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たんぽぽ舎です。【TMM:No1651】
2012年11月15日(木) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.鮫川村の焼却処分場建設中止を求める要望にご協力下さい
  焼却実験で、50万から200万ベクレル/kgもの数値が出ています!
                     (福島・塙町在住 和田央子)
★2.首相官邸「裏」からの抗議行動
  11月16日(金)18時30分~19時30分(木村(雅))
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇11月25日(日)13時から、さよなら原発!三鷹アクション11・25 パレード
 ◇12月1日(土)13時から、亀有、映画上映『主権在民』&講演会
★4.新聞・雑誌から
 ◇大飯原発の断層調査-疑わしきは活断層-(11/15東京新聞 こちら特報部)
 ◇大飯断層「関電調査に不信感」、規制委 委員長代理が発言
  (11月15日 東京新聞より)
 ◇脱原発選ぶ時 来た デモ参加者に聞く総選挙
  違憲状態のまま、重い課題問う(11月15日 東京新聞より)
━━━━━━━
◇あす16日「東電株主代表訴訟」第3回口頭弁論にむけて、9時30分から
 東京地裁前(霞が関駅)で30分ほど原告各自によるアピール、9時50分から
 傍聴の抽選、10時30分開廷。
 法廷終了後、12時から報告集会。場所:弁護士会館1008号室(10階)
 内容:第3回口頭弁論期日報告、今後の裁判の展開
 http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-81.html
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.鮫川村の焼却処分場建設中止を求める要望にご協力下さい
 │ 焼却実験で、50万から200万ベクレル/kgもの数値が出ています!
 └────(福島・塙町在住 和田央子)
 
 国は、除染に伴う落ち葉等の焼却処理を各市町村で進めようとしています。
その第一号となる焼却炉が福島県南の鮫川村において今週、建設着工される予
定です。
 予定地から町村境を隔て1.5kmの隣町に住む私は10月にこの計画を知り、
急ぎ鮫川村へ確認したところ「地権者を含む周辺の村民30軒に対し説明し同意
を得た」とのことで、他市町への説明は行わないとのこと。計画は殆どの村民
にも知らされていませんでした。
 予定地名も「風評を懸念する地権者からの要請のため」非公開とされていま
す。人口4千人の村で、焼却処分のために3年間で7億円もかける大型事業で
すが、地元を無視して推し進められることに大きな不信感が広がっています。
 実施主体は環境省で、計画書によると焼却予定の落ち葉や稲わら等のうち最
も汚染度の高いものは3万ベクレル/kgに達しています。
 情報公開請求から入手した資料によると、先行する実験が飯舘村、大熊町で
実施されたことが分かりました。実験結果を見ると数万ベクレル/kgの有機物
を燃やした後の灰には50万から2百万ベクレル/kgを上回る数値が出ています。
 このような超高濃度の灰は中間貯蔵施設ができるまでの3年間予定地に保管
されるそうですが、鮫川村の話では5~10年かかるとの見通しです。予定地は
地下水豊富な水源地であり、このような場所で10年間安全に保管できるのか、
その後国は引き取るのかきわめて疑問です。
 これまで鮫川村と国に対し何度も説明会と資料を求めてきましたが、未だに
説明はなく、肝心の工事の具体的な内容を記す資料も開示されず、その正当な
理由すら示されていません。国は各地に設置を進めようとしていますが、早期
にこれを止めなければ更に多くの住民が苦しみます。
 
これまでの経過と工事中止を求める要望書をブログに載せましたので、
ぜひ多くの皆様のお声を鮫川村へお寄せ頂きたくお願い申し上げます。
 → ふくしまの里山を次世代に http://blog.goo.ne.jp/no-nuclear
 
 
┏┓
┗■2.首相官邸「裏」からの抗議行動
 │   11月16日(金)18時30分~19時30分
 └────(木村(雅))
 
 大飯原発活断層調査では、渡辺満久さんが活断層だと述べ他有識者も活断層
で無いと否定できず活断層である可能性が限りなく黒に近いグレーにもかかわ
らず、島崎委員は追加調査を決定し、大飯原発の稼働を止める決断をしない。
14日にはそのことが規制委員会で確認される模様です。
 さらに、いい加減な拡散シミュレーションについてはミスがどんどん見つか
りシミュレーションの受注業者も明らかになり、規制庁が焦って30km圏を
定着させようとしていることも奏功していません。
 一方、大間原発の建設反対運動が盛り上がり、「被ばく労働を考えるネット
ワーク」も「再稼働阻止全国ネットワーク」も発足しました。
 今週も、脱原発・再稼働反対・規制委員会人事撤回・大飯原発止めろ・大間
原発建設反対などとともにオスプレイ配備訓練反対を訴えましょう。
よろしければどうぞご参加願います。
 
(日時)11月16日(金) 18時30分~19時30分
(集合場所)首相官邸「裏」(官邸西側、地下鉄銀座線・南北線の溜池山王駅
     7番出口すぐ、首相官邸と山王パークタワーとの間の歩道)
(今週の抗議)脱原発・再稼働反対・規制委員会人事撤回・大飯原発止めろ・
     大間原発建設反対、オスプレイ配備・訓練反対
(注意)反原連有志が呼びかける「表」の行動とは全く独立の行動です。
  警察の不当な「誘導」や規制や「お願い」には非暴力で毅然と抵抗します。
(名前) 首相官邸「裏」からの抗議行動
(呼びかけ) 木村(連絡先:080-5062-4196)
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆『さよなら原発!三鷹アクション 11・25 パレード』にご参加ください!
 11月25日(日)
  13:00 井の頭公園西園トラック集合
      (吉祥寺駅南口から徒歩15分、バス利用の場合は万助橋下車)
  13:30 出発 三鷹のまちを歩きます。ご家族で参加を!
 
