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たんぽぽ舎です。【TMM:No1425】
2012年4月17日(火) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発さよなら四国ネットワークから★緊急のお願い★
 保安院が伊方原発の説明(押し付け)に来る。抗議のアピールを出そう
★2.再稼働による「悪魔の連鎖」の本当の怖さ[連載5]  (山崎久隆)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇4月18日「再稼動問題イチから勉強会」、総評会館、
◇4月19日市民集会「原発をぜったい再稼働させてはいけない理由」
◇4月22日「がれきの真実 勉強会」、場所・川崎、
━━━━━━━
☆あす18日(水)19時より、「役立つ反原発基本講座「水俣に学ぶ海洋汚染」
 講師・実川悠太さん、場所・スペースたんぽぽにて。ご参加ください。
━━━━━━━
☆たんぽぽ舎で扱っている4月21日(土)小出裕章さん講演チケットについて
 本日以降のお申込みはメールのみで受付けます(nonukes@tanpoposya.net
 締切りは4月20日(金)18時までです。
━━━━━━━
☆4月21日(土)~22日(日)代々木で開かれる「アースデイ2012」に
 たんぽぽ舎も出店します。遊びにきてください。
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原発さよなら四国ネットワークから★緊急のお願い★
 │   保安院が伊方原発の説明(押し付け)に来る。
 │   抗議のアピールを出そう
 └────(堀内 美鈴)
 
 愛媛に、原子力安全・保安院が伊方原発3号機のストレステストの審査結果
 の説明にやってきます!抗議のアピールをしましょう!
 
 4月18日(水)12時30分集合
 会場:愛媛県水産会館(松山市2番町4丁目6-2)会議開始は13時30分
  会場入り口前に集合してください!
 
  愛媛県の原子力政策決定のプロセスの一つである知事の諮問機関となって
  いる「伊方原子力発電所環境安全管理委員会の技術専門部会」が開催され、
  そこで説明を受けます。
 
  国は、伊方原発再稼働に向けての大きなステップにしようとしています。
  県知事はそれを心待ちにしているふしがあり、この審議委員会の委員たち
  は今まで、全ての原子力政策のお墨付き機関として役割を果たしてきまし
  た。プルサーマル運転の時もそうでした。
  http://www.pref.ehime.jp/h99901/press/bukai240410.htm
 
 ☆☆電話やFAX、メールをお願いします!☆☆
 ☆☆愛媛県知事へも再稼働中止の電話・FAX・メールを!☆☆
 
  愛媛県県民環境部防災局原子力安全対策課
  [〒790-8570 愛媛県松山市一番町4-4-2]
  電話 089-912-2352(ダイヤルイン) FAX 089-931-0888
 
  中村時広愛媛県知事
   〒790-8570 愛媛県松山市一番町四丁目4-2
  愛媛県 企画振興部 管理局 秘書課
  電話 (089)912-2170(課直通) FAX(089)912-2174
  E-mail:hisho@pref.ehime.jp
 
 この電話等の作戦を、あらゆるところに拡散してください。
 私たちが伊方原発再稼働を止めることが、大飯原発再稼働を止めることにも
 つながります。よろしくお願いします!
 
 
┏┓
┗■2.再稼働による「悪魔の連鎖」の本当の怖さ[連載5](最終回)
 │  『下北半島で起きる悪魔の連鎖』ほか
 └────(山崎久隆 たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)
       (アジア記者クラブ通信237号に掲載されたものに一部加筆)
 
[連載5]■下北半島で起きる悪魔の連鎖
     ■東海第二の恐怖の連鎖 ■他の原発では
 
■下北半島で起きる悪魔の連鎖
 
 下北半島には重大な放射能災害を引き起こす施設が二つある。東北電力東通
原発と日本原燃六ヶ所再処理工場だ。
 このうち東通原発では、今回の東北地方太平洋沖地震により被災しており、
非常用ディーゼル発電機が全部止まる事態になった。幸い外部電源が生きてい
たためメルトダウンを回避できたが、これもまた「幸運」と言うほかはない。
 さて、この原発がメルトダウンを起こしても、同一敷地内には原発はまだ
建っていない。実は2号機が計画中で、東電の東通原発が2基建設予定だった
が、今のところはこの一基だけ。
 だが、この一基でも十分な原子力災害の「悪魔の連鎖」が起きる。
 六ヶ所再処理工場が東通原発の南約25キロにあるからだ。
 この再処理工場自体も津波と地震で大きな損傷を受ける可能性はあるが、そ
れを回避できたとしても、北に位置する原発でメルトダウンが起きれば、大量
の放射能の直撃を受ける。従業員は避難するか止まって死を覚悟の回復作業を
行うか迫られるのは同じだ。
 そして、撤退すればもはや冷却システムの維持が出来なくなり、電源が生き
ていても施設の安全確保が出来なくなるだろう。使用済燃料プール中には日本
中の原発から集めた燃料が3000トンも貯蔵されている。4号機の使用済燃
料プールの燃料体の約10倍、または100万キロワット級原発の30炉心分
だ。その他にも今まで再処理して発生した高レベル放射性廃棄物がタンクに
240トン溜まっている。これも冷却システムが停止すれば沸騰を始め、爆発
する。その結果、やはり北半球が壊滅的打撃を受ける。そのことは既にドイツ
が計画していたカルカー再処理工場の破局事故解析で明らかになっている。
ドイツはこの対策を確実に行える見通しが立たなかったため、カルカー再処理
工場の建設を中止した。日本は愚かにも強行したわけだ。
 ドイツでは大きな地震は無い。カルカーは内陸なので津波の影響も無い。そ
れにもかかわらずドイツは中止した。日本は海に面して、しかも日本海溝とい
う大規模海溝型地震の発生が確実視されている下北半島で、世界最大級の再処
理工場を建ててしまった。今は止まっているが、高レベル廃液が貯蔵され、燃
料プールには燃料が入ったままだから、危険性は大して変わらないのだ。
 
■東海第二の恐怖の連鎖
 
 茨城県東海村にある東海第二原発も、今では一基のみ建っている。しかし周
辺を見渡すと、この区域はまさしく「原子力基地」と言うべき場所である。
 南には東海再処理工場、町の中には三菱原子燃料などの加工工場がたくさん
ある。東海第二からわずか数キロ圏内には厳重に管理する必要のある核燃料施
設が密集している。これらを放置して撤退するなどということになれば、大規
模災害を防ぐことは難しいだろう。特に東海再処理工場にある高レベル放射性
廃棄物の冷却に失敗すればたちまち六カ所再処理工場と同様の災害を引き起こ
す施設だ。それは東京まで100キロのところにある。
 
