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たんぽぽ舎です。【TMM:No1740】
2013年2月8日(金) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.私たちにのこされた時間は、どれほどあるのだろう
  次はどんな地震が来るのか知っている人は誰もいない   (山崎久隆)
★2.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
 ◇岐阜(多治見市)から署名の応援要請が届きました。ご協力ください。
 「核融合科学研究所の「重水素実験」を認めないよう求める署名」
  集約の締切り 2月20日(必着)
 ◇2月10日(日)13:30~、さいたま市民会館
  3・11から23カ月、チェルノブイリから27年「反原発講演会&デモ」
 ◇2月15日(金)18時30分~(開場18時)、日本教育会館ホール
  「福島とつながる2・15労働者集会」のご案内
★3.新聞・雑誌から
 ◇東電虚偽説明、官房長官「極めて遺憾」(2月8日 朝日新聞より)
 ◇癒着の連鎖 「安全委が作文指示/保安院は情報提供/やらせも...」
 原子力規制庁 審議官が資料提供、無責任体質いまもなお
 (2月8日 東京新聞より)
 ◇軽すぎる原発防災計画  4分の1自治体丸投げ  30キロ圏内の38市町村
 (2月8日 東京新聞より)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.私たちにのこされた時間は、どれほどあるのだろう
 │   次はどんな地震が来るのか知っている人は誰もいない
 └────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
 
◇スラブ内地震発生
 
 2月1日に「再処理工場を始め危険なプール保管中の使用済燃料を乾式貯蔵
に移行するよう求める」との記事を配信してまもなく、北海道の下で危惧され
る「スラブ内地震」が発生した。
 マグニチュード6.5、震源深さは108kmと、深くて中程度の地震なの
に青森県東通村で震度5弱を観測した。距離(震央距離)は230kmも離れ
ており、震源の真上よりも強い揺れに襲われた。
 最大震度を記録した根室市なども、震源の位置からは、かなり離れている。
いわゆる「異常震域」地震だった。
 このような地震の場合、真上であるかどうか、あるいは距離が近いか遠いか
と揺れの大きさは比例しない。被害が思わぬところで発生することも希ではな
い。
 地震の規模も比較的小さい上、深さもあるので、通常ならば地上では被害は
出ないものだが、ほとんど垂直に近い震源断層のずれがあり、強い揺れが地上
まで到達したと思われる。さらにプレートに沿って揺れが伝わり、比較的プ
レート表面が近く地盤が揺れを伝えやすい条件がそろったところで大きな揺れ
になったと思われる。
 このような地震は、起きてみなければどうなるかが分からない怖さがある。
 
◇浜岡と同じ異常震域
 
 東通原発では、地上に現れた敷地内の断層が「活断層」と考えられている。
そのうえ、地下で発生する地震の揺れが「増幅」されて伝わる構造があると思
われる。これは浜岡原発5号機が遭遇したのと同様の現象であり、耐震性評価
が全く間違っていることを示しているのではないかと疑われる。
 浜岡原発では、震源距離40km以上も離れたマグニチュード6.5の「駿
河湾の地震」で、5基並んでいる原発のうち5号機で大きな揺れを観測した。
この揺れは他の号機の3倍以上にも達するものであり、周波数の一部が耐震設
計の基準地震動を超えてしまうという事態になった。
 そもそも浜岡は、巨大地震の巣の上にある原発なので、他の原発に比べても
遙かに大きな地震を想定してきたとされていたのに、その原発がわずか6.5
のしかも40km以上も離れた地震で超えてしまったのだから愕然とするのは
当然である。
 地下に揺れを増幅する地層があったという結論になっているが、実際はどう
なのか、もっと多くの地震が発生して、データが増えなければ確実なことは分
からないだろう。
 東通原発で起きたことは、これに似ているのかも知れない。しかも浜岡より
も遙かに遠い地震だ。
 東通村の隣の六ヶ所村は震度3である。この違いを合理的に説明する義務が
東北電力にはあるだろう。
 
◇スラブ内地震の巣
 
 北海道周辺は、度々大きなスラブ内地震が起きている。例えば93年に発生
した釧路市南方沖の釧路沖地震は、深さ101kmでマグニチュード7.5、
震度6が釧路市で観測されている。(震度5と6が強弱に分かれるのは96年
以降なのでこの段階では「震度6/烈震」となる)
 もっと浅い場所で、もっと大きな規模が起きることはあるのか。
 既に太平洋プレートの地震では、実例があった。2006年と2007年に
千島海溝において相次いだ地震である。このときのマグニチュード(モーメン
トマグニチュード)は実に8.3と8.1。で、6年の地震が海溝型に対し、
7年の地震はアウターライズ型のプレート内地震だった。
 今回の地震規模の500倍にも達する。
 北海道近海で起きた地震としては、94年の北海道東方沖地震で、マグニ
チュードは8.2を記録している。
 これまではどちらかというと真上は海だった。そのため津波が度々発生して
いる。これが地上であれば広範囲に震度7になり甚大な被害が地上で発生する。
 具体的に言えば、六ヶ所再処理工場の向かいに位置する海溝から潜り込んで
いる太平洋プレートで、このような地震が起きれば、もはや大被害は避けられ
ない。
 これが最後の警告だったと、後悔したくないのだったら、直ちに下北半島の
原子力施設は閉鎖し緊急安全対策に集中すべきである。
 
 
┏┓
┗■2.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
 └────
 
◆岐阜(多治見市)から署名の応援要請が届きました。ご協力ください。
「核融合科学研究所の「重水素実験」を認めないよう求める署名」
 
 集約の締切り 2月20日(水) (必着)
 署名用紙(PDFをダウンロードしてお使いください/県外の方も署名可)
  http://t-mamorou.digi2.jp/syomei.pdf
 署名の集約先
 〒507-0077 多治見市幸町6-26-19
 多治見を放射能から守ろう!市民の会
 (問合せ:電話 0572-29-1096 メール t_mamorou@yahoo.co.jp
 
 ※(主催者HPから)土岐市下石町の核融合科学研究所で計画されている、
 重水素を燃料に使用したプラズマ生成実験(重水素実験)に反対する署名
 活動を開始しました。活動期間は14日から2月20日までとなり、多治見、
 土岐、瑞浪の3市のほか、フェイスブックなども活用して1万人の署名を目
 指しています。皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。
 
 ※参考資料
 ○チラシダウンロード「核融合は本当に夢のエネルギーでしょうか?」
  http://t-mamorou.digi2.jp/chirashi.pdf
 ○「嘘 ばかりついてきた核融合研究者」
  http://www.asyura2.com/08/senkyo50/msg/384.html
 
 ※重水素実験に反対する市民団体は1月18日、岐阜県に申し入れを行い
 ました。
  http://t-mamorou.digi2.jp/info01.html
  http://rengetushin.at.webry.info/201301/article_16.html
 