 主催:さよなら原発!三鷹アクション実行委員会
 問い合わせ 080-5046-1893
 ブログ http://mitaka2011nonukes.blog.fc2.com/
 
◆映画上映&講演会のご案内
 日時 12月1日(土)13時開場、(~17時終了予定)
 場所 亀有地区センターホール(千代田線亀有駅前イトーヨーカドー7F)
 
 第1部(13:20~15:10) 参加費 500円
  ドキュメンタリー「原発震災を問う人」シリーズ『主権在民』上映
  西山正啓監督 新作、3・11以降、フクシマから東海村から主権在民の
  行使が始まる。
 第2部(15:30~17:00) 参加費 500円
  武藤類子さん講演 「福島を語る」-未来につなげるたたかいの今-
 主催 かつしか人権ネット  連絡先 090-5395-5563(石岡)
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から3つ
 └────
 
◆大飯原発の断層調査 「疑わしきは活断層」
 専門家4氏「シロ」なし、「クロ」か「グレー」
 (11月15日 東京新聞「こちら特報部」より)
 
 関西電力大飯原発(福井県)の活断層問題。原子力規制委員会は調査の継続
を決めたが、運転中止を要請しなかった。だが、これは妙な判断だ。原発の耐
震安全審査手引きには、活断層には「疑わしきはクロ」の原則が適用されると
定められている。現地調査チームに「シロ」を訴える声はなかった。そうでな
らば、止めるのが筋だ。原発ゼロを恐れる恣意的な判断は動いてはいないか。
 
 「再稼働を認める前提は、高いレベルの安全性が確保されていることだった
はずだ。それが崩れたのだから、即刻運転は止めるべきだろう」(中略)
 このF-6断層が活断層か否か。これを調べるために、チームの専門家4人
は今月二日、敷地内の試堀溝(トレンチ)を調査。活断層の条件の一つである
「十三万~十二万年前以降」の地層のずれがあることは否定できない、との認
識で全員が一致した。「地滑りの可能性もある」との意見はあったものの、活
断層であることを否定したメンバーはいなかった。(後略)
 
◆大飯断層「関電調査に不信感」、規制委 委員長代理が発言
 (11月15日 東京新聞より)
 
 原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理は十四日の定例会で、関西電力大飯
原発(福井県おおい町)の断層調査に関連し「本当に断層が図に描いたコース
を通っているのか、分からなくなっている。関電の調査の考え方にも疑問が生
じている」と、関電の調査への不信感をあらわにした。
 現地調査では、関電の掘った試堀溝(トレンチ)で見つかった岩盤のずれが
断層なのか地滑りの跡なのかが焦点となったが、溝の堀り方が不十分で結論は
出せなかった。溝を広げたり、新たに大規模な溝を掘ったりする作業が進むを、
調査チームは待っている。
 その結果、大飯原発3、4号機は危険な地盤の上にあるのかどうかはっきり
しない中で稼働を続けている。
(中略)
<拡散予測能力 規制委にない>-丸投げ問題で委員長-
 原子力規制委員会が公表した原発事故時の放射性物質の拡散予測を、孫請け
のコンサルタント会社に丸投げしていた問題で、規制委の田中俊一委員長は
十四日、「(規制委が独自に予測する能力は)正直言って、ない」と述べた。
 予測作業は、規制委の前身である経済産業省原子力安全・保安院が、独立行
政法人原子力安全基盤機構(JNES)に丸投げ。さらにJNESはコンサルタント会
社「シー・エス・エー・ジャパン」(東京都港区)に、ほぼ丸投げしていた。
 田中氏は、予測図で相次いでミスが見つかった問題と、丸投げの関係は調査
中とした上で、「これから安全規制に必要な知識や人材はなかり高レベルのも
のが必要だが、残念ながら今(規制委には)それはない。だからこれまでのや
り方を点検しながらやっている」と述べた。(後略)
 
◆脱原発選ぶ時 来た デモ参加者に聞く総選挙
 違憲状態のまま、重い課題問う(11月15日 東京新聞より)
 
 十四日の野田佳彦首相の解散表明で、年内の総選挙が決まった。一票の格差
は是正されないまま、原発問題や被災地の人々の暮らしなど重い課題を問う選
挙が「違憲状態」で行われる。震災後、首相官邸前や経済産業省前で脱原発の
声を上げてきた人々は、まなざし厳しく一票の投じ方を考えている。
(中略)
 埼玉県和光市の団体職員山田雄二さん(四六)は、自分の選挙区の候補者に
電話し、脱原発や消費税増税などに関する考え方をただした上で投票するつも
りだ。「『ちょっとおかしい』『変えてほしい』というデモ参加者の思いを、
一歩進めて選挙にも反映させたい」(中略)
 経産省前で脱原発を訴え続けるテント村では十四日も数人が泊まり込みをし
ていた。
 東京都小金井市の大賀英二さん(六四)は「こんな短時間で、来年までに選
挙をやろうとすること自体、納得できない。まともに政策を訴え、国民に信を
問う姿勢には全くみえない」と批判した。
 その上で「反原発の立場で政治を動かす政治家に一人でも多く当選してほし
い」と期待。「自民も民主も原発について、態度をあいまいにしてきた。選挙
で反原発を訴えるなら、各候補者は、はっきりとした政策を掲げてほしい」と
訴えた。(後略)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1650】
2012年11月14日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.11月も毎週抗議! 11/16(金)は31回目の行動
   大飯原発を停止せよ! すべての原発を動かすな!
                                             呼びかけ:首都圏反原発連合
★2.『つくるな大間・あさこはうす応援 東京チーム』がスタート
   大電力消費地でできること 一緒に考えませんか?
                                          (伊藤 晴夫 たんぽぽ舎会員)
★3.「再稼働阻止全国ネットワーク」結成の報告・その1
   結成宣言(全文)
★4.新聞・雑誌から3つ
      ◆再稼働阻止へ 市民団体共闘 全国ネット設立
       強大電力会社に対抗 原発ゼロ実現を
       結成集会「廃炉勝ち取る」 (11月14日東京新聞より抜粋)
  ◆東電の電力購入入札 事前説明会に希望100社参加
                      (11月14日東京新聞より)
  ◆天然ガス 日米で大差 価格の不思議 分かれる市場、相場なく個別交渉
                                                (11月14日朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※編集部より訂正
 11月13日(火)発信の【TMM:No1649】で、見出し部分の一部を
 訂正致します。
1.誤:地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
  正:地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
2.誤:★4.新聞・雑誌から3つの記事
  正:★4.山本太郎のDVD『テレビと新聞が伝えない 太郎ホントの話』
       11月1日東京ドームフェアにて好評発売開始!!!! ¥500
       たんぽぽ舎で取り扱い中  (広瀬隆)
  正:★5.新聞・雑誌から3つの記事
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.11月も毎週抗議! 11/16(金)は31回目の行動
 |  大飯原発を停止せよ! すべての原発を動かすな!
 └──── 呼びかけ:首都圏反原発連合
 
