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たんぽぽ舎です。【TMM:No1878】
2013年6月24日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力規制委員会は市民の傍聴の権利を奪うな!
   傍聴を規制せず、総ての原発の再稼働を規制せよ!
          木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク・
                                          原子力規制を監視する市民の会)
★2.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」シリーズ <2>
   地震学者でも地震を体験したことがない学者が世界には多い
   大地震が"起きない"国の地震を体験しない悲劇
                                  島村英紀(地震学者)
★3.放射能汚染を軽く見せるペテン (中)
   グリーンピースの検証 過小報告への文科省の「言い訳」
★4.新聞・雑誌より
   ◆27年 廃炉手つかず チェルノブイリ原発
                 (6月22日朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※6/27「お話会」にご参加を!
 「反原発ひとすじ・たんぽぽ舎25年の活動と歴史、エピソード」
  2人の女性によるインタビュー!
お 話:柳田 真さん(たんぽぽ舎共同代表)
日 時:6月27日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:500円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原子力規制委員会は市民の傍聴の権利を奪うな!
 |  傍聴を規制せず、総ての原発の再稼働を規制せよ!
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク・
                       原子力規制を監視する市民の会)
 
 原子力規制委から「今後、原子力規制委員会(検討チーム等を含む)が開催す
る会議への傍聴をお受けできません」なるメールをもらった。4月3日にも同様
のメールを受け取ったがその時は「当分の間(一カ月程度)」と書かれていたの
に、今回は無期だ。理由はいつも「周囲のマスコミの方々や一般傍聴者の方々の
迷惑、並びに議事運営への妨害となるため」だ。
 6月19日の規制委員会で新規制基準を確定されるので沢山の人が声を上げ、前
科がある私のところには二人張り付いて、一声毎に警告し、私も少々自粛してい
たのにひどい扱いだ。
 文科省の原子力損害賠償審査会でも、原子力安全・保安院のストレステスト意
見聴取会でも傍聴中に追い出されたことがあったが、いつもその会議だけで終わ
っている。今回のように無期限で締め出すなんて、規制庁も大人げないことをす
るものだ。
 今の規制委の会議の多くは動画配信されているので在宅傍聴も可能であるが、
1.市民監視の意志表示と、2.資料入手と、3.現場の空気を知ることと、4.
会議参加するためには、傍聴が欠かせない。
 4.会議参加とは、会議の進行を妨げない程度に質問や間違い指摘の不規則発
言をすることで、どのような会議でも良識ある議長はそういう発言を認めている。
現に国会討論では議員の不規則発言が会議を活性化しているし、沖縄県の環境審
議会では市民の発言が認められていると聞く。議事進行の妨げにならない限り、
不規則発言も会議そのものと考えるべきだ。
 にもかかわらず、厳しい措置をしてきたのは、原子力規制委員会がいよいよ新
安全基準で大飯原発を止めず他の原発を再稼働させようとしており、これまで以
上に多くの問題点を隠して形式的に会議を淡々と進めて間違った結論を出すため
か。そのために私を見せしめにして多くの心ある市民の不規則発言を抑え込もう
としているのか。
 前回にも抗議のメールを出したが、今回も提出するつもりだ。
 皆さんもめげずに傍聴ししっかり不規則発言してほしい。
 
 
┏┓
┗■2.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」シリーズ <2>
 |  地震学者でも地震を体験したことがない学者が世界には多い
 |  大地震が"起きない"国の地震を体験しない悲劇
 └──── 島村英紀(地震学者)
 
○日本で国際的な地震学会が開かれたことがある。そのとき、夜中に震度3の地
震があった。日本人なら「ああ、地震か」と思う程度だろう。
 しかし、世界の地震学者はちがった。肝をつぶして飛び起きた。あれはなんだ、
という騒ぎになったのだ。
 そう。地震学者でも地震を体験したことがない学者が世界には多い。
 世界には日本のように地震が頻発する国と、地震がない国がある。たとえばイ
タリアやギリシャをのぞくヨーロッパのほとんどの国も、カナダやオーストラリ
アやインドもめったに地震がない。
 これはプレート(地球の表面をおおっている固い岩の板)が衝突していたり割
れたりするところ以外では地震が起きないせいなのである。だが、地震を知らな
い地震学者とは、まるで動物を見たことがない動物学者のようなものではないか。
それで学者がつとまるのだろうか。
 でも、ちがうのだ。世界の地震学者の8割方以上は、地震から出る地震波の伝
わり方を調べることによって、地球の内部を研究する学者なのである。日本では
反対に、8割以上が地震そのものを研究している。X線も電波も通らない地球の
内部を自由に通りぬける地震波は、地球の内部の情報を運んできてくれる有能な
レポーターなのである。じつは私はその両方を研究してきた少数派の科学者なのだ。
 ところで、ひとつの国の中で、地震が起きるところと地震が起きないところが
はっきりと分かれている国がある。
 たとえば、米国はカリフォルニア州など一部の州だけにしか地震は起きない。
ニューヨークにもシカゴにも地震は起きないのである。
 ロシアも中央アジアや千島列島やカムチャッカのような辺境にしか地震が起き
ない。
 
○地震が起きるところが辺境にしかなかったために悲劇が生まれてしまったこと
がある。1995年にサハリン北部で直下型地震(M7.6)が起きた。そのとき中層
アパート群が一瞬のうちに倒壊して瓦礫の山になり、人口の八割、2500人もの犠
牲者を生んでしまった。この町ネフチェゴルスクは石油採掘のために作られた新
しい町だったが、地震後、町は放棄された。いまは記念碑だけが建っている。
 倒れたのはソ連時代の「標準型」のアパートだった。首都モスクワで設計され
て、かつてのソ連全土で同じものが建てられていたものだ。
 地震がないモスクワなら、これでよかった。モスクワでビルを造っているのを
見ると、柱を立ててその上に床を置き、また柱を立てて・・と、まるで積み木の
ような建て方をしている。
 そのような設計で造られたアパートは、北海道の隣のサハリンで、日本にはよ
く起きる直下型地震に遭遇したら、ひとたまりもなかったのである。 (続く)
(出典:夕刊フジ2013年5月17日 5面より)
 ※「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」シリーズ <1>は、
  6月15日配信の【TMM:No1870】に掲載されました。
 
 
┏┓
┗■3.放射能汚染を軽く見せるペテン (中)
 |  グリーンピースの検証 過小報告への文科省の「言い訳」
 └──── 
 
グリーンピースの検証
 
 国際的環境保護団体・グリーンピースは昨年10月、4日間かけて福島市内 315
カ所、飯舘村 95カ所、合計410カ所で放射線調査を実施した。同時にポストとの
比較も行い、調査した40カ所のポストのうち、75%に該当する30カ所が周辺の放
射線量より低く表示されていた、と発表した。ポストから数歩離れた場所を測定
したところ、放射線量が大幅に上昇、半径25m以内の放射線量を計測した結果で
は、ポストより4.5倍も高い放射線量を計測した場所もあったという。
 グリーンピースの放射線専門家、リアナ・トゥール氏は、「(センサーの)周
囲の金属やコンクリートの構造物が放射線を遮断している」として、「日本政府
による放射線測定は信頼できない」と結論づけた。
 また、「市民と科学者の内部被曝問題研究会」の矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授
らも、昨年8~10月に、モニタリングポスト周辺の線量を調査した。
 調査したのは、相馬、南相馬市の51カ所、郡山市の48カ所、飯舘村の18カ所。
「シンチレーションサーベイメーター」と呼ばれる小型の放射線測定器をモニタ
リングポストに近づけて測ったところ、いずれもモニタリングポストの数値の方
が10~30%ほど低くなっていることがわかった。同研究会も「一部のモニタリン
グポストでは、表土をはぐなど周囲が除染されていた」とコメントしている。
 これについて「ひまわりプロジェクト南相馬」の小沢洋一代表は、「住民はポ
ストの数値を参考に生活している。実際より低い線量を示されることで、故郷に
とどまれば、健康被害につながりかねない」と懸念。「ポストの数値が公式の記
録になれば、補償額などに影響を及ぼすこともあり得るのでは」と話す。
 
