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たんぽぽ舎です。【TMM:No1818】
2013年4月26日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★たんぽぽ舎の活動と日刊メルマガ発信体制へのカンパのお願い★
(たんぽぽ舎共同代表 鈴木千津子・柳田真)
★1.スペースたんぽぽ講座のご案内
「上関原発と漁業権・・・海はだれのものか・・・」
祝島(山口県)住民の粘り強い反原発運動から学ぼう
★2.新聞・雑誌から
◇東電また隠蔽発覚!汚染水を地下に極秘処理 1月、既に破綻していた
(4月26日 日刊ゲンダイより)
◇北海道電力、家庭向け料金の10.2%値上げを申請
(4月24日 朝日新聞より)
◇ヨウ素剤配布 副作用 責任明確に 規制委
(4月19日 茨城新聞より)
◇6月後半、日本にMOX燃料到着 関電発表
(4月19日 東京新聞より)
◇東北電、東電に賠償請求へ 原発事故「施設に損害」
(4月24日 朝日新聞より)
★3.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
今後のために報告します。(連載その9-最終回-)(多辺田 政弘)
━━━━━━━
★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~★
原発問題に関心をよせている皆さん、メルマガ「地震と原発事故情報」を
日々読んで広めてくださっている皆さんへ、
たんぽぽ舎の活動と日刊メルマガ発信体制へのカンパのお願いです。
★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~☆~*~★~*~★
たんぽぽ舎共同代表 鈴木千津子・柳田真
たんぽぽ舎 メルマガ編集部
メルマガ「地震と原発事故情報」は、2011年3月11日のあの東日本大震災と
福島原発事故を期に、従来の週1回発行体制を改組し、目的も新たに、激動す
る情勢と原発大惨事に関する内容で、日刊の発行(迅速な情報発信)へと形を
変えました。
たんぽぽ舎設立から24年間の活動:原発やめよう放射能汚染食品測定の努
力の歴史と蓄積は、多くの人の支持によって内容も充実し、現在約10000人の
方々へ届いています。(内訳=メルマガ配信先6000人弱+友人・知人への転送
者数百人+ブログ掲載者多数)
原発と地震の情報をはじめ、社会の動きや情勢に合わせた文章を書き、依頼
し、さまざまなデータや付加情報を見つけて日刊で発信することは、かなりの
努力と費用がかかります。また、配信内容の情報源となる新聞、週刊誌、単行
本などの定期購読費用もかなりの財政負担です。全国各地と連絡する電話代や
FAX代・・・そして、これらの活動を支える拠点としての「たんぽぽ舎」+
「スペースたんぽぽ」の家賃(30万+33万=63万/1カ月分)もかかります。
日刊メルマガを継続・発信するため、たんぽぽ舎(5階)とスペースたんぽぽ
(4階学習室)を維持運営するため、さらには、原発再稼働阻止の全力の活動の
ために、皆さまのあたたかいカンパをお願いします。
一口千円。できれば二口以上をお願いできると幸いです。
【郵便振替 00180-1-403856 たんぽぽ舎】
【直接送付/ご持参
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎】
┏┓
┗■1.スペースたんぽぽ講座のご案内
│ 「上関原発と漁業権・・・海はだれのものか・・・」
│ 祝島(山口県)住民の粘り強い反原発運動から学ぼう
└────(スペたん講座スタッフ)
熊本一規さんの講座、続編決定! 参加歓迎!
「上関原発と漁業権・・・海はだれのものか・・・」
たとえ漁協総会が決めても、漁民が納得しなければ大丈夫
祝島(山口県)住民の粘り強い反原発運動から学ぼう
日時 5月22日(水)18時30分開場、19時開始
場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
講師 熊本一規さん(明治学院大学教授)、「脱原発の経済学」の著者
資料代800円
学習内容(予定)
1)安倍晋三首相の地元、山口県上関原発の建設の行方は?
2)公有水面埋め立て阻止の法律的対抗理論とは!
「埋め立てには、漁民全員の同意が必要」
3)祝島住民の粘り強い反原発運動から学ぶことは!
4)山口県の山本繁太郎知事が、上関公有水面埋め立て免許延長判断を先送り
「詭弁」に彩られた知事答弁
山本知事は2013年3月4日の記者会見で、1年間の延長について「公有水面
埋立法に基づき、申請者(中国電力)が根拠をもって申請理由の立証をで
きるかどうかを確かめるため」と説明。記者団から2012年10月5日の記者
会見などで「不許可とする」との方針を明言していたと指摘されると、
「不許可とすると申し上げた記憶はない」などと述べた。「言ったとすれ
ば、きちんと理解しないで発言したと思う」などと弁解していた。
(2013年4月1日毎日新聞地方版)
5)中国電力が4名の個人に対して起こした4800万円の損害賠償請求訴訟、
いわゆるスラップ(恫喝)訴訟について
6)質疑、討論
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
└────
◆東電また隠蔽発覚!汚染水を地下に極秘処理 1月、既に破綻していた
(4月26日 日刊ゲンダイより)
東京電力の悪質な隠蔽工作がまた明らかになった。福島第一原発の汚染水の
量が1月には地上タンクの容量を超え、その水を水漏れ事故が起きた地下貯水
池に極秘に投入していた。にもかかわらず、東電はこの事実を隠し、地上タン
クは順調に増設され、容量に余裕があるとウソの報告をしていた。けさ(25日)
の東京新聞が報じた。
東電の汚染水処理計画は、放射性物質を除去できる新しい装置を昨年9月か
ら稼働することを前提にしていた。しかし、それが延期となり、処理計画は破
綻。年明けにタンクはいっぱいになり、地下貯水池に汚染水を入れ始めた。
計画の破綻を公表し、すぐに地上タンクの増設に着手していれば、汚染水漏
れ事故は防げていた可能性が高い。保身を優先し、危険を拡大させた東電の責
任は重い。
◆北海道電力、家庭向け料金の10.2%値上げを申請
(4月24日 朝日新聞より)
北海道電力は24日、家庭向け電気料金を9月1日から平均10.20パーセント
値上げしたいと経済産業省に申請した。政府の認可がいらない企業向けも、
平均13.46パーセント値上げする考えだ。本格的な値上げは第2次石油危機以
来、32年ぶりとなる。
電力料金の値上げ申請は東京、九州、関西などに続いて6社目。
◆ヨウ素剤配布 副作用 責任明確に 規制委
(4月19日 茨城新聞より)
原子力規制委員会は18日、原発5キロ圏内の住民に甲状腺被ばくを防ぐ安定
ヨウ素剤を事前配布する手順を盛り込んだ原子力災害対策指針の改定案につい
て、原子力施設の立地・周辺の26道府県担当者に説明した。自治体側からは、
住民がヨウ素剤の服用で起こした際の責任の所在地を明確にするよう求める意
見が出された。
改定案では、事前配布は医師が立ち会い、自治体が住民説明会を開いて服用
の目的や副作用について説明するとしている。
規制委事務局の原子力規制庁によると、道府県の担当者は、ヨウ素剤の配布
手続をより具体的に示すことや、副作用に対する責任を誰が負うのかなどの検
討の必要性を指摘したという。
改定案は意見公募を実施しており、5月中に正式に決定。その後、準備が整
った自治体から順次事前配布を始める。
◆6月後半、日本にMOX燃料到着 関電発表
(4月19日 東京新聞より)
関西電力は18日、福井県高浜町の高浜原発3号機向けのプルトニウム・ウラ
ン混合酸化物(MOX)燃料を積んだ輸送船2隻が17日(日本時間18日)、フ
ランス・シェルブール港を出発し、同国の領海外に出たと発表した。6月後半
に日本の領海に到着する予定。日本向けのMOX燃料輸送は東京電力第一原発
事故後初めて。関電によると、輸送船は南アフリカの喜望峰を経由するルート
を通るという。
高浜原発3号機は長期停止中だが、関電は今年7月の再稼働を目指すとして
いる。輸送されるMOX燃料は、関電が2008年に発注。11年中に輸送予定だっ
たが、東日本大震災の影響で延期されていた。
◆東北電、東電に賠償請求へ 原発事故「施設に損害」
(4月24日 朝日新聞より)
東北電力は24日、東京電力福島第一原発の事故に伴う損害賠償を、東電に求
める方針を明らかにした。自社施設が使えなくなったことに伴う損害の賠償を
求める。原発事故に伴う損害賠償を、やはり原発を推進してきた同業者が求め
るのは極めて異例。エネルギー問題などで足並みをそろえてきた業界の一体感
よりも、自社の経営を優先する。(後略)
┏┓
┗■3.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
│ 今後のために報告します。(連載その9-最終回-)
└────(多辺田 政弘)
~~~不起訴・釈放になってうれしかった。その陰には多くの皆さんの
支援があった。これからも私にできる「脱原発の道」を歩く。~~~
釈放されて、湾岸所の建物を出る所まで四谷署の三人が見送に出てきた。私
は「お世話様になりました」という言葉が咄嗟に口から出た。自分でも可笑し
かった。
モノレール「ゆりかもめ」の「船の科学館」駅まで迎えに来てくれた三人と
歩きながらお喋りをした。友人は(たぶんユーモアも込めて)「心配して損し
た」と言って憮然として黙って歩いた。娘などは「警察に先生なんて持ち上げ
られていい気になっていたんじゃないの」と怒っていた。三人は私が「寒い留
置場の中で辛い夜を過ごしたんじゃないか。辛い取り調べを受けたんじゃない
か」と心配していたのに、当の本人があっけらかんと笑いながら四谷署の署員
に「お世話になりました」なんてお辞儀までしていたのが不思議でしょうがな
かったようなのである。
なるほど、皆が憮然としていた気持ちは痛いほどよくわかった。しかし、私
はやはり秘かにほくそ笑んでいたのである。私は手錠を掛けられた時から、
「不起訴・釈放に持ち込むことが私の闘いだ」と決めていたからである。「こ
んな些細なことで公務執行妨害罪なんて成立させてたまるか。不起訴にするこ
とが、逮捕の正当性がなかったということを公に認めさせることになるのだか
ら。不起訴は警察の負けということになる」と。だから、四谷署の人たちも敗
北したことを理解して神妙だったのだろう。…しかし、正直言えば、私がニコ
ニコしていたのは、そういうカッコイイ図式的な見方からだけではなかった。
やっぱり解放されて嬉しかったのと、一日でも顔を付き合わせて取調室で向か
い合った四谷署の人の良さそうな刑事を単に「権力側の手先」とだけしか見れ
なかった訳ではなかったからでもあります。やっぱりどうしようもなく人間が
見えてきてしまうのです。――そんな私の割り切れない(「煮え切れない」と
言うべきか)「心の内」は、その時心配しながら迎えに来てくれた三人にはす
ぐには言えませんでした。
それから、新橋に出て駅の近くで四人でラーメンを食べながら、私には想像
だにしなかったことが外で起こっていたことを知らされました。ユーチューブ
で逮捕劇の画像が流され、四谷署と湾岸署に抗議の電話や釈放要請が沢山送ら
れたという話。弁護士さん達が東奔西走して下さった話。いやはや、ビックリ
する話ばかりだった。この間、私の娘や弟も連絡の中継役になって大変だった
ことなどを矢継ぎ早に聞かされてビックリ仰天した。
とにかく、集会の主宰者たちが心配しているから、ちょうど今夜開かれてい
るシンポジウムに行って、主催者側に経過を説明する義務がある、と娘たちに
強く言われ、私も納得し、大井町の駅の傍で開かれていたシンポジウム会場に
向かった。そこで、「3・9さよなら原発集会・デモ」の実行委員の人々に会
い、経過説明とお礼を述べて、帰宅させて頂いた。私は逮捕後、壁の中では自
分一人で「たった一人の反乱」をしていると思っていましたが、そうではなか
ったのである。ご支援いただいた方々に心より感謝申し上げます。ここでは省
略させて頂きますが、「不起訴」になったのは、多くの皆さんからの支援の賜
物であったということは、振り返ってみれば、何となく「思い当たる」場面
(四谷署、湾岸署や東京地検での対応)がいくつもありました。やっぱり皆さ
んの声が四谷署にも湾岸所にも東京地検にも届いていたのだ、と確信しました。
本当に有難うございました。
私はこれに懲りることなく、これからも私にできる「脱原発への道」とは何
かを考え、この経験の意味を深め、ささやかでも私なりに出来ることを模索し
続けることによって、皆さんへのお礼とさせて頂きたいと思っています。
(二〇一三年三月二三日 多辺田政弘)<完>
2013年4月26日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
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(たんぽぽ舎共同代表 鈴木千津子・柳田真)
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祝島(山口県)住民の粘り強い反原発運動から学ぼう
★2.新聞・雑誌から
◇東電また隠蔽発覚!汚染水を地下に極秘処理 1月、既に破綻していた
(4月26日 日刊ゲンダイより)
◇北海道電力、家庭向け料金の10.2%値上げを申請
(4月24日 朝日新聞より)
◇ヨウ素剤配布 副作用 責任明確に 規制委
(4月19日 茨城新聞より)
◇6月後半、日本にMOX燃料到着 関電発表
(4月19日 東京新聞より)
◇東北電、東電に賠償請求へ 原発事故「施設に損害」
(4月24日 朝日新聞より)
★3.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
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日々読んで広めてくださっている皆さんへ、
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たんぽぽ舎 メルマガ編集部
メルマガ「地震と原発事故情報」は、2011年3月11日のあの東日本大震災と
福島原発事故を期に、従来の週1回発行体制を改組し、目的も新たに、激動す
る情勢と原発大惨事に関する内容で、日刊の発行(迅速な情報発信)へと形を
変えました。
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力の歴史と蓄積は、多くの人の支持によって内容も充実し、現在約10000人の
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原発と地震の情報をはじめ、社会の動きや情勢に合わせた文章を書き、依頼
し、さまざまなデータや付加情報を見つけて日刊で発信することは、かなりの
努力と費用がかかります。また、配信内容の情報源となる新聞、週刊誌、単行
本などの定期購読費用もかなりの財政負担です。全国各地と連絡する電話代や
FAX代・・・そして、これらの活動を支える拠点としての「たんぽぽ舎」+
「スペースたんぽぽ」の家賃(30万+33万=63万/1カ月分)もかかります。
日刊メルマガを継続・発信するため、たんぽぽ舎(5階)とスペースたんぽぽ
(4階学習室)を維持運営するため、さらには、原発再稼働阻止の全力の活動の
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たとえ漁協総会が決めても、漁民が納得しなければ大丈夫
祝島(山口県)住民の粘り強い反原発運動から学ぼう
日時 5月22日(水)18時30分開場、19時開始
場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
講師 熊本一規さん(明治学院大学教授)、「脱原発の経済学」の著者
資料代800円
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1)安倍晋三首相の地元、山口県上関原発の建設の行方は?
