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たんぽぽ舎です。【TMM:No1730】
2013年1月29日(火) その2 地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「再稼働阻止全国ネットワークホームページからのご案内」
記事や情報をお寄せ下さい
★2.<連載6 (食品と暮らしの安全No.285)> 連載終わり
日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
★3.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆2/16市民意見広告運動 討論集会
「安部政権に市民の紙上デモを!核も武力も命と生活を守らない」
★4.テント日誌1/27日経産省前テントひろば―504日目
日比谷で行われたオスプレイ配備反対東京行動、
多くの人がテントに来てくれました (K.I)、(Toku-san)
━━━━━━━
※2/2【討論会】にご参加を!
「経産省前テントひろばを守ろう」
日 時:2月2日(土)14:00~17:00
お 話:江田忠雄さん、大口昭彦弁護士、針谷大輔さん
司 会:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.「再稼働阻止全国ネットワークホームページからのご案内」
| 記事や情報をお寄せ下さい
└──── 「再稼働阻止全国ネット事務局・HP担当」
昨年の11月10日、全国から240名が参加し、「再稼阻働止全国ネットワ
ーク」が結成されました。結成後は、12月8日「もんじゅを廃炉に全国集会」へ
の参加を呼びかけると同時に、大飯原発ゲート前での申し入れ行動を実施。また、
おおい町の皆さんとの交流を通じ、「再稼働を許すな!大飯原発をとめろ!」と
いう決意を改めて確認しました。
こうした中、12月の総選挙で誕生した「安倍内閣」は、憲法改悪をちらつか
せながら、原発再稼働へ向け、推進勢力を総結集し突き進んでいます。
1月16日に開催された「原子力防災指針に関する院内集会・政府交渉」では、
福島原発事故の検証を蔑ろにした基準策定に、参加者の多くから怒りの声が噴出
しました。しかしながら、住民の不安は払拭されないまま、各自治体で「地域防
災計画(原子力防災)」の策定作業が進められ、再稼働への下地つくりが急ピッ
チで進行しています。
再稼働阻止全国ネットは、規制委-規制庁主導で行われている原子力防災指針
の実態や不備を明らかにし、原発近隣地域に限らず、再稼働問題に関心のある方
々と情報を共有し、それを全国的に広めることが急務と考えます。
そこで、次のような情報を再稼働阻止全国ネットワークのホームページで紹介
させて頂きたいので、ぜひ記事や情報をお寄せください。地元新聞の切り抜き等
でも結構です。
・原子力防災計画に関すること
-地域特性を活かした計画づくり
-防災計画(修正案)策定に住民参加の例
-住民や議員などからの要請行動
-地元で開催される勉強会 など
・再稼働問題(原発全般)・核燃施設についての集会・勉強会やイベント、
抗議・要請行動などのリポート、議会提案など。
(活動の様子がわかる写真のご提供も歓迎します)
◆メール送付先 report@saikadososhinet.sakura.ne.jp
◆紙面による送付先
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
たんぽぽ舎気付「再稼働阻止全国ネット事務局・HP担当」
◇再稼働阻止全国ネットワーク HP
原子力防災に関する記事(トップページ、下のほう)
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/
新聞・ニュース報道、雑誌記事などの紹介(右サイド"Recent News")
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/category/2-region
再稼働阻止ネットについてのお問い合わせは
TEL 070-6650-5549 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
までお願いいたします。
┏┓
┗■2.<連載6 (食品と暮らしの安全No.285)> 連載終わり
| 日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
└──── (著 今井伸)
省エネ性能に優れた機器の開発を
さて、産業用です。こちらは、福島原発事故以降、工場敷地内に自前の発電所
を造る動きが増えています。自家発電です。こちらも発電の際に出る排熱を、工
場の生産現場で使うコージェネにすれば、省エネとCO2低減ができます。そうそ
う、エネファームは家庭用のコージェネです。
原発がないと電力不足になり、製造業が海外に流出するという説があります。
企業の海外流出は20年以上前から始まっており、電力不足は関係ありません。
しかも流出先は中国やインドであり、そこは1年中、停電に悩まされている国
です。
燃料が安ければ競争に勝てるわけではありません。石油やガスがタダみたいな
値段で使える中東やロシアですが、競争力を持つ製造業はありません。要するに
知恵です。
コージェネで省エネを実現すれば、輸入するエネルギー量を減らせます。貿易
赤字を改善できます。
日本が省エネ性能に優れた機器を開発すれば、すごい競争力を持ちます。
大事なのは「電力制度改革」
ここでは、スペースの関係で再生可能エネルギーの可能性と限界に触れません
でした。再生可能エネルギーは今後、徐々に増加し、一定の比率を占めますが、
数十年の期間では、メインのエネルギーにはなれません。
さて、選挙が終わって、これからエネルギー政策が動き始めますが、一番大事
なのは「電力制度改革」です。やる気のある企業や起業家が発電事業に参入でき
るようにすることです。自宅のエネファームで発電した電気、工場のコージェネ
で発電して余った電気、あるいは福島県の家畜農家が糞を利用して発電した電気
のような草の根の電気も、電力会社の送電線に送りこんで、みんなが使えるよう
にならないといけません。
電力制度改革が、きちんとできるかどうかが、日本が世界に誇れるエネルギー
利用システムを構築するための第一関門なのです。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)より
連載で配信しました。7回の予定でしたが今回で終了です。
┏┓
┗■3.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆2/16市民意見広告運動 討論集会
「安部政権に市民の紙上デモを!核も武力も命と生活を守らない」
意見広告運動は、さまざまな事情で集会や街頭デモに参加できない方々でも意
思表明ができる紙面上のデモです。5月3日(憲法記念日)の全国紙に掲載予定の
市民意見広告の内容やデザインなどについて、みなさんと一緒に考えたいと思い
ます。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。
■日 時:2月16日(土)13:30開会(13:00開場)
■場 所:スペースたんぽぽ(JR水道橋駅下車、徒歩5分、たんぽぽ舎内)
千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階
■お 話:鎌田 慧(ルポライター、市民意見広告運動賛同者)
■パネル討論会:
○鈴木 一誌 (ブック・デザイナー)
○平林 祐子 (都留文科大学教員)
○細井 明美(イラクホープネットワーク)
■参加費:500円
■主 催:市民意見広告運動/市民の意見30の会・東京
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-29-12-305
問合先:E-mail;info@ikenkoukoku.jp 電話03-3423-0185
┏┓
┗■4.テント日誌1/27日経産省前テントひろば―504日目
| 日比谷で行われたオスプレイ配備反対東京行動、
| 多くの人がテントに来てくれました
└──── (K.I)、(Toku-san)
今朝は幾分温かく感じられる朝でした。テントに着いたらYさんがテント前で正
座して居られたのでびっくり!背筋が伸びて良いんですとのこと。11時ごろ静岡
から女性が、テントが撤去されるのではと心配して来てくださった。彼女は上京
するたびテントに来てくださるようで何人かのスタッフとは顔なじみのようでした。
午後から日比谷の野音で沖縄から全41首長が上京しての「オスプレイ反対 東
京行動」があったため、それに参加するために神戸、高松、水戸などから上京し
てきたというたくさんの方たちが寄って下さり嬉しかったです。印象的だったの
は沖縄大学の学生さんたち、手作りのきれいなポスター(?)と安倍首相とオバ
マ大統領への「オスプレイ配備撤回・米軍基地撤去」を求める要請文を携えての
上京。スタッフのSさんが彼らにテントのことなど丁寧に説明して下さり、最後
に記念撮影をして野音へと向かわれた。若い人たちの行動参加を力強く思いまし
た。野音の方角からは右翼の街宣と思われる声が響いてきて少し心配のなか留守
番を残してテントのスタッフも集会に参加。原発も基地も根は一緒ですから。
集会の後やはりテントが心配でと戻ってきて下さった方たちが居たので私は安
心して帰宅しました。陽は長くなりましたが、4時すぎたら風も冷たく寒かった
です。(K.I)
この日は、オスプレイ反対東京行動のデモに参加する為に出発時刻の15時45分
位に日比谷野音に着いた。ちょうどデモ出しが始まるところだったが、デモ隊の
先頭にはドラム隊のメンバーが陣取り、ドラムの音や三線の音が野音周辺に賑や
かに響いていた。
今回の集会参加者は主催者発表で4000名強と言う事だが、参加していた何人か
の方は5000人はいると仰っていた。梯団の間隔をとったためか、デモ隊が日比谷
公園を出発するのに物凄く時間がかかっていたが、途中の高江の梯団に加わって、
日比谷公園を出発した。三線の音色や沖縄民謡の明るいメロディーと一緒に、ヘ
リパッド建設反対、オスプレイ配備反対をシュプレヒコールで沿道に訴えた。途
中、数寄屋橋交差点から銀座一丁目あたりにかけて、排外主義者の団体の300名
くらいがデモ隊を待ち受けており、参加者に向けて汚い言葉の罵声を浴びせてい
たが、「オスプレイ配備賛成」というコールに対して、笑顔で「オスプレイ配備
反対」と応えるデモ隊に沖縄の人達の強さを感じた。
デモ終了後に、排外主義者がテントに来る事も予想されたが、テントへ戻ると、
多くの人がテント前で警戒に当たっていた。12日にテントを壊された事もあり、
その後弁護士事務所と相談を重ねているが、今後はテントへの破壊、スタッフへ
の嫌がらせに対しては、法的な対抗措置も講じる事になると思う。この日は、泊
まり当番だったが、風邪が治りかけだったのでTさんが代わってくれる事になり、
23時過ぎにテントを後にして帰路に着いた。この日もまだ寒い。泊まりのメンバ
ーは風邪をひかないように注意して欲しい。
2013年1月29日(火) その2 地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「再稼働阻止全国ネットワークホームページからのご案内」
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★2.<連載6 (食品と暮らしの安全No.285)> 連載終わり
日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
★3.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆2/16市民意見広告運動 討論集会
「安部政権に市民の紙上デモを!核も武力も命と生活を守らない」
★4.テント日誌1/27日経産省前テントひろば―504日目
日比谷で行われたオスプレイ配備反対東京行動、
多くの人がテントに来てくれました (K.I)、(Toku-san)
━━━━━━━
※2/2【討論会】にご参加を!
