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たんぽぽ舎です。【TMM:No1828】
2013年5月7日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.5/31福島原発告訴団の緊急集会
   「なぜ、福島原発事故の責任は問われない?
   福島の叫びを聞いてください!」   福島原発告訴団
★2.5/5公開フォーラム「子どもたちの未来のために
   健康被害の未然防止と支援法の早期実施を求め1mSvを守ろう」に
   参加して思ったこと   冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆5/12原発はいりません!荒川区民大集会&デモ>
★4.新聞・雑誌より
  ◆反省なき原発輸出行脚 「政官業」タッグ復活
   「事故経験し安全技術向上」首相強弁 (5月4日東京新聞より抜粋)
★5.連休中のたんぽぽ舎、あれこれ…
   資料、紙の山と格闘。メーデー、憲法、金曜行動に出席し
   メールマガジン(地震と原発事故情報)も出せた 柳田 真(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
※5月8日(水)の槌田ゼミ(エントロピー入門)は、都合により6月に延期となり
ます。5月8日(水)は、槌田敦さん関係のDVDを上映します(無料)。
 時間は午後7時より、会場は「スペースたんぽぽ」です。ご了承ください。
━━━━━━━
※5月10日(金)2つの集会にご参加を!
 テントを守ろう! 17:00から18:00 経済産業省正門前
 金曜官邸前抗議行動 18:00から20:00 首相官邸前 国会正門前
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.5/31福島原発告訴団の緊急集会
 |  「なぜ、福島原発事故の責任は問われない?
 |  福島の叫びを聞いてください!」
 └──── 福島原発告訴団
 
日 時:2013年5月31日(金)13時30分~15時30分
場 所:東京・日比谷野外音楽堂
参加費:無料
◎発言 *福島からの叫び・リレートーク
            *全国からの叫び・リレートーク
            *弁護士から現状報告
16時~17時 東京地検前で「激励行動」
17時30分~18時 東電前「抗議行動」
主 催:福島原発告訴団
        〒963-4316 福島県田村市船引町芦沢字小倉140‐1
                    電話 080-5739-7279     メール info@1fkokuso.org
●カンパ送付先 郵便振替口座 02260‐9‐118751
  チラシのPDFは関東事務局のブログからダウンロードできます。
        http://dainiji-fukusimagenpatsu-kokusodan.blogspot.jp/
 
 
┏┓
┗■2.5/5公開フォーラム「子どもたちの未来のために
 |  健康被害の未然防止と支援法の早期実施を求め1mSvを守ろう」に
 |  参加して思ったこと
 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
 
 反原発のいろんな分野・場所のリーダーが一堂に会して意見を述べ合ったこと
は大きな意義があったと思います。
 市民科学者、学会会員、国会議員、医者、生協、福島からの避難者ネットワー
ク、地域の市民運動と、FOEジャパン、フクロウの会etc。
 崎山比早子さんはいつ聞いても常に現状をふまえた講演をされます。彼女は最
近出版されたヤブロコフ博士編集の本「調査報告 チェルノブイリ被害の全貌」
の翻訳アドバイザの一人であり、日本語版の序文を担当しています。いまの日本
の放射能被害の現状を「前代未聞の子供虐待だ」といいました。
 山田真医師(子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表)は
本当に正義感の強い医者です。「この国がこんなにひどい国だとは思わなかった」
といいました。
多くの人が同感だと言っていました。
 谷岡郁子さんの話をゆっくり聞いたのは初めてですが、頼りになる政治家と思
います。
「被災者支援法は成立させるために妥協した部分もあるが、成立させてよかった。
政権交代後には成立不可能だった。この法律は原子力推進勢力にとって、のど元
の骨だ」といいました。
 島薗進さん(宗教学、上智大教授元東京大教授)は3.11後多くの学者が深刻に
反省し、文科系では脱原発に向かう組織もできつつあるが、理科系の学者は頭が
固く彼らを変えていくのが今後の課題だ」といいました。
 吉田由布子さん(チェルノブイリ被害調査・救援女性ネットワーク)はチェル
ノブイリの被害実態の解明には、多くの市民・学者と国連の人権理事会等の人道
組織の協力もあった(国連には原子力推進組織でない組織もある)といいました。
 荒川朋子さん(那須野が原の放射能汚染を考える会)は那須地方も汚染の度合
いが福島に劣らず高いが、何の対策も行政は取ろうとしないと話されました。
 放射能から子供を守る関東ネットからはスライドによるプレゼンテーションが
ありました。
 福島から避難しているお母さんネットの二瓶和子さんもあいさつしました。
 柳原弁護士も武藤ルイ子さんも発言しました。柳原弁護士は「仙台高裁では悪
名高い裁判長であったが、福島の子どもたちは生命・身体・健康の重大なリスク
のなかで生活していると認めさせた、その意義を今後の運動に生かしていくこと
が重要だ」といった。
 疎開裁判の会の人たちも多く参加しました。いまや疎開裁判が多くの人に支援
されています。
 武藤類子さんは発言する予定はなく、スピーカーたちの話が聞きたくて参加し
たと言っていました。
 発言しませんでしたが東電株主訴訟原告代表の木村結さんも参加されました。
経産省前テント、東電前アクション、たんぽぽ舎も参加しました。
一人一人の発言時間が少なく、言い足りない人が多かったと思います。
 しかし、孤立した闘いをしてきた個人や地域の市民団体が多くの支援者を得た
こと、市民運動と市民科学者、政界、学会が協力体制をとろうと集まったことは
反原発陣営の戦闘態勢構築の一歩になったと思います。
 
 
┏┓
┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 
 
 ◆5/12原発はいりません!荒川区民大集会&デモ>
 
 東京の下町荒川は、保守的な色合いの濃い町です。そこで、ともかく「原発は
いらない!」の思いで暮らし、働くすべての人たちが集まって、「原発いらない!
」の声を響かせるイベントです。
 
日時:5月12日(日)荒川区役所前の荒川公園で集会、その後デモ
   午後1時~3時NPO福島県有機農業ネットワークの野菜販売
   午後1時30分~3時集会(福島からのアピール、1分間リレー発言など)
     午後3時~デモ(区役所~都電・地下鉄町屋駅先まで)
     小雨決行
主催は、脱原発オールあらかわアクション
      03-3806-6308  taidou@tcn-catv.ne.jp
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆反省なき原発輸出行脚 「政官業」タッグ復活
  「事故経験し安全技術向上」首相強弁
 
