NUCLEAIRE
ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1938】
2013年8月24日(土)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.汚染水と再稼働の関係
福島高レベル汚染水対策なくして、原発再稼働はありえない
福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)-その2
バルブは開けていた。堰は30センチ、これではザル
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.8月22日(木)アーサー・ビナードさん講演会の感想2つ
山野容子さん、富塚元夫さん
※10月か11月頃に再度、アーサーさんの講演会を予定
★3.新聞・雑誌より
◆稼働26年 廃炉90年 「解体先進国」英の原発 高線量 作業に壁
(8月19日毎日新聞より抜粋)
◆原発なしで乗り切れる 教員 古家正暢
(8月19日東京新聞「発言」より)
━━━━━━━
※8/27学習会にご参加を!
被災者と子どもの未来のために-原子力市民委員会第一部会(福島
原発災害対策)の課題
日 時:8月27日(火)19時開会
講 師:島薗 進さん(上智大学神学部教授)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:一般800円(学生400円)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.汚染水と再稼働の関係
| 福島高レベル汚染水対策なくして、原発再稼働はありえない
| 福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)-その2
| バルブは開けていた。堰は30センチ、これではザル
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 漏えいを引き起こしたタンクはボルトで留めるタイプで、隙間はゴムシール。
こんな構造で、高濃度の汚染塩水を溜め続けることはできない。強い放射線と塩
水でシールは破壊される。
しかも暑い夏に屋外のタンクなので、強烈な太陽光線で、鋼鉄の熱膨張と収縮
が繰り返される。応力と紫外線とでゴムは劣化し、隙間が出来てしまう。漏れ出
すのは当然のこと。
それもまた「想定外」なのだろう。このような構造では漏れは一基に止まらな
い。漏えいのメカニズムが上記のようなものならば、シール劣化は全タンクに及
ぶので、次々に漏えいし始めている。
汚染水漏れが生じた後の対策も「無いに等し」かった。
コンクリートの堰はたったの30センチ。雨が降り続くだけで溢れる。さらに
「雨水か漏えい水か見分けるために」バルブは開けられて堰の水は全部流れるよ
うになっていた。つまり堰の意味が無かったわけだ。
まるでザルで汚染水を止めようとしていたかのごとく、やっていることがデタ
ラメで見るに堪えない。ちなみに汚染水がタンクから漏れ出たかどうかは、線量
計を繋いだ警報装置を全タンクの下に設置し、警報機付き水位計も設置していれ
ば容易にチェックできることだ。技術的には簡単にできることさえ、ほとんど何
もしていない。あろうことか、緊急点検と称して、毎時100mSvもの線量がある場
所を作業員が回って点検している。とんでもない非人道的作業を強いている。
○ 再稼働への問題点
この事件で見えてきたのは、シビアアクシデント対策に汚染水処理が全くない
こと。炉心損傷を来す事故が起きれば、大量の汚染水が生じる。これを通常の冷
却システムで回収処理できるとするのは楽観的観測に過ぎない。
建屋に流出する汚染水は、必ず環境に出る。遮蔽できる能力があるのは格納容
器しかないが、シビアアクシデント下では格納容器は配管や電線ケーブルの貫通
部(ペネトレーター)が損傷しているから、自動的に建屋流出を想定することに
なる。
福島第一の教訓として、大量の汚染水が建屋から環境に出ないためには、予め
止水壁を作っておく外ないことになる。もちろん、そんなものを作った原発は一
つもない。
再稼働議論で一番抜けているのは福島第一の教訓だが、特に現状を全く反映し
ていない汚染水問題だ。
福島第一原発で、何故これほどまでに汚染水に悩まされることになったのか。
これは初動の事故対策の失敗が大きな原因だが、もう一つ忘れてはならないのが
現場の実態を全く反映していないことだ。この敷地が、もともとどんな地質構造
であり、そこに汚染水などが漏れ出せば、いかなる経路で環境への流出を引き起
こすか、建設前の地盤、地質構造を熟知しているはずの東電ならば十分に予想が
付いたし、最初に対策がされていなければならなかった。
○ そのような「事後的対策方針」は、規制庁も何も要求していないし、電力側
が自主的に行ってもいない現状だ。
再稼働を考える前に、福島第一のような汚染水問題が生じたらどうなるか、そ
のシミュレーションを義務づけ、対策を指示すべき責任が規制庁にあるし、自治
体はそれを追及するべきだ。そうしないと、事故の度に重大な環境汚染が繰り返
され、地域の産業が破壊されてしまう。
○ 思えば、日本の原子力開発において最初に明るみに出た重大事故が「敦賀原
発放射能漏れ事故」(1981年4月)であった。原発は最初から汚染水に呑み込ま
れ続けてきた。それから一貫して教訓を学び取ろうとしない原子力ムラに、今後
も原発をゆだねるつもりなのか。
┏┓
┗■2.8月22日(木)アーサー・ビナードさん講演会の感想2つ
└────
1.当日、アーサーさんは祝島(山口県)に行っていらしたそうで、高い鼻が真
っ赤に日焼けされていました。
まず、祝島の「原発絶対反対」のはちまきを締めて、お話が始まりました。
広島と長崎の原爆の持つ意味の違い、ウランとプルトニウムの説明、アメリカ
が是が非でも投下しなければならなかった本当の理由、なぜ広島と長崎という地
が選ばれたのか(京都が避けられたのは文化財保護のためではなかった)等、私
達のこれまでの認識がひっくり返るお話でした。
力で軍隊に勝つことは絶対にできないのだから言葉で戦う、というのがアーサ
ーさんの姿勢です。
私達は国やメディアの言うことは全て正しいと思い込まされていたようです。
ひとりひとりが自分の頭で考え、言葉の裏を読み取る力をつけなければと思いま
した。 山野容子
2.長崎原爆が広島原爆より重要、「原爆は戦争の早期終結に寄与した」は嘘、
ピカとピカドンの違いは?…アーサー・ビナードさんのお話は、驚きの連続
でした。
イ.広島型原爆と長崎型原爆の意味が全然違うとは知りませんでした。
ウラン型原爆(広島型原爆)は1943年にはすでに開発が終わっており落とせた、
しかしプルトニウム型原爆(長崎型原爆)は開発が遅れて1945年7月16日にやっと
ニューメキシコで実験成功した。
ウランは自然にあるから、濃縮すれば原爆になる。これは誰にもできる。しか
しプルトニウムは複雑で大掛かりで高価な設備が必要。原子炉などというからな
ぜか親しみのある「炉」と思ってしまう、言葉の魔術にはまった結果で、実はプ
ルトニウム製造装置です。誰でも持てるウラン原爆では世界は支配できない、プ
ルトニウム原爆が世界を支配する、これがアメリカの支配層の思想だった(そし
て今も)
日本の軍国主義者がプルトニウムにこだわる理由がやっとわかりました。
増殖できない高速増殖炉、稼働しない金食い虫「もんじゅ」、普通の経済人、
まじめな官僚ならとっくにやめていたはずのプルトニウムサイクルの秘密は原爆
保有国への夢、先の大戦で、原爆開発競争に敗れて、世界支配の夢を砕かれた戦
犯達の亡霊の魂を鎮めたいという軍国主義者の末裔の時代遅れの夢がプルトニウ
ム製造装置維持。
ロ.原爆投下は戦争を早く終わらせるため、と言われてきたのは知っていました
が、真っ赤なウソとは知りませんでした。本当にはやく終わらせるのならウラン
原爆を1943年ベルリンと東京に落とせばよかった!
またポツダム宣言にスターリンの署名をいれれば、日本はすぐ降伏した。日本
は何とか有利な条件で戦争を終わらすべく、ソ連に仲介を依頼していた。
そのソ連がポツダム宣言に署名したら、ソ連は仲介役でないことを知り、失望
して日本は降伏していたはず。
原爆を落とさずに終戦になれば、秘密裡にプルトニウム製造に多額の予算を使
い込んだ政府が憲法違反で有罪になったはず、プルトニウム爆弾を落として戦争
終結に貢献したと証明する必要があった。
ハ.なぜ京都に原爆を落とさなかった?文化財保護、そんなことを考える輩か、
アメリカの帝国主義者は!
京都のような盆地では放射性物質は長年残り、原爆の非人間性が明らかになる
(内部被爆の影響が明らかになる)、広島、長崎のような海に近い都市なら、放
射能を除染して海に流せる。実際にヒロシマを除染したのは、枕崎台風でした。
1945年9月17日枕崎に上陸した台風は九州を横断し広島を大風・大水できれいに
除染したのです。広島だけで死者2000人という戦後最大級の台風でした。
これがなければ、いまだにヒロシマは放射線管理区域かもしれません。
ニ.核兵器、原子爆弾は使用者目線の言葉、ピカドン、ピカは被害者目線のことば、
ホ.ピカドンとピカはどう違う?ピカは原爆から近い人、光を見ただけでふっと
ばされて音は聞こえなった。ピカドンはもう少し遠くで見たひと、光をみて音も
聞くことができた。
ヘ.原爆記念日は? 8月6日よりも、7月16日と8月9日が重要、プルトニウ
ム原爆を使った日だから。 富塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
※この日のアーサーさんのお話はDVDになります。
たんぽぽ舎にお問い合わせ下さい。1枚1000円です。
※アーサー・ビナードさんのお話が好評だったので、10月か11月頃に再度、
アーサーさんの講演会を予定します。日程が確定次第、ご案内致します。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆稼働26年 廃炉90年 「解体先進国」英の原発 高線量 作業に壁
世界で最も廃炉作業が進む原子力発電所の一つ、英ウェールズ地方のトロース
フィニッド発電所(出力23.5万キロワット、炭酸ガス冷却炉、2基)の作業現場に
入った。1993年の作業開始から20年。責任者は「既に99%の放射性物質を除去し
た」と説明するが、施設を完全に解体し終えるまでになお70年の歳月を要する。
「想像以上に時間とコストのかかる作業」(作業責任者)を目の当たりにし、日本
が今後、直面する道の険しさを思い知らされた。(中略)
廃炉作業には稼働時を上回る約800人が携わる。(中略)
この発電所は小規模で、稼働中に大きな事故もなく停止後速やかに廃炉作業に移
ることができた。それでも廃炉に90年を要し、総費用は約6億ポンド(約900億円)
になる。フィリップス安全担当部長は、水蒸気爆発の処理も終わっていない福島
第一原発の廃炉作業について「ここに比べて作業員が動ける範囲が限定されるた
め、ロボットを使用することになるだろう。想像できないほど困難な作業になる
のは間違いない」と話した。(8月19日毎日新聞より抜粋)
◆原発なしで乗り切れる 教員 古家正暢
日本列島は連日、猛暑、酷暑、炎暑が続いている。国内最高気温も6年ぶりに
更新された。
熱中症対策としてエアコンの効用がしきりに指摘され、町を歩けば室外機がブ
ンブン音をたてている。ふと思ったのだが最近、電力不足を懸念しての「節電」
が強く訴えられない。なぜだろうか。
東京電力管内の原子力発電所は現在も全基停止中。東日本大震災後には原発な
しで、これまでのような生活はできないのではと心配されたものだ。計画停電も
あった。しかし、現状はどうだろう。
この現状から推測されることは、原発を再稼働しなくとも、日本列島の猛暑や
酷暑や炎暑も十分乗り切れるということだ。事故処理や賠償、廃炉に除染費用を
勘案したら、「原発は火力よりも高い」のだ。今こそ原発を止めよう。
(8月19日東京新聞「発言」より)
2013年8月24日(土)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.汚染水と再稼働の関係
福島高レベル汚染水対策なくして、原発再稼働はありえない
福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)-その2
バルブは開けていた。堰は30センチ、これではザル
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.8月22日(木)アーサー・ビナードさん講演会の感想2つ
山野容子さん、富塚元夫さん
※10月か11月頃に再度、アーサーさんの講演会を予定
★3.新聞・雑誌より
◆稼働26年 廃炉90年 「解体先進国」英の原発 高線量 作業に壁
(8月19日毎日新聞より抜粋)
◆原発なしで乗り切れる 教員 古家正暢
(8月19日東京新聞「発言」より)
━━━━━━━
※8/27学習会にご参加を!