2)公有水面埋め立て阻止の法律的対抗理論とは!
「埋め立てには、漁民全員の同意が必要」
3)祝島住民の粘り強い反原発運動から学ぶことは!
4)山口県の山本繁太郎知事が、上関公有水面埋め立て免許延長判断を先送り
「詭弁」に彩られた知事答弁
山本知事は2013年3月4日の記者会見で、1年間の延長について「公有水面
埋立法に基づき、申請者(中国電力)が根拠をもって申請理由の立証をで
きるかどうかを確かめるため」と説明。記者団から2012年10月5日の記者
会見などで「不許可とする」との方針を明言していたと指摘されると、
「不許可とすると申し上げた記憶はない」などと述べた。「言ったとすれ
ば、きちんと理解しないで発言したと思う」などと弁解していた。
(2013年4月1日毎日新聞地方版)
5)中国電力が4名の個人に対して起こした4800万円の損害賠償請求訴訟、
いわゆるスラップ(恫喝)訴訟について
6)質疑、討論
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
└────
◆東電また隠蔽発覚!汚染水を地下に極秘処理 1月、既に破綻していた
(4月26日 日刊ゲンダイより)
東京電力の悪質な隠蔽工作がまた明らかになった。福島第一原発の汚染水の
量が1月には地上タンクの容量を超え、その水を水漏れ事故が起きた地下貯水
池に極秘に投入していた。にもかかわらず、東電はこの事実を隠し、地上タン
クは順調に増設され、容量に余裕があるとウソの報告をしていた。けさ(25日)
の東京新聞が報じた。
東電の汚染水処理計画は、放射性物質を除去できる新しい装置を昨年9月か
ら稼働することを前提にしていた。しかし、それが延期となり、処理計画は破
綻。年明けにタンクはいっぱいになり、地下貯水池に汚染水を入れ始めた。
計画の破綻を公表し、すぐに地上タンクの増設に着手していれば、汚染水漏
れ事故は防げていた可能性が高い。保身を優先し、危険を拡大させた東電の責
任は重い。
◆北海道電力、家庭向け料金の10.2%値上げを申請
(4月24日 朝日新聞より)
北海道電力は24日、家庭向け電気料金を9月1日から平均10.20パーセント
値上げしたいと経済産業省に申請した。政府の認可がいらない企業向けも、
平均13.46パーセント値上げする考えだ。本格的な値上げは第2次石油危機以
来、32年ぶりとなる。
電力料金の値上げ申請は東京、九州、関西などに続いて6社目。
◆ヨウ素剤配布 副作用 責任明確に 規制委
(4月19日 茨城新聞より)
原子力規制委員会は18日、原発5キロ圏内の住民に甲状腺被ばくを防ぐ安定
ヨウ素剤を事前配布する手順を盛り込んだ原子力災害対策指針の改定案につい
て、原子力施設の立地・周辺の26道府県担当者に説明した。自治体側からは、
住民がヨウ素剤の服用で起こした際の責任の所在地を明確にするよう求める意
見が出された。
改定案では、事前配布は医師が立ち会い、自治体が住民説明会を開いて服用
の目的や副作用について説明するとしている。
規制委事務局の原子力規制庁によると、道府県の担当者は、ヨウ素剤の配布
手続をより具体的に示すことや、副作用に対する責任を誰が負うのかなどの検
討の必要性を指摘したという。
改定案は意見公募を実施しており、5月中に正式に決定。その後、準備が整
った自治体から順次事前配布を始める。
◆6月後半、日本にMOX燃料到着 関電発表
(4月19日 東京新聞より)
関西電力は18日、福井県高浜町の高浜原発3号機向けのプルトニウム・ウラ
ン混合酸化物(MOX)燃料を積んだ輸送船2隻が17日(日本時間18日)、フ
ランス・シェルブール港を出発し、同国の領海外に出たと発表した。6月後半
に日本の領海に到着する予定。日本向けのMOX燃料輸送は東京電力第一原発
事故後初めて。関電によると、輸送船は南アフリカの喜望峰を経由するルート
を通るという。
高浜原発3号機は長期停止中だが、関電は今年7月の再稼働を目指すとして
いる。輸送されるMOX燃料は、関電が2008年に発注。11年中に輸送予定だっ
たが、東日本大震災の影響で延期されていた。
◆東北電、東電に賠償請求へ 原発事故「施設に損害」
(4月24日 朝日新聞より)
東北電力は24日、東京電力福島第一原発の事故に伴う損害賠償を、東電に求
める方針を明らかにした。自社施設が使えなくなったことに伴う損害の賠償を
求める。原発事故に伴う損害賠償を、やはり原発を推進してきた同業者が求め
るのは極めて異例。エネルギー問題などで足並みをそろえてきた業界の一体感
よりも、自社の経営を優先する。(後略)
┏┓
┗■3.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
│ 今後のために報告します。(連載その9-最終回-)
└────(多辺田 政弘)
~~~不起訴・釈放になってうれしかった。その陰には多くの皆さんの
支援があった。これからも私にできる「脱原発の道」を歩く。~~~
釈放されて、湾岸所の建物を出る所まで四谷署の三人が見送に出てきた。私
は「お世話様になりました」という言葉が咄嗟に口から出た。自分でも可笑し
かった。
モノレール「ゆりかもめ」の「船の科学館」駅まで迎えに来てくれた三人と
歩きながらお喋りをした。友人は(たぶんユーモアも込めて)「心配して損し
た」と言って憮然として黙って歩いた。娘などは「警察に先生なんて持ち上げ
られていい気になっていたんじゃないの」と怒っていた。三人は私が「寒い留
置場の中で辛い夜を過ごしたんじゃないか。辛い取り調べを受けたんじゃない
か」と心配していたのに、当の本人があっけらかんと笑いながら四谷署の署員
に「お世話になりました」なんてお辞儀までしていたのが不思議でしょうがな
かったようなのである。
なるほど、皆が憮然としていた気持ちは痛いほどよくわかった。しかし、私
はやはり秘かにほくそ笑んでいたのである。私は手錠を掛けられた時から、
「不起訴・釈放に持ち込むことが私の闘いだ」と決めていたからである。「こ
んな些細なことで公務執行妨害罪なんて成立させてたまるか。不起訴にするこ
とが、逮捕の正当性がなかったということを公に認めさせることになるのだか
ら。不起訴は警察の負けということになる」と。だから、四谷署の人たちも敗
北したことを理解して神妙だったのだろう。…しかし、正直言えば、私がニコ
ニコしていたのは、そういうカッコイイ図式的な見方からだけではなかった。
やっぱり解放されて嬉しかったのと、一日でも顔を付き合わせて取調室で向か
い合った四谷署の人の良さそうな刑事を単に「権力側の手先」とだけしか見れ
なかった訳ではなかったからでもあります。やっぱりどうしようもなく人間が
見えてきてしまうのです。――そんな私の割り切れない(「煮え切れない」と
言うべきか)「心の内」は、その時心配しながら迎えに来てくれた三人にはす
ぐには言えませんでした。
それから、新橋に出て駅の近くで四人でラーメンを食べながら、私には想像
だにしなかったことが外で起こっていたことを知らされました。ユーチューブ
で逮捕劇の画像が流され、四谷署と湾岸署に抗議の電話や釈放要請が沢山送ら
れたという話。弁護士さん達が東奔西走して下さった話。いやはや、ビックリ
する話ばかりだった。この間、私の娘や弟も連絡の中継役になって大変だった
ことなどを矢継ぎ早に聞かされてビックリ仰天した。
とにかく、集会の主宰者たちが心配しているから、ちょうど今夜開かれてい
るシンポジウムに行って、主催者側に経過を説明する義務がある、と娘たちに
強く言われ、私も納得し、大井町の駅の傍で開かれていたシンポジウム会場に
向かった。そこで、「3・9さよなら原発集会・デモ」の実行委員の人々に会
い、経過説明とお礼を述べて、帰宅させて頂いた。私は逮捕後、壁の中では自
分一人で「たった一人の反乱」をしていると思っていましたが、そうではなか
ったのである。ご支援いただいた方々に心より感謝申し上げます。ここでは省
略させて頂きますが、「不起訴」になったのは、多くの皆さんからの支援の賜
物であったということは、振り返ってみれば、何となく「思い当たる」場面
(四谷署、湾岸署や東京地検での対応)がいくつもありました。やっぱり皆さ
んの声が四谷署にも湾岸所にも東京地検にも届いていたのだ、と確信しました。
本当に有難うございました。
私はこれに懲りることなく、これからも私にできる「脱原発への道」とは何
かを考え、この経験の意味を深め、ささやかでも私なりに出来ることを模索し
続けることによって、皆さんへのお礼とさせて頂きたいと思っています。
(二〇一三年三月二三日 多辺田政弘)<完>
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1817】
2013年4月25日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.浜岡応援ツアーに参加して(4月20日から21日)
「強固な岩盤」…実はぼろぼろの岩が露出
継ぎ足しの防潮堤…東日本大震災で襲った津波にとても耐えられず
工藤わかめ(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.再稼働阻止ネットワーク-石川県羽咋合宿に参加して (下)
全国の原発現地(九州川内、大飯、志賀、伊方)から報告と提案
斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
◆5/14「福島 六ケ所 未来への伝言」上映会@新横浜
会場:スペースオルタ
★4.新聞・雑誌より
◆最大課題は汚染水 対応の改善を促す
IAEA廃炉調査団が報告 (4月23日茨城新聞より抜粋)
◆節電、数値目標設けず 今夏 (4月24日朝日新聞より抜粋)
★5.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、今後のために報告します。
脱原発運動の今後に少しでも役立てば(連載その8)
不起訴・釈放になった-妻と娘と友人の迎え 多辺田 政弘
━━━━━━━
┏┓
┗■1.浜岡応援ツアーに参加して(4月20日から21日)
| 「強固な岩盤」…実はぼろぼろの岩が露出
| 継ぎ足しの防潮堤…東日本大震災で襲った津波にとても耐えられず
└──── 工藤わかめ(たんぽぽ舎ボランティア)
4月20日(土)、21日(日)の2日間、浜ネット総会の参加と浜岡原発、
今話題の防潮堤を見学した。
たんぽぽ舎主催、協力・再稼働阻止全国ネットワークのツアーは参加者8名。
20日は午前、浜ネットの総会、午後は神田香織さんの記念講演会に参加した。
反原発運動を続けてこられた神田さんの、故郷福島で起きた原発事故に対する怒
り、悲しみが伝わる講演だった。「はだしのゲン」、「チェルノブイリの祈り」
の講談の一部をはさんだ迫力ある講演に聴衆の中に涙していた人もいた。
講演の後、神田さんも交えた浜ネットの懇親会が行われ、たんぽぽ舎から「故
郷は原発を許さない」の横断幕を贈呈した。
翌日21日は、浜ネットのメンバー鈴木さん、大塚さんの案内で、浜岡原発P
R館、相良層、今現在、継ぎ足し工事中の防潮堤を見学した。PR館での見学の
後、「強固な岩盤」とPRしていた地層を見に行った。しかし、そこではボロボ
ロとした岩が露出しており、明らかに断層とわかるズレも見える。浜岡原発が海
側から見える地点にも案内していただいた。そこから見える継ぎ足し最中の防潮
堤は、東日本大震災で襲った津波を想像すれば、とても耐えられないだろうとい
うことがわかる。
「百聞は一見にしかず」というが、まさにこれがその良い例だろう。中部電力
の「再稼働したい気満々」が伝わってきたが、私たちはこの危険な行為を絶対止
めさせなくてはならないという思いを強くして帰ってきた。
┏┓
┗■2.再稼働阻止ネットワーク-石川県羽咋合宿に参加して (下)
| 全国の原発現地(九州川内、大飯、志賀、伊方)から報告と提案
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 川内、玄海原発現地から。川内原発周辺の桜の花びらを調査した結果、川内
原発ゲート前の異常花率は、例年と比べかなり低かった。再稼働していないこと
との因果関係を全国の調査結果を待って明らかにしたい、と述べた。
原発は平常運転でも放射性物質をまき散らしていることをもっと流布すべきで
ある。
大飯原発現地から。「原発なき町づくりは可能か」という視点でシンポジウム
を行う。原発の怖さは認識されたが、雇用など現地の人にこたえる必要がある、
と述べた。
志賀原発現地から。3人の方の報告があった。1人目は「志賀原発は活断層の
上にあるのは明らかなので、規制委員庁はしっかり止めてほしい」と訴えた。2
人目は「志賀原発は2号機しかないので、常に原発で働く人は200人前後であ
る。原発に仕事を依存していないので、要請が来るわけではなくやりやすい自治
体である」と利点をあげた。3人目は「30キロ圏は『被災現地』であると同時
に、原発の廃炉を求める『拒否現地』でもある」と30キロ圏にチャンスを見出
した。新しい運動が展開されるであろうと確信した。
この後の討論会でも、活発な意見が飛び交った。「安全や安心という柱だけで
反原発するのは限界がある。安全な原発はないとストレートに反対する。資本主
義の権化として原発は生まれた。」確かに、原発は利権がらみ以外の何物でもな
く、正当性が全くないと思う。「閉ざされたところから出た者同士で集まり、話
し合い、センスを磨く。そしてまた地元に帰って、運動が始まる。」言い得て妙
である。
○ 二日目は、伊方原発現地から堀内美鈴さんの報告があった。前日、淡路島で
地震があり、新幹線が遅れて、金沢で足止めされたのである。「各地で地震が起
こっているのに、再稼働してはいけない。」これほど、実感のこもった言葉があ
ろうか。
最後に、たんぽぽ舎代表の柳田真さんの言われる如く、東京も東京湾に原子力
空母が2基あり、原発現地であることを指摘しておきたい。
集会の後、志賀原発の外観を車内から見て、隣接する団結小屋で橋タキさん
(80歳代)と小川さん(80歳代)の話を伺った。運動を始めたころ、仲間に
おにぎりをふるまったら、自分たちを監視していた警官が、後日「おにぎりを食
べたかった」と言ってきたと、橋さんが遠い目をして語られたのが印象的であった。
行動のしめとして、志賀町でビラ配りをした。都会と異なり、一軒一軒が広い
うえ、畑もあるので、ビラ配りに時間を要した。戻る際、桜の続く於古川のほと
りを歩き、一瞬の安らぎを覚えた。
┏┓
┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
└────
◆5/14「福島 六ケ所 未来への伝言」上映会@新横浜
日 時:5月14日(火)
第1回13:45~15:30(上映)15:30~16:00(監督講演)
第2回18:30~20:15(上映)20:15~20:45(監督講演)
会 場:スペースオルタ (JR横浜線新横浜駅徒歩6分)
http://spacealta.net/#map
入場料
・一般 1000円(前売)/1300円(当日)
・学生・障がい者 800円(前売)/ 1000円(当日)
・高校生以下 無料
チケット購入方法
1.郵便振込 00250-4-31574
「プルトニウムフリーコミニケーション神奈川」
通信欄に必要なチケットの種類と枚数を明記して申込み
2.FAX予約 FAX番号 045-922-2083(田代)
3.メール予約 pu-free-com@k.nifty.jp(水澤)
2と3は当日受付で前売代金とチケットを交換
主催と問合せ先:「ストッププルトニウム神奈川連絡会」
TEL 045-423-0341(水澤) PCメール3と同じ
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆最大課題は汚染水 対応の改善を促す
IAEA廃炉調査団が報告
東京電力福島第一原発の廃炉作業を検証するため来日した国際原子力機関(I
AEA)の調査団は22日、敷地内で増え続けている放射性物質を含んだ汚染水へ
の対応について「継続して改善していくべきだ」などとする報告書案を公表した。
都内で記者会見したフアン・カルロス・レンティッホ団長は「汚染水の問題が、
直面する最大の課題だ」と述べた。(中略)
レンティッホ団長は「長期的に解決するには地下水の侵入を食い止めなければ
ならない」と指摘。貯蔵タンクなどからの汚染水の漏えいを監視する必要性を訴
えた。(中略)
また「東電のトラブルに関する情報提供のあり方を検証して、国民の信頼向上
を図るべきだ」と助言した。(後略) (4月23日茨城新聞より抜粋)
◆節電、数値目標設けず 今夏
経済産業省の電力需給検証小委員会は23日、この夏の電力が全国で足りること
を確認し、「無理のない形での節電」を求める報告書をまとめた。これを受け、
政府は近く企業や家庭に数値目標をもうけずに節電を求める。昨年夏は「15パー
セント」の関西をはじめ7電力会社の管内で数値目標つきの節電を求めた。今年
夏は全国で8月のピーク時の電力の余裕(予備率)が最低限必要とされる3パーセ
ント以上を確保できるため、数値目標を見送る。(後略)
(4月24日朝日新聞より抜粋)
┏┓
┗■5.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
| 今後のために報告します。
| 脱原発運動の今後に少しでも役立てば(連載その8)
| 不起訴・釈放になった-妻と娘と友人の迎え
└───多辺田 政弘(元沖縄国際大学教授、元専修大学教授・環境経済学)
地検の裁定が護送係の四谷署員に伝えられたのは二時を回っていたように思う。
一人の署員が、取り調べ控室の中に居る私に声を潜めて「不起訴・釈放です」と
教えてくれた。予想通りとは言え、ソレを聞いて心底ホッとしました。
湾岸署に護送される帰りの車の中で、同行の四谷署員が「検事の指示は、釈放
は身受け引き取り人(家族か弁護士)が迎えに来てからという条件が付いていた」
と話していた。
地検から湾岸署に着いたのは三時過ぎごろだったと思う。四谷署員から湾岸署
員に身柄を渡され、取りあえずもう一度前の留置場の部屋に戻された。しかし、
その際にもう手錠を嵌められることはなかった。部屋では「親分」がゴロリと寝
転んで昼寝をしていた。もう一人の「六法君」は警察の取り調べ室に呼ばれて居
なかった。私も「親分」の昼寝を妨げないように部屋の片隅でごろ寝をした。何
故かこの部屋が急に懐かしく遠いものに見えてきた。あとから、「六法君」が
「取り調べ中、ずっと黙って刑事と向かい合っていたよ」と言いながら取り調べ
室から戻ってきた。釈放になったことを言うと「よかったですね」と喜んでくれた。
身受け引き取り人として「私の妻」を指定したが、家とは連絡が取れないと何
度か湾岸署員の留置係が言いに来た後で、別室に呼ばれた。「他にすぐに連絡を
付けられる者はいないか」と言われたが、「妻がこちらに向かっているはずです
から。弁護人の小竹先生に連絡すれば妻に連絡が付いているかどうかも分かるは
ずです」と言って、妻との連絡を再度頼んだ。湾岸署員が身受け人との連絡にか
なり焦っている様子が読みとれたが、何でも待たせる警察官が何故そんなに慌て
ているのか、よく分からなかった。また三人部屋に戻された。
やっと「身元引受人が来たから」と房から出されたのは四時頃だったと思う。
私は、で一宿一飯の恩義を受けた二人の同居人に挨拶をして出た。
別室で留置場に預けた財布その他のリストと照合しながら身の回り品を確認し
返却された。それから、湾岸署員から、四谷署の奥迫刑事と二人の署員が三時ご
ろから待っていたと知らされ、押収していたジャンパーなどを返却に入ってきた。
なるほど、湾岸署員が身受け引き取り人との連絡を焦っていたのはそういう事情
だったのかと分った。悪びれた様子もなく、しかしいつになく神妙な顔で三人は
現われて軽く会釈した。その後から、妻と娘と友人の三人が入ってきた。私は、
ニコニコ笑ってご苦労様と言ってちょっぴり雑談をした。(つづく)
2013年4月25日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.浜岡応援ツアーに参加して(4月20日から21日)
「強固な岩盤」…実はぼろぼろの岩が露出
継ぎ足しの防潮堤…東日本大震災で襲った津波にとても耐えられず
工藤わかめ(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.再稼働阻止ネットワーク-石川県羽咋合宿に参加して (下)
全国の原発現地(九州川内、大飯、志賀、伊方)から報告と提案
斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
◆5/14「福島 六ケ所 未来への伝言」上映会@新横浜
会場:スペースオルタ
★4.新聞・雑誌より
◆最大課題は汚染水 対応の改善を促す
IAEA廃炉調査団が報告 (4月23日茨城新聞より抜粋)
◆節電、数値目標設けず 今夏 (4月24日朝日新聞より抜粋)
★5.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、今後のために報告します。
脱原発運動の今後に少しでも役立てば(連載その8)
不起訴・釈放になった-妻と娘と友人の迎え 多辺田 政弘
━━━━━━━
┏┓
┗■1.浜岡応援ツアーに参加して(4月20日から21日)
| 「強固な岩盤」…実はぼろぼろの岩が露出
| 継ぎ足しの防潮堤…東日本大震災で襲った津波にとても耐えられず
└──── 工藤わかめ(たんぽぽ舎ボランティア)
4月20日(土)、21日(日)の2日間、浜ネット総会の参加と浜岡原発、
今話題の防潮堤を見学した。
たんぽぽ舎主催、協力・再稼働阻止全国ネットワークのツアーは参加者8名。
20日は午前、浜ネットの総会、午後は神田香織さんの記念講演会に参加した。
反原発運動を続けてこられた神田さんの、故郷福島で起きた原発事故に対する怒
り、悲しみが伝わる講演だった。「はだしのゲン」、「チェルノブイリの祈り」
の講談の一部をはさんだ迫力ある講演に聴衆の中に涙していた人もいた。
講演の後、神田さんも交えた浜ネットの懇親会が行われ、たんぽぽ舎から「故
郷は原発を許さない」の横断幕を贈呈した。
翌日21日は、浜ネットのメンバー鈴木さん、大塚さんの案内で、浜岡原発P
R館、相良層、今現在、継ぎ足し工事中の防潮堤を見学した。PR館での見学の
後、「強固な岩盤」とPRしていた地層を見に行った。しかし、そこではボロボ
ロとした岩が露出しており、明らかに断層とわかるズレも見える。浜岡原発が海
側から見える地点にも案内していただいた。そこから見える継ぎ足し最中の防潮
堤は、東日本大震災で襲った津波を想像すれば、とても耐えられないだろうとい
うことがわかる。
「百聞は一見にしかず」というが、まさにこれがその良い例だろう。中部電力
の「再稼働したい気満々」が伝わってきたが、私たちはこの危険な行為を絶対止
めさせなくてはならないという思いを強くして帰ってきた。
┏┓
┗■2.再稼働阻止ネットワーク-石川県羽咋合宿に参加して (下)
| 全国の原発現地(九州川内、大飯、志賀、伊方)から報告と提案
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 川内、玄海原発現地から。川内原発周辺の桜の花びらを調査した結果、川内
原発ゲート前の異常花率は、例年と比べかなり低かった。再稼働していないこと
との因果関係を全国の調査結果を待って明らかにしたい、と述べた。
原発は平常運転でも放射性物質をまき散らしていることをもっと流布すべきで
ある。
大飯原発現地から。「原発なき町づくりは可能か」という視点でシンポジウム
を行う。原発の怖さは認識されたが、雇用など現地の人にこたえる必要がある、
と述べた。
志賀原発現地から。3人の方の報告があった。1人目は「志賀原発は活断層の
上にあるのは明らかなので、規制委員庁はしっかり止めてほしい」と訴えた。2
人目は「志賀原発は2号機しかないので、常に原発で働く人は200人前後であ
る。原発に仕事を依存していないので、要請が来るわけではなくやりやすい自治
体である」と利点をあげた。3人目は「30キロ圏は『被災現地』であると同時
に、原発の廃炉を求める『拒否現地』でもある」と30キロ圏にチャンスを見出
した。新しい運動が展開されるであろうと確信した。
この後の討論会でも、活発な意見が飛び交った。「安全や安心という柱だけで
反原発するのは限界がある。安全な原発はないとストレートに反対する。資本主
義の権化として原発は生まれた。」確かに、原発は利権がらみ以外の何物でもな
く、正当性が全くないと思う。「閉ざされたところから出た者同士で集まり、話
し合い、センスを磨く。そしてまた地元に帰って、運動が始まる。」言い得て妙
である。
○ 二日目は、伊方原発現地から堀内美鈴さんの報告があった。前日、淡路島で
地震があり、新幹線が遅れて、金沢で足止めされたのである。「各地で地震が起
こっているのに、再稼働してはいけない。」これほど、実感のこもった言葉があ
ろうか。
最後に、たんぽぽ舎代表の柳田真さんの言われる如く、東京も東京湾に原子力
空母が2基あり、原発現地であることを指摘しておきたい。
集会の後、志賀原発の外観を車内から見て、隣接する団結小屋で橋タキさん
(80歳代)と小川さん(80歳代)の話を伺った。運動を始めたころ、仲間に
おにぎりをふるまったら、自分たちを監視していた警官が、後日「おにぎりを食
べたかった」と言ってきたと、橋さんが遠い目をして語られたのが印象的であった。
行動のしめとして、志賀町でビラ配りをした。都会と異なり、一軒一軒が広い
うえ、畑もあるので、ビラ配りに時間を要した。戻る際、桜の続く於古川のほと
りを歩き、一瞬の安らぎを覚えた。
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┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
└────
◆5/14「福島 六ケ所 未来への伝言」上映会@新横浜
日 時:5月14日(火)
第1回13:45~15:30(上映)15:30~16:00(監督講演)
第2回18:30~20:15(上映)20:15~20:45(監督講演)
会 場:スペースオルタ (JR横浜線新横浜駅徒歩6分)
http://spacealta.net/#map
入場料
・一般 1000円(前売)/1300円(当日)
・学生・障がい者 800円(前売)/ 1000円(当日)
・高校生以下 無料
チケット購入方法
1.郵便振込 00250-4-31574
「プルトニウムフリーコミニケーション神奈川」
通信欄に必要なチケットの種類と枚数を明記して申込み
2.FAX予約 FAX番号 045-922-2083(田代)
3.メール予約 pu-free-com@k.nifty.jp(水澤)
2と3は当日受付で前売代金とチケットを交換
主催と問合せ先:「ストッププルトニウム神奈川連絡会」
TEL 045-423-0341(水澤) PCメール3と同じ
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆最大課題は汚染水 対応の改善を促す
IAEA廃炉調査団が報告
東京電力福島第一原発の廃炉作業を検証するため来日した国際原子力機関(I
AEA)の調査団は22日、敷地内で増え続けている放射性物質を含んだ汚染水へ
の対応について「継続して改善していくべきだ」などとする報告書案を公表した。
都内で記者会見したフアン・カルロス・レンティッホ団長は「汚染水の問題が、
直面する最大の課題だ」と述べた。(中略)
レンティッホ団長は「長期的に解決するには地下水の侵入を食い止めなければ
ならない」と指摘。貯蔵タンクなどからの汚染水の漏えいを監視する必要性を訴
えた。(中略)
また「東電のトラブルに関する情報提供のあり方を検証して、国民の信頼向上
を図るべきだ」と助言した。(後略) (4月23日茨城新聞より抜粋)
◆節電、数値目標設けず 今夏
経済産業省の電力需給検証小委員会は23日、この夏の電力が全国で足りること
を確認し、「無理のない形での節電」を求める報告書をまとめた。これを受け、
政府は近く企業や家庭に数値目標をもうけずに節電を求める。昨年夏は「15パー
セント」の関西をはじめ7電力会社の管内で数値目標つきの節電を求めた。今年
夏は全国で8月のピーク時の電力の余裕(予備率)が最低限必要とされる3パーセ
ント以上を確保できるため、数値目標を見送る。(後略)
(4月24日朝日新聞より抜粋)
┏┓
┗■5.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
| 今後のために報告します。
| 脱原発運動の今後に少しでも役立てば(連載その8)
| 不起訴・釈放になった-妻と娘と友人の迎え
└───多辺田 政弘(元沖縄国際大学教授、元専修大学教授・環境経済学)
地検の裁定が護送係の四谷署員に伝えられたのは二時を回っていたように思う。