■他の原発では
 
 原発で原子炉が一基だけなのは東通と東海第二だけだ。他は全て二基以上あ
るため、過酷事故発生時には「悪魔の連鎖」の恐怖は避けられない。この対策
ができない限り、どの原発であっても運転再開など出来るはずが無いことは明
らかだ。強行するというのならば、常に発電所内の全原子炉がメルトダウンす
ることを前提とした過酷事故対策は必須だ。それがあって、ようやく議論の俎
上に乗せられるということだ。今の段階ではそもそも「お話にならない」。
 ストレステスト二次評価では、まずこの点を解明しなければならない。高線
量環境の下で従業員が撤退を余儀なくされ、制御不能となって放棄された原発
が、どこまで人がコントロールしなくても過酷事故に至らずとどまれるのか。
プールにあるだけの水が使用済燃料を冷却し続けられるのは何日間か。再処理
工場のプールの水はどの程度持つのか。高レベル廃液が停電状態で何日冷却可
能か。そして何時爆発するのか。
 もちろん既に「計算」されているが、これは通常の状態に冷却水があること
を前提としている。問題は、4号機の例のように通常の倍の燃料が入った状態
で、冷却水の補給が止まるようなケース、つまり「ワーストケース」をどれだ
け見るかだ。
 例えば亀裂が入って水漏れを起こすこともあり得るし、水を循環させる配管
が破断するケースもある。これらは今までの「過酷事故」シナリオには存在し
ていない。
 ストレステストの二次評価とは、こういうことを見るためにあったはずだ。
 
 念のために言えば、ストレステストとは「運転再開の是非」を認めるかどう
かと言った「試験」ではない。どこまで事態が進行するかを冷静に見極めるた
めのものだ。一次評価で「想定される地震の1.8倍までは耐えられる」など
という「評価」は、本来のストレステストとは無関係だし、それに何の意味も
無い。二次評価で行われるはずの「次々に起きる悪魔の連鎖に対して、どこま
で対処することが可能か」を見るのが本来の目的だった。運転して良いかどう
かは、悪魔の連鎖により重大な影響を受ける範囲の人々が判断する事項である。
間違っても首相以下何人かで「政治判断」して良いことなどではない。「日本
全国が地元」とした枝野経産大臣の発言は正しい。ところがその舌の根も乾か
ぬうちに枝野経産大臣を含めて4閣僚で勝手に決めようとしているのだから、
言っていることとやっていることが全く逆では無いか。
 ここまで来てもまだ、原発を、再処理工場を、動かしても良いとするならば、
それは一体どんな理屈があってのことなのか。私には全く理解が出来ない。
 
 
┏┓
┗■3.イベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇STOP!大飯原発3・4号機の拙速な再稼働 3つのアクション
 主催:eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)
 
・【アクション】国会議員に呼びかけを!
 「大飯原発の拙速な再稼働に反対する国会議員声明」に参加してください!
  http://e-shift.org/?p=1852
 
・4/18 再稼動問題イチから勉強会
 ワークショップ形式で再稼動問題のカラクリをイチから学ぶ双方向型
 セミナーです。
 【日 時】2012年4月18日(水)18:30~21:00
 【場 所】総評会館501 (東京・新御茶ノ水)
 【詳 細】http://e-shift.org/?p=1841
 
・4/19 eシフト市民集会「原発をぜったい再稼働させてはいけない理由」
 再稼働させてはいけない理由を解説、福井現地の状況も伝えます。
 【日 時】2012年4月19日(木)18:30~21:00
 【場 所】東京しごとセンター 地下2階講堂(東京・飯田橋)
 【詳 細】http://e-shift.org/?p=1847
 
 
◇がれきってホントに安全?~そこが知りたかった!がれきの真実 勉強会~
 日時:4月22日(日)13:20開始、16:30終了。
    第1部 池田こみち氏講演
    第2部 奈須りえ氏・山本節子氏講演
 場所: 川崎市教育文化会館 第4・第5会議室(3階)
 定員: 100名  (事前申込は不要・先着順で締切)
 資料代 500円・お子様連れ歓迎・駐車場なし
 主催: ストップがれき川崎の会
 HP http://nogareki.jimdo.com/ メール no_gareki@yahoo.co.jp
 講師
 ・池田こみちさん(株)環境総合研究所副所長。専門は環境政策、環境計画。
 ・山本節子さん 調査報道ジャーナリスト。 住民運動をベースに環境汚染、
  焼却場処分場問題に取り組む。環境省に広域処理の法的根拠なしと認め
  させる。
 ・奈須りえさん (東京都大田区議会議員)地方自治、財政等の観点から
  警鐘を鳴らす。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1424】
2012年4月17日(火) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働絶対阻止をめざし、集団ハンスト・座り込み
    4月17日、経産省前テントひろばに多数の人とメディア
    広瀬隆さん、断言「電力不足はおきない」       (柳田真)
★2.原発なしでも「夏の停電」など絶対におこらない! 関西電力が隠して
    いる埋蔵電力の証拠データを公開 (週刊ポスト 4.27号から)
★3.中部電力は日本で一番電気が余っている会社、
    21メートルの津波に耐えられない防潮堤
            (たんぽぽ舎 浜岡応援ツアーの報告 杉嶋拓衛)
★4.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
  ◇4月21日 18時半から『武藤類子さん車座のつどい』
★5.<テント日誌4/14(日)―経産省前テントひろば217日目―>
━━━━━━━
今週19日(木)19時より、スペースたんぽぽ講座:明石昇二郎さんが語る『東電
に嫌われる方法』 東電の闇を暴く作戦会議に参加しよう!
━━━━━━━
 
 
 
┏┓
┗■1.再稼働絶対阻止をめざし、集団ハンスト・座り込み
 │   4月17日、経産省前テントひろばに多数の人とメディア
 │   広瀬隆さん断言「電力不足はおきない」
 └────(柳田真)
 
 4月17日(火)正午、経産省前テントひろばは原発再稼働絶対阻止をめざ
 して集団ハンスト・座り込み行動の集会と記者会見が開かれた。テント前は
 たくさんの人々とテレビ・新聞社のカメラが並んだ。
 
 上原公子さん(元素・国立市長)が司会、渕上さんがハンスト宣言文(TMM:
 No1419<テント特別アピール>参照)を読む。
 
 発言者は次のとおり
  照屋寛徳さん(国会議員)、黒田節子さん(福島県郡山市)、服部良一
  さん(国会議員)、広瀬隆さん(作家)、中島哲演さん(明通寺住職)、
  鎌田さとしさん・落合恵子さん(1000万署名)、川田龍平(国会議員)
 
 広瀬隆さんは政府が再稼働の根拠にしている「電力不足」は、デマだと断言
 した。「関西電力は電力不足について昨年は25%、3月12日は13.9%、4月
 10日は7.6%と、大幅に減らしてきた。このカラクリを今週の週刊朝日に書
 いた。電力不足はおきない」と断言した。
 
 ☆なお、たんぽぽ舎は、2つの内容をもりこんだビラを配布。1つは、
 『四国電力・伊方原発が危ない=狙われている 明日18日、原子力安全・
  保安院が愛媛県へ説明に行く、地元の市民団体が抗議予定』、2つは、
 『大飯監視テント激励のため4月23日(月)・24日(火)に大飯現地へ行く』です。
 
 
┏┓
┗■2.原発なしでも「夏の停電」など絶対におこらない!
 └────(週刊ポスト 4.27号から)
 
 原発なしでも「夏の停電」など絶対におこらない
  関西電力が隠している埋蔵電力の証拠データを公開、
  電力マフィアにだまされるな!
  原発再稼働の大ウソ  (特集一挙6ページ)
 
 素人大臣が安全判断とは ── 再稼働が先、対策工事は後、のおかしさ
 
 「実績」よりも低い「最大供給力」?
 ─政府の予測と実績を比較すると、2月29日には非常時の電力である
  揚水発電で459万kWの供給力があったのに、政府予測ではこれが
  201kWしかないことにされていた。「電力隠し」である。
 