過小報告への文科省の「言い訳」
 
 こうした指摘を受け文部科学省は、「全てのポストに不備があり、実際より低
い数値が計測されていた」と発表した。同省は、設置されたバッテリーが放射線
を遮蔽するなど「機器設置段階のミスが原因だった」として、「約1割の誤差」
を認めた。しかし「ポスト周辺の除染や遮蔽板」によるごまかしについては、次
のような正当化を試みている。
 モニタリングポストの目的は、当該地域の空間線量測定ではなく、「原子力プ
ラントからの異常放出を早期に検知すること」、大気中放射線の「異常上昇」を
知るためなので、周囲を除染し、「地震などに耐えられるため」金属製の土台の
上に設置。場合によっては、遮へい壁を設置して地表からの影響を低くするよう
な対策を施している、と説明する。
 これに対して今中哲二(京大原子炉実験所)氏は、次のように語る。「事故後
に新たに設置したモニタリングポストは、その地域を代表する値を出さねばなり
ません。ところが実際は、土を入れ替えコンクリートで基礎を作り、そのうえに
遮蔽板となる鉄板を敷いて検査機を置いたために、周辺より低い値となってしま
いました。いったい何を測るためのモニタリングポスト測定器なのか?との根本
的疑問が湧きます。私も測定しましたが、ひどい場合は、5割ほど低く出ている
場合もありました」。
 ポスト周囲の除染について福島県のモニタリング担当者は、「除染は各市町村
ごとの計画に基づいて進めており、ポスト周辺を除染するのもやむを得ない」と
説明する。
 行政側は「意図的に数値を低くしているのではない」と口をそろえるが、除染
作業員からも、「ポストの周囲だけ除染することがある」との証言もよく聞く。
また、地元新聞等に掲載されている「各地の空間線量」は、ポストの数値が使わ
れており、事実上これが公式の空間線量として使われているのだ。
 ポストの設置場所も、文科省の説明とは食い違う。原発からの異常放出をいち
早く検知するためなら、原発周辺はより密に設置されるはずだが、福島第一原発
と第二原発の間にある富岡町に、ポストは1カ所しかない。原子力規制委員会の
HPに「放射線モニタリング情報」がリアルタイムで表示されているが、原発周
辺にポストは極端に少ないのがわかる。むしろ、汚染された周辺地域の小中学校
や役場・公民館など、優先的に除染が終わったところに順次ポストが設置されて
いる、という印象だ。
 文科相が認めたバッテリーの設置ミスは、意図しないものかもしれない。しか
し現実には意図的に、はるかにひどいごまかしが行われている。(下へつづく)
 
※(人民新聞6月5日通巻1483号より、了解を得て掲載)
  上・中・下の3回に分けて掲載します。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆27年 廃炉手つかず チェルノブイリ原発
 
 史上最悪の原発事故を起こした、ウクライナのチェルノブイリ原発4号機の内
部に20日、朝日新聞記者が入った。事故から27年がたった今も廃炉作業は見通し
がたたず、内部は手つかずのままだ。爆発で壊れた建屋をコンクリートで覆った
「石棺」は傷みが激しく、放射能汚染が広がる危険にさらされている。(後略)
(6月22日朝日新聞より抜粋)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1877】
2013年6月22日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします  
                            転送歓迎    
                        
━━━━━━━
★1.米国で原発の廃炉相次ぐ 老朽化や「シェール革命」で採算悪化
      全米104基の原発がついに100基を切る水準にまで減ってきた。
                         山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.井戸川克隆さん(前福島県双葉町長)からのお便り     6月21日
★3.新聞・雑誌から  3つ
  ◆6月21日官邸前行動報告        「ここから」最終回
     ○叫び、思い・・・金曜デモ密着1年 (6月22日 東京新聞より抜粋)
  ◆何も進まぬ1年  子ども・被災者支援法期待したが・・・
        政府に怒り 方針出して        (6月22日 東京新聞より抜粋)
  ◆無視された原発慎重論  三木谷浩史・楽天社長ら
  「再び事故 全産業終わる」    (6月13日 東京新聞より抜粋 )
★4.今週のたんぽぽ舎のお知らせ
     「原発なしでも電気は大丈夫」という動画(2010年9月)
     You Tube  「源八おじさんとタマ」シリーズ
━━━━━━━
※6月25日(火)学習会にご参加下さい
  福島県川俣町のこども保養キャンプから見えてきたこと
  日 時:6月25日(水)18:30開会    参加費800円    
  講 師:門間淑子さん  
  会 場:スペースたんぽぽ  ダイナミックビル4F
  主 催:反原発自治体議員・市民連合
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.米国で原発の廃炉相次ぐ 老朽化や「シェール革命」で採算悪化
  |    全米104基の原発がついに100基を切る水準にまで減ってきた。
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
   
 全米の原発は電力の約2割を生産しているが、天然ガスが急速に延びてきて、
2006年には2割と、原発と同水準だったものが現在ではもう3割に達してい
る。
 その反面、原発は廃炉になるものが次々に現れている。
 
 ○廃炉が決まった原発
 
 ドミニオン社のキウォーニー原発(ウィスコンシン州)が2012年10月2
2日、デューク・エナジー社のクリスタルリバー原発(フロリダ州)が今年2月
5日に、そしてサンオノフレ原発2、3号機が6月9日に廃炉が決定された。全
米104基の原発がついに100基を切る水準にまで減ってきた。今後も増える
話は無く、2019年にエクセロン社のオイスタークリーク原発(ニュージャー
ジー州)を廃炉にすることが既に決まっている。
 理由の一つは採算性の悪化である。数年前には原発の老朽化に伴う廃炉に対し
て、新設原発で埋める方針だった。それを米国の「原子力ルネッサンス」などと
称していた。およそ「原発の復興」にはほど遠く、元から廃炉になる出力分を補
填する程度の規模しかなかったのであるが、それに対しても採算性に問題が生じ
てきた。理由の一つには福島原発事故以後の規制強化、安全対策の見直しにある
だろう。さらにシェールガスの生産増大に伴う天然ガス価格の低下で、コストが
増大する一方の原発に対して、天然ガス火力の価格が急激に低下したことでも拍
車が掛かった。
 採算性を失った典型例はキウォーニー原発で、もともと40年を超えて運転す
るための認可手続きを終えて10年延長された後に売りに出されていたが、買い
手が付かずに廃炉が決定された。
 費用をかけて安全性の向上をしても買い手が付かなかったのである。
 クリスタルリバー原発は格納容器にひび割れが発見され、2009年から運転
を止めていた。その補修にかかる費用を考えると採算に合わないことが明らかと
なり廃炉を決めている。
 
○シェールガスは見せ札か?
 