一人の署員が、取り調べ控室の中に居る私に声を潜めて「不起訴・釈放です」と
教えてくれた。予想通りとは言え、ソレを聞いて心底ホッとしました。
湾岸署に護送される帰りの車の中で、同行の四谷署員が「検事の指示は、釈放
は身受け引き取り人(家族か弁護士)が迎えに来てからという条件が付いていた」
と話していた。
地検から湾岸署に着いたのは三時過ぎごろだったと思う。四谷署員から湾岸署
員に身柄を渡され、取りあえずもう一度前の留置場の部屋に戻された。しかし、
その際にもう手錠を嵌められることはなかった。部屋では「親分」がゴロリと寝
転んで昼寝をしていた。もう一人の「六法君」は警察の取り調べ室に呼ばれて居
なかった。私も「親分」の昼寝を妨げないように部屋の片隅でごろ寝をした。何
故かこの部屋が急に懐かしく遠いものに見えてきた。あとから、「六法君」が
「取り調べ中、ずっと黙って刑事と向かい合っていたよ」と言いながら取り調べ
室から戻ってきた。釈放になったことを言うと「よかったですね」と喜んでくれた。
身受け引き取り人として「私の妻」を指定したが、家とは連絡が取れないと何
度か湾岸署員の留置係が言いに来た後で、別室に呼ばれた。「他にすぐに連絡を
付けられる者はいないか」と言われたが、「妻がこちらに向かっているはずです
から。弁護人の小竹先生に連絡すれば妻に連絡が付いているかどうかも分かるは
ずです」と言って、妻との連絡を再度頼んだ。湾岸署員が身受け人との連絡にか
なり焦っている様子が読みとれたが、何でも待たせる警察官が何故そんなに慌て
ているのか、よく分からなかった。また三人部屋に戻された。
やっと「身元引受人が来たから」と房から出されたのは四時頃だったと思う。
私は、で一宿一飯の恩義を受けた二人の同居人に挨拶をして出た。
別室で留置場に預けた財布その他のリストと照合しながら身の回り品を確認し
返却された。それから、湾岸署員から、四谷署の奥迫刑事と二人の署員が三時ご
ろから待っていたと知らされ、押収していたジャンパーなどを返却に入ってきた。
なるほど、湾岸署員が身受け引き取り人との連絡を焦っていたのはそういう事情
だったのかと分った。悪びれた様子もなく、しかしいつになく神妙な顔で三人は
現われて軽く会釈した。その後から、妻と娘と友人の三人が入ってきた。私は、
ニコニコ笑ってご苦労様と言ってちょっぴり雑談をした。(つづく)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1816】
2013年4月25日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.4/24ふくしま集団疎開裁判―仙台高裁に上告してから1年4か月後の
決定(判決)は「抗告人らの申し立て却下」という不当判決
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.抜け穴だらけの新規制基準 信頼ゼロ
大飯原発続行前提の規制委、やはり原子力ムラ
新基準策定の前に事故原因究明が先決 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
◆4/29原発・放射能被害から命を救う 内部被ばく学習のつどい
場所:岸町ふれあい館
★4.新聞・雑誌より
◆汚染土の中間貯蔵施設計画 すれ違う国と地元
━━━━━━━
※4/26(金)第52回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:4月26日(金)18:00から20:00 第52回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.4/24ふくしま集団疎開裁判―仙台高裁に上告してから1年4か月後の
| 決定(判決)は「抗告人らの申し立て却下」という不当判決
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
私の感想:頭はあるが、心のない判事による判決
弁護団の正式なコメントが出る前に私が個人的に感じたことを申し上げます。
仙台高裁の判事は子供たちの学習生活環境は年間1mSv以下でなければならな
いという法律の存在は確認している。
郡山地裁の判事が100mSv以下では問題ないとしたこととは明らかに異なって
おり、人権・法律に無知でないことを示しました。
またチェルノブイリ事故後の周辺汚染地域と郡山市を比較して、このまま小中
学生が郡山に住み通学したら、将来、生命・身体・健康に由々しきことが起きる
可能性があると認めた。矢ケ崎克馬名誉教授・松崎道幸医師などの証言、証拠を
すべて読んだことを示したいものと思われる。そうであれば、子供たちを年間1
mSv以下の非汚染地域に移動(避難、疎開)させて学習させるという結論(原告
の主張を認める)しかないはずだが、原告の申し立てを却下するというのですか
ら皆驚きました。
理由は、汚染された郡山に住んで汚染されない場所で勉強しても被ばくは避け
られないから、郡山市には子供を別の場所で学習させる義務がないという論理で
す。
原告の弁護団もこのような論理をいかに理解するか苦しんでいます。判決文が
大きく二つに分かれており、前半と後半で矛盾した内容になっています。読んだ
人は肩すかしを食らうものです。
あるいは、諸般の事情から結論は決まっているが、いかに結論に結びつけるか
に失敗した判決文であるともいえます。地裁とは違った論理を展開せざるを得な
くなったので、事実を正しく認識した結果、結論にもっていくのが論理的に困難
になったというのが実情だと思います。
知識(頭)では理解しても、心がない、勇気がないから屁理屈を言って結論に
至ったという、かわいそうな判事たちの決定でした。
しかし、そのような心のない判事によって健康被害・生命の危険から抜け出せ
ない子供たちが一番かわいそうです。
┏┓
┗■2.抜け穴だらけの新規制基準 信頼ゼロ
| 大飯原発続行前提の規制委、やはり原子力ムラ
| 新基準策定の前に事故原因究明が先決
└──── 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
○ 原子力規制委は4月10日、7月施行予定の原発の新規制基準案を示しました。
新規制基準案はこれまでよりいくつか厳しい規制を課している面はあるものの
(どれだけ条件をつけても「安全な原発」などありえないが)、「シビアアクシ
デント対策やテロ対策の信頼性向上のためのバックアップ対策については施行後
5年後までに実現を求める」とし、加圧水型原発のフィルター付ベントや第二制
御室、常設の直流電源装置等は5年以内に整備すればよいとして猶予期間を設け
ました。また性能を満たせば既設施設による代用を認める余地があるとしていま
す。「これで安全」という規制基準はスタート、いやスタート以前からもはや骨
抜きになっています。淡路島、三宅島、宮城沖と立て続けに地震がおきています。
地震や津波は5年間待ってはくれません。
○ 違反でも大飯停止せず
新基準では沸騰水型原発では放射能を除去するフィルター付ベント設備の設置
を求めています。
しかし関電大飯のような加圧水型原発では「格納容器が大きく、圧力上昇は緩
やか、すぐに内気を放出しなくてもよい」とベントのフィルターも猶予の対象に
しています。
再稼働中の大飯原発は多くの点で新規制基準に適合していません。地震や放射
能に耐える作業拠点(免震重要棟)の整備、ベントフィルターの設置(5年猶予
とされた)、重要配管の多重化、外部電源2回線を独立させる、想定できる最大
級の津波に備えた防潮堤等々がまだ備えられていません。
規制委は、田中委員長が1月に「新基準を満たしていない場合は(大飯の)運
転をとめてもらう」と言い、更田委員も「大飯原発を例外扱いしない」と言って
いました。ところがここへきて大飯原発を新基準適用の例外扱いとし、新基準に
適合していなくても9月の定検まで運転を続行させる意図があからさまになって
きました。
田中委員長は最近「大飯は対策が進んでいる。一、二項満たしていないだけで
即停止とはならない」などと発言するようになりました。基準案発表の日の会見
で1月に大飯停止について自ら発言したこととの矛盾を問われると、「どう言っ
たか覚えていない」とはぐらかし、どんな重大な不適合があれば運転停止を命じ
るのかと問われても「精査して見ないとわからない」と逃げる有様でした。
規制委は「5年猶予」については検討チームに図ることもなく、定例会合でも
何の論議もなく決めようとしています。5月10日まで規制基準案についてパブ
リックコメントを募集するとしていますが、この「5年猶予」については、パブ
コメを求めた規則文書の中には含まれていません。「参考文書」の一つに書いて
あるだけです。規制委の会見で重大な疑問を質問しても、田中委員長は逃げるよ
うに会見を打ち切ってしまいました。
○ 原子力ムラの馬脚あらわす
基準違反でも大飯稼働続行は最初から決まっていたシナリオだったのでしょう。
政府、財界、電力会社などから独立した規制機関との謳い文句は何だったのでし
ょう。私達は「安全な原発」など認めませんが、規制委自らが福島事故の教訓を
踏まえて安全と思われる規準を作ったと言うなら、少なくともそれを守らせるべ
きです。それなのに施行前からこれでは、最初に私達が指摘していたように、規
制委は原子力ムラだったのですね。活断層問題で最初は良くやっているように見
せたのも、みんな騙しのテクニック、ウソだったのですね。こんなに早く馬脚を
あらわすとはまったくあきれたものです。
○ 事故原因究明が先決
4月8日の衆院原子力問題特別委員会で福島事故の国会事故調の元委員田中三
彦氏は東電が事故調委員に虚偽の説明をして、1号炉建屋の現地調査が中止にな
った問題に関し、地震で配管などが損傷した可能性を否定できないと強調。東電
の廃炉作業で現場が保存できないおそれがあるので、国会主導で現場をできるだ
け早く見てほしいと要望しました。
川内博史前衆院議員もこの問題を追求しています。3月13日に1号機4階建
屋を調査しましたが、東電社員が撮影したビデオが真っ暗で何も映っていません
でした。そのため川内氏は3月28日に再度同建屋に入り、今度は自らビデオ撮
影しました。そこには非常用復水器の本体に連なる配管を覆う保温材は所々めく
れ、床には鉄骨類やがれきが散乱している様子が映っていました。川内氏も国会
主導で第三者の専門家による調査を要望しています。
1号機だけでなく他の号機も地震で損傷した可能性ありです。特に3号機で消
防ポンプから注水しても炉水位が上がらなかった原因はNHKの番組では配管の
途中から復水器に大半の水が流れてしまっていたとしていましたが、地震で配管
などが破壊された可能性ありです。
新基準策定の前に地震と事故の検証が先です。
(原発いらない!ちばネットワークニュース2013年4月号より許可を得て転載)
┏┓
┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
└────
◆4/29原発・放射能被害から命を救う 内部被ばく学習のつどい
日 時 4月29日(月・休日)13時半~16時半 参加費500円
場 所 岸町ふれあい館 JR,南北線王子駅 北口徒歩5分
講 師 入江紀夫先生
「医療問題研究会」「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネ
ットワーク」などで体内被曝の危険性を訴え、関西に避難している子どもたちの
健康相談にもかかわっている。
入江先生のお話し
現在のがん10名という事態の異常さ、内部被ばくとは何か、生命の大切さ
近郊地(東京とか)、遠隔地(大阪とか)に暮らす20代の若者への内部被ば
くの影響とは
主 催:カネより命!2013東京ZENKO実行委員会
03-5284-4970 2013zenko@gmail.com http://2013zenko.digi2.jp/
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆汚染土の中間貯蔵施設計画 すれ違う国と地元
東京電力福島第一原発事故に伴う除染で出た汚染土の最終処分先の見通しが立
たないために、ひとまず汚染土を保管する中間貯蔵施設。その建設地を選ぶ現地
調査を23日、福島県大熊町で環境省が始めた。だが、建設候補地とされた自治体
側の不安や、国との思惑のずれは残ったままだ。(中略)
同県会津若松市に避難している大熊町の仮役場には今月18日、環境省の局長が
訪れ、現地調査を始めると伝えた。渡辺利綱町長は受け入れの条件として、「最
終処分の方針」などを国が明示するよう改めて求めた。施設が結局、最終処分場
にされるのでは、との懸念があるからだ。
近隣県が最終処分場を受け入れる見通しはまったくない。環境省は「大量の汚
染物質を処理する技術開発を進める中で最終処分の方向を決めていくしかない。
まずは中間貯蔵施設が先だ」と先送りしているのが実情だ。(中略)
環境省が建設を目指す中間貯蔵施設は、汚染土や、放射能濃度が1キロあたり
10万ベクレル超の廃棄物を入れるもの。環境省は、楢葉町の施設に、同町のほか
広野町といわき市で出た廃棄物も貯蔵するつもりだ。しかし楢葉町は、町内で生
じた10万ベクレル未満の廃棄物だけに限定する「保管庫」であれば調査を受け入
れる、と主張している。
調査開始前日の8日、いわき市内にある楢葉町の仮役場で、松本幸英町長と約
20分、2人きりで話した環境省の井上信治副大臣は、記者団に調査への町側の了
解を得たとし、「保管庫」にするかどうかは明言を避けた。一方で松本町長は、
「本格調査」とする井上氏との認識の違いを強調するように10回以上、「事前調
査」と繰り返した。
楢葉町が保管庫にこだわるのは、第一原発に接する大熊、双葉両町より放射線
量が比較的低く、住民の早期帰還が見込めるからだ。住民に帰還をうながすため
に、町は施設の「迷惑度」を下げたい。(後略)
(4月24日朝日新聞朝刊より抜粋)
2013年4月25日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.4/24ふくしま集団疎開裁判―仙台高裁に上告してから1年4か月後の
決定(判決)は「抗告人らの申し立て却下」という不当判決
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.抜け穴だらけの新規制基準 信頼ゼロ
大飯原発続行前提の規制委、やはり原子力ムラ