「経産省前テントひろばを守ろう」
日 時:2月2日(土)14:00~17:00
お 話:江田忠雄さん、大口昭彦弁護士、針谷大輔さん
司 会:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
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┗■1.「再稼働阻止全国ネットワークホームページからのご案内」
| 記事や情報をお寄せ下さい
└──── 「再稼働阻止全国ネット事務局・HP担当」
昨年の11月10日、全国から240名が参加し、「再稼阻働止全国ネットワ
ーク」が結成されました。結成後は、12月8日「もんじゅを廃炉に全国集会」へ
の参加を呼びかけると同時に、大飯原発ゲート前での申し入れ行動を実施。また、
おおい町の皆さんとの交流を通じ、「再稼働を許すな!大飯原発をとめろ!」と
いう決意を改めて確認しました。
こうした中、12月の総選挙で誕生した「安倍内閣」は、憲法改悪をちらつか
せながら、原発再稼働へ向け、推進勢力を総結集し突き進んでいます。
1月16日に開催された「原子力防災指針に関する院内集会・政府交渉」では、
福島原発事故の検証を蔑ろにした基準策定に、参加者の多くから怒りの声が噴出
しました。しかしながら、住民の不安は払拭されないまま、各自治体で「地域防
災計画(原子力防災)」の策定作業が進められ、再稼働への下地つくりが急ピッ
チで進行しています。
再稼働阻止全国ネットは、規制委-規制庁主導で行われている原子力防災指針
の実態や不備を明らかにし、原発近隣地域に限らず、再稼働問題に関心のある方
々と情報を共有し、それを全国的に広めることが急務と考えます。
そこで、次のような情報を再稼働阻止全国ネットワークのホームページで紹介
させて頂きたいので、ぜひ記事や情報をお寄せください。地元新聞の切り抜き等
でも結構です。
・原子力防災計画に関すること
-地域特性を活かした計画づくり
-防災計画(修正案)策定に住民参加の例
-住民や議員などからの要請行動
-地元で開催される勉強会 など
・再稼働問題(原発全般)・核燃施設についての集会・勉強会やイベント、
抗議・要請行動などのリポート、議会提案など。
(活動の様子がわかる写真のご提供も歓迎します)
◆メール送付先 report@saikadososhinet.sakura.ne.jp
◆紙面による送付先
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
たんぽぽ舎気付「再稼働阻止全国ネット事務局・HP担当」
◇再稼働阻止全国ネットワーク HP
原子力防災に関する記事(トップページ、下のほう)
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/
新聞・ニュース報道、雑誌記事などの紹介(右サイド"Recent News")
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/category/2-region
再稼働阻止ネットについてのお問い合わせは
TEL 070-6650-5549 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
までお願いいたします。
┏┓
┗■2.<連載6 (食品と暮らしの安全No.285)> 連載終わり
| 日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
└──── (著 今井伸)
省エネ性能に優れた機器の開発を
さて、産業用です。こちらは、福島原発事故以降、工場敷地内に自前の発電所
を造る動きが増えています。自家発電です。こちらも発電の際に出る排熱を、工
場の生産現場で使うコージェネにすれば、省エネとCO2低減ができます。そうそ
う、エネファームは家庭用のコージェネです。
原発がないと電力不足になり、製造業が海外に流出するという説があります。
企業の海外流出は20年以上前から始まっており、電力不足は関係ありません。
しかも流出先は中国やインドであり、そこは1年中、停電に悩まされている国
です。
燃料が安ければ競争に勝てるわけではありません。石油やガスがタダみたいな
値段で使える中東やロシアですが、競争力を持つ製造業はありません。要するに
知恵です。
コージェネで省エネを実現すれば、輸入するエネルギー量を減らせます。貿易
赤字を改善できます。
日本が省エネ性能に優れた機器を開発すれば、すごい競争力を持ちます。
大事なのは「電力制度改革」
ここでは、スペースの関係で再生可能エネルギーの可能性と限界に触れません
でした。再生可能エネルギーは今後、徐々に増加し、一定の比率を占めますが、
数十年の期間では、メインのエネルギーにはなれません。
さて、選挙が終わって、これからエネルギー政策が動き始めますが、一番大事
なのは「電力制度改革」です。やる気のある企業や起業家が発電事業に参入でき
るようにすることです。自宅のエネファームで発電した電気、工場のコージェネ
で発電して余った電気、あるいは福島県の家畜農家が糞を利用して発電した電気
のような草の根の電気も、電力会社の送電線に送りこんで、みんなが使えるよう
にならないといけません。
電力制度改革が、きちんとできるかどうかが、日本が世界に誇れるエネルギー
利用システムを構築するための第一関門なのです。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)より
連載で配信しました。7回の予定でしたが今回で終了です。
┏┓
┗■3.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆2/16市民意見広告運動 討論集会
「安部政権に市民の紙上デモを!核も武力も命と生活を守らない」
意見広告運動は、さまざまな事情で集会や街頭デモに参加できない方々でも意
思表明ができる紙面上のデモです。5月3日(憲法記念日)の全国紙に掲載予定の
市民意見広告の内容やデザインなどについて、みなさんと一緒に考えたいと思い
ます。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。
■日 時:2月16日(土)13:30開会(13:00開場)
■場 所:スペースたんぽぽ(JR水道橋駅下車、徒歩5分、たんぽぽ舎内)
千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階
■お 話:鎌田 慧(ルポライター、市民意見広告運動賛同者)
■パネル討論会:
○鈴木 一誌 (ブック・デザイナー)
○平林 祐子 (都留文科大学教員)
○細井 明美(イラクホープネットワーク)
■参加費:500円
■主 催:市民意見広告運動/市民の意見30の会・東京
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-29-12-305
問合先:E-mail;info@ikenkoukoku.jp 電話03-3423-0185
┏┓
┗■4.テント日誌1/27日経産省前テントひろば―504日目
| 日比谷で行われたオスプレイ配備反対東京行動、
| 多くの人がテントに来てくれました
└──── (K.I)、(Toku-san)
今朝は幾分温かく感じられる朝でした。テントに着いたらYさんがテント前で正
座して居られたのでびっくり!背筋が伸びて良いんですとのこと。11時ごろ静岡
から女性が、テントが撤去されるのではと心配して来てくださった。彼女は上京
するたびテントに来てくださるようで何人かのスタッフとは顔なじみのようでした。
午後から日比谷の野音で沖縄から全41首長が上京しての「オスプレイ反対 東
京行動」があったため、それに参加するために神戸、高松、水戸などから上京し
てきたというたくさんの方たちが寄って下さり嬉しかったです。印象的だったの
は沖縄大学の学生さんたち、手作りのきれいなポスター(?)と安倍首相とオバ
マ大統領への「オスプレイ配備撤回・米軍基地撤去」を求める要請文を携えての
上京。スタッフのSさんが彼らにテントのことなど丁寧に説明して下さり、最後
に記念撮影をして野音へと向かわれた。若い人たちの行動参加を力強く思いまし
た。野音の方角からは右翼の街宣と思われる声が響いてきて少し心配のなか留守
番を残してテントのスタッフも集会に参加。原発も基地も根は一緒ですから。
集会の後やはりテントが心配でと戻ってきて下さった方たちが居たので私は安
心して帰宅しました。陽は長くなりましたが、4時すぎたら風も冷たく寒かった
です。(K.I)
この日は、オスプレイ反対東京行動のデモに参加する為に出発時刻の15時45分
位に日比谷野音に着いた。ちょうどデモ出しが始まるところだったが、デモ隊の
先頭にはドラム隊のメンバーが陣取り、ドラムの音や三線の音が野音周辺に賑や
かに響いていた。
今回の集会参加者は主催者発表で4000名強と言う事だが、参加していた何人か
の方は5000人はいると仰っていた。梯団の間隔をとったためか、デモ隊が日比谷
公園を出発するのに物凄く時間がかかっていたが、途中の高江の梯団に加わって、
日比谷公園を出発した。三線の音色や沖縄民謡の明るいメロディーと一緒に、ヘ
リパッド建設反対、オスプレイ配備反対をシュプレヒコールで沿道に訴えた。途
中、数寄屋橋交差点から銀座一丁目あたりにかけて、排外主義者の団体の300名
くらいがデモ隊を待ち受けており、参加者に向けて汚い言葉の罵声を浴びせてい
たが、「オスプレイ配備賛成」というコールに対して、笑顔で「オスプレイ配備
反対」と応えるデモ隊に沖縄の人達の強さを感じた。
デモ終了後に、排外主義者がテントに来る事も予想されたが、テントへ戻ると、
多くの人がテント前で警戒に当たっていた。12日にテントを壊された事もあり、
その後弁護士事務所と相談を重ねているが、今後はテントへの破壊、スタッフへ
の嫌がらせに対しては、法的な対抗措置も講じる事になると思う。この日は、泊
まり当番だったが、風邪が治りかけだったのでTさんが代わってくれる事になり、
23時過ぎにテントを後にして帰路に着いた。この日もまだ寒い。泊まりのメンバ
ーは風邪をひかないように注意して欲しい。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1729】
2013年1月29日(火)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.1/28東海第二原発付近で地震 巨大地震の前触れか
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆「安倍政権で調子に乗んな!もう東電はいらない!1.30東電前アクション」
◆2/9府中・憲法の使い方講座 連続学習会 「戦争を語り継ぐ」
★3.テント日誌1/26(土)経産省前テントひろば―503日目
投稿原稿を募集しています (文責 お)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.1/28東海第二原発付近で地震 巨大地震の前触れか
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
1月28日午前3時41分頃、茨城県東海村の東海第二原発の近くで地震発生。
(原発までの震央距離約15キロ)、水戸市では震度5弱を観測したところもあり
ますが、おそらく地盤の悪い場所です。全体的には水戸市は気象庁に依れば震度
4とされています。東海村は震度3なので原発も3程度だと思われます。(現時
点で日本原電のプレスリリースでは「施設への影響はない」としているだけ。ち
なみに東海第二は現在定検中。)
これは伊方に続き原発の真下付近で起きた地震であり、地震のメカニズムなど
も含めて、かなり危険な兆候が迫っているのかも知れません。下記は防災科研の
速報です。
http://www.hinet.bosai.go.jp/
深さは69km、マグニチュード(モーメントマグニチュード)は4.7で、気
象庁マグニチュードは4.9でした。
沈み込む太平洋プレート(これをスラブとも言う)の真ん中近くで発生した典
型的な「スラブ内地震」です。
この地震の特徴として、短い周期の「がたがた揺れ」が短時間(1分以内)続
いたようで、深さとマグニチュードの割には大きな震度が出るのも特徴です。
この震動の周波数は短周期成分が大きく、原発にとっては厳しいことになりま
す。単純にマグニチュードが小さいから何事もないとは言い切れないのです。
なお、スラブ内地震はスラブのあるところだと何処でもあり得るのですが、東
日本太平洋沖地震が起きた今、さらに発生の危険性は高まっています。
太平洋プレートは北海道沖から千葉県沖に至る日本海溝でオホーツク・プレー
ト(北米プレート)の下に潜り込んでいます。従って、北は女川原発から南は東
海第二原発まで15基の原発と、六ヶ所、東海再処理工場とふたつの再処理工場、
そして青森県から神奈川県横須賀市のGNFに至る核燃料サイクル施設群も立ち
並ぶ地域の下で太平洋プレートのスラブ内地震が起きる恐れがあるのです。
太平洋プレートのスラブ内地震としては1994年の北海道東方沖が大きな地震で
した。マグニチュード8.2の地震は、北海道太平洋岸で3m近い津波を引き起
こしています。
さらに2006年11月には千島列島シムシル島沖モーメント・マグニチュード8.
3の大地震が起き、さらに2ヶ月後の2007年1月には、ほぼ同じ場所でモーメン
ト・マグニチュード8.1の地震が起きています。
スラブ内地震で起きる地震には、大きなものがあります。真上に原子力施設が
建ち並ぶ地域でマグニチュード8級のスラブ内地震が発生すれば、取り返しのつ
かない事態になります。
情報発表時刻 2013年1月28日 3時45分
発生時刻 2013年1月28日 3時42分 ごろ
震源地 茨城県北部
緯度 北緯36.6度
経度 東経140.6度
深さ 70km
マグニチュード 4.9
┏┓
┗■2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆「安倍政権で調子に乗んな!もう東電はいらない!1.30東電前アクション」
へご参加を! 【転送・転載大歓迎】
《呼びかけ》東電前アクション!
BLOG: http://antitepco.ldblog.jp/
TWIT: https://twitter.com/antitepco1
MAIL: antitepco@livedoor.com
日 時:2013年1月30日(水)19時~20時
場 所:東京電力本店前
JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分
◆2/9府中・憲法の使い方講座 連続学習会 「戦争を語り継ぐ」
2月9日(土)13時開場、府中市教育センター
(京王線府中駅北口・国分寺通り農業高校前 府中町1-32)
資料代:500円
「三宮克己の朝鮮戦争従軍記~日本は朝鮮戦争で何をしたのか?」
元府中市議会議員・三宮克己さんは、かつて朝鮮戦争の際、米軍の仁川上陸作
戦にLST(上陸揚陸艦艇)に乗組員として戦車の輸送に「徴用」されました。戦
後史に隠された日本人の戦争への動員の証言です。既に、憲法が施行され、憲法
9条のもと、日本の戦争放棄が世界に約束されていた当時、三宮さんたちの従軍
は極秘とされました。
今、安倍政権のもと、集団的自衛権行使について議論が急速に進められている
今こそ、朝鮮戦争で日本と日本人が何をしたのか、語り継ぐ必要があるのではな
いでしょうか。
主 催:憲法の使い方講座
連絡先:岩村 090-1468-6830/ メール 東 azumarv@gmail.com
┏┓
┗■3.テント日誌1/26(土)経産省前テントひろば―503日目
| 投稿原稿を募集しています
└──── (文責 お)
天気は良くても寒い。なぜなら、日陰だから!
