監督者を含めその時点ですでに上限ぎりぎりだった」川上さんは、数値に余裕があったが
「一人だけ拒否して、密告するのではないかと疑われるのが嫌だった」ため、素直に従った。
その後、同原発だけでさらに四回、線量計を着けずに管理区域内で作業にあたった。
「外して作業するのは特別なことではなく、とても拒めるような雰囲気ではなかった」と話す。
川上さんが原発関係の仕事から退いた後の〇九年、大腸がんが見つかった。診断結果は
『ステージ』。手術後の経過はよいという。現在、地元の労働基準監督署にお労災申請し、
その結果を待っている。(略)
○作業員を集めた安全教育の席で、講師を務めた電力会社の社員を名乗る男性が、被ばくの
危険性について詳しく説明しなかったばかりか「低線量の放射線は害ではなく、健康のため
によいと言われています」と話したことを、川上さんは今も鮮明に覚えている。「素人を
危険が伴う現場で働かせる以上、正しい知識を与えるのは必須であり、安全教育もそれが
目的のはずだ。真実を語らなくてはいけない立場の人間が、とんでもないウソをついていた。
なのに、当時の私は全く気付かず、素直に信じ込んでしまっていた」(略)
○「原発の運転は、定期検査時などに作業員の被ばくなしでは成り立たない。その危険性を
認識していたら、あんな現場では誰も働きたがらないはず。十分な知識を与えられない人た
ちが支えている構図は、今も変わっていないのではないか}
                                      (2011.10.6東京新聞『こちら特報部』より抜粋)
○ ※なお東京新聞『こちら特報部』、田原 牧記者講演会が、スペース たんぽぽにて、
10月14日(金)18:30―21:00まで催されます。
 
 
★3 メルマガ読者から掲載依頼(4つ)
  メルマガ読者から集会や学習会のお知らせが届いていますので、掲載します。
 
イ 10月9日「怒りのドラムデモ」@渋谷
   (デモ紹介)原発反対の思いを音に託そう!
 
 福島原発事故後、様々な形で原発に反対を表明するデモが行われていますが、明日は
渋谷で「怒りのドラムデモ」が開催されます。YouTubeで最近の原発反対のデモ動画を
見れば、ドラム隊が打ち鳴らす軽快なリズムでデモ行進するシーンが登場しますが、
この日はなんとデモ全体がドラム隊です。
 なお打楽器に限らず音の出るものなら何でもOK、プラカードや手ぶらでの参加でも
歓迎!とのことです。が、せっかくなのでぜひ何か音の出るものをもって集まりましょう!
 
10月9日(日)「怒りのドラムデモ」@渋谷
16:15 恵比寿公園集合(日比谷線恵比寿駅4番出口より30秒/JR恵比寿駅より3分)
16:45 デモ出発
18:20ごろ 神宮通公園ゴール後、流れ解散
http://protestofdrum.blogspot.com/
       主催:怒りのドラムデモ実行委員会
 
               (紹介 いろりばた会議 今井)
 
ロ 震災から7カ月 10・11集会!!
  「今こそ脱原発を!杉並から」-福島県双葉町の現場から、
     映画上映と石丸小四郎さんのお話を聞く-
  
  第一部:福島第一原発、22年前(ドキュメンタリー映画)
       「あしたが消える~どうして原発?」上映
  第二部:石丸小四郎さん講演会(双葉町の現場から)
       「フクシマの過去・現在・未来」
  日時 10月11日(火) 開演18:00~(開場17:30)
  会場 杉並産業商工会館 3F(JR阿佐ヶ谷駅または地下鉄南阿佐ヶ谷駅下車)
  会費 1000円(映画上映含む)
  
  主催 集会実行委員会
     問い合わせ 090-8518-7171(斉藤)
         090-8380-5601(市来)
 
ハ 田中優さんと一緒に考えよう!戦争も原発もない未来
 
 10年間にも及ぶ対テロ戦争と数え切れない犠牲、3月の原発事故以来、拡大して
いく放射能汚染。なぜ、こんなひどい世の中に???問題の奥底にあるのは「誰かの
犠牲を前提とした社会」なんじゃないか。「自分が良ければOK」と、それから
目を背けてきた私達「フツーの人々」なんじゃないか。
 暴力も放射能汚染も、もうゴメン。人も地球も壊していくやり方には、もう手
を貸したくない。どうしたら、戦争も原発もない未来を実現できるのか。ポジテ
ィブで目からウロコのわかりやすい講演が大人気の田中優さんをお招きして、一
緒に考えていきたいと思います。是非、ご参加下さい!
 