 米国の発電所は急速に天然ガス火力に向かっている。既に10年間で全米のシ
ェア20%から30%に躍り出た。既に原発を大きく追い越し、次の「ライバル」
は石炭の40%だ。しかしそれほどまでの規模でシェールガスの採掘が進んでい
るのであろうか。これは米国による「資源確保戦略」であると考えれ
ば、シェールガスは「見せ札」かもしれない。
 もちろん実際にシェールガスを大規模に採掘しているのは事実だから、それ自
体にウソはない。しかしそのガスが米国をして将来「ガス輸出国」にするかどう
かは、まだ未知数である。
 シェールガスの最大の欠点は「環境負荷」であろう。地層に高圧水を注入して
天然ガス成分とともに吸い上げるという手法は、一つ間違えば地域の地下水脈を
大きく汚染しかねない。
 そのため、採掘できる地域は限定される可能性がある。また、ガス田の寿命が
従来型よりも短い傾向にあることもあり、見通しのように可採埋蔵量で米国のガ
ス消費量の100年分を賄うというのは「風呂敷を広げすぎた」話かもし
れない。
 しかし米国にとっては、実際に100年分採掘できるかどうかは大きな問題で
はなく、世界がそれを信じるかどうかが重要だ。
 3.11以後、日本の原発が順次運転を停止し、エネルギー需要が逼迫するだ
ろうとの観測で天然ガス価格が高騰した。しかし米国シェールガス開発のおかげ
で米国では急激に値段が下がっていた。安い天然ガスが大量に市場に出回るとし
たら、現在カタールやUAEなどが出している価格では、到底売れなくなると市
場では考えられるであろう。
 結果として現在では、天然ガスの市場取引価格は一時期の高騰から、世界的に
も常識的な水準に落ち着いている。
 今後も暴騰をしかねない天然ガス市場取引価格を牽制することも念頭に、オバ
マ大統領は「天然ガスブームが米国をエネルギー自給に導いている」と一般教書
演説で強調、さらに2017年にガスの対日輸出を解禁するという発表を続けて
いるのかもしれない。
 従来の産出国は、顧客を奪われないためには今後、米国の出す価格と勝負でき
る程度の廉価販売をする必要に迫られる。
 天然ガスの価格が低く抑えられれば原発を止めて天然ガスを主力にしている日
本の電力会社にとっても大きなプラスである。天然ガスと石炭ガス化燃料との混
合燃焼もコストをさほどかけずに出来る。最高熱効率67%を目指す石炭ガス混
合火力の「コ・ジェネレーションシステム」が世界中に建設されれば、今燃やし
ている資源から二倍のエネルギーが回収でき、廃熱は半分以下に、公害源である
窒素酸化物、硫黄酸化物、煤煙などはほとんどゼロに出来る。
 エネルギーの安定供給を考えるならば「シェールガス革命」という「共同幻想」
は大いに使えるのではないだろうか。
 
┏┓
┗■2.井戸川克隆さん(前福島県双葉町長)からのお便り
  └──── 6月21日
 
 今晩はいつも情報有難うございます。
 昨夜の報道ステーションでアメリカのNRCを詳しく説明していました。
 日本の規制委員会はおもちゃのようですね、日本の行政の欠陥は法文系が仕切
るやり方が悪いようですね。法文は現場を知りません、分からないことを隠すた
めに隠蔽をしています。
 専門家の認証制度があり(現場を10年経験するのは必須条件)、この人たちが制
度の起案に関わればもっと良くなるのではないでしょうか。
 原発現場には第三者(当初はボランティア参加の)機関でダブルチェックするこ
とも必要です。
規制庁の主な職員は事故を誘発させた保安院達がいて大丈夫な訳がない。
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から  3つ
 └──── 
◆6月21日官邸前行動報告       「ここから」最終回
 ○ 叫び、思い・・・金曜デモ密着1年 
 
  原発再稼働への抗議行動が行われている毎週金曜日の首相官邸前。本誌では昨
年6月22日から、声を上げる人々の思いを取材し「ここから」と題して一年間、
紹介してきた。その中には、デモとは別の方法で社会を変えることを目指し始め
た人もいる。 一方で、今も初めて訪れる人もいる。官邸前は人々が変わるきっ
かけの場であり続けている。
 
 ○「ここから」社会を変える 
   体感したこと大きい--外国の友に伝えたい
 
 「地域に根ざして,当事者意識を持って生きたい」初回に登場した鹿嶋隆文さ
んは1年前、人々がぎっしりと道路を埋め尽くした官邸前で、そう話した。(中
略)
「地域の中でどう動けば、子どもたちがハッピーに暮らせるかとか、自分を取り
巻く世界をちゃんとみるようになった。官邸前に行ってみて、分かったことや体
で感じたことは大きい」
 何万人という単位で人が訪れた1年前に比べると、今の官邸前は静かだ。それ
でも雨となった21日も、初めて訪れた人がいた。
 カナダ・バンクーバー在住で一時帰国中の主婦は、(中略)
「一般の人達が毎週集まって原発反対の声を上げるのは,すごいことだと思う。
来月バンクーバーに戻ったら、この日、デモに参加したことを周りの友人に伝え
たい」
                               (東京新聞 6月22日より抜粋)
   ※ 記事の写真に写っていたプラカードは傑作!
         君に贈る 3本の矢
        1再稼働  矢めろ
        2輸出は  矢るな
        3改憲も  矢めろ
 
◆  何も進まぬ1年
  子ども・被災者支援法期待したが・・・政府に怒り 方針出して
 
 東京電力福島第一原発事故の被災者を救うはずの「子ども・被災者支援法」が
無力のまま、二十一日で成立してちょうど一年を迎えた。超党派の議員提出で、
衆院、参院とも全会一致で可決したのに、政府は具体化のための基本方針さえ作
らない。今月には復興庁担当者のツイッターでの暴言も明らかになった。同日、
東京・永田町の参院議員会館に集まった被災者や支援者は、怒りと落胆の声を上
げた。
 
○公聴会も開かれず
 国として原発事故事故被災者をどう救うか、その理念を定めたのが子ども・被
災者支援法だ。
 事故では福島県外にも放射線量の高い地域が広がったことから、支援対象を地
理的に限定せず、一定の基準以上の放射線量が測定された地域の被災者とした。
その地域に住むことも、避難することも、避難先から戻ることも、自分で決める
権利があり、国は必要な支援をする。
 支援策を具体化するのが復興庁が取りまとめる「基本方針」。支援対象とする
放射線量の基準や健康調査の方法などを、被災者の意見を聞きながら決めること
になっているが、ヒヤリングや公聴会は今まで一度も開かれていない。
                             (東京新聞 6月22日より抜粋) 
  
◆無視された原発慎重論  三木谷浩史・楽天社長ら
  「再び事故 全産業終わる」
民間議員10人のうち、原発再稼働に慎重論を唱えたのは三木谷浩史・楽天社長、
竹中平蔵・慶大教授や新浪剛史・ローソン社長ら。三木谷氏は会議後、原発再稼
働が明記されたことに「非常にリスクが高いので慎重にやってほしい。両論併記
にすべきと主張したが、難しかった」と悔しさをにじませた。
 三木谷氏は今年1月の会議発足以降、再稼働に慎重な対応を取るよう繰り返し
主張してきた。1昨年の東京電力福島第一原発の事故を受け「もう1回、福島のよ
うな事故が起こったら、全ての産業が終わってしまうのではないか」と指摘。原
発の存在自体に疑問を投げかけてきた。
三木谷氏は「原発は事故発生時の被害が極めて大きい。成長戦略に記載するのは
適当ではない」と素案の見直しを求める見解を文書で提出した。
・原発再稼働に慎重な産業競争力会議民間議員の発言
 三木谷浩史 楽天社長
○もう一回福島のような事故が起こってしまったら、全ての産業も含め終わって
しまうのではないか。福島の場合でも安全だと思っていたわけで、人間のやるこ
とには限界がある(→2月18日、同会議で)
○原発は事故発生時の被害が極めて大きいので、再稼働は慎重に考えるべきだ。
成長戦略に記載することは適当でない (→6月5日、同会議で)
 竹中平蔵 慶応大教授
○原発の議論になると、エネルギー源確保の議論に偏るのは、組み立てが違う。
電力システム改革からスタートしてほしい (→2月18日、同会議で)
○原発については慎重な対応が必要(3月29日、同会議で)
 新浪剛史 ローソン社長
○(原発再稼働は)慎重に慎重を重ねてやっていかなければならない。安全基準
のみならず、地元の方々の理解も大変重要だ(→3月29日、終了後記者団に)
         ( 6月13日 東京新聞より抜粋 )
 
┏┓
┗■4. 今週のたんぽぽ舎のお知らせ
  |     「原発なしでも電気は大丈夫」という動画(2010年9月)
 |    You Tube  「源八おじさんとタマ」シリーズ
 └────    鈴木千津子(たんぽぽ舎)
 