なにせ後ろに経済産業省本館ビルがまるで巨大な消しゴムのようにそびえ建って
いるのだ。元はと言えば、この役所が原発推進をやめないもんだからこんな所に
座り込まなきゃいけないのに、日差しまで遮るとはコンチクショウ。と、届かぬ
想いを抱きながら第二テントの蔵書(?)を漁っていると、活動家7つ道具(た
ぶん)その1「トラメガ」を持ったオッチャンが現れた。
オッチャンはおもむろにテントひろばに向かって「ざまあ!偽善者どもー!」
とはじめたわけである。
そうか、最近はあのくらいの年代のかたでも「ざまあ」なんて言うのだなあ。
などとフンワリ感心していたのだが、イキナリ大きな音だったからびっくりした
よ、もう。なんでも南相馬にボランティアに行っている人らしい。
テントひろばの運営の人が、3.11直後からずっと水と野菜を運んでいたのも、
南相馬だったかな。一緒にトラックに乗って行った友人には、もう会えなくなっ
てしまったことを思い出した。
テントひろばの存在を疎ましく思っている人が壊しにくることがあるとは聞い
ていた。この日は悪口を言われるに留まったが、ううむ、これはなるべく多くの
人が連日足を運ぶ必要性をヒシヒシと感じざるを得ない!
その日は夕方、韓国で反核運動をやっているかたが寄ってくれました。
韓国では、原子力発電所は核発電所というそうだ。だから反原発運動も反核運動
という。2月25日に大統領に就任する朴 槿惠(パク・クンヘ(クネ)さんは、
反核の味方になってくれるタイプではなさそうだ。むしろ積極的に推進するタイ
プ。お互い大変である。それでも、「デモで逮捕されてもすぐに釈放される」な
んて聞くと、韓国の方が市民は声を上げやすいのかな~とか思ってしまう。近い
地域の運動同士もっと応援しあえれば、キビシイ情勢のなかで励みになるんじゃ
ないだろうか。
お土産に従軍慰安婦問題を描いた絵本をもらった。日韓共同プロジェクトで制
作したというこの絵本。韓国ではすでに出版されているが、日本ではクレームが
来て出版できなくなってしまったのだという。子供向けの絵本に、従軍慰安婦問
題。表紙は少女と花のきれいな絵だが、内容はどんなものなのだろうか…
ページをめくると、やさしいタッチでうつくしい、しかしじんわりと哀しい絵が
次々に現れた。私は韓国語ができないので、文章はさっぱり分からないけれど、
日本がどーとか韓国がどーとか、そんなことではない、
国家のやらかした戦争が蹂躙するだけして行った相手が、確かに人間だったのだ
と知ってほしい、ということが描かれているのではないかと、そう感じた。
こんなことを言ったら、従軍慰安婦問題の当事者たちは怒るかも知れない。
けれどなんだか、今、国が推進した原発の出した毒物に曝されながら、「安全で
す」と決めつけられる、
失業してやむなく生活保護を申請に行けば、「原発で働けば?」と言われてし
まい、野宿をすればどこに行っても「ここで寝るな」「あっちでも寝るな」と
追っ払われ、行きつく先は貧困ビジネスの施設。
人間として見られていないんじゃないか?と思うことも度々。そんな私たちは
慰安婦にさせられた人たちを苦しめているものと、とても似たシステムに苦しめ
られているんじゃないだろうか。
そんなことをなんとなく感じつつ、第一テントに寄ったらそちらにはオスプレ
イ反対のアクションのために沖縄から来たというかたがいらした。
すごいなあテントひろば、本当に色んな人がそれぞれにのっぴきならないもの
を抱えながら、長旅の途中に寄っていくんだなあ。(文責 お)
<テントひろば日誌をごらんのみなさんへ お誘い!>
週に一度くらいのペースで、みなさんの短いコメントを集めて配信したいと思っ
ています。以下の要領で、ご投稿をお願いします。
【重要】担当者が異なるので、このメールに返信する形では投稿できません。
投稿はこちらのアドレスにお願いします!→ tentnivoice@gmail.com
◇内容
原発や放射能に関すること、またテントひろばでの出来事やイベントの感想。
川柳、俳句、回文、オリジナルシュプレヒコールでも可。
(直接反原発運動のことでなくても構いません。情報も歓迎ですが、
個人的な感想・意見のみでも大歓迎です。)
◇文字数 1~400字以内くらいで。
「テントひろばに行った。いろんな人と情報交換してやっぱり原発はいらないと
思った。」。これくらいの文章でも可。
◆必須事項
文末にペンネームを必ず表記してください。
個人情報に当たると思われる箇所は、イニシャルにするなどの対応をお願いし
ます。
*名前、住所が特定できてしまう情報など、不特定多数に発信される情報として、
責任を持ち兼ねる投稿は掲載できないことをあらかじめご了承ください。
投稿はこちらのアドレスにお願いします!→ tentnivoice@gmail.com
担当:かなへ tentnivoice@gmail.com
2013年1月29日(火)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.1/28東海第二原発付近で地震 巨大地震の前触れか
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆「安倍政権で調子に乗んな!もう東電はいらない!1.30東電前アクション」
◆2/9府中・憲法の使い方講座 連続学習会 「戦争を語り継ぐ」
★3.テント日誌1/26(土)経産省前テントひろば―503日目
投稿原稿を募集しています (文責 お)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.1/28東海第二原発付近で地震 巨大地震の前触れか
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
1月28日午前3時41分頃、茨城県東海村の東海第二原発の近くで地震発生。
(原発までの震央距離約15キロ)、水戸市では震度5弱を観測したところもあり
ますが、おそらく地盤の悪い場所です。全体的には水戸市は気象庁に依れば震度
4とされています。東海村は震度3なので原発も3程度だと思われます。(現時
点で日本原電のプレスリリースでは「施設への影響はない」としているだけ。ち
なみに東海第二は現在定検中。)
これは伊方に続き原発の真下付近で起きた地震であり、地震のメカニズムなど
も含めて、かなり危険な兆候が迫っているのかも知れません。下記は防災科研の
速報です。
http://www.hinet.bosai.go.jp/
深さは69km、マグニチュード(モーメントマグニチュード)は4.7で、気
象庁マグニチュードは4.9でした。
沈み込む太平洋プレート(これをスラブとも言う)の真ん中近くで発生した典
型的な「スラブ内地震」です。
この地震の特徴として、短い周期の「がたがた揺れ」が短時間(1分以内)続
いたようで、深さとマグニチュードの割には大きな震度が出るのも特徴です。
この震動の周波数は短周期成分が大きく、原発にとっては厳しいことになりま
す。単純にマグニチュードが小さいから何事もないとは言い切れないのです。
なお、スラブ内地震はスラブのあるところだと何処でもあり得るのですが、東
日本太平洋沖地震が起きた今、さらに発生の危険性は高まっています。
太平洋プレートは北海道沖から千葉県沖に至る日本海溝でオホーツク・プレー
ト(北米プレート)の下に潜り込んでいます。従って、北は女川原発から南は東
海第二原発まで15基の原発と、六ヶ所、東海再処理工場とふたつの再処理工場、
そして青森県から神奈川県横須賀市のGNFに至る核燃料サイクル施設群も立ち
並ぶ地域の下で太平洋プレートのスラブ内地震が起きる恐れがあるのです。
太平洋プレートのスラブ内地震としては1994年の北海道東方沖が大きな地震で
した。マグニチュード8.2の地震は、北海道太平洋岸で3m近い津波を引き起
こしています。
さらに2006年11月には千島列島シムシル島沖モーメント・マグニチュード8.
3の大地震が起き、さらに2ヶ月後の2007年1月には、ほぼ同じ場所でモーメン
ト・マグニチュード8.1の地震が起きています。
スラブ内地震で起きる地震には、大きなものがあります。真上に原子力施設が
建ち並ぶ地域でマグニチュード8級のスラブ内地震が発生すれば、取り返しのつ
かない事態になります。
情報発表時刻 2013年1月28日 3時45分
発生時刻 2013年1月28日 3時42分 ごろ
震源地 茨城県北部
緯度 北緯36.6度
経度 東経140.6度
深さ 70km
マグニチュード 4.9
┏┓
┗■2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆「安倍政権で調子に乗んな!もう東電はいらない!1.30東電前アクション」
へご参加を! 【転送・転載大歓迎】
《呼びかけ》東電前アクション!
BLOG: http://antitepco.ldblog.jp/
TWIT: https://twitter.com/antitepco1
MAIL: antitepco@livedoor.com
日 時:2013年1月30日(水)19時~20時
場 所:東京電力本店前
JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分
◆2/9府中・憲法の使い方講座 連続学習会 「戦争を語り継ぐ」
2月9日(土)13時開場、府中市教育センター
(京王線府中駅北口・国分寺通り農業高校前 府中町1-32)
資料代:500円
「三宮克己の朝鮮戦争従軍記~日本は朝鮮戦争で何をしたのか?」
元府中市議会議員・三宮克己さんは、かつて朝鮮戦争の際、米軍の仁川上陸作
戦にLST(上陸揚陸艦艇)に乗組員として戦車の輸送に「徴用」されました。戦
後史に隠された日本人の戦争への動員の証言です。既に、憲法が施行され、憲法
9条のもと、日本の戦争放棄が世界に約束されていた当時、三宮さんたちの従軍
は極秘とされました。
今、安倍政権のもと、集団的自衛権行使について議論が急速に進められている
今こそ、朝鮮戦争で日本と日本人が何をしたのか、語り継ぐ必要があるのではな
いでしょうか。
主 催:憲法の使い方講座
連絡先:岩村 090-1468-6830/ メール 東 azumarv@gmail.com
┏┓
┗■3.テント日誌1/26(土)経産省前テントひろば―503日目
| 投稿原稿を募集しています
└──── (文責 お)
天気は良くても寒い。なぜなら、日陰だから!
なにせ後ろに経済産業省本館ビルがまるで巨大な消しゴムのようにそびえ建って
いるのだ。元はと言えば、この役所が原発推進をやめないもんだからこんな所に
座り込まなきゃいけないのに、日差しまで遮るとはコンチクショウ。と、届かぬ
想いを抱きながら第二テントの蔵書(?)を漁っていると、活動家7つ道具(た
ぶん)その1「トラメガ」を持ったオッチャンが現れた。
オッチャンはおもむろにテントひろばに向かって「ざまあ!偽善者どもー!」
とはじめたわけである。
そうか、最近はあのくらいの年代のかたでも「ざまあ」なんて言うのだなあ。
などとフンワリ感心していたのだが、イキナリ大きな音だったからびっくりした
よ、もう。なんでも南相馬にボランティアに行っている人らしい。
テントひろばの運営の人が、3.11直後からずっと水と野菜を運んでいたのも、
南相馬だったかな。一緒にトラックに乗って行った友人には、もう会えなくなっ
てしまったことを思い出した。
テントひろばの存在を疎ましく思っている人が壊しにくることがあるとは聞い
ていた。この日は悪口を言われるに留まったが、ううむ、これはなるべく多くの
人が連日足を運ぶ必要性をヒシヒシと感じざるを得ない!