 日時:10月11日18時半~(開場18時)
 
 場所:明治大学駿河台校舎リバティータワー9F-1094号室
   (東京都千代田区神田駿河台1-1 )
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
 
 参加費:500円
 
  主催:イラク戦争の検証を求めるネットワーク
  共催:現代思想史研究会
 
ニ  岩国米軍基地に反対する田村順玄(岩国市議)さんの講演会のお知らせ!!
  10月16日(日)13時開始(12時30分開場)、 スペースたんぽぽにて。
 
 山口県の岩国米軍基地は、米軍再編によって厚木の空母艦載機が移駐し、百機を
こえる米軍用機が常駐する極東最大規模の出撃基地になろうとしています。騒音・
墜落など基地被害の軽減と称し、岩国基地滑走路を沖合いへ移転し、埋立てで削っ
た愛宕山に住宅開発する話は、まっかな嘘でした。06年3月の住民投票では、
9割が艦載機移転・愛宕山米軍住宅に反対。政府の住民無視と基地強化に、岩国
市民は負けない。基地沖合拡張埋立無効の訴訟、爆音訴訟、愛宕山米軍住宅反対
の訴訟、座り込みが続いています。岩国から田村順玄市議を招き、講演集会を行います。
参加と支援を訴えます。
     (アジア共同行動(AWC)首都圏 担当:峰)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1210】
                           転送歓迎
 
          ◆ 地震と原発事故情報 その195 ◆
             3つの情報をお知らせします(10月7日)
 
 ★1.10月の学習会・上映会のお知らせ
 ★2.不当逮捕から釈放されました。10/8ご苦労さん、歓迎報告会&
     「10.10脱原発集会とウォーク in 仙台」にぜひお越し下さい(園良太)
 ★3.メールマガジン読者からの掲載依頼 講演会・2つです
    イ.10/8『震災と原発によるごみを どう扱うべきか』
    ロ.10/9田中優さん講演会~自分の意思で開く未来~
 
 
★1.10月の学習会・上映会のお知らせ
   放射能が食物・水・空気・大地・海を汚染した!
   もう原発やめよう・学習会
   ◆参加歓迎・豊富な資料と討論
 
イ.「そのさん、ごくろうさん 歓迎・報告会」
  原発反対力を「倍増」させて「お返し」しよう
    日  時:10月8日(土)18:00-22:00
    会  場:「スペースたんぽぽ」
   第1部・2部 本人の話、みなさんのお話 資料代:500円
   第3部 懇親会 同じ会場 会費 1000円
 
ロ.「ドイツ緑の党 副代表を囲んで話し合い」
   テーマ:脱原発―どんな社会をめざすのか
  日  時:10月12日(水)18:00―21:00
  会  場:「スペースたんぽぽ」
    資料代:1000円
    連絡先:情況出版 大下さん
 
ハ.「東京新聞こちら特報部 田原牧記者 講演」
    福島原発事故を報道して―特色・感想・特ダネ
    日  時:10月14日(金)18:30-21:00
    会  場:「スペースたんぽぽ」
    資料代:1000円
 
ニ.原発を止めるための、「私のアイディア」を出しあう会(第2回)
    6万人集会高揚後、何をするか、できるか、みんなで案を出し、
    討論する
    日  時:10月15日(土)18:00-21:00
    会  場:「スペースたんぽぽ」
  資料代:500円
 
ホ.石丸小四郎さん(福島県で長らく原発反対に取り組んできた方)
    原発現地で震災に遭って・実体験からのお話
    資料豊富
    日  時:10月16日(日)13:30-16:30
    会  場:たんぽぽ舎
    資料代:800円
 
ヘ.第2回ワンコイン上映会
    映画「グリーナムの女たち」(60分)、
    最新のデモ映像(10分)
    近藤和子さんのお話
    日  時:10月20日(木)19:00-21:00
    会  場:「スペースたんぽぽ」
  資料代:500円
 