新基準策定の前に事故原因究明が先決 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
◆4/29原発・放射能被害から命を救う 内部被ばく学習のつどい
場所:岸町ふれあい館
★4.新聞・雑誌より
◆汚染土の中間貯蔵施設計画 すれ違う国と地元
━━━━━━━
※4/26(金)第52回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:4月26日(金)18:00から20:00 第52回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.4/24ふくしま集団疎開裁判―仙台高裁に上告してから1年4か月後の
| 決定(判決)は「抗告人らの申し立て却下」という不当判決
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
私の感想:頭はあるが、心のない判事による判決
弁護団の正式なコメントが出る前に私が個人的に感じたことを申し上げます。
仙台高裁の判事は子供たちの学習生活環境は年間1mSv以下でなければならな
いという法律の存在は確認している。
郡山地裁の判事が100mSv以下では問題ないとしたこととは明らかに異なって
おり、人権・法律に無知でないことを示しました。
またチェルノブイリ事故後の周辺汚染地域と郡山市を比較して、このまま小中
学生が郡山に住み通学したら、将来、生命・身体・健康に由々しきことが起きる
可能性があると認めた。矢ケ崎克馬名誉教授・松崎道幸医師などの証言、証拠を
すべて読んだことを示したいものと思われる。そうであれば、子供たちを年間1
mSv以下の非汚染地域に移動(避難、疎開)させて学習させるという結論(原告
の主張を認める)しかないはずだが、原告の申し立てを却下するというのですか
ら皆驚きました。
理由は、汚染された郡山に住んで汚染されない場所で勉強しても被ばくは避け
られないから、郡山市には子供を別の場所で学習させる義務がないという論理で
す。
原告の弁護団もこのような論理をいかに理解するか苦しんでいます。判決文が
大きく二つに分かれており、前半と後半で矛盾した内容になっています。読んだ
人は肩すかしを食らうものです。
あるいは、諸般の事情から結論は決まっているが、いかに結論に結びつけるか
に失敗した判決文であるともいえます。地裁とは違った論理を展開せざるを得な
くなったので、事実を正しく認識した結果、結論にもっていくのが論理的に困難
になったというのが実情だと思います。
知識(頭)では理解しても、心がない、勇気がないから屁理屈を言って結論に
至ったという、かわいそうな判事たちの決定でした。
しかし、そのような心のない判事によって健康被害・生命の危険から抜け出せ
ない子供たちが一番かわいそうです。
┏┓
┗■2.抜け穴だらけの新規制基準 信頼ゼロ
| 大飯原発続行前提の規制委、やはり原子力ムラ
| 新基準策定の前に事故原因究明が先決
└──── 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
○ 原子力規制委は4月10日、7月施行予定の原発の新規制基準案を示しました。
新規制基準案はこれまでよりいくつか厳しい規制を課している面はあるものの
(どれだけ条件をつけても「安全な原発」などありえないが)、「シビアアクシ
デント対策やテロ対策の信頼性向上のためのバックアップ対策については施行後
5年後までに実現を求める」とし、加圧水型原発のフィルター付ベントや第二制
御室、常設の直流電源装置等は5年以内に整備すればよいとして猶予期間を設け
ました。また性能を満たせば既設施設による代用を認める余地があるとしていま
す。「これで安全」という規制基準はスタート、いやスタート以前からもはや骨
抜きになっています。淡路島、三宅島、宮城沖と立て続けに地震がおきています。
地震や津波は5年間待ってはくれません。
○ 違反でも大飯停止せず
新基準では沸騰水型原発では放射能を除去するフィルター付ベント設備の設置
を求めています。
しかし関電大飯のような加圧水型原発では「格納容器が大きく、圧力上昇は緩
やか、すぐに内気を放出しなくてもよい」とベントのフィルターも猶予の対象に
しています。
再稼働中の大飯原発は多くの点で新規制基準に適合していません。地震や放射
能に耐える作業拠点(免震重要棟)の整備、ベントフィルターの設置(5年猶予
とされた)、重要配管の多重化、外部電源2回線を独立させる、想定できる最大
級の津波に備えた防潮堤等々がまだ備えられていません。
規制委は、田中委員長が1月に「新基準を満たしていない場合は(大飯の)運
転をとめてもらう」と言い、更田委員も「大飯原発を例外扱いしない」と言って
いました。ところがここへきて大飯原発を新基準適用の例外扱いとし、新基準に
適合していなくても9月の定検まで運転を続行させる意図があからさまになって
きました。
田中委員長は最近「大飯は対策が進んでいる。一、二項満たしていないだけで
即停止とはならない」などと発言するようになりました。基準案発表の日の会見
で1月に大飯停止について自ら発言したこととの矛盾を問われると、「どう言っ
たか覚えていない」とはぐらかし、どんな重大な不適合があれば運転停止を命じ
るのかと問われても「精査して見ないとわからない」と逃げる有様でした。
規制委は「5年猶予」については検討チームに図ることもなく、定例会合でも
何の論議もなく決めようとしています。5月10日まで規制基準案についてパブ
リックコメントを募集するとしていますが、この「5年猶予」については、パブ
コメを求めた規則文書の中には含まれていません。「参考文書」の一つに書いて
あるだけです。規制委の会見で重大な疑問を質問しても、田中委員長は逃げるよ
うに会見を打ち切ってしまいました。
○ 原子力ムラの馬脚あらわす
基準違反でも大飯稼働続行は最初から決まっていたシナリオだったのでしょう。
政府、財界、電力会社などから独立した規制機関との謳い文句は何だったのでし
ょう。私達は「安全な原発」など認めませんが、規制委自らが福島事故の教訓を
踏まえて安全と思われる規準を作ったと言うなら、少なくともそれを守らせるべ
きです。それなのに施行前からこれでは、最初に私達が指摘していたように、規
制委は原子力ムラだったのですね。活断層問題で最初は良くやっているように見
せたのも、みんな騙しのテクニック、ウソだったのですね。こんなに早く馬脚を
あらわすとはまったくあきれたものです。
○ 事故原因究明が先決
4月8日の衆院原子力問題特別委員会で福島事故の国会事故調の元委員田中三
彦氏は東電が事故調委員に虚偽の説明をして、1号炉建屋の現地調査が中止にな
った問題に関し、地震で配管などが損傷した可能性を否定できないと強調。東電
の廃炉作業で現場が保存できないおそれがあるので、国会主導で現場をできるだ
け早く見てほしいと要望しました。
川内博史前衆院議員もこの問題を追求しています。3月13日に1号機4階建
屋を調査しましたが、東電社員が撮影したビデオが真っ暗で何も映っていません
でした。そのため川内氏は3月28日に再度同建屋に入り、今度は自らビデオ撮
影しました。そこには非常用復水器の本体に連なる配管を覆う保温材は所々めく
れ、床には鉄骨類やがれきが散乱している様子が映っていました。川内氏も国会
主導で第三者の専門家による調査を要望しています。
1号機だけでなく他の号機も地震で損傷した可能性ありです。特に3号機で消
防ポンプから注水しても炉水位が上がらなかった原因はNHKの番組では配管の
途中から復水器に大半の水が流れてしまっていたとしていましたが、地震で配管
などが破壊された可能性ありです。
新基準策定の前に地震と事故の検証が先です。
(原発いらない!ちばネットワークニュース2013年4月号より許可を得て転載)
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┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
└────
◆4/29原発・放射能被害から命を救う 内部被ばく学習のつどい
日 時 4月29日(月・休日)13時半~16時半 参加費500円
場 所 岸町ふれあい館 JR,南北線王子駅 北口徒歩5分
講 師 入江紀夫先生
「医療問題研究会」「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネ
ットワーク」などで体内被曝の危険性を訴え、関西に避難している子どもたちの
健康相談にもかかわっている。
入江先生のお話し
現在のがん10名という事態の異常さ、内部被ばくとは何か、生命の大切さ
近郊地(東京とか)、遠隔地(大阪とか)に暮らす20代の若者への内部被ば
くの影響とは
主 催:カネより命!2013東京ZENKO実行委員会
03-5284-4970 2013zenko@gmail.com http://2013zenko.digi2.jp/
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┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆汚染土の中間貯蔵施設計画 すれ違う国と地元
東京電力福島第一原発事故に伴う除染で出た汚染土の最終処分先の見通しが立
たないために、ひとまず汚染土を保管する中間貯蔵施設。その建設地を選ぶ現地
調査を23日、福島県大熊町で環境省が始めた。だが、建設候補地とされた自治体
側の不安や、国との思惑のずれは残ったままだ。(中略)
同県会津若松市に避難している大熊町の仮役場には今月18日、環境省の局長が
訪れ、現地調査を始めると伝えた。渡辺利綱町長は受け入れの条件として、「最
終処分の方針」などを国が明示するよう改めて求めた。施設が結局、最終処分場
にされるのでは、との懸念があるからだ。
近隣県が最終処分場を受け入れる見通しはまったくない。環境省は「大量の汚
染物質を処理する技術開発を進める中で最終処分の方向を決めていくしかない。
まずは中間貯蔵施設が先だ」と先送りしているのが実情だ。(中略)
環境省が建設を目指す中間貯蔵施設は、汚染土や、放射能濃度が1キロあたり
10万ベクレル超の廃棄物を入れるもの。環境省は、楢葉町の施設に、同町のほか
広野町といわき市で出た廃棄物も貯蔵するつもりだ。しかし楢葉町は、町内で生
じた10万ベクレル未満の廃棄物だけに限定する「保管庫」であれば調査を受け入
れる、と主張している。
調査開始前日の8日、いわき市内にある楢葉町の仮役場で、松本幸英町長と約
20分、2人きりで話した環境省の井上信治副大臣は、記者団に調査への町側の了
解を得たとし、「保管庫」にするかどうかは明言を避けた。一方で松本町長は、
「本格調査」とする井上氏との認識の違いを強調するように10回以上、「事前調
査」と繰り返した。
楢葉町が保管庫にこだわるのは、第一原発に接する大熊、双葉両町より放射線
量が比較的低く、住民の早期帰還が見込めるからだ。住民に帰還をうながすため
に、町は施設の「迷惑度」を下げたい。(後略)
(4月24日朝日新聞朝刊より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1815】
2013年4月24日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働・核燃サイクル・プルトニューム―――新聞・雑誌から5つ
◆再稼働 なお反対多数 全国1200人調査
(4月24日 東京新聞より抜粋)
◆原発再稼働「秋にも」 経産省
(4月24日 朝日新聞より抜粋)
◆核燃サイクル もはや机上の空論だ
(4月22日 朝日新聞社説より抜粋)
◆米、強い懸念伝達 日本のプルトニウム抽出 「国際評価に大きな傷」
(4月23日 東京新聞より抜粋)
◆CO2抑制技術を世界に 私説 論説室から
(4月24日 東京新聞より抜粋)
★2.テント日誌4/21(日)―経産省前テントひろば 589日目―
「脱原発テントといのちを守る裁判」への協力のお願いを発送しました
(Toku-san)
★3.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
今後のために報告します。
脱原発運動の今後に少しでも役立てば(連載その7)
ゆったりした検事の部屋で尋問を受ける
「竜雷太」に似た検事=山崎某と事務官 多辺田 政弘
━━━━━━━
※4/26(金)第52回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:4月26日(金)18:00から20:00 第52回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、16:00、たん
ぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。17:20に1~5班にわかれて
官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
┏┓
┗■1.再稼働・核燃サイクル・プルトニューム―――新聞・雑誌から5つ
└────
◆再稼働 なお反対多数 全国1200人調査
「非常に危険」も5割 福島事故から2年
全国の1200人を対象にした民間団体「安全・安心研究センター」(東京都渋谷区)
の意識調査で、圧倒的に多くの人が「原発は社会にとって危険」と考えていると
いう結果が出た。原発への危機意識は東京電力福島第一原発事故後に高まり、事
故から2年以上経過しても高止まりしている。センターの広瀬弘忠代表は「多く
の人がいつ原子力災害が起こるか、不安に感じている」と指摘する。 (中略)
13年3月の調査は、原子力規制委員会が安全と認めた原発の再稼働の賛否を初
めて尋ねた。「大いに賛成」は5・3パーセント、「おおむね賛成」40・3パーセ
ント、「おおむね反対」33・2パーセント、「全く反対」20・6パーセントで、反
対が賛成を上回った。
民主党政権時代の11年12月に収束宣言が出された福島第一原発の現状について、
収束していないと考えている人は93・6パーセントに及んだ。今後、各地の原発
が再稼働した時に福島第一原発と同程度の事故が起こる可能性について「起こる」
とした人は22・9パーセント、「たぶん起こる」は56・8パーセントで、「起こら
ない」「たぶん起こらない」を合わせた19・4パーセントを大きく上回った。(後