 3日までの中東訪問で安倍晋三首相は日本の原発を各国に売り込んだ。外遊に
は原発企業のトップらも同行。国内では東京電力福島第一原発事故の影響で16万
人が故郷に戻れず、脱原発を望む世論が強い。しかし、安倍政権は世論に背を向
けて、過去の自民党政権と同じ「政官業」による原発推進路線を海外で復活させた。
 首相は、トルコとアラブ首長国連邦(UAE)で、原発輸出に必要な原子力協定
の署名で合意した。福島の事故後、原子力協定の新規署名はトルコとUAEが初
めて。(中略)
 サウジアラビアでは首相自ら原子力協定締結を提案し、協議開始が決まった。
(中略)
 首相は昨年9月の自民党総裁で「代替エネルギーを確実にし、原発依存度を減
らしていく」と述べた。今では、原発再稼働を進める考えは示しても、原発依存
度の低減は口にしなくなった。   (5月4日東京新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■5.連休中のたんぽぽ舎、あれこれ…
 |  資料、紙の山と格闘。メーデー、憲法、金曜行動に出席し
 |  メールマガジン(地震と原発事故情報)も出せた
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
○ 5月の飛び石連休は、定例行事と、溜まった資料整理の2つで1週間があっ
という間に終わった。そのいくつかの感想です。
○  定例行事は1日(水)のメーデーと3日(金)の憲法集会プラス金曜官邸前行動
の3つ。そして4日(土)はスペースたんぽぽ(同じく定例)の講座企画運営会議。
その他の曜日は、ボランティアの人何名かでたんぽぽ舎のたまった資料や新聞切
抜きの分類・整理をした。【2日(木)、5日(日)、6日(月)】
○ メーデーは連合メーデー(4万人)、全労連メーデー(2.1万人)、全労協メ
ーデー(8000人)の3つ-いずれも主催者発表―
・5月1日の日比谷全労協メーデーに参加し、3つの挨拶(演説)をし、ちらし配
布(既報)をした。
・3日の憲法集会はビラ2000枚を配布し、夕方の金曜官邸前行動は1800枚のビラ
を配布。憲法記念日にちなんで、配ったビラも「憲法の保障する基本的人権を侵
害し続ける原発」、サブタイトルは「環境権、財産権などの権利を侵害し続けて
いる原発―福島県民の苦悩と生活苦」という内容(山崎久隆さんの文章)と、いつ
もの講座日程を載せたB5版4頁のものです。
○ その他の日は、ボランティア数人とワイワイ言いながら、溜まり続ける原発
関連資料、ビラ、新聞の切り抜きなどの大整理。段ボール箱の山を崩していく。
(半分以上棄てる)。作業の途中で中味を読みだすと、なかなか進まない。それで
もかなりの量が整理、整頓でき、一定の空間ができてスッキリして嬉しい。もう
あと1週間あれば、もっと整理、整頓できて嬉しいな、と思いつつ連休は終わる。
○ 地震と原発事故情報(メルマガ)も出せた。休日続きで一斉発信できるメンバ
ーが限られていて、出せるかな?と心配していたが、幸いKさん、Iさんや新聞
記事を抜粋してベタ打ちしてくれるOさん、Mさんもやりくりして来てくれて発
信(6000通)できた、感謝!
○ メルマガでお願いしたカンパの郵便振込がかなり届いています。このカンパ
は「励み」となると同時に、「皆さんのご期待に反しないように頑張ろう」とい
う良い意味でのプレッシャーも感じました。本当にありがとうございます!
○ いつもは時間に追われる諸作業だが、さすが日程のある連休中はユッタリし
て、ボランティアの人たちといろいろお喋りもできて、余裕ある時間。そのせい
か、身体も休まった感じでした。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1827】
2013年5月6日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.5月10日から6月2日までの学習会・講演会・デモ等のご案内-参加歓迎
★2.福島第一原発事故の収束宣言を撤回せよ-反原連が首相へ要請文
   自民党福島県連も収束宣言撤回をすでに要請した
                      首都圏反原発連合
★3.新聞・雑誌より
    ◆都の320施設の使用電力 東電以外から供給へ
                           (5月3日朝日新聞より抜粋)
    ◆株主総会 9電力今年も一斉開催  来月26日 脱原発派分散狙う?
                                                           (5月3日東京新聞より抜粋)
      ◆大飯原発、新基準と溝 規制委の審査始動
                                                           (5月3日朝日新聞より抜粋)
★4.テント日誌 特別版(5月4日)案内です
   新規制基準の基準地震動に着目した意見・パブコメを出そう
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.5月10日から6月2日までの学習会・講演会・
 |  デモ等のご案内-参加歓迎  会場は「スペースたんぽぽ」ほか
 └──── 
 
5/10(金)18:00~20:00第54回首相官邸前抗議行動
 『大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議 今年こそ原発ゼロに!』
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
 ※5/17,24も開催します。5/31はお休み。
 
5/11(土)学習会13:30開場 14:00~16:30 参加費:800円
 『長期低線量内部被曝のリスク評価の在り方―生命現象の基礎「あご・ほっぺ
理論」に基づく』
講 師:生井兵治さん
 
5/22(水)学習会18:30開場 19:00開会 参加費:800円
 『上関原発と漁業権・海はだれのものか・たとえ漁協総会が決めても、漁民が
同意しなければ大丈夫』
講 師:熊本一規さん
 
5/22(水)18:30から19:00くらいまで
   経済産業省別館前行動 (毎月第四水曜日に行っています)
 『再処理をやめて核燃料サイクルからの撤退を!
  大飯原発の即時停止! 原発再稼働反対!』
主催:再処理とめたい!首都圏市民のつどい
 
5/23(木)上映会 18:30開場 19:00開会
 『ワンコイン上映会「いのち~from FUKUSHIMA to our future~」』
 監督トークあり  ※お楽しみ上映、デモ映像あり 参加費:500円
 
5/25(土)報告会 13:00~16:30 参加費:500円
 『憲法と脱原発テント-経産省前テントひろばの「被告」ってどんな人?-
 正清太一さん(経産省前テントひろば共同代表)』
 
5/25(土)学習会 18:00開会  参加費:800円
    槌田ゼミ第13回『徹底解析福島原発事故 福島原発の欠陥機器と業務上過失
~福島原発2号機についての考察~』
講 師:槌田敦さん
 
5/29(水)学習会 18:30開場 19:00開会 参加費:800円
 『食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治癒が起きた
  最新・ウクライナの実践結果の報告』
講 師:小若順一さん
 
5/30(木)学習会18:30開場 19:00開会 参加費:800円
 『放射線被曝と生物への影響 被曝と向き合っていくために』
講 師:山崎久隆さん
 
6/2(日) 巨大アクション
◎反原発国会大包囲16:00~19:00国会議事堂周辺
 主催:首都圏反原発連合
◎さようなら原発集会12:30~芝公園23号地
 主催:「さようなら原発一千万人署名」市民の会
◎原発ゼロをめざす中央集会11:00~明治公園
 主催:原発をなくす全国連絡会
 
※学習会・講演会などの会場は、特に指定のない限り、「スペースたんぽぽ」
 ダイナミックビル4Fです。
 
 
┏┓
┗■2.福島第一原発事故の収束宣言を撤回せよ-反原連が首相へ要請文
 |  自民党福島県連も収束宣言撤回をすでに要請した
 └──── 首都圏反原発連合
 
安倍晋三内閣総理大臣殿
 
【要請項目】
福島第一原発事故の収束宣言を正式に撤回し現状を正確に公示すること、
事態の収拾に全力をつくすよう要請します
 
【要請趣旨】
 2011年12月16日、民主党前政権は福島第一原発事故の「収束宣言」を発表しま
した。
 収束宣言は、「原発事故はもう終わったこと」という事実を歪めたメッセージ
を全国に発信して、事故の風化を加速させました。避難している方は未だ故郷に
戻れず、全面賠償や健康管理がないがしろにされ、原発の再稼働と輸出が促進さ
れました。収束宣言から一年半が経過しましたが、一向に事態は好転していません。
 諸外国の過去の放射能汚染例では年間20mSvなどという高い水準の被曝を許容
した例は見当たらず、国民の被ばく低減に政府が充分な措置をとっているとはと
ても言えません。
 3月18日には電源喪失に陥り再び放射性物質の放出が悪化する危険に直面しま
した。4月に入っても地下貯水槽からの汚染水の漏洩も見つかり、危機的状況で
あることが明らかになっています。今も福島第一原発における放射性物質大量放
出の危険と背中合わせの国民生活が続いていま す。そして世界中が深い関心を
持って事態を注視しているでしょう。このまま東京電力にまかせていては事故は
収束できません。
 首相自ら、3月13日の衆議院予算委員会で「収束といえる状況にない。」と述
べたように、実際に福島第一原発事故は収束とは程遠い状況です。そして、現在、
とても収束に向けて最善が尽くされているとは言いがたい状況が続いています。
 先日、自由民主党福島県支部連合会が茂木経済産業大臣と自民党本部に対し、
「収束宣言」を安倍内閣として撤回するように要請しています。
 私たちもまた、正式に政府声明や記者会見で「収束宣言」を撤回し、国民に福
島第一原発の現状を正しく伝えること、事故の収拾に政府の全力を投入すること、
被害者の救済に全力を尽くすことを強く要請します。また、この非常事態を収束
するために体を張っている作業者の方に対する保護に万全を尽くすことを要請し
ます。          2013年5月2日 首都圏反原発連合 080-3570-5403
                     press@coalitionagainstnukes.jp
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆都の320施設の使用電力  東電以外から供給へ
 
 東京都は2日、都立高校や都税事務所など約320施設の電力契約を、東京電力
以外の新電力へ今年度中に切り替えると発表した。新電力の育成をはかるととも
に、電気料金の削減も見込んでいる。(中略)
 これまで都は、30施設で計4万キロワット分を新電力と契約している。今年度
の契約変更で、新電力からの供給は計10万キロワットになる。この30施設でみる
と、東電との契約と比べて電気料金が計約1億円削減できるという。
(5月3日朝日新聞より抜粋)
 
 
 ◆株主総会 9電力今年も一斉開催
   来月26日 脱原発派分散狙う?
 