ト.人間の鎖(第2波11月11日)の意義・再稼働阻止・11月11日の
    成功をめざして!  みんなで交流・討論会
    日  時:10月31日(月)18:30-21:00
    会  場:「スペースたんぽぽ」
  資料代:500円
 
チ.『やさしく心と体を強くするヨーガ教室』
  日  時:10月22日(土)10時より12時
      会  場:「スペースたんぽぽ」
  毎週、水・土の10時より12時です。1回の費用 1500円
  動きやすい服装でお気軽にお越しください。
  講師は、河野秀海さん(インド中央政府科学技術省公認ヨーガ・遼術師、               元浄土宗寺院副住職etc)
      お問い合わせ・ご予約は http://spacetanpopoyoga.blogspot.com/  へ
 
 
★2.不当逮捕から釈放されました。10/8ご苦労さん、歓迎報告会&
   「10.10脱原発集会とウォーク in 仙台」にぜひお越し下さい(園良太)
 
イ.みなさま、園良太@東電前アクションです。9月23日の「差別・排外主義に
NO!新宿デモ」で不当逮捕されていましたが、無事戻ってきました。
 ありがとうございました。
      救援会サイト:http://923solidarity.tumblr.com/
 8日18時から「スペースたんぽぽ」で報告会をさせてもらえることになりまし
 た、ぜひお越し下さい。
 そして仙台の脱原発デモに参加させてもらいます、お近くの方はぜひお越し下
 さい、一緒に歩きましょう!
  詳細はhttp://blog.livedoor.jp/miyagichangenet/archives/4419879.html
 
ロ.10.10脱原発集会とウォーク in 仙台
 
 福島原発事故から約半年経ち、事故の実態や放射性物質の広がりを探る試みが
続けられています。
しかし、収束の目処は立っておらず、何十年にもわたる影響が予想されています。
原子力発電所は通常運転時でも放射性廃棄物を出し、事故が起これば制御不能と
なります。一方、青森県六ヶ所村には、原発からの使用済み核燃料を「リサイク
ル」するための六ヶ所再処理工場があり、本格稼働が始まれば全国の原発からの
使用済み核燃料が集められることになります。
 今回は、福島原発事故の直後から東京電力本社前で反原発を訴え続け、『ボク
が東電前に立ったわけ』(三一書房)を9月に刊行された園良太さんをお迎えし、
東京で運動を進めていく中で感じた想いなどを話してもらいます。その後、脱原
発ウォークをします。
●ゲスト 園 良太 さん Blog: http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/
            Twitter: ryota1981
●日時 10月10日(月・祝)13:30集会開始 15:00ウォーク開始 荒天時中止
●集合解散場所とコース
       肴町(さかなまち)公園(仙台市青葉区大町1-4-14)
●プラカードや楽器を持参して下さい。
●主催:10.10脱原発ウォーク実行委員会 Tel: 070-6689-3052
    miyagi.c.net◎gmail.com(◎を@に代えてメールを送って下さい)
 ・協力 仙台プレカリアート労働組合(準備会)
 
 
★3.メールマガジン読者からの掲載依頼 講演会・2つです
 
 イ.10月8日講演会『震災と原発によるごみを どう扱うべきか』のお知らせ
      日の出の森・支える会 講演会
 
   日時:2011年10月8日(土)講演会午後2時45分~4時45分
   場所:国分寺労政会館 第5会議室(JR/西武線国分寺駅南口徒歩5分) 
   講演会資料代:500円
   講演『震災と原発によるごみを どう扱うべきか』
   講師: 藤原寿和さん(廃棄物処分場問題全国ネットワーク共同代表)
   主催:日の出の森・支える会 042-523-7297
 
 都内各地の清掃工場のごみ焼却灰から、相次いで高濃度の放射能が検出される
中、3,11の震災で発生した災害廃棄物を、日本各地で処理する動きが出ている。
 
 
 ロ.田中優さん講演会~自分の意思で開く未来~(手話通訳つき)
   とき 10月9日(日)14:00~15:30(開場13:30)
   場所 清澄庭園内 大正記念館 東京都江東区清澄3-3-9
            ●車いす対応トイレあり
              大江戸線/半蔵門線「清澄白河」駅徒歩3分
   参加費 1000円(定員140名)
   問い合わせ/申し込み先  kokuafactory@gmail.com
   主催:kokua factory    http://kokua.y-hirose.com/
 