 広瀬隆さんの講演データを素材にして、中村徹さんが、初めて作成。
 第5弾目で津波をテーマにしたものを作成・・・想定以上の高さの津波が押し
寄せ、堤防を乗り越え、浜岡原発の建屋が津波にのまれ、流されるというストー
リーで作ってからわずか数ヶ月で福島原発で地震と津波による甚大な被害に見舞
われた。それも大量の放射能とともに!!
 国は想定外だったと言うが!!絶対大丈夫なことは、絶対無いということをし
っかり証明した!
 この動画はNo6まで続いた。
 今度、あらたに「憲八おじさんとタマ」と題して1 憲法改正、2 96条、
 3 日本国憲法と3作を制作、配信中です。 ぜひご覧下さい。 
       『憲八おじさんとタマ001』 http://youtu.be/DueYPXbJsUk
    『憲八おじさんとタマ002』 http://youtu.be/AvjyR_jnf9A
 
     注:「源八おじさんとタマ」はこちらを参照下さい。
      http://www.youtube.com/playlist?list=PLDA56915BC468184E
たんぽぽ舎です。【TMM:No1876】
2013年6月21日(金)その2 地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働の嵐に立ち向かうためオキュパイ大飯1周年行動へ参加を!
    費用を1万円へ値下げしました
    再稼働推進のための規制基準を糾弾しよう!
     大飯原発を停止せよ! 高浜原発の再稼働阻止!
              八木健彦(再稼働阻止・全国ネットワーク)
★2.原子力規制委、新規制基準を決定。7月8日前倒し施行へ
   今こそ再稼働反対の行動を! 伊方集会や大飯行動(バス)に参加しよう
             小川正治(再稼働阻止・全国ネットワーク)
★3.広瀬隆が提言「敦賀の次に廃炉にすべき原発は…」
   愛媛県の伊方原発は南海トラフ地震による甚大な津波被害
   プラス「中央構造線」のほぼ真上にある原発
★4.放射能汚染を軽く見せるペテン (上)
   除染して遮蔽板設置 3~5割低く出る測定値
   「モニタリングポスト」というごまかし
━━━━━━━
※6月24日(月)連続学習会第1回にご参加を!
 原子力規制委員会の新基準の欺瞞を撃つ(その1)
 このままでは原発大事故を免れない!
 日 時:6月24日(月)19時より21時
 お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 参加費:800円
━━━━━━━
※本日、先に発信した【TMM:No1875】の2行目の日付が
 6月20日(金)でした。6月21日(金)に訂正致します。
━━━━━━━
 
 
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┗■1.再稼働の嵐に立ち向かうためオキュパイ大飯1周年行動へ参加を!
 │    費用を1万円へ値下げしました
 │    再稼働推進のための規制基準を糾弾しよう!
 │      大飯原発を停止せよ! 高浜原発の再稼働阻止!
 └──── 八木健彦(再稼働阻止・全国ネットワーク)
 
★オキュパイ大飯1周年行動 バスツアー 参加費1人10,000円
 
行程:6月29日(土)午前8時集合 新宿駅西口スバルビル前
           (遅刻厳禁でお願いします)
   午前8時15分出発 →(夜)小浜市・明通寺 着
 この日は小浜市明通寺(貫主・中嶌哲演)において前夜祭
 *音楽祭&講演会 *屋台と市場 (宿泊:明通寺もしくは民宿)
   6月30日(日)午前:全国交流会、13時半~全国集会(大島公民館)
   集会後、大飯原発ゲート前へむけてデモ → 帰京22時ごろ新宿着
費用:10,000円(バス代+宿泊費・朝食付き)
    (当初16,000円の予定でしたが、この行動へ多くのカンパが寄せられ、
     1人10,000円で行けるようになりました。当日お支払い下さい。)
 
★問い合わせ・申し込みは、電話・FAX・メールで受け付けています。
  氏名・生年月日・住所・連絡先(携帯・自宅)をお知らせください。
 生年月日は、参加者全員が「国内旅行傷害保険」に加入するため必ず必要です。
申し込み先:電話 070-6650-5549「再稼働阻止・全国ネットワーク事務局」
           または、090-1791-1105(八木)
           FAX 03-3238-0797(たんぽぽ舎気付)
           メール sa-fu-3@jcom.home.ne.jp(八木
     ***** ***** ***** ***** ***** ***** ***** ***** ***** *****
 6月19日、規制委員会は新規制基準を決定した。それはフクイチの過酷事故
の原因究明や反省と教訓を無視し、あたかも無かったかの如くする再稼働推進の
ための基準である。安倍政権と電力資本はそれを錦の御旗にして再稼働へと突き
進もうとしている。今こそ、再稼働阻止へ全国で起ち上がる時だ。
 関西電力は大飯3・4号機を稼働し続け、それに続いて隣接する高浜原発3、
4号機の再稼働を目論み、7月中に再稼働を申請すると明言している。さらにM
OX燃料の使用を目論み、6月27日にフランスからのMOX燃料の搬入を策動
している。
 
 私たちは忘れない! 一年前の大飯原発ゲートでの36時間にわたる闘いを。
 
 再稼働を阻止し、脱原発を実現していく新しい闘いはそこから始まった。
一年後の今、再度大飯原発の前に立とう!全国で唯一稼働している大飯原発を止
め、稼働原発ゼロを実現するために。
 そして今秋から始まろうとする原発再稼働を全国の力で阻止していくために。
一年前の闘いをいま一度思い起こし、今からの闘いの力としていこう。
 
 
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┗■2.原子力規制委、新規制基準を決定。7月8日前倒し施行へ
 |  今こそ再稼働反対の行動を!
 |  伊方集会や大飯行動(バス)に参加しよう
 └──── 小川正治(再稼働阻止・全国ネットワーク)
 
 原子力規制委は、新安全基準を6月19日の定例会で決めた。閣議決定を経て、
7月8日に前倒し施行をはかるという。「5年かけてもおかしくない内容」と更
田豊志委員が言っていた基準策定を、昨年11月の第1回検討会から僅か7ヶ月で
終わらせた。早期再稼働を至上目的とする新基準の策定。市民への説明会も公聴
会も一切開かず、形式的なパブコメでお茶を濁し、本質的な「安全」論議を避け、
設計基準の根本的な再検討には手をつけず、過酷事故対策を付加しただけで、し
かもフィルター付ベントなどの施設の5年間設置猶予を伊方・川内などの加圧水
型軽水炉(PWR)に認めながら、「国際的にみてもきちんとした水準の基準が
出来た」と田中委員長のこの日の発言。国内外の人びとを全く欺くものだと言わ
ざるをえない。
 この委員会には「再稼働阻止全国ネットワーク」や「原子力規制を監視する市
民の会」などの約25名が傍聴。係員の制止をはねのけて、拙速な基準決定に異議
をとなえるとともに「福島事故の原因究明が先」「大飯を停めて」と強く訴えた。
また会議終了後規制庁前で、強風の中、新基準決定糾弾の抗議行動を約30名で行
った。
 この会議時「東電緊急記者会見:福1地下水から高濃度ストロンチウム検出」
のウエーブ情報が飛び交い、急遽本件の報告と対応が議題にあげられた。5月31
日に検出されたのもが約20日後のこの日の公表は、新基準決定に影響を与えない
よう意図的に遅らせたものだと思わざるをえない。また6月20日大飯原発の運転
継続も実質的に容認し、近く正式決定という。
 『「第1号」伊方・川内が有力 電力、申請急ぐ』」と20日の日経報道。いよ
いよ再稼働の嵐である。一方、「防災計画や避難訓練は、全く実効性をもたない
机上の作文にすぎない」と6月2日の国会正面前集会で、原発各地から口々に訴
えた。命の危機「福島事故の再来は必至で、逃げおおせない」とみんな叫んでい
る。そしていま、新基準の施行阻止、再稼働阻止、大飯の即時停止に向けた闘い
を全国立て横に結び付けて、一層進めることが求められている。
 「緊急!伊方集会!」が6月23・24日「原発さよなら四国ネットワーク」主催
で行われる。首都圏のみならず九州・中国など全国各地から駆けつけ、語り合い、
ゲート前行動と町・県への申し入れを共に行う予定だ。
 また「大飯1周年行動」が6月29・30日小浜明通寺(中嶌哲演住職)とおおい
町で、さらに「なくせ泊原発7・13岩内行動」が行われる。
 東京でも7月1日(月)夕刻、再稼働阻止の討論集会を「スペースたんぽぽ」
(たんぽぽ舎の入っているビルの4F)で予定している。これらの行動に多く参加
して欲しい。
 大飯には東京からバスツアー(バス代・宿泊費込1万円)も。
 問い合わせは「再稼働阻止全国ネットワーク」(070-6650-5549)まで。
 