11月毎週金曜 16,23,30日 18:00~20:00
首相官邸&国会議事堂周辺
 
※悪天候が予想される場合は、当日の正午に決定し、WEBとtwitterでお知らせし
ます。 http://coalitionagainstnukes.jp/ 
 
○たんぽぽ舎は、いつものように13:00~16:00たんぽぽ舎で、ビラ折りやプラカ
ードづくりの作業、16:00出発、17:00経産省前テントひろば到着、みんなと合流
し、17:20に1班~5班にわかれて官邸前、国会議事堂へ出発。
20:00終了時にビラを配布し20:30に経産省前テントひろばに戻り、約10分の終了
集会(1班~5班からの報告、当日の行動の全体像がわかる)をして解散です。
そのあと有志でおいしい飲食交流会へも毎回行っています。
 
 
┏┓
┗■2.『つくるな大間・あさこはうす応援 東京チーム』がスタート
 |  大電力消費地でできること 一緒に考えませんか?
 └──── (伊藤 晴夫 たんぽぽ舎会員)
 
 たんぽぽ舎ボランティアで活動するなかから生まれたチームです。
まだまだよちよち歩きで人材不足ですが、下記講座を企画しました。
ぜひご参加ください。
あわせて、東京圏にお住まいでチームの活動を共に作り、手伝って頂ける方の連
絡を待ちます。
 
◆11/22大間原発おおまちがい・講座
 『あさこはうす』と大間原発の今!=小笠原厚子さんをお迎えして=
【お話し】
 ●『あさこはうす』発展プロジェクト(小笠原厚子さん)
 ● フルMOX原発の行方(山崎久隆さん・たんぽぽ舎)
日 時:11月22日(木)18:30開場 19:00開演
会 場:スペースたんぽぽ(東京都千代田区三崎町2-6-2)
資料代:800円
問い合わせ:つくるな大間・あさこはうす応援 東京チーム
                  tukurunaoma_ah@yahoo.co.jp
 
 
┏┓
┗■3.「再稼働阻止全国ネットワーク」結成の報告・その1
 |  結成宣言(全文)
 └──── 「再稼働阻止全国ネットワーク」
 
 2011年12月16日、まったく収束していない東京電力第一福島原発事故
の「収束」を世界にむかって宣言してみせた野田佳彦政権は、さらに6月8日、
記者会見をし、福井県おおい町にある関西電力大飯原発3、4号機の再稼働から、
原発再稼働をスタートさせると宣言した。
 
 これは5月5日以降の全原発がストップしている状況、長引けば、「原発ナシ」
で生活は十分できるという事実が、あまりにハッキリしてしまう事態が生まれる
ことに焦った原発利権共同体である〈原子力ムラ〉の強大な巻き返しの一歩であ
った。
 
 野田はそこで、「実質的に安全は確保されている」、「国民の生活を守るため
に再稼働は必要」などと、信じられない強弁をしてみせたのである。
 日本列島住民の「命」を危険にさらす「再稼働」に対する反対の声は、ここか
ら全国に噴出しだした。東京での怒りの首相官邸包囲の再稼働反対のための毎週
「金曜行動」に万単位の人々が結集しだし、それは全国百以上の「金曜抗議行動」
へと飛び火する結果をつくりだしたのである。マスコミの発表する「世論調査」
ですら「国民世論」の7割から8割は原発反対の意思を表示していると伝えてい
るのだ。しかし、野田政権は、そうした「世論」状況をいっさい無視して、大飯
再稼働から、福島原発事故に直接的に責任のある〈原子力ムラ〉の人間を中心に
した人事で、なんと緊急事態だからという理由で国会承認もなしに「原子力規制
委員会」を発足(9月19日)させるという暴挙へ突き進んでいる。
 
 これに対して、6月30日と7月1日をピークとする大飯での再稼働阻止のた
めの現地行動は、多様な非暴力実力抵抗・不服従行動の全国的な大合流を実現す
るかたちで闘われた。そして、大飯でのあきらめない反対行動はさらに続いてい
る。「反原発自治体議員・市民連盟」、「再稼働反対!全国アクション」、「経
産省前テントひろば」、「ストップ大飯再稼働現地アクション」、「たんぽぽ舎」
の五団体共催の再稼働阻止のための全国ネットワークをつくろうと呼びかけた東
京での集まり(7月15日)では、全国の力を相互に連結しあい、知恵と力をお
しみなく出し合う〈組織=運動〉づくりの必要が広く確認された。
 
 こうした原発再稼働に抗する力強い抗議の声の拡大と深化という状況をふまえ
て、北海道から福島、九州まで、全国各地(原発現地)から東京での「再稼働阻
止全国ネットワーク」づくりの集まりに結集した私たちは、三つの分散会での討
論と全体会での議論に基づき、「つながろう全国各地!止めよう原発再稼働」を
合言葉に、ネットワークの結成へ向かいたい。
 
 私たちは、福島はもちろん、原発を押しつけられている立地住民(そしてその
周辺住民)と、都市の電力大量消費者という、国と電力資本によって現在強いら
れている相互の対立(分断)構造が、簡単に超えられると考えているわけではない。
 
 しかし、まちがいなく準備されている原発再稼働の嵐のような攻撃に抗するた
めには、各地一つ一つの闘いが孤立してたたきつぶされてしまっていいわけがな
い。各地の再稼働をストップする闘いを結んで、原発ゼロ社会を実現するという
一点で結びついた全国的な〈組織=運動〉こそが、今つくりだされなければなら
ないはずだ。それは各地の特殊な条件をふまえた対等・平等な運動の連合であり、
力づよい運動経験の相互共有の場所でなければなるまい。分断はそうした運動の
蓄積を通してこそ、少しずつ超えられるはずである。
 
 そのような〈運動=組織〉を目指して、私たちは「再稼働阻止全国ネットワー
ク」の結成を、ここに宣言する。
              2012年11月10日 集会参加者一同
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から3つ
 └──── 
 
◆再稼働阻止へ 市民団体共闘 全国ネット設立
 強大電力会社に対抗 原発ゼロ実現を
 結成集会「廃炉勝ち取る」 (11月14日東京新聞より抜粋)
 