   お名前、人数、お子様ご同伴の方はお子様の年齢、当日連絡先を
   ご記入の上お申し込みください。
 
3月11日の震災原発事故から半年が経ちました。
何かしなくては、変えなくてはと思っていても、何をすればいいのか、どの情報
が正しいのか迷い動けなくなってしまうことはありませんか?
毎日のくらしのなかでできること、食べ物のこと、こどもたちのこと、自然エネ
ルギーへシフトする方法などいま、わたしたちにできること、するべきことを
わかりやすくお話していただきます。
☆託児はありませんが、お子さまとぜひ一緒にいらしてください。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1209】
                           転送歓迎
 
          ◆ 地震と原発事故情報 その194 ◆
                5つの情報をお知らせします(10月6日)
 
 ★1.「お母さんお父さんのための保育付き講座」のご案内
     10月31日(月)、11月14日(月)の午前中!2回連続講座!!
     子育て中のお母さん、イクメン(育児をする男性)も
     参加しやすい時間帯に開催!
 ★2.人に冷たく無能な国で原発をもつべきでない-東海村・村上村長
     臨界事故の反省なく、教訓も生かしていない東電・国
     JCO事故12年、茨城県東海村・村上村長の職員への訓話から
 ★3.「フクシマに教訓生かされず」JCO臨界事故から12年
 ★4.1999年JCO臨界事故と2011年福島原発震災の教訓
                                       たんぽぽ舎 山崎久隆
 ★5.10/7『チェルノブイリ・ハート』上映会と田中優さん講演会
 
 
 
★1.「お母さんお父さんのための保育付き講座」のご案内
   10月31日(月)、11月14日(月)の午前中!2回連続講座!!
   子育て中のお母さん、イクメン(育児をする男性)も
   参加しやすい時間帯に開催!
                        中村徹(保育士)
 
 たんぽぽ舎では、初めての試みとして、平日の昼間に「お母さんお父さんのた
めの保育付き講座」を開催しました。7月から9月までに3回開催し、多数のお
母さん、お父さん、こどもたちに参加していただきました。
特に3回目の安田節子さんの講演は大好評でした。
もっと続けて欲しい、次はこんな講師のお話が聞きたい…など、多数のリクエス
トをいただきました。
皆様の声にお応えして、「お母さんお父さんのための保育付き講座」をリニュー
アルして継続開催致します。
より多くのお母さん、お父さんたちが参加できるように、午前中に開催!
10月、11月は、たんぽぽ舎の人気講師、原田裕史さんによる、わかりやすい放射
能連続講座です。
 
テレビや新聞の報道だけでは、よくわからない放射能のこと…。
 今、売られている食品は食べても大丈夫なの?
 洗濯物を外に干してもいいの?
 こどもを外で遊ばせてもいいの?
 赤ちゃんを産んでもいいの?
 除染ってどうやるの?
 ベクレルとかシーベルトとかレムとかグレイとかキューリーとか、どう違うの?
 暫定基準値ってどういう基準で決めてるの?
 外部被ばくと内部被ばくって何?
 ICRPって何?
 
などなど、いろいろな疑問があると思います。
最新情報や映像を使った原田さんのお話で、一緒に学びましょう。
また、今回は一方的な講演だけでなく、質疑討論の時間を長くとりますので、質
問や、不安に思っていることなど、参加されるみなさん同士の意見交換ができ、
交流も深まると思います。
お昼には終わりますので、会場で知り合った方と一緒にお昼を食べに行く…とい
うのもいいのではないでしょうか。皆様のお越しをお待ちしております。
 
         ― 記 ―
 
   「お母さんお父さんのための保育付き講座」
 
日 時:10月31日(月)-第4回、11月14日(月)-第5回・2回連続講座
      午前10:00開場、10:30開演、12:00まで。
講 師:原田裕史(たんぽぽ舎)
会 場:スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
参加費:1000円(会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
予 約:不要ですが、保育ご希望の方は、お子様のお名前、年齢、性別、
        アレルギーの有無をメール又はFAXでお知らせいただけると
        助かります。
主 催:たんぽぽ舎  TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 
 