 原発を持たない沖縄電力を除く大手電力9社が、今年の株主総会を6月26日に
一斉に開くことが2日分かった。9社は2012年も総会を同時開催していた。11年
までは日程が分かれていることが多く、2年連続の一斉開催は異例だ。
 今年も日程が集中したことで、脱原発派の株主らは掛け持ちでの出席が難しく
なる。電力会社は一斉開催を偶然と強調するが、株主からは不満の声も出そうだ。
(中略)
 電力会社の総会は、11年3月の東電福島第一原発事故後に注目が高まった。11、
12年は多くの株主が詰め掛け、脱原発や情報開示を求める株主提案が相次いだ。
 (5月3日東京新聞より抜粋)
 
 
 ◆大飯原発、新基準と溝 規制委の審査始動
 
 関西電力大飯原発3,4号機(福井県)が新しい規制基準案を満たしているかど
うか、原子力規制委員会の確認作業が2日、本格的に始まった。関電は自信を見
せるが、だれが見ても対応できているかと言うと、心もとない点も目に付く。規
制委にとっては、原発再稼働の是非を厳しく確認していけるかの試金石となる。
(中略)
 まずは、設置が義務付づけられている、大事故時に現地対策本部となる緊急時
対策所。大飯原発では、免震重要棟を2015年度前半までに完成させる予定だが、
それまでの間は3,4号機の中央制御室横にある会議室を代わりに使うと説明し
ている。規制委は、同等の機能を確保できればよしとする方針だが、先月19日の
関電の報告後、更田豊志委員は「3,4号機に事故が起きた場合は利用が困難」
と難色を示した。
 地震については、各原発ごとの最大の揺れである「基準地震動」を想定し、施
設が耐えられるかを調べる。関電は、原発沖にある2つの活断層と、原発東側の
陸地にある「熊川断層」は連動しないと想定。大飯原発の基準地震動を700ガル
とし、これまでの主張を変えていない。
 しかし、これら3つの活断層は、専門家から連動の可能性を示す地下構造が指
摘されており、規制委の島崎邦彦・委員長代理は「3連動を前提とした計算をし
ていただきたい」と強く求めている。(後略) (5月3日朝日新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.テント日誌 特別版(5月4日)案内です
 |  新規制基準の基準地震動に着目した意見・パブコメを出そう
 └──── 
 
「再稼働阻止全国ネットワーク」からの案内です。
今、原子力規制委員会が2つの重要なパブコメを実施中です。
○原子力災害対策指針 締切は5月9日(木)
  上記については、4月30日発信の【TMM:No1821】★4に掲載済み
○新規制基準 締切は5月10日(金)
 
 規制委は災害対策指針を確定して原発立地・周辺に押しつけるとともに、7月
18日に新規制基準を施行して新たに原発を再稼働させようとしています。これに
対して全国からNOを訴えることが非常に大事だと思います。私たち「再稼働阻
止全国ネットワーク」からパブリックコメントを出そうと呼びかけるメールを以
前(災害対策指針4/27午後、新規制基準4/30朝)に送りました。ウェブにも掲載
しています。 http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/
 更に、今回は規制基準の基準地震動に着目した意見を作成し、添付ファイルと
テキストを添えました。一方、「原子力規制を監視する市民の会」では早くから
パブコメを出そうと呼びかけをし、<5年猶予撤回、大飯原発適用除外反対、事
故収束を優先させて>と訴えています。http://kiseikanshishimin.jimdo.com/
これらをご参考に、
◆原子力防災指針については、こんな計画や訓練はやっていられない、現地・周
辺も悲鳴を上げている
◆原子力規制基準については、フクイチ収束に専念せよ、地震列島日本に原発は
危険という観点から、短い意見でも結構ですから、連休を含めた数日中にパブコ
メを出していただきたいと思います。
原子力規制委員会ウェブでの意見提出は数分でできます。是非どうぞ。
 
(基準地震動に着目した意見例)
新規制基準にNO!  基準地震動を2倍に!
  ―パブコメで規制委を糾弾しよう―
              2013年5月2日(案)再稼働阻止全国ネットワーク
         TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(たんぽぽ舎気付)
       〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
info@saikadososhinet.sakura.ne.jp http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/
 
 原子力規制委員会・規制庁が今実施しているパブコメに対して、基準地震動だ
けに着目した意見案を作成してみました。
 資料の多くは地震学者島村英紀さんのHPからです。また、4月30日毎日新聞
夕刊の記事も参考になります。
 
◆原発は活断層だけを警戒していればいいのだろうか
     -----原子力規制委員会の断層調査への疑問
   http://shima3.fc2web.com/201302choushuusinbun.htm
◆特集ワイド:原発新規制基準は安全守れるか 地震・津波想定は裁量次第
毎日新聞 2013 年04 月30 日 東京夕刊
   http://mainichi.jp/feature/news/20130430dde012040013000c.html
<原子力規制委員会・規制庁が原発の新規制基準案をまとめた。5月10日まで
意見を公募し、施行は7月だ。だが、この案は審査する側、される側の解釈次第
で地震・津波対策を甘くできる。「新基準だが旧態依然」になる心配がありそう
だ。> 意見提出のご参考にどうぞ。
【パブコメ募集案内】
「原子力規制委員会設置法の一部の施行に伴う関係規則の整備等に関する規則
(案)等」に対するご意見募集について
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_03.html
・インタネットで意見提出する場合は次です。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198251601&Mode=0
 入力できる文字数は2000文字以内です。
・意見提出用紙など
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_03/130410-06.pdf
住所:〒106-8450 東京都港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル
           原子力規制庁技術基盤課 パブコメ担当宛て
                    FAX:03-5114-2178
 
基準地震動について【文書(1)、(17)他】
 
 新規制基準の基準地震動の策定において十分な改善が見られない。各原発は、
地震動の基準の加速度を想定し、この「最大の」加速度に耐えうることを求めて
いる。しかしながら、地震列島日本では、福島原発事故と同様に、いつ予想外の
大きな加速度の地震が起きて、原発事故を起こすか分からない。基準地震動の最
大加速度を数倍に増やして評価するべきである。以下にその理由を述る。
(1) 近年、基準加速度をはるかに超える地震が観測されている
2004年に起きた新潟県中越地震では2516ガル、2008年の岩手・宮城
内陸地震では岩手県一関市厳美町祭畤で4022ガルを記録した。また新潟県の
柏崎刈羽原発が2007年の中越沖地震で停止してしまったときは、構内にある
地震計が記録した加速度は1500ガルにも達していた。
(2)活断層だけが地震を起こす訳ではない
2000年の鳥取県西部地震、04年の新潟県中越地震、05年の福岡県西方沖
地震、同じく05年の首都圏を直下型地震として襲った千葉県北西部の地震、0
7年の能登半島地震、08年の岩手・宮城内陸地震、11年の東北地方太平洋沖
地震(東日本大震災)などは、すべて活断層として政府がマークしていなかった
ところで起きた。
(3) 新基準では地下構造の把握を指示しているだけで基準地震動に改善が見
られない。新規制基準では、3次元地下構造の把握を指示しているだけで、基準
地震動については「最新の科学的・技術的知見を踏まえて、その妥当性を十分確
認する」と指示しているがこれでは不十分である。また、4月30日に規制庁安
全規制管理官(PWR・新型炉担当)付が、基準地震動について、事業者が策定
する、新規制基準が以前より大きくなるか小さくなるかはやってみないと分から
ない、と話した。
(4)「大飯発電所3・4号機の現状に関する評価会合」でも改善が見られない
本年4月19日に実施された標記会合でも、規制庁が出した「地震・津波等関係
の主要な論点」の中でも「2.地震動評価(地下構造の把握)」があるだけで基
準地震動とその最大加速度についての記述が無い。また、関西電力が提出した資
料でも基準地震動については次の記載があるのみで、最大加速度についての記述
が見られない。
一基準地震動の策定について
 「敷地ごとに震源を特定して策定する地震動」および「震源を特定せず策定す
る地震動」を、解放基盤表面における水平方向および鉛直方向の地震動としてそ
れぞれ作成し、その結果に基づき基準地震動を策定している。
 基準地震動の策定に当たっては、その時点での最新の科学的・技術的知見を反
映しているが、その後も現在までに得られた各種知見を踏まえて、その妥当性を
確忍している。
 