 国内で唯一稼動している大飯原発(福井県)を速やかに停止させ、他の原発の
再稼働も許さずに原発ゼロを実現しようと、約50の市民団体が「再稼働阻止全国
ネットワーク」を設立した。国内全16カ所の原発立地地域で活動する団体も加わ
り、電力会社や国などへの働き掛けを強めていく。
 「電力会社の持つ資金力や権力は強大で、原発立地地域における市民団体の力
は微々たるもの。しかし、それ以外の地域の団体が力を貸して手をつないでいけ
ば、必ずや対抗できる力になりうる」
 全国ネット設立の準備を中心になって進めてきた「たんぽぽ舎」(東京)の柳
田真・共同代表はこう力を込めた。
 「原発推進勢力は着々と再稼働の地ならしをし、態勢をつくりつつある。近い
将来、再稼働の嵐がやってくる」(事務局)として、東京など大都市圏の団体の
力を原発立地地域の支援に向けるとともに、現地の思いを原子力ムラの中枢にぶ
つける役割も担っていくという。
 結成集会は10日夜、東京都文京区で開かれ、全国から約300人が参加。各地の
団体が地元の現状を説明した。(後略)
 
 
◆東電の電力購入入札 事前説明会に希望100社参加
             (11月14日東京新聞より)
 
 東京電力は13日、原発停止により不足する電力を補うため一般企業から購入す
る予定の電力260万キロワット分の入札について、都内で事前説明会を開いた。
説明会には応札を希望する約230人が参加した。
 発電事業への参入を目指す一般企業からの購入は、自前で発電所を建設・運用
する費用を抑えるのが狙い。需要が増える時期に限定して購入するのではなく、
常時使用する「ベース電源」としての活用を見込む。入札の上限価格は、石炭火
力発電を想定したキロワット時あたり9.53円。
 説明会には、エネルギー関係会社や鉄鋼、重電メーカー、商社などが参加。質
疑では各社の担当者から「(国の)支援を受けている状況で支払いは担保されるの
か」「液化天然ガス(LNG)火力なら、コストの安い石炭より二酸化炭素(C
O2)を4割削減できる。環境問題についてはどう考えているか」などと厳しい
質問も飛んだ。
 
 
◆天然ガス 日米で大差  価格の不思議 分かれる市場、相場なく個別交渉
                                                                  (11月14日朝日新聞より抜粋)
 
 日本が4~9月に輸入した液化天然ガス(LNG)の価格は前年より15パーセ
ント上がり、過去最高だった。ところが、米国では下がっている。同じ天然ガス
なのに、日米で価格が違うのはなぜ?
 財務省の貿易統計によると,4~9月に日本が輸入したLNGの額は3兆円。
前年同期より24パーセント増えた。原発が動かないので、輸入量が約4230万トン
と9パーセント増えたうえ、価格が上がったことが響いた。
 ガスは種類によって熱量が違う。このため、価格を比べるときは「100万
BTU(英国熱量単位)」という単位で調べる。1単位当たりでみると、日本のLNG
は15ドルほど。ところが、米国のガスは3~4ドルだ。ガスを液化して船で運ぶ
費用6ドルを加えても10ドルほどで、日本より安い。(中略)
 価格が下がらないのは、燃料費の調整制度で、ガスを最も多く買う電力会社が
消費者に簡単に価格転嫁できるという事情もある。国際エネルギー機関(IEA)
の田中伸男・前事務局長は「電力会社は地域独占で、安く調達するインセンティ
ブ(動機付け)がなかった」と指摘する。(中略)
 米国では、ガス価格の下落で火力発電の費用が下がり、原発が割高になってい
る。米ドミニオン社は10月、2033年まで運転が認められている稼動中のキウォー
ニー原発を「経済性を失った」として廃炉を決めた。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1649】
2012年11月13日(火) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.「原発は小さきこと」つまりは福島など眼中にもないらしい
  居住不能となり故郷を追われた16万人は「小さきこと」か?!
  石原慎太郎の発言の精神構造を疑う     (山崎久隆 たんぽぽ舎)
★2.「再稼働阻止全国ネットワーク」が発足。
  (司会を担当して/布施哲也 反原発自治体議員・市民連盟)
★3.イノシシが走り、ゼネコンが除染するわがふるさと:福島県川俣町
  暮らしの息吹を奪われた村の姿がたまらなく悲しかった(門間ひで子)
★4.新聞・雑誌から3つの記事
 (小沢氏 二審も無罪、日比谷不許可は適切か、敦賀原発 断層調査)
━━━━━━━
◆あす14日(水)18:30開場、19:00開始、スペースたんぽぽ
【文科省・放射線副読本をみんなで考えるワークショップ】
 参加費 資料持参のかた800円、資料なしの方1000円(資料代200円込み)
※テキストとして、文科省発行の放射線副読本「中学生用」を使います。
 文科省HPからダウンロード・印刷して当日ご持参ください。
 (http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1313004.htm
  ↑この中にある「中学校生徒用1/2と2/2(PDF)」を使います)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「原発は小さきこと」つまりは福島など眼中にもないらしい
 │  居住不能となり故郷を追われた16万人は「小さきこと」か?!
 │  石原慎太郎の発言の精神構造を疑う
 └────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
 
○またひとり、「日本の将来を憂う」老人が国政に出るらしい。しかしこの人
の言うことは、首尾一貫性も合理性もない。
 例えば「原発問題など小さいこと」なのだそうだ。
 他ならぬ石原慎太郎がそう言う。なんという脈絡の無さだろう。
 日本が「尖閣諸島」と呼ぶ小島について、9月11日(そう911だ)に野田
政権は国有化を決定した。それに対して中国は猛反発し、中国国内では暴動ま
で発生した。
 もともと1972年の日中国交回復に際して「次世代以降に棚上げ」したはずの
「領土問題」を、現世代で「仕掛け」たのは日本だった。従来保たれてきた政
治的均衡を日本側が「尖閣国有化」で破ったことに対し、中国側は主に経済分
野で反撃を開始している。この深刻な打撃は、「原発が止まる」という次元の
比ではないだろう。もともと原発が止まっても経済失速が起きることなどない
が、貿易、特に対中貿易により経済のかなりの部分を支えてきた日本国にとっ
ては、深刻な影響は避けられないはずだ。
 日米安保などあろうとなかろうと、軍事衝突など誰にとっても何の利益にも
ならないことをするはずがない。特に米中両国は。
 