 
◆3・11から23カ月、チェルノブイリから27年「反原発講演会&デモ」
 日時 2月10日(日)13:30 開会
 会場 さいたま市民会館うらわ503・505集会室
 参加費1000円(事前予約)
 内容
 ・DVD上映 「真実はどこに?WHOとIAEA放射能汚染をめぐって」
 ・講演 「26年目のウクライナ調査報告」
  講師 小若順一さん(食品と暮らしの安全基金代表)
 ・DVD上映・講演会終了後、会場から浦和駅東口までデモを行います。
 
 主催 埼玉反原発アクション
 問合せ先 Tel 090-4000-2756 高木
      Email saitamaaction@yahoo.co.jp
      ブログ http://blog.goo.ne.jp/saitamaaction
 
 
◆2/15(金)「福島とつながる2・15労働者集会」のご案内
 日時 2月15日(金) 18時30分開会(開場18時)
 場所 日本教育会館ホール(都営新宿線/半蔵門線/三田線神保町駅下車)
 講演 鎌田 慧氏
 報告
(1)五十嵐史郎氏(福島県平和フォーラム代表)(2)除染作業の現場から
 
 昨年8月、ティアラ江東に小出裕章氏をお招きし、脱原発社会をめざした労
 働組合としての取り組みを進める事を確認しました。
 「安倍政権」の登場により、原発推進が 核武装、憲法改悪を目論みながら
 推し進められようとしている事態に対し、福島の現状を見据えながら労働現
 場から声を上げていくことが求められています。
 地域の皆さんとの繋がりも大切です。組合員以外の方も歓迎いたしますので、
 ぜひご参加下さい。
 
 主催 脱原発社会をめざす労働者実行委員会
 呼びかけ団体 全港湾労組、国労、全日建運輸連帯労組、都労連、
 東京清掃労組、東水労、全国一般全国協   協賛 平和フォーラム
 連絡先 全港湾(3733-8821)、全国協(3434-1236)
 <会場費は無料です>
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
 └────
 
◆東電虚偽説明、官房長官「極めて遺憾」
 (2月8日 朝日新聞より)
 
 東京電力が、虚偽の説明で国会事故調査委員会による福島第一原発1号機の
現地調査を妨げた問題について、菅義偉官房長官は7日の記者会見で「報道さ
れたような事実があれば、極めて遺憾だ。(調査は)国会で決めたことですか
ら」と述べた。
 菅氏は「経済産業省で実態調査をしている」としたうえで、問題となった田
中三彦元委員への虚偽説明についても「(実態調査で)検討されている」と明
らかにした。
 田中三彦元委員は同日、東京都内で記者会見し、国会が主導して早期に現地
調査すべきだと主張した。虚偽の説明をした経緯から、東電が証拠を隠滅する
可能性もあるとして、現場保存の必要性も訴えた。会見に同席した伊藤良徳弁
護士は、東電の虚偽説明が、刑法の偽計業務妨害罪に当たる可能性に言及した。
 田中三彦元委員は同日朝、衆参両院議長あてに1号機4階の現地調査の実施
を求める要請書を出した。(後略)
 
 
◆癒着の連鎖 「安全委が作文指示/保安院は情報提供/やらせも...」
 原子力規制庁 審議官が資料提供、無責任体質いまもなお
 (2月8日 東京新聞より)
 
 贈収賄事件があったとする。贈った側ともらった側の言い分をうのみにした
幕引きなどありえない。日本原子力発電敦賀原発(福井県)の断層調査をめぐ
り、原子力規制庁幹部が日本原電側に報告書原案を渡していた問題。規制庁は
「個人の問題」とし、組織の責任を否定する。だが、規制庁の業務に関するこ
とで、個人に全責任を帰するという理屈は通用しない。徹底検証が求められて
いる。
 
 この問題で規制庁は1日付で、原案を原電側に渡した同庁審議官の名雪哲夫
氏を訓告処分にし、文部科学省大臣官房へ更迭、出向させた。
 原子力規制委員会の田中俊一委員長は6日の会見で、今回の問題について
「個人の考え違い」と組織責任を否定した。
 「こちら特報部」は名雪氏本人を取材。個人の資質の問題とも受け取れる田
中委員長の発言についてただしたが、名雪氏はぎゅっと唇をかんだ後、「取材
はお断りしています。お話しできません」とだけ告げた。
 田中委員長は会見で、他の幹部についての調査予定も「ない」と否定した。
原電についても「相当必死なところもあったのだろう。事業者がどうのこうの
とは申し上げない」「(業者との)癒着という言い方だと、誤解を招く。癒着
とは言い切れない」と話した。
 自身や他の幹部職員らの責任についても「進退に関わる問題ではないと思
う」と言い切った。
 
 しかし、発足から半年もたたないうちに規制庁のナンバー3が業者側とたび
たび密会し、公表前の資料まで渡したことは「個人の問題」で済まされるとは
思えない。
 そもそも、規制委とその事務局の規制庁が「透明性、独立性の確保」を掲げ
て発足したのは、原子力規制機関が電力会社と癒着し、なれ合いを続けてきた
からだった。(後略)
 
 
◆軽すぎる原発防災計画  4分の1自治体丸投げ  30キロ圏内の38市町村
 (2月8日 東京新聞より)
 
 重大事故が起きた際に住民を守るため、原発周辺の自治体は3月をめどに避
難ルートなどを盛り込んだ地域防災計画をつくるが、4分の1に当たる38の市
町村が検討作業をコンサルタント会社などに丸投げしていた。本紙の取材で明
らかになった。業者任せでは、机上の計画になりかねず、住民の安全確保につ
ながるのか疑問が残る。
 本紙は、原発30キロ圏にある21都道府県と130市町村すべてに電話で外部委
託の有無を確認した。東京電力福島第1原発の事故で、役場機能が移転してい
る双葉町など福島県内の5町は集計から除いた。
 取材の結果、38の市町村が、計画づくりの作業全体をコンサルタント会社や
行政と関係の深い出版会社に委託。8市町が住民の避難計画などを部分的に委
託していた。(後略)
 