その日は夕方、韓国で反核運動をやっているかたが寄ってくれました。
韓国では、原子力発電所は核発電所というそうだ。だから反原発運動も反核運動
という。2月25日に大統領に就任する朴 槿惠(パク・クンヘ(クネ)さんは、
反核の味方になってくれるタイプではなさそうだ。むしろ積極的に推進するタイ
プ。お互い大変である。それでも、「デモで逮捕されてもすぐに釈放される」な
んて聞くと、韓国の方が市民は声を上げやすいのかな~とか思ってしまう。近い
地域の運動同士もっと応援しあえれば、キビシイ情勢のなかで励みになるんじゃ
ないだろうか。
お土産に従軍慰安婦問題を描いた絵本をもらった。日韓共同プロジェクトで制
作したというこの絵本。韓国ではすでに出版されているが、日本ではクレームが
来て出版できなくなってしまったのだという。子供向けの絵本に、従軍慰安婦問
題。表紙は少女と花のきれいな絵だが、内容はどんなものなのだろうか…
ページをめくると、やさしいタッチでうつくしい、しかしじんわりと哀しい絵が
次々に現れた。私は韓国語ができないので、文章はさっぱり分からないけれど、
日本がどーとか韓国がどーとか、そんなことではない、
国家のやらかした戦争が蹂躙するだけして行った相手が、確かに人間だったのだ
と知ってほしい、ということが描かれているのではないかと、そう感じた。
こんなことを言ったら、従軍慰安婦問題の当事者たちは怒るかも知れない。
けれどなんだか、今、国が推進した原発の出した毒物に曝されながら、「安全で
す」と決めつけられる、
失業してやむなく生活保護を申請に行けば、「原発で働けば?」と言われてし
まい、野宿をすればどこに行っても「ここで寝るな」「あっちでも寝るな」と
追っ払われ、行きつく先は貧困ビジネスの施設。
人間として見られていないんじゃないか?と思うことも度々。そんな私たちは
慰安婦にさせられた人たちを苦しめているものと、とても似たシステムに苦しめ
られているんじゃないだろうか。
そんなことをなんとなく感じつつ、第一テントに寄ったらそちらにはオスプレ
イ反対のアクションのために沖縄から来たというかたがいらした。
すごいなあテントひろば、本当に色んな人がそれぞれにのっぴきならないもの
を抱えながら、長旅の途中に寄っていくんだなあ。(文責 お)
<テントひろば日誌をごらんのみなさんへ お誘い!>
週に一度くらいのペースで、みなさんの短いコメントを集めて配信したいと思っ
ています。以下の要領で、ご投稿をお願いします。
【重要】担当者が異なるので、このメールに返信する形では投稿できません。
投稿はこちらのアドレスにお願いします!→ tentnivoice@gmail.com
◇内容
原発や放射能に関すること、またテントひろばでの出来事やイベントの感想。
川柳、俳句、回文、オリジナルシュプレヒコールでも可。
(直接反原発運動のことでなくても構いません。情報も歓迎ですが、
個人的な感想・意見のみでも大歓迎です。)
◇文字数 1~400字以内くらいで。
「テントひろばに行った。いろんな人と情報交換してやっぱり原発はいらないと
思った。」。これくらいの文章でも可。
◆必須事項
文末にペンネームを必ず表記してください。
個人情報に当たると思われる箇所は、イニシャルにするなどの対応をお願いし
ます。
*名前、住所が特定できてしまう情報など、不特定多数に発信される情報として、
責任を持ち兼ねる投稿は掲載できないことをあらかじめご了承ください。
投稿はこちらのアドレスにお願いします!→ tentnivoice@gmail.com
担当:かなへ tentnivoice@gmail.com
たんぽぽ舎です。【TMM:No1728】
2013年1月28日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.断層があっても止めない 原子力規制委員会の本音
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆2/3「ウクライナ報告」と 映画「いのち」上映会
主催:食品と暮らしの安全基金
★3.新聞・雑誌より2つ
◆故郷の未来に危機感 処分場誘致 反核市長「ざんげ」
(1月28日東京新聞より抜粋)
◆首相所信表明 原発政策に触れず 「強い経済」へ決意強調
(1月28日東京新聞より抜粋)
★4.たんぽぽ舎の近況-3つ
イ.再稼働阻止全国ネットワークの初めての合宿
ロ.沖縄「NOオスプレイ」集会へ参加
ハ.千葉にも雪が降った。地球寒冷化か! 柳田真(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
※1/31学習会にご参加を!
「放射能にまつわる話~避難の権利~」
お 話:原田裕史さん(反原連・たんぽぽ舎)
日 時:1月31日(木)19:00より
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.断層があっても止めない
| 原子力規制委員会の本音
| 7年前の中越沖地震と柏崎刈羽原発の惨状の学習をオススメします
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
電気新聞のヘッドラインから
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/main/20130117_02.html
電気新聞2013/01/17
「原子力規制委員会の田中俊一委員長は16日開いた定例会見で、原子力発電
所敷地に活断層が存在しても、それが安全上重要施設の真下を通っていなければ、
直ちに運転停止を求めないとの考えを示した。活断層が当該発電所の施設全体に
「どのように影響するかを細かく調べる必要がある」とし、影響評価を行った上
で運転の継続について判断する方針だ。(本紙1面より抜粋)」
断層があった場合、その下では何が起きてきたのか、その想像力がなければ、
簡単にこんな結論が出せるのであろう。
7年前の中越沖地震が発生した際に、柏崎刈羽原発内では地盤が変状し、建屋
が傾いた。マグニチュード6.8と、中程度の地震だったので主要配管の破壊は
免れたが3号機の建屋外に設置されていた起動変圧器が火災を起こした。
また、消防用水の配管が各地で寸断され、水がまともに出なくなった。
柏崎刈羽原発で消防用水を冷却用の水源に使おうとしていたら出来なかっただ
ろう。そういう事故にならなかったのは幸いだったが、次もそうなるという保障
があるわけではない。
原発の敷地内に断層があるということは、こういう地盤変状が常に起こること
を意味しているのではないだろうか。
真下にあるかどうかなどは関係ない。
地震は地下で発生する。地殻内地震ならば地上付近から深さ20~30キロほ
どで。プレート境界地震ならば沖合海底で、スラブ内地震ならばもっとも浅いと
思われる浜岡原発でおおむね10キロほどで。
地上に見える断層は、いわば地下で起きる地震の「影」に過ぎない。地下で発
生した岩盤のずれが地上に見えるほどの大きさになったことを意味するが、それ
は地面の性質や地震の揺れの大きさや地下の震源断層の対地角度などの条件で変
化する。希に震源断層面そのものが地上に現れる場合があるが、柔らかい堆積層
が厚く覆っている場所では地下の震源断層と地上の断層が必ず常に連動するとい
う保証はない。つまり、断層が地上に現れるほどの地震が過去に起きた場所では
次も大きな揺れに襲われると考える必要がある。
その際に真下にあるかどうかは大した問題ではない。敷地内という狭い範囲で
地形を変状させるような大きな地震を起こした震源断層が真下か近くにあること
を示しているのだ。
原発を動かしたいがゆえに、地震(と その揺れ)を甘く見るのは大きなまちが
いをおこす。
┏┓
┗■2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
| 2/3「ウクライナ報告」と 映画「いのち」上映会
└────
◆「ウクライナ報告」と 映画「いのち」上映会
2月3日(日) 開場13:00 13:30 ?16:45(無料)
彩の国さいたま芸術劇場・映像ホール
(JR埼京線「与野本町」西口下車、徒歩7分)
主催:食品と暮らしの安全基金
食品と暮らしの安全基金が実施しているウクライナでの健康被害調査。
この調査でわかったのは、ごく低線量の地域で深刻な健康被害が起きていること
です。放射線レベルが低下しても、そこでの自給的な食生活で、子どもも大人も
健康に問題を生じていたのです。
しかし、転地療養、食事を変えることで、被害を減らせるという光が見えてきて
います。調査に参加した4人から、映像も交えご報告させていただき、福島の今
後を考えていきたいと思います。
また第二部では、多くの方のご支援によって2011年からスタートした、3.11を考
えるドキュメンタリー映画『いのち』の完成版を上映し、林勝彦監督からご挨拶
させていただきます。
【第一部】13:30~15:10
ウクライナ報告
「感銘を受けた小児ガン支援活動と子どもの調査」
……館野公一(ライター&ミュージシャン)
「低線量地域におけるウクライナの移住」
……林 克明(ジャーナリスト)
「26 年目のウクライナの放射能汚染測定報告」
……槌田 博(生活クラブ連合会品質管理部長)
「痛みを起こす放射能」 ……小若順一(当団体・代表)
【第二部】15:20~16:45
林 勝彦 監督の挨拶、 『いのち』上映
【問い合せ】食品と暮らしの安全基金・事務局(TEL:048-851-1212)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
└────
◆故郷の未来に危機感 処分場誘致 反核市長「ざんげ」
半生記にわたる原発の稼働で排出され続けた核燃料ごみの行き場は決まってい
ない。住民の反発もあり、最終処分場に手を挙げる自治体はない。そんな中、元
長崎市長の本島等氏(90)が核廃絶を訴えながら、故郷の五島列島に誘致しよう
と動いていたことを"ざんげ"した。その背景とはー。
五島の未来が、ふさがれている。どんどん若者が島を離れ、つぶれるのではと
危機感がある。処分場以外になかった。国策のためにもいいと思った」。本島氏
は長崎市内で時折、せき込みながら静かに告白した。
国と電力各社が経済振興を見返りに、迷惑施設を押し付けるアメとムチの構図
に乗った形に、後悔もにじませる。「福島の原発事故含めてそういう国の政策は、
もう時代に合わない。東京電力や関西電力の幹部に、原発が絶対に続くもんだと
思わせたら、いかん」(中略)
自民党県議から長崎市長となり、1988年に市議会で「天皇に戦争責任はあると
思う」と答弁し、右翼団体幹部に銃撃された。原爆の被害を世界で認めてもらう
ためには、まずアジア諸国に対し、戦争加害を謝罪すべきだと主張してきた。
(後略) (1月28日東京新聞より抜粋)
◆首相所信表明 原発政策に触れず 「強い経済」へ決意強調
安倍晋三首相は28日午後の衆院本会議で、第2次安倍内閣発足後、初の所信表
明演説を行う。経済、復興、外交・安全保障、教育の「4大危機」を突破する決
意を表明。デフレの克服による経済再生を最大、喫緊の課題と位置付け、金融政
策、財政政策、民間投資を成長戦略に向けた「3本の矢」にして「強い経済を取
り戻す」と強調する。その一方で、原発の再稼働をはじめとするエネルギー政策
には言及しない。(後略)
乏しい弱者の視点
安倍晋三首相は28日の所信表明演説で、経済再生、震災復興の加速、領土保全
などに全力を注ぎ「強い日本」を取り戻す基本方針を掲げる。その反面、社会保
障・福祉への言及は少なく、社会的弱者に目を向ける姿勢に欠けている。(後略)
(1月28日東京新聞より抜粋)
★4.たんぽぽ舎の近況-3つ
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
イ.再稼働阻止全国ネットワークの初めての合宿
1月下旬、東京で開催された。原発現地からの参加者(7ヶ所)もまじえて、な
ごやかで、密度の濃い2日間だった。
北海道の報告では、「泊原発の8月再稼働の話」が衝撃的であった。いよいよ
再稼働の嵐との闘いの年=決戦の年を実感。和気あいあいの中でも、原発現地を
まじえた現地と全国とのいくつもの日程が決まった。3月1波、5月2波、7月
3波の3回の全国的行動の大綱も決まった。(詳細は、後日、再稼働阻止全国ネ
ットからの報告で。)
ロ.沖縄「NOオスプレイ」集会へ参加
1月27日(日)午後、日比谷で、沖縄上京団を迎えて、「NOオスプレイ」の集
会が開かれた。たんぽぽ舎も参加。会場は4000人以上で盛況。オスプレイ配備撤
回、普天間基地の閉鎖、撤去!県内移設断念!の声がひびいた。
デモ終了後、20人強で交流こんしん会。デモで、東電前を通ったときに、「東
電は原発をやめよ」のシュプレヒコールがほしいネの声も出た。
日本政府は、基地(沖縄へ)も原発も、ともに「へき地」へ押しつけて、札たば
と力づくで住民を弾圧してきた歴史-差別の構造の歴史がある。四国の伊方では、
米軍ヘリが原発のすぐ近くに墜落した歴史がある。原発もオスプレイもいらない。
ハ.千葉にも雪が降った。地球寒冷化か!