◆日本列島では海溝型地震がいつでも起こりうる。日本付近には、近い将来の発
生が指摘されている駿河トラフ、東南海・南海沖の南海トラフ、根室沖の千島海
溝などでも発生する。
◆日本の陸上に約2000個の活断層が知られているにもかかわらず、政府が調
査しているのは「都市部に近く、地震が起きたときの影響が大きいと予想される」
約100個の活断層だけである。
◆今年に入っても日本列島では地震が頻発している。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1826】
2013年5月4日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.憲法の保証する基本的人権を侵害し続ける原発
   環境権、財産権などの権利を侵害し続けている原発
    -福島県民の苦悩と生活苦
   改憲論の先にあるものはいったい何か-日本に未来なし
                  山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.浜岡原発ツアーに参加して(連載・下)
   中電は現代のドン・キホーテか?!
   被害は静岡県全滅、東西分断、東京・名古屋も深刻
     吉田 隆(脱原発イロハネット発行者)(メールマガジン読者)
★3.あおぞら放送 テントひろばから~5/3のメニュー
  ・「反原発で行こう」山城保男さん(横須賀市議会議員)
  ・「福島から世界へ」佐藤幸子さん
  ・「国内外の原発事情」・「テントひろば通りすがり」
                    経産省前テントひろば
★4.新聞・雑誌より3つ
  ◆活断層連動 考慮せず 大飯原発 関電、要請に応じず
               (5月1日 茨城新聞より抜粋)
  ◆富士山噴火 関西M8地震がやってくる
   日本列島が揺れている 河口湖・琵琶湖 相次ぐ異常
               (5月1日 日刊ゲンダイより抜粋)
  ◆なし崩し原発輸出 原子力協定 今日 トルコとも署名
               (5月3日 東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※柏崎刈羽原発ノーのツアー あと6名募集
 再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎気付)の5月18日(土)~
 19日(日)の柏崎刈羽原発ノーツアーは、バス2台・定員(80名)に対し
 74名になり、あと6名の募集です(先着順)。
 このバス2台の他に、乗用車、ワゴン車の参加が福島県、青森県等々
 から20名になり、全体として100名になる予定。東電柏崎刈羽原発の
 再稼働に反対する「先制的行動」めざす5月18日(土)~19日(日)連帯
 ツアーに参加しよう。
 ◆申込み-たんぽぽ舎内 ツアー担当
  FAX:03-3238-0797 TEL:03-3238-9035
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┗■1.憲法の保証する基本的人権を侵害し続ける原発
 |  環境権、財産権などの権利を侵害し続けている原発
 |   -福島県民の苦悩と生活苦
 |  改憲論の先にあるものはいったい何か-日本に未来なし
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 今年の5月3日は「異様な雰囲気」の中で迎えることになった。
 次に何が始まるのか、とても危険な空気が漂っている。
 
 沖縄と憲法
 
 4月28日に政府主催で行われた「主権回復の日記念式典」。1952年
のサンフランシスコ講和条約が発効したことを「記念」したというが、この
条約で沖縄は日本から切り離され米国の信託統治領となった。日米安保条約
が成立し、日本は「主権を承認」されたものの、その相手国は米英など一部
であり、中国や韓国やソ連は入っていない。その後、個別に基本協定、共同
声明などで戦争状態を終わらせるまで、各国とは「戦争状態」であった。
戦争が終わる「終戦の日」はいくつもあったのだ。
 沖縄については、72年、日本への返還まで米国の占領は続いた。
 少数を犠牲にして多数が幸福を追求する。戦後のきっかけはサンフランシ
スコ講和条約であり、その後の沖縄密約であり、「核抜き本土並」などは真
っ赤なウソで核兵器や化学兵器が長期間配備され、または配備が可能という
密約が結ばれ、沖縄本島の主要部分を基地により占領され、いままたオスプ
レイを配備するも辺野古に基地を作るも沖縄の人々を飛び越え、中央政府と
米国が勝手に決めて押しつける。
 「主権回復」と言い放って式典まで開く現政権は、憲法を踏みにじり、
無視し続けることで「実質改憲」をしている。
 
 福島と憲法
 
 福島原発震災で起きていることも、構造は全く同じだ。
 福島県はとうに「福島第二原発廃炉」を決議し、住民のほとんども「廃炉
は当然」としている。しかし未だに福島第二原発は「存続」し続けている。
 一方で福島を始めとした被災者への賠償金は、遅々として支払われず、
生活再建どころか日々の暮らしにも困る人々が大勢いる。仮設住宅での孤独
死など、地域社会が解体された後に、人々は助け合って暮らす術さえ奪われて
いる。原発震災関連死とされている人々は2年間で約800人になるという。
 憲法第22条「居住権」を一方的に奪われ、憲法第13条「生命、自由お
よび幸福追求に対する国民の権利」は侵害されっぱなし。憲法第25条の
「健康な生活を営む権利」を侵害した当事者である東電は、その役員達には
何不自由の無い生活が保障されているのに、被災した人々は2年以上も放置
されている。
 憲法の保証する基本的人権を侵害し続ける原発の存在が、さらに環境権、
財産権などの多面にわたる権利を侵害し続けていることは、誰の目にも明ら
かであろう。
 そしてそれを「補償」することは、実質的に不可能であることも誰の目に
も明らかだ。
 放射能で汚染された環境を元に戻すには、膨大な時間だけが唯一の方法で
あり、それ以外に実行される方法はいずれも「多少は緩和できる程度」つま
り本質的には「気休め」でしかない。賠償を得ても、それは過去の一部の逸
失利益に対する賠償であり、失われた利益全部、あるいは将来にわたる補償
になど、なりようが無い。
 
 少数を切り捨てる
 
 改憲論者の多くは大多数の利益を追求するには少数を犠牲にしてもかまわ
ないとする立場の者が多い。
 沖縄も福島も、あるいは日本全国の核関連施設立地点はおおむね「少数者」
であろう。
 そこに矛盾を押しつけ、結果、一体誰が「最大幸福」と屋良を追求してい
るのであろう。そこにこそ、憲法違反の状況が集中的に出現していることは、
数多くの訴訟や異議申し立ての運動から、明らかにされてきた。
 このうえさらに、例えば原発再開、あるいはTPP参加へと、さらに少数
に矛盾を押しつけて突き進むためには、憲法が邪魔なのだ。
 基本的人権や平和主義を、建前ですら失えば、もはや数十年先、この国に
は未来はなくなっている。
 
 
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┗■2.浜岡原発ツアーに参加して(連載・下)
 |  中電は現代のドン・キホーテか?!
 |  被害は静岡県全滅、東西分断、東京・名古屋も深刻
 └──── 吉田 隆(脱原発イロハネット発行者)(メールマガジン読者)
 
▲浜岡原子力館のトリック宣伝
 広くて緑いっぱいの敷地に60mの展望タワーを設け、子供から大人まで楽
しめるようにしている。日曜日とあってか見学者も少なくなかった。ただ、
パンフや展示物にひどいものがあり、気になった。一つだけ記しておきたい。
 