被災者と子どもの未来のために-原子力市民委員会第一部会(福島
原発災害対策)の課題
日 時:8月27日(火)19時開会
講 師:島薗 進さん(上智大学神学部教授)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:一般800円(学生400円)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.汚染水と再稼働の関係
| 福島高レベル汚染水対策なくして、原発再稼働はありえない
| 福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)-その2
| バルブは開けていた。堰は30センチ、これではザル
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 漏えいを引き起こしたタンクはボルトで留めるタイプで、隙間はゴムシール。
こんな構造で、高濃度の汚染塩水を溜め続けることはできない。強い放射線と塩
水でシールは破壊される。
しかも暑い夏に屋外のタンクなので、強烈な太陽光線で、鋼鉄の熱膨張と収縮
が繰り返される。応力と紫外線とでゴムは劣化し、隙間が出来てしまう。漏れ出
すのは当然のこと。
それもまた「想定外」なのだろう。このような構造では漏れは一基に止まらな
い。漏えいのメカニズムが上記のようなものならば、シール劣化は全タンクに及
ぶので、次々に漏えいし始めている。
汚染水漏れが生じた後の対策も「無いに等し」かった。
コンクリートの堰はたったの30センチ。雨が降り続くだけで溢れる。さらに
「雨水か漏えい水か見分けるために」バルブは開けられて堰の水は全部流れるよ
うになっていた。つまり堰の意味が無かったわけだ。
まるでザルで汚染水を止めようとしていたかのごとく、やっていることがデタ
ラメで見るに堪えない。ちなみに汚染水がタンクから漏れ出たかどうかは、線量
計を繋いだ警報装置を全タンクの下に設置し、警報機付き水位計も設置していれ
ば容易にチェックできることだ。技術的には簡単にできることさえ、ほとんど何
もしていない。あろうことか、緊急点検と称して、毎時100mSvもの線量がある場
所を作業員が回って点検している。とんでもない非人道的作業を強いている。
○ 再稼働への問題点
この事件で見えてきたのは、シビアアクシデント対策に汚染水処理が全くない
こと。炉心損傷を来す事故が起きれば、大量の汚染水が生じる。これを通常の冷
却システムで回収処理できるとするのは楽観的観測に過ぎない。
建屋に流出する汚染水は、必ず環境に出る。遮蔽できる能力があるのは格納容
器しかないが、シビアアクシデント下では格納容器は配管や電線ケーブルの貫通
部(ペネトレーター)が損傷しているから、自動的に建屋流出を想定することに
なる。
福島第一の教訓として、大量の汚染水が建屋から環境に出ないためには、予め
止水壁を作っておく外ないことになる。もちろん、そんなものを作った原発は一
つもない。
再稼働議論で一番抜けているのは福島第一の教訓だが、特に現状を全く反映し
ていない汚染水問題だ。
福島第一原発で、何故これほどまでに汚染水に悩まされることになったのか。
これは初動の事故対策の失敗が大きな原因だが、もう一つ忘れてはならないのが
現場の実態を全く反映していないことだ。この敷地が、もともとどんな地質構造
であり、そこに汚染水などが漏れ出せば、いかなる経路で環境への流出を引き起
こすか、建設前の地盤、地質構造を熟知しているはずの東電ならば十分に予想が
付いたし、最初に対策がされていなければならなかった。
○ そのような「事後的対策方針」は、規制庁も何も要求していないし、電力側
が自主的に行ってもいない現状だ。
再稼働を考える前に、福島第一のような汚染水問題が生じたらどうなるか、そ
のシミュレーションを義務づけ、対策を指示すべき責任が規制庁にあるし、自治
体はそれを追及するべきだ。そうしないと、事故の度に重大な環境汚染が繰り返
され、地域の産業が破壊されてしまう。
○ 思えば、日本の原子力開発において最初に明るみに出た重大事故が「敦賀原
発放射能漏れ事故」(1981年4月)であった。原発は最初から汚染水に呑み込ま
れ続けてきた。それから一貫して教訓を学び取ろうとしない原子力ムラに、今後
も原発をゆだねるつもりなのか。
┏┓
┗■2.8月22日(木)アーサー・ビナードさん講演会の感想2つ
└────
1.当日、アーサーさんは祝島(山口県)に行っていらしたそうで、高い鼻が真
っ赤に日焼けされていました。
まず、祝島の「原発絶対反対」のはちまきを締めて、お話が始まりました。
広島と長崎の原爆の持つ意味の違い、ウランとプルトニウムの説明、アメリカ
が是が非でも投下しなければならなかった本当の理由、なぜ広島と長崎という地
が選ばれたのか(京都が避けられたのは文化財保護のためではなかった)等、私
達のこれまでの認識がひっくり返るお話でした。
力で軍隊に勝つことは絶対にできないのだから言葉で戦う、というのがアーサ
ーさんの姿勢です。
私達は国やメディアの言うことは全て正しいと思い込まされていたようです。
ひとりひとりが自分の頭で考え、言葉の裏を読み取る力をつけなければと思いま
した。 山野容子
2.長崎原爆が広島原爆より重要、「原爆は戦争の早期終結に寄与した」は嘘、
ピカとピカドンの違いは?…アーサー・ビナードさんのお話は、驚きの連続
でした。
イ.広島型原爆と長崎型原爆の意味が全然違うとは知りませんでした。
ウラン型原爆(広島型原爆)は1943年にはすでに開発が終わっており落とせた、
しかしプルトニウム型原爆(長崎型原爆)は開発が遅れて1945年7月16日にやっと
ニューメキシコで実験成功した。
ウランは自然にあるから、濃縮すれば原爆になる。これは誰にもできる。しか
しプルトニウムは複雑で大掛かりで高価な設備が必要。原子炉などというからな
ぜか親しみのある「炉」と思ってしまう、言葉の魔術にはまった結果で、実はプ
ルトニウム製造装置です。誰でも持てるウラン原爆では世界は支配できない、プ
ルトニウム原爆が世界を支配する、これがアメリカの支配層の思想だった(そし
て今も)
日本の軍国主義者がプルトニウムにこだわる理由がやっとわかりました。
増殖できない高速増殖炉、稼働しない金食い虫「もんじゅ」、普通の経済人、
まじめな官僚ならとっくにやめていたはずのプルトニウムサイクルの秘密は原爆
保有国への夢、先の大戦で、原爆開発競争に敗れて、世界支配の夢を砕かれた戦
犯達の亡霊の魂を鎮めたいという軍国主義者の末裔の時代遅れの夢がプルトニウ
ム製造装置維持。
ロ.原爆投下は戦争を早く終わらせるため、と言われてきたのは知っていました
が、真っ赤なウソとは知りませんでした。本当にはやく終わらせるのならウラン
原爆を1943年ベルリンと東京に落とせばよかった!
またポツダム宣言にスターリンの署名をいれれば、日本はすぐ降伏した。日本
は何とか有利な条件で戦争を終わらすべく、ソ連に仲介を依頼していた。
そのソ連がポツダム宣言に署名したら、ソ連は仲介役でないことを知り、失望
して日本は降伏していたはず。
原爆を落とさずに終戦になれば、秘密裡にプルトニウム製造に多額の予算を使
い込んだ政府が憲法違反で有罪になったはず、プルトニウム爆弾を落として戦争
終結に貢献したと証明する必要があった。
ハ.なぜ京都に原爆を落とさなかった?文化財保護、そんなことを考える輩か、
アメリカの帝国主義者は!
京都のような盆地では放射性物質は長年残り、原爆の非人間性が明らかになる
(内部被爆の影響が明らかになる)、広島、長崎のような海に近い都市なら、放
射能を除染して海に流せる。実際にヒロシマを除染したのは、枕崎台風でした。
1945年9月17日枕崎に上陸した台風は九州を横断し広島を大風・大水できれいに
除染したのです。広島だけで死者2000人という戦後最大級の台風でした。
これがなければ、いまだにヒロシマは放射線管理区域かもしれません。
ニ.核兵器、原子爆弾は使用者目線の言葉、ピカドン、ピカは被害者目線のことば、
ホ.ピカドンとピカはどう違う?ピカは原爆から近い人、光を見ただけでふっと
ばされて音は聞こえなった。ピカドンはもう少し遠くで見たひと、光をみて音も
聞くことができた。
ヘ.原爆記念日は? 8月6日よりも、7月16日と8月9日が重要、プルトニウ
ム原爆を使った日だから。 富塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
※この日のアーサーさんのお話はDVDになります。
たんぽぽ舎にお問い合わせ下さい。1枚1000円です。
※アーサー・ビナードさんのお話が好評だったので、10月か11月頃に再度、
アーサーさんの講演会を予定します。日程が確定次第、ご案内致します。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆稼働26年 廃炉90年 「解体先進国」英の原発 高線量 作業に壁
世界で最も廃炉作業が進む原子力発電所の一つ、英ウェールズ地方のトロース
フィニッド発電所(出力23.5万キロワット、炭酸ガス冷却炉、2基)の作業現場に
入った。1993年の作業開始から20年。責任者は「既に99%の放射性物質を除去し
た」と説明するが、施設を完全に解体し終えるまでになお70年の歳月を要する。
「想像以上に時間とコストのかかる作業」(作業責任者)を目の当たりにし、日本
が今後、直面する道の険しさを思い知らされた。(中略)
廃炉作業には稼働時を上回る約800人が携わる。(中略)
この発電所は小規模で、稼働中に大きな事故もなく停止後速やかに廃炉作業に移
ることができた。それでも廃炉に90年を要し、総費用は約6億ポンド(約900億円)
になる。フィリップス安全担当部長は、水蒸気爆発の処理も終わっていない福島
第一原発の廃炉作業について「ここに比べて作業員が動ける範囲が限定されるた
め、ロボットを使用することになるだろう。想像できないほど困難な作業になる
のは間違いない」と話した。(8月19日毎日新聞より抜粋)
◆原発なしで乗り切れる 教員 古家正暢
日本列島は連日、猛暑、酷暑、炎暑が続いている。国内最高気温も6年ぶりに
更新された。
熱中症対策としてエアコンの効用がしきりに指摘され、町を歩けば室外機がブ
ンブン音をたてている。ふと思ったのだが最近、電力不足を懸念しての「節電」
が強く訴えられない。なぜだろうか。
東京電力管内の原子力発電所は現在も全基停止中。東日本大震災後には原発な
しで、これまでのような生活はできないのではと心配されたものだ。計画停電も
あった。しかし、現状はどうだろう。
この現状から推測されることは、原発を再稼働しなくとも、日本列島の猛暑や
酷暑や炎暑も十分乗り切れるということだ。事故処理や賠償、廃炉に除染費用を
勘案したら、「原発は火力よりも高い」のだ。今こそ原発を止めよう。
(8月19日東京新聞「発言」より)
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1937】
2013年8月23日(金)その2 地震と原発事故情報-
3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.女性たちが決起しました。 広瀬 隆
山本太郎と女性サポーターズの8.30集会
(子連れ参加 大歓迎)&(男性参加も歓迎)
「山本太郎&女性サポーターズの8.30」実行委員会
★2.8/29放射能汚染食品と測定結果の講座
測ってわかった!今はどうなったの?食べ物の放射能汚染
お話:佐久間淳子さん(環境ジャーナリスト)
鈴木千津子さん(たんぽぽ舎)
★3.新聞・雑誌より4つ
◆新たに2基漏えいか 福島第一 タンク底部表面で高線量
(8月23日東京新聞より抜粋)
◆川内原発の津波対策指摘 (8月22日朝日新聞より)
◆再稼働せず黒字化するには 8.5%再値上げ必要、東電試算
(8月13日朝日新聞より)
◆『炎暑なのに節電PRは・』なし
本音は困る?電力需要減 再稼働せずとも需給は安定
電気は足りている (8月14日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※8/31討論会にご参加を!