 3つの巨大な埋蔵電力
 ─第1の埋蔵電力が前述の自家発電だ。資源エネルギー庁の内部資料に
  よると、企業などの自家発電設備(1000kW以上)は全国で、ほぼ東電
  1社に匹敵する5373万kW分ある。
 ─第2の埋蔵電力は企業の非常用電源(1000kW以下)で、2300万kW
  ある。これは自家発電とは別に、企業が工場などのいざというときの
  バックアップ電源として設置する発電機
 ─第3が電力会社がひた隠しにしている大手企業との「需給調整契約」だ。
  電力不足になったときには供給を停止できるという条件で電力会社が
  企業の電気料金を大幅に割引する制度(随時調整契約)であり、
  「通告即時停止」「通告1時間後停止」「通告3時間後停止」などの
  条件によって割引率が違う。
 
 経済産業省資料「今夏の需給調整契約の状況」には昨年の電力各社ごとの
 調整契約の実績がまとめられている。それによると、東京電力・・・中部
 電力・・・関西電力・・・中国電力・・・など、全国では原発5基分に
 相当する505万kWにのぼる。
 政府の需要見通しには、この第3の埋蔵電力による需要抑制効果が全く
 計算されていない。
 
 電力マフィアが「大停電デマ」の次に狙うのは電気代の大幅値上げで国民
 に音を上げさせる作戦だ。枝野経産相も、「再稼働がなければ火力の燃料
 費高騰で電気料金は15%上がる」と値上げをチラつかせている。
 しかし、同じLNGを使う東京ガスはこの3月からガス料金を値下げした。
 
 
┏┓
┗■3.中部電力は日本で一番電気が余っている会社、
 │   21メートルの津波に耐えられない防潮堤
 └────(たんぽぽ舎 浜岡応援ツアーの報告 杉嶋拓衛)
 
 ◇浜ネット総会報告
 4月14日(土)11時から静岡県労政会館で「第16回浜岡原発を考える静岡
 ネットワーク(以下浜ネット)総会」にたんぽぽ舍一同9名で参加した。ツ
 アーの半数以上が初参加で活発な浜ネットの議論を聞き入っていた。菅首相
 の政治決断で浜岡3~5号機が運転停止になり、福島第一原発事故後は北海
 道泊原発3号機のみを残して全機停止している過程とあって、浜岡原発廃炉
 までの道筋をどう付けていくのかが焦点になった。翌日に控えた御前崎市長
 選(現職の石原茂雄氏が3選)への言及もあったが、周辺首長が浜岡再稼働
 に反対を表明するなど、推進側も以前程の結束力がなくなっている。福島事
 故の影響は大きく、伊豆下田など昔ならあまり浜岡原発と関係が無いと見ら
 れていた自治体が風下で放射能雲の直撃を喰らう可能性を重視して反対に回
 るなど変化が出ている。原発事故が起きる前に気付くべきだと思うが、浜岡
 全機廃炉に向けてはとても良い兆候だ。午後からの広瀬隆さんの講演会では
 3時間に及ぶ長時間、浜岡原発の危険性をパワーポイントで詳しく説明して
 いた。福島事故は収束などしていないし、中部電力が1400億円の無駄金
 を投じる18メートルの防潮堤は津波を防ぐ事が出来ないと指摘。強固な岩
 盤と言っている相楽岩の脆さは浜岡ツアーに行った者ならボロボロとこぼれ
 る岩肌にゾッとした事だろう。砂丘があるから津波は大丈夫と豪語していた
 中部電力が何の心境の変化か防潮堤を作り始めたが、浜岡原発の両サイドに
 は川があり津波は防潮堤の横から浜岡原発を襲う事になりそうだ。広瀬さん
 は中部電力が日本で一番電気が余っている会社という情報を出した。浜岡原
 発無しで20%も電力が余っている。何で浜岡原発を廃炉にしないんだろう
 か。交流会では静岡市議の佐野慶子さんがガレキ受け入れ反対を孤軍奮闘す
 る話が印象に残った。たんぽぽ舍も東京と浜ネットを結ぶ力になって次の総
 会にはまた新しい人を増やして参加したいと思った。
 
 ◇浜岡原発見学
 もくせい会館に1泊した6名は翌日浜岡原発PR館と防潮堤の工事現場の見学
 に行った。砂川闘争の土屋源太郎さんと成島忠夫さんがナビを引き受けてく
 れた。PR館の展望台(62メートル)から原発が5機全部見えた。高台に作
 るとしているバックアップ電源の場所は見えなかったが、海に向けて防潮堤
 の基礎工事をしているのは見えた。21メートルの津波が来たらPR館の敷地
 まで海水は押し寄せるだろう。それより下にある原発は水浸しになる。東海
 地震の震源域が真下にある原発を再稼働させる人間の頭の中身を見てみたい。
 その後防潮堤付近まで行き改めて砂丘を見ると、田老の防潮堤を超えていっ
 た津波どころか5メートルの津波ですら防げない気がした。原発を推進する
 ためには頭の中の危ないという理性を無くすしか無いのだろう。枝野大臣も
 大飯原発に行かずに浜岡原発に来て、こんな防潮堤を作って津波が防げるか
 見てもらいたい。最後は有志で2009年に亡くなった望月彰さん(享年70
 )の墓がある清水の江浄寺へ行き、原発があと少しで全機停止になると報告
 した。枝野は全機停止は一瞬とか寝言を言っているが、原発に頼ったエネル
 ギー政策の成れの果てが福島第一事故だった事を猛省してもらいたい。とに
 かく浜岡ツアーは10回以上行っているが、全機止まっているのは今回が初
 めてだった。これがずっと続くように反原発運動の力を集めて行きたい。
 
 ツアーに初めて参加された方も原発の危機管理の甘さ(立地や耐震想定の甘
 さ)が実感できたと思う。地道に浜岡原発に反対してきた浜ネットの人たち
 との交流は東京圏の運動へと活かしていきたい。
 有意義な2日間のツアーだった。
 
 
┏┓
┗■4.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
 │   『武藤類子さん車座のつどい』4月21日 18時半から
 └────
 
 ☆福島と世界をつなぐ経産省前テントひろば応援の集い第3回☆
  『武藤類子さん車座のつどい』
  日時 4月21日(土)18時半~20時半 (開場18時)
  場所 スペースたんぽぽ (たんぽぽ舎4階)
  参加費 800円(学生400円)
  主催 経産省前テントひろば応援スタッフ
 
 内容
  ◇ドキュメント「おテント様がみている」(約30分)の上映
  ◇武藤類子さん(ハイロアクション福島原発40年)のお話
  ◇経産省前テントひろばの仲間たちのアピール
 
 ☆武藤さんのお話のあと、たんぽぽ舎5階で交流会を予定しています。
  開始21時、別会費1000円、交流会に参加したい方は事前に
  申込みをお願いします。メールnonukes@tanpoposya.net、
  タイトルを「4/21つどい参加希望」としてお名前と連絡先をお知らせ
  ください。
 
 
┏┓
┗■5.<テント日誌4/14(日)―経産省前テントひろば217日目―>
 │   東電管内原発稼働0基20日目。『本当の幸せは何ですか?・・・』
 └────(F記)( Q記 )
 