 
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┗■3.広瀬隆が提言「敦賀の次に廃炉にすべき原発は…」
 |  愛媛県の伊方原発は南海トラフ地震による甚大な津波被害
 |  プラス「中央構造線」のほぼ真上にある原発
 └──── 
 
 福井県にある敦賀原発2号機(日本原子力発電)の「廃炉」が不可避となった。
原子力規制委員会の有識者会合が5月15日、原子炉建屋直下の断層を「活断層」
と断定する報告書をまとめたからだ。委員会は、ほかに五つの原発でも調査を進
めており、今後も「激震」が続くとみられている。
 安全性の低い原発は、即刻淘汰(とうた)されなければならないが、次に廃炉
にすべき原発はどこか。作家の広瀬隆氏が緊急提言した。
 大前提として、原子力規制委員会が「活断層と認めるか否か」を再稼働の基準
にしているのは、完全に的外れです。過去に起きた大地震のほぼ半分は、表出し
ている活断層ではなく、「未知の断層」が動いている。これは地震学の常識です。
活断層があれば論外ですが、活断層がなければ地震が起こらないなんて、地震学
のどこにも書かれていない。
 それを前提としても、敦賀原発の次に廃炉にすべきなのは、愛媛県の伊方(い
かた)原発(四国電力)です。ここは、南海トラフ地震による甚大な津波被害が
想定されるうえに、日本列島を形成する過程で生まれた最大の活断層「中央構造
線」のほぼ真上にある原発なのです。南海トラフと連動して中央構造線も周期的
に動いており、いまは「ひずみ」がたまった危機なのです。この活断層が動いた
ら直下なので、ひとたまりもありません。
 瀬戸内海に津波が入ってきたら、津波からの逃げ場もない。江戸時代に起こっ
た宝永地震では瀬戸内海に津波が押し寄せ、死者は2万人に及びました。現在の
人口なら、被害者は10万人以上でしょう。伊方原発は、次の再稼働候補のトップ
になっていますが、ただちに廃炉にすべきです。
 もちろん、これ以外の原発も同様に廃炉にすべきです。日本列島にある断層は
すべて活断層であり、原発を立地して安全な場所など、どこにもないのです。
 
※週刊朝日 2013年5月31日号より
 
 
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┗■4.放射能汚染を軽く見せるペテン (上)
 |  除染して遮蔽板設置 3~5割低く出る測定値
 |  「モニタリングポスト」というごまかし
 └──── 
 
 『文部科学省が福島を中心に設置しているモニタリングポスト(以下「ポスト」
と略)が、実態よりもかなり低い測定値を示している、との不信がくすぶり続け
ている。「グリーンピース」や「市民と科学者の内部被曝問題研究会」は、昨年
11月、独自の調査結果を発表し、「政府による放射線測定は信頼できない」と結
論づけている。
 計画的避難区域に指定された飯舘村の酪農家・長谷川健一さんは、継続的に村
内の放射線測定を続けており、「ポストの測定値は、汚染を過小評価し、賠償を
低くするための意図的ごまかしではないのか?」と不信を募らせている。
 ポストへの不信は、あちこちで聞いた。「子ども福島」も独自で線量測定を始
めた。こんなすぐにばれてしまうようなごまかしが、いまだに続けられ、大手メ
ディアが全く報道しようとしないことに、むしろ驚いてしまう。放射線量ごまか
しの意図は何なのか? (編集部・山田)』
 
飯舘村での実測
 
 5月30日の飯舘村役場の空間線量は、1・729μSv/時と発表されている。
モニタリングポストの測定値だ。同日、長谷川さんらが居住していた前田地区内
55戸の玄関先を測定すると、地上1mで平均2・80μSv/時、地上10cmだと平均
4・27μSv/時だったという。同地区のポストの測定値は、1・705μSv(実
測値2・73μSv)で、地区内実測線量の6割という低さだ。もはや機器の誤差と
は呼べない測定値のごまかしが、今も続けられている。
 
 飯舘村の長谷川健一さんが、ポストの数値に疑問を持ち始めたのは、2011
年11月。村当局が線量計20台の貸し出しを始め、村民が自宅や周辺地域の線量を
測れるようになったためだ。村が購入した線量計で測定したところ、ポストの測
定値があまりに低いことに驚いた。村当局に説明を求めると、「グレイとシーベ
ルトの違い」などと説明したが、原子力安全委員会の指針で「1グレイ=1シー
ベルト」が示され、村当局の説明は、破綻した。長谷川さんは、村民に呼びかけ
て独自調査を始めた。
 
 2012年3月には、京大原子炉実験所の今中哲二さんらが、事故1年後の線
量を測定するために来村したので、長谷川さんも同行。その際、村役場にあるモ
ニタリングポスト周辺の測定をお願いしたという。この時のポストの測定値は、
0・9μSv/時。同じ場所で、今中氏が持参したサーベイメーターで測定したと
ころ、1・0μSv/時。ポストは、約1割低い数値を示したという。
 
 ところが、ポストから10m離れた場所で測定すると、2・4μSv/時と3倍近
くに跳ね上がり、さらに10m離れると3・0μSv/時だったという。この原因に
ついて長谷川さんは、「自衛隊と大成建設が、ポスト周辺を徹底的に除染をした
からだろう。土の入れ替えもやっていたので、ポスト周辺だけ極端に線量が下が
った」と語る。(中へつづく)
(人民新聞6月5日通関1483号より、了解を得て掲載)
 上・中・下の3回に分けて掲載します。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1875】
2013年6月20日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.「新基準確定と大飯原発再稼働」に抗議する
         ―傍聴していて非常に気分が悪くなった
       規制委-規制庁の本質をあらわした2日間
             木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク・
                  原子力規制を監視する市民の会)
★2.「原発、TPPなどとアメリカ」孫崎享さん講演会が盛況
   TPPと原発は具体的に結びついている、TPPのISD条項がそれだ
                  斎藤なぎさ(たんぽぽ舎)
★3.2013年広島ツアー 参加者募集!
   広島から長崎へそして福島へ放射能の恐怖を繰り返さないために!
   劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワークからのお知らせです
★4.新聞・雑誌より3つ
  ◆四国電力伊方原発のある伊方町長が注目発言 (愛媛新聞6月20日より抜粋)
      ◆汚染水検出5月末把握   (朝日新聞6月20日より抜粋)
      ◆昨日の【TMM:No1874】で掲載いたしました新聞記事につきまして、
       追記事項がございましたのでご連絡いたします。
━━━━━━━
 
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┗■1.「新基準確定と大飯原発再稼働」に抗議する
 |  傍聴していて非常に気分が悪くなった
 |  規制委-規制庁の本質をあらわした2日間
 └─── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク・原子力規制を監視する市民の会)
 