 「浜岡原発はどんな地震がきても大丈夫ですか?」と題する大パネルを掲
出し、「懸念されるいかなる地震にも十分な耐震性を持っています」と書く。
その近くには、模型つきのパネルに「原子力発電所の鉄筋コンクリートと普
通の建物の鉄筋コンクリートの違いをごらんください」と記し、原子力建屋
と同高さの15階建マンションを図示。そして、原子力建屋の壁厚は2m、
鉄筋は4cm、片やマンションの方は壁厚20cm、鉄筋は13mmと記す。
ご丁寧に実物大の断面模型が置かれている。かく印象深くさせたうえで
「将来考えられるいかなる地震が発生したとしても発電所の安全性が十分確
保できるよう建てられています」とまたも強調する。
 しかし、これは子供だましもいいところ。壁厚20cmで作れるマンション
は5階建てまでが基本。15階建ては、太い柱で鉄筋コンクリートか鉄骨構造で
ないと違反建築になる。柱の主鉄筋が13mmの高層マンションは日本中探し
てもない。原子力建屋の最大部の壁厚さとマンションの薄い壁を比較しても
何ら意味を持たない。こんなことは明々白々だが、中電はこのようなことも
平気でする。そこまでして住民を騙さない限り「安全」と言えないというこ
となのか。
 
▲取り返しのつかない重大被害
  中電は、1000ガル対応のため5000ケ所以上の補強をしてきた。その上、
防波堤だけでも1400億円をかけている。合計すれば莫大な金額となる。26日、
赤字は850億円と発表したが、何のことはない、原発再稼働のための補修工事
費はそれ以上だ。しかし、1000ガルは絶対ではなく、早晩崩れるであろう。
かくみると、大地震や津波の魔力に立ち向かう中電の姿は、風車と戦うかの
ドン・キホーテにそっくりだ。所詮勝てない闘いである。中電が地震や津波
のお化け、と戯れるのは好き勝手だが、新たな安全神話のもと再稼働すれば
最も被害を受けるのは国民である。
 50キロ圏に静岡も浜松も入る。東海道新幹線、東名高速、国道、東海道線
と日本の大動脈も20キロ圏に入る。名古屋も東京も遠くはない。ひとたび
重大事故に見舞われれば、フクシマの比ではない。
 にもかかわらず、中電は3~5号機の再稼働を狙い、さらに6号機の新設まで
計画している。
電力が余っていることは明白になっているのに、なお、原発の亡霊にしがみ
つくのか。
 片や、21日には、30キロ圏の市長選があり、掛川市と袋井市で再稼働を
認めないとする市長が当選した。焼津市、菊川市の市長らに続き周辺自治体
で抵抗が強まっている。
6月には県知事選もある。再稼働反対の力が結集することを期待したい。
 
 
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┗■3.あおぞら放送 テントひろばから~5/3のメニュー
 | ・「反原発で行こう」山城保男さん(横須賀市議会議員)
 | ・「福島から世界へ」佐藤幸子さん
 | ・「国内外の原発事情」・「テントひろば通りすがり」
 └──── 経産省前テントひろば
 
 ◆あおぞら放送 テントひろばから~
  毎週金曜日16:00より生中継放送
   http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
 
    5/3のメニュー
 
1.「反原発でいこう」(15分)
 横須賀市に停泊している原子力空母ジョージ・ワシントン。福島原発
 災害の前も後も問題になっています。地元横須賀で反原発自治体議員
 として活動する山城保男さんにお話をうかがいます。
2.「福島から世界へ」(20分)
 子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの佐藤幸子さんに、
 脱原発テントが裁判で訴えられたことで、今後どんな活動を考えて
 いるかお聞きします。
3.「国内外の原発事情」(15分)
 東京都内で、「放射能から避難したママネット」として活躍されている
 増子理香さんに、現在の放射能事情やママたちの不安についてお話して
 いただきます。
4.「テントひろば 通りすがり」(5分)
 テントに立ち寄った人たちに一言インタビュー。
 
 
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┗■4.新聞・雑誌より3つ
 └──── 
 
◆活断層連動 考慮せず 大飯原発 関電、要請に応じず
 
 国内で唯一稼働中の関西電力大飯原発3・4号機(福井県)の運転継続を
めぐり、原子力規制委員会が耐震安全上、評価するよう求めていた同原発
近くにある3つの活断層の連動について、関電は要請に応じず「連動を
考慮しない」との方針を規制委側に伝えていたことが30日分かった。
 規制委は3,4号機に対し、7月施行の新規制基準に適合するか事前
確認の作業を開始。安全上重大な問題がなければ、次の定期検査に入る
9月までの運転継続が認められる可能性がある。だが、規制委側は3活断
層の連動の評価は「必須」と考えており、関電の対応次第では運転継続が
不透明になりそうだ。
 3断層は同原発南東の陸側を走る「熊川断層」と、北西側の若狭湾内に
延びる「FO―A」断層、「FO―B断層」。(中略)
 熊川断層と、湾内2断層の間の地下の構造は詳しく分かっていないが、
関電は「3断層は連続せず、連動しない」と評価。一方規制委は連動する
ことを前提に、より厳しい耐震性の評価が必要としている。
(5月1日 茨城新聞より抜粋)
 
 
◆富士山噴火 関西M8地震がやってくる
 日本列島が揺れている 河口湖・琵琶湖 相次ぐ異常
 
 日本中の湖で異変が起きている-。 
富士5湖のひとつ河口湖は、先月、水位が大幅に低下して注目された。
いまだ水位は戻っておらず、湖水に浮かんでいた六角堂も地続きとなった
ままだ。
 いったい、なにが起こっているのか。元東大地震研准教授の佃為成氏は
こう解説する。
 「河口湖の水はどこにいったのか。あれだけの多量の水が蒸発したとは
考えにくく、地下に流れているとみていいでしょう。地下に通り道ができ
たということは、岩盤に力が加わり亀裂ができたのだと考えられます」
 河口湖の水位の低下だけでなく、富士山周辺では不気味な現象が続いて
いる。先月には、富士山山頂から北東5キロの滝沢林道(標高1800メートル
地点)で、長さ300メートルにわたる道路のひび割れが見つかった。
 しかも、富士山を囲むように、13日には兵庫・淡路島で震度6弱
(M6・3)、17日には三宅島で震度5強(M6・2)、宮城県沖で震度5弱
(M5・8)と相次ぐ大地震。(中略)
 
佃氏は「琵琶湖は、新潟から神戸にかけての『ひずみ集中帯』の上にある」
と警告している。
 「近畿地方の地盤をGPSを使って分析したところ、10年ほど前から
琵琶湖-京都-大阪-神戸-淡路島と続く地下で岩盤の動きが大きくなっ
ています。兵庫県川辺郡猪名川町や京都府亀岡市などで地下水の温度上昇
が観測されています。琵琶湖から淡路にかけて、100キロはある。これだけ
の広域で岩盤が動くとなると、M8級の地震を引き起こす可能性がある。
先日の淡路地震は規模が小さく、ストレスが解消されたとは考えにくい。
注意が必要です」 
 いよいよ日本列島の地下が活発化してきた。
(5月1日 日刊ゲンダイより抜粋)
 