★地域防災計画:
 福島第1原発事故の反省から国の指針が改定され、重点的に防災対策を進め
 る区域(UPZ)が、原発8~10キロ圏から30キロ圏へと拡大された。これに伴い区
 域内の自治体数は15道府県45市町村から21道府県135市町村へと3倍に増えた。
 住民の避難先や避難手段の確保などを検討、3月18日をめどに計画を作るが
 大幅に遅れる自治体が続出する見込み。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1739】
2013年2月7日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                          転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力防災指針パブリックコメント(意見募集)に意見を送ろう
   採用されるかどうかよりも異議申し立ての多さを突きつけよう
                                                           山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.2/16電気料金の原発負担を拒否する運動(案)第1回相談会 案内
   原発損失の電気料金負担を拒否しよう
   過払いとなった電気料金を取り戻そう
                                   電気料金の原発負担を拒否する運動(槌田 敦)
★3.メルマガ読者から催しのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
      ◆2/16講演会「原子力規制委の断層調査をどう評価すればよいか」
                   会場:大竹財団会議室
  ◆2/16「3・11から2年 福島と多摩をつないで」
                              会場:武蔵野芸能劇場
  ◆2/28伊藤真氏講演会「日本を戦争のできる国にしてはいけない」
                   場所:青葉区区民活動支援センター第2、第3会議室
★4.新聞・雑誌より2つ
  ◆東電、国会事故調に虚偽 福島第一現地入り妨げる
               (2013年2月7日朝日新聞より抜粋)
  ◆諮問会議 危うい中立
    原発推進派2人が兼務 東芝社長 東電社外取締役
    利益相反防ぐ規定なし  (2013年2月7日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ 真下に活断層あり
 第42回首相官邸前抗議行動は、2月8日(金)18:00から20:00。
 たんぽぽ舎では13:00からビラ、プラカードの用意をして、
 16:00に、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
 17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原子力防災指針パブリックコメント(意見募集)に意見を送ろう
 |  採用されるかどうかよりも異議申し立ての多さを突きつけよう
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 原子力災害対策指針の改定作業が、市民の声や福島被災者の声も無視して強行
されている。規制庁は原案策定の前に、事業者から意見聴取はしても、市民から
の声は聞こうともせず、本来は30日以上の期間を置いて行うパブリックコメン
トもわずか13日しか期間をとらずに1月30日から2月12日までの間の募集
期間とした。
 これまでの原子力防災体制が完全に破綻し、未だに続く16万人の避難と、多
発する地震の脅威に迫り来る次の災害、そんな中で原発の再稼働を前提とした指
針の改定作業が行われている。
 事故の本当の原因も、起こりえる原子力災害の真実の姿も、事故調査報告書に
おいても解明しきれなかったにもかかわらず、次の原発事故に対処するための指
針が作成できるとは思えないのだが、年度内には地方自治体に防災計画を作らせ
なければならないので急いでいるという。
 スケジュール第一で、これまでの防災体制の検証や原子力災害の実態調査は二
の次三の次、市民の意見聴取はさらにおざなり。こんなことを見過ごすわけには
いきません。
 これまでの警告を如何に無視してきた結果か、また、どれほど私たちが原子力
災害に苦しめられてきたか、そして改定指針案にある「避難基準」の極めて高い
価に対する反対意見の表明など、パブコメにどんどん出していって欲しいと思い
ます。
 紙でももちろん可能ですので、以下のホームページをご覧になって、お送りく
ださいますようお願いします。
 
原子力災害対策指針(改定原案)に対する意見募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198252301&Mode=0
パブリックコメント:意見提出フォーム
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Opinion
 
 
┏┓
┗■2.2/16電気料金の原発負担を拒否する運動(案)第1回相談会 案内
 |  原発損失の電気料金負担を拒否しよう
 |  過払いとなった電気料金を取り戻そう
 └──── 電気料金の原発負担を拒否する運動(槌田 敦)
 
 1.原発損失の電気料金負担を拒否しよう
 2.過払いとなった電気料金を取り戻そう
 
   2013年2月  電気料金の原発負担を拒否する運動(案)
 
                                 たんぽぽ舎気付  FAX 03-3238-0056
 
    ┌─────────────────────────────┐
    │    電気料金の原発負担を拒否する運動(案)  第1回相談会         │
    │      2月16日(土)15時~17時      たんぽぽ舎5階会議室          │
    │ 原発損失の電気料金負担を拒否し、過払いとなった電気料金を  │
  │ 取り戻すため、その準備を相談します。                               │
    └─────────────────────────────┘
 
       提  案
 
【原発損失は資産売却で支払え、消費者負担は筋違いだ】
 
  東電は、昨年9月に家庭用電気料金を引き上げた。東電はこれを代替火力の燃
料代と大ウソをついているが、実は福島第一原発の事故による損失に加えて、原
発を維持する費用が膨大となったからである。値上げの原因はすべて原発の損失
であって、石油などの購入費用はこれまでの電気料金の中にすべて含まれている。
  そもそも原発は株主総会の決議で始まった。つまり原発で儲けようとした。し
かし、原発の運転に失敗して損失が生じた。この場合儲けようとして損をしたの
であるから、その損失は、電力供給のない日本原電への支払いや東通村への寄付
などを含め、株主が負担すべきもので、発電所、送電設備、配電設備などの資産
売却、事業の縮小によりなされるべきである。最近の例では、シャープやパナソ
ニックでの事業縮小の例がある。
  ところが、東電はこの原発による損失を電気料金に上乗せし、消費者に負担さ
せて解決しようとしている。この原発損失の消費者負担は筋違いである。
  そこで、
  1.原発費用の負担の拒否に加え、
  2.過払いとなった電気料金の返還請求を提起する。
 
 
┏┓
┗■3.メルマガ読者から催しのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 
 
 ◆2/16講演会「原子力規制委の断層調査をどう評価すればよいか」
 
 原発推進派で固められた原子力規制委員会。しかし原発敷地内の活断層調査に
ついては、敦賀原発などは直下に活断層があると判断し、再稼働を認められない
との見解を示しました。現地調査団の調査手法や判断を、規制委に対して信頼感を
もてない私たち市民としては一体どう考えてよいか、戸惑いながら見ているのが
正直なところです。
 そこで島村さんを講師にお迎えし、活断層でおきている地震の特徴や
地震予知の難しさなど基本を踏まえつつ、現地調査団をどう評価するか、
調査手法や調査結果についての説明を交え、市民の視点でこの一連の調査を
どう見ていくべきか考えます。
 
日 時:2月16日(土)14:00~16:30
会 場:大竹財団会議室(東京都中央区京橋1-1-5セントラルビル11階)
講 師:島村英紀さん(地球物理学者、武蔵野学院大学特任教授)
参加費:500円(会員・学生は無料)
定 員:30名(予約優先)
主 催:大竹財団(03-3272-3900)http://ohdake-foundation.org
 
 
◆2/16「3・11から2年 福島と多摩をつないで」
        http://www2u.biglobe.ne.jp/GOMIKAN/311kibou.html
  日 時:2013年2月16日(土)午後2時~4時半
    会 場:武蔵野芸能劇場(JR中央線三鷹駅北口徒歩1分)
    参加費:500円
<内容>
第1部 福島県浪江町『希望の牧場・ふくしま』代表 吉沢正巳さんのお話
   「それでも、牛と生きる ~警戒区域で400頭の牛を飼い続ける理由~」
第2部 「つながろう・広げよう!」活動報告&交流
・こどもみらい測定所 石丸偉丈さん
・福島原発告訴団・関東 白崎朝子さん・西園寺みきこさん
・つながろう!放射能から避難したママネット@東京 増子理香さん
・映画「福島 六ヶ所 未来への伝言」
     島田恵監督(青梅市在住)作品ダイジェスト版上映
主 催:NPO法人 ごみ・環境ビジョン21
連絡先:042-373-2090(江川)
 