○原子力規制委員会は、19日に新規制基準を決定し、20日に大飯評価会議で合格
内定通知を出した。
 稼働中の大飯原発を止めず新しい原発から再稼働させていく、原子力マフィア
の願いどおりに対応する規制委・規制庁の本領を現わした2日間、続けて傍聴し
て非常に気分が悪くなった。
 19日の規制委員会。「再稼働阻止全国ネットワーク」、たんぽぽ舎、「原子力
規制を監視する市民の会」など25人近くの市民が傍聴する中、議題1の新基準決
定時、規制庁山田技術基盤課長が巧妙にパブコメ意見に応じて修正した部分のみ
を丁寧に説明して規制委の公開性・中立性を演出した。
 それでも、私たちは口々に抗議、不規則発言し、3人の規制庁職員が制止した
り追い出し宣言したりする中、会議は淡々と進められ決定されてしまった。
 5つの議題が終わった後に、6番目に緊急の議題としてフクイチのストロンチ
ウム検出報告がされた。思わず大声で抗議し、会議終了後には「規制委はフクイ
チ収束作業に専念せよ」と書いた紙を掲げた。
○20日午後の「大飯発電所3・4号機の現状に関する評価会合(第13回)」では、
20人近くの関電社員に向かって、規制委側が「現状評価書(案)」を提示して、
規制庁担当者が交代で「安全上重大な問題があるものではない」を頻発して説明
した。枝野元官房長官の「直ちに人体に影響はありません」を思い起こさせる文
は、終了後にカウントしたら23個もあった。
 最後の結論は「大飯3・4号機について、新規制基準に照らして現状を評価し
た結果6月末時点の施設及び運用状況において、直ちに安全上重大な問題が生じ
るものではないと判断する。ただし、既に指摘した様に、新規制基準施行後審査
においては対応すべき課題があり、これらに対し適切に対策を講じることが必要
である」。宿題があるならすぐに止めろよと言いたくなるでしょう。
 こんな甘い評価書を提示しながら関電の意見を尋ねる情けない規制委・規制庁。
終了時に「破砕帯調査はどうなったのか?」と島崎委員に大声で呼びかけたが
通じただろうか?
 この会合は次回24日(月)10時から開催され、関電に6月末までの宿題があるも
のの、最終評価が確定するものと思われる。可能な方が引き続き傍聴して欲しい。
 
 
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┗■2.6/19「原発、TPPなどとアメリカ」孫崎享さん講演会が盛況
 |  TPPと原発は具体的に結びついている TPPのISD条項がそれだ
 └─── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎)
 
○6月19日(水)、89名の参加者があり、若い人の姿もみられた。母親が孫崎さん
の『戦後史の正体』を読み、自分も興味を持ってネットで調べ今回の講演に参加
したという日大法学部の学生さんもいました。
 孫崎さんは、参加者に質問をして挙手をさせるなど会場との一体感を作り出し、
皮肉やジョークを交え、終始笑いの渦の中で話を進められた。
 今では孫崎さんのツイッター・アカウントは6万3000人のフォロワーを持つそ
うである。以下、孫崎さんの話を簡単にまとめます。
 
○日本のもっとも危険なのはもっとも重要なことを話さないで、嘘を言い、好き
勝手にやっていこうとしていること。3.11以降、日本の人たちは権威と言われた
人たちの嘘に気づいた。例えば政府公務員の信頼度は63%から8%に落ちた(「エ
デルマン・トラストバロメーター」というサイトより)。日本の嘘と詭弁に気づ
き、自分の意見を持つことが大切。
 一番説得力がある(分かりやすい)のは原発。2005年2月23日、石橋克彦神戸
大学教授は、衆議院予算委員会公聴会で地震による炉心溶融が起こるかもしれな
いと警告していたにも拘らず、報道されなかった。また、民主党の川内博史氏は
東電以外では初めて1号機、4号機の原発内の視察をして地震で事故が起こって
いたことを確認。そのことをすべての新聞社に送ったが東京新聞以外は取り上げ
なかった。1号機は線量が高く、大スクープなはずだが、各社載せなかった。
 
○TPPと原発は具体的に結びついている。TPPにはISD条項があり、企業
が投資をして輸出をするのを相手国家が止めたとすると、その国を訴えることが
できる。実際ドイツでは、脱原発を表明してスウェーデンのバッテンフォール社
からISD条項で訴えられている。
 今の日本の政治を見ると本当に悲観的になる。たぶん唯一のチャンスは国民の
声にあると思う。TPP反対には医師会や農協(原発反対を決議)といった利益集
団が入っているからと原発反対運動と距離をおく人もいるが、阻止する力をもつ
ところとは手を組まなくてはいけないのではないか。運動をしていく上でどのよ
うな効果があるかを考えがちだが、それは二の次で自分が正しいと思うことを続
ける。人間は効果を求めるよりも、正しいと思うことの方が重要なのではないか。
 
○後半30分は質疑応答。そこでは孫崎さんからジャーナリズムが公平だと思って
はいけない、マスコミは統治機関だという指摘があった。合点がいきました。そ
の後の懇親会には16名の参加があり、そこでも貴重なお話を伺うことができまし
た。なお、4~5ヵ月後にもう一度「孫崎亨講座」をやってほしいとの声があり
ました。
 
 
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┗■3.2013年広島ツアー 参加者募集!
 |  広島から長崎へそして福島へ放射能の恐怖を繰り返さないために!
 └─── 劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワークからのお知らせです
 
 福島第一原発の過酷事故の検証もされないまま、未だに福島では16万人以上の
人々が故郷を追われています。にも拘らず7月には原子力規制委員会が原発の新
しい「規制基準」を示し安倍政権は原発の再稼働へ向けて一層加速するでしょう。
「再稼働阻止」の運動をあらゆる場で広めていかなくてはなりません。
 “核と人類は共存できない”!原発も核兵器もない世界へ!被爆68年「原水禁
の広島集会(各分科会)」と「8・6ヒロシマ平和へのつどい」への参加など、
今年も、広島で「放射能兵器」劣化ウラン兵器の禁止と原発の廃炉・核兵器の廃
止を訴え、交流します! 皆さんのご参加を!
 
○8月4日(日)・5日(月)・6日(火)2泊3日
○参加費:1万8千円
(内訳:宿泊費8/4、5東横イン7500円×2泊、集会参加費その他3000円)
○交通費は各自負担≒35,000円
○募集人数15名
○日程の概略(予定) 
 4日(日)現地集合、
 5日(月)原水禁分科会、地元市民集会「8・6ヒロシマ平和へのつどい」
 6日(火)グランドゼロ(原爆ドーム前)の集会(ダイイン)、市内デモ
      劣化ウラン兵器禁止全国交流集会、現地解散
 
★お申込みは、7月13日(土)までに下記の電話へ
 <劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク>
     〒101‐0061 東京都千代田区三崎町2‐6‐2
            ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付
  担当:山本までご連絡ください 090-7940-7421
          またはFAX 03-3538-0797たんぽぽ舎 
 
 
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┗■4.新聞・雑誌より2つ
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 ◆四国電力伊方原発のある伊方町長が注目発言
  【原発依存見直し言及 伊方町長 観光振興などに力】
 
○伊方町の山下和彦町長は19日、6月定例町議会初日のあいさつで、四国電力
伊方原発の全基停止による地域経済の低迷を挙げ「原発に大きく依存したこれま
での地域振興策を見直し、地域資源を生かしたまちづくりに取り組む必要を強く
感じる」と述べた。町によると、山下町長が伊方原発に依存した町経済からの転
換に言及したのは初めて。(9面に関連記事)(後略)
○山下町長は議会後の取材に対し「脱原発を求めたのではない」と説明。原発の
存在自体に反対する考えはないことを強調した。
○伊方原発は2012年1月から全3基が停止している。山下町長は再稼働に向
けた3号機の安全対策工事で作業員が今年4月以降に町内へ戻っている現状を
「一時的な回復」と指摘。「将来的な景気回復や経済成長を促進するには新たな
産業創造や雇用創出が必要」とし、県が進めるサイクリングに着目した観光振興
などに力を入れる考えを示した。(愛媛新聞6月20日より抜粋)
 
 
◆汚染水検出 5月末把握 福島第一 地下水放出に影響も
 あきれかえる漁協
 
 東京電力福島第一原発の岸壁近くの井戸水から高濃度の放射性物質が検出され
た。4月には地下貯水槽の汚染水漏れも発覚。相次ぐ事態は、汚染水管理の難し
さを浮き彫りにした。今回の事態について東電は5月末に把握していたが、19
日まで公表しなかった。汚染水管理がずさんだとして、地元は強く抗議。原発敷
地内の地下水を海に流す計画にも影響が出そうだ。
 高濃度の放射性物質が検出されたのは1、2号機のタービン建屋海側の井戸水。
地中の汚染状況を調べるため昨年11~12月に海から27メートルの場所に掘
った。検出されたストロンチウムは1リットルあたり1千ベクレルで、トリチウ
ムが約50万ベクレル。ストロンチウムが法令で定める濃度限度の約30倍、ト
リチウムが約8倍だった。
 井戸の近くには2011年4月に海に高濃度の汚染水が流れ出した2号機の取
水口がある。東電は当時の汚染水が地中で広がり、今回井戸水から検出されたと
推測。ただ、塩分濃度が高く、潮の満ち引きで地下水と海水が混じり合っている
可能性もある。東電は周囲に4本の井戸を掘って調べるほか、海沿いに遮水効果
の高い薬剤を入れる。
 東電が井戸水の採取を始めたのは5月24日。トリチウムの分析結果が発電所
内に伝えられたのは31日、社内で情報を共有したのは6月14日だった。しか
し、19日まで公表しなかった。(中略)
 