 朝から、17日からの集団ハンストの準備に取り掛かる。江田さんと打ち合
わせをしていると、福島から椎名さんが見えました。それに合わせて昨日約束
をしていた千葉在住の劇団所属の女性が訪問。一時、演劇話で盛り上がりまし
た。
 その後、江田さん、椎名さんと三人で五月五日のこどもの日に合わせた新た
な企み?の相談だ(笑)楽しく子供達に喜んでもらえれば嬉しい限りです。
 こどもの日と言えば、この日に北海道・泊原発が定期点検に入る予定の日で
す。そうすれば過去約40年間の歴史の中で商業用発電としての原発の火が止
まります。何よりも未来を担う子供達に大きなプレゼントになるのです。まだ
まだ多くの問題のある原発ですし、政府の言う「収束」を心から信じることの
出来ない状況の中、せめては原発稼働が0であると言う安心感を子供達、そし
てその親御さん達に感じてもらいたい。いやいやこの思いは全国民のものだと
思います。
 ふたりから遅れてテントに戻ろうと経産省別館近くまで来ると、何やら大き
なメガフォンの音がする。嫌な予感・・・。近くからテントの様子を伺うと、
右翼の姿だ。いつもながらの罵声を浴びせている。
 何気なくテント前を通り過ぎて観察すると、「平成同志会」とある街宣車1
台と3台の乗用車が止まり20人弱の男達。内4人が戦闘服姿。珍しく雨が降
る中現れていました。
 14時前から15時20分位いたが、テントからは誰も対応していなく、中
に入っているために「卑怯者、出て来い!」と虚しい声を上げるだけ。全く間
抜けな画柄だ!一人黙って撮影をする者がいるのだけど、これは公安?右翼?
そう言えばいつもの公安がいない。
 雨のせいか、テントの対応に「糠に釘」の徒労感のせいか、いつもより早い
お帰りとなり一安心しました。
 夜になり慌しくしている中、佐藤幸子さんがいらっしゃった。このところ毎
日行っている経産省正門前マイクアピールが始まったので幸子さんにも参加頂
き、雨で人数は少なかったが、土曜日の灯りの少ない経産省に向かって精一杯
のアピールを各自でする事が出来ました。寒い中で、幸子さんの声が心に染
みます。
 幸子さんは週間金曜日に連載を新たに持ちましたが是非お読み頂きたい。
「本当の幸せ」は何ですか?今こそこの問いに国民一人一人が向かい合ってい
かなくてはならない思いに強く駆られます。(F記)
 
<大飯現地から>
 枝野・仙石と福井県知事・大飯町長の会談に釘を刺しにKさんと福井県庁に。
そこで、テントひろばのFさん、Aさんと合流。タンポポ舎のTさんも八面六臂
の活躍。県庁は福井城の中にあり、関西怒りの太鼓隊が向こうからじゃんべで、
緑の党?などが踊りで福井市の時代祭りに消されぬよう奮闘した。
 正面玄関の揉み合いから抗議団から当事者地元の人間3人が中に入れること
になり抗議する人々は旗を巻き、プラカードを下げて指示された場所まで後退
した。待ちに待って一台の帰り車に猛然抗議、しかしそれはダミーだったらし
い。
 が、あのアイリンさん、石地さん、松下さん、小林圭二さんの夕暮れのいて
かぜに耐える凛とした表情、大飯のテントでしりあったしんやさんたちの活躍、
とりあえず、民主主義ここにあり、若者とテントへ帰ることに。大飯テント
二日め、かきたりずすみません。              ( Q記 )
たんぽぽ舎です。【TMM:No1423】
2012年4月16日(月) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.4月19日19時から、明石昇二郎さんが語る『東電に嫌われる方法』
    東電の闇を暴く作戦会議に参加しよう!(東電前アクション)
★2.たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟のみなさまへ
    四国電力伊方原発再稼働阻止の応援団に感謝
              (原発さよなら四国ネットワーク 堀内美鈴)
★3.福島の女性の発言──私たちは国・東電・マスコミすべてから
   棄てられた──4・12首相官邸前抗議行動に参加して(葛飾区 青山)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇映画上映のお知らせ『friends after 3.11【劇場版】』各地で。
◇許すな再稼働、原発より命がだいじ 原発なくても大丈夫
 さよなら原発4.20アクション、午後6時半から、大井町(品川)きゅりあん
★5.新聞・雑誌から
◇「非常識」安全に不信、県庁まで抗議     (4月15日 東京新聞)
★6.<テント日誌4/13(金)―経産省前テントひろば216日目―>
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.明石昇二郎さんが語る『東電に嫌われる方法』
 │   東電の闇を暴く作戦会議に参加しよう!
 └────(企画 東電前アクション)
 
 日時 4月19日(木) 19:00~21:00
 場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
 
 ルポライターとして、東電の数々の闇を暴き、ついには去年7月に東京電力
 への刑事告発を始め、4月19日に新刊「刑事告発 東京電力」を発売する明石
 昇二郎氏による講座です。
 今、東京電力自身が世論がどちらに傾くのか固唾を飲んで見守っています。
 「東電を罰せよ」か、それとも、、、今のまま存続することを許すのか。
 私たちは東電をどうしたいのか、一緒に考えていきませんか。
 
 ・どうすれば東電が嫌がるのか。
 ・具体的に実効力を持った行動を起こすにはどうしたらいいのか。
 ・刑事告発と民事訴訟の違いとはなんなのか。
 
 色んなアイデアが飛び出す作戦会議のような全く新しい講座。
 参加すればあなたも東電に抗議行動しに行きたくなる!?
 講座の最後には質問コーナーや新刊のプチサイン会なども行われる予定です。
 
 ※明石昇二郎さんお勧めの本 ~これを読めばさらに講座の理解が深まる~
 『福島原発事故の「犯罪」を裁く』出版・宝島社、600円
   著者・広瀬 隆/明石 昇二郎/保田 行雄
 『刑事告発 東京電力<ルポ 福島原発事故>』出版・金曜日、1785円
   著者・明石昇二郎
 
 
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┗■2.たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟のみなさまへ
 │   四国電力伊方原発再稼働阻止の応援団に感謝
 └────(原発さよなら四国ネットワーク 堀内美鈴)
 
 このたびは、大変お忙しいなか、15日・16日、四電伊方原発再稼働阻止
への応援団を結成し、緊急集会を支援してくださって、ほんとうにありがとう
ございました。
 緊急集会や交流会へのご参加、たんぽぽ舎と議員連盟からのバナーの寄せ書
き、伊方町および中村愛媛県知事への要請、県庁前での街宣活動と、たくさん
の方からの応援がこんなにもすごいものなのかと、実感しています。
 これからも皆さまと力を合わせて原発のない、環境を傷つけない社会を実現
していきたいです。
 
 経産省前テント広場のことや、ボランティアの皆さまの活躍のご様子など、
あっというまの2日間ではありましたが、様々な方々と直接会ってお話をうか
がうことができました。とても感謝しています。
 
 最後になりますが、横須賀市議会議員の山城様から、16日の愛媛県庁での
中村知事への要請文で触れた愛媛県議会臨時会の資料についておたずねがあり
ました。添付ファイル(※)で送付させていただきます。
 今後の資料としてお役立ていただければ幸いです。
 心から感謝を申し上げます。どうぞお元気で。
              (※メルマガには添付ファイルはありません)
 