第16回槌田ゼミ 徹底解析福島原発事故
「福島第一原発事故の究明なくして今後の原発方針はない」
槌田敦さんを囲んで討論会
日 時:8月31日(土)18時開会
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.女性たちが決起しました。 広瀬 隆
| 山本太郎と女性サポーターズの8.30集会
| (子連れ参加 大歓迎)&(男性参加も歓迎)
└──── 「山本太郎&女性サポーターズの8.30」実行委員会
パネリスト: 山本太郎参議院議員・広瀬隆・他、山本太郎応援団
日時:2013年8月30日(金)12時30分~受付 13時~開催 15時終了
場所:参議院 議員会館(東京都千代田区永田町2-1-1)
永田町より (4分) 国会議事堂前より(7分) 溜池山王より(12分)
申込:下記「こくちーず」に必要事項を記入の上送信下さい。
http://kokucheese.com/event/index/109397/
問い合わせ:「山本太郎&女性サポーターズの8.30」実行委員会
上記の申込アドレスに「問い合わせ」があります。
*複数人でお申し込みの場合は代表者のご連絡先記入でOKですが、特記事項欄に
参加人数と参加者のお名前を明記ください。
*お申し込みの方に、当日スタッフが議員会館受付にて入館証をお渡しいたします。
*冷やかしでの参加はご遠慮ください。
~~~~~~~~~~~~~~
選挙、当選から現在まで、休息もなく全力で走ってきた熱い男・山本太郎。
臨時国会で提出した「質問主意書」は計6件で、堂々の歴代1位。
「脱原発」を はじめ「TPP」「地域別最低賃金」「生活保護制度」など多
岐にわたる質問を出しています。
今後の国会での太郎さんの活動を支えるためには、全国から大勢の伴走者が必
要になってきます。国会で発言をするにも後ろ盾が必要です。
具体的には、今後「全国各地」で太郎さんを支える「後援会」を発足させ、国
会の太郎さんと連携してきたいと思います。全国に応援グループがたくさんあれ
ば、国会活動の大きな支えと なるのです。
そのはじめとして、まずは肝心要の東京選挙区に後援会を設立します。
「山本太郎&女性サポーターズの8.30集会」は、そのためのプレ決起集会です。
特に女性の皆様、ぜひご参加ください。お子様連れのご参加も大歓迎です。
太郎さんへたくさんの意見や要望を出してください。
これからの政治には、女性の力、女性目線の意見が必要です。
ぜひ、太郎さんと共に活動してください。
太郎さんと一緒に走りましょう! 子どもたちの ために未来を創りましょう!
┏┓
┗■2.8/29放射能汚染食品と測定結果の講座
| 測ってわかった!今はどうなったの?食べ物の放射能汚染
└────
日 時:2013年8月29日(木)19:00~21:00
お 話:佐久間淳子さん(環境ジャーナリスト)&鈴木千津子さん(たんぽぽ舎)
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
主 催:スペースたんぽぽ講座会議
参加費:800円
事故当初は頻繁に取りざたされた食品の放射能汚染ですが、今はどうなってい
るかご存知ですか?
チェルノブイリ原発事故以来25年にわたって食品を測定してきたたんぽぽ舎の
測定データをもとに、環境ジャーナリストの佐久間淳子さんから福島第一原発事
故当時から「いま」の汚染状況についてお話しいただきます。
実際に25年間データを取り続けている鈴木千津子さんからの一問一答式ピンポ
イント情報もあり。必聴です。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より3つ
└────
◆新たに2基漏えいか 福島第一 タンク底部表面で高線量
福島第一原発で地上タンクから約300トンの高濃度汚染水が漏れた問題で、東
京電力は22日、敷地内にある同じタイプのタンクを点検した結果、2基の底部表
面に最大毎時100ミリシーベルトの高線量の箇所があるのを確認した。汚染水が
漏えいした可能性もあるが、東電は「内部から汚染水がにじんだとみている。排
水溝や海に流出したとは考えていない」としている。
東電によると、新たな漏えいの可能性があるのは「H3」というタンク群にあ
る2基で、原子炉を冷却した後、放射性セシウムを除去した汚染水が貯蔵されて
いる。((中略)
第一原発では19日に4号機山側の「H4」タンク群にある1基からの汚染水が
漏れているのが確認された。(中略)
漏えいが起きたタンクは鋼鉄製の部材をボルトでつないで組み立てる構造で、
同じタイプは敷地内に約350基ある。東電は、このうち高濃度汚染水が貯蔵され
ている約300基を緊急点検していた。(8月23日東京新聞より抜粋)
◆川内原発の津波対策指摘
原子力規制委員会は21日、原発の規制基準への適合性を確かめる審査会合を開
き、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)について、重要施設の海水ポンプを
津波から守る設備の必要性を指摘した。九電は自主的に来年度までに海水ポンプ
などを囲む防潮堤を設置するが、対策を求められれば再稼働の時機に影響する可
能性がある。
基準では津波による重要施設の浸水を認めていない。(8月22日朝日新聞より)
◆再稼働せず黒字化するには 8.5%再値上げ必要、東電試算
東京電力が、柏崎刈羽原発(新潟県)を再稼働できない場合に今年度の経常損
益を黒字にするためには、来年1月から8.5%程度の電気料金の再値上げが必要
になると試算し、取引先の金融機関に示したことが明らかになった。
東電は柏崎刈羽6、7号機の再稼働に向けた安全審査を原子力規制委員会に早
期申請すると決めたが、新潟県の泉田裕彦知事が反発して申請できず、再稼働の
見通しは立っていない。その一方、東電は昨年4月に企業向け料金を平均14.9%、
9月に家庭向けを8.46%値上げしたばかりで、さらなる値上げにも批判が出そうだ。
東電は約800億円の融資借り換えを10月に控え、複数の金融機関に収支の見通
しなどを説明している。総合特別事業計画(再建計画)で目指す今年度の黒字化
が融資を受け続ける条件だが、今年4~6月期は火力発電の燃料費がかさむなど
して294億円の経常赤字だった。(8月13日朝日新聞より)
◆『炎暑なのに節電PRは・』なし
本音は困る?電力需要減 再稼働せずとも需給は安定
電気は足りている
昨年までは誰もが嫌でも節電を意識した。通勤電車の車内電光掲示板にまで、
時間ごとの電力使用状況が掲示され、「ピーク時供給力に対する使用実績値の割
合」の数値を見ては「85%か、まだ大丈夫」「93%までいった。気を付けないと」
―テレビや新聞では節電特集が組まれ、家電量販店には節電型の新製品がずらり
と並んだ。(中略)
昨年は全国の各電力会社が、過大な想定需要値を発表して「原発を稼働しない
と、電力需要はひっ迫する」と危機感をあおった。ところが結局はひっ迫しなか
った。今年も電力事情は昨年とそう変わらない。ただ、需給ひっ迫や節電といっ
た声は上がっていない。
今年の事態を原子力資料情報室(東京)の西尾漠共同代表は「電力会社は本音
では需要を減らしたくない。節電が徹底されると困った結果になるから」と分析
する。
安倍政権は原発再稼働に向けて動いている。各電力会社も昨年は「需給ひっ迫」
を根拠に再稼働を目指したが、現状では「原発なしでもなんとかなる」というの
が一般的な認識。さらに円安などによる燃料価格の上昇で電気料金が上がり、そ
れが需要減の要因にもなっている。西尾氏は電力会社の本音をこう推測する。
「需要が落ち込むことが何より心配。原発の再稼働を急いで『節電』とあおる
と、やぶ蛇になりかねない。だから、電力会社はおとなしくしているのでしょう」
(8月14日東京新聞より抜粋)
2013年8月23日(金)その2 地震と原発事故情報-
3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.女性たちが決起しました。 広瀬 隆
山本太郎と女性サポーターズの8.30集会
(子連れ参加 大歓迎)&(男性参加も歓迎)
「山本太郎&女性サポーターズの8.30」実行委員会
★2.8/29放射能汚染食品と測定結果の講座
測ってわかった!今はどうなったの?食べ物の放射能汚染
お話:佐久間淳子さん(環境ジャーナリスト)
鈴木千津子さん(たんぽぽ舎)
★3.新聞・雑誌より4つ
◆新たに2基漏えいか 福島第一 タンク底部表面で高線量
(8月23日東京新聞より抜粋)
◆川内原発の津波対策指摘 (8月22日朝日新聞より)
◆再稼働せず黒字化するには 8.5%再値上げ必要、東電試算
(8月13日朝日新聞より)
◆『炎暑なのに節電PRは・』なし
本音は困る?電力需要減 再稼働せずとも需給は安定
電気は足りている (8月14日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※8/31討論会にご参加を!
第16回槌田ゼミ 徹底解析福島原発事故
「福島第一原発事故の究明なくして今後の原発方針はない」
槌田敦さんを囲んで討論会
日 時:8月31日(土)18時開会
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.女性たちが決起しました。 広瀬 隆
| 山本太郎と女性サポーターズの8.30集会
| (子連れ参加 大歓迎)&(男性参加も歓迎)
└──── 「山本太郎&女性サポーターズの8.30」実行委員会
パネリスト: 山本太郎参議院議員・広瀬隆・他、山本太郎応援団
日時:2013年8月30日(金)12時30分~受付 13時~開催 15時終了
場所:参議院 議員会館(東京都千代田区永田町2-1-1)
永田町より (4分) 国会議事堂前より(7分) 溜池山王より(12分)
申込:下記「こくちーず」に必要事項を記入の上送信下さい。
http://kokucheese.com/event/index/109397/
問い合わせ:「山本太郎&女性サポーターズの8.30」実行委員会
上記の申込アドレスに「問い合わせ」があります。
*複数人でお申し込みの場合は代表者のご連絡先記入でOKですが、特記事項欄に
参加人数と参加者のお名前を明記ください。
*お申し込みの方に、当日スタッフが議員会館受付にて入館証をお渡しいたします。
*冷やかしでの参加はご遠慮ください。
~~~~~~~~~~~~~~
選挙、当選から現在まで、休息もなく全力で走ってきた熱い男・山本太郎。
臨時国会で提出した「質問主意書」は計6件で、堂々の歴代1位。
「脱原発」を はじめ「TPP」「地域別最低賃金」「生活保護制度」など多
岐にわたる質問を出しています。
今後の国会での太郎さんの活動を支えるためには、全国から大勢の伴走者が必
要になってきます。国会で発言をするにも後ろ盾が必要です。
具体的には、今後「全国各地」で太郎さんを支える「後援会」を発足させ、国
会の太郎さんと連携してきたいと思います。全国に応援グループがたくさんあれ
ば、国会活動の大きな支えと なるのです。
そのはじめとして、まずは肝心要の東京選挙区に後援会を設立します。
「山本太郎&女性サポーターズの8.30集会」は、そのためのプレ決起集会です。
特に女性の皆様、ぜひご参加ください。お子様連れのご参加も大歓迎です。
太郎さんへたくさんの意見や要望を出してください。
これからの政治には、女性の力、女性目線の意見が必要です。
ぜひ、太郎さんと共に活動してください。
太郎さんと一緒に走りましょう! 子どもたちの ために未来を創りましょう!
┏┓
┗■2.8/29放射能汚染食品と測定結果の講座
| 測ってわかった!今はどうなったの?食べ物の放射能汚染
└────
日 時:2013年8月29日(木)19:00~21:00
お 話:佐久間淳子さん(環境ジャーナリスト)&鈴木千津子さん(たんぽぽ舎)
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
主 催:スペースたんぽぽ講座会議
参加費:800円
事故当初は頻繁に取りざたされた食品の放射能汚染ですが、今はどうなってい
るかご存知ですか?