 
◆2/28伊藤真氏講演会「日本を戦争のできる国にしてはいけない」
 
 安倍政権は原発再稼働を明確にしています。国民主権を制限する改憲が
実現すれば、核推進は思いのまま。自民党改憲案がめざすものとは。
 
日 時:2013年2月28日(木)午後1時半~3時半
場 所:青葉区区民活動支援センター 第2、第3会議室
                         東急田園都市線 田奈駅隣
講 師:伊藤 真氏(伊藤塾塾長・法学館憲法研究所所長)
資料代:300円
申込み:http://goo.gl/QpmHi
主 催:ビジョン21 vision21@ps.catv.ne.jp
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より2つ
 └──── 
 
◆東電、国会事故調に虚偽 福島第一現地入り妨げる
 
 東京電力が昨年2月、福島第一原発1号機の現地調査を決めた国会事故調査委
員会に、原子炉が入る建物の内部は明かりが差し、照明も使えるのに、「真っ暗」
と虚偽の説明をしたことが分かった。国会事故調は重要機器の非常用復水器が、
東電の主張と違って地震直後に壊れた可能性があるとして確かめるつもりだった
が、この説明で調査を断念した。
 国会事故調は解散しているが、現地調査の責任者だった田中三彦元委員(元原
子炉設計技術者)は東電の虚偽説明で調査を妨害されたとして7日にも、衆参両
院議長に非常用復水器の調査実施を申し入れる方針。
 国会事故調は、2011年3月11日の地震発生直後に1号機原子炉建屋の4階で
「出水があった」との目撃証言を複数の下請会社の労働者から得た。
 4階には水の入った非常用復水器のタンク2基と配管があるため、地震の揺れ
で非常用復水器が壊れた可能性があるとして4階部分の調査を決めた。
                                  (2013年2月7日朝日新聞より抜粋)
 
 
◆諮問会議 危うい中立 
   原発推進派2人が兼務 東芝社長 東電社外取締役
   利益相反防ぐ規定なし
 
 国の経済政策の大方針を決める「経済財政諮問会議」のメンバーに、企業経営
者が現職のまま名を連ねていることで、自社の利益を求めて国民全体の利益と矛
盾する「利益相反」の問題が浮上している。原発推進の可否が国政の大きな焦点
となる中で、原発メーカーである東芝の佐々木則夫社長と、東京電力社外取締役
である三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長が諮問会議の議員を兼務す
る。こうした体制のまま国民全体を考えた客観的な議論ができるのか、学識者か
ら疑問の声が上がっている。    (2013年2月7日東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1738】
2013年2月6日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.たんぽぽ舎 24周の年集い=「第25回総会」と記念イベントのご案内
   日時…2月24日(日)13時開場 会場…スペースたんぽぽ
★2.たんぽぽ舎に事務局を置く「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」
    から、定期発行のニュースの紹介 2013年1月第92号
                         山本勇祐(劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク)
★3.新聞・雑誌から─3つの情報
 ◆本音のコラム  鎌田 慧さん      (2月5日 東京新聞より)
 ◆ソロモン沖でM8・0地震  南太平洋の震源付近 津波被害か
                      (2月6日 朝日新聞より抜粋)
 ◆3・10脱原発大行進  金曜デモ主催団体  (2月6日 東京新聞より抜粋)
★4.むかさ紀子さんのコールが評判に(好評)
   金曜行動・財務省上のコーナー、反原連の若者たちの評
                                            柳田真(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
※いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ 真下に活断層あり
 第42回首相官邸前抗議行動は、2月8日(金)18:00から20:00。
 たんぽぽ舎は13:00からビラ、プラカードの用意をして、16:00に、
 たんぽぽ舎を出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
 17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
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┗■1.たんぽぽ舎 24周年の集い=「第25回総会」と記念イベントのご案内
 |  日時…2月24日(日)13時開場 会場…スペースたんぽぽ
 └──── 
 
 2011年3月、福島第一原発は地震による損壊と、東電の無責任極まる企業経営
により膨大な放射能を撒き散らしました。今この時も災禍に苦しむ人々や生き物
たちの「生きる権利」が奪われています。
  なのになぜ、「原発再稼働」を推し進め、被災住民の心の叫びを消し去ろうと
 しているのでしょうか。
  「たんぽぽ舎」は事実を正しく伝える事こそが、未来を切り開くという志で皆さ
 んに「ひろば」を提供して来ました。一昨年開設した「スペースたんぽぽ」では多
くの出会いが生まれ、想いが言葉となり、運動となり、大きなうねりとして動き
出そうとしています。
  今回、黒田節子さんをお招きし、皆さんとご一緒に、「今、福島で起きている
こと」を学び、伝え、結びつくことを実現したいと思っておりますので、知人、
友人、皆さんお誘いの上、ご参加下さい。
 
    24周年の集い (どなたでも参加できます)
                                                                    
  │第一部……「たんぽぽ舎第25回総会」                           │
  │           13時30分開会(4F会場)                 │
  │      (1)第24期活動の経過報告と方針                   │
  │     (2)財政報告・人事他                                │
  │                                                              │
  │第二部……「福島の今を語る」                                 │
  │                      15時~17時(4F会場) 会場費800円        │
  │     *黒田節子さん(原発いらない福島の女たち・郡山市)が│
  │  福島の実情と思いを語ります。                                │
  │参加者からの質問も大歓迎。黒田さんを囲んで皆で語ろう。        │
  │     *一万人を超えた(福島告訴団)が原発事故の責任追及行動を│
  │       開始しました。                                  │
  │           私たちの運動に今何が求められているか、 山崎久隆さ  │
  │           からお話しをお聞きします。                         │
  │                                                              │
  │第三部……懇親、交流会―自由発言                             │
  │                      17時30分~19時頃まで(5F会場)           │
  │  懇親会参加費 2500円                                      │
  │                                                              │
  │★総会の参加費は無料です。                                    │
  │二部、三部両方参加は3000円(300円お得です)。                 │
  │                                                              │
 
  たんぽぽ舎:千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
                      TEL 03-3238-9035
                     FAX 03-3238-0797
 
 
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┗■2.たんぽぽ舎に事務局を置く「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」
 |  から、定期発行のニュースの紹介 2013年1月第92号
 |  
 └──── 山本勇祐(劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク)
 
○再稼働阻止から原発ゼロへ 渡辺久子(核開発に反対する会)
 規制委員会の批判から、再稼働阻止の重要性を簡潔に述べてくれました。
○外務省が昨年12月に公表した「イラク戦争の検証」のひどい中身
  志葉 玲(イラク戦争の検証を求めるネットワーク事務局長)
○断層があっても止めない、原子力規制委員会の本音。山崎久隆(たんぽぽ舎)
 メルマガより
○本紙の名物連載「アブ・ムハンマドからの便り」
 西村陽子(アラブのこどもとなかよくする会}いつもイラクの現地報告や生活
 の様子をわかりやすく紹介してくれています。
○毎週の金曜行動に参加しよう! テントを守ろう!
○資料 イラク戦争激戦地で、新生児の障害急増(毎日新聞2012.12.3)
○資料 恐怖の原発老朽化の時代(生活者通信)
○イラクと福島のこどもへチョコ募金を!(JIM・NET)
 