 
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┗■3.福島の女性の発言
 │   ──私たちは国・東電・マスコミすべてから棄てられた
 │   4・12首相官邸前抗議行動に参加して
 └────(葛飾区 青山)
 
 連日連夜の再稼働反対抗議行動。12日は首相官邸前で18時より行われた。
 各団体代表や個人が次々に要請文を読み上げ、内閣府の直立不動の職員に手
 渡していく。帰宅する官庁街の人々にも聞こえている。福島からの女性の話
 が胸を打つ。「あのとき、何も知らされずに雨風に打たれて、被爆しながら
 水や食べ物を求めて行列に並んでいた。道路は通れたのに、食料を積むトッ
 ラクが放射能を恐れて来なかった。私たちは、国・東電・マスコミすべてか
 ら棄てられたのです…」と。
 
 たんぽぽ舎ボランティアのTさんも発言。「伊方原発も危ないので、15日松
 山市の再稼動反対西日本緊急集会に十数名で参加、翌日抗議行動をしてきま
 す。政府は原発を止めて、恥かしくない政治をしてください。」と官邸に呼
 びかけた。150人位の参加者の「再稼働はんた~い!」のシュプレヒコール
 の声が、夕闇の霞ヶ関のビルの谷間に何度もこだました。
 
 
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┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇映画上映のお知らせ『friends after 3.11【劇場版】』
 
 4月13日まで オーディトリウム渋谷
 4月7日~ 神戸アートビレッジセンターにて上映中
 4月14日~ 横浜シネマ・ジャック&ベティにて公開
 4月21日~ 京都みなみ会館にて公開
 
 株式会社 ロックウェルアイズ
  〒108-0071 東京都港区白金台5-18-9 ビサイド白金6F
 tel: 03 3444 7011 fax: 03 3444 7013
 mobile: 080 1987 7365
 email: yasuda@iwaiff.com
 
 
◇許すな再稼働、原発より命がだいじ 原発なくても大丈夫
 さよなら原発4.20アクション
 
 日時:4月20日(金)午後6時30分開演
 会場:大井町きゅりあん大ホール(JR京浜東北線大井町駅徒歩1分)
 内容:講演~神田香織さん、落合恵子さん
    報告~福島避難母子の会in関東
    報告~品川区の子どもたちを守る会
    歌 ~橋本美香(制服向上委員会会長)
 参加費:500円(高校生以下、震災避難者無料)
 主催:さよなら原発東京南部1000人アクション実行委員会
 TEL/FAX:03-3783-3370
 
 
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┗■5.新聞・雑誌から
 └────
 
◇政府の「安全」発言に不信、誰が見ても非常識 (4月15日 東京新聞)
 
 大飯原発3、4号機の再稼働に向け、枝野幸男経済産業相と西川一誠知事の
会談が行われた福井県庁正面前には午後二時ごろから、福井県のほか、大阪府
や滋賀県などから反原発派の市民団体のメンバーらが集結、「再稼働反対」な
どとシュプレヒコールを上げた。庁舎内に入ろうとし、県警の機動隊員ともみ
合いになるなど一時騒然となる場面も。
 市民団体「サヨナラ原発福井ネットワーク」の代表で、元越前市議の山崎隆
敏さんは「防潮堤建設やフィルター付きベント設備の設置がまだなのに、安全
だといって再稼働を進めるのは誰が見ても非常識だ」と国への不信感をあらわ
にし、再稼働に同意しないよう県に求めた。
 
 (4/15朝刊の一面、「再稼働はいやどす」「えだNO」などの横断幕が映る
  大きな写真入りで掲載されました)
 
 
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┗■6.<テント日誌4/13(金)―経産省前テントひろば216日目―>
 │   首相官邸前に1500人、経産省前でも遅くまで抗議
 │   福井へ、大飯へ  集団ハンスト準備も着々と
 └────( Y・T )( Q記 )
 
 4月13日(金) 崩壊中の福井第1原発の様々な不具合と不安状態が伝え
られている。とくに4号機の燃料プールの冷却水低下は、重大事態へと至りか
ねない不安を抱え込んでいる。「事故収束」など真っ赤なウソである。そうい
う中、4閣僚会議はインチキでインスタントな安全基準をでっち上げて、大飯
原発の「安全」を確認し、再稼働に踏み切ろうとしている。
 いよいよ今日の閣僚会議でその政治判断を下しそうだ、ということで、首相
官邸前行動には1500人の人々が集まった。官邸の向かい側の記者会館前歩道、
その向かい側の議員会館横歩道に人々がビッシリと立ち並ぶ。その最中に閣僚
会議の「政治決断」と枝野の福井行きが伝えられ、怒りは絶頂に。
 官邸前行動の後も、テント横の経産省正門前では40~50人が遅くまで抗
議の声を上げる。
 
 枝野の福井入りに対する県庁前行動に向けて、テントからも何人かが明日出
発。京都の友人から、京都からはバスを仕立てて100人程で行くとの連絡が
入る。そして15日に何人かで大飯現地に行くそうだ。福井には枝野の他、仙
石が県議団工作に行くようだ。「チーム仙石」の行動なのか。
 
 17日からの集団ハンスト行動への準備も着々と進む。17日正午からのテ
ントひろば記者会見には、国会議員や1000万人アクション呼びかけ人や中
嶌哲演さん、広瀬隆さん、元国立市長上原公子さん、福島の女性達、等々の参
加で賑やかになりそうだ。沢山の人々がテントひろばに集い、盛大に、賑やか
に、ハンスト初日を迎えたい。みずみずしい命の叫びを!  ( Y・T )
 
<大飯現地から>
 大飯原発の足元、大島半島東端に9日夜から建てられた゛原発再稼働監視
テントに到着。13日午前11時。毎日大阪判にUさんの横断幕を持った写真
入りの小さくない記事がこの日の朝刊に載った。先輩3氏のほか大阪から真宗
大谷派の脱原発委員長のご夫妻が先着していて、夕暮れまで対話交流。カンパ
も戴く。
 入れ違いに若々しいロックミュージシャンが2人、アーティストが1人ボッ
クスワゴンに脱原発とカラフルに大書した車で登場。対話に花を咲かす。原発
街道に桜並木。見栄えする所は交付金によるのはいずこも同じ。お若いのに大
袋一杯のカンパ食料品。一緒に晩飯。Uさんの飯とカレー風シチューで歓待。
 向かいの土場に簡易小屋がもちこまれ大型のユニックやローラーが整地を始
めた。ヤバい気配? 先輩Yさん、この横断幕の目覆いしてんだな、あうんの呼
吸で長続きしなきゃな、あんまり見詰めなさんな!とのこと。ふりかえれば、
凪の内海。とりたちの低空飛行。
 ああ不知火の海のようだ。京都から週末の釣りを楽しみに、ひとり、ふたり、
と。夜釣りだそうな。こちらは目立たぬように、昔からいたみたいにいたいも
の、と。この海の平和と豊穣を祈って、まずは初日のご報告を。 ( Q記 )
たんぽぽ舎です。【TMM:No1422】
2012年4月15日(日) 地震と原発事故情報
                              転送歓迎
                         重複ご容赦願います
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★1.「まず再稼働ありき」はおかしい
           (市民エネルギー研究所 安藤多恵子)
★2.再稼働による「悪魔の連鎖」の本当の怖さ[連載4]
   『破壊された「もんじゅ」の脅威』
           (山崎久隆 たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◇5/13「反原発自治体議員・市民連盟」総会開催
★4.新聞・雑誌から1つ
   福島第一原発 汚染水12トン海へ流出 ストロンチウムを含む
                 (4月5日東京新聞より抜粋)
★5.<テント日誌  4/12(木)―経産省前テントひろば215日目>
      大飯へ、伊方へ―緊張感と慌ただしさを増すテント
      17日(火)正午 集団ハンスト開始記者会見に結集を!
━━━━━━━
 