略) (4月24日 東京新聞より抜粋)
◆原発再稼働「秋にも」 経産省
茂木敏充経済産業相は23日のBSジャパンの番組で、原発の再稼働が早ければ
いつかと問われ、「今年の秋ですかね」と答えた。安倍内閣の閣僚が再稼働の時
期に踏み込んだのは初めて。
再稼働は原子力規制委員会が政府から独立した立場で判断することになってい
るが、今後の判断に影響を与えるおそれもある。(中略)
茂木氏の発言は安倍内閣で早期の再稼働を目指す動きが強まっていることを示
している。 (4月24日 朝日新聞より抜粋)
◆核燃サイクル もはや机上の空論だ
青森県六カ所村で日本原燃が試験運転している核燃料再処理工場の操業に、原
子力規制委員会が「待った」をかけた。(中略)
原発関連施設の安全規制を徹底的に見直しているいま、当然の判断だ。ただし、
新基準に適合するかどうかより、本質的な問題がある。直視すべきは、核燃料サ
イクル事業自体がすでに破綻状態にあることだ。
このまま工場を動かせば、使うあてのないプルトニウムが増える。(中略)
核燃サイクル事業は、使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、何度も燃や
すことで「資源を有効活用できる」ことが、うたい文句だった。
だが、中核を占める高速増殖炉は原型炉「もんじゅ」で失敗が続き、実用化のめ
どすら立たない。現状では、ウランとプルトニウムとの混合(MOX)燃料を既存
の原子炉で使う「プルサーマル」しか使い道がない。(中略)
原燃は操業後、4~5年後には年間800トンの使用済み燃料を再処理する計画
でいる。これは国内原発のうち16~18基でプルサーマルを導入することが前提に
なっている。
だが、震災前でも地元の同意とりつけなどで難航し、4基しか実現しなかった。
うち1基は福島第一の3号機だ。今月、関西電力がフランスに再処理を委託して
いた高浜原発3号機用のMOX燃料を日本へ輸送すると発表したが、従来のプラ
ン通りの運転はできまい。目標達成はもはや机上の空論だ。(中略)
それでも政府や電力業界が事業の継続にこだわるのは、再処理の旗をおろせば使
用済み燃料が「廃棄物」となり、施設を受け入れてきた青森県との約束に反する
からだ。
使用済み燃料の中間貯蔵や、直接処分への道筋を早く描くべきだ。「つくった
から動かす」は無責任である。 (4月22日 朝日新聞社説より抜粋)
◆米、強い懸念伝達 日本のプルトニウム抽出 「国際評価に大きな傷」
原子力委員会の鈴木達治郎委員長代理は22日の会合で、日本の大半の原発停止
が長期化し、保有する大量のプルトニウムの消費見通しが立たないまま、青森県
六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場を稼働してプルトニウムを抽出することに
対し、複数の米国の政府高官や有識者から強い懸念を伝えられたと報告した。
鈴木氏は会合終了後、「これまでになかった厳しい反応。自民党が核燃料サイ
クル政策の堅持を打ち出したことや再処理工場の稼働計画が具体化していること
が要因ではないか」と述べた。(後略) (4月23日 東京新聞より抜粋)
◆CO2抑制技術を世界に 私説 論説室から
「二酸化炭素(CO2)の排出を抑える技術を世界にも広めたいのだが…」
石炭火力に携わる発電会社の幹部によると、今のところ、先進技術の海外移転は
極めて難しいという。
石炭は天然ガスの約2倍ものCO2をまき散らす。温暖化を加速させかねない
が、反面、100年を超える埋蔵量が世界で確認されており、1キロワット時の燃
料代が天然ガスの半分以下、4円という大きな利点もある。
石炭の泣きどころをいかに克服するか。電気の卸会社、JパワーがCO2を大
幅に抑え込む新たな技術開発に挑んでいる。蒸気タービンの圧力と温度を極限に
高める超々臨界圧という技術を商用化した。火力発電として、世界のの最高値45
パーセントの熱効率を実現ずみだ。
その上をいくのが石炭をガス化、燃焼させてガスタービンを回し、排熱で蒸気
タービンも回す石炭ガス化複合発電。実証試験が始まり、発電の際に生じる水素
ガスを使った燃料電池なども結合し、熱効率65パーセントを達成して天然ガス並
みのCO2排出量をめざすという。(後略)
(4月24日 東京新聞より抜粋)
┏┓
┗■2.テント日誌4/21(日)―経産省前テントひろば 589日目―
| 「脱原発テントといのちを守る裁判」への協力のお願いを発送しました
└──── (Toku-san)
この日は、午後1時から、テントに来て下さった皆さんへ「脱原発テントとい
のちを守る裁判」への協力をお願いする書類を発送する作業を日比谷図書館の研
修室で予定していた。朝の段階では、前日からの雨がまだ降りやまず、四月下旬
とは思えないくらい肌寒い天気だが、午後からは雨も上がるという。大量の発送
物の搬入、搬出があるので、何とかやんでもらいたい。
午後1時には、ベネズエラのメディアがテントへ取材に来るという事だったの
で、午前中は、自宅で、通訳をお願い出来る方を手配するために連絡をとってい
たが、テントのスタッフのFさんから、「雨が降っているので、今回の取材は中
止にする」と電話があったと連絡をいただいた。中南米のメディア取材は珍しか
ったので、いささか残念であるが、「雨が降ったから中止」というのは、さすが
ラテン系と言うべきか。現在、毎週金曜日の16時から放送しているあおぞら放送
も、英語の字幕を付けて、You TUBEにアップされているが、海外への情
報発信も重要である。これからも海外メディアへの対応を含め、積極的な情報発
信を心がけたい。
昼前には、雨は小降りになっていたが、風が強く、とても寒かったので、ほぼ
真冬仕様の暖かい格好をして、新橋に向かった。宅急便の業者に発送物を集荷に
来てもらう時間を17時前に指定していたので、作業時間があまり無く、また、時
間丁度でないと、日比谷図書館の研修室の鍵を借りられないために、短時間で段
取りよく作業をする必要があったが、Eさん、Tさんと発送する物品を車に積み
込む頃には、雨はほとんど上がっており、台車を使ってスムーズに運搬をする事
が出来た。日比谷図書館に運び込んでいる最中に、泊まり当番だったSさんとM
さんが来てくれ、皆で、部屋に物品を運び込むと、前日の会議に参加されていた
Tさん、Iさんもいらっしゃった。封入物と作業の段取りの確認をしてから、当
初は6名で作業を始めたが、途中でメーリングリストへ流した協力の要請に応じ
て、お手伝いに来て下さった方も加わっていただき、最終的には12人程度で書類
の封入と封緘作業を行った。約3時間の作業で、発送準備が出来たのは、2000通
くらい。日曜日に発送しているので、早い方は火曜日にお手元に届いていると思
います。荒天の中、手伝いに来ていただいた皆様ありがとうございました。
今回テントひろばから皆様へお送りしたものは、「脱原発テントといのちを守
る裁判」への協力のお願いと、国から請求されている使用料と裁判費用を賄うた
めのカンパのお願いなどになります。第一回目の公判5月23日まで約1カ月とな
り、テントひろばでも、裁判に向け急ピッチで準備を進めていますが、4月12日
(金)に行ったバリカー撤去の請願に続き、現在「明け渡し請求訴訟」の取り下
げを求める署名活動を行っており、署名が集まった段階で請願として提出する予
定でいます。今後の日程については、決まり次第、ブログ等で発信をして参りま
すので、皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。なお、日曜日に発送が終わ
らなかった分については、水曜日もしくは木曜日に発送する予定です。
発送作業が終わって自宅に一度戻り、食事を済ませてから、泊まり当番のため
21時過ぎに再びテントに戻ると、ちょうど第二テントで行われていた原発関連の
DVD観賞会が終わり、参加者の人達が帰るところだった。第一テントの中に入
ってもらい、11時過ぎくらいまで、TPPの問題や共感を集めるデモのやり方等
について、話合った。
この国の政治がまともに機能しない状況では、原発だけでなく、我々の生活に
関する諸問題を真面目に議論出来るテントひろばの様な場所は、貴重な存在だと
思う。今のような政治が続き、まともに報道が行われない状況が継続する限り、
これからもテントひろばの様な場所は、必要とされると強く思う。
┏┓
┗■3.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
| 今後のために報告します。脱原発運動の今後に少しでも役立てば
| ゆったりした検事の部屋で尋問を受ける
| 「竜雷太」に似た検事=山崎某と事務官
└──── 多辺田 政弘
検事に呼び出された時刻は、付き添いの署員が「お昼を取らせるべきか」と迷
い始めた十二時ちょっと前だった。通された検事の部屋はゆったりとした絨毯敷
きの部屋で、黒い背広を着た検事と事務官がそれぞれ大きめの机に向かって座っ
ていた。検事の名は確か山崎某と言った。中年の何かおっとりとした大柄な人物
で、その顔と姿を見た途端、どこか刑事ドラマで何度も見たような感じの男だな、
思った。すぐに名前を思い出せなかったが、役者の顔ははっきり浮かんだ。後で
男優の名前を思い出した。刑事ドラマによく出る「竜雷太」である。あまりに役
にぴったりな役者顔だったので危うく吹き出しそうになった。検事調取の間、手
錠は外されが、腰紐は座らされた椅子に結びつけられていた。
検事は警察から送られてきた調書に目を通しながらゆっくりと確認するように
尋問を始めた。一つだけ事実に反すると思われることが記載されていた。
それは、逮捕時の警察官の言い分(逮捕状況)で「被疑者が両手を前にして突
き飛ばした」という個所であった。これは四谷署での取り調べの時に、取り調べ
の刑事から示された「逮捕警官からの報告」の内容と同じだった。その時と同じ
ように、私は、「突き飛ばしたのではなく、デモ隊のほうに急いで加わろうとし
て制止に近寄って来た警官にぶつかってしまったのです。その時、私は倒れ取り
押さえられたので、私の記憶では警官が倒れたのは見ていません」というような
趣旨を述べた。検事は、多分警察から送られた調書のなかにそのこと(私の弁明)
も書いてあったのを見ていたようで、私の言い分も書き加えられた。検事調書に
書かれたことは、その都度読み上げられて確認しながら進んだ。
最後に私が警察の取り調べの時にも最後に付け加えた「馬鹿なことをしたと反
省しています」という一言もちゃんと書き加えられていた。私の言った意味は
「余計なドジを踏んで時間をロスし、皆を心配させたのは自分でも馬鹿なことだ
った」という意味だったが、そういう率直な反省をしたのも嘘ではない。もちろ
んそれは、警官の行為が正当だったと認めたという意味では全くない。逮捕した
若い警官の行動の妥当性は敢えて争わなかったのである。検事がワープロ(パソ
コン)で打ち上げた調書の文章を読み上げ、私にこれでよいかの確認を取り、読
みあげられた「簡潔な記載」は間違ってはいなかったので同意文書に指紋押捺を
した。
最後に、検事は、さり気なく「手続きとしては、形式的にですが裁判所と協議
の上、警察などへの報告・了承などが必要なので暫く待つように。また、釈放後、
もしかしたら警察や裁判から関連して呼び出しがあるかもしれませんが、その時
は出頭できますね」といった趣旨のことを述べた。私は、その意味がよくは分ら
ない部分も正直あったのですが、取りあえず「分りました」と答えた。「竜雷太」
検事が人を貶めるような人には見えなかったからである。
検事の聴取は十五分から二十分ほどで、十二時十分頃には終わったと思う。前
の控室に戻り、四谷署が用意した昼飯を取った。昼飯は定番の「食パン」三切れ、
パック詰めの「ジャムとマーガリン」、それに紙パック「ジュース」であった。
待ち時間の間、三人の四谷署員のうち私の横の警官を除く二人が交代でどこかに
食事に行った。その間、残りの四谷署員が、帰りの段取りを四谷署と取っていた。
検事判断(起訴・不起訴)の結果を待ってから湾岸署に護送するような段取り
になったようだった。何度かもどかしそうに地検の事務局に「結果が出たかどう
か」連絡を取り合っていた。(つづく)
2013年4月24日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働・核燃サイクル・プルトニューム―――新聞・雑誌から5つ
◆再稼働 なお反対多数 全国1200人調査
(4月24日 東京新聞より抜粋)
◆原発再稼働「秋にも」 経産省
(4月24日 朝日新聞より抜粋)
◆核燃サイクル もはや机上の空論だ
(4月22日 朝日新聞社説より抜粋)
◆米、強い懸念伝達 日本のプルトニウム抽出 「国際評価に大きな傷」
(4月23日 東京新聞より抜粋)
◆CO2抑制技術を世界に 私説 論説室から
(4月24日 東京新聞より抜粋)
★2.テント日誌4/21(日)―経産省前テントひろば 589日目―
「脱原発テントといのちを守る裁判」への協力のお願いを発送しました
(Toku-san)
★3.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
今後のために報告します。
脱原発運動の今後に少しでも役立てば(連載その7)
ゆったりした検事の部屋で尋問を受ける
「竜雷太」に似た検事=山崎某と事務官 多辺田 政弘
━━━━━━━
※4/26(金)第52回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:4月26日(金)18:00から20:00 第52回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、16:00、たん
ぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。17:20に1~5班にわかれて
官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
┏┓
┗■1.再稼働・核燃サイクル・プルトニューム―――新聞・雑誌から5つ
└────
◆再稼働 なお反対多数 全国1200人調査
「非常に危険」も5割 福島事故から2年
全国の1200人を対象にした民間団体「安全・安心研究センター」(東京都渋谷区)
の意識調査で、圧倒的に多くの人が「原発は社会にとって危険」と考えていると
いう結果が出た。原発への危機意識は東京電力福島第一原発事故後に高まり、事
故から2年以上経過しても高止まりしている。センターの広瀬弘忠代表は「多く