劣化ウラン兵器は、原発の核燃料や核兵器の製造過程で出る大量の劣化ウランで
つくられます。湾岸戦争やイラク戦争で大量に使われました。
このニュースは隔月に発行します。購読は03-3238-0056へどうぞ
送料・紙代年2000円
 
 
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┗■3.新聞・雑誌から─3つの情報
 └──── 
 
◆本音のコラム  鎌田 慧さん
 
 人間、立場が違えば考え方が違う、とは一応理解しているつもりだけど、現実
にたちあらわれている具体的な光景でさえ、まったく目に入らないひとがいる。
 衆院本会議での答弁で、安倍晋三首相は野田前政権の「2030年代原発ゼロ」方
針について「具体的な根拠を伴わないもの」と切り捨てた。「ゼロ方針をゼロに
する」という。事故前の原発政策にもどすという宣言だ。
 大爆発して天文学的な数量の放射能を、自然界にまき散らした4基の原発の,
幽鬼城のような不気味な映像が、脱原発の具体的な根拠なのだが、安倍さんには
故郷を喪失した10数万の住民の怨嗟の声も聞こえないようだ。ものの見方も考え
方も、アベコベなのだ。
 安倍さんは野田政権の「原発ゼロ」方針を、「国民に不安と不信を与えた」と
批判したが、「国民に不安と不信を与えた」のは、安倍さんがこれから進めよう
としている原発政策でしょう。
 わたしには、どうして、このような逆立ちした認識ができるのか、それも最高
議決機関の国会で、堂々と開陳できるのか、不思議でしょうがない。
 ひとの住めなくなった「美しい日本」の広大な大地と森や林、ひとびとの生活、
そして原発の未来について、国会で真剣に議論してほしい。現実を知らないのは、
政治家として恥ずかしいことのはずだ。     (2月5日 東京新聞より)
 
 
◆ソロモン沖でM8・0地震  南太平洋の震源付近 津波被害か
 
米国地質調査所(USGS)によると、日本時間6日午前10時12分ごろ、南太平
洋のソロモン諸島沖でマグニチュード(M)8・0の強い地震があった。米国太平
洋津波警報センター(ハワイ)はパプアニューギニア、フィジーなど、南太平洋
の広範囲に津波警報を発令。約2時間半後に警報を解除した。(中略)
USGSによると震源は、ソロモン諸島の首都ホニアラの東約600キロ。震源の
深さは、約28・7キロ。
(後略)                 (2月6日 朝日新聞より抜粋)
 
 
◆3・10脱原発大行進  金曜デモ主催団体
 首相官邸前で毎週金曜日に脱原発を訴え続けている市民グループ「首都圏反原
発連合」(反原連)のミサオ・レッドウルフさんらが5日、衆院第1議員会館で
記者会見し、3月10日に「原発ゼロ大行動」と題し、首相官邸前などで大規模な
抗議デモ・集会を行うと発表した。同日午後1時から日比谷公園(東京都千代田
区)の野外音楽堂で集会を開き、同2時から霞が関の官庁街や国会周辺をデモ行
進する。
 反原連はまた、夏の参院選を視野に、なぜ原発の即時廃止を訴えているのかを
多くの人に知ってもらおうと、日本で稼働中の原発の数や原発にかかるコストな
ど、基本的な知識をまとめたリーフレットを作成。今月10日から東京都内で配り
始め、反原連のホームページでも郵送申し込みを受け付けるという。
(後略)
                     (2月6日 東京新聞より抜粋)
 
 
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┗■4.むかさ紀子さんのコールが評判に(好評)
 |  金曜行動・財務省上のコーナー、反原連の若者たちの評
 └──── 柳田真(たんぽぽ舎)
 
 
2月5日(火)のスペースたんぽぽでの講座(反原連の中心人物、みさお・レッ
ドウルフさん)、は満席の盛況でした。その後「和民」での2次会も25人位にな
り、賑やかで和やかだった。なんと終了時間は23時30分。みんな終電に間に合
ったかな?
和民から水道橋駅への途中の道でみさおさん曰く、「財務省上の角のコーナーで、
むかささんのコ-ルが評判になっています。好評です。と」(多分、あそこで7
時過ぎコーヒー・紅茶の無料サービスをしている反原連の若者男女数人の声だと
推測─柳田)
柳田曰く、むかささんのコールは気持ちがとてもこもったコールで、かつ声量も
大きいから、私たちの間でも好評ですと答えた。みさおさん曰く、あのあたりが
たんぽぽ舎コーナーみたいになっています。
 