○では、一体日本は何のつもりで挑発的行動に出たのだろうか。
 実際のところは、さっぱりわからないが、どうやらこれから国政に打って出
ようとする老人が「尖閣都有化」(といってもあくまでも地籍は石垣市だが)
を強行しようとしたことに「対抗した」かららしい。
 全く。子どもの喧嘩か。
 仮に、それ以上に深慮遠謀があるとするならば、対米関係である。
 普天間とオスプレイ配備問題は、沖縄だけの問題ではなく日本全国が日米安
保の脅威と傲慢さを感じ始めていた。在日米軍の横暴な振る舞いは、95年の
少女暴行事件と同様に、日米安保を揺さぶる可能性があった。しかし当時と異
なり「普天間移転」という解決カードはもう使えないどころか、この「解決不
能」状態(鳩山首相のトラストミー発言の無責任な投げだし)が問題の一端な
ので、民主党政権の責任問題にも波及している。そこで、あえて中国との対立
を煽ることで日米安保体制を国民に再認識させ、日米安保体制を盤石なものと
し、その返す刀でオスプレイと普天間(つまりは辺野古移転問題)も「解決し
てしまえ」と思っているのだとしたら、何重にも沖縄を踏みつけにする行為だ。
 
○ここから出てくる「ひょうたんの駒」は、尖閣など先島諸島への陸上自衛隊
配備、日米安保体制の強化、集団的自衛権の行使、憲法9条改憲であろう。尖
閣諸島に派遣した自衛隊や海上保安庁が中国当局と「交戦状態になる」のを
もっけの幸いと狙っているのではないか。読売新聞など「武力衝突の可能性が
少なくない」から自衛隊がバックアップする体制を取れなどと煽っている。ま
さしく1937年の日中戦争勃発の再現を見る思いだ。その先にあるのは悪夢であ
る。いったい、武力衝突が日常化する国にしたいのか。とはいえ、そのころに
は寿命が尽きて生きていない人ばかりだ。なおさら無責任きわまりない。
 前置きが長くなったが、石原にとって原発問題が「小さいこと」ならば、居
住不能となり故郷を追われた16万人は「小さいこと」なのだ。絶海の孤島に漁
船の避難場所を16億円掛けて作ることが「大きなこと」だという老人の、戯言
にしか聞こえないが、それが現在、この国では一定の支持を得ているようなの
で恐ろしくなる。
 放射能の影響で福島県は避難のために人口が減り、耕作放棄せざるをえない
地域が急速に拡大している。それは「国土の荒廃」ではないのか。原発事故は
無残な形で国家国民を破壊する。それが小さいことだと本気で言っているのか。
それに同調する者たちの精神構造はどうなっているのか。
 
○日本はこれからも巨大地震と津波の試練を受け続ける。その中のいくつかは
原発を直撃する。そして再稼働などしていれば福島原発震災を再現する。それ
を免れたとしても、電力供給どころか原発の震災復旧に巨額の費用を電力会社
はつぎ込まねばならず、赤字はますます拡大する。原発や核燃料サイクル自体
が危険きわまりないことと、それに支えさせるエネルギー供給体制はさらに脆
弱さを増すことになる。
 石原の場合、単純に自分が中心に立てない事案は全て「小さいこと」である。
そして自分が中心で回せる、私たちには無縁の「天下国家」を夢想している。
ただしこの「無縁の」国家が土足で私たちの平和と安全に踏み込んでくる恐れ
が出始めた。
 このような勢力は断じて権力の座につかせてはならない。
 
 
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┗■2.「再稼働阻止全国ネットワーク」が発足
 └────(司会を担当して/布施哲也 反原発自治体議員・市民連盟)
 
 再稼働を阻止するため、どうすればいいのか気になっていた。原発現地の方
々の報告から、立地自治体は当然だが、周辺自治体の動向が重要となると理
解した。電源三法の交付金もそうだが、それに加え、15から16兆円の電気
料金に含まれる数兆円の原発推進費用が、立地自治体を中心に配られている。
でも、周辺自治体へは、それほどわたっていないからだ。防災対策重点区域が
30キロ圏に拡大され、周辺自治体の発言力も増している。首長と議会への、
地域住民の強い働きかけを期待し、ネットワークはそれを支えたい。
 見知った公安関係者が、分散会と全体会の会場周辺を徘徊していた。
原子力ムラの住人にも関心を呼んだ集会なのだろう。
 
 
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┗■3.イノシシが走り、ゼネコンが除染するわがふるさと:福島県川俣町
 │   暮らしの息吹を奪われた村の姿がたまらなく悲しかった
 └────(門間ひで子 羽村市議会議員)
 
 10月10日~11日の2日間、福島県川俣町の現状を見るため行ってきた。
夏の保養プロジェクト参加者との再会、教員・町議会議員との交流、学校視察
を行い、子ども時代を過ごした山木屋にも入った。村人が誰も住まない静かな
里山は、イノシシが走り、ゼネコンが除染する場所に変わっていた。放射能で
汚染された土壌は持って行き場がなく、袋に入れられて、田んぼや校庭にただ
積み上げられていた。
 飯館村にも浪江にも近い自宅の跡地の線量は、今も1.64マイクロSvだった。
野鳥のさえずりも聞こえない、不思議な空間がそこにあった。以前は、車の交
通もまばらだった国道は、パトカーや監視パトロール車、工事関係車両、自宅
を整理にくる村人の車が頻繁に行き交い、交通量の多さに驚いたが、暮らしの
息吹を奪われた村の姿が、たまらなく悲しかった。
 
 
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┗■4.山本太郎のDVD『テレビと新聞が伝えない 太郎ホントの話』
 │   11月1日東京ドームフェアにて好評発売開始!!!! ¥500
 │   たんぽぽ舎で取り扱い中
 └────(広瀬隆)
 
ワンコイン原発即時ゼロの世論を高めよう!
事実を広め、原発ゼロ社会を完全達成するため、ぜひ、みなさまの大きな力を
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┗■5.新聞・雑誌から3つの記事
 └────
 
◆小沢氏、二審も無罪 虚偽記載、大半認定せず 東京高裁
 (11月12日 朝日新聞より)
 
 資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反の罪で強
制起訴された「国民の生活が第一」代表・小沢一郎被告(70)の控訴審判決が
12日、東京地裁であった。小川正持裁判長は、小沢氏を無罪とした一審・東京
地裁判決を支持し、検察官役の指定弁護士による控訴を棄却した。(後略)
 