チェルノブイリ原発事故以来25年にわたって食品を測定してきたたんぽぽ舎の
測定データをもとに、環境ジャーナリストの佐久間淳子さんから福島第一原発事
故当時から「いま」の汚染状況についてお話しいただきます。
実際に25年間データを取り続けている鈴木千津子さんからの一問一答式ピンポ
イント情報もあり。必聴です。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より3つ
└────
◆新たに2基漏えいか 福島第一 タンク底部表面で高線量
福島第一原発で地上タンクから約300トンの高濃度汚染水が漏れた問題で、東
京電力は22日、敷地内にある同じタイプのタンクを点検した結果、2基の底部表
面に最大毎時100ミリシーベルトの高線量の箇所があるのを確認した。汚染水が
漏えいした可能性もあるが、東電は「内部から汚染水がにじんだとみている。排
水溝や海に流出したとは考えていない」としている。
東電によると、新たな漏えいの可能性があるのは「H3」というタンク群にあ
る2基で、原子炉を冷却した後、放射性セシウムを除去した汚染水が貯蔵されて
いる。((中略)
第一原発では19日に4号機山側の「H4」タンク群にある1基からの汚染水が
漏れているのが確認された。(中略)
漏えいが起きたタンクは鋼鉄製の部材をボルトでつないで組み立てる構造で、
同じタイプは敷地内に約350基ある。東電は、このうち高濃度汚染水が貯蔵され
ている約300基を緊急点検していた。(8月23日東京新聞より抜粋)
◆川内原発の津波対策指摘
原子力規制委員会は21日、原発の規制基準への適合性を確かめる審査会合を開
き、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)について、重要施設の海水ポンプを
津波から守る設備の必要性を指摘した。九電は自主的に来年度までに海水ポンプ
などを囲む防潮堤を設置するが、対策を求められれば再稼働の時機に影響する可
能性がある。
基準では津波による重要施設の浸水を認めていない。(8月22日朝日新聞より)
◆再稼働せず黒字化するには 8.5%再値上げ必要、東電試算
東京電力が、柏崎刈羽原発(新潟県)を再稼働できない場合に今年度の経常損
益を黒字にするためには、来年1月から8.5%程度の電気料金の再値上げが必要
になると試算し、取引先の金融機関に示したことが明らかになった。
東電は柏崎刈羽6、7号機の再稼働に向けた安全審査を原子力規制委員会に早
期申請すると決めたが、新潟県の泉田裕彦知事が反発して申請できず、再稼働の
見通しは立っていない。その一方、東電は昨年4月に企業向け料金を平均14.9%、
9月に家庭向けを8.46%値上げしたばかりで、さらなる値上げにも批判が出そうだ。
東電は約800億円の融資借り換えを10月に控え、複数の金融機関に収支の見通
しなどを説明している。総合特別事業計画(再建計画)で目指す今年度の黒字化
が融資を受け続ける条件だが、今年4~6月期は火力発電の燃料費がかさむなど
して294億円の経常赤字だった。(8月13日朝日新聞より)
◆『炎暑なのに節電PRは・』なし
本音は困る?電力需要減 再稼働せずとも需給は安定
電気は足りている
昨年までは誰もが嫌でも節電を意識した。通勤電車の車内電光掲示板にまで、
時間ごとの電力使用状況が掲示され、「ピーク時供給力に対する使用実績値の割
合」の数値を見ては「85%か、まだ大丈夫」「93%までいった。気を付けないと」
―テレビや新聞では節電特集が組まれ、家電量販店には節電型の新製品がずらり
と並んだ。(中略)
昨年は全国の各電力会社が、過大な想定需要値を発表して「原発を稼働しない
と、電力需要はひっ迫する」と危機感をあおった。ところが結局はひっ迫しなか
った。今年も電力事情は昨年とそう変わらない。ただ、需給ひっ迫や節電といっ
た声は上がっていない。
今年の事態を原子力資料情報室(東京)の西尾漠共同代表は「電力会社は本音
では需要を減らしたくない。節電が徹底されると困った結果になるから」と分析
する。
安倍政権は原発再稼働に向けて動いている。各電力会社も昨年は「需給ひっ迫」
を根拠に再稼働を目指したが、現状では「原発なしでもなんとかなる」というの
が一般的な認識。さらに円安などによる燃料価格の上昇で電気料金が上がり、そ
れが需要減の要因にもなっている。西尾氏は電力会社の本音をこう推測する。
「需要が落ち込むことが何より心配。原発の再稼働を急いで『節電』とあおる
と、やぶ蛇になりかねない。だから、電力会社はおとなしくしているのでしょう」
(8月14日東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1936】
2013年8月23日(金)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.古希を迎えた、怖いもの知らずの暴走老人達の熱い思いが、
横浜で大爆発
私たちは行動します。脱原発のためなら日本中どこへでも行きます!
8/18シンポジウム「もう がまんできない」に参加して
渡辺秀之 (たんぽぽ舎ボランティア)
★2.「被災者」ではない、「被害者」といってほしい
「福島をわすれない・全国シンポジウム」の報告
布施哲也(反原発自治体議員市民・連盟共同代表)
★3.新聞・雑誌より3つ
◆原子力規制委が 排水弁全開を放置
昨年4月東電、保安院に説明したのに…放置
(8月23日東京新聞より抜粋)
◆福島沖の漁業、中断へ 来月から 汚染水問題が深刻化
漁協組合長「国は対策を」 (8月23日茨城新聞より抜粋)
◆原発には死ぬまで反対 避けられぬ発送電分離
ソフトバンク・孫社長インタビュー (8月23日朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※8/27学習会にご参加を!
被災者と子どもの未来のために-原子力市民委員会第一部会(福島
原発災害対策)の課題
日 時:8月27日(火)19時開会
講 師:島薗 進さん(上智大学神学部教授)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:一般800円(学生400円)
━━━━━━━
◇訂正致します。
昨日発信の【TMM:No1935】のナンバーが【TMM:No19135】と記載されていまし
た。正しくは、【TMM:No1935】です。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.古希を迎えた、怖いもの知らずの暴走老人達の熱い思いが、
| 横浜で大爆発
| 私たちは行動します。脱原発のためなら日本中どこへでも行きます!
| 8/18シンポジウム「もう がまんできない」に参加して
└──── 渡辺秀之 (たんぽぽ舎ボランティア)
8月18日(日)、横浜開港記念会館に於いて、「3.11DAYS行動する会」主催のシ
ンポジウム「もう がまんできない」が開催されました。酷暑の中、会場には約
480人を超える人々が集いました。
1)司会:広瀬 隆氏(作家)
発言者:大信田尚一郎氏(三陸の海を放射能から守る岩手の会、元教員)/
秋山豊寛氏(元TBS記者、元宇宙飛行士、農家)/
相沢一正氏(茨城県東海村村議)/
矢部忠夫氏(新潟県柏崎市議)/
田中三彦氏(元原子炉設計者、元国会事故調査委員会委員)/
中嶌哲演氏(原発設置反対小浜市民の会、明通寺住職)/
広河隆一氏(DAYS JAPAN編集長)/
藤田祐幸氏(物理学者)
特別出演:山本太郎氏(参議院議員)
古希を迎え、怖いもの知らずの暴走老人達の、2時間30分を超える「原発:も
うがまんできない」の熱い、暑い思いがほとばしった大盛況の集会でした。
その中で、相沢一正氏(茨城県東海村村議)の発言内容が特に印象的でしたの
で、簡単に紹介します。
○ 政府、原子力規制委・規制庁、電力会社の姿勢に「理不尽」を感じる。
東京電力福島原発事故が起こるまでは、「原子力発電所は5重の防御により、
絶対安全です。事故は起こしません」という安全神話のもとに、原発立地自治体
・住民の了解を得て、原子力発電所の建設、稼働が行われてきた。ところが、3
月11日の東京電力福島原発事故の発生により、安全神話は、ウソであることが明
白となった。一方、政府、原子力規制委・規制庁は、これまでの方針を変更し、
原子力発電所は大きな事故を引き起こす可能性があるので、例えば、ベント装置
を義務づけるなどの対策を求めようとしている。
しかし、このように従来の前提(事故は絶対起きない)が大きく変わった場合、
まず、やるべきことは、「今後、原子力発電所を稼働すると、事故が起きてあな
たが被曝することがありますよ。事故後、2年半を過ぎても、15万人以上の人々
が避難生活を余儀なくされますよ。それでも、あなたは、原発の建設、稼働を受
け入れますか」ということを、国民、特に原発立地自治体・住民に問い直すこと
です。このような、国民的合意を得るという基本的なことを行わずに、付け焼刃
的な対策をいくら施しても、国民の納得は得られません。東京電力福島事故の教
訓を学ばずして、原発再稼働に積極的になっている現状、これが私の思う「理不
尽」です。
2)集会の最後に、山本太郎さんの「暴走老人だけに任せられないぞ。若い人で、
『私達もやるぞ』の思いの方は、壇上へ。」の発言に呼応して、果敢な若い女性
5名他が壇上に駆け上がり、たんぽぽ舎の「原発やめよう」のノボリと横断幕を
掲げました。
3)シンポジウムで使用したスライドは、広瀬隆ホームページ「日々雑感」で公
開中。
当日の様子は、Ustream「8/18もう がまんできない」で検索して下さい。
福島から学び、原発ゼロを目指し、私たちの声、知恵、力を出して行きましょう。
私たちは、”福島”を、忘れない。
┏┓
┗■2.「被災者」ではない、「被害者」といってほしい
| 「福島をわすれない・全国シンポジウム」の報告
└──── 布施哲也(反原発自治体議員市民・連盟共同代表)
8月17日(土)と翌18日(日)に、反原発自治体議員市民・連盟が主催して
「福島をわすれない・全国シンポジウム」を開催しました。
会場の福島ビューホテルには、伊達、福島、川俣、葛尾、浪江、桑折などの自
治体議員、飯舘の酪農家、円通寺(福島)、被害地の企業家などの地元福島の方
々。そして、泊(北海道)、東海(茨城県)の原発現地からをはじめ、遠く関西から
をふくめて総勢110名の参加がありました。
◎シンポジウム報告者
吉岡棟憲氏(円通寺住職)、菅野清一氏(川俣町議会議員)、
長谷川健一氏(飯館村酪農家)、高橋道弘氏(川俣町議会議員)、
三瓶宝次氏(浪江町議会議員)、菅野喜明氏(伊達市議会議員)、
松本静夫氏(葛尾村議会議員)。
◎翌18日は、地元自治体議員の方々の案内で被害現地を訪問
福島市外地の仮設住宅、飯舘村役場、川俣町山木屋地区、
葛尾村の除染現場
◎示唆に富んだ福島の自治体議員の報告・談話
17日(土)午後のシンポジウム、夜の交流会、深夜に及ぶ二次会。
そして翌日の現地訪問と、疲労困憊の二日間でした。
しかし、有り余るものを得ました。なによりも「百聞は一見にしかず」です。
なかでも、「被災者」ではなく「被害者」だ、という言葉は心にひびきました。
被害者にはかならず「加害者」が存在する。加害者をうやむやにさせる「被災
者」は使ってはならないというものでした。
報告者の多くは自治体議員です。国と県による町や村への圧力とその支配構造、
除染と帰還には湯水のようにカネが流れるが、被害者への補償はなしという、地
元密着の自治体議員の本音を聞くことができました。
米国の核支配に、日本の原発の再稼働と輸出が組み込まれています。国家官僚、
マスメディア、電力会社、原子炉メーカー、原発関連企業、そしてこれらの労働
組合と、裾野は広く、その力も巨大です。
私たちの拠るべきところは、福島ではないでしょうか。なによりも、地域では
子どもたちをはじめとして、放射能由来による疾病が異常な増加をしめしています。
私たちは福島をわすれません。
ここ、とりわけ、福島の自治体に拠ることからはじめます。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より3つ
└────
◆原子力規制委が 排水弁全開を放置
昨年4月東電、保安院に説明したのに…放置
東京電力福島第一原発のタンクから原子炉を冷却した後の処理水が漏れた問題
で、原子力規制委員会は、東電がタンク群周りのコンクリート製の堰の排水弁を
全て開けているのを知りながら、放置していたことが分かった。規制委が汚染拡
大を防ぐ堰の役割をきちんと認識し、東電を指導していれば、外部への漏出は最
小限に抑えられた可能性が高い。(中略)
東電や規制委への取材を総合すると、東電は昨年4月、規制委の前身である旧
経済産業省原子力安全・保安院(廃止)にすべての弁を開けっ放しにすると説明。
「排水弁を閉じた状態で雨が降ると、すぐに「いけす状態」になってしまう。タ
ンクから水が漏れても分からない」との理由だった。
保安院は東電の主張を受け入れた。(中略)
一般的なプールの水量に匹敵する300トンもの汚染水が漏れる事態が起きてか
ら、委員らが規制委の会合で「何のための堰か」などと弁が開いていたことを厳
しく批判。しかし、実際は自らの組織が東電の甘い対策の不備を見逃していた格
好だ。(後略) (8月23日東京新聞より抜粋)
◆福島沖の漁業、中断へ 来月から 汚染水問題が深刻化
漁協組合長「国は対策を」
東京電力福島第一原発事故による汚染水問題の深刻化を受け、福島県相馬市の
相馬双葉漁業協同組合は22日、昨年6月から続けている試験操業の実施を9月1
日から当面見送ると決定した。
県南部のいわき市漁協は既に、9月から始める予定だった事故後初の試験操業
の延期を決めている。県北部の相馬双葉漁協も見送ることで、福島県沖の漁業は
中断することになる。(中略)
福島県の漁は原発事故で自粛したが、昨年6月に相馬双葉漁協が試験操業を始
め、その後、魚種と海域を段階的に拡大した。(中略)
しかし7月22日、汚染水が第一原発の港湾内に流出していることが判明。さら
に8月21日には、原発敷地内の地上タンクの汚染水が、港湾外の外洋に直接流れ
出た可能性が高くなり、漁の実施は難しいとの声が高まっていた。
(8月23日茨城新聞より抜粋)
◆原発には死ぬまで反対 避けられぬ発送電分離
ソフトバンク・孫社長インタビュー
太陽光や風力など再生可能エネルギーの普及に取り組むソフトバンクの孫正義
社長は22日、朝日新聞のインタビューに対し、遅れている電力制度改革に関し、
再エネ普及には「(発電網と送電網を分ける)発送電分離は避けられない」と語り、
早期の電力自由化を求めた。
「事故を風化させてはいけない。多くの人々がまだ仮設住宅に住み、大量の汚
染水が流れ出しているという現実がある。どんな政権であれ、真剣に議論し、対
処しなければならない」
「原発に死ぬまで反対と言う気持ちは、いまも変わらない。原発の代替手段は
いくつもある。廃炉の道筋も決まっていないのに、原発の再稼働をどんどん進め
ることには基本的に反対だ」(中略)
「日本は発送電が分離されていない数少ない先進国になってしまっている。北
海道の再エネを東京に送るにも(送電線は電力会社が所有しているため)『道』が
ない。発送電分離は避けられない」 (8月23日朝日新聞より抜粋)
2013年8月23日(金)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.古希を迎えた、怖いもの知らずの暴走老人達の熱い思いが、
横浜で大爆発
私たちは行動します。脱原発のためなら日本中どこへでも行きます!