 
◆なし崩し原発輸出 原子力協定 今日 トルコとも署名
 
【アブダビ】アラブ首長国連邦(UAE)を訪問中の安倍晋三首相は2日
午後(日本時間同日夜)、ムハンマド副大統領兼首相とドバイで会談し、
2人の立ち合いで、両政府は日本の原発や原発技術を輸出できるように
する原子力協定に署名した。東京電力福島第一原発事故後、新規に協定
に署名したのは初めて。原発事故の収束に見通しが立たず、原因も完全
に解明されていないにもかかわらず、なし崩し的に原発輸出を推進して
いる。(中略)
首相は3日にはトルコを訪問し、同国とも原発輸出を前提とした原子力
協定に署名する予定。(後略) (5月3日 東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1825】
2013年5月2日(木)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発のない沖縄電力は『黒字』
   水力発電の多い北陸電力もわずかながら『黒字』
   その他の電力8社は赤字。原因は原発にあり 原発の多い電力会社ほど赤字が多い
   燃料費が赤字の原因ではない、問題をすりかえるな!
                      柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.放射能を抜いた食事で、よく歩けるようになった子の動画
                小若順一(食品と暮らしの安全基金)
★3.浜岡原発ツアーに参加して(連載・中)
   中電は現代のドン・キホーテか?!
   被害は静岡県全滅、東西分断、東京・名古屋も深刻
      吉田 隆(脱原発イロハネット発行者)(メールマガジン読者)
★4.新聞・雑誌より
   ◆汚染水は「最新の危機」「東電は戦略欠如」 太平洋に流出懸念
                                               (5月1日東京新聞より)
★5.テント日誌4月28日(日)経産省前テントひろば596日目
   座り込みを強化し、規制委や廃炉対策推進会議を監視しよう
                                          (I.K)、(K.M)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原発のない沖縄電力は『黒字』
 |  水力発電の多い北陸電力もわずかながら『黒字』
 |  その他の電力8社は赤字。原因は原発にあり
 |  原発の多い電力会社ほど赤字が多い
 |  燃料費が赤字の原因ではない、問題をすりかえるな!
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
 5月1日の新聞は、電力8社が赤字決算と報じている。「原発依存度が業績を
左右」とも報じている。
 電力10社の内、原発のない沖縄電力のみ43億円の黒字。水力発電の多い北陸電
力も9800万円の黒字。他の電力8社は赤字。詳しい分析を近日号で紹介します。
 
 
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┗■2.放射能を抜いた食事で、よく歩けるようになった子の動画
 └──── 小若順一(食品と暮らしの安全基金)
 
 昨日、「放射能を多く含むキノコ、川魚を食べるのをやめたら、快方に。
 放射能の少ない肉、牛乳を無償提供された人々の反応」と「食品と暮らしの安
全」5月号(289号)を紹介しました。
 その症状が良くなった子の動画が、ネットで公開されました。
 放射線で出る人体影響は100ミリシーベルトからとされていました。
その50分の1で、子どもに肢体不自由の症状が出ていたことが、放射能を抜いた
食事を4ヵ月提供していたことで、実証されました。
 その記念すべき映像は、以下で見ることができます。
http://youtu.be/WLqHdfQGw50
http://tabemono.info/report/chernobyl.html
 
☆感想の送り先:食品と暮らしの安全基金  Eメール:mail@tabemono.info
 
なお、この報告会は5月29日(水)夜に、たんぽぽ舎4Fで行います。
 
  「食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治癒が起きた
   最新・ウクライナの実践結果の報告」
お 話:小若順一さん(食品と暮らしの安全基金)
日 時:5月29日(水) 18:30開場 19:00開会  参加費:800円
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 
 
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┗■3.浜岡原発ツアーに参加して(連載・中)
 |  中電は現代のドン・キホーテか?!
 |  被害は静岡県全滅、東西分断、東京・名古屋も深刻
 └──── 吉田 隆(脱原発イロハネット発行者)(メールマガジン読者)
 
 ▲冷却水確保の問題
 引き潮時に砂丘がさらわれるとか、海底のかく乱で取水塔は砂で埋められてし
まう恐れもある。浜は遠浅で、取水口下端はTP-6m、海底との差は2m余し
かない。
 東日本大地震で経験したように、地盤の上下水平変動も当然検討されなくては
ならない。
取水槽の水では、20分間の冷却しかできない。そこで、水タンクを増設したり、
近くの新野川の水を可搬式ポンプでくみ上げるという。配布の資料には満水の川
が描かれているが、現地の方は、ほとんど水が流れていないと教えてくれた。
 
 ▲巨大活断層上にある原発
 資料には、重要構造物は硬い岩盤の上に直接作られており、頑丈だとしている。
すぐ近くで開削の露出面を2ケ所見たが、柔らかい泥岩で手で容易に剥ぎ取り、
ぼろぼろになる代物。
しかも、断層や大きな割れも見られた。決して頑丈な一枚岩のようなものではない。
資料には「発電所敷地の下には『H断層系』と呼んでいる断層があります」と記
し、5本ほど図示している。そして「少なくとも8万年前以降は動いておらず、
活断層および活断層によってずれ動く破砕帯ではないことを確認しています」と
述べている。
 40万年が標準なのに、8万年で安心せよとはとんでもない。まして浜岡はプレ
ート型地震地帯の筆頭格である。震源域の真上に位置しており、巨大地震の活断
層上にあるのだ。
 
 ▲反省もなく つぎつぎ新たな安全神話
 資料では、東海・東南海・南海の3連動地震を考慮し、最大の揺れを800ガル
と算出したとし、さらに当社独自で約1000ガルまで耐えられるように裕度向上工
事をしたと自信ありげに記す。
(この値は政治的動機と言われている。「一審敗訴となると逆転ができなくなる
こともあるわけで、全電力のためにも敗けるわけにはいかないでしょう。裁判に
勝つために1000ガルにも耐え得る大規模な耐震補強をしているのです」と雑誌記
者に述べていた)
 わずか35年前の3号機申請時には最強地震力300ガル(限界450)とした。これ
は、如何にも小さく修正を迫られた。結局450ガル(限界600)として再提出し、
建設、稼働してきたのである。
 台風ではあるまい、地震力は増大していない。要するに知識が足りなかったと
いうことだ。
津波対策も同様。東日本大震災までは、10m余の砂丘があるから大丈夫とし、35
年間も丸裸で運転してきた。それを今更日本一(おそらく世界一)の防波堤とし
て、現場見学会を何回も行い、宣伝している。もし、東南海大地震が先だったら
ひとたまりもなかった。だが、中電は何も反省しない。ただただ、新たな安全神
話を宣伝するのみだ。
 大きな地震が起こるたびに設計値は破られているのが真相である。2000ガルを
超えた地震もある。大自然の営為に人間の力が及ばないことこそまず自覚すべき
ではないか。(次号につづく)
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆汚染水は「最新の危機」「東電は戦略欠如」 太平洋に流出懸念
 
 【ニューヨーク=共同】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は30日までに、
東京電力福島第一原発で増え続ける汚染水が同原発事故の「最新の危機」だと報
じた。汚染水が漏れ出し、太平洋に流出する危険を指摘したほか、東電に「一貫
した戦略がない」とし、次々に表面化する問題の処理を場当たり的にこなしてい
るとも批判した。
 記事は東電と政府が事故後の対策に外部専門家らの関与を拒んだと指摘。同原
発を「原子力産業のコントロール下に置き続けたかったためだと指摘している。
 汚染水増加の原因である地下水の流入を止めるため、原子炉建屋の周囲にコン
クリートの壁を地下約18メートル以上の深さまで設置する提案も東電は拒否し、
代わりに地下貯水槽を急造するなどの暫定策を取ったが、結局、貯水槽が水漏れ
を起こしたと伝えた。(5月1日東京新聞より)
 
 
┏┓
┗■5.テント日誌4月28日(日)経産省前テントひろば596日目
 |  座り込みを強化し、規制委や廃炉対策推進会議を監視しよう
 └──── (I.K)、(K.M)
 