(同・夕刊から)
 再び無罪 小沢氏一礼 踏み込んだ判決 喜ぶ
 一審判決よりも踏み込んだ「無罪」だった。「国民の生活が第一」代表の小
沢一郎被告(70)に対する12日の東京高裁裁判は「一審の結論に誤りはない」
と述べ、検察官役の指定弁護士の主張を退けた。一審が認めていた秘書らの虚
偽記載も否定する内容に、小沢氏も表情を崩した。(中略)
「早く確定を」弁護団---「元秘書に故意がなかったと認めており、非常に
いい判決だ」。小沢氏の弁護団は一審よりも踏み込んだ無罪の認定に満足した
表情を浮かべた。「指定弁護士は上訴権を放棄し、早く無罪を確定させるべき
だ」
 弁護団は一審で、東京地検特捜部の検事が事実に反する捜査報告書を作って
いたことを暴いた。今年4月の無罪判決で、裁判が終わると期待した。
 しかし、指定弁護士は控訴。小沢氏はその後の7月に民主党を離党し、新党
を立ち上げることになった。弁護団の一人は「控訴されなければ、離党せずに
済んだのではないか」と話す。(後略)
 
 
◆日比谷公園デモ 都の使用不許可は適切?
 (11月13日 東京新聞より)
 
 原発の再稼働や新増設に反対する抗議活動「11・11反原発 百万人大占拠」
が十一日、東京・永田町の国会議事堂正門前など9カ所であった。雨の中、歩
道を参加者が埋め尽くしたが、主催した「首都圏反原発連合」が、日比谷公園
を出発点に希望したデモは、都が公園の使用許可を出さずに中止。都は、他に
もイベントがあったことや、事前にデモ参加者が不明として不許可としたが、
都の判断は適切だったのか。
 
「表現の自由 大切」「運営 市民のお金」---午後三時と同五時に官庁街や
国会前で行われた「大占拠」には、主催者発表で十万人、警察庁関係者による
推計で七千~八千人ほどが参加した。
 デモ参加者の多くが集まる予定だった午後一時の日比谷公園北側の健康広場
には数人がいるだけで、閑散。長女(四つ)、次女(一つ)と散歩で訪れた千
代田区平河町の女性会社員(二五)は「日比谷公園は広々としているし、一万
人は入りそうだけど」と不思議そう。「表現の自由は大事だと思う」と首をひ
ねった。(後略)
 
◆敦賀原発、月内にも断層調査
 (11月13日 東京新聞より)
 
 原発敷地内の断層を調べている原子力規制委員会は、日本原子力発電(原電
)敦賀原発(福井県敦賀市)に今月内にも調査チームを派遣することを決めた。
十四日の規制委員会で日程など正式決定する。現地調査は二日に実施した関西
電力大飯原発(福井県おおい町)に次いで二カ所目。
 規制委などによると、敦賀原発の敷地内には断層(破砕帯)が190本走っ
ており、うち6本は1、2号機の直下を通っている。旧経産省原子力安全・保
安院(廃止)の四月の現地調査で、近くを通る全長315キロの「浦底断層」
が動いた際に、これらの断層が連動する可能性が指摘された。(後略)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1648】
2012年11月12日(月)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働阻止全国ネットワーク結成さる→全国で助け合って再稼働阻止へ
   100万人行動―東京で、全国各地で成功りにおこなわれる
                           柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.<連載-5>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
   攻撃目標に小学校、発電所
★3.新聞・雑誌から3つ
  ◆響く「原発反対」 日比谷公園 使用中止でも 雨の中9カ所で抗議
                 (11月12日東京新聞より抜粋)
  ◆原発計画破棄へ意欲 リトアニア首相候補
                 (11月9日東京新聞より抜粋)
  ◆宇都宮氏「脱原発を」 都知事選出馬表明
                 (11月10日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※役立つ「反原発基本講座」第18回 参加歓迎!
 
 ★11/13反原発基本講座第18回「汚染された自治体-問われる地域社会」
 
 日 時:11月13日(火)開場:18:30 19:00から21:00
 講 師:門間ひで子さん(羽村市議会議員)、布施哲也さん(前、清瀬市議会議員)
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 資料代:1000円
 主 催:反原発自治体議員・市民連盟
 
 
┏┓
┗■1.再稼働阻止全国ネットワーク結成さる→全国で助け合って再稼働阻止へ
 |  100万人行動―東京で、全国各地で成功りにおこなわれる
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
1.「再稼働阻止全国ネットワーク」が11月10日(土)東京で盛況りに結成された。
 午後1:00~5:00分散会、6:00~9:00結成集会。用意した250部の資料が
なくなり不足する程に。
 主催は5つの団体で構成された「準備会」(5つの団体とは、再稼働反対・全
国アクション、反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テントひろば、ストップ
再稼働現地アクション、たんぽぽ舎)。
 
・その方針は、「教えあう、助け合う」を基調にして迫りくる原発再稼働(もう
け)に、全国の共同の力を結集して闘おうというもの。ひそかに、また、公然と
再稼働の準備、地ならしが進行している。近いうちの再稼働の嵐に今から準備し
て立ち向かおう、と10項目の具体的方針が提示された。
・原子力ムラは復活している→規制委員会、規制庁を東京圏と全国の共同の力で
攻めよう。
・大飯原発の地下に地震活断層あり、大飯を停止せよ、停止してから調査せよ。
結論ひき伸ばし反対、玉虫色の結論反対。
・各自治体―特に30キロ圏で闘おう。
・全国行動、講演集会
・原発現地応援―特に大事。11月~2013年4月の6か月の予定など。
・7人の共同代表(女性4人、男性3人)と全国14地域の(原発)現地連絡者も
決まった。(次号で紹介)。
・「再稼働阻止全国ネットワーク」事務局は、たんぽぽ舎内におかれる。
 住 所:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎気付
 電 話:070-6650-5549 FAX:03-3238-0797
  Eメール:info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
 
☆ サポーター会員募集中!(個人年会費3000円、団体年会費5000円)
  サポーター会費・カンパの振込先
  郵便口座番号:00110-0-688699
  加入者名:再稼働阻止全国ネットワーク
 
※なお、当日の20頁の議案集は希望者へ送ります(200円:コピー代)。
 郵送の場合は、はプラス100円の300円になりますのでよろしくお願いします。
 
2.100万人行動―東京で(国会へ)、全国各地で成功りにおこなわれる。
 
・首都圏反原発連合(13団体と個人、たんぽぽ舎も13団体の1つ)の主催で行わ
れた11・11反原発100万人国会大占拠は、東京をはじめ、全国の10の場所で成功
りにおこなわれた。(北海道、大間,大阪、福井、伊方-四国電力交渉、福岡など
…)
・東京ではたんぽぽ舎は、前日の再稼働阻止全国ネットワークの結成に参加した
人々と共に行動。原発現地の人々―何人かは、反原連からの依頼もあり官邸前の
マイクで現地の生の声をしっかり報告しました。たんぽぽ舎も道案内役をこなし
つつ、2500枚のビラ配布をおこない、3ケタの人数で「再稼働反対」のシュプレ
ヒコールをして、集会、国会議事堂前行動をもり上げました。
 