8/18シンポジウム「もう がまんできない」に参加して
渡辺秀之 (たんぽぽ舎ボランティア)
★2.「被災者」ではない、「被害者」といってほしい
「福島をわすれない・全国シンポジウム」の報告
布施哲也(反原発自治体議員市民・連盟共同代表)
★3.新聞・雑誌より3つ
◆原子力規制委が 排水弁全開を放置
昨年4月東電、保安院に説明したのに…放置
(8月23日東京新聞より抜粋)
◆福島沖の漁業、中断へ 来月から 汚染水問題が深刻化
漁協組合長「国は対策を」 (8月23日茨城新聞より抜粋)
◆原発には死ぬまで反対 避けられぬ発送電分離
ソフトバンク・孫社長インタビュー (8月23日朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※8/27学習会にご参加を!
被災者と子どもの未来のために-原子力市民委員会第一部会(福島
原発災害対策)の課題
日 時:8月27日(火)19時開会
講 師:島薗 進さん(上智大学神学部教授)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:一般800円(学生400円)
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◇訂正致します。
昨日発信の【TMM:No1935】のナンバーが【TMM:No19135】と記載されていまし
た。正しくは、【TMM:No1935】です。
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┗■1.古希を迎えた、怖いもの知らずの暴走老人達の熱い思いが、
| 横浜で大爆発
| 私たちは行動します。脱原発のためなら日本中どこへでも行きます!
| 8/18シンポジウム「もう がまんできない」に参加して
└──── 渡辺秀之 (たんぽぽ舎ボランティア)
8月18日(日)、横浜開港記念会館に於いて、「3.11DAYS行動する会」主催のシ
ンポジウム「もう がまんできない」が開催されました。酷暑の中、会場には約
480人を超える人々が集いました。
1)司会:広瀬 隆氏(作家)
発言者:大信田尚一郎氏(三陸の海を放射能から守る岩手の会、元教員)/
秋山豊寛氏(元TBS記者、元宇宙飛行士、農家)/
相沢一正氏(茨城県東海村村議)/
矢部忠夫氏(新潟県柏崎市議)/
田中三彦氏(元原子炉設計者、元国会事故調査委員会委員)/
中嶌哲演氏(原発設置反対小浜市民の会、明通寺住職)/
広河隆一氏(DAYS JAPAN編集長)/
藤田祐幸氏(物理学者)
特別出演:山本太郎氏(参議院議員)
古希を迎え、怖いもの知らずの暴走老人達の、2時間30分を超える「原発:も
うがまんできない」の熱い、暑い思いがほとばしった大盛況の集会でした。
その中で、相沢一正氏(茨城県東海村村議)の発言内容が特に印象的でしたの
で、簡単に紹介します。
○ 政府、原子力規制委・規制庁、電力会社の姿勢に「理不尽」を感じる。
東京電力福島原発事故が起こるまでは、「原子力発電所は5重の防御により、
絶対安全です。事故は起こしません」という安全神話のもとに、原発立地自治体
・住民の了解を得て、原子力発電所の建設、稼働が行われてきた。ところが、3
月11日の東京電力福島原発事故の発生により、安全神話は、ウソであることが明
白となった。一方、政府、原子力規制委・規制庁は、これまでの方針を変更し、
原子力発電所は大きな事故を引き起こす可能性があるので、例えば、ベント装置
を義務づけるなどの対策を求めようとしている。
しかし、このように従来の前提(事故は絶対起きない)が大きく変わった場合、
まず、やるべきことは、「今後、原子力発電所を稼働すると、事故が起きてあな
たが被曝することがありますよ。事故後、2年半を過ぎても、15万人以上の人々
が避難生活を余儀なくされますよ。それでも、あなたは、原発の建設、稼働を受
け入れますか」ということを、国民、特に原発立地自治体・住民に問い直すこと
です。このような、国民的合意を得るという基本的なことを行わずに、付け焼刃
的な対策をいくら施しても、国民の納得は得られません。東京電力福島事故の教
訓を学ばずして、原発再稼働に積極的になっている現状、これが私の思う「理不
尽」です。
2)集会の最後に、山本太郎さんの「暴走老人だけに任せられないぞ。若い人で、
『私達もやるぞ』の思いの方は、壇上へ。」の発言に呼応して、果敢な若い女性
5名他が壇上に駆け上がり、たんぽぽ舎の「原発やめよう」のノボリと横断幕を
掲げました。
3)シンポジウムで使用したスライドは、広瀬隆ホームページ「日々雑感」で公
開中。
当日の様子は、Ustream「8/18もう がまんできない」で検索して下さい。
福島から学び、原発ゼロを目指し、私たちの声、知恵、力を出して行きましょう。
私たちは、”福島”を、忘れない。
┏┓
┗■2.「被災者」ではない、「被害者」といってほしい
| 「福島をわすれない・全国シンポジウム」の報告
└──── 布施哲也(反原発自治体議員市民・連盟共同代表)
8月17日(土)と翌18日(日)に、反原発自治体議員市民・連盟が主催して
「福島をわすれない・全国シンポジウム」を開催しました。
会場の福島ビューホテルには、伊達、福島、川俣、葛尾、浪江、桑折などの自
治体議員、飯舘の酪農家、円通寺(福島)、被害地の企業家などの地元福島の方
々。そして、泊(北海道)、東海(茨城県)の原発現地からをはじめ、遠く関西から
をふくめて総勢110名の参加がありました。
◎シンポジウム報告者
吉岡棟憲氏(円通寺住職)、菅野清一氏(川俣町議会議員)、
長谷川健一氏(飯館村酪農家)、高橋道弘氏(川俣町議会議員)、
三瓶宝次氏(浪江町議会議員)、菅野喜明氏(伊達市議会議員)、
松本静夫氏(葛尾村議会議員)。
◎翌18日は、地元自治体議員の方々の案内で被害現地を訪問
福島市外地の仮設住宅、飯舘村役場、川俣町山木屋地区、
葛尾村の除染現場
◎示唆に富んだ福島の自治体議員の報告・談話
17日(土)午後のシンポジウム、夜の交流会、深夜に及ぶ二次会。
そして翌日の現地訪問と、疲労困憊の二日間でした。
しかし、有り余るものを得ました。なによりも「百聞は一見にしかず」です。
なかでも、「被災者」ではなく「被害者」だ、という言葉は心にひびきました。
被害者にはかならず「加害者」が存在する。加害者をうやむやにさせる「被災
者」は使ってはならないというものでした。
報告者の多くは自治体議員です。国と県による町や村への圧力とその支配構造、
除染と帰還には湯水のようにカネが流れるが、被害者への補償はなしという、地
元密着の自治体議員の本音を聞くことができました。
米国の核支配に、日本の原発の再稼働と輸出が組み込まれています。国家官僚、
マスメディア、電力会社、原子炉メーカー、原発関連企業、そしてこれらの労働
組合と、裾野は広く、その力も巨大です。
私たちの拠るべきところは、福島ではないでしょうか。なによりも、地域では
子どもたちをはじめとして、放射能由来による疾病が異常な増加をしめしています。
私たちは福島をわすれません。
ここ、とりわけ、福島の自治体に拠ることからはじめます。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より3つ
└────
◆原子力規制委が 排水弁全開を放置
昨年4月東電、保安院に説明したのに…放置
東京電力福島第一原発のタンクから原子炉を冷却した後の処理水が漏れた問題
で、原子力規制委員会は、東電がタンク群周りのコンクリート製の堰の排水弁を
全て開けているのを知りながら、放置していたことが分かった。規制委が汚染拡
大を防ぐ堰の役割をきちんと認識し、東電を指導していれば、外部への漏出は最
小限に抑えられた可能性が高い。(中略)
東電や規制委への取材を総合すると、東電は昨年4月、規制委の前身である旧
経済産業省原子力安全・保安院(廃止)にすべての弁を開けっ放しにすると説明。
「排水弁を閉じた状態で雨が降ると、すぐに「いけす状態」になってしまう。タ
ンクから水が漏れても分からない」との理由だった。
保安院は東電の主張を受け入れた。(中略)
一般的なプールの水量に匹敵する300トンもの汚染水が漏れる事態が起きてか
ら、委員らが規制委の会合で「何のための堰か」などと弁が開いていたことを厳
しく批判。しかし、実際は自らの組織が東電の甘い対策の不備を見逃していた格
好だ。(後略) (8月23日東京新聞より抜粋)
◆福島沖の漁業、中断へ 来月から 汚染水問題が深刻化
漁協組合長「国は対策を」
東京電力福島第一原発事故による汚染水問題の深刻化を受け、福島県相馬市の
相馬双葉漁業協同組合は22日、昨年6月から続けている試験操業の実施を9月1
日から当面見送ると決定した。
県南部のいわき市漁協は既に、9月から始める予定だった事故後初の試験操業
の延期を決めている。県北部の相馬双葉漁協も見送ることで、福島県沖の漁業は
中断することになる。(中略)
福島県の漁は原発事故で自粛したが、昨年6月に相馬双葉漁協が試験操業を始
め、その後、魚種と海域を段階的に拡大した。(中略)
しかし7月22日、汚染水が第一原発の港湾内に流出していることが判明。さら
に8月21日には、原発敷地内の地上タンクの汚染水が、港湾外の外洋に直接流れ
出た可能性が高くなり、漁の実施は難しいとの声が高まっていた。
(8月23日茨城新聞より抜粋)
◆原発には死ぬまで反対 避けられぬ発送電分離
ソフトバンク・孫社長インタビュー
太陽光や風力など再生可能エネルギーの普及に取り組むソフトバンクの孫正義
社長は22日、朝日新聞のインタビューに対し、遅れている電力制度改革に関し、
再エネ普及には「(発電網と送電網を分ける)発送電分離は避けられない」と語り、
早期の電力自由化を求めた。
「事故を風化させてはいけない。多くの人々がまだ仮設住宅に住み、大量の汚
染水が流れ出しているという現実がある。どんな政権であれ、真剣に議論し、対
処しなければならない」
「原発に死ぬまで反対と言う気持ちは、いまも変わらない。原発の代替手段は
いくつもある。廃炉の道筋も決まっていないのに、原発の再稼働をどんどん進め
ることには基本的に反対だ」(中略)
「日本は発送電が分離されていない数少ない先進国になってしまっている。北
海道の再エネを東京に送るにも(送電線は電力会社が所有しているため)『道』が
ない。発送電分離は避けられない」 (8月23日朝日新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No19135】
2013年8月22日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働などに資源を投入する余裕など、この国にはない!
地下水対策を怠った結果-東電の後手・後手、東電の資金ケチリが原因
建屋は地下水に浮いたコンクリートのハコ <下>(山崎久隆)
★2.読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◇9.8集会「事故被害は拡大している!
これでもあなたは 原発再稼働を 認めるのですか?」
9月8日(日)14:00~、東京しごとセンター 講堂(飯田橋)
★3.新聞・雑誌から
◇堰(せき)の排水弁すべて開放
タンク汚染水漏れ 海に流出可能性大(8月22日 東京新聞より)
◇基本方針策定ないまま一年以上、「被災者支援法の放置、違法」
避難者ら国提訴へ(8月20日 東京新聞より)
◇ペット 原則同行避難 環境省、大災害の指針作成
(8月21日 東京新聞より)
★4.今週発売中、「週刊朝日」8/30号 原子力ムラ機密ファイル"独占入手"
原発反対者「差別」リスト“原発検査すり抜け”謀議記録も
(西村トシ子 もんじゅ・西村裁判元原告)
━━━━━━━
※8/23(金) 第69回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:8月23日(金)18:00から20:00 第69回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコで
まとめの集会(短時間)。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.再稼働などに資源を投入する余裕など、この国にはない!