★2.人に冷たく無能な国で原発をもつべきでない-東海村・村上村長
   臨界事故の反省なく、教訓も生かしていない東電・国
   JCO事故12年、茨城県東海村・村上村長の職員への訓話から
 
 茨城県東海村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)で一九九九年、
作業員二人が死亡した国内初の臨界事故から十二年となる三十日、同村役場で毎
年恒例の朝礼があり、百人以上の職員が黙とうをささげた。
 村上達也村長は訓話で、「もう十二年前のような経験はないと思っていたが、
最悪の福島第一原発事故が起きた。人に冷たく無能な国で原発を持つべきではな
い」と発言。「原子力に向き合う姿勢を正し、金のために魂を売ってはならない」
と力を込めた。
 村上村長は事故当時も首長として収束に当たった。既に脱原発の姿勢を明言し
ており、「事故の、政府や東電の対応を見ると、JCO事故の後も原子力界の安
全神話体質は全く変わっておらず、教訓は生かされていない」と批判した。
 朝礼は事故から十年が過ぎた0九年以降、毎年この日に実施。十二年前、バス
で住民を避難させた三十代の男性職員は「緊迫感はよく覚えている。村と原子力
の将来を真剣に考えないといけない」と話した。(2011.9.30東京新聞より転載)
 
 
★3.「フクシマに教訓生かされず」
   JCO臨界事故から12年
 
○JCO臨界事故から12年目となる9月30日、各地で犠牲者への追悼や抗議の意
を表す集会が催された。福島第一原発の放射能漏れが今もとまらないなか、参加
者たちは政府や原発事業者らが事故の悲劇から何も学んでいない現実を改めて認
識していた。
 1999年9月30日に茨城県東海村の核燃料処理施設で起きた臨界事故は、作業員
2人が重篤な放射線障害で亡くなった。救急隊員や周辺住民ら計667人も被ばく
させられた。
 30日には市民団体や労組が都内で「12周年行動」を実施し、約100人が参加し
た。午前中に原子力政策を進める経済産業省前で抗議の声を上げた後、夜には講
演集会が開かれた。
○防災体制不備の共通点
 講演した山崎久隆・たんぽぽ舎副代表は、JCO事故の周辺住民が風下の公民
館に避難させられて被ばくしたことと、福島原発事故で南相馬市の住民が飯館村
に逃げたために放射線防護すらできなかった事例を紹介。「いずれも政府が放射
能拡散を予測する『SPEEDI』を機能させずに情報を隠したからだ」と批判
した。
 さらに山崎氏は、全国の原発での防災訓練が、JCO事故後も「大量の放射能
漏れは回避されて事故も数時間で収まる」との想定で続けられてきたと指摘。
「もし今後、別の原発で同じようなトラブルが起きても住民は逃げられない」と
言い切った。(2011.10.4連合通信より転載)
 
 
★4.1999年JCO臨界事故と2011年福島原発震災の教訓
 
                                             たんぽぽ舎 山崎久隆
                                                    2011年9月30日
1 防災体制
 
 1999年のJCO臨界事故は、日本の原子力史上初めて公衆の被曝を伴う事故
になった。
 そのため、原子力災害対策特別措置法が1999年12月に制定されている。
 初めての「10条通報」「15条に基づく原子力緊急事態宣言」3月13日発令
 しかし本当にこの法律が発動されることは誰も想像さえしていなかった。
 原子力防災訓練と言えば、「念のために」「気楽に」「反対派がうるさいか
ら」やるものだと思っていた人も多かった。
 予定調和的に数時間後には収束し、放射性物質の大量放出は「回避される」
事になっていた。実際に避難区域として想定されるのは、常に2キロ圏内。
JCO臨界事故で起こった「10キロ圏内屋内退避」の訓練さえしたことは無
かった。
 核燃料輸送に関する防災訓練は、そもそも輸送日時やルートが秘密にされて
いるため、想定されてさえいなかった。
 