3.なお、11月9日(金)には、「ヒバク労働を考えるネットワークの結成集会」
が東京、亀戸でおこなわれ、280人の盛況でした。
 9日(金)(ヒバク労働)、10日(土)(再稼働阻止)にできた2つの新しい組織は日
本の反原発、廃原発運動史上、きっと大きな足跡を残すでしょう(柳田も9日(金)
のヒバク労働ネットの集会でアピールしました)。
 再稼働=被曝労働の激増、をくい止めるため、みんなで力を合わせて闘おう。
 
 
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┗■2.<連載-5>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
 │  攻撃目標に小学校、発電所
 └────
 
※この連載は著者(斉間満氏・故人)の夫人(斉間淳子さん)の承諾を得て
 掲載しています。本文は、2002年5月発刊の『原発の来た町-原発はこうして
 建てられた-伊方原発の30年』の一節です。
 (この本はたんぽぽ舎でも扱い中。137頁、1000円)
 
 原発上空を飛んでいるのは、米軍機ばかりではない。自衛隊機も飛んでいた。
一九八四年二月二七日、瀬戸内海の愛媛県喜多郡長浜町青島沖に墜落し、一二人
全員が死亡した海上自衛隊岩国基地所属の対潜飛行艇PSI・3号機も、岩国基
地から佐田岬半島を横断して高知県の足摺岬沖にある自衛隊の訓練海域であるリ
マ海域に向かう途中だった。
 墜落場所は伊方原発の北東約二五キロで、墜落するのが「二、三分遅かったら、
原発周辺に落ちていた」といわれた。ところが、そう思わせる墜落事故が、ちょ
うど一年後の八九年六月に起きた。
 伊方原発から直線距離で南東約三〇キロの、東宇和郡野村町の野村ダムに米軍
ジェット機FA18ホーネットが墜落した。乗員一人は飛び出して無事だったが、
音速の一・八倍のスピードで飛ぶこのジェット機が墜落地点から伊方原発へ到達
するのには五分もかからなかった。
 さらにその後、九四年一〇月一五日には高知県の早明浦ダムに、九九年一月二
〇日には空中給油訓練中のジェット機が高知県沖の土佐湾にと相次いで墜落した。
 こうして、頻繁に米軍ジェット機が墜落する四国には米軍機の低空飛行訓練ル
ートが存在することが判明していた。
 ちなみに、高知県大川村役場の記録では、九五年一月から一二月までの一年間
に役場から目撃された低空飛行の米軍ジェット機は一八四回に上っていた。
 そして、九九年九月に米軍低空飛行の驚くような実態が、「リムピース」(事
務局・遠藤洋一相模原市議会議員)の調べで明らかになった。
 市議会議員らで構成するリムピースは、インターネットのそのホームページに
高知県沖の土佐湾に墜落した米軍機の事故記録の解析から、墜落した米軍機は低
空飛行訓練中にルート沿いの小学校、発電所など六ヵ所の施設を攻撃標的に訓練
していたことを明らかにした。
 それによると、墜落した米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属のFA18戦闘
機は、高知県沖の太平洋にある米軍訓練空域「リマ空域」(オレンジ565)で
空油訓練中、寮機と接触。このため基地に帰還しようとして土佐湾へ墜落した。
 この事故報告書で、墜落機のパイロット、ケビン・ペッツォルド大尉は「我々
は三つの攻撃目標について打ち合わせを行った。攻撃目標はBポイントの曲がり
くねった道、Cポイントの発電所、Fポイントはもう一つの発電所だった」と言
う。
 報告書の中に記された五万分の一地図に示されたポイントは、曲がりくねった
地は紀伊半島の切目崎、Cポイントは徳島県の甲浦変電所、Fポイントは愛媛県
の西条市の加茂発電所(水力)だった。
 つまり、墜落機はリマ空域で空中給油した後、米軍が紀伊半島から四国―中国
地方に描いている低空飛行ルート「オレンジルート」を飛びながら、ルート沿い
の攻撃目標を攻撃する訓練を繰り返しながら、岩国基地に向かう訓練計画をたて
ていたのだ。
 さらに、リムピースのホームページには、北海道桧山郡上ノ町の大崎小学校が
米軍機の攻撃目標にされ、パイロットが「高度から降下しながら爆弾を投下する
(訓練を行う)」はずだった」とも記されている。小学校も攻撃目標にされてい
るという、ショッキングな話である。
 しかし、この衝撃的なニュースは、地方紙である九九年九月九日付けの愛媛新
聞に「米軍機訓練/攻撃目標西条の発電所」と報じられただけだった。
(次号につづく)
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から3つ
 └──── 
 
◆響く「原発反対」 日比谷公園 使用中止でも 雨の中9カ所で抗議
 
 原発の再稼働や新増設に反対する抗議活動「11・11反原発 百万人大占拠」は
11日、東京・永田町の国会議事堂正門前など9カ所であった。雨の中、歩道を埋
め尽くした参加者は「原発いらない」と声を上げた。午後1時から予定していた
国会周辺デモは出発地の日比谷公園の使用許可が出ず、中止された。
 毎週金曜の首相官邸前での抗議を呼び掛けてきたネットワーク「首都圏反原発
連合」が主催。全国の反原発を訴える市民や野党の国会議員らがスピーチで、関
西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働などを批判。建築家の竹内昌義さん
は「原発を止めない国会議員を辞めさせなきゃいけない」と訴えた。(中略)
 参加人数は主催者発表で10万人程度。警視庁関係者は7000~8000人程度とし
ている。 (後略) (11月12日東京新聞より抜粋)
 
 
◆原発計画破棄へ意欲 リトアニア首相候補
 
 リトアニア次期首相の有力な候補であるブトケビチュス社会民主党党首は8日、
同国の新原発建設計画に関して「原発を建設しないとうたう法案を議会は近く審
議しなければならない」と述べた。先月の国民投票で6割超が建設反対だったこ
とを受けて計画の破棄に意欲を示した形。タス通信が伝えた。(後略)
   (11月9日東京新聞より抜粋)
 