注)むかさ紀子さんは元松戸市議で、たんぽぽ舎内に事務所を置いている。
  反原発自治体議員・市民連合の事務局です。たんぽぽ舎は金曜街頭行動
  のとき、ほとんど、議員・市民連盟と共同で行動しています。ビラまき
  もしています。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1737】
2013年2月5日(火)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
                          転送歓迎
━━━━━━━
★1.「日本原子力発電」株(原電)をどうする?
   提案・「解体撤去」ではなく原発の廃炉「管理会社」にする
   3つのメリット-放射能ヒバク減少、費用減少、雇用保障
   これこそが原発の正しい「終わり方」だ
                 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.新聞・雑誌より2つ
  ◆東電支援3.2兆円に 追加7000億円認可 3月期赤字1200億円
               (2013年2月5日東京新聞より抜粋)
  ◆断層調査 前審議官 面会は8回 報告書案漏えい、原電修正
               (2013年2月5日東京新聞より抜粋)
★3.テント日誌2/4(月)経産省前テントひろば―512日目
   放射線医師が梅干しを持ってきてくださった
                   (I.K)、(K.M)
━━━━━━━
※2/6学習会にご参加を!
 『地球温暖化の真実』第1回「日本海を温暖化させたのは、原発温排水!」
講  師:平松健男さん(平松技術アドバイザ事務所 代表)
日 時:2月6日(水)19:00より
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■1.「日本原子力発電」株(原電)をどうする?
 |  提案・「解体撤去」ではなく原発の廃炉「管理会社」にする
 |  3つのメリット-放射能ヒバク減少、費用減少、雇用保障
 |  これこそが原発の正しい「終わり方」だ
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
○ 日本原子力発電(以下原電)の将来は、発電会社としては終わった。
 全電力会社と電源開発が株式の全てを保有する国策会社なので、市場で株価が
暴落することもないし、直接消費者が「選択」出来る会社でもないので不買運動
などとも無縁だから、一ワットも商品が売れない(生産できない)のに、存在そ
のものが問われることもない。しかし東電社員の給料の額を問題にするのならば
(するなと言うのではない。あくまでもバランスの問題という意味だ)日本原電
に支払っている年間あたり1000億円もの費用は、さらに問題にすべきことだ。
 東電の経営再建計画では実に今年度から三年間にわたり合計3000億円を原電に
支払うとしている。この間、電気は一キロワットアワーも送電されることはない。
 この状態は東電だけではない。東電以外にも原電と電力供給契約を結んでいる
関電、中部電、北陸電、中国電などが合わせて2011年度で1443億円も支出をする。
2012年度も原電が1月に発表した上半期決算では「762億3500万円」もの「収入」
がある。
○ おかげでこれら電力会社は全て「赤字」(ただし単年度/単独決算において)
であるのに、原電は史上最大の「黒字決算」である。2012年度上半期の黒字額は
実に「209億7300万円」ちなみに2010年度は一年間で「わずか」8億1200万円の
黒字だったというから、焼け太りも甚だしい。
 理由は電気など送電しなくても契約に定められた「料金」(それは料金とは言
えないだろうに)を電力側は支払い続けなければならず、一方、原発が全部止ま
ったおかげで検査や補修にかかる費用が減っているからだそうだ。
 この会社に社外取締役として天下ったのが勝俣元東電会長である。
 直ちに破たん処理をしろと叫びたくなる会社だが、3つもの原発を抱える会社
であり、一定の技術力もあることから、別の役割を持って存続させるのが良いだ
ろう。
○ 実際に、原電が生き残るには、次の三つの道が考えられる。
 まず、運転不可能になった3原発の代わりに敦賀3,4号機を増設し、それで
存続を図る方法。しかしこれでは「新増設はしない」という方針に逆らうことに
なる。今の内閣がどうであろうと、もはや新増設など認める人は少ない。
敷地の整地も終わり建設するだけになっていようとも、建設が進むとは到底考え
られない。また、当然ながら敦賀3、4号機の立地地点は浦底-敦賀断層や白木
-丹生断層などの影響を受ける。断層調査、津波対策、防災体制など、計画は一
から見直し。仮に建設強行をしても運転できるのは何年先になるか見当もつかな
い。これでは会社はとうに倒産している。つまり非現実的だ。
 次の方法は、実質的に経営破綻をしている東電の柏崎刈羽原発などの原発を原
電に譲渡し、そのいくつかを再稼働して発電会社として存続する方法だ。勝俣元
東電会長が日本原電の社外取締役に就任した秘密がそこにある。などというとま
るで三文小説だが、方法論としてはあり得る。しかし東電の原発にしても、再稼
働などできるとは考えられない。まさしく自殺行為になる。
○ 第三の方法は、日本各地にある電力会社所有の原発を所有権移転することだ。
ただし運転を再開するためではない。安全に「廃炉」にするためだ。つまり原電
は「にほんげんしりょくはつでんしょ『はいろ』かんりがいしゃ」になるのである。
 福島第一原発を除き、48基ある原発を各電力会社ごとに所有したままで廃炉
措置をすると、電力会社ごとの「体力」次第で安全性が左右される可能性がある。
資金ショートした会社では安全に管理さえ出来ない危険性が常にある。
特に事実上経営破綻をしている東電が一番危険だ。
 そうならないためには、3基の原発を保有してきた原電に、各電力会社から原
発の職員ごと「異動」するのが効率的だろう。合わせて人材の確保も可能になる。
電力ごとに原発職員を養成しなくても良くなる。
 この会社には電力会社はもちろんのこと、国も出資し、安全な管理を行うよう
にする。もちろん使用済燃料も原電で管理するが、当面は発電所敷地内での乾式
貯蔵を進めるほかはないだろう。その後のことはみんなで話し合って決めるしか
ない。
○ 少なくても原発の整理統合が図れることで、これまで定期検査などで従事し
てきた労働者のかなりは、継続雇用が出来る。徐々に減っていくことになるが、
それは当然のことだろう。
 当面、解体撤去しないで密封管理することで、二つのメリットが生まれる。
 一つは直ちに巨額の費用を必要としないこと。使用済燃料の管理を最優先に、
放射化した原発は密封管理をするので、費用は解体撤去に比べれば圧倒的に少な
くて済む。
 直ちに解体撤去しないので、被曝労働は大幅に低減できる。運転時の構内より
もきれいになるので、管理と補修では大きな被曝事故は起こらない。
 圧力容器や主要配管など汚染のひどいものは密封して時間とともに減衰するの
を待つ。放射性物質の最も安全で安価な管理法は「減衰を待つ」ことだ。それを
実施すれば良い。
  いずれは解体するときが来るだろうが、その時にはコバルト60など放射化さ
れた物質はほとんど残っていない。つまり放射能は消えている。
使用済燃料が破壊さえされなければ、原発そのものが持っている放射能は時間さ
え経てば、さほど危険ではない。
○ これを原電を改組して出来る新会社で行えば良い。
 それこそが原発の正しい「終わり方」だと思う。
 
■山崎久隆さんの講演=『危険な原発大解剖 第9回総集編(第1回から第8回
のまとめと追加新情報)』は、2月26日(火)19:00より、「スペースたんぽぽ 」
で開催です。参加歓迎です。
 
 
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┗■2.新聞・雑誌より2つ
 └──── 
 
◆東電支援3.2兆円に 追加7000億円認可 3月期赤字1200億円
 
 実質的に国有化されている東京電力は四日、福島第一原発事故の被害者に賠償
金を支払うため国に申請していた約七千億円の追加の資金援助について、茂木敏
充経済産業相から認められたと発表した。追加支援は三回目。これまでの総額は
大阪府の年間予算規模にほぼ相当する三兆二千四百三十一億円にのぼる。
 現在の賠償の仕組みは暫定措置で、政府と電力各社がつくった「原子力損害賠
償支援機構」が五兆円を上限に立て替え、東電が黒字化達成後に返済する仕組み
になっている。
 しかし、東電は昨年十一月、賠償額は十兆円を超える可能性があるとして、国
に対して費用負担を要求している。(中略)
 経産省は昨年、東電が原発を再稼働できない場合は簡単に電気料金を上げられ
るよう審査基準を変更している。
 東電の広瀬直己社長は今後の収益改善策について「必要な対策は打って黒字を
目指すが今は新たな値上げについて申し上げられない」と電気料金の値上げにつ
いては言及を避けた。(2013年2月5日東京新聞より抜粋)
 
 
◆断層調査 前審議官 面会は8回 報告書案漏えい、原電修正
 
 日本原子力発電敦賀原発(福井県)の断層調査をめぐる報告書原案漏えい問題で、
日本原電は四日、原子力規制庁の名雪哲夫前審議官との面会がほかにも三回あり、
計八回だったことを明らかにした。(中略)
 原子力規制委員会の調査団による現地調査直後から、直下の断層が活断層と判
断されることに危機感を強めた日本原電が、頻繁に名雪氏との接触を図ったとみ
られる。(中略)
 年明け後も「年始のあいさつ」などとして一月四、十一日に面会。名雪氏は二
十二日に執務室で市村常務らに原案を手渡した。
 一人で事業者と面会するのは内規違反で、名雪氏が翌二十三日に自ら申し出た
という。(2013年2月5日東京新聞より抜粋)
 