 <あきれかえる漁協>
 
 「またか。あきれかえるばかりだ」。相馬双葉漁協の遠藤和則総務部長はうん
ざり顔だ。同漁協は原発事故以来、漁を中止していた福島県沿岸で昨年6月に試
験操業を始め、本格操業へ向けて努力を続けている。(中略) 
 それに追い打ちをかけるような海側の井戸の地下水汚染発覚に、遠藤さんは
「次から次へと(不祥事が)出てくる現状が問題だ。地下水バイパスを進めるよ
り今回の問題の解決が先ではないか」と語った。
 この問題で19日午後、福島県庁に謝罪に訪れた東電の小森明生常務に対し、
県の長谷川哲也・生活環境部長は「万全の構えを求めている中で、(汚染水が検
出されたことは)誠に遺憾」と話したうえで、原因究明や周辺への影響調査、汚
染水の拡散防止対策などの徹底を求めた。
 またこの日、佐藤雄平知事は県の幹部らに対し、「東電には汚染水対策をしっ
かりするように繰り返し言ってきたが、本当に遺憾だ」と話し、県も周辺の海域
で放射線の影響の監視を強めるよう指示した。(朝日新聞6月20日より抜粋)
 
 
◆6月20日の【TMM:No1874】に掲載いたしました下記の記事につきまして、前半
部「柏崎刈羽原発を抱える新潟県の泉田裕彦知事は」の部分を追記いたしました
ので、改めて掲載させていただきます。
 
・原発の新規制基準決定、立地自治体から「不十分」の声  (6月20日朝日新聞)
 
(中略)柏崎刈羽原発を抱える新潟県の泉田裕彦知事は、崎刈羽原発を抱える新
潟県の泉田裕彦知事は「事故の教訓を踏まえているとは認識できない」と批判。
事故後の作業や海水注入の判断を誰がするのかが明確でないことなどを挙げ、
「不十分なので、政府において法令改正なども含めて対応する必要がある」と指
摘した。
 また、研究者や市民グループらでつくる「原子力市民委員会」は同日、問題点
を10項目にまとめた緊急提言を内閣府と原子力規制委に提出。座長の舩橋晴俊・
法政大教授は、「政治的な圧力の中で無理に進められており、内容的な疑問が非
常に多い」と話した。
 
──────────
【編集部より】
 メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
 「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため
 日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
 以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び
 内容をお送り下さい。宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
 なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
 都合上すべてを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
 
☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と事故情報」への
  カンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
   郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
たんぽぽ舎です。【TMM:No1874】
2013年6月20日(木)地震と原発情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.昨日19日、第11回原子力規制委員会を傍聴してきました。
 なし崩し的に以前よりもさらに甘く、曖昧な基準が施行!
 規制委員会の危機感の無さと地元感覚の無さ       (永山一美)
★2.6月14日、大間原発反対現地集会、大間町デモに参加
 大間ツアー 大MAGROCK、鎌田慧さん講演、あさこはうす訪問(山田武)
★3.読者からイベント紹介(問合せは主催者へお願いします)
◇核・平和問題委員会 講演会「大丈夫か、日本!」
 6月22日(土)14:00~、文京区民センター
◇トーク&パレード<新規建設おことわり---上関から原発のない未来へ>
 6月29日(土)14:00~、YMCAアジア青少年センター(水道橋)
◇「リオフクシマ」上映会+監督トーク
 7月3日(水)19:30~ 三軒茶屋 要予約
★4.新聞・雑誌から
◇原発の新規制基準決定、立地自治体から「不十分」の声(6月20日 朝日新聞)
◇新基準の決定受け 6原発12基の再稼働申請へ(6月20日付 朝日新聞)
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※あす21日(金)参議院議員会館 B109、13:00~記者会見、13:40~集会
子ども・被災者支援法成立から1年 -支援実施を求める原発事故被災者の声
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┗■1.昨日19日、第11回原子力規制委員会を傍聴してきました。
 │ なし崩し的に以前よりもさらに甘く、曖昧な基準が施行!
 │ 地元とつながり、再稼働の波を消波していこう!
 └────(たんぽぽ舎会員 永山一美)
 
 *** 規制委員会の危機感の無さと地元感覚の無さ ***
 
この日(6月19日)、安全基準の施行日が決定してしまうとのことで、急きょ
参加です。今日は「傍聴ってどんなものなのかしら?」と思っているかたに、
イメージしてもらいやすいよう、報告したいと思います。
 
 昨日は朝からの強風が止まない中、事前に参加すると聞いた方よりも、当日
キャンセル待ちでもいいからと、原子力規制委員会のビル入り口に集まってく
る方々の多さに感動しつつ受付け。
 入り口では事前に締め切り前に電子メールで申し込んだ方が受け付けできて
なかったり、事前申し込みのリストに名前があるとかないとか、何回もやって
いるのに結構バタついている感ありでした。
 分厚い資料集を会議室の入り口で渡され、空いてる席に着席。会場は半分が
委員会用の席、半分が傍聴席でその傍聴席はプレスと一般傍聴、半々です。両
脇はテレビ局、新聞社のカメラマンの列でした。その後、開始ギリギリで、
キャンセル待ちの皆さんほとんどが入室できたようで一安心。
 
 委員会が始まってしばらくは資料と鼻突き合わせて、パブコメについての報
告です。福島の事故のようなことが二度と起きないように起こさせないように
と、専門家ではない一般市民の私たちが少ない知識を絞り出し、届けたはずの
数々のパブコメはいともあっさりとスルーされ、対応しますや対応しています
的返答が可能なものはピックアップしてわざわざ述べ、しかし、大半はよくわ
からないモヤモヤした返答にすり替えられて行きました。
 「最後にこれでよろしいですね」となりそうなところで、傍聴席から始めは
押し殺したように一人の方が、声を上げました。
 そして、それを合図にするかのように、傍聴席のあちこちからせきを切った
ように「地元の声が届いてない」「パブコメが生かされていない」「対応が中
途の決定は拙速だぞ」「大飯(原発)停めて」「福島は収束できてないぞ」
「地震は待ってくれないんですよ」など、私たちが普段、金曜官邸前行動など
でもよく訴える言葉の数々声が上がり始めました。
 
 そんな中で、先日の東海村(原電)の事故や、6/19あさ10時に行われた東電
緊急記者会見について、本当に簡単な報告などで会は終了。今日はなし崩し的
に、以前よりもさらに甘く曖昧な基準がまかり通ってしまう重大な日になりま
した。
 
 ビルを出てからはしばらくビル前で抗議行動を実施。前を通るランチへ向か
う多数の方々にも何か伝わればと思います。
 基準の施行は7月8日になります。新基準に施工に合わせ、待ってました!
とばかりに、これからあちこちの原発から再稼働申請の波が押し寄せてくるで
しょう。
 しかし、私たちは原発立地の方々と一緒になり、再稼働を阻止しなければな
りません。第二の原発過酷事故や故郷を失い悲しい思いをする人たち、そこで
被曝労働をするかたたちを増やすこと、そんなことを繰り返してはいけないの
です。
 今日の傍聴で感じたことは、規制委員会の危機感の無さと地元感覚の無さ、
お手盛り的、なし崩し決定の感がとても強く残りました。だからこそ、私達も
言うべき事は言うべき時にしっかり伝える。できる人ができる位置で、やれる
ことをやっていければと思っています。やらなくちゃ初めも終わりもないと思
いました。
 