 
◆宇都宮氏「脱原発を」 都知事選出馬表明
 
 石原慎太郎前東京都知事の辞職に伴う知事選で、前日本弁護士連合会会長の宇
都宮健児氏(65)が9日、衆院第一議員会館内で記者会見。「電力の大消費地と
して東京から脱原発を進めたい」と無所属での出馬を表明した。
 宇都宮氏は脱原発、反貧困などを訴える著名人らでつくる団体「人にやさしい
東京をつくる会」が擁立した。石原都政を「貧困と格差が広がった」と批判。高
齢者や障害者ら弱者の支援、日の丸や君が代を強制しない教育を公約に掲げ、
「公約に賛同するあらゆる政党に支持を求めたい」との意向を示した。
 原発の稼働については「認められない」とし、地方自治体が国に脱原発を迫る
運動を先導し、主要株主である都の立場で、東京電力に原発の廃炉を求める考え
を示した。(後略)(11月10日東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1647】
2012年11月10日(土)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
                                         
                                                                                    転送歓迎
━━━━━━━
★1.11月11日国会前に行こう   第3回目の国会前抗議行動&国会包囲
★2.12月8日(土)もんじゅ廃炉に向けた「全国集会」がもんじゅの現地、
   敦賀で今年も開催されます。
★3.新聞・雑誌から
  ◆東電再建行き詰まり 新支援に政府慎重 
    東電広瀬社長「原発再稼働ないと黒字化困難」
     経産相「現状の枠で」
  ◆ 深刻 さいたま市被曝  
    さいたま市と同じ線量  ウクライナで健康な子どもは6%
     食品摂取で内部被曝?
 
 
┏┓
┗■1. 11月11日国会前に行こう
 │  第3回目の国会前抗議行動&国会包囲
 └────
5月の国会包囲に続く3回目の抗議行動です。
日比谷公園からのデモは、東京都による不当なデモ規制でできなくなりました。
そのため、各所で抗議行動と、夜の国会前抗議を行います。
夜の抗議用に明かりや鳴り物があるとベターです。懐中電灯などご持参下さい。
 
 ◆たんぽぽ舎は15:00から、財務省上交差点付近を中心に、抗議行動を行います。
  17:00からは国会正門前抗議に合流予定です。 
 
 なお、抗議行動に先立ち、14:00テント前集合し、15:00までビラを
配り、最新の情報を参加の方々にお知らせします。
  お手伝いしていただける方は、ご協力お願いします。
 1 12:30たんぽぽ舎集合、荷物を持って2時までにテント前へ
 2   14:00~15:00 ビラ配り、及び参加者の誘導の手伝い
 3  ~15:00はテント前で1本旗を立てています。
 
┏┓
┗■2. 12月8日(土)もんじゅ廃炉に向けた「全国集会」が
 │  もんじゅの現地、敦賀で今年も開催されます。
 └────
 
 (高速増殖炉)もんじゅは「夢の原子炉」と唱って、膨大なカネをつぎ込み続
けてきていますが、ナトリウムもれ事故で止まってからもトラブル続き。当初か
ら指摘されている危険性は解決されるめどは全くありません。
  おまけに、高速増殖炉は核兵器級プルトニウムが製造できる炉であり、今世
界では軍事用のものしかありません。
 一刻も早く廃炉にしましょう。
◇2012年12月8日(土)
 午前11時から、もんじゅの見える白木海岸で抗議集会
 午後1時30分から「もんじゅ廃炉を求める全国集会」(きらめき港館)
 
□  たんぽぽ舎では、8~9日で有志で参加ツアーを計画中です。
○白木海岸に行くには、朝10時発の貸切バス(主催者準備)に乗るため、
東京発1番の新幹線ひかり(6:26発)で 行く必要があります。
    詳細は追ってお知らせします。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
 └────
 
◆東電再建行き詰まり 新支援に政府慎重
 東電広瀬社長「原発再稼働ないと黒字化困難」
  経産相「現状の枠で」
 東京電力の広瀬直巳社長(59)は9日、朝日新聞のインタビューに答え、「原
発が再稼働できなければ、2013年度の黒字化は厳しい」と述べた。東電は福
島第一原発事故の賠償などが重くのしかかるとして政府に新しい支援を求めてい
るが、今のところ政府は慎重な姿勢で、経営再建計画はほころび始めている。
 東電は7日「新しい経営方針」を発表し、除染や賠償などの負担が10兆円を
超える可能性があるとして、政府に新たな支援を求めた。
     (中略)
 危機感を募らせるのは5月にまとめた「総合特別事業計画(再建計画)」が行
き詰まっているからだ。
  計画では13年4月から柏崎刈羽原発の7基を順番に再稼働させることを目指
しており、1基動かすと約780億円の収益改善があると見込んでいる。
 広瀬社長は「再稼働するかしないかという議論でなく、どれくらい遅れるかと
いう程度の問題である」と話し、柏崎刈羽の再稼働を目指す考えを強調した。
  ( 中略)
   一方、政府は新たな支援に慎重だ。枝野幸男経済産業相は9日の閣議後記者
会見で「まずは原稿の枠組みのもとで賠償などに着実に取り組むことが大前提」
と述べた.当面は福島県の被災者や国民の信頼を得るよう努力する頃が必要だと
みている。
 (中略)     
 政府が更に支援することには批判も予想される。
         (11月10日 朝日新聞より抜粋)
 
◆ 深刻 さいたま市被曝
  さいたま市と同じ線量  ウクライナで健康な子どもは6%
  食品摂取で内部被曝?
 
 健康な子どもは6%―。昨年4月にウクライナ政府が発表した衝撃の事実。被
爆者から生まれた子供のうち、健康なのは、チェルノブイリ事故から6年後の92
年で22%だった。それが08年には6%に激減。一方で、慢性疾患のある子どもが
20%から、78%に急増したという。
恐ろしい結果だが、他人事ではない。ウクライナの放射性汚染レベルは、さいた
ま市と同じなのだ。
 9月24日~10月4日にかけてウクライナで現地調査を行ったNPO法人「食品と暮
らしの安全基金」代表の小若順一氏がこう言う。
 「3地域の学校を調査したところ、一番線量の低かったコバリン村学校は0.03
~0.1マイクロシーベルト。さいたま市と同じ水準なのです。残りの2つ、ピシャ
ニッツァ村学校は0.09、モジャリ村学校は0.12でした」
    (中略:健康被害多数)
「これらの健康障害は、食品摂取による内部被曝としか考えられない」と言う。
    (中略)
 放射線量が落ち着いているからといっても安心できない。放っておけば、子ど
もたちは内部被曝でジワジワやられてしまう。国は真剣に対策を急ぐべきだ。
                             (11月9日 日刊ゲンダイより抜粋)
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