 
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┗■3.テント日誌 2/4(月) 経産省前テントひろば―512日目
 |  放射線医師が梅干しを持ってきてくださった
 └──── (I.K)、(K.M)
 
 頑張って10時少し前テント到着。まだ陽が当たらず風はとても冷たい。テト
ト前にはいつものようにWさんが正座していた。まもなくたんぽぽ舎でボランテ
ィアをしていると言うOさんが短時間ですけれど、と言って座って下さった。昨
日たんぽぽ舎で開かれた「テントを守ろう討論会」にも参加していたと言う事で
話が弾みました。12時すぎると太陽が訪れ昨日ほどではないけれど、暖かくな
りました。椅子を陽のあたる場所に移動して談笑。今日は節分、テント前にはど
なたかがヒイラギを飾って下さっていた。昔はヒイラギにいわしの頭など付けた
んですよね。などと会話していたら、恵方巻きの差し入れがあり、今年の恵方は
どっち?など言いながら楽しくご馳走になる。
 しばらくして放射線の医師だと言うSさんが梅干を持ってきてくだり、Kさん
と長時間話して帰られた。内部被爆の治療に発酵食品が良いのだとか?彼女は皆
さんに放射能の事をお話できるかもしれないとのこと、そういう機会がもてたら
いいですね。2時過ぎ若い男性が興味深げにテントを見ていたので、「原発どう
思いますか?」と声をかけたらやっぱり「難しいですね」との答えが返ってきた。
 彼は今まで原発の恩恵を受けていた東京、大阪の人が原発に反対するのはおか
しいのではないか?新しいエネルギーを確保してから段階的に止めるべきではな
いのかと言うご意見でした。第2テントのHさんが彼の意見を真摯に聞きながら
原発のいけない訳などを丁寧に説明して下さいました。若い人が原発の事を真剣
に考えてテントをのぞいて下さることは嬉しいですね。そして反原発になってく
れるとなお良いけれど・・・・・
 会話の大切さを感じます。夕方になるとやはり寒かった通りがかりの人が一つ
だけれど、とホカロンをくださったのに感激でした。(I.K)
 節分の夜。国産豆を肴にEさんの渡航土産のワインを味わいながら話が弾んだ。
1月28日に沖縄代表団が来て安倍首相に「建白書」を提出し、2日には安倍首相
が仲井間知事と会談したが、オスプレイ反対と普天間基地閉鎖・撤去に燃える沖
縄に日米政府はどう対応するのか。逆に沖縄側からの次の切り札は? 東京では
「辺野古の海を殺すな!公有水面埋め立てを許さない2.24集会」開催予定。
 頻繁に沖縄に行っているTさんが、「シネマdeテント」にぴったりの沖縄のビ
デオを紹介するとともに、沖縄―宮古の関係、今の沖縄の基地反対運動の状況を
論じた、多摩弾薬庫に核があるのか?の議論も。さらに、元農林省の方も来訪し
原発反対を主張され、続いて都区内に住むFさんが手作りの恵方巻きを沢山持っ
てこられ、「ひろしま」など観たくなる映画をいくつも紹介してくださった。カ
ラ―フルな太巻を頂きながら映画談議が続く。「シネマdeテント」担当は大喜び。
 11時近くなって、皆で豆まきをする。「鬼は外」「原発は外」と声を張り上げ
て経産省に向かって豆を撒き、夜のおしゃべり会を閉じた。
 ところで、「原子力規制を監視する市民の会」から:名雪審議官を内規違反と
して訓告処分したが、ノーリターンルールを犯して急遽出向元の文科省に返した
だけで、報告書草案を渡された原電には事情聴取せず、他の検討チームなどでも
同様の癒着が無いか調査しない。明らかに、トカゲのしっぽ切りかつ臭いものに
蓋。真相解明と事業者癒着反対と「原子力ムラ」専門家一掃を訴えよう。
 規制委員会は5日(火)に非公開臨時会議が、6日(水)午前には定例会議が
開催される。(K.M)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1736】
2013年2月4日(月)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.規制委、島崎邦彦委員長代理の言動の変化(悪化)に注目を
   活断層40万年説(持論)の後退-原子力ムラに押されて
                    柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.2月2日スペースたんぽぽ「テントを守ろう討論会」の報告
   ―より多くの人の結集が必要です。そのために知恵を出し合いましょう!
                冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.大きな声、激しい言葉ばかりが抗議ではない
   祈りにも似た声に耳を傾けてほしい
   首相官邸前抗議-2月1日(金)第41回
                小川 治(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞・雑誌より2つ
  ◆ヨウ素剤5キロ圏事前配布
   原子力災害対策指針 改正案まとまる
             (1月31日茨城新聞より抜粋)
  ◆五輪資金は福島へ回したら
   -主婦 池 順子(51)(福岡市早良区)
          (1月21日毎日新聞みんなの広場より)
━━━━━━━
※2/6学習会にご参加を!
 『地球温暖化の真実』第1回「日本海を温暖化させたのは、原発温排水!」
講  師:平松健男さん(平松技術アドバイザ事務所 代表)
日 時:2月6日(水)19:00より
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
 
 
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┗■1.規制委、島崎邦彦委員長代理の言動の変化(悪化)に注目を
 |  活断層40万年説(持論)の後退-原子力ムラに押されて
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
○  「強力な権限をもった規制委員5人中、4人が原子力村」ははっきり批判さ
れていたが、島崎氏については、一部反原発の側からも、わからないためか(不
勉強?)「期待する」という声が出るなどの「混迷」があったが、このところの
大飯活断層での発言と規制委の活断層定義の後退の事実を見ると、島崎氏の学説
は別として、信用できる人物ではない。自らの説を貫けない人=NOと言えない人
(そこを見込まれたがゆえに権力から規制委員に選ばれたという指摘あり)とい
うことがはっきりしてきた。大飯原発については、なんと地すべり説の擁護とも
受け取れる発言をするまでに悪化した。これでは、御用学者に近い。
○  たんぽぽ舎は「反原発一筋で25年やってきた」が、その過程でいくつかの研
究会を作ってきた。1995年1月の阪神大震災(M7.3、6000人強が死亡)ででき
た地震研究会は現在で200回ちかくなっているが、ここで生越忠(地質学者)、
広瀬隆(作家)、藤田祐幸(元慶大)、菅井益郎(国学院大)氏らとの10年以上
の共同研究の場をもったことは大きい。私はこの研究会で、地震について一家言
をもてるようになったし、また島崎氏をみる眼も養えた。
○  同時に地震、火山、津波の国でありながら、それらについての基本知識=基
礎知識の国民的普及が遅れていることも実感させられた。
地震活動期=活発期になったというのに、地震を扱う国家の役所=気象庁がM7
クラスの余震(それは阪神淡路級)が起きると警告しているのに、また国の防災
科学技術研究所の岡田義光理事長の警告「M9の東日本大地震の余震ならM8の
地震が起きうる」発言が出ているというのに、原発再稼働という、自民・公明政
府(民主党元野田首相も同じ)、それを容認する日本国民の多く…というこの国
がとても残念です。
同時に、私たちがもっともっと、努力せねばーとも思うけれど…。
 