│ 地下水対策を怠った結果-東電の後手・後手、東電の資金ケチリが原因
│ 建屋は地下水に浮いたコンクリートのハコ <下>
└────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
▼大きな地震に遭遇したら
68年の新潟地震で詳しく映像が記録されたことで存在がはっきりした「液
状化」。今回の東日本太平洋沖地震でも広い範囲で液状化被害が出た。海沿い
では浦安市の、内陸では久喜市のそれが大きくクローズアップされた。原発敷
地内でもおそらく起きていただろうが、津波に洗い流されて顕著な液状化は確
認されてはいないようだ。今の福島第一原発周辺地盤は、その時よりも遙かに
高い地下水位である。震度6の地震が襲えば、建屋周辺は液状化する。
液状化では地上に地下水が土砂と共に噴出する。この水が福島の場合は汚染
水なのだから、とんでもない危険地帯に変貌する。
汚染水の表面線量は、高いところで160ミリシーベルト/時、低いところ
でも数十ミリシーベルトに達する。この汚染水が地上に噴出したら、その場に
いた作業員はたちまち高線量の沼地に取り残されることになる。
そのうえ、液状化により建屋が傾斜する。最悪の場合は、横転するかもしれ
ない。新潟地震の時に倒れたアパートを思い出される人もいるだろう。
真横に倒れなくとも、大きく傾斜するだけで十分重要機材を破壊する。特に
使用済燃料プールと冷却水を送る配管類が破壊された場合、深刻な事態になる
だろう。
底まで心配しなければならないのは、福島第一原発の地下水位が過去に例が
ないほどの高さに挙がっていることと、タービン建屋と原子炉建屋では地下の
高さが異なり、タービン建屋は岩盤に固定されておらず、浮き上がる危険が高
いことと、原子炉建屋も上部構造物が撤去されている4号機は全体が軽くなっ
ていることなどが理由だ。
液状化するような地震が「起きない」という楽観論を採用するものはいない
だろう。むしろ、今後何十年も燃料取り出しや廃炉処理をする間に何度も大き
な地震に遭遇する可能性のほうが遙かに高い。
依然として、本質的な安全対策を真っ先にするべきなのは、福島第一原発で
あることに変わりはない。再稼働などに資源を投入する余裕など、この国には
ない。<完>
┏┓
┗■2.読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆9.8集会「事故被害は拡大している!
これでもあなたは 原発再稼働を 認めるのですか?」
穴だらけの規制 これで原発の安全は保たれるのか
安倍政権の暴走を許すな!!
お話 小倉 正さん(伊方原発現地から)
[南海トラフ巨大地震と原発 - 伊方の原発震災は"想定外"-]
山崎久隆さん(たんぽぽ舎)[汚染水問題と再稼働]
田原 牧さん(東京新聞 特報部)[政権リスクとしての原発問題]
日時 9月8日(日)14:00~(13:30開場)
場所 東京しごとセンター 講堂(エレベータで地下2階へ)
交通 JR飯田橋駅 東口 徒歩7分、東京メトロ飯田橋駅A5出口 徒歩3分
参加費(資料代として)500円 定員 120名
★伊方現地行動&交通費のためのカンパ歓迎★
主催 福島原発事故緊急会議 http://2011shinsai.info/node/4582
問合せ E-mail contact@2011shinsai.info、Fax 03-6424-5749
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◆堰(せき)の排水弁すべて開放
タンク汚染水漏れ 海に流出可能性大
(8月22日 東京新聞より)
東京電力福島第一原発のタンクから三百トンの汚染水が漏れた問題で、東電
は、ほとんどのタンク群の周りに水を食い止めるコンクリート製の堰(せき)
を設けたのに排水弁をすべて開けていたことが分かった。今回の漏出事故では、
大量の汚染水が排水弁から堰の外に漏れ、土のうを越え、近くの排水溝から海
に汚染が広がった可能性が高い。
汚染水漏れが起きたタンク群には、二十六基のタンクがあり、これを囲む堰
の二十四カ所に弁が設置されている。東電は、汚染水が漏れても広がらないよ
う堰を設けたが、堰内に雨水がたまると汚染水漏れが発見しにくくなるとして、
弁を開いたままにして雨水が抜けるようにしていた。
しかし、弁が開いていたことで、漏れた汚染水は簡単に堰の外に出た。外部
には土のうが積んであったが、土に染み込むなどしてその外側に漏れ出した。
(中略)
原子力規制委員会は今回の事故を国際的な評価尺度で上から五番目のレベル
3と評価することを検討しているが、その大きな理由として「安全防護層が残
されていない」ことを挙げている。二十一日夜に開かれた汚染水対策を検討す
る同委の作業部会で、更田豊志(ふけたとよし)委員は、弁が開いていたこと
に関し、「何のための堰なのか。たまった水が雨水だと確認できてから弁を開
けるのが、まっとうなやり方だ」と厳しく批判した。
◆基本方針策定ないまま一年以上、「被災者支援法の放置、違法」
避難者ら国提訴へ
(8月20日 東京新聞より)
東京電力福島第一原発事故を受けた「子ども・被災者支援法」が成立してか
ら一年以上たつのに国が支援の基本方針を打ち出さず、放置しているのは違法
として、福島県の住民や県外への自主避難者ら計十六世帯十九人が国を相手
取った訴訟を二十二日に東京地裁に起こすことが二十日、関係者への取材で分
かった。
提訴するのは福島市や福島県郡山市など国による避難指示区域外から北海道
や京都府などに避難した十二人と避難していない福島県の住民ら七人。基本方
針を策定しないことが違法であり、原告が支援法の対象となることの確認を求
めた上で一人当たり一円の損害賠償を請求する。請求額について原告側は「個
人的な金銭目的ではなく、困窮している人の声を代弁することを強調した」と
している。
支援法は昨年六月、議員立法で成立。一定の放射線量の基準を上回る地域を
支援対象とすると規定し、基準線量や支援策などを基本方針として定めるとし
ている。避難指示区域外からの避難者も救済対象になれば、避難先の住宅支援
や継続的な健康診断が可能になるとして自主避難者らの期待は大きい。(中略)
原告側弁護団の福田健治弁護士は「一年以上たっても放置されているのは異
常事態。その間、避難している人の精神的・経済的負担は増している」と話し
ている。
復興庁は「基本方針は鋭意作成中で、できるだけ早く策定したい。提訴内容
についてはコメントを控えたい」としている。
◆ペット 原則同行避難 環境省、大災害の指針作成
(8月21日 東京新聞より)
環境省は大災害時はペットの犬猫は飼い主と一緒に避難させることを原則と
し、地方自治体に態勢整備やルール作りを促す「災害時におけるペットの救護
対策ガイドライン(指針)」を作成した。東日本大震災を教訓にまとめた。同
行避難を明記した指針は初。全国の自治体に配布し、国の防災基本計画にも盛
り込む。指針は、自治体や飼い主などが普段から準備するべきことと、発生時
の対応を列記した。
飼い主には、ペットが迷子にならないように飼い主の情報を記録したマイク
ロチップや名札を付けるよう促し、少なくとも5日分の水とペットフード、予
備のトイレ用品などを備蓄するよう求めた。(後略)
┏┓
┗■4.今週発売中、「週刊朝日」8/30号
│ 原子力ムラ機密ファイル"独占入手"
│ 原発反対者「差別」リスト “原発検査すり抜け”謀議記録も
└────(西村トシ子 もんじゅ・西村裁判元原告)
(一部抜粋)
安全を軽視し、真実を隠蔽する --- 福島第一原発の事故後も変わらない
「原子力ムラ」の体質は一体、どこからきたのか。17年前に怪死した動燃元
幹部が残した内部の機密文書から新たな重要書類をいくつも発掘した。
封印された数々の「闇の歴史」を公開する。
※関連記事 紹介
(週刊朝日 3月15日号)
ナゾの死を遂げたもんじゅ調査担当者 死の直前の言葉
http://dot.asahi.com/news/incident/2013030500067.html
「孤立が効果的」動燃が対立住民に「工作」
http://dot.asahi.com/news/domestic/2013030500069.html
(週刊朝日 3月29日号)
動燃「組織ぐるみ選挙」示す? 極秘「西村ファイル」
http://dot.asahi.com/news/politics/2013032000014.html
2013年8月22日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働などに資源を投入する余裕など、この国にはない!
地下水対策を怠った結果-東電の後手・後手、東電の資金ケチリが原因
建屋は地下水に浮いたコンクリートのハコ <下>(山崎久隆)
★2.読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◇9.8集会「事故被害は拡大している!
これでもあなたは 原発再稼働を 認めるのですか?」
9月8日(日)14:00~、東京しごとセンター 講堂(飯田橋)
★3.新聞・雑誌から
◇堰(せき)の排水弁すべて開放
タンク汚染水漏れ 海に流出可能性大(8月22日 東京新聞より)
◇基本方針策定ないまま一年以上、「被災者支援法の放置、違法」
避難者ら国提訴へ(8月20日 東京新聞より)
◇ペット 原則同行避難 環境省、大災害の指針作成
(8月21日 東京新聞より)
★4.今週発売中、「週刊朝日」8/30号 原子力ムラ機密ファイル"独占入手"
原発反対者「差別」リスト“原発検査すり抜け”謀議記録も
(西村トシ子 もんじゅ・西村裁判元原告)
━━━━━━━
※8/23(金) 第69回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:8月23日(金)18:00から20:00 第69回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコで
まとめの集会(短時間)。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.再稼働などに資源を投入する余裕など、この国にはない!
│ 地下水対策を怠った結果-東電の後手・後手、東電の資金ケチリが原因
│ 建屋は地下水に浮いたコンクリートのハコ <下>
└────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
▼大きな地震に遭遇したら
68年の新潟地震で詳しく映像が記録されたことで存在がはっきりした「液
状化」。今回の東日本太平洋沖地震でも広い範囲で液状化被害が出た。海沿い
では浦安市の、内陸では久喜市のそれが大きくクローズアップされた。原発敷
地内でもおそらく起きていただろうが、津波に洗い流されて顕著な液状化は確
認されてはいないようだ。今の福島第一原発周辺地盤は、その時よりも遙かに
高い地下水位である。震度6の地震が襲えば、建屋周辺は液状化する。
液状化では地上に地下水が土砂と共に噴出する。この水が福島の場合は汚染
水なのだから、とんでもない危険地帯に変貌する。
汚染水の表面線量は、高いところで160ミリシーベルト/時、低いところ
でも数十ミリシーベルトに達する。この汚染水が地上に噴出したら、その場に
いた作業員はたちまち高線量の沼地に取り残されることになる。
そのうえ、液状化により建屋が傾斜する。最悪の場合は、横転するかもしれ
ない。新潟地震の時に倒れたアパートを思い出される人もいるだろう。
真横に倒れなくとも、大きく傾斜するだけで十分重要機材を破壊する。特に
使用済燃料プールと冷却水を送る配管類が破壊された場合、深刻な事態になる
だろう。
底まで心配しなければならないのは、福島第一原発の地下水位が過去に例が
ないほどの高さに挙がっていることと、タービン建屋と原子炉建屋では地下の
高さが異なり、タービン建屋は岩盤に固定されておらず、浮き上がる危険が高
いことと、原子炉建屋も上部構造物が撤去されている4号機は全体が軽くなっ
ていることなどが理由だ。
液状化するような地震が「起きない」という楽観論を採用するものはいない
だろう。むしろ、今後何十年も燃料取り出しや廃炉処理をする間に何度も大き
な地震に遭遇する可能性のほうが遙かに高い。
依然として、本質的な安全対策を真っ先にするべきなのは、福島第一原発で
あることに変わりはない。再稼働などに資源を投入する余裕など、この国には
ない。<完>
┏┓
┗■2.読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆9.8集会「事故被害は拡大している!
これでもあなたは 原発再稼働を 認めるのですか?」
穴だらけの規制 これで原発の安全は保たれるのか
安倍政権の暴走を許すな!!