2 福島原発震災と防災体制
 
 原発の冷却不能が確認されたのは3月11日の18時33分
 原子炉緊急事態宣言は11日19時03分
 福島県が20時50分、3キロ圏内避難指示
 政府の避難指示は21時23分
 しかし翌朝7時になっても住民の避難は完了する見通し無し。
 問題は方角の決定方法。文部科学省のSPEEDIが機能していれば、避難
指示に当たり風上方向を選べたはずだが、何ら情報が無いため、避難の方角を
決定的に誤ったケースが存在する。(南相馬市から飯館村等)
 22:00の政府資料に依れば、「22:50には炉心が露出、24:50に燃料溶融、27:
20分に格納容器の破損が始まる」と想定されていた。その後このことが報道さ
れることはなかった。後日「メルトダウンがあったか無かったか」という不毛
な論争になった。実際には既に国も東電も予測していた。
 
3 JCOの時も同じ誤りを
 
 当時は350メートル圏内を避難区域とし、10キロ圏内を屋内退避としたが、
近くの一般的な防災施設に移動したため、舟石川コミセンのように風下に当た
り、雨と共に放射性物質が降下し、却って被曝を招いたケースもあった。
 SPEEDIが機能していたら、という問題提起は当時からあった。
 JCO臨界事故の際はそれでもモニタリングポストは機能していたので、放
射能の流れはリアルタイムで把握が出来た。また、線量も比較的低かったので、
屋内退避でかなり防護できた。
 しかし福島原発震災は、モニタリングが全く機能せず、唯一風向きや放射性
物質の流れをシミュレートすることが可能だった、130億円もかけて作った
SPEEDIのデータは国によって隠蔽されたため、避難誘導に全く生かされ
なかった。
 
4 情報を隠蔽した理由
 
 情報を隠蔽した理由は「パニックを恐れたから」だという。むしろパニック
に陥っていたのは政府だった。隠し通せるはずも無いのに、肝心なときに情報
を隠蔽し、その結果無用な被曝を大勢の市民に強いた責任は、いずれ問われね
ばならない。
 起きるはずの無い放射能大量放出の恐怖の前に、原子力を推進してきた省庁
の官僚はほとんど思考停止状態になっていたとしか思えない。その典型的な例
が斑目原子力安全委員長の言動だった。
 
5 JCOの教訓を生かせなかった国
 
 臨界事故の際に、最も大きな問題となったのは「事故の収束を誰がするか」
だった。結局は原子力安全委員会の委員長代理が陣頭指揮を執り、JCOの職
員と近くにあった原研の職員が臨界を止めた。沈殿槽を取り巻く水を抜く作業
をしただけで臨界は止まったのだが、それでも最大120ミリシーベルト被曝を
した人が居た。
 この教訓は、法定被曝限度を守っていたら、事故の収束は出来ない場合があ
ることを示していた。そのため緊急時にある程度の被曝を覚悟で事故収束をす
るメンバを募らねばならないという大問題が発生する。しかし福島原発震災が
起きるまで、この問題には誰も何もしなかった。暗に事業者の責任と言うこと
なのだろうが、手に負えないような場合をそもそも想定しないので、それで収
束できると勝手に決めつけていたのが現実だ。
 発電所の職員では到底手に負えなかったチェルノブイリ原発事故では、旧ソ連
軍兵士の中から志願者を募ったが、60~80万人の兵士のうち1万人以上が既に
亡くなるという過酷な事態を生んだ。リクビダートル(清掃人)と呼ばれる彼
らの運命は、日本の福島原発労働者の将来の姿でもある。
 そして、今後もこのような体制が続くならば、第二第三の福島原発震災と同様
の事態が発生するだろう。その時は誰が事故収束を行うのだろう。
 JCO臨界事故で死亡した従業員と被曝した労働者と住民を、十分ケアしな
かったツケが、今に現れている。そのことは強調しなければならない。
 
 
★5.メールマガジン読者からの投稿
      10/7『チェルノブイリ・ハート』上映会と田中優さん講演会
 
    東京平和映画祭 イラク戦争8周年特別企画
   『チェルノブイリ・ハート』上映会& 田中優講演
        & トコトン質問コーナー with きくちゆみ
日 時:2011年10月7日(金)
    18時30分開場、19時開演(全自由席)21時30分終演予定
場 所:国立オリンピック記念青少年センター センター棟102号室
定 員:200名(先着定員制)
申し込み:http://www.peacefilm.net/info/20111007.html
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