 
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┗■1.「まず再稼働ありき」はおかしい
 └────  市民エネルギー研究所 安藤多恵子
 
 またしても電力が足りないから原発を動かそうと言う。まったく福島原発事故
の収束はおろか検証もされていないのに、再稼働できると思うことがおかしい。
 2010年の最大電力を基準にしている足りなくなることが予測されるのなら、今
から対策を打つべきである。電力融通はもとより、きめ細かく精査するべきであ
る。大口の電力制限も必要であろう。また、計画停電も3・11直後とは違う。あ
の時は火力等も止まってのことであったが、今は原発の分が止まるのみである。
 そもそもこれからの日本のエネルギー政策をどうするのかの改めての議論もな
く、「原発を動かすのだ」はおかしい。
 原発無しで過ごして、コストも含めこれからどうしていくのが未来への負担を
少なく出来るかを考えるべきである。
 
 
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┗■2.再稼働による「悪魔の連鎖」の本当の怖さ[連載4]
 │  破壊された「もんじゅ」の脅威
 └──── (山崎久隆 たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)
         (アジア記者クラブ通信237号に掲載されたものに一部加筆)
 
 2010年5月6日午前10時36分に、95年のナトリウム火災以来止まっ
ていた「もんじゅ」が再起動する。日本中からの猛烈な反対の声を無視して、臨
界に達した。思えばこの原子炉が最初に臨界になった94年4月5日は羽田孜政
権、当時の科学技術庁長官は江田五月だった。つまり自民党政権では無かった。
電話で祝辞を述べる江田五月の顔が今も忘れられない。
 そのわずか一年半後の95年12月8日にナトリウム火災が起きている。
 事件直後に事故現場を撮影したビデオテープの一部が隠されていわゆる「ビデ
オ隠蔽」事件が起き、その追及のさなかだった1月13日、ビデオ隠しの特命内
部調査員に任命されマスコミによる報道の矢面に立たされていた西村成生・動燃
総務部次長が「自殺」した。これがいわゆる「もんじゅ西村事件」である。
 遺体の状態はとてもホテルの8階から飛び降りたとは考えられないほど綺麗で、
死亡推定時刻にも大きな疑惑があり、遺族は裁判により真相究明を求めたが、最
終的には棄却されてしまう。
 この一連の事態、特に事故隠しが大きな問題となり動力炉・核燃料開発事業団
は解体されたが、本来は国の原子力規正体制や原子力推進のあり方が問われるは
ずが、トカゲのしっぽ切りで済まされてしまう。
 今日のデタラメな保安院、原子力安全委員会体制を作り上げた元凶として「も
んじゅ」事件を指摘しなければならない。
 現在の「もんじゅ」そのものの危険性は、その後に原因がある。
 再起動して臨界に達した後の2010年5月8日に原子炉は再度止められ、2
013年の電気出力100%を目指す本格的な運転開始を目指していたが、8月
26日、燃料交換作業の最終段階で「炉内中継器」という3.3トンのステンレ
ス製円筒形装置を落下させ、炉内構造物を傷つけると共に引き抜けなくなるとい
う事故を起こした。
 翌2011年6月24日に原子炉圧力容器上部構造物に穴を開けて強引に引き
抜いたが、炉内構造物に損傷が無いかなどは、炉内のナトリウムが不透明な金属
なので容易に確認できない。そのため、長期間燃料を動かすことも出来ない状況
になっている。
 より安全な燃料プールへの移送も出来ず、「もんじゅ」は炉内に燃料を抱えた
ままなのだ。(★つづく★)
 
 
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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
 ◇5/13「反原発自治体議員・市民連盟」総会開催
 
  あれから一年有余。なにが実現して、これから何をやるか。
 当面の課題の浜岡原発は運転停止を実現。でも、福島第一
 原発事故が。再稼働はどうなるのか、自治体はどう立ち向
 かうのか。私たちの限界と可能性を見出す総会に。いざ。
 
 日 程:5月13日(日)13:30開会
 会 場:明治大学リバティタワー (東京・御茶ノ水駅下車)
 
 第1部:総会
     活動報告・活動方針・財政報告他
 
 第2部:記念講演
 
     テーマ:「なぜ急ぐ再稼働-そのウラにあるもの」
     講 師:村田光平さん(元スイス大使)
 
 講師の紹介:1996年より3年半駐スイス大使を経験。ヨーロッパの脱原発や環
境税などの先進的な環境保護政策を学べと訴える。現役大使として原発の危険性
も訴えたが、原子力ムラの反発を呼ぶ。福島第一原発事故後は、氏の先見性が注
目を集める。
 
 連絡先:反原発自治体議員・市民連盟(TEL・FAX 03-5211-7199)
 
 
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┗■4.新聞・雑誌から1つ
 |  福島第一原発 汚染水12トン海へ流出 ストロンチウムを含む
 └────        (4月5日 東京新聞より抜粋)
 
 東京電力は五日、福島第一原発の汚染水処理システムの配管から高濃度のスト
ロンチウムなどを含む汚染水十二トンが流出したと発表した。配管のホースがつ
なぎ目から抜けたのが原因。汚染水は排水溝を通って、ほとんどが海に流れ出た
可能性がある。
 東電によると、汚染水が漏れたのは、放射能性セシウムの大半除去した後、淡
水化装置で濃縮された塩水。ストロンチウムは取り除かれていない。
 周辺では昨年では昨年十二月に〇・十五トン、今年三月に〇・〇八トンの汚染
水が漏れて海に流出。三月の汚染水のストロンチウムなどの濃度は一立方センチ
当たり十四万ベクレルで、今回も同程度とみられる。周辺の海水の調査では、放
射性セシウムは検出されず、ストロンチウムはまだ測定結果が出ていない。(中
略)
 ホースのつなぎ目が劣化したか、つなぎ方が緩かったとみられる。東電の松本
純一原子力・立地本部長代理は「自動停止の時に、現場の確認をするべきだった」
と話した。
 
 
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┗■5.<テント日誌 4/12(木)―経産省前テントひろば215日目>
 │  大飯へ、伊方へ―緊張感と慌ただしさを増すテント
 |  17日(火)正午 集団ハンスト開始記者会見に結集を!
 └────
 