お話 小倉 正さん(伊方原発現地から)
[南海トラフ巨大地震と原発 - 伊方の原発震災は"想定外"-]
山崎久隆さん(たんぽぽ舎)[汚染水問題と再稼働]
田原 牧さん(東京新聞 特報部)[政権リスクとしての原発問題]
日時 9月8日(日)14:00~(13:30開場)
場所 東京しごとセンター 講堂(エレベータで地下2階へ)
交通 JR飯田橋駅 東口 徒歩7分、東京メトロ飯田橋駅A5出口 徒歩3分
参加費(資料代として)500円 定員 120名
★伊方現地行動&交通費のためのカンパ歓迎★
主催 福島原発事故緊急会議 http://2011shinsai.info/node/4582
問合せ E-mail contact@2011shinsai.info、Fax 03-6424-5749
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◆堰(せき)の排水弁すべて開放
タンク汚染水漏れ 海に流出可能性大
(8月22日 東京新聞より)
東京電力福島第一原発のタンクから三百トンの汚染水が漏れた問題で、東電
は、ほとんどのタンク群の周りに水を食い止めるコンクリート製の堰(せき)
を設けたのに排水弁をすべて開けていたことが分かった。今回の漏出事故では、
大量の汚染水が排水弁から堰の外に漏れ、土のうを越え、近くの排水溝から海
に汚染が広がった可能性が高い。
汚染水漏れが起きたタンク群には、二十六基のタンクがあり、これを囲む堰
の二十四カ所に弁が設置されている。東電は、汚染水が漏れても広がらないよ
う堰を設けたが、堰内に雨水がたまると汚染水漏れが発見しにくくなるとして、
弁を開いたままにして雨水が抜けるようにしていた。
しかし、弁が開いていたことで、漏れた汚染水は簡単に堰の外に出た。外部
には土のうが積んであったが、土に染み込むなどしてその外側に漏れ出した。
(中略)
原子力規制委員会は今回の事故を国際的な評価尺度で上から五番目のレベル
3と評価することを検討しているが、その大きな理由として「安全防護層が残
されていない」ことを挙げている。二十一日夜に開かれた汚染水対策を検討す
る同委の作業部会で、更田豊志(ふけたとよし)委員は、弁が開いていたこと
に関し、「何のための堰なのか。たまった水が雨水だと確認できてから弁を開
けるのが、まっとうなやり方だ」と厳しく批判した。
◆基本方針策定ないまま一年以上、「被災者支援法の放置、違法」
避難者ら国提訴へ
(8月20日 東京新聞より)
東京電力福島第一原発事故を受けた「子ども・被災者支援法」が成立してか
ら一年以上たつのに国が支援の基本方針を打ち出さず、放置しているのは違法
として、福島県の住民や県外への自主避難者ら計十六世帯十九人が国を相手
取った訴訟を二十二日に東京地裁に起こすことが二十日、関係者への取材で分
かった。
提訴するのは福島市や福島県郡山市など国による避難指示区域外から北海道
や京都府などに避難した十二人と避難していない福島県の住民ら七人。基本方
針を策定しないことが違法であり、原告が支援法の対象となることの確認を求
めた上で一人当たり一円の損害賠償を請求する。請求額について原告側は「個
人的な金銭目的ではなく、困窮している人の声を代弁することを強調した」と
している。
支援法は昨年六月、議員立法で成立。一定の放射線量の基準を上回る地域を
支援対象とすると規定し、基準線量や支援策などを基本方針として定めるとし
ている。避難指示区域外からの避難者も救済対象になれば、避難先の住宅支援
や継続的な健康診断が可能になるとして自主避難者らの期待は大きい。(中略)
原告側弁護団の福田健治弁護士は「一年以上たっても放置されているのは異
常事態。その間、避難している人の精神的・経済的負担は増している」と話し
ている。
復興庁は「基本方針は鋭意作成中で、できるだけ早く策定したい。提訴内容
についてはコメントを控えたい」としている。
◆ペット 原則同行避難 環境省、大災害の指針作成
(8月21日 東京新聞より)
環境省は大災害時はペットの犬猫は飼い主と一緒に避難させることを原則と
し、地方自治体に態勢整備やルール作りを促す「災害時におけるペットの救護
対策ガイドライン(指針)」を作成した。東日本大震災を教訓にまとめた。同
行避難を明記した指針は初。全国の自治体に配布し、国の防災基本計画にも盛
り込む。指針は、自治体や飼い主などが普段から準備するべきことと、発生時
の対応を列記した。
飼い主には、ペットが迷子にならないように飼い主の情報を記録したマイク
ロチップや名札を付けるよう促し、少なくとも5日分の水とペットフード、予
備のトイレ用品などを備蓄するよう求めた。(後略)
┏┓
┗■4.今週発売中、「週刊朝日」8/30号
│ 原子力ムラ機密ファイル"独占入手"
│ 原発反対者「差別」リスト “原発検査すり抜け”謀議記録も
└────(西村トシ子 もんじゅ・西村裁判元原告)
(一部抜粋)
安全を軽視し、真実を隠蔽する --- 福島第一原発の事故後も変わらない
「原子力ムラ」の体質は一体、どこからきたのか。17年前に怪死した動燃元
幹部が残した内部の機密文書から新たな重要書類をいくつも発掘した。
封印された数々の「闇の歴史」を公開する。
※関連記事 紹介
(週刊朝日 3月15日号)
ナゾの死を遂げたもんじゅ調査担当者 死の直前の言葉
http://dot.asahi.com/news/incident/2013030500067.html
「孤立が効果的」動燃が対立住民に「工作」
http://dot.asahi.com/news/domestic/2013030500069.html
(週刊朝日 3月29日号)
動燃「組織ぐるみ選挙」示す? 極秘「西村ファイル」
http://dot.asahi.com/news/politics/2013032000014.html
たんぽぽ舎です。【TMM:No1934】
2013年8月21日(水)その2 地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)-
放射能汚染濃度もとても高いし…
地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えい-打つ手なし
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.南海トラフがより切迫 小笠原地震で首都水没
東北沖の南が危ない
琉球大名誉教授・木村政昭(地震学者)
★3.9/11鎌仲ひとみ監督が語る-現在撮影中の最新作-
『小さき声のカノンー選択する人々〔仮題〕』
いろりばた会議
★4.新聞・雑誌より4つ
◆汚染水 打つ手なし 東電、説明一変「120リットル」→「300トン」
「的確に監視していれば…」 (8月21日朝日新聞より抜粋)
◆甲状腺がん確定 6人増え18人に 福島の子ども、疑い10人増
(8月21日東京新聞より抜粋)
◆関電、匿名寄付45億円 70年代以降 高浜原発地元に
(8月21日朝日新聞より抜粋)
◆原発事故まっすぐ伝えた タブー恐れず 高校生の心表現
福島・相馬高校放送局にJCJ特別賞 被災地の不条理 映像や演劇
全国で反響 (8月9日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)-
| 放射能汚染濃度もとても高いし…
| 地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えい-打つ手なし
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えいが見つかりました。
漏えいしたタンクは、ボルトで組み立てた簡易式のもので、以前からジョイン
ト部分のシールが十分ではない場合、簡単に漏えいすることが問題となっており、
耐用年数は5年しかないものです(すでに2年以上経過している)。このタンクが
全部で350基も敷地内に建っています。
そのタンクの一基から推定300トンも漏れており、現状は「打つ手なし」です。
この汚染水は、高濃度汚染水からセシウムを除去した残りで、ストロンチウム
やトリチウムなどは残っており、表面線量は毎時100ミリシーベルトにもなるよ
うです。汚染濃度は全ベータ線で一リットルあたり8000万ベクレル、合計で24
兆ベクレルになるようです。
さらに、周辺の放射線量が高すぎることもあり調査が十分出来ず、どこから漏
れているかも不明な状態です。タンクは合わせて1000基も作り続けることにして
いるようですが、そこから漏れたら手の打ちようはありません。
○ 汚染水漏洩事故は、INES国際評価尺度レベル3に相当する事故になるよ
うです。規制庁がレベル1から3へと引き上げる検討に入ったそうです。
もともと福島第一原発事故はレベル7なので、あまりぴんとこないかも知れま
せんが、レベル3とは1997年3月11日に発生した東海再処理工場附属の放射性廃
棄物アスファルト固化施設で起きた火災爆発事故です。JCO臨界事故は4です。
○ 具体的には次の通りです。
レベル3の評価基準
基準1:事業所外への影響
法定限度(1mSv/year)の1/10を超える程度の公衆被曝
基準2:事業所内への影響
重大な放射性物質による汚染/急性の放射線障害を生じる従業員被曝
基準3:深層防護の劣化
深層防護の喪失
┏┓
┗■2.南海トラフがより切迫 小笠原地震で首都水没
| 東北沖の南が危ない
| 琉球大名誉教授・木村政昭(地震学者)
└────
○ このところ東北地方を中心に、不気味な地震が相次いでいる。宮城県沖では、
4日にM6を記録。M4前後の小さな揺れが続いている。青森や岩手、茨城など
の沖合でも地震が頻発している。一連の地震で気になるのは、震源の深さだ。
「東北沖は、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込むエリアで、震源が
浅ければ、プレート境界面の“摩擦”と考えられます。ところが、今月のM6は
深さ50キロで、3・11の24キロより深かった。ほかの震源もかなり深く、
プレートの内部で蓄えられたエネルギー解放が、地震を引き起こしていると考え
られるのです」(琉球大名誉教授・木村政昭氏=地震学)
○ 太平洋プレートは何百キロも幅があり、北は北海道、南は伊豆辺りまで延び
る。その一部の東北沖でエネルギーが解放されても、ほかの部分では蓄えられた
エネルギーが残っている。これが次の地震を引き起こす。発生の1年前に3・1
1を予言していた木村氏は、「東北沖の南側が危ない」とこう言った。
「ある部分のエネルギーが解放された場合、その北側と南側を危険視するのは
プレート理論のセオリーです。特に要注意なのは東北沖の南側、つまり伊豆小笠
原諸島のエリアです。昨年には、硫黄島で火山活動が確認されたのに続き、今年
1月には三宅島が噴火した。伊豆小笠原諸島の地殻活動が活発化しているのです。
このエリアで怖いのは、ズバリ、地震による津波被害です」
○ 伊豆小笠原諸島は、西側でフィリピン海プレートと接していて、そちら側で
も地震が頻発している。伊豆小笠原諸島周辺ではプレートのそこかしこで地震が
続発しているのだ。
「53年前のチリ津波でも、東北地方は被災しました。小笠原諸島周辺で地震
が起きれば、かなりの津波被害が出ます。私は、2年以内にM8.5クラスの地
震を想定していますが、そうなると、首都圏は3メートル超の津波に襲われる恐
れがあります」(木村氏)
危ないのは、南海トラフ地震だけではない。(8月6日 日刊ゲンダイ掲載)
┏┓
┗■3.9/11鎌仲ひとみ監督が語る-現在撮影中の最新作-
| 『小さき声のカノンー選択する人々〔仮題〕』
└──── いろりばた会議
「ミツバチの羽音と地球の回転」「六ヶ所村ラプソディー」など、核の問題を
取り扱った数々のドキュメンタリー映画を世に送り出してきた鎌仲ひとみ監督。
現在、2014年秋公開予定の新作映画「小さき声のカノン-選択する人々(仮題)
」を製作中です。
この作品は、東電の原発事故をただ嘆くばかりではなく、果敢に動き出したお
母さんたちの姿を追い、ベラルーシと日本との国境を越えた子供たちを守る女性
たちの活動を記録したものです。
今回は、この映画の舞台裏や動画メルマガ・カマレポについてなど、製作過程
を語っていただきます。
監督の新作が待ち遠しいみなさん、ぜひご参加下さい!