今年で2度目の雪が降った。朝起きて家のまわりの道路の雪かきを、近所の人
と共にやる。雑談の中で「地球が寒冷化しているのではないか」の声が出た。
(「スペースたんぽぽ」では、2月6日(水)に『地球温暖化の真実』の講座があ
ります。豊富なデータでの話、講師は平松健男さん) オススメ。
2013年1月28日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.断層があっても止めない 原子力規制委員会の本音
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆2/3「ウクライナ報告」と 映画「いのち」上映会
主催:食品と暮らしの安全基金
★3.新聞・雑誌より2つ
◆故郷の未来に危機感 処分場誘致 反核市長「ざんげ」
(1月28日東京新聞より抜粋)
◆首相所信表明 原発政策に触れず 「強い経済」へ決意強調
(1月28日東京新聞より抜粋)
★4.たんぽぽ舎の近況-3つ
イ.再稼働阻止全国ネットワークの初めての合宿
ロ.沖縄「NOオスプレイ」集会へ参加
ハ.千葉にも雪が降った。地球寒冷化か! 柳田真(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
※1/31学習会にご参加を!
「放射能にまつわる話~避難の権利~」
お 話:原田裕史さん(反原連・たんぽぽ舎)
日 時:1月31日(木)19:00より
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.断層があっても止めない
| 原子力規制委員会の本音
| 7年前の中越沖地震と柏崎刈羽原発の惨状の学習をオススメします
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
電気新聞のヘッドラインから
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/main/20130117_02.html
電気新聞2013/01/17
「原子力規制委員会の田中俊一委員長は16日開いた定例会見で、原子力発電
所敷地に活断層が存在しても、それが安全上重要施設の真下を通っていなければ、
直ちに運転停止を求めないとの考えを示した。活断層が当該発電所の施設全体に
「どのように影響するかを細かく調べる必要がある」とし、影響評価を行った上
で運転の継続について判断する方針だ。(本紙1面より抜粋)」
断層があった場合、その下では何が起きてきたのか、その想像力がなければ、
簡単にこんな結論が出せるのであろう。
7年前の中越沖地震が発生した際に、柏崎刈羽原発内では地盤が変状し、建屋
が傾いた。マグニチュード6.8と、中程度の地震だったので主要配管の破壊は
免れたが3号機の建屋外に設置されていた起動変圧器が火災を起こした。
また、消防用水の配管が各地で寸断され、水がまともに出なくなった。
柏崎刈羽原発で消防用水を冷却用の水源に使おうとしていたら出来なかっただ
ろう。そういう事故にならなかったのは幸いだったが、次もそうなるという保障
があるわけではない。
原発の敷地内に断層があるということは、こういう地盤変状が常に起こること
を意味しているのではないだろうか。
真下にあるかどうかなどは関係ない。
地震は地下で発生する。地殻内地震ならば地上付近から深さ20~30キロほ
どで。プレート境界地震ならば沖合海底で、スラブ内地震ならばもっとも浅いと
思われる浜岡原発でおおむね10キロほどで。
地上に見える断層は、いわば地下で起きる地震の「影」に過ぎない。地下で発
生した岩盤のずれが地上に見えるほどの大きさになったことを意味するが、それ
は地面の性質や地震の揺れの大きさや地下の震源断層の対地角度などの条件で変
化する。希に震源断層面そのものが地上に現れる場合があるが、柔らかい堆積層
が厚く覆っている場所では地下の震源断層と地上の断層が必ず常に連動するとい
う保証はない。つまり、断層が地上に現れるほどの地震が過去に起きた場所では
次も大きな揺れに襲われると考える必要がある。
その際に真下にあるかどうかは大した問題ではない。敷地内という狭い範囲で
地形を変状させるような大きな地震を起こした震源断層が真下か近くにあること
を示しているのだ。
原発を動かしたいがゆえに、地震(と その揺れ)を甘く見るのは大きなまちが
いをおこす。
┏┓
┗■2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
| 2/3「ウクライナ報告」と 映画「いのち」上映会
└────
◆「ウクライナ報告」と 映画「いのち」上映会
2月3日(日) 開場13:00 13:30 ?16:45(無料)
彩の国さいたま芸術劇場・映像ホール
(JR埼京線「与野本町」西口下車、徒歩7分)
主催:食品と暮らしの安全基金
食品と暮らしの安全基金が実施しているウクライナでの健康被害調査。
この調査でわかったのは、ごく低線量の地域で深刻な健康被害が起きていること
です。放射線レベルが低下しても、そこでの自給的な食生活で、子どもも大人も
健康に問題を生じていたのです。
しかし、転地療養、食事を変えることで、被害を減らせるという光が見えてきて
います。調査に参加した4人から、映像も交えご報告させていただき、福島の今
後を考えていきたいと思います。
また第二部では、多くの方のご支援によって2011年からスタートした、3.11を考
えるドキュメンタリー映画『いのち』の完成版を上映し、林勝彦監督からご挨拶
させていただきます。
【第一部】13:30~15:10
ウクライナ報告
「感銘を受けた小児ガン支援活動と子どもの調査」
……館野公一(ライター&ミュージシャン)
「低線量地域におけるウクライナの移住」
……林 克明(ジャーナリスト)
「26 年目のウクライナの放射能汚染測定報告」
……槌田 博(生活クラブ連合会品質管理部長)
「痛みを起こす放射能」 ……小若順一(当団体・代表)
【第二部】15:20~16:45
林 勝彦 監督の挨拶、 『いのち』上映
【問い合せ】食品と暮らしの安全基金・事務局(TEL:048-851-1212)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
└────
◆故郷の未来に危機感 処分場誘致 反核市長「ざんげ」
半生記にわたる原発の稼働で排出され続けた核燃料ごみの行き場は決まってい
ない。住民の反発もあり、最終処分場に手を挙げる自治体はない。そんな中、元
長崎市長の本島等氏(90)が核廃絶を訴えながら、故郷の五島列島に誘致しよう
と動いていたことを"ざんげ"した。その背景とはー。
五島の未来が、ふさがれている。どんどん若者が島を離れ、つぶれるのではと
危機感がある。処分場以外になかった。国策のためにもいいと思った」。本島氏
は長崎市内で時折、せき込みながら静かに告白した。
国と電力各社が経済振興を見返りに、迷惑施設を押し付けるアメとムチの構図
に乗った形に、後悔もにじませる。「福島の原発事故含めてそういう国の政策は、
もう時代に合わない。東京電力や関西電力の幹部に、原発が絶対に続くもんだと
思わせたら、いかん」(中略)
自民党県議から長崎市長となり、1988年に市議会で「天皇に戦争責任はあると
思う」と答弁し、右翼団体幹部に銃撃された。原爆の被害を世界で認めてもらう
ためには、まずアジア諸国に対し、戦争加害を謝罪すべきだと主張してきた。
(後略) (1月28日東京新聞より抜粋)
◆首相所信表明 原発政策に触れず 「強い経済」へ決意強調
安倍晋三首相は28日午後の衆院本会議で、第2次安倍内閣発足後、初の所信表
明演説を行う。経済、復興、外交・安全保障、教育の「4大危機」を突破する決
意を表明。デフレの克服による経済再生を最大、喫緊の課題と位置付け、金融政
策、財政政策、民間投資を成長戦略に向けた「3本の矢」にして「強い経済を取
り戻す」と強調する。その一方で、原発の再稼働をはじめとするエネルギー政策
には言及しない。(後略)
乏しい弱者の視点
安倍晋三首相は28日の所信表明演説で、経済再生、震災復興の加速、領土保全
などに全力を注ぎ「強い日本」を取り戻す基本方針を掲げる。その反面、社会保
障・福祉への言及は少なく、社会的弱者に目を向ける姿勢に欠けている。(後略)
(1月28日東京新聞より抜粋)
★4.たんぽぽ舎の近況-3つ
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
イ.再稼働阻止全国ネットワークの初めての合宿
1月下旬、東京で開催された。原発現地からの参加者(7ヶ所)もまじえて、な
ごやかで、密度の濃い2日間だった。
北海道の報告では、「泊原発の8月再稼働の話」が衝撃的であった。いよいよ
再稼働の嵐との闘いの年=決戦の年を実感。和気あいあいの中でも、原発現地を
まじえた現地と全国とのいくつもの日程が決まった。3月1波、5月2波、7月
3波の3回の全国的行動の大綱も決まった。(詳細は、後日、再稼働阻止全国ネ
ットからの報告で。)
ロ.沖縄「NOオスプレイ」集会へ参加
1月27日(日)午後、日比谷で、沖縄上京団を迎えて、「NOオスプレイ」の集
会が開かれた。たんぽぽ舎も参加。会場は4000人以上で盛況。オスプレイ配備撤
回、普天間基地の閉鎖、撤去!県内移設断念!の声がひびいた。
デモ終了後、20人強で交流こんしん会。デモで、東電前を通ったときに、「東
電は原発をやめよ」のシュプレヒコールがほしいネの声も出た。
日本政府は、基地(沖縄へ)も原発も、ともに「へき地」へ押しつけて、札たば
と力づくで住民を弾圧してきた歴史-差別の構造の歴史がある。四国の伊方では、
米軍ヘリが原発のすぐ近くに墜落した歴史がある。原発もオスプレイもいらない。
ハ.千葉にも雪が降った。地球寒冷化か!
今年で2度目の雪が降った。朝起きて家のまわりの道路の雪かきを、近所の人
と共にやる。雑談の中で「地球が寒冷化しているのではないか」の声が出た。
(「スペースたんぽぽ」では、2月6日(水)に『地球温暖化の真実』の講座があ
ります。豊富なデータでの話、講師は平松健男さん) オススメ。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1727】
2013年1月26日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
※1月28日(月)スペースたんぽぽ講演会
「プロメテウスの罠 第3弾-無主物の責任・他」
講演者:朝日新聞記者 前田 基行さん
開場:18:30 開演19:00 参加費:800円
━━━━━━━
★1.線量計に細工が!-- 石岡市内100箇所以上の放射線量を定期的に
測ってきて、線量計を分解してみてわかった!
東海原発の廃炉を求める石岡市民の会 合田寅彦
★2. 女川原発が助かったのは、幸運な偶然.(小出裕章 対談 佐高信)
★3.<連載5(食品と暮らしの安全No.285)>
日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
★4.新聞・雑誌より2つ
◆ 外国人労働者の出現 鎌田さとし(ルポライター)
◆ 泊原発にも活断層か 新安全基準 原子炉建屋の近く
(1月26日朝日新聞より)
★5. テント日誌の訂正です。 1月24日【TMM1725】配信分
━━━━━━━
┏┓
┗■1.線量計に細工が!-- 石岡市内100箇所以上の放射線量を定期的に
測ってきて、線量計を分解してみてわかった!
└──── 東海原発の廃炉を求める石岡市民の会 合田寅彦
私たちは一昨年から石岡市内の100箇所以上の通学路、公共施設、農道、コ
ンビニなどの地表の放射線量を定期的に測ってきました。事故から2年が経とう
というのに放射能数値は下がるというよりむしろ上がっている状態です。例を挙
げると、石岡保健センター:2・545(24・5・2)、「ひまわりの館」裏
駐車場:5・495(24・8・7)、石岡第一病院側溝:1・019(24・
8・9)、自然休養村センター:7・450(24・10・16)、八郷南中学
校給食出口:1・560(24・11・22)・・・・。数値はマイクロシーベ
ルト、カッコ内は測定日です。
Aさんの線量計、Bさんの線量計、市役所から借りたC、Dの線量計をもとに
会員数人がそれぞれ手分けして測定するのですが、最近になって同じ場所を測定
していてそれぞれの線量計の数値にばらつきがあることに気づきました。いちば
ん高い数値が出るAさんの線量計以外の線量計にはおそらく基盤にカビでも付着
したのだろうと思い、B、C、Dの線量計を分解してみて驚きました。いずれも
センサーとおぼしきプレートの上に意味のないマジックの黒い線が引かれている
こと(計測にばらつきが出ることを想定してか)、それと線量計の先端の白くマ
ーキングしてある調整部分(ルーペでなければわからないが、4段階になってい
る)がいちばん低いところに合わされてあったのです。極小のドライバーで
時計周りにいちばん右に動かし、マジックの線をアルコールでふき取り、その上
で測定しなおしたところ、Aさんの線量計と同じ50パーセントほど高い数値に
なりました。これとは別に、地元の中学校で使っている線量計は、分解しても肝
心の調整部分のところが接着剤で固定して調べられないように細工が施されてい
ました。
市が購入したC、Dの線量計はもとより、Bさんが購入した線量計にもこうし
た細工が施されているとしたら、メーカーが出荷にあたってなんらかの細工をす
るよう、どこか上の方からの指示があってはじめて出来ることではないかと思い
ます。被災地等で今も放射能を測定している方々、ご自分の使っている線量計が
正しい数値をカウントしているかどうか一度分解して調べてみてはいかがでしょ
う。
┏┓
┗■2.女川原発が助かったのは、幸運な偶然.