 4月12日(木) 昨夜の雨から打って変わって晴れ。春らしい暖かさ。
昨日のアクションは、デモに移る頃から雨が降り始め、降りしきる雨の中をテン
トの前から国会通りの坂を上がって国会へ。そこからさらに東電→関電→保安院
へと糾弾の声を上げながら5kmあまりのコースをやり抜いたようだ。雨の中、参
加者は700名。
 今日、テントの中はいろいろな情報が飛び交い、緊張と慌ただしさが増してい
る。テントから福井と伊方への派遣は確認されているが、今日の4閣僚会議で今
日にも結論を下して13日に枝野が福井に行くというシナリオも。福井県庁での
アクションが福井現地の人達と関西の人達によって準備されているようだ。
 大飯の、「大飯原発監視テント」への応援もある。京都の友人からのメールに
よると、京都の人達も同じ場所にもう少し大きめのテントを数はり建てる予定だ
という。大飯原発の前に一大テント村が出現しそうだ。福島の飯舘の人々もテン
トを建てたいと言ってるという。全村避難を余儀なくされている飯舘の人々の思
いに心を打たれる。
 大飯には再稼働阻止の現地行動事務所も設立され、大飯町民との交流・勉強会
や全国脱原発交流会に取り組んでいくそうだ。たんぽぽ舎は4月23・24日に
大飯へのツァーとテント応援・交流を呼びかけるという。大飯原発の前に、再稼
働阻止・脱原発の全国交流拠点が生まれるのだ。
 夕刻からの首相官邸前行動は140名の参加で力強く行われたようだ。その集
会の最中に4閣僚会議の結論持ち越しが伝えられ、喚声が湧き上がったという。
官邸前行動は、13日(金)にも、16日(月)にも行われる。
 17日(火)には正午から、テントひろばの集団ハンスト行動がいよいよ決行
である。ハンストは記者会見とともに開始される。記者会見には既に国会議員5
名、1000万人アクション呼びかけ人2名、中嶌哲演さん、広瀬隆さん、神田
香織さん、上原紀美子さん(国立市前元市長)、原発いらない福島の女たち 等
々の出席が確認されている。まだまだ増えそうである。
 ハンストとは関係ないが、東京スポーツのWeb版に、沢田研二が脱原発ソン
グを歌っており、「ジュリーは近々、脱原発を訴え経産省前でテントを張る人た
ちを応援するため同所を訪れる予定だというから、その『本気度』がわかる。」
 という記事があった。
 17日(火)正午、テントひろばへの大結集を!( Y・T )
たんぽぽ舎です。【TMM:No1421】
2012年4月14日(土) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
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★1.野田佳彦首相宛 要望書(再稼働について)
                              槌田 敦(核開発に反対する会代表)
★2.再稼働による「悪魔の連鎖」の本当の怖さ[連載3]
   これでも原発を再起動する気になりますか?
   野田政権は全世界に向けて「核戦争」をするつもりなのか?
              山崎久隆(たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◇4/18「水俣に学ぶ海洋汚染」第12回役立つ反原発基本講座
  ◇許すな再稼働、原発より命がだいじ 原発なくても大丈夫
   さよなら原発4.20アクション
★4.新聞・雑誌から1つ
   根拠薄い「電力2割不足」
   関電夏の需給見通し 供給力、融通量 余力も
                 (4月11日 東京新聞より)
★5.<テント日誌 4/10(火)―経産省前テントひろば213日目>
   再稼働の動きに増す緊迫度
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.野田佳彦首相宛要望書(再稼働について)
 | 
 └────
内閣総理大臣 野田佳彦 様                              2012年4月11日
                          要望書(再稼働について)
                                                             槌田 敦
 
 私は、理化学研究所において熱物理学を研究していた者ですが、今回の原発再
稼働についての野田内閣の暫定基準について、以下のように要望しますので、採
用くださるようお願いいたします。
 野田内閣は「専門的、科学的評価を確認して、原発再稼働の安全性を判断する」
とのことです。しかし、福島第一原発の事故の全容は、いまだ曖昧なままです。
専門的、科学的評価が確認されてはおらず、福島県民を襲った放射能災害を防げ
なかった原因について、今なお議論の最中ですから、いまだ再稼働の科学的基準
は満たされていません。
 しかし、再稼働するのであれば、少なくとも現在分かっている範囲で福島事故
で確認された事項は取り入れるべきです。たとえば、排気筒での放射能除去問題
があります。
 2011年3月15日、2号機の排気筒から大気上空に放出された大量の放射能は、
折からの南東の風にのって浪江町、飯舘村、福島市、郡山市など遠方の地を襲い
ました。この大災害は、排気筒での放射能除去がなされていれば防げたのです。
 ところが、野田内閣は、この排気筒での放射能の除去などを3年後の努力目標
としました。これでは、福島第一原発2号機による遠方での災害と同様の災害が
再現することになります。また、免震重要棟の設置も先送りして、事故時の原発
は放置されます。
 このように排気筒の改良や免震重要棟の設置を先送りをすることは、これらの
作業に巨額の費用がかかるからと思われます。このことは、安全費用をケチった
結果としての福島第一災害と同様に、必要な安全対策をケチった結果、原発が事
故を起こして放射能を大量に放出することになり、国民を苦しめることになって
も仕方がない、とする「未必の故意」の犯罪者に、関電と内閣がなることになり
ます。
 枝野経産相は、事故には責任を取るといいましたが、勘違いをしてます。原発
災害は単なる過失で、その責任を取り辞職すれば済む問題ではありません。繰り
返し強調しますが、これは故意の犯罪であって、安全費用を切り捨てた者は犯罪
者なのです。
 
注、この要望書は、藤村修官房長官、枝野幸男経産相、細野剛志原発相にも送り
ました。                                     以上.
 
 
┏┓
┗■2.再稼働による「悪魔の連鎖」の本当の怖さ [連載3]
 │  これでも原発を再起動する気になりますか?
  |  野田政権は全世界に向けて「核戦争」をするつもりなのか?
 └────(山崎久隆 たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)
       (アジア記者クラブ通信237号に掲載されたものに一部加筆)
 
■若狭湾で起きる悪魔の連鎖
 
 若狭湾においては、大飯原発と高浜原発だけでは済まない。30キロ圏内には
美浜、敦賀、「もんじゅ」が並んでいる。「もんじゅ」は高速炉であり、燃料は
プルトニウム燃料で、ナトリウムを循環させて冷却している。これらが稼働しな
くなれば数日で原子炉はメルトダウンを引き起こすことになるが、通常の軽水炉
の何倍もの放射能を放出し、さらにナトリウムが空気と接触して大火災を起こし、
溶融した燃料は核爆発を引き起こす可能性もある。まさにチェルノブイリ原発事
故を何倍にもしたような災害になる。
 おそらく従業員に撤退は認められず、死ぬまで戦い続けろと言われるだろう。
なぜならば撤退して手をこまねいていれば、間違いなくプルトニウムを含む大量
の放射能は世界を覆い尽くし、北半球一帯で人が住めない地域が激増するからだ。
 「もんじゅ」の原子炉に入っている核分裂性プルトニウムは全部で約1トン。
これは長崎型原爆の実に170倍。世界中で核実験により拡散したプルトニウム
の5分の1に匹敵する。それをたった一基の原発が数日間の内に世界中にまき散
らすことになれば、風下地帯に限らず北半球の陸上部では大規模な放射能汚染が
発生する。
 若狭湾の原発による「悪魔の連鎖」は、地球規模の大災害をもたらすことにな
る。つまり、世界が容認し得ない災害である。
 だったら「もんじゅ」から燃料を抜いて安全な場所に退避すれば良いと誰でも
思う。普通の原発ならば数日で燃料貯蔵プールに炉心燃料を退避させることが出
来るが、「もんじゅ」は出来ない。(★つづく★)
 