 雲ひとつない快晴、やっと陽射しも強くなりルンルン気分でテントに着くと、
なにやら見慣れぬ人が数人立ち話をしていたのでギョッとした。暫くして脱原発、
「主権回復の日」反対の保守系の方たちだと判明し一安心。彼らはテントで預か
っていたのぼりなどを取りに来て官邸方向に向かって行った。のぼりには「まだ
主権は回復していない」と言うような事が書かれていました。依然収束していな
い福島の事故や処理できない高レベル廃棄物などのことを普通に考えれば誰でも
当然原発は廃炉に!と思うはずだし、またアメリカ追従のまま沖縄では「屈辱の
日」とされている日に式典なんて考えられないはず。保守の中にもまともな考え
を持っている人たちもいるのですね。
 11時過ぎ昨年脱原発のため一ヶ月ハンストをなさったFさんが新大久保から帰
ってみえた。彼は明日から今度は在日の人たちへの差別・排外デモに抗議し、皆
で平和をつくっていこうと5日間新大久保でハンストをするため上京されました。
そしてまず座り込める場所を探しに行ったけれど適当な場所が無く「みんな在日
・地球人」と書いたゼッケンをつけ、新大久保の周辺を歩いて意思表示をすると
のこと。声明文も書いて話しかけられたらお渡しするとか、気持が伝わるといい
ですね。どうぞお身体に気をつけて!
 12時少し前「主権回復の日式典」抗議デモがテント前を通過、皆でエールを送
りました。式典に賛成の保守系集会もあるとのことで彼らの訪問を恐れていまし
たが、5時過ぎまでは無事でした。2時から第2テントでは川柳の会があり多くの
参加者でにぎわっていました。今日のお題は「汚染水」と「ハンスト」だったと
か、傑作は生まれたでしょうか?
 既に紙版の署名を始めている*「テント「土地明渡請求訴訟」取り下げを求め
る請願書*」の、Webでの署名フォームを作成しました!
☆Web版締切(一次)は5月10日(金)朝6時。是非、*署名&拡散をお願いいたし
ます!*署名はこちらから
https://ssl.form-mailer.jp/fms/e87a29a6245860
 (I.K)
 
 集会<誤った戦後国家のスタート「主権回復の日」(4.28)を今こそ問う!―
沖縄・安保・天皇制の観点から>で、新崎盛暉さんが、沖縄戦後史・安保史を振
り返り、東西冷戦が終了した折になぜ沖縄に基地が必要かの議論が足りなかった
と話された。同様に、フクイチ後2年経過してなぜ原発が必要かの議論を今しっ
かりやるべきだと思った。未だに総ての原発を廃炉にできない日本の今の状態は
実に嘆かわしい。しっかりパブコメを書いて出そう。原子力規制委員会や廃炉対
策推進会議や汚染水処理対策委員会をしっかり監視して、全原発の廃炉化を押し
進めさせよう。(K.M)
 
◇◆◇「脱原発テントといのちを守る闘い」今後の日程◆◇◆
5月10日(金)迄「訴訟取り下げ」署名
5月10日(金)「訴訟取り下げ」を求める抗議集会・署名提出 経産省正門前
5月16日(木)「明渡請求訴訟」抗弁書提出
5月23日(木)「明渡請求訴訟」第一回公判
 
◇◆◇「脱原発テントといのちを守る闘い」テントからのお願い◇◆◇
 「土地明渡請求訴訟取り下げ署名」への協力・拡散のお願い>
現在、テントひろばでは、「土地明渡請求訴訟の取り下げを求めるための署名」
を経産省前テントひろば受付と、インターネットでお願いしております。
「土地明渡請求訴訟」取り下げを求める請願署名
http://tentohiroba.tumblr.com/post/48968694817
 
署名への協力、ツイッター、フェイスブック、メーリングリスト、ブログなどで
の拡散も宜しくお願いします。今回の署名は、情報を削除の上、請願の形で、
5月10日(金)経済産業省に請願の形で提出します。
署名提出とテントからの連絡以外には一切使用しない事をお約束いたします。
◆「かんぱ」のお願い
裁判にかかる費用を捻出するためにカンパへの協力をお願いしています。
以下の口座まで、皆様のお気持ちをお寄せ下さい。
郵便振替口座 00160-3-267170
ゆうちょ銀行
【店名】〇〇八【店番】008(普)5289163
【口座名義】経済産業省前テントひろば
たんぽぽ舎です。【TMM:No1824】
2013年5月2日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.日比谷メーデー(8000人)へ参加しました(5月1日)
   「原発もうやめよう」のスローガンがいくつも見られたのはうれしい
   3か所で演説、ビラ、1000枚を配布、反応あり
                      柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.浜岡原発ツアーに参加して(連載・上)
   中電は現代のドン・キホーテか?!
   被害は静岡県全滅、東西分断、東京・名古屋も深刻
        吉田 隆(脱原発イロハネット発行者)(メールマガジン読者)
★3.「川内博史探検隊」ビデオを見て (4)
   IC水位計―ビデオの中でもっとも重要かつ、他の手段では発見でき
   ない大きな記録が映っていました。
   この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
   損壊、否定できず」】へのコメントです        山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.新聞・雑誌より
  ◆山の幸 広範囲で出荷制限 山菜、キノコ、ワラビ、タラの芽など
   福島原発事故 基準値超え続く 放射性物質、山林の生態系で循環
                         (4月29日東京新聞より抜粋)
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※5/3(金)第53回首相官邸前抗議行動にご参加を!
 日時:5月3日(金)18:00から20:00 第53回首相官邸前抗議行動
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
 たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
 16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
 17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
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┗■1.日比谷メーデー(8000人)へ参加しました(5月1日)
 |  「原発もうやめよう」のスローガンがいくつも見られたのはうれしい
 |  3か所で演説、ビラ、1000枚を配布、反応あり
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
○5月1日(水)たんぽぽ舎のメンバーと共に日比谷メーデーに参加しました。3
点セット(たんぽぽ舎の5月日程、反原連の5月日程、テント青空放送)のビラ
を持って。9時過ぎの前段行動では、東部労組、連帯ユニオン(全日建労組)、都
職労一部事務組合、電検労などの組合へ(主催者へことわって)ビラを配布しまし
た。都職労の有志組合の集まり(墨田、江東、足立、目黒、世田谷、学校事務労
組ほか40名弱)では、たんぽぽ舎として連帯の挨拶をしました。演説の内容は2
点です。
 1…福島県内の半数の地域が法令で立ち入り禁止区域のはずの放射線管理区域
(と同程度の放射能)に住んでいる。子どもが危ない。福島の危機的現状を変える
べき、共に努力しよう。
 2…福島原発事故後の惨状が続くにもかかわらず、安倍政権は原発再稼働と外
国輸出を狙っている。日本は今、地震活動期だ。第2の原発惨事を起こさせない
ため、共に努力しよう。
○そのあと、都庁の三労組(東学、都障労組、アイム、プラス東学臨労ほか)の集
会でもビラを配って挨拶(演説)、そのあと太田現業労組(60人強)でも昨年に続い
て演説(内容は上記2項と同じ)。全体を通して「原発もうやめよう」の趣旨のス
ローガンや横断幕(東部労組)がいくつも目立ち「原発やめよう・たんぽぽ舎」と
しては、うれしい光景でした。
 日比谷野音内は満員。練馬区職の山本委員長と立ち話。練馬は370人で参加と
のこと。日比谷公園周辺に高教組、主税の労組、大田区職労など合計で、主催者
発表8000人。懐かしい友人、知人にもずいぶん会い、楽しい半日の行動でした。
○なお、今年は東電前行動は諸般の事情で中止しました。5月3日の憲法集会
(日比谷公会堂)は参加して「原発は憲法の原則を破壊するという趣旨]のビラを
1500枚ほどまく予定。また5月3日恒例の金曜官邸前行動(第53回)へも、ビラ
2000枚をもって、30~40人で参加する予定。メルマガ読者の皆さんの協力を要請
します。
 
 
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┗■2.浜岡原発ツアーに参加して(連載・上)
 |  中電は現代のドン・キホーテか?!
 |  被害は静岡県全滅、東西分断、東京・名古屋も深刻
 └──── 吉田 隆(脱原発イロハネット発行者)(メールマガジン読者)
           