の人がいつ原子力災害が起こるか、不安に感じている」と指摘する。 (中略)
13年3月の調査は、原子力規制委員会が安全と認めた原発の再稼働の賛否を初
めて尋ねた。「大いに賛成」は5・3パーセント、「おおむね賛成」40・3パーセ
ント、「おおむね反対」33・2パーセント、「全く反対」20・6パーセントで、反
対が賛成を上回った。
民主党政権時代の11年12月に収束宣言が出された福島第一原発の現状について、
収束していないと考えている人は93・6パーセントに及んだ。今後、各地の原発
が再稼働した時に福島第一原発と同程度の事故が起こる可能性について「起こる」
とした人は22・9パーセント、「たぶん起こる」は56・8パーセントで、「起こら
ない」「たぶん起こらない」を合わせた19・4パーセントを大きく上回った。(後
略) (4月24日 東京新聞より抜粋)
◆原発再稼働「秋にも」 経産省
茂木敏充経済産業相は23日のBSジャパンの番組で、原発の再稼働が早ければ
いつかと問われ、「今年の秋ですかね」と答えた。安倍内閣の閣僚が再稼働の時
期に踏み込んだのは初めて。
再稼働は原子力規制委員会が政府から独立した立場で判断することになってい
るが、今後の判断に影響を与えるおそれもある。(中略)
茂木氏の発言は安倍内閣で早期の再稼働を目指す動きが強まっていることを示
している。 (4月24日 朝日新聞より抜粋)
◆核燃サイクル もはや机上の空論だ
青森県六カ所村で日本原燃が試験運転している核燃料再処理工場の操業に、原
子力規制委員会が「待った」をかけた。(中略)
原発関連施設の安全規制を徹底的に見直しているいま、当然の判断だ。ただし、
新基準に適合するかどうかより、本質的な問題がある。直視すべきは、核燃料サ
イクル事業自体がすでに破綻状態にあることだ。
このまま工場を動かせば、使うあてのないプルトニウムが増える。(中略)
核燃サイクル事業は、使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、何度も燃や
すことで「資源を有効活用できる」ことが、うたい文句だった。
だが、中核を占める高速増殖炉は原型炉「もんじゅ」で失敗が続き、実用化のめ
どすら立たない。現状では、ウランとプルトニウムとの混合(MOX)燃料を既存
の原子炉で使う「プルサーマル」しか使い道がない。(中略)
原燃は操業後、4~5年後には年間800トンの使用済み燃料を再処理する計画
でいる。これは国内原発のうち16~18基でプルサーマルを導入することが前提に
なっている。
だが、震災前でも地元の同意とりつけなどで難航し、4基しか実現しなかった。
うち1基は福島第一の3号機だ。今月、関西電力がフランスに再処理を委託して
いた高浜原発3号機用のMOX燃料を日本へ輸送すると発表したが、従来のプラ
ン通りの運転はできまい。目標達成はもはや机上の空論だ。(中略)
それでも政府や電力業界が事業の継続にこだわるのは、再処理の旗をおろせば使
用済み燃料が「廃棄物」となり、施設を受け入れてきた青森県との約束に反する
からだ。
使用済み燃料の中間貯蔵や、直接処分への道筋を早く描くべきだ。「つくった
から動かす」は無責任である。 (4月22日 朝日新聞社説より抜粋)
◆米、強い懸念伝達 日本のプルトニウム抽出 「国際評価に大きな傷」
原子力委員会の鈴木達治郎委員長代理は22日の会合で、日本の大半の原発停止
が長期化し、保有する大量のプルトニウムの消費見通しが立たないまま、青森県
六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場を稼働してプルトニウムを抽出することに
対し、複数の米国の政府高官や有識者から強い懸念を伝えられたと報告した。
鈴木氏は会合終了後、「これまでになかった厳しい反応。自民党が核燃料サイ
クル政策の堅持を打ち出したことや再処理工場の稼働計画が具体化していること
が要因ではないか」と述べた。(後略) (4月23日 東京新聞より抜粋)
◆CO2抑制技術を世界に 私説 論説室から
「二酸化炭素(CO2)の排出を抑える技術を世界にも広めたいのだが…」
石炭火力に携わる発電会社の幹部によると、今のところ、先進技術の海外移転は
極めて難しいという。
石炭は天然ガスの約2倍ものCO2をまき散らす。温暖化を加速させかねない
が、反面、100年を超える埋蔵量が世界で確認されており、1キロワット時の燃
料代が天然ガスの半分以下、4円という大きな利点もある。
石炭の泣きどころをいかに克服するか。電気の卸会社、JパワーがCO2を大
幅に抑え込む新たな技術開発に挑んでいる。蒸気タービンの圧力と温度を極限に
高める超々臨界圧という技術を商用化した。火力発電として、世界のの最高値45
パーセントの熱効率を実現ずみだ。
その上をいくのが石炭をガス化、燃焼させてガスタービンを回し、排熱で蒸気
タービンも回す石炭ガス化複合発電。実証試験が始まり、発電の際に生じる水素
ガスを使った燃料電池なども結合し、熱効率65パーセントを達成して天然ガス並
みのCO2排出量をめざすという。(後略)
(4月24日 東京新聞より抜粋)
┏┓
┗■2.テント日誌4/21(日)―経産省前テントひろば 589日目―
| 「脱原発テントといのちを守る裁判」への協力のお願いを発送しました
└──── (Toku-san)
この日は、午後1時から、テントに来て下さった皆さんへ「脱原発テントとい
のちを守る裁判」への協力をお願いする書類を発送する作業を日比谷図書館の研
修室で予定していた。朝の段階では、前日からの雨がまだ降りやまず、四月下旬
とは思えないくらい肌寒い天気だが、午後からは雨も上がるという。大量の発送
物の搬入、搬出があるので、何とかやんでもらいたい。
午後1時には、ベネズエラのメディアがテントへ取材に来るという事だったの
で、午前中は、自宅で、通訳をお願い出来る方を手配するために連絡をとってい
たが、テントのスタッフのFさんから、「雨が降っているので、今回の取材は中
止にする」と電話があったと連絡をいただいた。中南米のメディア取材は珍しか
ったので、いささか残念であるが、「雨が降ったから中止」というのは、さすが
ラテン系と言うべきか。現在、毎週金曜日の16時から放送しているあおぞら放送
も、英語の字幕を付けて、You TUBEにアップされているが、海外への情
報発信も重要である。これからも海外メディアへの対応を含め、積極的な情報発
信を心がけたい。
昼前には、雨は小降りになっていたが、風が強く、とても寒かったので、ほぼ
真冬仕様の暖かい格好をして、新橋に向かった。宅急便の業者に発送物を集荷に
来てもらう時間を17時前に指定していたので、作業時間があまり無く、また、時
間丁度でないと、日比谷図書館の研修室の鍵を借りられないために、短時間で段
取りよく作業をする必要があったが、Eさん、Tさんと発送する物品を車に積み
込む頃には、雨はほとんど上がっており、台車を使ってスムーズに運搬をする事
が出来た。日比谷図書館に運び込んでいる最中に、泊まり当番だったSさんとM
さんが来てくれ、皆で、部屋に物品を運び込むと、前日の会議に参加されていた
Tさん、Iさんもいらっしゃった。封入物と作業の段取りの確認をしてから、当
初は6名で作業を始めたが、途中でメーリングリストへ流した協力の要請に応じ
て、お手伝いに来て下さった方も加わっていただき、最終的には12人程度で書類
の封入と封緘作業を行った。約3時間の作業で、発送準備が出来たのは、2000通
くらい。日曜日に発送しているので、早い方は火曜日にお手元に届いていると思
います。荒天の中、手伝いに来ていただいた皆様ありがとうございました。
今回テントひろばから皆様へお送りしたものは、「脱原発テントといのちを守
る裁判」への協力のお願いと、国から請求されている使用料と裁判費用を賄うた
めのカンパのお願いなどになります。第一回目の公判5月23日まで約1カ月とな
り、テントひろばでも、裁判に向け急ピッチで準備を進めていますが、4月12日
(金)に行ったバリカー撤去の請願に続き、現在「明け渡し請求訴訟」の取り下
げを求める署名活動を行っており、署名が集まった段階で請願として提出する予
定でいます。今後の日程については、決まり次第、ブログ等で発信をして参りま
すので、皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。なお、日曜日に発送が終わ
らなかった分については、水曜日もしくは木曜日に発送する予定です。
発送作業が終わって自宅に一度戻り、食事を済ませてから、泊まり当番のため
21時過ぎに再びテントに戻ると、ちょうど第二テントで行われていた原発関連の
DVD観賞会が終わり、参加者の人達が帰るところだった。第一テントの中に入
ってもらい、11時過ぎくらいまで、TPPの問題や共感を集めるデモのやり方等
について、話合った。
この国の政治がまともに機能しない状況では、原発だけでなく、我々の生活に
関する諸問題を真面目に議論出来るテントひろばの様な場所は、貴重な存在だと
思う。今のような政治が続き、まともに報道が行われない状況が継続する限り、
これからもテントひろばの様な場所は、必要とされると強く思う。
┏┓
┗■3.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
| 今後のために報告します。脱原発運動の今後に少しでも役立てば
| ゆったりした検事の部屋で尋問を受ける
| 「竜雷太」に似た検事=山崎某と事務官
└──── 多辺田 政弘
検事に呼び出された時刻は、付き添いの署員が「お昼を取らせるべきか」と迷
い始めた十二時ちょっと前だった。通された検事の部屋はゆったりとした絨毯敷
きの部屋で、黒い背広を着た検事と事務官がそれぞれ大きめの机に向かって座っ
ていた。検事の名は確か山崎某と言った。中年の何かおっとりとした大柄な人物
で、その顔と姿を見た途端、どこか刑事ドラマで何度も見たような感じの男だな、
思った。すぐに名前を思い出せなかったが、役者の顔ははっきり浮かんだ。後で
男優の名前を思い出した。刑事ドラマによく出る「竜雷太」である。あまりに役
にぴったりな役者顔だったので危うく吹き出しそうになった。検事調取の間、手
錠は外されが、腰紐は座らされた椅子に結びつけられていた。
検事は警察から送られてきた調書に目を通しながらゆっくりと確認するように
尋問を始めた。一つだけ事実に反すると思われることが記載されていた。
それは、逮捕時の警察官の言い分(逮捕状況)で「被疑者が両手を前にして突
き飛ばした」という個所であった。これは四谷署での取り調べの時に、取り調べ
の刑事から示された「逮捕警官からの報告」の内容と同じだった。その時と同じ
ように、私は、「突き飛ばしたのではなく、デモ隊のほうに急いで加わろうとし
て制止に近寄って来た警官にぶつかってしまったのです。その時、私は倒れ取り
押さえられたので、私の記憶では警官が倒れたのは見ていません」というような
趣旨を述べた。検事は、多分警察から送られた調書のなかにそのこと(私の弁明)
も書いてあったのを見ていたようで、私の言い分も書き加えられた。検事調書に
書かれたことは、その都度読み上げられて確認しながら進んだ。
最後に私が警察の取り調べの時にも最後に付け加えた「馬鹿なことをしたと反
省しています」という一言もちゃんと書き加えられていた。私の言った意味は
「余計なドジを踏んで時間をロスし、皆を心配させたのは自分でも馬鹿なことだ
った」という意味だったが、そういう率直な反省をしたのも嘘ではない。もちろ
んそれは、警官の行為が正当だったと認めたという意味では全くない。逮捕した
若い警官の行動の妥当性は敢えて争わなかったのである。検事がワープロ(パソ
コン)で打ち上げた調書の文章を読み上げ、私にこれでよいかの確認を取り、読
みあげられた「簡潔な記載」は間違ってはいなかったので同意文書に指紋押捺を
した。
最後に、検事は、さり気なく「手続きとしては、形式的にですが裁判所と協議
の上、警察などへの報告・了承などが必要なので暫く待つように。また、釈放後、
もしかしたら警察や裁判から関連して呼び出しがあるかもしれませんが、その時
は出頭できますね」といった趣旨のことを述べた。私は、その意味がよくは分ら
ない部分も正直あったのですが、取りあえず「分りました」と答えた。「竜雷太」
検事が人を貶めるような人には見えなかったからである。
検事の聴取は十五分から二十分ほどで、十二時十分頃には終わったと思う。前
の控室に戻り、四谷署が用意した昼飯を取った。昼飯は定番の「食パン」三切れ、
パック詰めの「ジャムとマーガリン」、それに紙パック「ジュース」であった。
待ち時間の間、三人の四谷署員のうち私の横の警官を除く二人が交代でどこかに
食事に行った。その間、残りの四谷署員が、帰りの段取りを四谷署と取っていた。
検事判断(起訴・不起訴)の結果を待ってから湾岸署に護送するような段取り
になったようだった。何度かもどかしそうに地検の事務局に「結果が出たかどう
か」連絡を取り合っていた。(つづく)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1814】
2013年4月23日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働阻止ネットワーク-石川羽咋合宿に参加して (上)
30キロ圏は被害地元であると同時に拒否地元である
斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.金曜デモ 大飯原発止めて (4月20日東京新聞より抜粋)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
◆6/8『武藤類子さん講演会「福島はいま」』
主催 武藤類子さんを練馬に呼ぶ会
★4.新聞・雑誌より4つ
◆浜岡原発 再稼働反対の2市長再選 (4月23日日刊ゲンダイより)
◆貯水池水漏れ 6年で井戸地下水汚染
福島第一試算 東電対策またピンチ (4月20日東京新聞より抜粋)
◆「食の安心」なぜ奪う 政府新指針 放射能検査縮小へ
昨年度50ベクレル以下「対象外」 まだ2年…消費者困惑
(4月21日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆規制委に疑問の声 敦賀「活断層」結論足踏み 専門家意見一致4カ月
(4月21日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※4/27学習会にご参加を!