└──── 小出裕章 対談 佐高信
○佐高:今回の震災で福島第一原発は史上最悪の事故を起こしました。しかし、
東北に点在する他の原発は助かっている。これを必然と考えるか、幸運な偶
然と考えるかで、ずいぶんと違ってきますね。
○ 小出:津波で大被害を受けた女川にある女川原子力発電所がどうして助かっ
たかというと、外部から電気を受ける送電線の1系統だけ残ったからです。
福島第1の場合は、送電系統が全部失われてしまったから、外部から電力を
受けられなくなった。勿論、自分では発電できません。
福島第1の場合は、非常用のデイーゼル発電機があったのだけれども、津
波でさらわれてしまった。女川も非常用のデイ-ゼル発電機は駄目になって
いました。でも、外部の送電線が1系統だけ残っていた。だから、助かった
のです。
○佐高:それは単なる幸運な偶然にすぎなかったわけですね。
○小出:幸運な偶然だと思います。女川原子力発電でももともと、あんな巨大
な地震が起きるなんていうことは想定されていなかったから、送電鉄塔も耐
震設計はされておらず、1系統を残して倒壊しました。
福島第二の場合は、非常用デイーゼル発電機がたまたま高台にあったから
助かりました。でも、それだってかなり偶然だと、私は思います。もし地震
対策としてそうしていたのであれば、第一の方だって同じように設計してい
たはずですから。(以下後略)
「原発と日本人」小出裕章・佐高信:角川学芸出版より抜粋)
┏┓
┗■3.<連載5(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
●いずれ主役の家庭用燃料電池
最後に、そのシステムについて話しましょう。その場合、家庭用と産業用に
分けて考えます。年収500万円~1000万円の家計と、年間売上が数千億円~数 兆
円の企業では、使うエネルギー量もお金もまったく違いますから、分けて考える
必要があります。
家庭用では、答えは1つです。
都市ガス(主成分は天然ガス)またはプロパンガスを燃料にして、電気を起
こし、お湯も暖房もできる家庭用燃料電池(商品名「エネファーム」)を使う
ことです。自宅で使う電気の7割はまかなえます。足りない電気は電力会社か
ら買うか、屋根に太陽光発電パネルを載せればいいのです。
燃料電池は、米国が宇宙ステーションのエネルギー源として開発した技術で
す。これを、家庭用の機器にしてしまう日本は、いい意味でとんでもない技術
の国です。2030年までに、530万台普及させようというのが、日本の計画です。
問題は価格です。現在は200万円くらいと高いのです。しかし、電力会社か
ら買う電気を大幅に減らせ、電気代を節約できるので、数年で元がとれる家庭も
あります。
先ほど言ったような理由で、今後、電気代はさらに上がる可能性もあります
ので、経済性はもっと高まります。しかも、現在、すごい勢いで売れているので、
量産効果により数年後には100万円を切り、その先は50万円以下になります。
銀行に預金しても、利息はほとんどつきません。お金に余裕がある人は貯金
代わりに、今買ってもいいでしょう。そうでない人は、2~3年待って、安くな
ってから買うのがいいでしょう。
40万円なら、現在の給湯器とほぼ同じレベルです。新たに発電までできるこ
とを考えれば、極めて割安です。
この家庭用燃料電池は、日本にしかありません。いずれ世界中で普及するで
しょう。
かつて、原発を推進するために考え出したオール電化は、一時の勢いはあり
ませんが、今でも売れています。もっと世界の趨勢を勉強してもらいたいもので
す。
地球温暖化説からCO2排出量を心配する人もいるでしょう。参考までに言いま
すが、オール電化より、燃料電池+ガスコンロのほうがCO2排出量も少ないので
す。もちろん、エネルギー効率もいいので、社会全体の省エネになります。
<次号につづく>
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信しています(全7回)。
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◆
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より2つ
└────
◆ 外国人労働者の出現 鎌田さとし(ルポライター)
石丸小四郎さんは、40年も前から、「双葉地方原発反対同盟」のメンバーで
ある。連続爆発事故のあとは、富岡町から秋田市へ避難し、いまはいわき市で不
自由な生活をされている。
原発に反対であっても賛成であっても、いったん事故が起きれば、みな同じ
運命になる。だから危険性に気づいた者が行動するしかない。
石丸さんは事故前から、被曝労働者の救済活動をつづけ、白血病で死亡した
47歳の3次下請け労働者の労災認定を勝ち取っている。いわき市に移住したのは、
70歳すぎてなお、運動を継続するためだ。
その活動の成果として、「廃炉収束作業に外国人労働者」(「はんげんぱつ
新聞」1月20日)の記事を書いている。日系ブラジル人向け新聞に、福島原発の
求人広告があらわれた。「日当3万円、1日2時間」の好条件。廃炉収束作業の
労働者供給基地になっている、広野町のJヴィレッジでは、すでにホールボディ
ーカウンター棟の行列に外国人らしい姿があらわれている、という。
廃炉作業や除染作業の労働者は、すでに不足気味だ。従事者の被曝線量がふ
えるにしたがい、ますます足りなくなる。技術研修・実習などの名目で、外国人
労働者が集められそうだ。「原発輸出」がその大義名分になりかねない。かつて
の「公害工場」輸出どころではない。
(1月22日東京新聞より)
◆ 泊原発にも活断層か 新安全基準 原子炉建屋の近く
北海道電力泊原発(北海道泊村)の敷地内の断層が活断層と判断される可能性が
出てきた。原子力委員会の新安全基準で活断層の定義が拡大されるためだ。問題
の断層は1号機原子炉建屋の近くにあり、活断層と判断されれば耐震安全性の見
直しを迫られ、再稼働は大幅に遅れるとみられる。
この断層は、1号機の原子炉建屋の西側にある「F-1断層」。長さ360メートル
で、最も近いところで建屋から25メートル。北海道電が1,2号機を建設する前の
掘削調査で見つかった。1982年に国に提出した原子炉設置許可申請書によると、
更新世中期(12万6千-78万年前)の地層がずれていると指摘。F-1断層が動いた事
によるとの分析だ。
現在の国の指針では、活断層を12-13万年以降に活動したものと定義。F-1断層
は活断層ではなかった。しかし、規制委は新安全基準で40万年前以降に拡大する。
(中略)
規制委は北海道電の調査結果を受け、F-1断層が活断層かどうかを判断する。
活断層の定義拡大をめぐり、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の原子炉建屋直下
の断層も活断層と判断される可能性が高まっている。
(1月26日朝日新聞より抜粋)
┏┓
┗■5.訂正です。1月24日【TMM1725】
| テント日誌1/23(水)経産省前テントひろば―500日目
└────
この中で毎週金曜日の「集団疎開裁判」の文部科学省前の集会は、現在は18
-19時過ぎです。ご注意下さい。
2013年1月26日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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※1月28日(月)スペースたんぽぽ講演会
「プロメテウスの罠 第3弾-無主物の責任・他」
講演者:朝日新聞記者 前田 基行さん
開場:18:30 開演19:00 参加費:800円
━━━━━━━
★1.線量計に細工が!-- 石岡市内100箇所以上の放射線量を定期的に
測ってきて、線量計を分解してみてわかった!
東海原発の廃炉を求める石岡市民の会 合田寅彦
★2. 女川原発が助かったのは、幸運な偶然.(小出裕章 対談 佐高信)
★3.<連載5(食品と暮らしの安全No.285)>
日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
★4.新聞・雑誌より2つ
◆ 外国人労働者の出現 鎌田さとし(ルポライター)
◆ 泊原発にも活断層か 新安全基準 原子炉建屋の近く
(1月26日朝日新聞より)
★5. テント日誌の訂正です。 1月24日【TMM1725】配信分
━━━━━━━
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┗■1.線量計に細工が!-- 石岡市内100箇所以上の放射線量を定期的に
測ってきて、線量計を分解してみてわかった!
└──── 東海原発の廃炉を求める石岡市民の会 合田寅彦
私たちは一昨年から石岡市内の100箇所以上の通学路、公共施設、農道、コ
ンビニなどの地表の放射線量を定期的に測ってきました。事故から2年が経とう
というのに放射能数値は下がるというよりむしろ上がっている状態です。例を挙
げると、石岡保健センター:2・545(24・5・2)、「ひまわりの館」裏
駐車場:5・495(24・8・7)、石岡第一病院側溝:1・019(24・
8・9)、自然休養村センター:7・450(24・10・16)、八郷南中学
校給食出口:1・560(24・11・22)・・・・。数値はマイクロシーベ
ルト、カッコ内は測定日です。
Aさんの線量計、Bさんの線量計、市役所から借りたC、Dの線量計をもとに
会員数人がそれぞれ手分けして測定するのですが、最近になって同じ場所を測定
していてそれぞれの線量計の数値にばらつきがあることに気づきました。いちば
ん高い数値が出るAさんの線量計以外の線量計にはおそらく基盤にカビでも付着
したのだろうと思い、B、C、Dの線量計を分解してみて驚きました。いずれも
センサーとおぼしきプレートの上に意味のないマジックの黒い線が引かれている
こと(計測にばらつきが出ることを想定してか)、それと線量計の先端の白くマ
ーキングしてある調整部分(ルーペでなければわからないが、4段階になってい
る)がいちばん低いところに合わされてあったのです。極小のドライバーで
時計周りにいちばん右に動かし、マジックの線をアルコールでふき取り、その上
で測定しなおしたところ、Aさんの線量計と同じ50パーセントほど高い数値に
なりました。これとは別に、地元の中学校で使っている線量計は、分解しても肝
心の調整部分のところが接着剤で固定して調べられないように細工が施されてい
ました。
市が購入したC、Dの線量計はもとより、Bさんが購入した線量計にもこうし
た細工が施されているとしたら、メーカーが出荷にあたってなんらかの細工をす
るよう、どこか上の方からの指示があってはじめて出来ることではないかと思い
ます。被災地等で今も放射能を測定している方々、ご自分の使っている線量計が
正しい数値をカウントしているかどうか一度分解して調べてみてはいかがでしょ
う。
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┗■2.女川原発が助かったのは、幸運な偶然.