 
 4月20日~21日、たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワークの呼びかけによる
浜岡応援ツアーに参加した。品川駅頭に8時半集合、7名(他現地で1名合流)
は、2台の車で静岡に向かう。
 静岡労政会館で「浜岡原発を考える静岡ネットワーク」の総会と「浜岡原発と
めます本訴の会」の総会が開かれており、途中からだが参加させていただいた。
 この団体は、浜岡原発の廃炉をめざす戦いの中軸として17年にわたり活動して
いる。裁判は一審は負け、高裁に移っているが、この間、1号、2号の廃炉を勝
ち取っている。敬服の限りだ。
 午後からは、大ホールで記念講演会が行われた。白鳥会長の挨拶に続き、湖西
市長の歯切れの良い脱原発の挨拶があった。
 本番、神田香織さんの講演は、ふるさと福島や「チェルノブイリの祈り」、
「はだしのゲン」を講談師の本領発揮で語り、200名余の聴衆を引き付けた。
 終了後、神田さんを含め浜ネットの人たちと交流懇親会を開いた。国労の組合
員がしっかり支えており層も厚い。何よりも元気で、必ずや勝利を手にするだろ
うと確信した。
 翌21日は、AM、鈴木事務局長らの案内で浜岡原子力館、基礎地盤とされる泥
岩と断層の状況、22mの防波壁の見学をすることができた。
この中で、数々の問題が見えてきた。いくつか記しておきたい。
 
▲継足し防波璧は大丈夫か
 擁壁は、昨年、10~30mの地中壁の上に10~12mのL型擁壁を結合してつくっ
たが、不足が明らかになり、その天端にさらに4mの鋼製璧を継ぎ足している。
19mの津波高に対し、3mの余裕を見て海抜(T.P)22mまでと、日本一の防
波璧にした。
 この考えで当初も設計しているなら、L型擁壁の基部にかかるモーメントは、
仮に静水圧とすれば(10-3)の3乗と(10+4-3)の3乗の比だけ増加する。これ
は約4倍になり、到底もたない。
 そこで、展示資料には「竪壁の下部を補強します」と記し、2~3mの高さま
で壁厚を少し継ぎ足したように描いている。だが、床版も基礎杭の補強もしてい
ないので、チェックが必要。波力の式もいろいろ提案されており、決定打はない
状況ゆえ、何を用いたかも要チェックと思う。
▲遡上・越流の問題
 擁壁前面は海抜10~15mの砂丘になっており、すぐ前は太平洋の荒波が押し寄
せていた。
 大津波はこの砂丘によって押し上げられること明白。波高19mに対し、防波壁
に押し寄せる波の高をどう計算したかも見逃せない。果たして3mの余裕高で間
に合うか、大いに疑問である。越流すれば波力の計算式も変わり、当然洗掘など
の影響も考えなくてはならない。
▲取水ポンプと構内水没問題
 浜岡では数十m先の海中に取水塔を設けている。取水トンネルで構内の貯水槽
に導き、冷却水として使っている。ところで、1~4号機の敷地地盤高はTP6
m、5号機で8mであるので、大津波時にはたちまち水没してしまう。そこで、
建屋は防水扉を設けるとか、取水ポンプは3mの防水壁で囲むとする。が、これ
でも防ぎきれないので、防水構造の建屋をつくりそこに別途ポンプを設置すると
している。
 しかし、大津波が幾度か押し寄せ、越流も生じたときは10数mもの水深になり
かねない。
完全防水の水没建屋なら強大な浮力にも耐えなくてはならないが、果たして大丈
夫なのか。(つづく)(脱原発イロハネット No-62、2013/4/27より)
 
 
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┗■3.「川内博史探検隊」ビデオを見て (4)
 |  IC水位計―ビデオの中でもっとも重要かつ、他の手段では発見でき
 |  ない大きな記録が映っていました。
 |  この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
 |  損壊、否定できず」】へのコメントです
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 さて、ビデオの中でもっとも重要かつ、他の手段では発見できない大きな記録
が映っていました。
 それは、ICの水位計です。
 ICは二つ設置されており、A系とB系、どちらも同じサイズのタンクがあり、
その中には水が溜められ、炉心蒸気を通す配管が細管として入っています。
 この水位は通常は半分強あるようです。
 まず、昨年10月の東電ビデオでは、この水位も調べていて、東電職員が数値
を読み上げています。A形タンクは65、B系タンクは85でした。単位はパー
セントです。100が最大です。
 ところが今回のビデオでは、A系が70、B系に至っては満水である100で
した。
 事故発生以来、この系統は閉じているはずです。バルブ開放を試みても開かず、
結局冷却能力を失う原因の一つになっています。
 そのタンクが満水を示したことは、二つ考えられるわけです。一つ目、何らか
の理由で水を投入し、満水状態にした。しかしそんな記録は見当たりませんし、
わざわざ満水にして、危機を危険に晒す理由がありません。(満水になれば重く
なり、もはや能力の要らないタンクに無用な荷重がかかることになる) もう一
つは水位計が壊れていることです。
 水位計の故障(または正常な水位を示さなくなる)は、既に圧力容器の水位計
で起きています。
 ICからの漏えいがないこと、正常に稼働したことを示す「証拠」が、この水
位計でしたが、故障している以上、証明は出来なくなったとみるべきでしょう。
 もともとICへの配管は、水素が溜まってしまい蒸気が流れなくなったと考え
られています。(非凝縮性気体つまり水素が溜まった)
 しかし水素が溜まる前(すなわち燃料損傷前)にICは手動で停止されており、
この停止理由が急速に原子炉温度が下がったため「操作手順書に基づき停止した」
とされていますが、原子炉の圧力も同時に下がり、水位も低下をしていることか
ら、IC系統からの漏えいを疑った運転員が停止をした可能性もあります。
(次号に続く)
 
※IC:非常用復水器(Reactor Core Isolation Cooling Condenser)
 
 原子炉圧力容器内の温度や圧力が上昇した場合に、炉内の蒸気を受け入れて水
に戻す装置。水は原子炉に循環する仕組みで、圧力低下や除熱が期待できる。
 東京電力福島第1原発1号機に設置されていたが、東日本大震災発生後、十分
機能しなかった。
 原因として、国会の事故調査委員会は地震による配管破断などの可能性を指摘。
政府や東電の事故調は津波の影響との見解を示している。全電源喪失に加え、非
常用復水器が十分機能しなかったことで、炉心溶融が早まったとみられている。
 (2013/02/07 時事ドットコムより)
 
 
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┗■4.新聞・雑誌より
 └──── 
 
◆山の幸 広範囲で出荷制限 山菜、キノコ、ワラビ、タラの芽など
 福島原発事故 基準値超え続く 放射性物質、山林の生態系で循環
 
 東京電力福島第一原発事故でまき散らされた放射性セシウムが、野生の山菜や
キノコに深刻な影響を与えている。今春も、栃木県の一部でワラビやタラの芽、
コシアブラの検査値が国の基準値を超え、新たに出荷制限された。山林の放射能
汚染の除去には具体的な手だてはなく、事故の影響は数十年単位で続くと指摘さ
れている。
 福島県境に近い栃木県日光市の湯西川温泉。平家の落人伝説で知られる山深い
集落に、旅館や民宿が並ぶ。この静かな集落に今月、嫌なニュースが飛び込んだ。
同市南部のワラビから1キログラム当たり100ベクレルの基準値を超えるセシウ
ムが検出され、国から同市全域に出荷制限がかかった。(中略)
 セシウム騒動は、事故後から続いている。春に芽吹くサンショウの若葉で作る
つくだ煮は特産品で人気が高いが、昨春、市内で野生サンショウから基準値超え
のセシウムが検出された。それ以来、出荷制限は解除されていない。(中略)
 同市はサンショウ以外にも、タケノコや野生のゼンマイ、コシアブラといった
山の幸が出荷制限を受けている。(中略)
 林野庁によると、4月26日現在、東北や北関東を中心にゼンマイは12市町、ワ
ラビは11市町、コシアブラは49市町村、野生キノコは93市町村で出荷が制限され
ている。(中略)
 影響は数十年か
 「山林にはもともとセシウムをため込みやすい性質があるようだ」と話すのは、
福島復興支援本部環境動態・影響プロジェクトのリーダーを務める独立行政法人
「放射線医学総合研究所」の吉田聡さん。(中略)
 さらに、ワラビやゼンマイなどのシダ植物とキノコは、他の植物に比べてセシ
ウムを多く取り込む傾向があることも分かっている。(後略)
 (4月29日東京新聞より抜粋)
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