 
┏┓
┗■2.2月2日スペースたんぽぽ「テントを守ろう討論会」の報告
 |  ―より多くの人の結集が必要です。そのために知恵を出し合いましょう!
 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
 
 前半に、3人の方から報告がありました。経産省前テント広場を代表して江田
忠雄さん、反原発活動救援弁護士の大口昭彦さん、「右からの反原発」の針谷大
輔さんでした。針谷さんを講師に招いたことに対し批判が出ていることに対し、
主催者から、針谷さんが平成23年11月16日に経済産業大臣あてにだした要望書は
テント防衛に貢献しており、権力による強制撤去の危機が迫る中でこれまでより
広範な人々の結集が必要であるからという説明がありました。
 
 江田さんから、500日を超えた経産省前テントの経過と撤去の危機せまる現状
分析がありました。テントの果たすべき役割を方向づけた原発いらない福島の女
たち、全国の女たち。昨年1月27日には17時までに撤去せよという経産大臣命令
に抗議し、テントを守れという人々900余人が駆けつけた。6月には大飯原発再
稼働に抗議し、バスを6台出した。テント放送によって、世界の人々に収束にほ
ど遠い原発事故の現状、被災者の悲惨な現状を訴えている。政権交代後、在特会
などのテント襲撃などが起こっており、権力によるテント撤去の危機が迫ってい
る、と分析しました。
 
 大口昭彦弁護士から、テント存在の法的位置、撤去の法的根拠、考えられる具
体的な撤去の理由、対抗する闘争の法的根拠が話されました。政府はテントの土
地の所有者であるという理由で、建造物侵入罪や不法占拠罪を理由に実力排除に
及ぶ可能性があります。最も危険なシナリオとしては右翼がテントを襲撃し、テ
ント住民に身体的危険が及んだとして、警察が介入し、一挙にテントを取り払う
というケースです。そのような破壊活動を許さないために多くの人々の日常の監
視が必要です。
 
 針谷さんは、原発は人間の生存に反したものであり、経産省前テントは脱原発
運動に不可欠なものゆえ、非常時でもありテントを撤去するなという要望書を出
しました。テントを守るには左翼がやっている運動ではなく、脱原発が中心の運
動だ、脱原発の右翼もかかわっている広範囲な運動だと主張する必要があります。
なお、4月以降は警察の新人事体制ができるので注意が必要であるといいました。
 
 後半は20人以上の参加者が発言し真剣で活発な質疑応答がなされました。左翼
色を消すのではなく、左翼も右翼もかかわっていると宣伝したほうがよいという
意見もありました。
 
 参加者は、「スペースたんぽぽ」を満員にして、全般に好評の集会でした。
 なお、帰り際に、3人の話し手の1人=大口昭彦弁護士から、「今日はいい内
容の集会だった。テントを守る今後の運動に役立つ集会だった」とおホメのこと
ばをいただきました。
 
☆江田忠雄さん(テント運営委員)のまとめ的発言は、次号に掲載予定。
 
 
┏┓
┗■3.大きな声、激しい言葉ばかりが抗議ではない 祈りにも似た声に
 |  耳を傾けてほしい
 |  首相官邸前抗議-2月1日(金)第41回
 └──── 小川 治(たんぽぽ舎ボランティア)
 
 首相官邸前抗議は官邸前交差点の国会記者会館から衆議院第二別館の東端の路
地まで約170メートルに渡って人の列が並ぶ。スピーチをする人の姿も見え、ド
ラム隊もいる国会記者会館付近はとにかく賑やか。シュプレヒコールに唱和する
人々の声も大きい。稀に一部メディアが紹介するのもこのあたりだろう。
 列の最後尾付近になるとスピーカーの声もあまり届かず、のぼり旗も少なく、
官邸前交差点あたりとは別の世界だ。盛り上がりに欠けるようにも見える。
 小さな静かな声で抗議の声を上げる人々。スピーカーの音が途切れシュプレヒ
コールが聞こえなくなると、誰となく声を上げはじめ、皆が唱和する。数十人づ
つが交互に「再稼働反対」を繰り返す。スピーカーから音がながれるまで、静か
なコーラスが続く。整然とした抗議。
 リーダーも無く主催者も付近にいないが、ここもまた抗議に集まった人々の
「ひろば」だ。誰でもいい。祈りにも似た声に耳を傾けてほしい。その姿を見て
ほしい。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より2つ
 └──── 
 
◆ヨウ素剤5キロ圏事前配布
 原子力災害対策指針  改正案まとまる
 
 原子力規制委員会(田中俊一委員長)は30日、甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素
剤を原発の半径5キロ圏の家庭に事前配布するなどとした、原子力災害対策指針
の改定案をまとめた。同日から改定案への意見公募を2週間実施した上で、2月
20日に指針に反映させる。 
 指針を参考に、関係自治体は住民避難の方法を盛り込んだ地域防災計画を3月
18日までに策定する。しかし指針改定に時間がかかったこともあり、自治体の作
業は遅れがち。規制委事務局の原子力規制庁は「市町村レベルの計画策定は4月、
5月になるところも多い」として、大幅にずれ込む可能性を示した。(後略)
 (1月31日茨城新聞より抜粋)
 
 
◆五輪資金は福島へ回したら
 -主婦 池 順子(51)(福岡市早良区)
 
 東京都は2020年の夏季五輪招致を目指し積極的に活動しています。しかし私は
招致や施設の建設資金があるなら、原発事故で被災した福島の復興に回した方が
よいと思います。長年、福島の原発が生み出した電気が東京の生活を支えてきま
した。東京は今こそ福島に力を貸すべきです。
 猪瀬直樹知事は「スポーツの力で復興を後押しする」と招致の意義を強調しま
すが、被災した人々の生活が見えているのでしょうか。被災者に必要なのは抽象
的な言葉より、生活再建です。イスタンブールが名乗りを上げているトルコは被
災地支援に尽力したと聞いています。五輪は譲って、五輪関連の資金で被災者に
住宅を無償提供してはどうでしょうか。建設工事の作業員と資材は被災地から優
先的に採用、調達します。
 最後に五輪に充てる用地があるなら、そこに発電所を建てた方がよいと思います。
これ以上電力供給を福島に頼ってはいけません。
 (1月21日毎日新聞みんなの広場より)
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