日 時:9月11日(水)18:30開場 19時開演 21時まで
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
お 話:鎌仲ひとみさん
参加費:1000円
主 催:いろりばた会議
連絡先:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎内
TEL:03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆汚染水 打つ手なし 東電、説明一変「120リットル」→「300トン」
「的確に監視していれば…」
東京電力福島第一原発敷地内のタンクから高濃度汚染水が推定300トン(ドラ
ム缶1500本分)漏れたことが明らかになった。タンクから漏れた汚染水の量は過
去最大。タンクのどこから漏れているかさえ特定できておらず、漏れは止まって
いない。毎日400トン増え続ける汚染水をどう安全に保管するのか。打つ手がな
く、見通しを立てられないのが実情だ。
タンク継ぎ目に欠陥か 地下もだめ、地上もだめ
(前略) 地上タンク約1000基のうち、約350基がフランジ型だ。1日400トンず
つ増えていく汚染水に加え、地下貯水槽にあった約2万4000トン分の汚染水をタ
ンクで保管せざるを得なくなった。そのため、すぐに造れるフランジ型のタンク
を急きょ増やして対応した。それが今回、裏目に出た。(中略)
さらに、6月には溶接型のタンクでも腐食で微量の汚染水が漏れた。(中略)
汚染水問題の解決なしに福島第一原発の廃炉作業は進まない。(後略)
タンクからの放射能汚染水漏れの事態を受け、福島県は20日、佐藤雄平知事や
関係部長が緊急に集まった。村田文雄副知事は会議で「300トンとはかなりの漏
れ。東電が的確に監視していれば漏れを少なくできたはずだ」と、東電の対応に
疑問を呈した。(中略)
県漁連の野崎哲会長は説明会のあと、報道陣に「タンクの維持管理も東電に任
せず国が主体となった方がいいのではないか」と指摘した。(中略)
韓国のアシアナ航空は、一連の汚染水の問題を受け、7月に再開したばかりの
ソウルー福島間のチャーター便の運航を10月以降中止することを最近決めた。
(後略) (8月21日朝日新聞より抜粋)
◆甲状腺がん確定 6人増え18人に 福島の子ども、疑い10人増
東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健
康管理調査」検討委員会が20日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」
した子どもは、前回6月の12人から6人増え、18人になったと報告された。「が
んの疑い」は25人(前回は15人)。
会合で、調査主体の福島県立医大の鈴木真一教授は、甲状腺がんはゆっくり大
きくなるのが特徴と説明。確定者のがんの大きさなどから「2、3年以内にでき
たものではないと考えられる」と述べ、原発事故の影響に否定的な見解を示した。
(後略) (8月21日東京新聞より抜粋)
◆関電、匿名寄付45億円 70年代以降 高浜原発地元に
関西電力高浜原発がある福井県高浜町に対し、原発建設が始まった1970年以降、
関電が計約45億4000万円を匿名で寄付していたことが朝日新聞の調べで分かった。
このうち8割は関電が高浜3、4号機の増設を受け入れるよう町に求めた77年度
からの9年間に集中していた。(後略) (8月21日朝日新聞より抜粋)
◆原発事故まっすぐ伝えた タブー恐れず 高校生の心表現
福島・相馬高校放送局にJCJ特別賞 被災地の不条理 映像や演劇
全国で反響
日本ジャーナリスト会議(JCJ)が優れたジャーナリズム活動などに贈る「J
CJ賞」。本年度は福島県立相馬高校の「放送局」に特別賞が贈られた。生徒た
ちは福島原発事故下に生きる現実を演劇やラジオドキュメント作品で表現、事故
の本質を深く伝えてきた。授賞式は10日に都内で行われる。
福島原発事故発生からまだ間もない2011年6月。相馬高校の生徒の一人が放送
用の音声ドキュメントを手がけた。
「緊急時避難準備不要区域より」と題した7分間の作品。原発から32キロの同
県南相馬市に住む同校放送局の鈴木ひかるさんが、30キロ圏からわずかに外れた
ことで行政から「安全」と線引きされた不条理を風刺を込めてまとめていた。
この作品について、放送局顧問の渡部義弘教諭は「高校生の視点で、被災地の
苦しみを切り取っていた。大人として、教師として非常に衝撃を受けた」(後略)
(8月9日東京新聞より抜粋)
2013年8月21日(水)その2 地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)-
放射能汚染濃度もとても高いし…
地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えい-打つ手なし
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.南海トラフがより切迫 小笠原地震で首都水没
東北沖の南が危ない
琉球大名誉教授・木村政昭(地震学者)
★3.9/11鎌仲ひとみ監督が語る-現在撮影中の最新作-
『小さき声のカノンー選択する人々〔仮題〕』
いろりばた会議
★4.新聞・雑誌より4つ
◆汚染水 打つ手なし 東電、説明一変「120リットル」→「300トン」
「的確に監視していれば…」 (8月21日朝日新聞より抜粋)
◆甲状腺がん確定 6人増え18人に 福島の子ども、疑い10人増
(8月21日東京新聞より抜粋)
◆関電、匿名寄付45億円 70年代以降 高浜原発地元に
(8月21日朝日新聞より抜粋)
◆原発事故まっすぐ伝えた タブー恐れず 高校生の心表現
福島・相馬高校放送局にJCJ特別賞 被災地の不条理 映像や演劇
全国で反響 (8月9日東京新聞より抜粋)
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┗■1.福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)-
| 放射能汚染濃度もとても高いし…
| 地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えい-打つ手なし
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えいが見つかりました。
漏えいしたタンクは、ボルトで組み立てた簡易式のもので、以前からジョイン
ト部分のシールが十分ではない場合、簡単に漏えいすることが問題となっており、
耐用年数は5年しかないものです(すでに2年以上経過している)。このタンクが
全部で350基も敷地内に建っています。
そのタンクの一基から推定300トンも漏れており、現状は「打つ手なし」です。
この汚染水は、高濃度汚染水からセシウムを除去した残りで、ストロンチウム
やトリチウムなどは残っており、表面線量は毎時100ミリシーベルトにもなるよ
うです。汚染濃度は全ベータ線で一リットルあたり8000万ベクレル、合計で24
兆ベクレルになるようです。
さらに、周辺の放射線量が高すぎることもあり調査が十分出来ず、どこから漏
れているかも不明な状態です。タンクは合わせて1000基も作り続けることにして
いるようですが、そこから漏れたら手の打ちようはありません。
○ 汚染水漏洩事故は、INES国際評価尺度レベル3に相当する事故になるよ
うです。規制庁がレベル1から3へと引き上げる検討に入ったそうです。
もともと福島第一原発事故はレベル7なので、あまりぴんとこないかも知れま
せんが、レベル3とは1997年3月11日に発生した東海再処理工場附属の放射性廃
棄物アスファルト固化施設で起きた火災爆発事故です。JCO臨界事故は4です。
○ 具体的には次の通りです。
レベル3の評価基準
基準1:事業所外への影響
法定限度(1mSv/year)の1/10を超える程度の公衆被曝
基準2:事業所内への影響
重大な放射性物質による汚染/急性の放射線障害を生じる従業員被曝
基準3:深層防護の劣化
深層防護の喪失
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┗■2.南海トラフがより切迫 小笠原地震で首都水没
| 東北沖の南が危ない
| 琉球大名誉教授・木村政昭(地震学者)
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○ このところ東北地方を中心に、不気味な地震が相次いでいる。宮城県沖では、
4日にM6を記録。M4前後の小さな揺れが続いている。青森や岩手、茨城など
の沖合でも地震が頻発している。一連の地震で気になるのは、震源の深さだ。
「東北沖は、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込むエリアで、震源が
浅ければ、プレート境界面の“摩擦”と考えられます。ところが、今月のM6は
深さ50キロで、3・11の24キロより深かった。ほかの震源もかなり深く、
プレートの内部で蓄えられたエネルギー解放が、地震を引き起こしていると考え
られるのです」(琉球大名誉教授・木村政昭氏=地震学)
○ 太平洋プレートは何百キロも幅があり、北は北海道、南は伊豆辺りまで延び
る。その一部の東北沖でエネルギーが解放されても、ほかの部分では蓄えられた
エネルギーが残っている。これが次の地震を引き起こす。発生の1年前に3・1
1を予言していた木村氏は、「東北沖の南側が危ない」とこう言った。
「ある部分のエネルギーが解放された場合、その北側と南側を危険視するのは
プレート理論のセオリーです。特に要注意なのは東北沖の南側、つまり伊豆小笠
原諸島のエリアです。昨年には、硫黄島で火山活動が確認されたのに続き、今年
1月には三宅島が噴火した。伊豆小笠原諸島の地殻活動が活発化しているのです。
このエリアで怖いのは、ズバリ、地震による津波被害です」
○ 伊豆小笠原諸島は、西側でフィリピン海プレートと接していて、そちら側で
も地震が頻発している。伊豆小笠原諸島周辺ではプレートのそこかしこで地震が
続発しているのだ。
「53年前のチリ津波でも、東北地方は被災しました。小笠原諸島周辺で地震
が起きれば、かなりの津波被害が出ます。私は、2年以内にM8.5クラスの地
震を想定していますが、そうなると、首都圏は3メートル超の津波に襲われる恐
れがあります」(木村氏)
危ないのは、南海トラフ地震だけではない。(8月6日 日刊ゲンダイ掲載)
┏┓
┗■3.9/11鎌仲ひとみ監督が語る-現在撮影中の最新作-
| 『小さき声のカノンー選択する人々〔仮題〕』
└──── いろりばた会議
「ミツバチの羽音と地球の回転」「六ヶ所村ラプソディー」など、核の問題を
取り扱った数々のドキュメンタリー映画を世に送り出してきた鎌仲ひとみ監督。
現在、2014年秋公開予定の新作映画「小さき声のカノン-選択する人々(仮題)
」を製作中です。
この作品は、東電の原発事故をただ嘆くばかりではなく、果敢に動き出したお
母さんたちの姿を追い、ベラルーシと日本との国境を越えた子供たちを守る女性
たちの活動を記録したものです。
今回は、この映画の舞台裏や動画メルマガ・カマレポについてなど、製作過程
を語っていただきます。
監督の新作が待ち遠しいみなさん、ぜひご参加下さい!
日 時:9月11日(水)18:30開場 19時開演 21時まで
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
お 話:鎌仲ひとみさん
参加費:1000円
主 催:いろりばた会議
連絡先:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎内
TEL:03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆汚染水 打つ手なし 東電、説明一変「120リットル」→「300トン」
「的確に監視していれば…」
東京電力福島第一原発敷地内のタンクから高濃度汚染水が推定300トン(ドラ
ム缶1500本分)漏れたことが明らかになった。タンクから漏れた汚染水の量は過
去最大。タンクのどこから漏れているかさえ特定できておらず、漏れは止まって
いない。毎日400トン増え続ける汚染水をどう安全に保管するのか。打つ手がな
く、見通しを立てられないのが実情だ。
タンク継ぎ目に欠陥か 地下もだめ、地上もだめ
(前略) 地上タンク約1000基のうち、約350基がフランジ型だ。1日400トンず
つ増えていく汚染水に加え、地下貯水槽にあった約2万4000トン分の汚染水をタ
ンクで保管せざるを得なくなった。そのため、すぐに造れるフランジ型のタンク
を急きょ増やして対応した。それが今回、裏目に出た。(中略)
さらに、6月には溶接型のタンクでも腐食で微量の汚染水が漏れた。(中略)
汚染水問題の解決なしに福島第一原発の廃炉作業は進まない。(後略)
タンクからの放射能汚染水漏れの事態を受け、福島県は20日、佐藤雄平知事や
関係部長が緊急に集まった。村田文雄副知事は会議で「300トンとはかなりの漏
れ。東電が的確に監視していれば漏れを少なくできたはずだ」と、東電の対応に
疑問を呈した。(中略)
県漁連の野崎哲会長は説明会のあと、報道陣に「タンクの維持管理も東電に任
せず国が主体となった方がいいのではないか」と指摘した。(中略)
韓国のアシアナ航空は、一連の汚染水の問題を受け、7月に再開したばかりの
ソウルー福島間のチャーター便の運航を10月以降中止することを最近決めた。
(後略) (8月21日朝日新聞より抜粋)
◆甲状腺がん確定 6人増え18人に 福島の子ども、疑い10人増
東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健
康管理調査」検討委員会が20日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」
した子どもは、前回6月の12人から6人増え、18人になったと報告された。「が
んの疑い」は25人(前回は15人)。
会合で、調査主体の福島県立医大の鈴木真一教授は、甲状腺がんはゆっくり大
きくなるのが特徴と説明。確定者のがんの大きさなどから「2、3年以内にでき
たものではないと考えられる」と述べ、原発事故の影響に否定的な見解を示した。
(後略) (8月21日東京新聞より抜粋)
◆関電、匿名寄付45億円 70年代以降 高浜原発地元に
関西電力高浜原発がある福井県高浜町に対し、原発建設が始まった1970年以降、
関電が計約45億4000万円を匿名で寄付していたことが朝日新聞の調べで分かった。
このうち8割は関電が高浜3、4号機の増設を受け入れるよう町に求めた77年度
からの9年間に集中していた。(後略) (8月21日朝日新聞より抜粋)
◆原発事故まっすぐ伝えた タブー恐れず 高校生の心表現
福島・相馬高校放送局にJCJ特別賞 被災地の不条理 映像や演劇
全国で反響
日本ジャーナリスト会議(JCJ)が優れたジャーナリズム活動などに贈る「J
CJ賞」。本年度は福島県立相馬高校の「放送局」に特別賞が贈られた。生徒た
ちは福島原発事故下に生きる現実を演劇やラジオドキュメント作品で表現、事故
の本質を深く伝えてきた。授賞式は10日に都内で行われる。
福島原発事故発生からまだ間もない2011年6月。相馬高校の生徒の一人が放送
用の音声ドキュメントを手がけた。
「緊急時避難準備不要区域より」と題した7分間の作品。原発から32キロの同
県南相馬市に住む同校放送局の鈴木ひかるさんが、30キロ圏からわずかに外れた
ことで行政から「安全」と線引きされた不条理を風刺を込めてまとめていた。
この作品について、放送局顧問の渡部義弘教諭は「高校生の視点で、被災地の
苦しみを切り取っていた。大人として、教師として非常に衝撃を受けた」(後略)
(8月9日東京新聞より抜粋)