 
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┗■2.6月14日、大間原発反対現地集会、大間町デモに参加
 │ 大間ツアー 大MAGROCK、鎌田慧さん講演
 │ 花とハーブ園、あさこはうす訪問
 └────(たんぽぽ舎会員 山田武)
 
たんぽぽ舎ボランティアで大間ツアーを企画し、総勢10名で行きました。
 
6月14日(金)、東京を車2台7人で出発。途中、夜行バスやレンタカー組が
合流。八戸(青森)にて蕪島のウミネコ繁殖地を見学。
6月15日(土)、映画「六ヶ所村ラプソディー」出演の菊川慶子さんが営む「花
とハーブ園で歓談。(ここが宿泊施設)
大MAGROCK 反核ロックフェスティバル 1日目
・ちだ原人NUTS、制服向上委員会~PANTA等出演。
・大間温泉での食事会(原子力資料情報室 澤井正子さん、大間原発訴訟の会
 函館の野村保子さん、「空想の森」の田代陽子監督)
・原発問題は現地より、電気を大量に使っている都会の人に責任があり、節電
 も大事、プルト利用で稼働しようとする核燃サイクル、大間原発工事を止め
 ようで同意。
・津波にのみ込まれ九死に一生を得て生還したレゲエ・シンガー「ちだ原人」
 さんと駐車場で偶然出会って立ち話。
・夜、鎌田慧さん講演、山下知徳さんライブ、中野宏典(大間訴訟歌う弁護
 士)の話とライブ 、小笠原厚子さんも檀上に。
6月16日(日)、大MAGROCK 反核ロックフェスティバル 2日目
 FRYING DUTCHMANなどが出演、大間原発反対現地集会、大間町デモ(町役場
 前を通りフェリー乗り場まで)大間町の佐藤了一さん、澤井さん等の各代表
 がスピーチ。 鳴り物入りで大間町をデモコール。
 
 地元の朝刊によると、主催者発表で500人参加でした。あさこはうすで小笠
 原厚子さんと歓談。佐井村の仏が浦へのフェリー乗り場、願掛け公園見学。
 災害避難場所の小高い公園から大間原発敷地を俯瞰。
6月17日(月)、東京へ。
 六ヶ所原燃PRセンター見学、動きのある燃料棒せん断、実物大の模型等。
 NO NUKESや原発やめようの車シール、帽子等にバッジを付けた一行を相手に、
 ガイドさんが懸命の説明。
 
※新聞報道(6月17日付 デーリー東北)
 ◆大間原発建設中止求め現地で反対集会・・・・・大間町に建設中の大間原
 発をめぐる反対現地集会が16日、原発の敷地に隣接する民有地で開かれた。
 全国各地から約500人が集まり、建設中止を求める行動をさらに強化する
 ことを申し合わせた。
  建設に反対する3団体の呼び掛けで2008年から開かれており今回で6
 回目。会場となった民有地は「大間原発に反対する地主の会」が所有してい
 る。[写真]大間原発の建設中止を目標に、反対運動の強化を申し合わせた現
 地集会=16日、大間町の大間原発隣接地
 
 
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┗■3.読者からイベント紹介(問合せは主催者へお願いします)
 └────
 
◆核・平和問題委員会 講演会「大丈夫か、日本!」
 ~憲法・原発・核のゆくえ、私たちは平和に生きたい~
 http://ncc-j.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=68
 講師 海渡雄一弁護士さん
 
日時 6月22日(土)14:00~16:00
会場 文京区民センター2階(文京区本郷4-15-14)
入場 一般500円、大学生200円、18歳未満無料
主催 日本キリスト教協議会(NCC)「平和・核問題委員会 」
問合せ先  sf-naitou@nifty.com 内藤新吾(TEL/FAX 047-362-4857)
 
 
◆トーク&パレード<新規建設おことわり---上関から原発のない未来へ>
出演
 清水敏保さん(上関原発を建てさせない祝島島民の会代表)
 岡田和樹さん(農業/上関シーカヤッカー/水辺教室講師)
 Misao Redwolfさん(首都圏反原発連合/イラストレーター)
コーディネーター 菅波完さん(高木仁三郎市民科学基金事務局)
 
日時 6月29日(土) トーク 14:00~16:00
   パレード 14:30出発
会場 YMCAアジア青少年センター地下 スペースY
  (東京都千代田区猿楽町2-5-5) 最寄駅:JR水道橋から徒歩6分
参加費 1,000円
定員 200名(要予約)
申込み締め切り6月28日まで。WEB( http://urx.nu/3Lok )もしくは
Fax 03-3357-3801(原子力資料情報室)まで。
主催・問い合わせ:上関原発どうするの?~瀬戸内の自然をまもるために~
(略称:上関どうするネット) http://kaminoseki.blogspot.com/
 
 
◆「リオフクシマ」上映会+監督トーク
 トーク:岡村 淳 監督、坂田昌子さん(虔十の会、いきものカフェ)
日時 7月3日(水)19:30~ 
場所 ふろむあーすカフェオハナ(三軒茶屋)
参加費 オープンチャージ(要オーダー)、カンパ制
【要予約】問い合せ・ご予約は、WEBフォームよりお願いします。
http://milk.candybox.to/from-earth/postmail/postmail.php
主催 ナチュラル&ピースSHOP + オーガニック・ベジCAFE
   ふろむ・あーす & カフェ・オハナ Tel/Fax (03) 5433-8787
 
 
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┗■4.新聞・雑誌から
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◆原発の新規制基準決定、立地自治体から「不十分」の声
 (6月20日 朝日新聞より)
 
(中略)柏崎刈羽原発を抱える新潟県の泉田裕彦知事は「事故の教訓を踏まえ
ているとは認識できない」と批判。事故後の作業や海水注入の判断を誰がする
のかが明確でないことなどを挙げ、「不十分なので、政府において法令改正な
ども含めて対応する必要がある」と指摘した。
 また、研究者や市民グループらでつくる「原子力市民委員会」は同日、問題
点を10項目にまとめた緊急提言を内閣府と原子力規制委に提出。座長の舩橋晴
俊・法政大教授は、「政治的な圧力の中で無理に進められており、内容的な疑
問が非常に多い」と話した。
 
 
◆新基準の決定受け 6原発12基の再稼働申請へ
 (6月20日付 朝日新聞)
 
 原発の新しい規制基準が19日に決まったことを受けて、関西電力など電力
4社は、7月8日の施行後すぐにも、6原発12基について再稼働申請する構
えを見せている。原子力規制委員会の審査は半年程度かかる見通しで、年内の
再稼働は難しい状況だ。(中略)
 申請の準備が進んでいるのは、北海道電力の泊1~3号機、関西電力の大飯
3、4号機、高浜3、4号機(福井)、四国電力の伊方3号機(愛媛)、九州
電力玄海3、4号機(佐賀)、川内1、2号機(鹿児島)の計12基。
 いずれも事故を起こした東京電力福島第一原発の沸騰水型炉とは異なる加圧
水型炉。過酷事故時に放射性物質の外部への放出量を抑えるフィルター付きベ
ント(排気)設備の設置が5年間猶予されている。さらに運転開始から30年
未満で、新基準に適合しやすい。
 ただ、唯一稼働中の大飯3、4号機は敷地内に活断層がある疑いが指摘され
ており、審査に影響する可能性がある。玄海3、4号機は安全対策工事が9月
までかかるため、九電が申請を遅らせる可能性もある。12基のうち、技術的
な問題が少なく再稼働が近いのは伊方3号機とみられている。
 新基準は、福島第一原発事故を踏まえ規制委が昨年10月から検討を進めて
きた。電力会社に対して過酷事故対策を初めて義務付けた。事故時に原子炉を
冷やす電源車や消防車を各2台以上配備。各原発で起こりうる最大級の基準津
波を見積もって敷地内が浸水しないよう防潮堤などを造る。活断層が地盤に露
出する真上への原子炉建屋など重要施設の設置を禁止。事故時にも復旧作業が
できるよう免震機能などを備えた緊急時対策所の設置を求めた。
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