槌田ゼミ「徹底解析福島原発事故 第12回 福島原発の欠陥機器と業務上過失
~広島での物理学会の報告と併せて~」
日 時:4月27日(土)18時より
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.再稼働阻止ネットワーク-石川羽咋合宿に参加して (上)
| 30キロ圏は被害地元であると同時に拒否地元である
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
羽咋(はくい)合宿は、70名が参加し、一日目に集会、二日目に集会、志賀原発
と団結小屋の見学、志賀町内へのビラ配布という日程で行われた。
まずは、福島県郡山市の橋本あきさんの報告。「『福イチ事件』による放射能
汚染地域にいまだ多くの人が住んでいる。除染が行われてもずさんで、作業する
人も危機意識がない」と嘆いた。また、福島県南相馬市から避難した青田恵子さ
んの「拝啓東京電力様」という方言による詩を、近藤容人さんの依頼で朗読した。
「おめぇらのやっていることは ヒットラーと なんもかわんねぇ」、
福島に「オッカアと子と孫つれて住んでみたらよかっぺ。」、
「鼻血が どどうっと出て のどさ グリグリできっかもしにぇな」。
これは詩の一部であるが、全編、東電への辛辣な批判で埋め尽くされている。
橋本さんは「東京地検は今すぐ東電を強制捜査すべし」と述べた。金沢に避難し
ている浅田正文さんも、「原子力マフィア」の圧力で、検察はなかなか強制捜査
をしない、と批判した。
この後、各原発現地からの報告が続く。
泊原発現地から。「署名、請願、デモとやるべきことはやったが、この先どう
やってやれば良いのか、知恵を借りたい」と吐露。
東海第二原発現地から。新しい運動が出てきた一方で、村民意識の調査結果を
見ると、自民党が圧勝した選挙後には、原発を容認する人が増えて「厳しい状況
だ」と述べた。
柏崎刈羽原発現地(近藤容人さん)から。3月23日に行われた原子力防災訓練
を次のように批判した。第一に、爆発などの最悪の事態を想定していない。第二
に、隠ぺい体質の東電がタイムリーに避難の通報を行うとは考えられない。そも
そも震度6強の地震は、県全体がパニックになっており、避難完了の時刻や帰還
終了の時刻を出せるものではない。こんな文は絶対認めない、と語気を強めた。
福井の原発現地から。県の防災対策で質問状を提出すると「国に調整してもら
っている」とでたらめな回答がくると憤った。
原発推進側が、原子力防災訓練で、被害を矮小化しようと画策し、また国と県
でその責任を押し付けあう構図がみてとれる。
浜岡原発現地から。南海トラフの地震などが起これば、国道一号、東名高速、
新東名高速、東海道本線、東海道新幹線と5つの路線がダメになり、日本が分断
される。「逃げられるのか」ということを争点に闘っていく、と語った。
(上・下2回に分けて報告します)
☆「再稼働はこれで止める」-脱原発九州住民合宿が4月20日(土)から21日(日)、
九州鹿児島県内で開かれて、「再稼働阻止全国ネットワーク」から柳田ら4人が
参加した。その報告を次号で掲載予定。(柳田 真)
┏┓
┗■2.金曜デモ 大飯原発止めて
└────
脱原発を求める金曜日恒例の抗議活動が19日夜、東京・永田町の首相官邸前や
国会周辺で実施された。
国内で唯一運転中の関西電力大飯原発3,4号機(福井県おおい町)をめぐり、
同日、新規制基準に照らして安全性を確認する原子力規制委員会の初会合が開か
れたほか、16日には運転停止の仮処分を求めた住民らの申し立てを大阪地裁が却
下したばかり。
デモの参加者からは「国民を守れない司法はいらない」「地震の前に大飯をす
ぐ止めろ」との声が上がった。(4月20日東京新聞より抜粋)
┏┓
┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
└────
◆タイトル『武藤類子さん講演会「福島はいま」』
日 時 6月8日(土)午後 13:30開場 13:45開始
会 場 勤労福祉会館1階集会室
資料代 500円
主 催 武藤類子さんを練馬に呼ぶ会
連絡先 03(6760)9719 大島 E-mail nonukesnerima@gmail.com
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より4つ
└────
◆浜岡原発 再稼働反対の2市長再選
「ミニ統一地方選」となった21日は、各地で首長選ラッシュとなった。名古屋
市長選では現職の河村たかし氏(64)が3選を果たしたが、中部電力浜岡原発の30
キロ圏内にある静岡県の掛川と袋井の市長選では「原発再稼働反対」の2市長が
当選した。
掛川市長選では即日開票の結果、現職の松井三郎氏(66)が、元職の戸塚進也氏
(73)を破り、再選。松井氏は「安全が確認できるまでは再稼働を認めない」との
立場を明確にしていた。戸塚氏は「原発を全面否定しない」としていた。袋井市
長選でも再稼働反対の現職の原田英之氏(70)が当選。30キロ圏内での浜岡原発再
稼働反対の市長選は焼津、菊川市と合わせ4市になった。(4月23日日刊ゲンダイより)
◆貯水池水漏れ 6年で井戸地下水汚染
福島第一試算 東電対策またピンチ
東京電力福島第一原発の地下貯水池から漏れた汚染水が、地下水によって拡散
し、6年後には、原子炉建屋に流入する地下水を減らすために掘られた井戸を汚
染する可能性のあることが19日、日本原子力研究開発機構が原子力規制委員会の
検討会に提出した試算結果で分かった。(中略)
そればかりか、10年後には、原発前の海も井戸の水と同程度の汚染になる可能
性もあるという。(中略)
検討会では、専門家が「地下水をくみ上げても汚染されているなら(海へは)流
せない。土壌汚染が100年単位で続くなら、汚れた土壌を調べて取り除くべきだ」
と指摘。(後略) (4月20日東京新聞より抜粋)
◆「食の安心」なぜ奪う 政府新指針 放射能検査縮小へ
昨年度50ベクレル以下「対象外」 まだ2年…消費者困惑
福島第一原発事故の前と後で、最も変わった日常が食品選びだ。新鮮かどうか
より、汚染がないかで判断しなければならない。支えになる食品の放射性セシウ
ム検査の規模が、都県によっては縮小される可能性が出てきた。国が重点検査対
象の品目を大幅に削減したためだ。消費者には不安と困惑が広がっている。(中略)
「風評被害助長する」
福島、東京など「従来通り」 埼玉、群馬は「頻度減らす」
17都県では、新指針に基づいて13年度の検査計画をまとめる。政府の指針では、
重点品目については具体的な検査方法や頻度などが定められているが、そのほか
の品目は各都県の判断にまかされている。各都県はそれぞれどう判断したのか。(中略)
例えば茨城では、重点品目とされたのは水産物や野生キノコ、茶などで、野菜
や果実類は「対象外」。だが「検査は消費者の安心を担保するもの。減らすこと
はできない」と県産地振興課は話す。(中略)
「市場の不安が解消するまで検査は止められない」(秋田)という考えもある。
神奈川県農業振興課は「科学的な調査は最低もう1年の検査は欠かせない」と強
調。「事故直後より12年度の検出値は下がっているが、調べもしないで本年度も
下がるはずとは言えない。不検出が予想されても同じ検査を実施することが重要
だ」と話した。
一方、品目は維持するものの「検査頻度などを見直す」としたのは埼玉、群馬
など4県。(中略)
静岡も、産地ごとに3検体を調べていたお茶が重点品目ではなくなり、1検体
に減らす計画。そのため、検体数は7割ほどに縮小するという。
また「品目、検体数を当面は維持」とする岩手、宮城などの3県についても、
将来は縮小する可能性がある。(中略)
藤田さんと市民放射能測定所を運営する有機栽培農家の松岡尚孝さん(57)も
「放射性物質の落ち方は均一ではなくてまだら。畑の位置によってさえ違う。ま
だまだ分からないことの方が多いのに」と困惑する。(中略)
安倍晋三首相が施政方針演説で、風評被害防止を掲げたこととも無縁ではない
とみる。
「生産者に余計な検査はしなくてよいという無言の圧力を加えているような指
針。だが、風評被害を防ぐには、きめ細かい検査とデータの開示は欠かせない。
検査態勢の縮小こそが、風評被害を助長する」
(4月21日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆規制委に疑問の声 敦賀「活断層」結論足踏み 専門家意見一致4カ月
2号機直下に活断層あり-。原子力規制委員会から日本原子力発電敦賀原発
(福井県)の断層調査を頼まれた専門家チームが、意見の一致をみてから早4カ月
がたつ。24日に久々に評価会合が開かれるが、規制委は原電の反論を聴く場とし
て設定。報告書は決まりそうにない。チームの専門家からは、規制委の運営に疑
問の声が出始めている。(後略) (4月21日東京新聞より抜粋)
2013年4月23日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働阻止ネットワーク-石川羽咋合宿に参加して (上)
30キロ圏は被害地元であると同時に拒否地元である
斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.金曜デモ 大飯原発止めて (4月20日東京新聞より抜粋)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
◆6/8『武藤類子さん講演会「福島はいま」』
主催 武藤類子さんを練馬に呼ぶ会
★4.新聞・雑誌より4つ
◆浜岡原発 再稼働反対の2市長再選 (4月23日日刊ゲンダイより)
◆貯水池水漏れ 6年で井戸地下水汚染
福島第一試算 東電対策またピンチ (4月20日東京新聞より抜粋)
◆「食の安心」なぜ奪う 政府新指針 放射能検査縮小へ
昨年度50ベクレル以下「対象外」 まだ2年…消費者困惑
(4月21日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆規制委に疑問の声 敦賀「活断層」結論足踏み 専門家意見一致4カ月
(4月21日東京新聞より抜粋)
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※4/27学習会にご参加を!
槌田ゼミ「徹底解析福島原発事故 第12回 福島原発の欠陥機器と業務上過失
~広島での物理学会の報告と併せて~」
日 時:4月27日(土)18時より
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■1.再稼働阻止ネットワーク-石川羽咋合宿に参加して (上)
| 30キロ圏は被害地元であると同時に拒否地元である
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
羽咋(はくい)合宿は、70名が参加し、一日目に集会、二日目に集会、志賀原発
と団結小屋の見学、志賀町内へのビラ配布という日程で行われた。
まずは、福島県郡山市の橋本あきさんの報告。「『福イチ事件』による放射能
汚染地域にいまだ多くの人が住んでいる。除染が行われてもずさんで、作業する
人も危機意識がない」と嘆いた。また、福島県南相馬市から避難した青田恵子さ
んの「拝啓東京電力様」という方言による詩を、近藤容人さんの依頼で朗読した。
「おめぇらのやっていることは ヒットラーと なんもかわんねぇ」、
福島に「オッカアと子と孫つれて住んでみたらよかっぺ。」、
「鼻血が どどうっと出て のどさ グリグリできっかもしにぇな」。
これは詩の一部であるが、全編、東電への辛辣な批判で埋め尽くされている。
橋本さんは「東京地検は今すぐ東電を強制捜査すべし」と述べた。金沢に避難し
ている浅田正文さんも、「原子力マフィア」の圧力で、検察はなかなか強制捜査
をしない、と批判した。
この後、各原発現地からの報告が続く。
泊原発現地から。「署名、請願、デモとやるべきことはやったが、この先どう
やってやれば良いのか、知恵を借りたい」と吐露。
東海第二原発現地から。新しい運動が出てきた一方で、村民意識の調査結果を
見ると、自民党が圧勝した選挙後には、原発を容認する人が増えて「厳しい状況
だ」と述べた。
柏崎刈羽原発現地(近藤容人さん)から。3月23日に行われた原子力防災訓練
を次のように批判した。第一に、爆発などの最悪の事態を想定していない。第二
に、隠ぺい体質の東電がタイムリーに避難の通報を行うとは考えられない。そも
そも震度6強の地震は、県全体がパニックになっており、避難完了の時刻や帰還
終了の時刻を出せるものではない。こんな文は絶対認めない、と語気を強めた。
福井の原発現地から。県の防災対策で質問状を提出すると「国に調整してもら
っている」とでたらめな回答がくると憤った。
原発推進側が、原子力防災訓練で、被害を矮小化しようと画策し、また国と県
でその責任を押し付けあう構図がみてとれる。
浜岡原発現地から。南海トラフの地震などが起これば、国道一号、東名高速、
新東名高速、東海道本線、東海道新幹線と5つの路線がダメになり、日本が分断
される。「逃げられるのか」ということを争点に闘っていく、と語った。
(上・下2回に分けて報告します)
☆「再稼働はこれで止める」-脱原発九州住民合宿が4月20日(土)から21日(日)、
九州鹿児島県内で開かれて、「再稼働阻止全国ネットワーク」から柳田ら4人が
参加した。その報告を次号で掲載予定。(柳田 真)
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┗■2.金曜デモ 大飯原発止めて
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脱原発を求める金曜日恒例の抗議活動が19日夜、東京・永田町の首相官邸前や
国会周辺で実施された。
国内で唯一運転中の関西電力大飯原発3,4号機(福井県おおい町)をめぐり、
同日、新規制基準に照らして安全性を確認する原子力規制委員会の初会合が開か
れたほか、16日には運転停止の仮処分を求めた住民らの申し立てを大阪地裁が却
下したばかり。
デモの参加者からは「国民を守れない司法はいらない」「地震の前に大飯をす
ぐ止めろ」との声が上がった。(4月20日東京新聞より抜粋)
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┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
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◆タイトル『武藤類子さん講演会「福島はいま」』
日 時 6月8日(土)午後 13:30開場 13:45開始
会 場 勤労福祉会館1階集会室
資料代 500円
主 催 武藤類子さんを練馬に呼ぶ会
連絡先 03(6760)9719 大島 E-mail nonukesnerima@gmail.com
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┗■4.新聞・雑誌より4つ
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◆浜岡原発 再稼働反対の2市長再選
「ミニ統一地方選」となった21日は、各地で首長選ラッシュとなった。名古屋
市長選では現職の河村たかし氏(64)が3選を果たしたが、中部電力浜岡原発の30
キロ圏内にある静岡県の掛川と袋井の市長選では「原発再稼働反対」の2市長が
当選した。
掛川市長選では即日開票の結果、現職の松井三郎氏(66)が、元職の戸塚進也氏
(73)を破り、再選。松井氏は「安全が確認できるまでは再稼働を認めない」との
立場を明確にしていた。戸塚氏は「原発を全面否定しない」としていた。袋井市
長選でも再稼働反対の現職の原田英之氏(70)が当選。30キロ圏内での浜岡原発再
稼働反対の市長選は焼津、菊川市と合わせ4市になった。(4月23日日刊ゲンダイより)
◆貯水池水漏れ 6年で井戸地下水汚染
福島第一試算 東電対策またピンチ
東京電力福島第一原発の地下貯水池から漏れた汚染水が、地下水によって拡散
し、6年後には、原子炉建屋に流入する地下水を減らすために掘られた井戸を汚
染する可能性のあることが19日、日本原子力研究開発機構が原子力規制委員会の
検討会に提出した試算結果で分かった。(中略)
そればかりか、10年後には、原発前の海も井戸の水と同程度の汚染になる可能
性もあるという。(中略)
検討会では、専門家が「地下水をくみ上げても汚染されているなら(海へは)流
せない。土壌汚染が100年単位で続くなら、汚れた土壌を調べて取り除くべきだ」
と指摘。(後略) (4月20日東京新聞より抜粋)
◆「食の安心」なぜ奪う 政府新指針 放射能検査縮小へ
昨年度50ベクレル以下「対象外」 まだ2年…消費者困惑
福島第一原発事故の前と後で、最も変わった日常が食品選びだ。新鮮かどうか
より、汚染がないかで判断しなければならない。支えになる食品の放射性セシウ
ム検査の規模が、都県によっては縮小される可能性が出てきた。国が重点検査対
象の品目を大幅に削減したためだ。消費者には不安と困惑が広がっている。(中略)
「風評被害助長する」
福島、東京など「従来通り」 埼玉、群馬は「頻度減らす」
17都県では、新指針に基づいて13年度の検査計画をまとめる。政府の指針では、
重点品目については具体的な検査方法や頻度などが定められているが、そのほか
の品目は各都県の判断にまかされている。各都県はそれぞれどう判断したのか。(中略)
例えば茨城では、重点品目とされたのは水産物や野生キノコ、茶などで、野菜
や果実類は「対象外」。だが「検査は消費者の安心を担保するもの。減らすこと
はできない」と県産地振興課は話す。(中略)
「市場の不安が解消するまで検査は止められない」(秋田)という考えもある。
神奈川県農業振興課は「科学的な調査は最低もう1年の検査は欠かせない」と強
調。「事故直後より12年度の検出値は下がっているが、調べもしないで本年度も
下がるはずとは言えない。不検出が予想されても同じ検査を実施することが重要
だ」と話した。
一方、品目は維持するものの「検査頻度などを見直す」としたのは埼玉、群馬
など4県。(中略)
静岡も、産地ごとに3検体を調べていたお茶が重点品目ではなくなり、1検体
に減らす計画。そのため、検体数は7割ほどに縮小するという。
また「品目、検体数を当面は維持」とする岩手、宮城などの3県についても、
将来は縮小する可能性がある。(中略)
藤田さんと市民放射能測定所を運営する有機栽培農家の松岡尚孝さん(57)も
「放射性物質の落ち方は均一ではなくてまだら。畑の位置によってさえ違う。ま
だまだ分からないことの方が多いのに」と困惑する。(中略)
安倍晋三首相が施政方針演説で、風評被害防止を掲げたこととも無縁ではない
とみる。
「生産者に余計な検査はしなくてよいという無言の圧力を加えているような指
針。だが、風評被害を防ぐには、きめ細かい検査とデータの開示は欠かせない。
検査態勢の縮小こそが、風評被害を助長する」
(4月21日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆規制委に疑問の声 敦賀「活断層」結論足踏み 専門家意見一致4カ月
2号機直下に活断層あり-。原子力規制委員会から日本原子力発電敦賀原発
(福井県)の断層調査を頼まれた専門家チームが、意見の一致をみてから早4カ月
がたつ。24日に久々に評価会合が開かれるが、規制委は原電の反論を聴く場とし
て設定。報告書は決まりそうにない。チームの専門家からは、規制委の運営に疑
問の声が出始めている。(後略) (4月21日東京新聞より抜粋)