└──── 小出裕章 対談 佐高信
○佐高:今回の震災で福島第一原発は史上最悪の事故を起こしました。しかし、
東北に点在する他の原発は助かっている。これを必然と考えるか、幸運な偶
然と考えるかで、ずいぶんと違ってきますね。
○ 小出:津波で大被害を受けた女川にある女川原子力発電所がどうして助かっ
たかというと、外部から電気を受ける送電線の1系統だけ残ったからです。
福島第1の場合は、送電系統が全部失われてしまったから、外部から電力を
受けられなくなった。勿論、自分では発電できません。
福島第1の場合は、非常用のデイーゼル発電機があったのだけれども、津
波でさらわれてしまった。女川も非常用のデイ-ゼル発電機は駄目になって
いました。でも、外部の送電線が1系統だけ残っていた。だから、助かった
のです。
○佐高:それは単なる幸運な偶然にすぎなかったわけですね。
○小出:幸運な偶然だと思います。女川原子力発電でももともと、あんな巨大
な地震が起きるなんていうことは想定されていなかったから、送電鉄塔も耐
震設計はされておらず、1系統を残して倒壊しました。
福島第二の場合は、非常用デイーゼル発電機がたまたま高台にあったから
助かりました。でも、それだってかなり偶然だと、私は思います。もし地震
対策としてそうしていたのであれば、第一の方だって同じように設計してい
たはずですから。(以下後略)
「原発と日本人」小出裕章・佐高信:角川学芸出版より抜粋)
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┗■3.<連載5(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
●いずれ主役の家庭用燃料電池
最後に、そのシステムについて話しましょう。その場合、家庭用と産業用に
分けて考えます。年収500万円~1000万円の家計と、年間売上が数千億円~数 兆
円の企業では、使うエネルギー量もお金もまったく違いますから、分けて考える
必要があります。
家庭用では、答えは1つです。
都市ガス(主成分は天然ガス)またはプロパンガスを燃料にして、電気を起
こし、お湯も暖房もできる家庭用燃料電池(商品名「エネファーム」)を使う
ことです。自宅で使う電気の7割はまかなえます。足りない電気は電力会社か
ら買うか、屋根に太陽光発電パネルを載せればいいのです。
燃料電池は、米国が宇宙ステーションのエネルギー源として開発した技術で
す。これを、家庭用の機器にしてしまう日本は、いい意味でとんでもない技術
の国です。2030年までに、530万台普及させようというのが、日本の計画です。
問題は価格です。現在は200万円くらいと高いのです。しかし、電力会社か
ら買う電気を大幅に減らせ、電気代を節約できるので、数年で元がとれる家庭も
あります。
先ほど言ったような理由で、今後、電気代はさらに上がる可能性もあります
ので、経済性はもっと高まります。しかも、現在、すごい勢いで売れているので、
量産効果により数年後には100万円を切り、その先は50万円以下になります。
銀行に預金しても、利息はほとんどつきません。お金に余裕がある人は貯金
代わりに、今買ってもいいでしょう。そうでない人は、2~3年待って、安くな
ってから買うのがいいでしょう。
40万円なら、現在の給湯器とほぼ同じレベルです。新たに発電までできるこ
とを考えれば、極めて割安です。
この家庭用燃料電池は、日本にしかありません。いずれ世界中で普及するで
しょう。
かつて、原発を推進するために考え出したオール電化は、一時の勢いはあり
ませんが、今でも売れています。もっと世界の趨勢を勉強してもらいたいもので
す。
地球温暖化説からCO2排出量を心配する人もいるでしょう。参考までに言いま
すが、オール電化より、燃料電池+ガスコンロのほうがCO2排出量も少ないので
す。もちろん、エネルギー効率もいいので、社会全体の省エネになります。
<次号につづく>
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★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信しています(全7回)。
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┗■4.新聞・雑誌より2つ
└────
◆ 外国人労働者の出現 鎌田さとし(ルポライター)
石丸小四郎さんは、40年も前から、「双葉地方原発反対同盟」のメンバーで
ある。連続爆発事故のあとは、富岡町から秋田市へ避難し、いまはいわき市で不
自由な生活をされている。
原発に反対であっても賛成であっても、いったん事故が起きれば、みな同じ
運命になる。だから危険性に気づいた者が行動するしかない。
石丸さんは事故前から、被曝労働者の救済活動をつづけ、白血病で死亡した
47歳の3次下請け労働者の労災認定を勝ち取っている。いわき市に移住したのは、
70歳すぎてなお、運動を継続するためだ。
その活動の成果として、「廃炉収束作業に外国人労働者」(「はんげんぱつ
新聞」1月20日)の記事を書いている。日系ブラジル人向け新聞に、福島原発の
求人広告があらわれた。「日当3万円、1日2時間」の好条件。廃炉収束作業の
労働者供給基地になっている、広野町のJヴィレッジでは、すでにホールボディ
ーカウンター棟の行列に外国人らしい姿があらわれている、という。
廃炉作業や除染作業の労働者は、すでに不足気味だ。従事者の被曝線量がふ
えるにしたがい、ますます足りなくなる。技術研修・実習などの名目で、外国人
労働者が集められそうだ。「原発輸出」がその大義名分になりかねない。かつて
の「公害工場」輸出どころではない。
(1月22日東京新聞より)
◆ 泊原発にも活断層か 新安全基準 原子炉建屋の近く
北海道電力泊原発(北海道泊村)の敷地内の断層が活断層と判断される可能性が
出てきた。原子力委員会の新安全基準で活断層の定義が拡大されるためだ。問題
の断層は1号機原子炉建屋の近くにあり、活断層と判断されれば耐震安全性の見
直しを迫られ、再稼働は大幅に遅れるとみられる。
この断層は、1号機の原子炉建屋の西側にある「F-1断層」。長さ360メートル
で、最も近いところで建屋から25メートル。北海道電が1,2号機を建設する前の
掘削調査で見つかった。1982年に国に提出した原子炉設置許可申請書によると、
更新世中期(12万6千-78万年前)の地層がずれていると指摘。F-1断層が動いた事
によるとの分析だ。
現在の国の指針では、活断層を12-13万年以降に活動したものと定義。F-1断層
は活断層ではなかった。しかし、規制委は新安全基準で40万年前以降に拡大する。
(中略)
規制委は北海道電の調査結果を受け、F-1断層が活断層かどうかを判断する。
活断層の定義拡大をめぐり、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の原子炉建屋直下
の断層も活断層と判断される可能性が高まっている。
(1月26日朝日新聞より抜粋)
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┗■5.訂正です。1月24日【TMM1725】
| テント日誌1/23(水)経産省前テントひろば―500日目
└────
この中で毎週金曜日の「集団疎開裁判」の文部科学省前の集会は、現在は18
-19時過ぎです。ご注意下さい。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1726】
2013年1月25日(金) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.新安全基準が対処しない、気になる中身。ソフト面の対策はゼロ。
(山崎久隆)
★2.来週1/28(月)、プロメテウスの罠 第3弾
「無主物の責任、防護服の男、長安寺の遺骨」(スペースたんぽぽ講座)
★3.<連載4(食品と暮らしの安全No.285)>
日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか(著 今井伸)
(1/3(木)[TMM:No1711]で止まっていた連載のつづきを配信します)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇1月27日(日)午後3時から、日比谷野外音楽堂
NO OSPREY東京集会 沖縄の空を飛ばさせない!日本の空を飛ばさせない!
★5.新聞・雑誌から
◇福島原発事故 東電前会長ら任意聴取 検察当局 津波対策や事故対応
(1月24日 東京新聞より)
◇東電会議映像3回目公開、汚染水 甘い認識 建屋地下作業員被ばく
(1月23日 東京新聞より)
━━━━━━━
☆あす26日(土)17時開場・17時半開会、場所・スペースたんぽぽ
槌田ゼミ・福島原発事故徹底解析9「スリーマイル島原発事故と福島事故」
講師 槌田敦さん 参加費800円 いつもより質問の時間を多くとります。
(事前予約不要、直接会場へおこしください)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.新安全基準が対処しない、気になる中身。ソフト面の対策はゼロ。
│ 規制委の「再稼働させるための安全基準」を批判する
└────(たんぽぽ舎 山崎久隆)
原発再稼働の前提条件となる「安全基準」作りが大詰めを迎えつつあるが、
もうマスコミではほとんど報道されなくなっている。
忘れっぽいのは日本人の特性などという人もいるが、忘れさせようとしてい
るマスコミの特性のほうが遙かに問題だろう。
福島では依然として大勢の人々が仮設住宅などで暮らす。津波災害で家を
失った人ばかりでなく原発の放射能で町ごと避難している人も大勢いるのだが、
やはり津波災害からの復旧に取り組む人々のニュースは「定期的に」報道され
るものの、原発の放射能で帰れないまま「難民状態」にされている人々のこと
は「触れられない」のが実態だ。
福島第一原発の事故経過すら分かっていない中で、再稼働のための「安全基
準」作りだけが進められている。
しかし本当に実効性のある基準が作れるのか。それは不可能だ。事故はどの
ように進展していったのかが、ほとんど分かっていないのに対策など作れるは
ずがないからだ。
規制委員会は「やはり」というべきか、事故対策に直接関わる安全基準の作
成は「放棄」した。出来るわけがないからだ。
例えば、構内に放射能が充満し、被曝覚悟で活動しなければならない事態に
陥った場合誰がどのように指揮を執るのか。答えは依然としてない。
第二制御室をつくるとか、重要免震棟を作るなどは単なるハードウエアの問
題であり、人を含めての「ソフトウエア」は何ら考慮されてはいない。
緊急対策で100ミリシーベルトあるいは250ミリシーベルトの被曝を覚
悟して事故収束作業に当たるなどと、本当に可能だと思っているのだろうか。
そしてそれは誰が行うのか。電力社員が第一義的に、などと言っても事故の初
期段階でこれを遙かに上回る被曝をしていたら活動不能になるわけだし、外部
からの応援が、そう簡単に投入できる訳ではないことは福島第一原発で経験済
みだ。
炉心崩壊し、使用済燃料プールも破壊されていくような事故を前に、人が対
処できる限界を超える可能性を、まず論じるべきではないのだろうか。
┏┓
┗■2.来週1/28(月)、プロメテウスの罠 第3弾
│ 「無主物の責任、防護服の男、長安寺の遺骨」
└────(スペースたんぽぽ講座)
講師に、前田基行さん(朝日新聞記者)をお迎えして
日時 1月28日(月) 開場 18:30 開演 19:00
会場 スペースたんぽぽ 参加費 800円
東電は良心的な科学者による原発の危険性の再三にわたる忠告を黙殺、度重
なる事故にはその原因究明もせず、隠蔽、改ざん、捏造を繰り返してきた。
原発は「安全でなければならない」からだ。そして3・11を起こした。
事故の主原因は「津波」ではない、東電だ。その東電は責任をとったか?
「無主物の責任」:
飛散した放射性物質は、「無主物=霧や魚のようなもの」であり、東電の
「所有物」ではない、従って「責任はない」と東電は主張したのだ!
前田記者が語ってくれます。
※講演後、前田記者との懇親会があります。こちらにもどうぞご参加ください。
┏┓
┗■3.<連載4(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
(1/3(木)[TMM:No1711]で止まっていた連載のつづきを配信します)
●余った天然ガスを安く買う工夫
日本はどうしたらいいでしょうか。
買ってくればいいのです。でも日本の天然ガス購入価格は17ドルと高く、貿
易赤字の原因になっているという指摘があります。
それは、一番沢山ガスを使う電力会社が、安く買う努力をしてこなかったか
らです。ガスが安くなれば、ライバルのガス会社を有利にし、原発がますます
不利になるからです。
今、電力会社は、存亡の危機にあるため、ようやく、輸入ガス価格を下げる
努力を始めました。ある電力会社は、これまでより3割安い値段で契約するこ
とに成功しました。やる気になればできます。これからは、シェールガス革命
で、世界中でガスが余って、買い手市場になるのですから。
選挙中、新党大地の鈴木宗男氏が「ロシアからパイプラインを引く」と言っ
たら、他党の幹部が笑いました。しかし、鈴木氏の提案が実現すれば、日本は
ものすごく優位に立てます。
ロシアは、今後はヨーロッパにガスを買ってもらえなくなる、と焦っていま
す。日本の提案に飛びつくはずです。日露パイプラインができれば、かつての
仮想敵国とは協力関係になります。北方領土交渉にも好影響を及ぼします。そ
して、中国への強力なけん制になります。
日露パイプラインができれば、安いガスが日本に入って来るので、天然ガス
を液体のLNG(液化天然ガス)にして日本に輸出しているオーストラリアや中
東のカタールも、値段を下げざるを得ません。
こういう努力を続ければ、日本のガス輸入価格は10ドル以下にできるでしょ
う。現在のヨーロッパと同水準です。これなら、世界と十分に戦えます。
なぜ、十分戦えるかと言えば、日本には技術力があるからです。ここ数年で
発見された数百年分という膨大な天然ガスと日本にしかない技術を組み合わせ
れば、世界中がうらやましがる新しいエネルギーシステムを築けます。
<次号につづく>
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信しています(全7回)。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆NO OSPREY 東京集会 沖縄の空を飛ばさせない!
日本の空を飛ばさせない!