 
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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
 ◇4/18「水俣に学ぶ海洋汚染」第12回役立つ反原発基本講座
 
 日 時:4月18日(水)18:45 開場/19:00 開会
 講 師:実川悠太(水俣フォーラム)
 参加費:1000円(資料代含)
 会 場:スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
 主 催:反原発自治体議員・市民連盟(TEL・FAX 03-5211-7199)
 
 福島の海に流されてしまった大量の「毒」は、どのような被害をもたらすか。
一年が経過し、その被害が次第に明らかになってきています。河川・海洋を問い
ません。放射性物質とメチル水銀は同一視できませんが、世界に知られてしまっ
た水俣の経験が役に立つかもしれません。補償問題と被害者の心情にふれながら、
拡散、生体濃縮、食物連鎖などのメカニズムを明らかにします。
 
 
 ◇許すな再稼働、原発より命がだいじ  原発なくても大丈夫
  さよなら原発4.20アクション
 
 日 時:4月20日(金)午後6時30分開演
 会 場:大井町きゅりあん大ホール(JR京浜東北線大井町駅徒歩1分)
 内 容:講演~神田香織さん、落合恵子さん
     報告~福島避難母子の会in関東
     報告~品川区の子どもたちを守る会
     歌 ~橋本美香(制服向上委員会会長)
 参加費:500円(高校生以下、震災避難者無料)
 主 催:さよなら原発東京南部1000人アクション実行委員会
                  TEL&FAX:03-3783-3370
 
 
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┗■4.新聞・雑誌から1つ
 |  根拠薄い「電力2割不足」
 │  関電夏の需給見通し 供給力、融通量 余力も
 └────        (4月11日 東京新聞より)
 
 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で、野田佳彦首
相と関係三閣僚の協議が続いている。今夏、最大二割以上の電力供給が不足する
とする関電の見通しが示されており判断の前提となる。政府は、この需給見通し
を「精査する」としているが、専門家の検証を受けず、関電の言い値を土台に議
論する姿勢を強めている。再稼働に向け説得力を持たない結論にしかなり得ない。
(岸本拓也)中略
 ただ、額面通りには受け取れない。関電は昨年十一月、この冬は最大で9・5
%の電力不足が生じると試算して、節電を呼びかけた。だが、実際には、電力供
給が「厳しい」とされる供給力に対する使用率95%以上の日はゼロ。管内の電
力需給は安定していた。(中略)
 電力間で融通できる電力量も、電力会社の主張よりも「余力」がある。九州電
力では二月、火力発電所のトラブルで、東京電力や関電など電力六社から最大百
四十二万キロワットの電力融通を受けた。それまで、九州と本州をつなぐ送電線
で融通ができる電力の限界は三十万キロワットとされてきたが、実際の融通量は
その四・七倍に上った。(後略)
 
 
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┗■5.<テント日誌 4/10(火)―経産省前テントひろば213日目>
 │  再稼働の動きに増す緊迫度
 └────
 
 朝起きてテントから外をのぞくと白いものがチラリほろりと舞っている。さて
は雪かと錯覚してみんなに笑われた。経産省の構内の桜が散り始めて白い花弁が
テントやテント前を埋めはじめているのだ。それにしたってあわただしい気分で
ゆっくり花見もできない。
テントもテント前もどちらかというと平穏な光景の中にあるが、みんなの気持ち
は緊張感があるのだ。稚拙で即席の再稼働の動きがそれぞれの気分に反映してい
るのだ。
 テントにはいろいろの人が訪れる。これは何度も書かれていることだが、留学
先から帰国中の女子学生が来ていろいろと質問をうける。僕とMさんやFさんに
熱心にあれこれ聞いてくる。繰り返しになるのだけれど、テントの設置の経緯や
その後の展開についてそれぞれの立場や観点から答える。熱心にメモをしながら
質問をしてくる。今度はイスラエル出身の若い奥さんを連れたお母さん(姑さん)
がやってきて同じような話をする。
 僕らが一方的に話すことになりがちだけれども、相手方から気づかされること
もあり、対話になる時は楽しい。時間が取れての話は内省も含めてこちらに返っ
てくることも多い。テント広場の動きがDVDになったものがある。このDVD
は個人で作られたものだが、今までの動きがよく分かる。テントを訪れた人は声
をかけて欲しい。
 今日も官邸前には人々が集まり、再稼働の動きに対する抗議行動がなされてい
る。また、経産省前でも抗議行動が展開されている。ただ再稼働だけを急ぐ政府
の姿勢に危機感や怒りを持った人々が矢もたまらない思いで駆けつけてきている。
話を聞くたびにそれを実感するが、国民の意志と政府の意志の食い違いというこ
とに意識はいたる。この食い違いは何だ、そこを解決する道はあるのかという自
問を繰り返しやっている。
 4閣僚の会合や決定と言ったって背後に官僚(霞ヶ関)や大手企業の後押しが
あり、実質はそちらに決定力があるのだろう。「生活が第一」ということは国民
の生活や存在が第一ということであり、それを公約で選ばれた面々が背反する政
治(意思決定)をやることへの疑念と怒りがふつふつと湧いてくる。我々はそれ
に異議申し立てをする意志表示しか手はないのか。自問が深まるだけ暗い気持ち
になるが、どこかそれを超える道模索している。
 再稼働の焦点である大飯原発3・4号機がある現地では原発に通ずる1本道
(大飯町大島南浦)に三つの監視テントが建った。再稼働阻止の運動には大きな
弾みになることだが5月5日まで続けられる。大阪の関西電力本社前では原子力
学者の小林圭二さんがハンストに入った。再稼働を急ぐ政府に対して、大阪市や
滋賀県、京都府の反発は強まり、大阪市では「再稼働のための8条件」を政府に
突き付けている。近県の地域住民の再稼働反対の動きも高まっている。
 大飯原発のある福井県や近県の地域住民の再稼働反対の声は日増しに高まるが、
テントひろばはその連携を深めつつ、リレーハンストなどを引き継ぎながら、11
日(水)日比谷公園での集会での「ハンスト宣言」、17日(火)正午からの記者
会見と「集団ハンスト」への準備に入っている。何らかの形でハンストに加わる
人、サポートの人、現在テントではメンバー登録している。是非参加を。テント
前と経産省の周りでの「集団ハンスト」を中心にした大行動に加わって欲しい。
 官邸前や経産省の抗議行動を終えた人、第二テントでのハンストト会議を終わ
った人などが集まりテントの中では例の通り議論が消灯時間まで続く。これは第
一段階で、後には不寝番の人で議論が続く。このテントで初めて出会った人たち
が多いのだが、運動が議論の上に成り立ってくれたらいいと思う。議論よりも沈
黙が好きなのは日本人の性向であり、議論は上手くないのであるが、議論が運動
の根本にあること、議論を経て理解し同意を得たりすることが重要であることは
間違いない。議論の楽しみがテントの存在意義の一つでもあるのだろうな、と思
った。(M/O)
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