日時 1月27日(日)午後3時開場
午後3時34分から、銀座パレード(野音~銀座~東京駅八重洲口まで)
場所 日比谷野外音楽堂 ※防寒対策をお忘れなく。ゴミは持ち帰りましょう。
主催 オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会 実行委員会事務局
問い合わせ (電話)098-869-1526
10月1日から11月30日の2カ月間で早くも300回超の安全確保違反。
新年正月3日も爆音をまき散らし県都那覇市上空などを違反飛行。米軍優先
の日米地位協定も大きな問題。沖縄県民・日本国民の「いのち」が
オスプレイに奪われる前に配備を撤回させよう。
┏┓
┗■5.新聞・雑誌から
└────
◆福島原発事故 東電前会長ら任意聴取 検察当局 津波対策や事故対応
(1月24日 東京新聞より)
東京電力福島第1原発事故をめぐり、業務上過失致死傷容疑などの刑事告訴
・告発を受理した検察当局が、東電の勝俣恒久前会長(72)と清水正孝元社長
(68)から任意で事情聴取していたことが24日、関係者への取材で分かった。
事故前の津波対策や事故後の対応などについて説明を求めたとみられる。
業務致死傷容疑など 清水元社長も
東電は事故前の2008年、政府が日本海溝沖でマグニチュード8クラスの地震
が30年以内に20パーセント程度の確率で発生すると予測したことを受け、想定
される津波を15・7メートルと試算。東電内では「緊急性は低い」として対策
を施さなかったとされる。
原発事故をめぐり検察当局は昨年8月、勝俣前会長や清水元社長ら東電幹部
や政府関係者らに原発事故の刑事責任があるとする福島県民らの告訴・告発を
受理した。
東京・福島両地検は応援検事も含む10数人態勢で捜査にあたっており、3月
をめどに立件の可否を判断するとみられる。
◆東電会議映像3回目公開、汚染水 甘い認識 建屋地下作業員被ばく
(1月23日 東京新聞より)
東京電力は23日、福島第1原発事故直後から記録している社内テレビ会議映
像のうち、未公開だった計約312時間分を報道機関やフリー記者に公開した。
公開対象は2011年の3月23~30日と4月6~12日の映像。これまで公開された
約486時間分と合わせ3回目の公開で、事故から1ケ月の会議映像がほぼ公開
されたことになる。
今回の映像には、福島第1原発3号機のタービン建屋地下で作業員3人が被
ばくし、うち2人が足に大量被ばくした際の社内のやりとりなどを記録。
(中略)
東京電力福島第1原発3号機タービン建屋地下で、作業員らが高濃度汚染水
で高線量被ばくをするまで、炉心の冷却水が汚染水として建屋に漏れ出ている
可能性を、東電が十分に認識していなかったことが、公開されたテレビ会議の
映像から分かった。もう少し早い段階から、汚染水の存在を注意喚起できてい
れば、被ばくを避けられた可能性がある。(後略)
2013年1月25日(金) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.新安全基準が対処しない、気になる中身。ソフト面の対策はゼロ。
(山崎久隆)
★2.来週1/28(月)、プロメテウスの罠 第3弾
「無主物の責任、防護服の男、長安寺の遺骨」(スペースたんぽぽ講座)
★3.<連載4(食品と暮らしの安全No.285)>
日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか(著 今井伸)
(1/3(木)[TMM:No1711]で止まっていた連載のつづきを配信します)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇1月27日(日)午後3時から、日比谷野外音楽堂
NO OSPREY東京集会 沖縄の空を飛ばさせない!日本の空を飛ばさせない!
★5.新聞・雑誌から
◇福島原発事故 東電前会長ら任意聴取 検察当局 津波対策や事故対応
(1月24日 東京新聞より)
◇東電会議映像3回目公開、汚染水 甘い認識 建屋地下作業員被ばく
(1月23日 東京新聞より)
━━━━━━━
☆あす26日(土)17時開場・17時半開会、場所・スペースたんぽぽ
槌田ゼミ・福島原発事故徹底解析9「スリーマイル島原発事故と福島事故」
講師 槌田敦さん 参加費800円 いつもより質問の時間を多くとります。
(事前予約不要、直接会場へおこしください)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.新安全基準が対処しない、気になる中身。ソフト面の対策はゼロ。
│ 規制委の「再稼働させるための安全基準」を批判する
└────(たんぽぽ舎 山崎久隆)
原発再稼働の前提条件となる「安全基準」作りが大詰めを迎えつつあるが、
もうマスコミではほとんど報道されなくなっている。
忘れっぽいのは日本人の特性などという人もいるが、忘れさせようとしてい
るマスコミの特性のほうが遙かに問題だろう。
福島では依然として大勢の人々が仮設住宅などで暮らす。津波災害で家を
失った人ばかりでなく原発の放射能で町ごと避難している人も大勢いるのだが、
やはり津波災害からの復旧に取り組む人々のニュースは「定期的に」報道され
るものの、原発の放射能で帰れないまま「難民状態」にされている人々のこと
は「触れられない」のが実態だ。
福島第一原発の事故経過すら分かっていない中で、再稼働のための「安全基
準」作りだけが進められている。
しかし本当に実効性のある基準が作れるのか。それは不可能だ。事故はどの
ように進展していったのかが、ほとんど分かっていないのに対策など作れるは
ずがないからだ。
規制委員会は「やはり」というべきか、事故対策に直接関わる安全基準の作
成は「放棄」した。出来るわけがないからだ。
例えば、構内に放射能が充満し、被曝覚悟で活動しなければならない事態に
陥った場合誰がどのように指揮を執るのか。答えは依然としてない。
第二制御室をつくるとか、重要免震棟を作るなどは単なるハードウエアの問
題であり、人を含めての「ソフトウエア」は何ら考慮されてはいない。
緊急対策で100ミリシーベルトあるいは250ミリシーベルトの被曝を覚
悟して事故収束作業に当たるなどと、本当に可能だと思っているのだろうか。
そしてそれは誰が行うのか。電力社員が第一義的に、などと言っても事故の初
期段階でこれを遙かに上回る被曝をしていたら活動不能になるわけだし、外部
からの応援が、そう簡単に投入できる訳ではないことは福島第一原発で経験済
みだ。
炉心崩壊し、使用済燃料プールも破壊されていくような事故を前に、人が対
処できる限界を超える可能性を、まず論じるべきではないのだろうか。
┏┓
┗■2.来週1/28(月)、プロメテウスの罠 第3弾
│ 「無主物の責任、防護服の男、長安寺の遺骨」
└────(スペースたんぽぽ講座)
講師に、前田基行さん(朝日新聞記者)をお迎えして
日時 1月28日(月) 開場 18:30 開演 19:00
会場 スペースたんぽぽ 参加費 800円
東電は良心的な科学者による原発の危険性の再三にわたる忠告を黙殺、度重
なる事故にはその原因究明もせず、隠蔽、改ざん、捏造を繰り返してきた。
原発は「安全でなければならない」からだ。そして3・11を起こした。
事故の主原因は「津波」ではない、東電だ。その東電は責任をとったか?
「無主物の責任」:
飛散した放射性物質は、「無主物=霧や魚のようなもの」であり、東電の
「所有物」ではない、従って「責任はない」と東電は主張したのだ!
前田記者が語ってくれます。
※講演後、前田記者との懇親会があります。こちらにもどうぞご参加ください。
┏┓
┗■3.<連載4(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
(1/3(木)[TMM:No1711]で止まっていた連載のつづきを配信します)
●余った天然ガスを安く買う工夫
日本はどうしたらいいでしょうか。
買ってくればいいのです。でも日本の天然ガス購入価格は17ドルと高く、貿
易赤字の原因になっているという指摘があります。
それは、一番沢山ガスを使う電力会社が、安く買う努力をしてこなかったか
らです。ガスが安くなれば、ライバルのガス会社を有利にし、原発がますます
不利になるからです。
今、電力会社は、存亡の危機にあるため、ようやく、輸入ガス価格を下げる
努力を始めました。ある電力会社は、これまでより3割安い値段で契約するこ
とに成功しました。やる気になればできます。これからは、シェールガス革命
で、世界中でガスが余って、買い手市場になるのですから。
選挙中、新党大地の鈴木宗男氏が「ロシアからパイプラインを引く」と言っ
たら、他党の幹部が笑いました。しかし、鈴木氏の提案が実現すれば、日本は
ものすごく優位に立てます。
ロシアは、今後はヨーロッパにガスを買ってもらえなくなる、と焦っていま
す。日本の提案に飛びつくはずです。日露パイプラインができれば、かつての
仮想敵国とは協力関係になります。北方領土交渉にも好影響を及ぼします。そ
して、中国への強力なけん制になります。
日露パイプラインができれば、安いガスが日本に入って来るので、天然ガス
を液体のLNG(液化天然ガス)にして日本に輸出しているオーストラリアや中
東のカタールも、値段を下げざるを得ません。
こういう努力を続ければ、日本のガス輸入価格は10ドル以下にできるでしょ
う。現在のヨーロッパと同水準です。これなら、世界と十分に戦えます。
なぜ、十分戦えるかと言えば、日本には技術力があるからです。ここ数年で
発見された数百年分という膨大な天然ガスと日本にしかない技術を組み合わせ
れば、世界中がうらやましがる新しいエネルギーシステムを築けます。
<次号につづく>
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★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信しています(全7回)。
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┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆NO OSPREY 東京集会 沖縄の空を飛ばさせない!
日本の空を飛ばさせない!
日時 1月27日(日)午後3時開場
午後3時34分から、銀座パレード(野音~銀座~東京駅八重洲口まで)
場所 日比谷野外音楽堂 ※防寒対策をお忘れなく。ゴミは持ち帰りましょう。
主催 オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会 実行委員会事務局
問い合わせ (電話)098-869-1526
10月1日から11月30日の2カ月間で早くも300回超の安全確保違反。
新年正月3日も爆音をまき散らし県都那覇市上空などを違反飛行。米軍優先
の日米地位協定も大きな問題。沖縄県民・日本国民の「いのち」が
オスプレイに奪われる前に配備を撤回させよう。
┏┓
┗■5.新聞・雑誌から
└────
◆福島原発事故 東電前会長ら任意聴取 検察当局 津波対策や事故対応
(1月24日 東京新聞より)
東京電力福島第1原発事故をめぐり、業務上過失致死傷容疑などの刑事告訴
・告発を受理した検察当局が、東電の勝俣恒久前会長(72)と清水正孝元社長
(68)から任意で事情聴取していたことが24日、関係者への取材で分かった。
事故前の津波対策や事故後の対応などについて説明を求めたとみられる。
業務致死傷容疑など 清水元社長も
東電は事故前の2008年、政府が日本海溝沖でマグニチュード8クラスの地震
が30年以内に20パーセント程度の確率で発生すると予測したことを受け、想定
される津波を15・7メートルと試算。東電内では「緊急性は低い」として対策
を施さなかったとされる。
原発事故をめぐり検察当局は昨年8月、勝俣前会長や清水元社長ら東電幹部
や政府関係者らに原発事故の刑事責任があるとする福島県民らの告訴・告発を
受理した。
東京・福島両地検は応援検事も含む10数人態勢で捜査にあたっており、3月
をめどに立件の可否を判断するとみられる。
◆東電会議映像3回目公開、汚染水 甘い認識 建屋地下作業員被ばく
(1月23日 東京新聞より)
東京電力は23日、福島第1原発事故直後から記録している社内テレビ会議映
像のうち、未公開だった計約312時間分を報道機関やフリー記者に公開した。
公開対象は2011年の3月23~30日と4月6~12日の映像。これまで公開された
約486時間分と合わせ3回目の公開で、事故から1ケ月の会議映像がほぼ公開
されたことになる。
今回の映像には、福島第1原発3号機のタービン建屋地下で作業員3人が被
ばくし、うち2人が足に大量被ばくした際の社内のやりとりなどを記録。
(中略)
東京電力福島第1原発3号機タービン建屋地下で、作業員らが高濃度汚染水
で高線量被ばくをするまで、炉心の冷却水が汚染水として建屋に漏れ出ている
可能性を、東電が十分に認識していなかったことが、公開されたテレビ会議の
映像から分かった。もう少し早い段階から、汚染水の存在を注意喚起できてい
れば、被ばくを避けられた可能性がある。(後略)